JP4259952B2 - ゴムガスケットとそれを用いた沈埋函の接合構造 - Google Patents

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本発明は、沈埋函の接合部の止水に用いられるゴムガスケットと、かかるゴムガスケットを用いた沈埋函の接合構造に関する。
海底、河底等の水底にトンネルを建設する方法には、あらかじめ陸上で製作した複数の沈埋函を、水底を掘削して形成された溝に沿って順次沈埋し、次いで、隣接する沈埋函をゴムガスケットで止水しつつ剛結合する、いわゆる沈埋工法が知られている。この工法に用いられるゴムガスケットは、図5に示すような、加硫ゴム等の弾性材料にて全体が一体形成されたジーナ型と呼ばれるものが一般的である。
沈埋工法では、まず、沈埋函の接合面(図5では既設沈埋函90の接合面90a)にねじ84等でゴムガスケット80が固定される。さらに、ジャッキ等で新設沈埋函91を既設沈埋函90側へと引き寄せるのに伴って、ゴムガスケット80(特に、その先端に設けられた山形の突起部82)が一対の沈埋函90,91の間で圧縮され、これにより、沈埋函の接合部92での初期止水が達成される。続いて、各沈埋函の隔離壁90b,91bとゴムガスケット80とで囲まれた空間から水を排出して、当該空間内を大気圧下とすると、新設沈埋函の隔壁91bに静水圧(水圧接合荷重)が作用して新設沈埋函91が既設沈埋函90側へと移動することから、ゴムガスケット80(特に、ゴムガスケット本体部81)がさらに圧縮される(2次圧縮)。この結果、接合部92での止水性がより一層優れたものとなる。なお、通常の沈埋工法では、沈埋函は比較的水深の深い場所に敷設されており、沈埋函の隔壁等には500〜800kN/mもの静水圧が作用している。
しかしながら、水深の浅い場所にトンネルを建設する場合には、水圧接合荷重が小さく、それゆえゴムガスケットの変形の度合いが小さくなることから、止水性を優れたものとすることができなくなるおそれがある。特に、(1)沈埋函は一般に接合面等での不陸が大きく、(2)ゴムガスケットは経時的にヘタリを生じるおそれがあり、(3)地震等によって地盤にズレが生じたときには、従来のゴムガスケットの圧縮量では対応し得ない程度の目開きが発生することから、沈埋函の接合部で水漏れが発生するのを防止するには、ゴムガスケットの圧縮量を増加させる必要がある。
ゴムガスケットの圧縮量を大きくするには、例えばばね定数が極めて小さいゴムガスケットを用いることが考えられるが、この場合、ゴムガスケットでは経時的なヘタリが大きくなって、止水の安全性が確保されなくなるおそれがある。また、ゴムガスケットの幅は沈埋函の接合面での取付スペースの観点から制約があり、概ね200〜300mmに制限されることから、圧縮量を大きくするためにゴムガスケットの背を高くすることが考えられる。しかしながら、この場合には、沈埋函の接合時にゴムガスケットが座屈して横倒れを生じ易く、十分な止水機能を発揮できなくなるおそれがある。
特許文献1には、横断面形状が略矩形状であるガスケット本体部81の上面に山形の凸条82を設け、底面に凸条83を設けることによって、ゴムガスケット80の変形量を大きくしたゴムガスケット80が記載されている(図5参照)。しかしながら、地震時等に生じる目開きの量を最大50mm、沈埋函の接合面の不陸に対応させるのに必要なゴムガスケットの変形量を20mm、通常の止水に必要なゴムガスケットの変形量を10mmであると見積って、これにゴムガスケットのヘタリの量をその背の高さの15%として見積るとすると、ゴムガスケットには概ね100mm程度の変形量が求められているところ、山形の凸条82や底面の凸条83だけでかかる変形量を確保するのは極めて困難である。
従って、例えば水圧接合荷重が10tf/m程度と極めて低い場合に、地震等に起因する大きな目開きにも対応させるとなると、現行のゴムガスケットを適用するのは困難であるという問題があった。
特開平8−81968号公報(段落〔0007〕,〔0010〕,図1) 特開平11−336108号公報(段落〔0010〕〜〔0013〕,図1)
そこで本発明の目的は、上記の課題を解決し、止水性能の優れた沈埋函の接合構造と、かかる接合構造に適したゴムガスケットとを提供することである。
上記目的を達成するための本発明に係るゴムガスケットは、
一対の沈埋函の相対する接合面間に挟持されるものであって、
略平板状の基部と略平板状の止水部とが湾曲した連結部を挟んで断面略V字状に開いて連接し、かつ当該基部の開放端側に略平板状の締着部が連接しており、
上記止水部が、その開放端にて沈埋函の接合面側に張り出したセルフシール用突起と、当該セルフシール用突起よりも連結部側にて沈埋函の接合面側に張り出した凸条とを備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明に係る沈埋函の接合構造は、上記の本発明に係るゴムガスケットを用いて一対の沈埋函を接合してなるものであって、具体的には、
略平板状の基部と略平板状の止水部とが湾曲した連結部を挟んで断面略V字状に開いて連接してなるゴムガスケットが、当該連結部を沈埋函の内部空間側に向けて、かつ上記基部と上記止水部とを折り重ねるように圧縮して、一対の沈埋函の相対する接合面間に挟持されており、
上記基部の開放端側に連接してなる略平板状の締着部が、その止水部側の表面からガスケットの長手方向に延びる略平板状の押え板で圧接されて、一方の沈埋函の接合面にボルトで固定されており、
上記止水部の開放端にて他方の沈埋函の接合面側に張り出したセルフシール用突起と、上記止水部のセルフシール用突起よりも連結部側にて当該沈埋函の接合面側に張り出した凸条とが、当該沈埋函と上記一方の沈埋函とに挟持されて圧縮変形していることを特徴とする。
本発明のゴムガスケットにおいて、略平板状である基部と止水部とは湾曲した連結部を介して連接しており、横断面形状が略V字状となるように配置されていることから、基部に連接する締着部を一方の沈埋函の接合面に固定して、略平板状である基部を当該沈埋函の接合部に当接させたときには、止水部が基部に対して所定の角度をもって他方の沈埋函側を向いて配置されることになる。
従って、このような形状のゴムガスケットを一対の沈埋函で圧縮して挟持させると(すなわち、沈埋函対を通常の接合時の状態に配置すると)、ゴムガスケットの圧縮量を大きくとることができるだけでなく、ゴムガスケットの基部と止水部とが元の形状に戻ろうとする(略V字状に開こうとする)反発力が沈埋函に加わることとなる。
それゆえ、沈埋函の接合面に対してゴムガスケットの基部と止水部とが強く圧接されることから、沈埋函対の接合部における止水性が優れたものとなる。
一方、地震等によって地盤が変形し、沈埋函対の接合部で目開きが生じた場合には、ゴムガスケットの基部と止水部とが開いて両者の間に隙間が生じることから、この隙間部分に水や土砂が流入して、沈埋函の接合面に対して土水圧がかかることとなる。
の場合においても、沈埋函の接合面に対してゴムガスケットの基部と止水部とが強く圧接されることから、沈埋函対の接合部における止水性が優れたものとなる。しかも、ゴムガスケットの圧縮量が大きいことから、大きな目開きに対しても十分に対応することができる。
また、本発明のゴムガスケットには、止水部の沈埋函と当接する側の面に、当該沈埋函(他方の沈埋函)の接合面と当接する2つの凸条(すなわち、セルフシール用突起と凸条)が設けられており、沈埋函対で圧縮することによって(すなわち、沈埋函対を通常の接合時の状態に配置することによって)に当該凸条(セルフシール用突起と凸条)を圧縮させることができる。かかる凸条の圧縮変形に伴って、沈埋函対の通常の接合状態での確実な止水を実現することができる。
しかも、本発明のゴムガスケットの止水部に設けられている2つの凸条(セルフシール用突起と凸条)のうち、止水部の開放端に、沈埋函の接合面側に張り出して設けられているセルフシール用突起は、沈埋函対の接合部で目開きが生じた場合に、前述の土水圧に起因して、当該セルフシール用突起が沈埋函の接合面に強く圧接されることになる。従って、大きな目開きが生じた場合においても、確実に止水機能(いわゆるセルフシール機能)を発揮することができる。セルフシール用突起の先端にさらにリップを設けたときには、セルフシール機能をより一層確実に発揮させることができる。
本発明のゴムガスケットおよびそれを用いた沈埋函の接合構造によれば、沈埋函対の接合部で目開きが生じたとしても、基部と止水部とがそれぞれ沈埋函の接合面に圧接した状態が保たれることになり、接合部での止水機能を保持することができる。それゆえ、水深が低く、水圧接合荷重の小さい場所に沈埋函を敷設する場合であっても、接合部の止水性を優れたものとすることができる。
なお、特許文献2には、断面(横断面)が略台形状であるゴムガスケット本体に、海水流入側側面とスリットを介して連通可能な空洞部を設けた沈埋函用ゴムガスケットが記載されている。このゴムガスケットでは、ゴムガスケット本体の弾性力による反力と、頂部とゴムガスケット本体との間(空洞部)に流入した海水による圧縮反力とによって、沈埋函接合部の一次止水効果を発揮している。しかしながら、頂部とゴムガスケット本体とが本来的に所定の角度をもって配置されたものではなく、大きな目開きが生じた場合に対応し得るものではない。
本発明のガスケットおよびそれを用いた沈埋函の接合構造において、止水部のセルフシール用突起と、止水部の凸条と、沈埋函の接合面とによって囲まれる領域では、沈埋函対によるゴムガスケットの圧縮によって水が除去されることから、通常の接合時には、止水部と沈埋函の接合面とが密着した状態を保っている。それゆえ、沈埋函対に目開きが生じると、当該領域が真空に近い低圧状態となり、その結果、止水部が沈埋函に追従して速やかに移動するという効果(追従性の向上)を得ることができる。
本発明に係る沈埋函の接合構造によれば、上記本発明のゴムガスケットのうち基部に連接する締着部を一方の沈埋函の接合面に固定した上で、ゴムガスケット全体を一対の沈埋函で挟持している。従って、基部と止水部とは、ボルト等の固定手段によって沈埋函に固設する必要がなく、沈埋函の接合を行う作業を簡易なものとすることができる。特に、止水部をボルト等によって固定する必要がないことから、地上での作業時に締着部を沈埋函にあらかじめ固定しておくことにより、水中でボルト固定の作業を行うといった面倒な作業を行わなくて済むという利点が得られる。
なお、締着部を沈埋函の接合面にボルト等によって固定するという作業は、ゴムガスケットにかかる土水圧が小さい場合には必ずしも必要ではない。しかしながら、大きな目開きの発生と土水圧の負荷が同時に生じると、ゴムガスケットと沈埋函の接合面との摩擦だけではゴムガスケットの取付位置を維持することが困難になるため、締着部において沈埋函に確実に固定しておくことが望ましい。
本発明のゴムガスケットは、基部と止水部とを折り重ねたときに、止水部の開放端が締着部に重なるように設計されたものであるのが好ましい。止水部が基部よりも長いことによって、止水部の先端が、基部の表面に配置された押え板(または、止水部とボルトとの接触を避けるべく押え板の表面に設けられたスペーサ)と、止水部に当接する沈埋函とに挟まれて、止水部先端のセルフシール用突起が圧縮されることとなる。その結果、止水部自体は沈埋函にボルト固定をしていないものの、沈埋函に対して強く圧接された状態となることから、止水部と沈埋函の接合面との間で漏水が起こるのをより一層確実に防止することができる。しかも、セルフシール用突起を圧縮する程度は、押え板やスペーサの厚みを調整することによって、適宜調整することができる。さらに、止水部の先端が、基部表面の押え板またはスペーサと、止水部に当接する沈埋函とに挟まれて圧縮されることによって、ゴムガスケット内部への土砂の侵入を防止することも可能になる。
上述の、本発明の好適態様に係るゴムガスケットを用いて沈埋函を接合した場合には、より一層止水機能に優れた接合構造を提供することができる。従って、本発明に係る沈埋函の接合構造において、止水部の開放端は、押え板またはその表面に配置されたスペーサと、他方の沈埋函の接合面との間に挟持されて圧縮変形しているのが好ましい。
本発明に係る沈埋函の接合構造は、一方の沈埋函の接合面および/または他方の沈埋函の接合面に、上記ゴムガスケットの連結部が沈埋函の内部空間側へ移動するのを防止する段差部を備えるのが好ましい。かかる段差部を設けることによって、水圧によってゴムガスケットが沈埋函の内部空間側へずり込むのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明のゴムガスケットは、前述のように、一対の沈埋函の相対する接合面間に挟持されるものであって、当該接合面に沿って延びる長尺状の部材である。かかるゴムガスケットの横断面形状としては、例えば図1に示すような形状が挙げられる。本発明に係る沈埋函の接合構造は、前述のように、本発明のゴムガスケットを用いて一対の沈埋函を接合してなるものである。かかる接合構造の一実施形態(横断面形状)を図2に示す。図3は、本発明のゴムガスケット10を沈埋函の接合面に取り付けた状態を示しており、この状態からゴムガスケット10を沈埋間対30,31で圧接することによって、図1に示す接合状態を得ることができる。図4は図2に示す接合構造において目開きが生じた状態を示している。
図1および図3に示すゴムガスケット10では、略平板状の基部12と、略平板状の止水部20とが、湾曲した連結部28を挟んで断面略V字状に開いて連接しており、基部12の開放端12a側に略平板状の締着部14が連接している。基部12と止水部20とのなす角θは特に限定されるものではないが、図1に示す非圧縮状態で10〜60°程度となるように設定するのが好適である。
基部12には、沈埋函と当接する面に凸条13が設けられている。従って、ゴムガスケット10を沈埋函対30,31で圧縮したとき(通常の接合時)に、その圧縮量を大きくとることができる。但し、ゴムガスケット10を圧縮するにつれて、凸条13と締着部14との間の空間に存在する水が排水されにくくなるおそれがあることから、例えば締着部14を固定するボルト18の一部について、その締め付けをあらかじめ緩めておくことによって締着部14と沈埋函の接合面30aとの間から水を流出させたり、凸条13の長手方向に沈埋函の内部空間側へ連通する切れ込みを設けておき、その切れ込みから水を流出させたりするといった処理を施してもよい。なお、緩めて取り付けられたボルト18は、沈埋函対30,31の接合が終了した後に、潜水作業によって締め付けてもよい。凸条13を十分に圧縮させた状態で沈埋函の接合面30aに当接させることで、締着部14での止水と基部12の凸条13での止水との二重の止水機能が作用することとなり、接合面30aでの止水性能をより一層向上させることができる。図1中、符号18aはボルト18を刺通するためのボルト孔を示す。
締着部14の開放端12a側にはフランジ15が設けられており、当該フランジ15の内部に、締着部14の長手方向に連続する金属等の剛性部材15aが配置されている。このフランジ15と剛性部材15aとを設けて、押え板16と係合させることによって、ボルト18等の固定手段による締着部14への固定をより一層確実なものとすることができる。
締着部14には、さらに、沈埋函の接合面30aと当接する面に小さなリップ(突起)19が設けられている。かかるリップ19を設けて、これを沈埋函30に当接させかつ圧縮することによって、通常の接合状態での締着部14による止水をより一層確実なものとすることができる。
図1〜図4には示していないが、締着部14の内部には、これを補強するための布地等からなる補強部材を埋設してもよい。
止水部20は、その開放端20aにて、沈埋函の接合面側に張り出したセルフシール用突起22と、セルフシール用突起22よりも連結部28側にて沈埋函の接合面側に張り出した凸条26とを備えている。
止水部20が凸条26を備えていることから、ゴムガスケット10を沈埋函対30,31で圧縮したとき(通常の接合時)に、その圧縮量を大きくとることができる。
止水部20の開放端20aに設けられているセルフシール用突起22およびその先端のリップ部24は、図2に示す通常の接合状態で、沈埋函31の接合面31aに当接し、当該接合面31aと、押え板16の表面に設けられたスペーサ17とに挟まれて、圧縮変形している。このように、セルフシール用突起22とその先端のリップ部24とが十分に圧縮されていることから、通常の接合状態での止水部20による止水をより一層確実なものとすることができる。
地震等によって地盤が変形し、沈埋函対30,31の接合部32で目開きが生じた場合には、図4に示すように、ゴムガスケット10の基部12と止水部20とが開いて両者の間に隙間11が生じる。この隙間11部分には、前述のように、水や土砂が流入して、沈埋函の接合面に対して土水圧がかかる(図4中に、土水圧を矢印で示す)。それゆえ、接合部32に目開きが生じた場合にも、沈埋函の接合面30a,31aに対してゴムガスケット10の基部12と止水部20とが強く圧接されることになる。
しかも、止水部20の開放端20aに設けられたセルフシール用突起22およびリップ部24は、ゴムガスケット10が図1および図3に示すような本来の形状に復元しようとする反発力と、図4中に矢印で示す土水圧とによって、沈埋函の接合面31aに強く圧接されている。従って、図1〜4に示すゴムガスケットおよびそれを用いた沈埋函の接合構造によれば、沈埋函対30,31の接合部32に目開きが生じたときにも、止水機能を保持することができる。
さらに、目開きが生じた場合(図4参照)において、止水部20は、その開放端20aに設けられたセルフシール用突起22と、連結部28側に設けられた突条26とを沈埋函31の接合面31aに当接させることによって止水を確保しているところ、セルフシール用突起22と突条26との間に生じる空間部(領域)21は、本来、止水部20と接合面31aとが密着していた部分であることから、目開きに伴って真空に近い低圧状態となっている。それゆえ、止水部20は沈埋函31の移動に追従して速やかに移動し易く、止水部20が接合面31aに当接する力もより一層強固なものとなっている。
本発明は、以上の記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した事項の範囲において、種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明に係るゴムガスケットの一実施形態を示す横断面図である。 本発明に係る沈埋函の接合構造の一実施形態を示す横断面図である。 本発明に係るゴムガスケットを沈埋函の接合面に配置した状態を示す横断面図である。 目開きが生じた場合の沈埋函の接合構造を示す横断面図である。 従来のゴムガスケットを用いた沈埋函の接合構造の一例を示す横断面図である。
符号の説明
10 ゴムガスケット
12 基部
14 締着部
20 止水部
22 セルフシール用突起
26 凸条
28 連結部
30 既設(一方の)沈埋函
30a 接合面,
31 新設(他方の)沈埋函
31a 接合部
32 接合部
33 段差部

Claims (5)

  1. 一対の沈埋函の相対する接合面間に配置されるゴムガスケットであって、
    略平板状の基部と略平板状の止水部とが湾曲した連結部を挟んで断面略V字状に開いて連接し、かつ当該基部の開放端側に略平板状の締着部が連接しており、
    上記止水部が、その開放端にて沈埋函の接合面側に張り出したセルフシール用突起と、当該セルフシール用突起よりも連結部側にて沈埋函の接合面側に張り出した凸条とを備えるゴムガスケット。
  2. 上記基部と上記止水部とを折り重ねたときに、止水部の開放端が上記締着部に重なる請求項1記載のゴムガスケット。
  3. 略平板状の基部と略平板状の止水部とが湾曲した連結部を挟んで断面略V字状に開いて連接してなるゴムガスケットが、当該連結部を沈埋函の内部空間側に向けて、かつ上記基部と上記止水部とを折り重ねるように圧縮して、一対の沈埋函の相対する接合面間に挟持されており、
    上記基部の開放端側に連接してなる略平板状の締着部が、その止水部側の表面からガスケットの長手方向に延びる略平板状の押え板で圧接されて、一方の沈埋函の接合面にボルトで固定されており、
    上記止水部の開放端にて他方の沈埋函の接合面側に張り出したセルフシール用突起と、上記止水部のセルフシール用突起よりも連結部側にて当該沈埋函の接合面側に張り出した凸条とが、当該沈埋函と上記一方の沈埋函とに挟持されて圧縮変形していることを特徴とする沈埋函の接合構造。
  4. 上記止水部の開放端が、上記押え板またはその表面に配置されたスペーサと、上記他方の沈埋函の接合面との間に挟持されて圧縮変形している請求項3記載の沈埋函の接合構造。
  5. 上記一方の沈埋函の接合面および/または上記他方の沈埋函の接合面に、上記ゴムガスケットの連結部が沈埋函の内部空間側へ移動するのを防止する段差部を備える請求項3または4記載の沈埋函の接合構造。
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