JP3445752B2 - マンホール、汚水桝等の嵌合構造 - Google Patents
マンホール、汚水桝等の嵌合構造Info
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- JP3445752B2 JP3445752B2 JP35918098A JP35918098A JP3445752B2 JP 3445752 B2 JP3445752 B2 JP 3445752B2 JP 35918098 A JP35918098 A JP 35918098A JP 35918098 A JP35918098 A JP 35918098A JP 3445752 B2 JP3445752 B2 JP 3445752B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、マンホール、汚水
桝などの新規な嵌合構造に関する。
桝などの新規な嵌合構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来のマンホール、汚水桝等の嵌合構造
には、図４乃至図６に示すものがあったが、図４の嵌合
構造では、内側水平面１ａ、１ｂからゆるやかな上り勾
配斜面２ａ、２ｂを経て外側水平面３ａ、３ｂに至り、
内側水平面１ａ、１ｂから外側水平面３ａ、３ｂに至る
接合面は粘着剤又はモルタルで接着される。図５の嵌合
構造では、内側から外側にかけてゆるやかな上り勾配の
斜面４ａ、４ｂを形成し、斜面４ａ、４ｂの接合面はモ
ルタルで接着される。図６の嵌合構造では、中央の凹凸
部５ａ、５ｂを除いて水平面６ａ、６ｂ及び７ａ、７ｂ
で形成され、凸部５ｂには粘着性ブチルゴムリングが置
かれ、凹凸部５ａ、５ｂが粘着されるが、リング置き位
置がずれ易い。また、図４、図５及び図６に示す嵌合構
造は、いずれも、嵌合積み重ねが正確にできない上に、
嵌合接着後も、小規模の地震や大型車の通行による振動
などで嵌合位置がずれて漏水する欠点があり、このた
め、漏水の場合には、嵌合部の外側に生コンクリートを
投入して、いわゆる抱きコンクリート施工という困難な
工事を余儀なくされた。
には、図４乃至図６に示すものがあったが、図４の嵌合
構造では、内側水平面１ａ、１ｂからゆるやかな上り勾
配斜面２ａ、２ｂを経て外側水平面３ａ、３ｂに至り、
内側水平面１ａ、１ｂから外側水平面３ａ、３ｂに至る
接合面は粘着剤又はモルタルで接着される。図５の嵌合
構造では、内側から外側にかけてゆるやかな上り勾配の
斜面４ａ、４ｂを形成し、斜面４ａ、４ｂの接合面はモ
ルタルで接着される。図６の嵌合構造では、中央の凹凸
部５ａ、５ｂを除いて水平面６ａ、６ｂ及び７ａ、７ｂ
で形成され、凸部５ｂには粘着性ブチルゴムリングが置
かれ、凹凸部５ａ、５ｂが粘着されるが、リング置き位
置がずれ易い。また、図４、図５及び図６に示す嵌合構
造は、いずれも、嵌合積み重ねが正確にできない上に、
嵌合接着後も、小規模の地震や大型車の通行による振動
などで嵌合位置がずれて漏水する欠点があり、このた
め、漏水の場合には、嵌合部の外側に生コンクリートを
投入して、いわゆる抱きコンクリート施工という困難な
工事を余儀なくされた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、小・中規模
の地震や大型車の通行による振動等によつて横ずれしな
いマンホール、汚水桝等の嵌合構造を提供するものであ
る。また、本発明は、嵌合積み重ね施工時に嵌合中心よ
りずれた位置で積み重ねても、自然に嵌合中心に積み重
ねられるマンホール、汚水桝等の嵌合構造を提供するも
のである。また、本発明は、止水性が確実で、施工途
中、施工終了後いずれも容易に点検確認できるマンホー
ル、汚水桝等の嵌合構造を提供するものである。さら
に、本発明は、施工時間の短縮と作業の容易性及び安全
性が得られ、施工費用を低減できるマンホール、汚水桝
等の嵌合構造を提供するものである。
の地震や大型車の通行による振動等によつて横ずれしな
いマンホール、汚水桝等の嵌合構造を提供するものであ
る。また、本発明は、嵌合積み重ね施工時に嵌合中心よ
りずれた位置で積み重ねても、自然に嵌合中心に積み重
ねられるマンホール、汚水桝等の嵌合構造を提供するも
のである。また、本発明は、止水性が確実で、施工途
中、施工終了後いずれも容易に点検確認できるマンホー
ル、汚水桝等の嵌合構造を提供するものである。さら
に、本発明は、施工時間の短縮と作業の容易性及び安全
性が得られ、施工費用を低減できるマンホール、汚水桝
等の嵌合構造を提供するものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明マンホール、汚水
桝等の嵌合構造は、上記課題を達成するため、図示する
ように、嵌合しようとする上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂ
が、それぞれ内側水平面１１Ａ及び１１Ｂから、２つの
異なる勾配の傾斜面１２Ａ、１３Ａ及び１２Ｂ、１３Ｂ
を経て、段落ちした外側水平面１４Ａ及び１４Ｂに至っ
てなり、前記上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂの内側水平面
１１Ａ及び１１Ｂと外側水平面１４Ａ及び１４Ｂに、粘
着性ゴムシール２０Ａ、２０Ｂを挟着して粘着させると
共に、前記上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂの傾斜面１２
Ａ、１３Ａ及び１２Ｂ及び１３Ｂをそのまま接合させる
ものである。また、本発明マンホール、汚水桝等の嵌合
構造は、上記課題を達成するため、図示するように、請
求項１の発明において、前記下嵌合面１０Ｂの内側水平
面１１Ｂ及び外側水平面１４Ｂに、それぞれ円周溝１１
１Ｂ及び１４１Ｂを設け、前記各円周溝１１１Ｂ、１４
１Ｂに粘着性ゴムシール２０Ａ、２０Ｂを載置できるよ
うにしたものである。更に、本発明マンホール、汚水桝
等の嵌合構造は、上記課題を達成するため、図示するよ
うに、請求項１又は２の発明において、前記上下嵌合面
１０Ａ及び１０Ｂの外側水平面１４Ａ及び１４Ｂの後端
角部を除き、上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂの間隙を点検
しやすくすると共に、運搬の際の欠損を防止できるよう
にした開口部１５Ａ及び１５Ｂを形成したものである。
桝等の嵌合構造は、上記課題を達成するため、図示する
ように、嵌合しようとする上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂ
が、それぞれ内側水平面１１Ａ及び１１Ｂから、２つの
異なる勾配の傾斜面１２Ａ、１３Ａ及び１２Ｂ、１３Ｂ
を経て、段落ちした外側水平面１４Ａ及び１４Ｂに至っ
てなり、前記上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂの内側水平面
１１Ａ及び１１Ｂと外側水平面１４Ａ及び１４Ｂに、粘
着性ゴムシール２０Ａ、２０Ｂを挟着して粘着させると
共に、前記上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂの傾斜面１２
Ａ、１３Ａ及び１２Ｂ及び１３Ｂをそのまま接合させる
ものである。また、本発明マンホール、汚水桝等の嵌合
構造は、上記課題を達成するため、図示するように、請
求項１の発明において、前記下嵌合面１０Ｂの内側水平
面１１Ｂ及び外側水平面１４Ｂに、それぞれ円周溝１１
１Ｂ及び１４１Ｂを設け、前記各円周溝１１１Ｂ、１４
１Ｂに粘着性ゴムシール２０Ａ、２０Ｂを載置できるよ
うにしたものである。更に、本発明マンホール、汚水桝
等の嵌合構造は、上記課題を達成するため、図示するよ
うに、請求項１又は２の発明において、前記上下嵌合面
１０Ａ及び１０Ｂの外側水平面１４Ａ及び１４Ｂの後端
角部を除き、上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂの間隙を点検
しやすくすると共に、運搬の際の欠損を防止できるよう
にした開口部１５Ａ及び１５Ｂを形成したものである。
【０００５】本発明において、上下嵌合面１０Ａ及び１
０Ｂの２つの異なる勾配の傾斜面１２Ａ、１３Ａ及び１
２Ｂ及び１３Ｂは、１２Ａと１２Ｂ、１３Ａと１３Ｂと
がそのまま接合して一体的に嵌め合う角度で形成され、
横方向の力に対し有効に働いて横ずれを防止すると共
に、嵌合作業の際に自然に嵌合中心に嵌合される作用を
有するものである。内側水平面１１Ａ及び１１Ｂと外側
水平面１４Ａ及び１４Ｂとは、２つの異なる勾配の傾斜
面１２Ａ、１３Ａ及び１２Ｂ及び１３Ｂをそのまま一体
的に接合した場合、通常、上下方向に２ミリメートル程
度の間隙をあけて圧縮粘着される粘着性ゴムシール２０
Ａ、２０Ｂが挿入される。
０Ｂの２つの異なる勾配の傾斜面１２Ａ、１３Ａ及び１
２Ｂ及び１３Ｂは、１２Ａと１２Ｂ、１３Ａと１３Ｂと
がそのまま接合して一体的に嵌め合う角度で形成され、
横方向の力に対し有効に働いて横ずれを防止すると共
に、嵌合作業の際に自然に嵌合中心に嵌合される作用を
有するものである。内側水平面１１Ａ及び１１Ｂと外側
水平面１４Ａ及び１４Ｂとは、２つの異なる勾配の傾斜
面１２Ａ、１３Ａ及び１２Ｂ及び１３Ｂをそのまま一体
的に接合した場合、通常、上下方向に２ミリメートル程
度の間隙をあけて圧縮粘着される粘着性ゴムシール２０
Ａ、２０Ｂが挿入される。
【０００６】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態が図１乃至図
３に示されている。本実施例のマンホール、汚水桝等の
嵌合構造は、内側水平面１１Ａ及び１１Ｂ、傾斜面１２
Ａ、１３Ａ及び１２Ｂ、１３Ｂ並びに外側水平面１４Ａ
及び１４Ｂからなる上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂを備え
ている。内側水平面１１Ａと１１Ｂとは、同一形状のも
ので、１１Ａには、ほぼ中央に円周溝１１１Ｂを設け、
その上に粘着性ゴムシールリング２０Ａを載置できるよ
うにしている。外側水平面１４Ａと１４Ｂとは、同一形
状のもので、１４Ａは後端部に約４５度の勾配の傾斜面
１５Ａを設けている。また、外側水平面１４Ｂは、１４
Ａと同様に後端部に約４５度の勾配の斜面１５Ｂを設
け、１５Ａと１５Ｂで上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂを粘
着性ゴムシールリング２０Ａ、２０Ｂで挟着したとき、
開口部１５Ａ及び１５Ｂが形成できるようにしている。
さらに、外側水平面１４Ｂは、ほぼ中央に円周溝１４１
Ｂを設け、その上に粘着性ゴムシールリング２０Ｂを載
置できるように形成している。従つて、図２に示すよう
に、マンホール、汚水桝等の嵌合の際に、下嵌合面１０
Ｂを有する部材の内側水平面１１Ｂの円周溝１１１Ｂと
外側水平面１４Ｂの円周溝１４１Ｂにそれぞれ粘着性ゴ
ムシールリング２０Ａ、２０Ｂを載置し、次いで、上嵌
合面１０Ａを有する部材を下降させて行く。下降の際に
上嵌合面１０Ａの中心と下嵌合面１０Ｂの中心とが全く
一致させることは困難であるが、下嵌合面１０Ｂの斜面
１２Ｂの角縁１２１Ｂを上嵌合面１０Ａの斜面１３Ａ又
は１２Ａに接触させることは容易で、接触すれば、その
まま下降させてゆけば、図３に示すように、自然に上嵌
合面１０Ａと下嵌合面１０Ｂの中心が合致し、各斜面１
２Ａと１２Ｂ、１３Ａと１３Ｂは一体化し、各水平面１
１Ａと１１Ｂ、１４Ａと１４Ｂはゴムシール２０Ａ、２
０Ｂを挟着して嵌合されることになる。
３に示されている。本実施例のマンホール、汚水桝等の
嵌合構造は、内側水平面１１Ａ及び１１Ｂ、傾斜面１２
Ａ、１３Ａ及び１２Ｂ、１３Ｂ並びに外側水平面１４Ａ
及び１４Ｂからなる上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂを備え
ている。内側水平面１１Ａと１１Ｂとは、同一形状のも
ので、１１Ａには、ほぼ中央に円周溝１１１Ｂを設け、
その上に粘着性ゴムシールリング２０Ａを載置できるよ
うにしている。外側水平面１４Ａと１４Ｂとは、同一形
状のもので、１４Ａは後端部に約４５度の勾配の傾斜面
１５Ａを設けている。また、外側水平面１４Ｂは、１４
Ａと同様に後端部に約４５度の勾配の斜面１５Ｂを設
け、１５Ａと１５Ｂで上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂを粘
着性ゴムシールリング２０Ａ、２０Ｂで挟着したとき、
開口部１５Ａ及び１５Ｂが形成できるようにしている。
さらに、外側水平面１４Ｂは、ほぼ中央に円周溝１４１
Ｂを設け、その上に粘着性ゴムシールリング２０Ｂを載
置できるように形成している。従つて、図２に示すよう
に、マンホール、汚水桝等の嵌合の際に、下嵌合面１０
Ｂを有する部材の内側水平面１１Ｂの円周溝１１１Ｂと
外側水平面１４Ｂの円周溝１４１Ｂにそれぞれ粘着性ゴ
ムシールリング２０Ａ、２０Ｂを載置し、次いで、上嵌
合面１０Ａを有する部材を下降させて行く。下降の際に
上嵌合面１０Ａの中心と下嵌合面１０Ｂの中心とが全く
一致させることは困難であるが、下嵌合面１０Ｂの斜面
１２Ｂの角縁１２１Ｂを上嵌合面１０Ａの斜面１３Ａ又
は１２Ａに接触させることは容易で、接触すれば、その
まま下降させてゆけば、図３に示すように、自然に上嵌
合面１０Ａと下嵌合面１０Ｂの中心が合致し、各斜面１
２Ａと１２Ｂ、１３Ａと１３Ｂは一体化し、各水平面１
１Ａと１１Ｂ、１４Ａと１４Ｂはゴムシール２０Ａ、２
０Ｂを挟着して嵌合されることになる。
【０００７】
【発明の効果】本発明によれば、上下嵌合面１０Ａ及び
１０Ｂは、粘着性ゴムシールで挟着する内側水平面１１
Ａ及び１１Ｂと、そのまま接合して一体化できる傾斜面
１２Ａ、１２Ｂ及び１３Ａ及び１３Ｂと、粘着性ゴムシ
ールで挟着する外側水平面１４Ａ及び１４Ｂを設けてい
るので、下嵌合面１０Ｂを有する部材に上嵌合面１０Ａ
を有する部材とを自然に嵌合中心に積み重ねることがで
きると共に、横ずれ状態が発生しても完全に防止でき、
また、開口部を有するので、ゴムシール状況の点検が施
工中、施工後を問わず容易で、完全な止水管理を行うこ
とができると共に、施工時間の短縮、積み重ね作業の容
易性及び安全性、並びに施工費用の低減をはかることが
できる。
１０Ｂは、粘着性ゴムシールで挟着する内側水平面１１
Ａ及び１１Ｂと、そのまま接合して一体化できる傾斜面
１２Ａ、１２Ｂ及び１３Ａ及び１３Ｂと、粘着性ゴムシ
ールで挟着する外側水平面１４Ａ及び１４Ｂを設けてい
るので、下嵌合面１０Ｂを有する部材に上嵌合面１０Ａ
を有する部材とを自然に嵌合中心に積み重ねることがで
きると共に、横ずれ状態が発生しても完全に防止でき、
また、開口部を有するので、ゴムシール状況の点検が施
工中、施工後を問わず容易で、完全な止水管理を行うこ
とができると共に、施工時間の短縮、積み重ね作業の容
易性及び安全性、並びに施工費用の低減をはかることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態を示す一部断面、一部外観
の説明図である。
の説明図である。
【図２】図１の部分拡大断面の説明図である。
【図３】図１の部分拡大断面の説明図である。
【図４】従来例の部分拡大断面の説明図である。
【図５】別の従来例の部分拡大断面の説明図である。
【図６】さらに別の従来例の部分拡大断面の説明図であ
る。
る。
１０Ａ、１０Ｂ 嵌合面
１１Ａ、１１Ｂ 内側水平面
１２Ａ、１２Ｂ、１３Ａ、１３Ｂ 傾斜面
１４Ａ、１４Ｂ 外側水平面
２０Ａ、２０Ｂ 粘着性ゴムシート
１１１Ｂ、１４１Ｂ 円周溝
Claims (3)
- 【請求項１】 嵌合しようとする上下嵌合面１０Ａ及び
１０Ｂが、それぞれ内側水平面１１Ａ及び１１Ｂから、
２つの異なる勾配の傾斜面１２Ａ、１３Ａ及び１２Ｂ、
１３Ｂを経て、段落ちした外側水平面１４Ａ及び１４Ｂ
に至ってなり、前記上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂの内側
水平面１１Ａ及び１１Ｂと外側水平面１４Ａ及び１４Ｂ
に、粘着性ゴムシール２０Ａ、２０Ｂを挟着して粘着さ
せると共に、前記上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂの傾斜面
１２Ａ、１３Ａ及び１２Ｂ及び１３Ｂをそのまま接合さ
せることを特徴としたマンホール、汚水桝等の嵌合構
造。 - 【請求項２】 前記下嵌合面１０Ｂの内側水平面１１Ｂ
及び外側水平面１４Ｂに、それぞれ円周溝１１１Ｂ及び
１４１Ｂを設け、前記各円周溝１１１Ｂ、１４１Ｂに粘
着性ゴムシール２０Ａ、２０Ｂを載置できるようにした
ことを特徴とする請求項１記載のマンホール、汚水桝等
の嵌合構造。 - 【請求項３】 前記上下嵌合面１０Ａ及び１０Ｂの外側
水平面１４Ａ及び１４Ｂの後端角部を除き、上下嵌合面
１０Ａ及び１０Ｂの間隙を点検しやすくすると共に、運
搬の際の欠損を防止できるようにした開口部１５Ａ及び
１５Ｂを形成したことを特徴とする請求項１又は２記載
のマンホール、汚水桝等の嵌合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35918098A JP3445752B2 (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | マンホール、汚水桝等の嵌合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35918098A JP3445752B2 (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | マンホール、汚水桝等の嵌合構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000178992A JP2000178992A (ja) | 2000-06-27 |
| JP3445752B2 true JP3445752B2 (ja) | 2003-09-08 |
Family
ID=18463164
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35918098A Expired - Fee Related JP3445752B2 (ja) | 1998-12-17 | 1998-12-17 | マンホール、汚水桝等の嵌合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3445752B2 (ja) |
-
1998
- 1998-12-17 JP JP35918098A patent/JP3445752B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000178992A (ja) | 2000-06-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
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