JP4258547B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents

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JP4258547B2 JP2006330163A JP2006330163A JP4258547B2 JP 4258547 B2 JP4258547 B2 JP 4258547B2 JP 2006330163 A JP2006330163 A JP 2006330163A JP 2006330163 A JP2006330163 A JP 2006330163A JP 4258547 B2 JP4258547 B2 JP 4258547B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/0005Curl smoothing, i.e. smoothing down corrugated printing material, e.g. by pressing means acting on wrinkled printing material

Description

本発明は、例えば複数色の液体インクの微小なインク滴を複数のノズルから吐出してそ
の微粒子(インクドット)を印刷媒体上に形成することにより、所定の文字や画像を描画
するようにしたインクジェットプリンタに関するものである。
このようなインクジェットプリンタは、一般に安価で且つ高品質のカラー印刷物が容易
に得られることから、パーソナルコンピュータやデジタルカメラなどの普及に伴い、オフ
ィスのみならず一般ユーザにも広く普及してきている。
このようなインクジェットプリンタは、一般に、インクカートリッジと印字ヘッド(イ
ンクジェットヘッドともいう)とが一体的に備えられたキャリッジなどと称される移動体
が印刷媒体上をその搬送方向と交差する方向に往復しながらその印字ヘッドのノズルから
液体インク滴を吐出(噴射)して印刷媒体上に微小なインクドットを形成することで、当
該印刷媒体上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。
そして、このキャリッジに黒色(ブラック)を含めた4色(イエロー、マゼンタ、シアン
)のインクカートリッジと各色毎の印字ヘッドを備えることで、モノクロ印刷のみならず
、各色を組み合わせたフルカラー印刷も容易に行えるようになっている(更に、これらの
各色に、ライトシアンやライトマゼンタなどを加えた6色や7色、或いは8色のものも実
用化されている)。
また、このようにキャリッジ上のインクジェットヘッドを印刷媒体搬送方向と交差する
方向(印刷媒体の幅方向)に往復させながら印刷を実行するようにしたタイプのインクジ
ェットプリンタでは、1頁全体をきれいに印刷するためにインクジェットヘッドを数十回
から100回以上も往復運動させる必要がある。これに対し、印刷用紙の幅と同じ寸法の
長尺のインクジェットヘッドを配置してキャリッジを使用しないタイプのインクジェット
プリンタでは、インクジェットヘッドを印刷用紙の幅方向に移動させる必要がなく、所謂
1パスでの印刷が可能となるため、電子写真式プリンタと同様な高速な印刷が可能となる
。なお、前者方式のインクジェットプリンタを一般に「マルチパス型インクジェットプリ
ンタ」、後者方式のインクジェットプリンタを一般に「ラインヘッド型インクジェットプ
リンタ」と呼んでいる。
ところで、インクジェットプリンタに水系のインクを用いる場合、印刷後の印刷媒体の
湾曲、所謂カールが問題になる。このようなカールを防止するために、例えば下記特許文
献1に挙げるインクジェットプリンタでは、印刷直後の印刷媒体の印刷面の反対側の面に
ローラを接触させて、そのローラからカール防止液を塗布した後、その印刷媒体を、上下
に熱源を配設したヒートロール加熱器内に通過させて乾燥を促すようにしている。また、
下記特許文献2に挙げるインクジェットプリンタでは、印刷媒体を搬送するロールの内部
に、加熱や超音波振動による蒸気発生装置を設け、このロールを印刷媒体に接触させるこ
とにより当該ロールの表面から印刷媒体の印刷面と反対側の面に蒸気を付加することでカ
ールを防止するようにしている。更に、下記特許文献3に挙げるインクジェットプリンタ
では、前記特許文献2のインクジェットプリンタに加えて、印刷環境の湿度を検出し、環
境湿度に応じて発生する蒸気量をコントロールする技術が記載されている。
特開平10−151733号公報 特開2005−178251号公報 特開2005−178252号公報
しかしながら、前記特許文献1〜3に記載されるインクジェットプリンタでは、何れも
ローラを印刷媒体に接触させてカール防止液や蒸気などの水分を供給しているが、水分を
多く含む印刷媒体はローラに密着し易く、つまりローラと印刷媒体との剥離性が低下して
搬送不良の原因となる恐れがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、搬送不良を生じること
なく且つ効率よく印刷媒体のカールを防止可能なインクジェットプリンタを提供すること
を目的とするものである。
[発明1]上記課題を解決するために、発明1に係るインクジェットプリンタは、印刷
媒体を所定方向に搬送すると共に、搬送される印刷媒体の印刷面にインクジェットヘッド
のノズルから水系のインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、前
記インクジェットヘッドの印刷媒体搬送方向下流側に設けられ且つインクジェットヘッド
からインク滴が吐出された印刷媒体の印刷面と反対側の面に非接触状態で蒸気を供給する
蒸気供給手段と、前記蒸気供給手段から供給された蒸気を静電気力で印刷媒体の印刷面と
反対側の面に吸着させる蒸気静電吸着手段とを備えたことを特徴とするものである。
本発明者は、印刷媒体のカールについて鋭意検討を重ねた結果、以下の知見を得た。即
ち、印刷媒体のカールには、インク滴が吐出されたときのカール、つまり印刷直後のカー
ルと、そのインク滴が乾燥した後に発生するカール、つまりインク乾燥後のカールの二種
類があり、一般に、二つのカールの向きは逆になる。また、カールの向きは、印刷媒体を
構成するセルロース繊維の向きに依存する。そして、印刷媒体のカールを防止するのに効
果的なのは、インク滴が吐出された印刷面とその反対側の面との水分の差を少なくするこ
とである。一方、一枚の印刷媒体に吐出されるインクの量が少ない場合には、カールその
ものが発生しない。
この発明1に係るインクジェットプリンタによれば、インクジェットヘッドの印刷媒体
搬送方向下流側に設けられた蒸気供給手段により、当該インクジェットヘッドから水系の
インク滴が吐出された印刷媒体の印刷面と反対側の面に非接触状態で蒸気を供給し、その
蒸気供給手段から供給された蒸気を静電気力で印刷媒体の印刷面と反対側の面に吸着させ
る構成としたため、搬送不良を生じることがなく、導電体である水系のインク滴には電荷
が集中しやすいのでインク滴が多く付着している部分ほど電界が強くなり、この強い電界
に、より多くの蒸気が吸着されることになるから、インク滴が多く付着している部分ほど
多くの蒸気が吸着され、印刷媒体の印刷面と反対側の面の水分の差が印刷媒体全体で均一
に且つ効率よく小さくなり、印刷媒体のカールを効率的に且つ確実に防止することが可能
となる。
[発明2]また、発明2に係るインクジェットプリンタは、前記発明1のインクジェッ
トプリンタにおいて、前記蒸気静電吸着手段は、前記蒸気供給手段の蒸気供給方向に対向
し且つ印刷媒体の印刷面に対向する位置に配設された電極で構成されることを特徴とする
ものである。
この発明2に係るインクジェットプリンタによれば、蒸気供給手段の蒸気供給方向に対
向し且つ印刷媒体の印刷面に対向する位置に配設された電極で当該印刷媒体の印刷面と反
対側の面に蒸気を吸着させる構成としたため、構成が容易で且つ印刷媒体のカールを効果
的に防止することができる。
[発明3]また、発明3に係るインクジェットプリンタは、前記発明2のインクジェッ
トプリンタにおいて、前記電極に結露防止用の結露防止用発熱手段を備えたことを特徴と
するものである。
この発明3に係るインクジェットプリンタによれば、電極に結露防止用の結露防止用発
熱手段を備えたことにより、蒸気付着に伴う電極への結露或いはその印刷媒体への滴下を
防止することができる。
[発明4]また、発明4に係るインクジェットプリンタは、前記発明2又は3のインク
ジェットプリンタにおいて、前記電極に蒸気通過用の通気孔を形成したことを特徴とする
ものである。
この発明4に係るインクジェットプリンタによれば、電極に蒸気通過用の通気孔を形成
したことにより、蒸気付着に伴う電極への結露或いはその印刷媒体への滴下を防止するこ
とができる。
[発明5]また、発明5に係るインクジェットプリンタは、前記発明1のインクジェッ
トプリンタにおいて、前記蒸気静電吸着手段は、印刷媒体を帯電する印刷媒体帯電手段で
構成されることを特徴とするものである。
この発明5に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体を帯電する印刷媒体帯電
手段で当該印刷媒体の印刷面と反対側の面に蒸気を吸着させる構成としたため、構成が容
易で且つ印刷媒体のカールを効果的に防止することができる。
[発明6]また、発明6に係るインクジェットプリンタは、前記発明5のインクジェッ
トプリンタにおいて、前記印刷媒体帯電手段は、前記インクジェットヘッドよりも印刷媒
体搬送方向上流側に配設されたことを特徴とするものである。
この発明6に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体帯電手段をインクジェッ
トヘッドよりも印刷媒体搬送方向上流側に配設したことにより、発明を実施化し易い。
[発明7]また、発明7に係るインクジェットプリンタは、前記発明5のインクジェッ
トプリンタにおいて、前記印刷媒体帯電手段は、前記インクジェットヘッドよりも印刷媒
体搬送方向下流側で且つ蒸気供給手段よりも印刷媒体搬送方向上流側に配設されたことを
特徴とするものである。
この発明7に係るインクジェットプリンタによれば、印刷媒体帯電手段をインクジェッ
トヘッドよりも印刷媒体搬送方向下流側で且つ蒸気供給手段よりも印刷媒体搬送方向上流
側に配設したことにより、発明を実施化し易い。
[発明8]また、発明8に係るインクジェットプリンタは、前記発明1乃至7のインク
ジェットプリンタにおいて、前記蒸気供給手段は、インクジェットヘッドからインク滴が
吐出された印刷媒体の印刷面と反対側で蒸気を生成する蒸気生成手段と、印刷媒体の印刷
面側から空気を吸引して当該印刷面の反対側から当該印刷面側に向けて蒸気の流れを生成
する吸引手段とを備えたことを特徴とするものである。
この発明8に係るインクジェットプリンタによれば、インクジェットヘッドからインク
滴が吐出された印刷媒体の印刷面と反対側で蒸気を生成すると共に、印刷媒体の印刷面側
から空気を吸引して当該印刷面の反対側から当該印刷面側に向けて蒸気の流れを生成する
構成としたため、印刷媒体の印刷面側と反対側で生成された蒸気は当該印刷媒体の印刷面
と反対側の面に積極的に付着され、その結果、印刷媒体の印刷面とその反対側の面の水分
の差が効果的に小さくなる。
[発明9]また、発明9に係るインクジェットプリンタは、前記発明8のインクジェッ
トプリンタにおいて、前記蒸気生成手段は、加熱された加熱体に水を滴下して蒸気を生成
するものであることを特徴とするものである。
この発明9に係るインクジェットプリンタによれば、加熱された加熱体に水を滴下して
蒸気を生成する構成としたため、装置構成が容易になり、発明を実施化し易いと共に、短
時間に多量の蒸気を生成することが可能となる。
[発明10]また、発明10に係るインクジェットプリンタは、前記発明1乃至9のイ
ンクジェットプリンタにおいて、前記インクジェットヘッドからインク滴を吐出するノズ
ル数の全ノズル数に対する比率に応じて前記蒸気供給手段による印刷媒体への蒸気の供給
を制御する蒸気供給制御手段を備えたことを特徴とするものである。
この発明10に係るインクジェットプリンタによれば、インクジェットヘッドからイン
ク滴を吐出するノズル数の全ノズル数に対する比率に応じて蒸気供給手段による印刷媒体
への蒸気の供給を制御する構成としたため、例えばインク滴を吐出するノズル数の全ノズ
ル数に対する比率が所定比率以上のときに、即ち一枚の印刷媒体に吐出されるインクの量
が多いときに非接触の蒸気供給手段によって印刷媒体に蒸気を供給するようにすれば、エ
ネルギーの消費量を抑制しながら印刷媒体のカールを防止することが可能となる。
次に、本発明のインクジェットプリンタの第1実施形態について図面を参照しながら説
明する。
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成を示す正面図である。図中の
符号1は、印刷媒体2を搬送するための搬送ベルトである。また、搬送ベルト1は、ポリ
イミド、ポリカーボネイト、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)、ETFE(テトラフル
オロエチレン・エチレン共重合体)、PPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体)、FEP(テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロ
アルキルビニルエーテル共重合体)、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)、
及びこれらの材質とエラストマーとの混合物などが適しており、これらの材質の単層のベ
ルトでも、これらの材料を2層にして、カーボンなどの導電性材料を添加して電気抵抗を
調整したベルトでもよい。
この搬送ベルト1は、図の中央部に配設された駆動ローラ3と、図の右端部に配設され
た従動ローラ4と、それらの中央部下方に配設されたテンションローラ5とに巻回されて
いる。駆動ローラ3は、図示しない搬送ベルトモータによって図の矢印方向に回転駆動さ
れ、例えばエア吸着により搬送ベルト1に印刷媒体2を搭載した状態で、当該印刷媒体2
を図の右方から左方に、つまり矢印方向に搬送する。なお、テンションローラ5は、図示
しないバネによって下方に付勢されており、これにより搬送ベルト1に張力を付与してい
る。なお、図中の符号6は、後述するインクジェットヘッドから吐出されるインクのミス
トなどで汚損した搬送ベルト1を清浄にするベルトクリーナであり、例えばフェルトなど
で作成されたローラからなる。
従動ローラ4の上方には、紙押えローラ9が配設されている。この紙押えローラ9は、
図示しないバネによって下方に付勢されており、給紙部10から給紙された印刷媒体2を
従動ローラ4上の搬送ベルト1に押付ける機能を有する。例えば搬送ベルト1の外周面と
印刷媒体2との間の空気を図示しないエア吸着手段により吸引しながら、搬送ベルト1の
外周面に搭載された印刷媒体2を紙押えローラ9で押付けると印刷媒体2は搬送ベルト1
の外周面に吸着される。また、搬送ベルト1の印刷媒体2搬送方向下流側には蒸気供給装
置15が配設され、この蒸気供給装置15の印刷媒体2搬送方向下流側には印刷媒体2を
排紙する排紙ローラ13が設けられ、印刷領域で印刷され且つ蒸気供給装置15で蒸気供
給された印刷媒体2を排紙部14に排紙する。なお、蒸気供給装置15の印刷媒体2搬送
方向上流側には印刷媒体2を検出する第1光学センサ16が配設され、蒸気供給装置15
の印刷媒体2搬送方向下流側には印刷媒体2を検出する第2光学センサ17が配設されて
いる。
図1の符号11は、ライン型のインクジェットヘッドである。このインクジェットヘッ
ド11は、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の各
色毎に、印刷媒体2の搬送方向にずらして配設されている。各インクジェットヘッド11
には、Y、M、C、Kの各色のインクカートリッジ12からインク供給チューブを介して
インクが供給される。各インクジェットヘッド11には、印刷媒体2の搬送方向と交差す
る方向に、複数のノズルが形成されており、それらのノズルから同時に必要箇所に必要量
のインク滴を吐出することにより、印刷媒体2上に微小なインクドットを形成出力する。
これを各色毎に行うことにより、搬送ベルト1に吸着された印刷媒体2を一度通過させる
だけで、所謂ワンパスによる印刷を行うことができる。即ち、このインクジェットヘッド
11の配設領域が印字領域に相当する。
インクジェットヘッドの各ノズルからインクを吐出出力する方法としては、静電方式、
ピエゾ方式、膜沸騰インクジェット方式などがある。静電方式は、アクチュエータである
静電ギャップに駆動信号を与えると、キャビティ内の振動板が変位してキャビティ内に圧
力変化を生じ、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというもので
ある。ピエゾ方式は、アクチュエータであるピエゾ素子に駆動信号を与えると、キャビテ
ィ内の振動板が変位してキャビティ内に圧力変化を生じ、その圧力変化によってインク滴
がノズルから吐出出力されるというものである。膜沸騰インクジェット方式は、キャビテ
ィ内に微小ヒータがあり、瞬間的に300℃以上に加熱されてインクが膜沸騰状態となっ
て気泡が生成し、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというもの
である。本発明は、何れのインク出力方法も適用可能である。なお、インクは水系を前提
とする。
印刷領域を構成するインクジェットヘッド11の下方で且つ巻回される搬送ベルト1の
内部には、インクジェットヘッド11に設けられているノズルを回復するためのクリーニ
ングユニット18が設けられている。このクリーニングユニット18は、各インクジェッ
トヘッド11のノズル面を気密に覆うことができるキャップを備え、そのキャップの底に
はインク吸収体が配設されると共に、チューブポンプのような負圧発生手段が接続されて
おり、図示しない昇降手段によって上下方向に昇降する。
前述のようなライン型のインクジェットヘッド11を備えたインクジェットプリンタで
は、インク切れ、気泡の発生、目詰まり(乾燥)、紙粉付着などの原因によって、インク
ジェットヘッド11のノズルからインク滴が吐出すべきときに吐出しないというインク滴
の吐出異常(不吐出)、所謂ドット抜け現象を生じることがある。紙粉とは、木材パルプ
を原料とする印刷媒体がローラなどと摩擦接触した際に発生し易く、印刷媒体の一部から
なり、繊維状又はその集合体のものを意味する。本実施形態では、必要に応じてクリーニ
ングユニット18によるクリーニング或いはフラッシングを行う。
例えば、クリーニングユニット18のキャップを昇降手段によって上昇させてインクジ
ェットヘッド11のノズル面に密着し、その状態で負圧発生手段によってキャップ内を負
圧状態とすると、ノズルからインクが吸引されてキャップ内に溜まる。このキャップ内に
溜まったインクを負圧発生手段によって吸引して、例えば図示しない廃インクタンクに排
出することでノズルが回復する。このようなノズル回復方法をクリーニングと称す。一方
、吸引を行わず、インク滴だけを予備吐出するだけでもノズルが回復することもある。こ
のようなノズル回復方法をフラッシングと称す。
なお、フラッシング時には、クリーニングユニット18のキャップをインクジェットヘ
ッド11のノズル面に密着させる必要がないので、当該キャップを上昇させずにフラッシ
ングを行う。つまり、インクジェットヘッド11のノズル面とクリーニングユニット18
のキャップとは、正面視において、搬送ベルト1を挟んだ位置にある。そのため、搬送ベ
ルト1には、インクジェットヘッド11のノズルから吐出されるインクをクリーニングユ
ニット18のキャップに向けて通過させるためのノズル回復用開口部が開設されている。
このノズル回復用開口部は、搬送ベルト1が一周する間に所定のタイミングでインクジェ
ットヘッド11に対向し、且つ例えば千鳥状に配設されている複数のインクジェットヘッ
ド11全てに対して同時に対向する位置に形成されている。従って、搬送ベルト1が一周
する間の所定のタイミングで目詰まり予防吐出を行えば全てのノズルのノズル回復処理を
同時に行うことができる。
図2には、本実施形態の蒸気供給装置15の全体構成を示す。本実施形態の蒸気供給装
置15は、印刷媒体搬送ライン(搬送ベルト1の上側外周面と同一水平面を示す)より下
部の蒸気生成装置21と、上部の吸引装置22とを備えて構成される。本実施形態の蒸気
生成装置21は、印刷媒体搬送ライン直下に配設された上部開口有底容器23と、容器2
3の底部下方に配設された発熱装置25と、容器23の底部に配設された温度センサ71
と、前記容器23とは個別にやや下方に設けられた密閉式の容器26と、二つの容器23
、26を接続する配管27と、この配管27の途中に配設されたポンプ28と、容器26
の内側上部に配設された水位センサ9とを備えて構成され、ポンプ28は、図示しないポ
ンプモータで回転駆動される。配管27の容器23内先端部は当該容器23の中央付近ま
で延長され、その先端部下方に水滴下用の開口部が設けられている。また、吸引装置22
は、印刷媒体搬送ライン直上で蒸気生成装置21を覆うフード30と、フード30内に配
設されたファン31とを備えて構成され、ファン31は、図示しないファンモータで回転
駆動される。
この蒸気生成装置21では、容器23の底部は、温度センサ71で検出される温度が2
00℃程度の所定温度になるまで、発熱装置25によって高温に加熱されている。その状
態で、下方容器26からポンプ28によって水を汲み上げ、その一部を配管27から容器
23の底部に滴下すると、水滴は急激に加熱されて蒸気となる。その状態で、吸引装置2
2のファン31を回転駆動すると印刷媒体2の上面、即ち印刷面の空気が吸引され、印刷
媒体2の下面側、即ち印刷面と反対側から印刷媒体2の上面側、即ち印刷面側に蒸気の流
れが生じる。この状態で印刷媒体2を搬送ラインに搬送する、即ち蒸気生成装置21の上
方に搬送すると、印刷媒体2の下面、即ち印刷面と反対側の面に蒸気が付着し、印刷媒体
2の下面、即ち印刷面と反対側の面の水分が増加する。このとき、印刷面にインク滴が吐
出されていれば印刷媒体2の上面、即ち印刷面と下面、即ち印刷面と反対側の面との水分
の差が小さくなる。なお、印刷媒体2の下面、即ち印刷面と反対側の面への蒸気の供給は
、後述する制御装置によって、印刷媒体2の印刷率に応じて制御し、エネルギー損を抑制
する。ちなみに、本実施形態では、容器23内に滴下する水の量を制御することにより、
発生する蒸気の量を調整することも可能である。
また、本実施形態では、蒸気生成装置21の上方、即ち蒸気供給装置15の蒸気供給方
向に対向する位置で且つ吸引装置22の下方、即ち印刷媒体2の印刷面に対向する位置に
電極24が配設され、この電極24は高圧電源8の正極に接続されている。また、この電
極24には結露防止用発熱装置32及び温度センサ33が取付けられ、図1に示す発熱装
置制御部7により所定の温度になるように制御されている。また、この電極24及び結露
防止用発熱装置32及び温度センサ33は、往復移動装置19によって、蒸気供給装置1
5の上方で当該蒸気供給装置15に対向する位置から蒸気供給装置15に対向しない位置
まで往復移動される。この電極24は、印刷媒体2の印刷面と反対側の面に効率よく蒸気
を吸着させて当該印刷面と反対側の面との水分の差を効率よく小さくするものであるが、
その原理については後段に詳述する。ちなみに、前記蒸気生成装置21の容器23は接地
されている。
図3は、本実施形態のインクジェットプリンタとそれを駆動するためのホストコンピュ
ータ60とを表している。ホストコンピュータ60は、パーソナルコンピュータやデジタ
ルスチルカメラを始め、あらゆるコンピュータシステムが適用可能である。インクジェッ
トプリンタ内には、自身を駆動するための駆動回路やセンサ出力を読込むための検出回路
が構築されており、この駆動回路や検出回路を用いてインクジェットプリンタを駆動する
、つまり印刷やクリーニング、フラッシング、印刷媒体への蒸気供給などの制御を行う。
インクジェットプリンタを駆動制御するための制御部51内には、演算処理装置として
のコンピュータシステムが内装されている。従って、制御部51は、各種制御や演算処理
を担う中央演算処理装置であるCPU52と、主記憶装置を構成するRAMや読み出し専
用の記憶装置であるROM等のメモリ53を備えている。駆動回路としては、インクジェ
ットヘッド11を駆動するインクジェットヘッド駆動回路35、高圧電源8を制御する高
圧電源制御回路36、搬送ベルト1を駆動するための搬送ベルトモータ34を駆動する搬
送ベルト駆動回路37、クリーニングユニット18を駆動するためのクリーニングユニッ
トモータ38を駆動するクリーニングユニット駆動回路39、ポンプ28を駆動するため
のポンプモータ40を駆動するポンプモータ駆動回路41、吸引ファン31を駆動するた
めのファンモータ42を駆動するファンモータ駆動回路43などを備える。また、検出回
路としては、第1及び第2光学センサ16、17により印刷媒体2の搬送異常、所謂紙ジ
ャムを検出する印刷媒体検出回路45、水位センサ29により下方容器26内の水位を検
出する水位検出回路49などを備える。また、蒸気生成装置21の発熱装置25を温度セ
ンサ71の検出温度に基づいて制御する発熱装置制御回路44なども備える。そして、制
御部51は、インタフェース46を介してホストコンピュータ60に接続されており、操
作パネル47の操作状態及びホストコンピュータ60で演算処理されるプログラムの指令
に従って印刷やクリーニング、フラッシングなどを行う。また、印刷やクリーニングに伴
う各種の情報を表示パネル48に表示する。
次に、制御部51並びに蒸気供給装置15で行われる印刷媒体2のカール防止について
説明する。始めに、印刷媒体2のカールの種類とその主原因について説明する。水系イン
クを使用するラインヘッド型インクジェットプリンタでは、インク受容層のない普通紙系
の印刷媒体2上に短時間でインク滴が吐出されるため、印刷媒体2を構成するセルロース
繊維がインクの溶媒である水を吸収して膨潤する。そのため、図4a、bに示すように印
刷直後にカールが発生する。これを排紙カールと定義する。排紙カールの度合いは、単位
面積当たりに吐出されたインク量が多いとカールの度合いが大きくなる。また、排紙カー
ルの度合いは、印刷媒体の種類にも依存する。また、印刷媒体2の印刷面全面に印刷した
場合には排紙カールは印刷媒体2全面に発生し、部分的に印刷した場合には部分的に発生
する。更に、排紙カールの向きは、普通紙系の印刷媒体の製造工程における紙漉の方向(
マシンディレクション方向とも言う)に関わっており、印刷が縦方向か横方向かには関係
していない。
この排紙カールの生じた印刷媒体を平板の上にそっと室温で放置しておくと、10秒〜
3分程度で排紙カールが収まり、平らになってくる。更に、時間が経過するにつれて、イ
ンク中の溶媒である水が蒸発していく過程で、排紙カールと反対側にカールしていき、水
分の乾燥が雰囲気とほぼ平衡状態となる24時間経過後には、図5a、bに示すように排
紙カールと反対のカールが発生する。このカールを永久カールと定義する。この永久カー
ルの発生理由は、セルロース繊維同士の相対的な位置の変化などが関与しているが、その
点については以下のように説明することができる。
即ち、印刷媒体の印刷面にインク滴が吐出され、インクが印刷媒体の印刷面に浸透する
。その浸透する深さは、吐出される単位面積当たりのインク量に依存するが、例えば印刷
媒体を64g/m2の普通紙とした場合、印刷媒体の厚さの約20〜80%程度である。
印刷媒体を主に構成するセルロース繊維は、インクの溶媒である水を吸収して膨潤し、印
刷前のセルロース繊維表面の水素結合などが解放され、セルロース繊維同士の相対的な位
置が変化する。セルロース繊維の膨潤は、セルロース繊維の長さ方向と幅方向の比が約1
:20になる。つまり、長さ方向に対して幅方向の変化が著しい。印刷媒体のセルロース
繊維の配向は概ね均等であるが、製紙の過程でマシンディレクション方向にやや配向して
いる。その結果として、マシンディレクション方向と直交するクロスマシンディレクショ
ン方向に膨潤することで、排紙カールは印刷面側にカールする。排紙カールは、印刷媒体
の厚さが薄いほど、大きい。
その後、主に印刷媒体の印刷面からインクの溶媒である水分が蒸発してセルロース繊維
の膨潤が少し低減し、排紙カールのカール量が減少する。更に、水分が蒸発するに従って
セルロース繊維の膨潤は減少し、セルロース繊維同士の相対的な位置が再度変化する。印
刷媒体に含まれる水分量は、最終的には周囲の空気に含まれる水分を平衡状態に達すると
ころで落ち着く。この乾燥過程で、セルロース繊維同士の位置は、より充填密度が高くな
るように落ち着くため、印刷前の状態より印刷面が収縮し、印刷面と反対側にカールする
。著しい永久カールでは、印刷媒体が筒状にカールし、商品価値が著しく低下する。
このようなカールが印刷媒体への蒸気(水分)の供給によって改善されるか否かを試験
で確認した。試験は、印刷媒体の一方の印刷面に印刷を行い、種々の条件で印刷媒体に新
たに水分を供給して、24時間後のカールの状態を判定した。判定は、図6に示す5段階
判定で、判定1が最も永久カールが小さく、判定5が最も永久カールが大きい。つまり、
判定の数値が大きいほど、永久カールの評価が悪い。印刷パターンは、A4サイズの印刷
媒体(64g/m2の普通紙)に対して、四縁に7mmの白い縁を残し、それ以外を所謂
黒ベタ印刷する。水分の供給方法、永久カールの判定結果について下記表1に示す。加熱
蒸気の温度は、印刷媒体の表面或いは裏面で、40〜50℃である。
Figure 0004258547
この試験から、加熱蒸気を印刷面と反対側の面に噴き付けると永久カールが改善される
。つまり、印刷媒体の印刷面と反対側の面に加熱蒸気を噴き付けて、印刷媒体の印刷面と
その反対側の面の水分の差を小さくすると、永久カールが小さくなる。ちなみに、気体の
分子量をM、気体定数をR、絶対温度をTとすると、気体の平均移動速度Vは、V=(R
T/M)1/2と表される。例えば、水蒸気の平均移動速度は、20℃で368(m/sec)、
40℃で380(m/sec)、60℃で392(m/sec)であり、水が液体で移動する速度に
比べ、気体である水蒸気の移動速度は格段に速い。また、加熱蒸気の温度を130〜15
0℃まで高くして、印刷面と反対側の面に噴き付けると、永久カールとは逆向きにカール
することなども分かった。また、試験結果は印刷媒体の搬送速度にも依存し、高速で搬送
する場合には加熱蒸気の供給量を多めにし、低速で搬送する場合には加熱蒸気の供給量を
少なめにするのがよいことも分かった。種々の試験の結果、印刷媒体の種類、印刷媒体の
搬送速度に応じて、加熱蒸気の温度や供給量を設定する必要のあることが判明した。
次に、インク滴吐出ノズル数の全ノズル数に対する比率(以下、印刷率とも記す)につ
いて説明する。まず始めに、印刷解像度や印刷媒体に応じて、所謂ベタ印刷となる基本の
インク滴を設定する。例えば、印刷解像度が縦360dpi、横360dpiであり、イ
ンク受容層のない普通紙を印刷媒体とし、インクが顔料インクである場合に、インク滴の
重量X(ng)を全ノズルから吐出したとして、印刷媒体の印刷面が全面印刷される、所
謂ベタ印刷されるインク滴重量X(ng)の最小状態を印刷率100%と定義する。例え
ば、本実施形態のように4色印刷で印刷率を100%にするには、各色の印刷率を25%
にして合計で100%としてもよいし、イエロー30%、マゼンタ20%、シアン30%
、ブラック20%で合計100%としてもよい。インク滴の大きさを制御できるインクジ
ェットヘッドにあって、例えば大型のLドットはX(ng)、中型のMドットは2X/3
(ng)、小型のSドットはX/3(ng)のように設定されている場合には、全ドット
をMドットで印刷すると印刷率は100×2/3=66.7%となり、全ドットをSドッ
トで印刷すると印刷率は100×1/3=33.3%となる。なお、許容される印刷率は
、印刷媒体やインクの種類、両面印刷をするかしないかなどによっても異なるが、片面印
刷の場合、一般的には印刷率100〜200%程度の印刷が可能である。但し、許容され
る印刷率は、印刷品質の判断によって変わるので、インクジェットプリンタによって変わ
ることもある。
この印刷率の概念を用いて、まず片面印刷で永久カールが発生する印刷率の最小値を試
験によって求めた。その結果、印刷率40%未満では凡そ永久カールは発生せず、印刷率
40%以上で凡そ永久カールが発生した。ここで、「凡そ」と表現したのは、同じ印刷率
でも、印刷媒体の全面に平均的に印刷した場合と、局所的に集中して印刷した場合とで、
永久カールの発生状態が異なるためである。そこで、下記表2に示すように、蒸気供給装
置15を用いて、片面印刷の印刷率が40%以上のときに印刷面と反対側の面に蒸気を供
給して印刷面と反対側の面との水分調整を行うことにより永久カールを防止できるように
なった。
Figure 0004258547
そこで、本実施形態では、前記制御部51によって、印刷率が40%以上の印刷面に対
し、蒸気供給装置15によって印刷面と反対側の面に蒸気を供給し、印刷面と反対側の面
との水分調整を行う。また、蒸気供給装置15内の印刷媒体搬送異常、所謂紙ジャムに対
しては、第1光学センサ16と第2光学センサ17との間の印刷媒体通過所要時間を監視
し、当該通過所要時間が所定時間以上となったら紙ジャムと判断して発熱装置25による
加熱及びファンモータ42によるファン31の回転駆動を停止する。また、水位センサ2
9で検出される下方容器26内の水位が所定値以下になると、ユーザにアラームで知らせ
、水を補給してもらう。
次に、本実施形態のインクジェットプリンタの蒸気供給装置15内に電極24を配設す
る理由について説明する。前述したように、印刷媒体2の永久カールを抑制防止するため
には、印刷媒体2の印刷面と反対側の面との水分の差を小さくすればよいのであるが、例
えば前述のようなベタ印刷では、印刷面と反対側の面全域に蒸気を付着すればよい。しか
しながら、実際の印刷物には、印刷されているところ、つまりインク滴が付着したところ
と、印刷されていないところ、つまりインク滴が付着していないところがある。また、イ
ンク滴が付着しているところにも、インク滴が多く付着している部分(印刷色が濃い、イ
ンク色に対して印刷色が複雑)と、少ししか付着していない部分(印刷色が薄い、インク
滴に対して印刷色が単純)とがある。
蒸気供給装置15内を印刷媒体2が移動するときには、往復移動装置19により、電極
24が蒸気生成装置21の上方位置に移動される。図7には、印刷媒体2と蒸気生成装置
21(蒸気供給装置15)の容器23、電極24の関係を電気的、模式的に示す。印刷媒
体2の図の上下方向は厚さを表しており、網がけのない部分はインク滴が付着していない
部分、網がけの厚さの薄い部分はインク滴が少し付着している部分、網がけの厚さの厚い
部分はインク滴が多く付着している部分を示す。高圧電源8の正極に接続された電極24
と接地された容器23との間の電界により、印刷媒体2の印刷面には電極24と逆極性の
負極(−)の電荷が誘起され、印刷媒体2の印刷面と反対側の面には正極(+)の電荷が
誘起される。
一方、水系インクの導電率は約0.4〜1.3mS/cmであり、ほぼ導電体と考えて
よい。従って、電界はインク滴がより多く付着している部分に集中し、電極24側である
印刷媒体2の印刷面ではインク(導電体)の電子が移動して負極(−)の電荷が帯電し、
その反対側の面、つまり容器23側の面には原子核が残って正極(+)の電荷として帯電
する。帯電量はインク滴が多く付着している部分ほど大きくなり、印刷媒体内部に大きな
電荷を発生させ、部位によっては電極24とほぼ同等の電位が得られる。従って、インク
滴の付着量(インクの浸透程度=厚さ)によって印刷媒体2の印刷面と反対側の面に発生
する正極(+)の電荷に違いが表れる。即ち、インク滴が付着している部分では、インク
が分極した正極(+)の電荷から容器23方向に電界が通過し、インクの浸透が多い場合
にはインクの正極(+)から印刷面と反対側の面までの距離が短くなり、印刷媒体2の印
刷面と反対側の面には正極(+)の電荷が集中する。一方、インク滴が付着していない部
分では、主にセルロース繊維の絡まりによって構成される印刷媒体(普通紙の場合)2内
に空気層が多く、誘電率が低いため、インクが浸透した部分と比較して、印刷面と反対側
の面に発生する正極(+)の電荷が少ない。
結果的に、同じ印刷媒体2であっても、インク滴が付着している部分の印刷面と反対側
の面には、インク滴が付着していない部分の印刷面と反対側の面と比較して、電界の影響
で負極(−)に帯電している蒸気が多く付着することになり、同じインク滴が付着してい
る部分であっても、インク滴が多く付着している部分の印刷面と反対側の面には、インク
滴が少ししか付着していない部分の印刷面と反対側の面と比較して、負極(−)に帯電し
ている蒸気がより多く付着することになり、従ってインク滴の付着量の有無及び多寡に応
じてそれと同程度の蒸気が部位に応じて自動的に印刷面と反対側の面に付着することにな
り、印刷媒体2全体で考えれば、印刷媒体2の印刷面と反対側の面の水分の差が均一に且
つ効率よく小さくなり、印刷媒体2の永久カールを効率的に且つ確実に防止することが可
能となる。なお、正極(+)に帯電している印刷媒体2の印刷面と反対側の面は、負極(
−)に帯電している蒸気の付着によって、極性がキャンセルされる。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、インクジェットヘッド1
1の印刷媒体搬送方向下流側に設けられた蒸気供給装置15により、当該インクジェット
ヘッド11から水系のインク滴が吐出された印刷媒体2の印刷面と反対側の面に非接触状
態で蒸気を供給し、その蒸気供給装置15から供給された蒸気を静電気力で印刷媒体2の
印刷面と反対側の面に吸着させることとしたため、印刷媒体2の搬送不良を生じることが
なく、導電体である水系のインク滴には電荷が集中しやすいのでインク滴が多く付着して
いる部分ほど電界が強くなり、この強い電界に、より多くの蒸気が吸着されることになる
から、インク滴が多く付着している部分ほど多くの蒸気が吸着され、印刷媒体2の印刷面
と反対側の面の水分の差が印刷媒体2全体で均一に且つ効率よく小さくなり、印刷媒体2
の永久カールを効率的に且つ確実に防止することが可能となる。
また、蒸気供給装置15の蒸気供給方向に対向し且つ印刷媒体2の印刷面に対向する位
置に配設された電極24で当該印刷媒体2の印刷面と反対側の面に蒸気を吸着させること
としたため、構成が容易で且つ印刷媒体2の永久カールを効果的に防止することができる

また、電極24に結露防止用の結露防止用発熱装置32を備えたことにより、蒸気付着
に伴う電極24への結露或いはその印刷媒体2への滴下を防止することができる。
また、インクジェットヘッド11からインク滴が吐出された印刷媒体2の印刷面と反対
側で蒸気を生成すると共に、印刷媒体2の印刷面側から空気を吸引して当該印刷面の反対
側から当該印刷面側に向けて蒸気の流れを生成することとしたため、印刷媒体2の印刷面
側と反対側で生成された蒸気は当該印刷媒体2の印刷面と反対側の面に積極的に付着され
、その結果、印刷媒体2の印刷面とその反対側の面の水分の差が効果的に小さくなる。
また、加熱された容器23(加熱体)に水を滴下して蒸気を生成することとしたため、
装置構成が容易になり、発明を実施化し易いと共に、短時間に多量の蒸気を生成すること
が可能となる。
また、インクジェットヘッド11からインク滴を吐出するノズル数の全ノズル数に対す
る比率(印刷率)に応じて蒸気供給装置15による印刷媒体2への蒸気の供給を制御する
こととしたため、例えばインク滴を吐出するノズル数の全ノズル数に対する比率(印刷率
)が所定比率以上のときに、即ち一枚の印刷媒体に吐出されるインクの量が多いときに非
接触の蒸気供給装置15によって印刷媒体2に蒸気を供給するようにすれば、エネルギー
の消費量を抑制しながら印刷媒体2の永久カールを防止することが可能となる。
次に、本発明のインクジェットプリンタの第2実施形態について、図8を用いて説明す
る。本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成は、前記第1実施形態の図1のイン
クジェットプリンタとほぼ同様であり、当該図1のインクジェットプリンタの蒸気供給装
置15だけが異なっている。図9には、本実施形態のインクジェットプリンタの蒸気供給
装置15の全体構成を示す。本実施形態でも、印刷媒体2の印刷面側が蒸気生成装置21
、その反対側が吸引装置22であることに変わりはない。また、蒸気生成装置21及び吸
引装置22の構成も、図2の第1実施形態のものと同様である。
本実施形態では、蒸気生成装置21の上方、即ち蒸気供給装置15の蒸気供給方向に対
向する位置で且つ吸引装置22の下方、即ち印刷媒体2の印刷面に対向する位置に配設さ
れている電極24が金属メッシュ製である。従って、この金属メッシュ製電極24には、
多数の蒸気通過用の通気孔が形成されており、蒸気生成装置21から供給される蒸気は電
極24の通気孔を通じて吸引装置22から回収排気され、電極24が結露することはない
。その結果、本実施形態では、結露防止用発熱装置や温度センサ、発熱装置制御部、往復
移動装置などが省略されている。なお、電極24は、第1実施形態と同様に、高圧電源8
の正極に接続されており、印刷媒体2の印刷面と反対側の面に蒸気が効率的に付着して、
印刷面と反対側の面との水分の差を効率よく低減する効果は、前記第1実施形態と同様で
ある。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、前記第1実施形態の効果
に加えて、電極24に蒸気通過用の通気孔を形成したことにより、蒸気付着に伴う電極2
4への結露或いはその印刷媒体2への滴下を防止することができる。
なお、本実施形態のように、何れかの極性、具体的には負極(−)に帯電された蒸気を
直接的に吸引装置22で吸引する場合、フード31に連通されるダクトと電極24とを絶
縁するか、ダクトを絶縁性材料で構成するのが望ましい。
次に、本発明のインクジェットプリンタの第3実施形態について、図10を用いて説明
する。本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成は、前記第1実施形態の図1のイ
ンクジェットプリンタとほぼ同様であり、当該図1のインクジェットプリンタの蒸気供給
装置15だけが異なっている。図11には、本実施形態のインクジェットプリンタの蒸気
供給装置15の全体構成を示す。本実施形態でも、印刷媒体2の印刷面側が蒸気生成装置
21、その反対側が吸引装置22であることに変わりはない。また、蒸気生成装置21及
び吸引装置22の構成も、図2の第1実施形態のものと同様であるが、電極が省略されて
いる。
本実施形態では、図10に示すように、インクジェットヘッド11の印刷媒体搬送方向
上流側、具体的には搬送ベルト1の更に印刷媒体搬送方向上流側にあって且つ印刷媒体搬
送ラインの下方に、印刷媒体2の印刷面と反対側の面に当接する帯電手段としての印刷媒
体帯電ローラ20が配設され、この印刷媒体帯電ローラ20は高圧電源8の正極に接続さ
れている。また、この印刷媒体帯電ローラ20の印刷媒体搬送ラインを挟んだ反対側には
接地ローラ50が配設され、その接地ローラ50は接地されている。
従って、本実施形態では、印刷媒体帯電ローラ20と接地ローラ50の間を通過した印
刷媒体2は、印刷面と反対側の面が正極(+)に帯電され、印刷面は負極(−)に帯電さ
れる。この印刷面が負極(−)に帯電された印刷媒体2にインクジェットヘッド11から
インク滴が吐出されると、前述したように、インク滴が付着していない部分よりもインク
滴が付着している部分、インク滴が少ししか付着していない部分よりもインク滴が多く付
着している部分の順に、負極(−)の電荷がより多く集中し、それらの各部分の反対側、
つまり印刷面と反対側の面に正極(+)の電荷が移動する。従って、本実施形態でも、前
記第1実施形態と同様に、印刷媒体2の印刷面と反対側の面に蒸気が効率的に付着して、
印刷面と反対側の面との水分の差を効率よく低減する。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、前記第1及び第2実施形
態の効果に加えて、印刷媒体2を帯電する印刷媒体帯電ローラ20(印刷媒体帯電手段)
で当該印刷媒体2の印刷面と反対側の面に蒸気を吸着させることとしたため、構成が容易
で且つ印刷媒体2の永久カールを効果的に防止することができる。
また、印刷媒体帯電ローラ20(印刷媒体帯電手段)をインクジェットヘッド11より
も印刷媒体搬送方向上流側に配設したことにより、発明を実施化し易い。
なお、帯電ローラに代えて、帯電ブラシや、後述するコロナ放電装置などを用いること
も可能である。
次に、本発明のインクジェットプリンタの第4実施形態について、図12を用いて説明
する。本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成は、前記第1実施形態の図1のイ
ンクジェットプリンタとほぼ同様であり、当該図1のインクジェットプリンタの蒸気供給
装置15だけが異なっている。本実施形態のインクジェットプリンタの蒸気供給装置15
は、前記図11の第3実施形態のものと同様であり、図2の第1実施形態のものと比較す
ると、電極が省略されている。
本実施形態では、図12に示すように、インクジェットヘッド11の印刷媒体搬送方向
下流側、具体的には搬送ベルト1の更に印刷媒体搬送方向下流側で且つ蒸気供給装置15
の印刷媒体搬送方向上流側にあって、且つ印刷媒体搬送ラインの下方に、帯電手段として
のコロナ放電装置61が配設され、このコロナ放電装置61は高圧電源8の正極に接続さ
れている。また、このコロナ放電装置61の印刷媒体搬送ラインを挟んだ反対側には接地
電極62が配設され、その接地電極62は接地されている。
コロナ放電装置61は、非接触型放電方式のスコロトロン帯電器或いはコロトロン帯電
器で構成されている。高圧電源8の正極に接続されたコロナ放電装置61でコロナ放電を
発生させると、2の印刷面と反対側の面が正極(+)に帯電され、印刷面は負極(−)に
帯電される。この印刷面の負極(−)の電荷は、前述したように、インク滴が付着してい
ない部分よりもインク滴が付着している部分、インク滴が少ししか付着していない部分よ
りもインク滴が多く付着している部分の順に、負極(−)の電荷がより多く集中し、それ
らの各部分の反対側、つまり印刷面と反対側の面に正極(+)の電荷が移動する。従って
、本実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、印刷媒体2の印刷面と反対側の面に蒸気
が効率的に付着して、印刷面と反対側の面との水分の差を効率よく低減する。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、前記第1乃至第3実形態
の効果に加えて、コロナ放電装置61(印刷媒体帯電手段)をインクジェットヘッド11
よりも印刷媒体搬送方向下流側で且つ蒸気供給手段15よりも印刷媒体搬送方向上流側に
配設したことにより、発明を実施化し易い。
なお、コロナ放電装置に代えて、帯電ローラや帯電ブラシなどを用いることも可能であ
る。
また、前記各実施形態では、蒸気生成装置21の容器23を接地したが、何れの場合も
印刷媒体2の印刷面と反対側の面と電位差が発生するようにすればよいので、例えば前記
各実施形態のように印刷媒体2の印刷面と反対側の面が正極(+)に帯電されている場合
には、蒸気生成装置21の容器を負極(−)に帯電してもよい。更には、蒸気が帯電し易
いように、例えば前記各実施形態のように印刷媒体2の印刷面と反対側の面が負極(−)
に帯電されている場合には、水にNa+、K+等のイオンを有する電解質の液体を用いても
よい。
また、前記各実施形態では所謂ラインヘッド型インクジェットプリンタを対象として本
発明のインクジェットプリンタを適用した例についてのみ詳述したが、本発明のインクジ
ェットプリンタは、マルチパス型プリンタを始めとして、水系のインクを用いる、あらゆ
るタイプのインクジェットプリンタを対象として適用可能である。
本発明のインクジェットプリンタの第1実施形態の概略構成を示す正面図である。 図1の蒸気供給装置の構成を示す正面図である。 図1のインクジェットプリンタのブロック図である。 排紙カールを示すものであり、(a)はカール量の小さい状態の説明図、(b)はカール量の大きい状態の説明図である。 永久カールを示すものであり、(a)はカール量の小さい状態の説明図、(b)はカール量の大きい状態の説明図である。 永久カールの判定基準の説明図である。 図2の蒸気供給装置で蒸気が印刷媒体の印刷面と反対側の面に付着する効果の説明図である。 本発明のインクジェットプリンタの第2実施形態の概略構成を示す正面図である。 図8の蒸気供給装置の構成を示す正面図である。 本発明のインクジェットプリンタの第3実施形態の概略構成を示す正面図である。 図10の蒸気供給装置の構成を示す正面図である。 本発明のインクジェットプリンタの第4実施形態の概略構成を示す正面図である。
符号の説明
1は搬送ベルト、2は印刷媒体、3は駆動ローラ、4は従動ローラ、5はテンションロ
ーラ、6はベルトクリーナ、7は発熱装置制御部ラ、8は高圧電源、9は紙押えローラ、
10は給紙部、11はインクジェットヘッド、12はインクカートリッジ、13は排紙ロ
ーラ、14は排紙部、15は蒸気供給装置、16は第1光学センサ、17は第2光学セン
サ、18はクリーニングユニット、19は往復移動装置、20は印刷媒体帯電ローラ、2
1は蒸気生成装置、22は吸引装置、23は容器、24は電極、25は発熱装置、26は
下方容器、27は配管、28はポンプ、29は水位センサ、30はフード、31はファン
、32は結露防止用発熱装置、33は温度センサ、51は制御部、61はコロナ放電装置
、71は温度センサ

Claims (10)

  1. 印刷媒体を所定方向に搬送すると共に、搬送される印刷媒体の印刷面にインクジェットヘッドのノズルから水系のインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットプリンタにおいて、前記インクジェットヘッドより印刷媒体搬送方向下流側に設けられ且つインクジェットヘッドからインク滴が吐出された印刷媒体の印刷面と反対側の面に非接触状態で蒸気を供給する蒸気供給手段と、前記蒸気供給手段から供給された蒸気を静電気力で印刷媒体の印刷面と反対側の面に吸着させる蒸気静電吸着手段とを備えたことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  2. 前記蒸気静電吸着手段は、前記蒸気供給手段の蒸気供給方向に対向し且つ印刷媒体の印刷面に対向する位置に配設された電極で構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  3. 前記電極に結露防止用の結露防止用発熱手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載のインクジェットプリンタ。
  4. 前記電極に蒸気通過用の通気孔を形成したことを特徴とする請求項2又は3に記載のインクジェットプリンタ。
  5. 前記蒸気静電吸着手段は、印刷媒体を帯電する印刷媒体帯電手段で構成されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタ。
  6. 前記印刷媒体帯電手段は、前記インクジェットヘッドよりも印刷媒体搬送方向上流側に配設されたことを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
  7. 前記印刷媒体帯電手段は、前記インクジェットヘッドよりも印刷媒体搬送方向下流側で且つ蒸気供給手段よりも印刷媒体搬送方向上流側に配設されたことを特徴とする請求項5に記載のインクジェットプリンタ。
  8. 前記蒸気供給手段は、インクジェットヘッドからインク滴が吐出された印刷媒体の印刷面と反対側で蒸気を生成する蒸気生成手段と、印刷媒体の印刷面側から空気を吸引して当該印刷面の反対側から当該印刷面側に向けて蒸気の流れを生成する吸引手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のインクジェットプリンタ。
  9. 前記蒸気生成手段は、加熱された加熱体に水を滴下して蒸気を生成するものであることを特徴とする請求項8に記載のインクジェットプリンタ。
  10. 前記インクジェットヘッドからインク滴を吐出するノズル数の全ノズル数に対する比率に応じて前記蒸気供給手段による印刷媒体への蒸気の供給を制御する蒸気供給制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載のインクジェットプリンタ。
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