JP4259907B2 - バスダクト分岐構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はバスダクト分岐構造、特に、バスダクト内に装填された導体を他のバスダクトの同相の導体端部と電気的に接続するバスダクト接続部にて分岐を行うバスダト分岐構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、バスダクトからの分岐を行うための技術は種々のものが提案されている。バスダクトの中間部分からの分岐させるための分岐構造も種々存在するが、バスダクトの接続部にて分岐を行う技術としては、例えば、特許文献1の技術が存在する。この技術は、絶縁被覆導体を用いた導体密着型又は相間縮小型バスダクトユニットの両端の相間拡張部において、隣接の異相導体との間及びハウジングの側板と導体の間にそれらを絶縁するために配置される絶縁セパレータ(9)の導体側の側面に溝を形成し、その溝を接続子挿入溝(13)とし、これをバスクト接続用ボルト(10)の貫通位置の前後に形成している。そして、絶縁セパレータ(9)の上方を覆う接続部用上面板(6)に上記接続子挿入溝(13)に合致するプラグインホール(14)を設け、分岐用の接続子を挿入して接続できるようにしたバスダクト分岐構造である。
【0003】
また、特許文献2の技術は、接続すべき同相導体を所定間隔を開けて対向させ(いわゆる突き合わせ式の接続)、それらの同相導体の両端部を両面から接続用導体(3)にて同時に挟むことで同相導体の接続を行うものであり、こうして接続された各接続部相互間には絶縁セパレータ(2)が配置されている。
【0004】
そして、分岐のための構成として、ハウジングの側板に開口部が形成され、その開口部(9)から分岐側端子を差し込むことができる構成をとっている。差し込まれる分岐側端子の先端部分にはバネ性の附与された拡大部が形成され、この先端部が同相導体より少なくとも側方に幅広く形成された接続用導体相互間に上記バネの付勢力に抗しながら差し込まれて分岐接続が行われるものである。
【0005】
次に、特許文献3の技術では、いわゆる突き合わせ式で接続される同相導体端部(14)の両面に同相導体への接触面より大きな面積を有する接続用導体を当接せしめ、接続用導体の同相導体に当接しない部分の一部又は、全体を互いに当接させ、その部分を分岐側端子との接続部としている。分岐側端子はこの接続部を弾性的に挟持する構造を有している。
【0006】
また、特許文献4にも上記特許文献3に記載された技術と同様の基本構成を有する技術が開示されている。
【0007】
更に、特許文献5には、いわゆる突き合わせ式に配置された同相導体の端部の両面に当接される導体当板(4)に、バスダクトハウジングの上方から突出する分岐端子板(9)を取付け、これに分岐側の接続部材を取り付けるようにした技術が開示されている。
【0008】
また、特許文献6に開示された技術は、いわゆる突き合わせ式で接続される同相導体(41)の端部の両面に接続(用)導体(30)を沿わせ、隣接する異相の導体相互の間及び最外側の導体とダクト側板継板との間にはそれぞれ絶縁セパレータが配置されたものである。そして、突き合わされた導体(41)の端部の相互間と絶縁スリーブ(44)と接続(用)導体(30)相互の対向面の間に形成される空間が接続部とされ、ハウジングのカバー部材の開口部(31)から分岐側端子であるプラグイン端子(10)をその空間に挿し込み圧入する構成が開示されている。
【0009】
【特許文献1】
実開昭47−6397号
【特許文献2】
特公昭49−44387号
【特許文献3】
特公昭49−44388号
【特許文献4】
特公昭50−30278号
【特許文献5】
実開平7−11834号
【特許文献6】
特開平11−262142号
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1から特許文献6に開示された全ての技術は、同相の導体端部相互を電気的に接続するためにそれらに当接される接続用導体に分岐側端子を接触させている。したがって、電気主幹線路であるバスダクト内導体から接続用導体を介して分岐されることとなり、バスダクト導体と接続用導体、接続用導体と分岐側端子の2箇所の接触面を介して分岐されているため、どうしても接触抵抗が大きくなる。また、接触面が平面面積の小さい接続用導体近傍に集中してしまうこと、分岐のための接続箇所がバスダクト相互の電気的接続を行うための導電性部材の当接箇所やその様な箇所に囲まれた箇所(特許文献3)になっており、好ましくない。
【0011】
また、接続用導体から分岐を行っているため、接続用導体との接触構造等が複雑になり、接続部の製造コストも上昇する。更には、接続用導体を利用して分岐側端子を接触させているため、バスダクト接続部のボルトナットの締付力によって2枚の接続用導体相互間の距離が異なり、分岐側端子による接触力が異なってくるという不具合が生じてくるため、綿密にバスダクト接続部のボルトナットの締付を行わなければならない。
【0012】
また、接続用導体からの分岐接続の場合、導体相互の接続不良が生じた場合に接続用導体がバスダクトへの電流供給を行う電源側のバスダクト導体とは反対側のバスダクト導体と接続されている場合には、分岐側端子への電流供給が行われなくなるという不具合が生じてくる。
【0013】
本発明は、上記種々の不具合に鑑みてなされたものであり、その目的は、電気的な不具合のない、簡単な構造でかつ安価なバスダクト接続部における分岐構造を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1に係るバスダクト分岐構造は、
ハウジング内に絶縁被覆された複数のバスダクト導体が密着並設され、前記バスダクト導体の両端部の所定長さの絶縁被覆が除去されたバスダクト相互を、一方のバスダクトのバスダクト導体端部と、他方のバスダクトのバスダクト導体端部とを所定間隔をあけて同相同士突き合わせ、該突き合わせ部分で両方のバスダクト導体端部に接続導体が当接されて電気的に接続されたバスダクトの当該接続部にて分岐を行なうバスダクト分岐構造において、
前記接続導体がバスダクト導体端部に当接された重なり部分よりもバスダクト導体伸長方向の外方に位置し、異相のバスダクト導体間に所定の間隔のあけられた拡開領域で、且つ前記電気的接続部分を絶縁するために配置される絶縁セパレータ相互に挟まれた空間領域が前記バスダクト導体と分岐側端子との電気的な接続領域とされ、当該接続は前記バスダクト導体に前記分岐側端子を直接接続することによりなされることを特徴とする。
【0015】
このように、突き合わせ方式のバスダクトの接続構造において、接続導体がバスダクト導体端部に当接された重なり部分よりもバスダクト導体伸長方向の外方に位置し、異相のバスダクト導体間に所定の間隔のあけられた拡開領域で、且つ絶縁セパレータ相互間の空間に位置するバスダクト導体に直接分岐側端子を接続して分岐を行っているため、構造が複雑なバスダクト接続部の中心部から離れた箇所にて分岐を行うことが可能となる。すなわち、導電性部材の重なり部分から外れた位置、或いは導電性部材の重なり部分に囲まれた領域でない位置で分岐接続が行われる。
【0016】
更には、バスダクト導体に直接分岐側端子が接続されるので、従来のような接続用導体を介して分岐されることによる不具合、例えば2箇所の接触面を介することによる接触抵抗が増加などの不具合が解消される。また、接続面が接続用導体近傍に集中してしまう好ましくない状態が回避される。
【0017】
請求項2に係るバスダクト分岐構造は、
ハウジング内に絶縁被覆された複数のバスダクト導体が密着並設され、前記バスダクト導体の両端部の所定長さの絶縁被覆が除去されたバスダクト相互を、一方のバスダクトのバスダクト導体端部と他方のバスダクトの同相のバスダクト導体端部とを重ね合わせて電気的に接続したバスダクトの当該接続部にて分岐を行なうバスダクト分岐構造において、
前記一方のバスダクト導体端部と他方のバスダクト導体端部の重なり部分よりもバスダクト導体伸長方向の外方に位置し、異相のバスダクト導体間に所定の間隔のあけられた拡開領域で、且つ前記電気的接続部分を絶縁するために配置される絶縁セパレータ相互に挟まれた空間領域が前記バスダクト導体と分岐側端子との電気的な接続領域とされ、当該接続は前記バスダクト導体に前記分岐側端子を直接接続することによりなされることを特徴とする。
この構成により、重ね合わせ方式のバスダクトの接続部において、請求項1の発明と同様の構成を有する分岐構造を適用することができる。
また、請求項3に係るバスダクト分岐構造は、
前記絶縁セパレータの前記分岐側端子の前記接続領域となる空間を形成する部分が他の箇所よりも肉薄に形成されている。したがって、前記接続領域となる空間の確保を簡単に行うことができる。
【0018】
請求項4に係るバスダクト分岐構造は、
前記絶縁セパレータが、前記バスダクト内の導体に重ね合わされる略板状の第1の絶縁板と、該第1の絶縁板に重畳され且つ設置状態における前記導体の伸長方向の幅が前記第1の絶縁板よりも大きく形成された拡張部を有する第2の絶縁板とを備え、前記第2の絶縁板の拡張部相互間に前記接続領域の空間が形成されている。
【0019】
上記請求項3に記載の薄肉構造を第1と第2の絶縁板により構成したものであり、2種類の絶縁板を重ね合わせるという作業により簡単に分岐側端子の挿入可能な直接接続のための空間を安価で形成することができる。
【0020】
請求項5に係るバスダクト分岐構造は、
前記分岐側端子が直接接続されるバスダクト内の導体が、接続される同相の導体のうち導体へ電流供給を行っている電源側に配置された導体とされている。
【0021】
これにより、もしバスダクトの導体接続部にて接続不良が発生した場合であっても、分岐側端子への電流供給は良好に行われることとなり、配電される電気機器が作動が停止するという不具合が解消される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。図1は実施の形態に係るバスダクト分岐構造を説明するための平面説明図であり、図2はバスダクト分岐構造を示す正面説明図である。
【0023】
図1及び図2に示したバスダクト10は、オフィスビル等で電気幹線路を構成するものであり、主として絶縁被覆されている3線の絶縁被覆導体12が密着並設されて内部に装填されている。図示された部分は、バスダクト10相互の接続部100であり、各導体12の被覆層を除去した端部相互を突き合わせた状態とし、この突き合わされた導体10相互に接続用導体14を両面から沿わせる様に当接さて導体相互を電気的に接続している。いわゆる突き合わせ方式の接続部を構成するものである。
【0024】
なお、接続部100のハウジングの幅方向両側の開放面には接続カバー部材16がバスダクトのハウジング18にビス20などで固定されており、この接続カバー部材16には、接続部100の中心部に在る締結部22の両側に2箇所、開口部24が形成されている。なお、図面の理解容易化のためにハウジング18及び開口部24は破線にて示されている。
【0025】
接続部100の導体12は、ハウジング18内の外側に位置する導体12−1及び12−3が直線状態から外方にそれぞれ同様に拡開され、3本の導体間に所定の間隔が空けられている。それぞれの同相導体12の端部は、一直線上になるように突き合わされている。また、突き合わされた同相の導体12の端部の両側面には接続用導体14が当接され、隣接する異相の接続用導体14間及び最外側の接続用導体14とハウジング18の継側板間には絶縁セパレータ26が配設されており、これらの部材を外方からボルトナットからなる締結部22にて緊締されバスダクト10の接続部100が形成されている。
【0026】
本実施の形態では、絶縁セパレータ26は2種類の部材から構成されている。まず、第1の部材である絶縁板26−1は、バスダクト内の導体12の端部に直接に重ね合わされた接続用導体14に重ねられるものであり、その導体伸長方向の幅は、接続用導体14の幅よりやや大きい幅とされている。
【0027】
第2の部材である絶縁板26−2は、第1の絶縁板26−1に重ねられるものであり、第1の絶縁板26−1よりも導体伸長方向の幅がより大きく形成されている。すなわち、第1の絶縁板26−1よりも導体伸長方向外方に張り出した拡張部26−2aを有している。
【0028】
絶縁セパレータ26は、ハウジング18の最外側に第2の絶縁板26−2は配されその内側に第1の絶縁板26−1が接続用導体14との間を絶縁するように配されている。ハウジング18内の内側の2つの絶縁セパレータ26は真ん中に第2の絶縁板26−2を配しこれを両面から挟む様に第1の絶縁板26−1が配されて構成されている。
【0029】
本発明の特徴的事項は、分岐を行うための分岐側端子とバスダクトの導体側との接続領域の設定にあり、本実施の形態では、上記第2の絶縁板26−2の拡張部26−2aの相互間に挟まれた空間200が分岐のための接続領域とされている。図においては、破線で示された開口部24の内側に位置する領域であり、分岐のための接続は、この接続領域200に位置する絶縁被覆の剥がされて導体部分で行われる。すなわち、図示していない分岐側端子が、開口部24から挿入されこの部分の導体12に直接接続されるものである。
【0030】
図3は分岐側端子の導体への接続動作を示す部分説明図であり、図示のように、上述の接続領域に在る導体12に対し、分岐側端子30が直接接続されるものであり、本実施の形態では、分岐側端子30はその先端部がクリップ状に形成され、図上上方から導体12を弾力的に狭持する様に接続されるものである。分岐側端子30は具体的には、2つの導電性部材32−1と32−2の一端寄りをそれぞれ外側に湾曲させ他端部側を固定部材34にて固定して形成している。
【0031】
この様な分岐用端子30により導体12との間での直接接続は、第2の絶縁板26−2の拡張部26−2aの相互間に挟まれた空間で行われている。すなわち、第1の絶縁板26−1のない部分で行われているので(同図(B))、他の部材が邪魔になることもなく、絶縁性も確保されている。
【0032】
図4は、プラグイン分岐ボックスにて分岐が行われている外観を示す正面説明図である。図示の様に、プラグイン分岐ボックス40をハウジング18の上方から重ねていくことにより、プラグイン分岐ボックス40に設けられた分岐側端子30が開口部24から挿入され、分岐側端子30のクリップ部が導体12を直接狭持する。
【0033】
この様に、クリップ状の分岐側端子30を用いたことにより、挿入動作と引き抜き動作という簡単な動作のみで分岐或いは取り外し作業を行うことができる。且つプラグイン分岐ボックス40を取り外した状態では、分岐のための構造物がバスダクトハウジング18から外方に突出していないので何ら邪魔になることもなく、分岐を行わない通常のバスダクト接続部と同様の状態とすることができる。
【0034】
更には、バスダクト導体12に直接分岐側端子30が接続されることで、従来のような接続用導体14を介して分岐される場合のような2箇所の接触面を介することによる接触抵抗が増加などの不具合が解消される。
【0035】
この様に接続の行われた箇所は、第2の絶縁板26−2の拡張部26−2aの相互間に挟まれた空間であり、かつバスダクト10の接続のために導電性部材の重ね合わされた部分の外方に位置する箇所である。したがって、接続箇所が接続用導体近傍に集中してしまうという好ましくない状態も生じない。
【0036】
また、分岐のための接続箇所は、接続部100の中心部の両側にそれぞれ1箇所ずつ設けられ、バスダクトハウジング18の上面と下面とで1つの接続部100には合計4箇所の開口部24が穿設され、4箇所同時に分岐をとることが可能である。
【0037】
次に、図5は本発明の他の実施形態を示すバスダクト接続部の平面説明図である。上記第1実施形態と同一の部材については同一の符号を付しその説明を省略する。
【0038】
第1実施形態と異なる点は、バスダクト接続方式が同相の導体12の端部相互を重ね合わせて直接接触させ、ボルトナット等の締着具28にて緊締することにより接続を行っているいわゆる重ね合わせ方式のバスダクト接続部300に本発明が適用されているという点である。
【0039】
上記第1実施形態の突き合わせ方式の接続部100と異なり、接続用導体はもともと存在していない。分岐を行うための接続領域は、図において破線で示されている開口部24の内側の部分であり、同相導体12の端部が重ね合わされている部分の両外方に位置している。この部分は、絶縁セパレータ26の第2の絶縁板26−2にて挟まれた空間200である。
【0040】
この様に、本発明のバスダクト分岐構造は、突き合わせ方式、重ね合わせ方式の何れかを問わずに容易に適用可能である。
【0041】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明のバスダクト分岐構造は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲において以下のような拡張及び変形が可能である。例えば、本発明のバスダクト分岐構造は、バスダクトに装填された各導体が上述のような絶縁物で被覆され重ね合わされたいわゆる絶縁被覆型バスダクトに限定されるものではなく、被覆しない導体相互を一定距離離れた状態で配置し、空気により絶縁する所謂空気絶縁型バスダクトであってもよい。また、導体が3線式のバスダクトについて説明したが、2線式或いは4線式以上のバスダクトであっても対応することが可能である。
【0042】
また、バスダクト、ハウジング、接続部等の構造は上記実施形態に限定されるものではなく、様々なバスダクト、ハウジング、接続部の構造であっても良いことは言うまでもない。
【0043】
また、絶縁セパレータの構造は、第1絶縁板と第2絶縁板を有する構造について説明したが、これらを一体形成した絶縁セパレータや、更に第3以上の絶縁板を積層する構造のものなど適宜で変更が可能である。
【0044】
更に、上記実施例では、絶縁セパレータの厚さは分岐のための接続領域については他の部分よりも薄く構成されたものを示したが、この様に厚さを異ならしめるものに限られず、図6に示すように、図1の絶縁セパレータ26よりも薄い1枚のほぼ均一厚さの平板状の絶縁板を絶縁セパレータ27として使用しても良い。この様な構造は、接続用導体14の厚さがある程度大きい場合に好適であり、より安価なバスダクト分岐構造を提供することにもつながる。なお、図6において、他の実施の形態と同様の構成には同一の符号を付している。
【0045】
また、分岐側端子の接続のための構造は、上記実施形態のクリップ状のものに限定されるものではなく、導体との間で直接の接続が保持できるような構成で在れば様々な構造が採用可能である。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のバスダクト分岐構造によれば、バスダクト接続部において、電気的接続のために導電性部材の接合された構造が複雑なバスダクト中心部から離れた箇所にて分岐が行われ、電気的な不具合のない、簡単な構造でかつ安価なバスダクト接続部における分岐構造が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に関するバスダクト分岐構造を示す平面説明図である。
【図2】本発明の第1実施形態に関するバスダクト分岐構造を示す正面説明図である。
【図3】本発明の第1実施形態に関する分岐側端子の接続動作を示す部分側面説明図である。
【図4】本発明の第1実施形態に関するバスダクト分岐構造にプラグイン分岐ボックスにて分岐を行った場合の正面説明図である。
【図5】他の接続形式のバスダクトの接続部に本発明を適用した実施形態を示す平面説明図である。
【図6】本発明の他の実施形態に関するバスダクト分岐構造を示す平面説明図である。
【符号の説明】
10 バスダクト
12 導体
14 接続用導体
16 接続カバー部材
18 バスダクトハウジング
24 開口部
26 絶縁セパレータ
26−1 第1絶縁板
26−2 第2絶縁板
26−2a 拡張部
30 分岐側端子
Claims (5)
- ハウジング内に絶縁被覆された複数のバスダクト導体が密着並設され、前記バスダクト導体の両端部の所定長さの絶縁被覆が除去されたバスダクト相互を、一方のバスダクトのバスダクト導体端部と、他方のバスダクトのバスダクト導体端部とを所定間隔をあけて同相同士突き合わせ、該突き合わせ部分で両方のバスダクト導体端部に接続導体が当接されて電気的に接続されたバスダクトの当該接続部にて分岐を行なうバスダクト分岐構造において、
前記接続導体がバスダクト導体端部に当接された重なり部分よりもバスダクト導体伸長方向の外方に位置し、異相のバスダクト導体間に所定の間隔のあけられた拡開領域で、且つ前記電気的接続部分を絶縁するために配置される絶縁セパレータ相互に挟まれた空間領域が前記バスダクト導体と分岐側端子との電気的な接続領域とされ、当該接続は前記バスダクト導体に前記分岐側端子を直接接続することによりなされることを特徴とするバスダクト分岐構造。 - ハウジング内に絶縁被覆された複数のバスダクト導体が密着並設され、前記バスダクト導体の両端部の所定長さの絶縁被覆が除去されたバスダクト相互を、一方のバスダクトのバスダクト導体端部と他方のバスダクトの同相のバスダクト導体端部とを重ね合わせて電気的に接続したバスダクトの当該接続部にて分岐を行なうバスダクト分岐構造において、
前記一方のバスダクト導体端部と他方のバスダクト導体端部の重なり部分よりもバスダクト導体伸長方向の外方に位置し、異相のバスダクト導体間に所定の間隔のあけられた拡開領域で、且つ前記電気的接続部分を絶縁するために配置される絶縁セパレータ相互に挟まれた空間領域が前記バスダクト導体と分岐側端子との電気的な接続領域とされ、当該接続は前記バスダクト導体に前記分岐側端子を直接接続することによりなされることを特徴とするバスダクト分岐構造。 - 前記絶縁セパレータは、
前記分岐側端子の接続部を挟む領域部分が他の箇所よりも薄肉に形成されていることを特徴とする請求項1又は2の何れかに記載のバスダクト分岐構造。 - 前記絶縁セパレータは、
前記バスダクト導体に重ね合わされる略板状の第1の絶縁板と、該第1の絶縁板に重畳され且つ設置状態における前記バスダクト導体伸長方向の幅が前記第1の絶縁板よりも大きく形成された拡張部を有する第2の絶縁板とを備え、
前記第2の絶縁板の拡張部相互間に前記接続領域の空間が形成されることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のバスダクト分岐構造。 - 前記分岐側端子が直接接続されるバスダクト導体は、前記接続される同相導体のうち導体への電流供給を行っている電源側に配置されたバスダクト導体であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のバスダクト分岐構造。
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