JPH10229688A - モーターシステム - Google Patents

モーターシステム

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JPH10229688A
JPH10229688A JP3071097A JP3071097A JPH10229688A JP H10229688 A JPH10229688 A JP H10229688A JP 3071097 A JP3071097 A JP 3071097A JP 3071097 A JP3071097 A JP 3071097A JP H10229688 A JPH10229688 A JP H10229688A
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JP
Japan
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motor
information
control
signal
control signal
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JP3071097A
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English (en)
Inventor
Toshio Kato
敏雄 加藤
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 主制御装置と複数のモーターとをできるだけ
少ないコード本数で接続し、異なった回転速度で各モー
ターを稼働させることができ、さらに各モーターの稼働
状況等をモニターできるモーターシステムを提供する。 【解決手段】 主制御装置はモーターへの制御信号に宛
て先信号を付加する付加手段と、一定の周波数のクロッ
ク信号を発生するクロック発生手段とを設け、各モータ
ーのモーター制御部は、他のモーターと区別するための
識別情報及び目標とする稼働状況を示す目標稼働情報を
記憶する記憶手段と、前記制御信号と前記クロック信号
を解釈し、目標稼働情報を書き換える制御手段とを設
け、主制御装置と各モーターは制御信号を送る制御ライ
ンとクロック信号を送るクロックラインによって接続さ
れたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モーター制御部と
ドライバ部とモーター部を備えた複数のモーターが主制
御装置からの制御信号に基づいて制御されるモーターシ
ステムの制御に関し、詳しくは、各モーターと主制御装
置とを二本のラインによって接続し、各モーターを制御
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、主制御装置が複数のモーター
を制御する技術については種々実用化されてきた。例え
ば、画像形成装置においては、帯電、露光、現像、転
写、定着の一連のプロセスにおいて、記録用紙が順序よ
く搬送され、画像が形成された状態で出力されるために
は、数十個のモーターが主制御装置の制御命令によっ
て、定められた順序・条件で稼働する必要がある。制御
命令の内容としては、スタート・ストップ命令、回転方
向命令、励磁電流切り替え命令、回転速度命令等があ
る。さらに、フィードバック制御等を行うために、各モ
ーターの現実の稼働状況を主制御装置に転送する必要も
ある。
【0003】しかし、従来は、これらの命令を主制御装
置から各モーターに別々のラインで制御信号として送信
していたため、モーターの数が多くなり、ラインの本数
が膨大なものとなった。その結果、装置の小型化、低価
格化が困難であるとともに、メンテナンス等がしにくい
という問題があった。
【0004】この問題を解決すべく、特開昭63−99
799号公報には、直列並列変換回路を用いた技術が提
案されており、この技術によれば、主制御装置とモータ
ーとは、制御信号を送信するシリアル信号線とモーター
の選択信号を送信する選択信号線によって複数のモータ
ーを制御することが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
63−99799号公報記載の技術では、上記問題点を
完全に解決することはできない。確かに、制御信号は制
御信号ライン1本で済むため、従来技術に比べでライン
の数を削減することができる。しかし、新たに選択信号
ラインが必要となり、この選択信号ラインは主制御装置
が制御するモーターと同数が必要となるため、特に、多
くのモーターを制御する場合にはラインの本数が膨大な
ものとなってしまう。
【0006】また、主制御装置が複数のモーターを制御
するモーターシステムにおいては、各モーターの使用条
件等に応じて、それぞれを異なる回転速度で稼働させた
い場合が存在する。しかしながら、上記の従来技術にお
いて各モーターの回転速度を制御する場合には、各モー
ターの制御装置がクロック発生回路を有していなくては
ならず、経済的に不利である。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、主制御装置とモータ
ーとをできるだけ少ないライン本数で接続し、コストダ
ウンとメンテナンスの容易性を確保しつつ、各モーター
はクロック発生回路を有さないにも係わらず、異なった
回転速度で各モーターを稼働させることができ、さらに
各モーターの稼働状況等をモニターできるモーターシス
テムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、モーター制御部とドライバ部とモータ
ー部を備えた複数のモーターが主制御装置の主制御手段
からの制御信号に基づいて制御されるモーターシステム
において、主制御装置はモーターへの制御信号にどのモ
ーターに対する制御信号かを示す宛て先信号を付加する
付加手段と、一定の周波数のクロック信号を発生するク
ロック発生手段とを設け、各モーターのモーター制御部
は、他のモーターと区別するための識別情報及び目標と
する稼働状況を示す目標稼働情報を記憶する記憶手段
と、前記制御信号と前記クロック信号を解釈し、目標稼
働情報を書き換える制御手段とを設け、主制御装置と各
モーターは制御信号を送る制御ラインとクロック信号を
送るクロックラインによって接続されたものである。
【0009】このような構成とすることで、主制御装置
は複数のモーターを制御ラインとクロックラインの二本
のラインによって制御することができ、さらに、各モー
ターが独自にクロック発生回路を有することなく、主制
御装置が発生する比較的高周波なクロック信号を第一の
クロック信号とし、それを基に比較的低周波な第二のク
ロック信号を生成し、この第二のクロック信号によって
各モーター毎に異なる回転速度で稼働させることが可能
なモーターシステムとすることができるものである。
【0010】また、本発明では、各モーターのモーター
制御部は、他のモーターと区別するための識別情報及び
モーターの目標とする稼働状況を示す目標稼働情報及び
モーターの実際の稼働状況を示す実際稼働情報を記憶す
る記憶手段と、前記制御信号と前記クロック信号を解釈
し、目標稼働情報を書き換え及び/又は実際稼働情報を
主制御装置に読み込ませる制御手段とを設けたものでも
ある。
【0011】このような構成とすることで、主制御装置
は複数のモーターを制御ラインとクロックラインの二本
のラインによって制御することができ、さらに、各モー
ターが独自にクロック発生回路を有することなく、各モ
ーター毎に異なる回転速度で稼働させることが可能であ
るとともに、各モーターの稼働状況を監視することも可
能となる。
【0012】
【発明の実施による形態】次に、実施例に基づいて、本
発明の好適な実施の形態を説明する。 実施例 図1が本発明に係る実施例のモーターシステム全体を示
すものである。主制御装置とモーター1、モーター2は
制御ライン7とクロックライン8によって接続されてい
る。主制御装置1は制御ライン7を介して送受信する制
御信号とクロックライン8を介して送信する第一のクロ
ック信号によって、モーター1、モーター2を制御する
ものである。モーター1、モーター2はそれぞれ、モー
ター制御部とドライバ部とモーター部に大きく分けるこ
とができる。また、モーター1、モーター2のモーター
制御装置10、20、ドライバ部11、21には電源装
置5から5Vの電源が供給されており、モーター部1
2、22には電源装置5からリレー6を介して24Vの
電源が供給されている。このリレー6は、主制御装置1
からのリレー制御信号によってオンオフ制御されるもの
であり、非常時にはリレーを開放して、モーター1、2
の回転を止めるものである。
【0013】主制御装置1は、制御信号を発生する主制
御手段2と、その制御信号にどのモーターに対する制御
信号かを示す宛て先信号を付加する付加手段3と、1M
Hzの周波数の第一のクロックを発生するクロック発生
手段4とを有している。但し、これとは異なる周波数に
おいても本発明を適用することは出来る。
【0014】各モーターのモーター制御部10、20
は、他のモーターと区別するための識別情報140、2
40と目的とする稼働状況を示す目標稼働情報141、
241とモーターの実際の稼働状況を示す実際稼働情報
142、242を記憶手段14、24に記憶している。
ここで、識別情報140、240は、識別情報設定スイ
ッチ15、25によってユーザーが設定する3ビットの
情報である。本実施例では、2台のモーターを制御する
ものであるが、3ビットの識別情報を設定することで、
最大8台のモーターを制御することができる。なお、モ
ーター1には識別情報として「000」が、モーター2
には「001」が割り当てられている。
【0015】目標稼働情報141、241として、図1
に示してないが、各モーターはモーターのオンオフを示
す1ビットのモーターオンオフ情報141a、241a
(「0」はモーターオフ、「1」はモーターオンを示
す)とモーターの回転方向を示す1ビットの回転方向情
報141b、241b(「0」は時計回り、「1」は反
時計回りであることを示す)と励磁モードを示す2ビッ
トの励磁モード情報141c、241c(「00」は1
相励磁、「01」は2相励磁、「10」は1−2相励磁
を示す)とを有する。さらに、モーターの回転周波数制
御を行う際に、タイマーを動作させるかか否かを示す1
ビットのタイマーモード情報141d、241d
(「0」はタイマー動作せず、「1」はタイマー動作を
示す)、モーターの回転周波数のクロックを決定する各
2バイトのタイマー値上位情報141e、241eとタ
イマー値下位情報141f、241fとを有する。な
お、これらタイマーモード情報141d、241d、タ
イマー値上位情報141e、241e、タイマー値下位
情報141f、241fによって、どのように各モータ
ーの回転周波数が決定されるのかは後述する。
【0016】実際稼働情報142、242として、各モ
ーターはモータードライバ部からモーター部に供給され
る励磁電流の異常を示す1ビットの異常電流情報142
a、242a(「0」は正常な励磁電流、「1」は異常
な励磁電流を示す)とを有する。
【0017】各モーターのドライバ部11、21のドラ
イバ装置18、28はモーター制御部10、20の記憶
手段13、23に記憶されている目標稼働情報141、
241を基にモーター部12、22に供給する励磁電流
の大きさ、方向等を決定し、モーター部12、22のモ
ータを稼働させている。主制御装置1は、宛て先情報が
付加された制御信号と、第一のクロック信号によって各
モーターのモーター制御部10、20の制御手段13、
23に命令し、モーター制御部10、20の記憶手段1
4、24に記憶されている目標稼働情報141、241
を書き換えさせる。この書き換えた目標稼働情報14
1、241をもとにドライバ部11、21のドライバ装
置18、28は適当な励磁電流をモーター部12、22
に供給する。このようにして、主制御装置1は各モータ
ーを制御することができる。
【0018】また、主制御装置1は、宛て先情報を付加
された制御信号と、第一のクロック信号によって各モー
ターのモーター制御部10、20の制御手段13、23
に命令し、モーター制御部10、20の記憶手段14、
24に記憶されている実際稼働情報142、242、つ
まり電流異常情報142a、242aを主制御装置1に
送信させることもできる。ドライバ部11、21の電流
異常検出器19、29は、ドライバ装置18、28から
モータ部12、22へ供給される励磁電流の大きさを検
出し、ある電流値以上の場合には、モーター制御部1
0、20へ電流異常情報を伝える。この電流異常情報を
受け取ったモーター制御部10、20の制御手段13、
23は、記憶手段14、24の実際稼働情報142、2
42を書き換え、励磁電流の異常を示す「1」を格納す
る。主制御装置1が励磁電流の異常を示す「1」をモー
ター制御部10、20の制御手段13、23から受信し
た場合には、電源装置5から各モーターに電源を供給し
ているラインのリレー6を開放することによって、全て
のモーターの稼働を停止することができる。このように
して、主制御装置1は各モーターの状況を監視し、異常
が認められた場合には適切な措置をとることができる。
【0019】ここで、主制御装置1が各モーターを制御
するために目標稼働情報141、241を書き換えさせ
る制御信号と第一のクロック信号について図2(a)を
用いて説明し、次に主制御装置1が各モーターの状況を
監視するために実際稼働情報142、242を主制御装
置1に読み込ませる制御信号と第一のクロック信号につ
いて図2(b)を用いて説明する。
【0020】図2(a)は、目標稼働情報141、24
1を書き換えるための制御信号と第一のクロック信号を
示したものである。第一のクロック信号は、1MHzと
いう一定の比較的高周波なものである。制御信号は、大
きく分けて、どのモーターに対する制御信号であるかと
書き換え命令か読み込み命令であるかとを示すスレーブ
アドレス部と、特定されたモーターのモーター制御部1
0、20の記憶手段14、24のどの情報を書き換える
か又は読み込むかを示すワードアドレス部と、どのよう
に書き換えるかを示すライトデータ部に分けることがで
き、それぞれスレーブアドレス部、ワードアドレス部、
ライトデータ部は8ビットであらわされている。
【0021】ズレーブアドレス部の4ビット目から7ビ
ット目までの4ビット「1010」は制御するモーター
制御部を特定するものであり、本実施例では、モーター
制御部10とモーター制御部20とは同じ種類のモータ
ー制御部とするため、この「1010」は固定的なもの
となる。しかし、この4ビットを変更することで、理論
的には16種類のモーター制御部を制御することが可能
である。1ビット目から3ビット目までの3ビットは同
じ種類のモーター制御部を有するもののうち、個々のモ
ーターを特定する宛て先信号であり、宛て先であるモー
ターが有している識別情報140、240と同一の情報
が付加される。0ビット目はこの制御信号がモーターの
目標稼働情報141、241を書き換えさせる信号であ
るか、実際稼働情報142、242を主制御装置1の読
み込ませる信号であるかとを示すものである。この場合
は、モーターの目標稼働情報141、241を書き換え
るものであるので「0」となっている。
【0022】ワードアドレス部は、書き換える目標稼働
情報141、241が当該モーターの記憶手段14、2
4のどこに記憶されているかを示すものであって次のよ
うに設定されている。まず、ワードアドレスが「000
00001」である場合には、目標稼働情報141、2
41のモーターオンオフ情報141a、241a、回転
方向情報141b、241b、励磁モード情報141
c、241cを書き換えることを示す。また、ワードア
ドレスが「00000010」、「0000001
1」、「00000100」の場合には、それぞれタイ
マーモード情報141d、241d、タイマー値上位情
報141e、241e、タイマー値下位情報141f、
241fを示す。なお、以下簡単のために、時として1
6進数表記を用い、その際には16進数表記であること
を示す「H」をその表記の最後に付ける。例えば、2進
数表記で「10100001」は16進数表記で「A1
H」となる。
【0023】ライトデータ部は、どのように目標稼働情
報141、241を書き換えるかを示すものである。例
えば、モーターオンオフ情報141a、241aを
「0」と書き換えたければ、ライトデータ部は「00
H」となる。
【0024】また、主制御装置1が制御信号を送信する
最初と最後にはそれをモーターが確認するために、それ
ぞれスタートコンディション、ストップコンディション
が必要となる。スタートコンディションは、第一のクロ
ック信号が「ハイ」である状態で、制御信号が「ハイ」
から「ロー」に移行することが必要であり、ストップコ
ンディションは、第一のクロック信号が「ハイ」である
状態で、制御信号が「ロー」から「ハイ」に移行するこ
とが必要である。さらに、制御信号のスレーブアドレス
部、ワードアドレス部、ライトデータ部の後には、それ
ぞれの信号が正しくモーター側に送信されたことを示す
アクノレッジ信号(以下、「ACK信号」という)
「0」がモーター側から、主制御装置へ送信される。
【0025】なお、図2(a)、(b)のそれぞれ第一
のクロック信号の上部に示されている矢印は、その制御
信号または実際稼働情報がどこからどこへ送られている
のかを示している。例えば、図2(a)のスレーブアド
レス部の制御信号は、主制御装置1からモーター側へ送
られており、次のACK信号はモーター側から主制御装
置1へ送られていることを示すものである。但し、第一
のクロック信号は常に主制御装置1からモーター側へ送
られている。
【0026】図2(b)、実際稼働情報142、242
を主制御装置1に読み込ませるための制御信号と第一の
クロック信号を示したものである。第一のクロック信号
は、先に説明したように1MHzという一定の周波数で
第一のクロック信号を送信している。制御信号は、大き
く分けて、どのモーターに対する制御信号であるかと書
き換え命令か読み込み命令であるかとを示すスレーブア
ドレス部と、特定されたモーターのモーター制御部1
0、20の記憶手段14、24のどの情報を書き換える
か又は読み込むかを示すワードアドレス部と、モーター
から主制御装置に読み込ませるモーターの記憶手段1
4、24に記憶された実際稼働情報142、242を示
すリードデータ部に分けることができ、それぞれスレー
ブアドレス部、ワードアドレス部、リードデータ部は8
ビットであらわされている。
【0027】スレーブアドレス部の4ビット目から7ビ
ット目までは上述のように、制御するモーター制御部を
特定するものであり、本実施例にかかるモーター制御部
10、20には「1010」が割り付けられている。ま
た、1ビット目から3ビット目までの3ビットは同じ種
類のモーター制御部を有するもののうち、個々のモータ
ーを特定する宛て先信号であり、宛て先であるモーター
が有している識別情報140、240と同一の情報が付
加される。この点は先の「書き込み」の場合と同様であ
る。0ビット目はこの制御信号がモーターの目標稼働情
報141、241を書き換えさせる信号であるか、実際
稼働情報142、242を主制御装置1の読み込ませる
信号であるかとを示すものである。この場合は、モータ
ーの実際稼働情報142、242を読み込ませるもので
あるので「1」となっている。
【0028】ワードアドレス部は、読み込む実際稼働情
報142、242が当該モーターの記憶手段14、24
のどこに記憶されているかを示すものであって、ワード
アドレスが「00H」の場合には、実際稼働情報14
2、242の電流異常情報142a、242aを読み込
むことを示す。なお、本実施例では、実際稼働情報14
2、242として電流異常情報142a、242aしか
有していないが、論理的には8ビットで256種類の実
際稼働情報142、242を区別することができる。ま
た、目標稼働情報141、241においても同様であ
る。
【0029】リードデータ部は、モーター側から主制御
装置1に読み込まれる実際稼働情報142、242その
ものを示すものである。例えば、実際稼働情報142、
242として電流異常情報142a、242a「0」が
格納されていれば、リードデータ部は「00H」とな
る。
【0030】また、主制御装置が制御信号を送信する最
初と最後にはそれをモーターが確認するために、それぞ
れスタートコンディション、ストップコンディションが
必要となる点は、前記「書き換え」の制御信号と同様で
ある。さらに、制御信号のスレーブアドレス部、ワード
アドレス部の後には、それぞれの信号が正しくモーター
側に送信されたことを示すACK信号「0」がモーター
側から、主制御装置へ送信され、リードデータ部の後に
は、その信号が正しくモーター側から主制御側へ送信さ
れたことを示すACK信号「1」が主制御側からモータ
ー側へ送信される。
【0031】図3に、これまでで述べてきた制御情報の
ワードアドレス部とモーターの記憶手段に記憶されてい
る実際稼働情報142、242と目標稼働情報141、
242との関係を示す。ワードアドレス「00H」は、
実際稼働情報142、242の電流異常情報142a、
242aを示し、ワードアドレス「01H」は目標稼働
情報141、241のモーターオンオフ情報141a、
241a、回転方向情報141b、241b、励磁モー
ド情報141c、241cを示し、ワードアドレス「0
2H」は目標稼働情報141、241のタイマーモード
情報141d、241dを示し、ワードアドレス「03
H」は目標稼働情報141、241のタイマー値上位情
報141e、241eを示し、ワードアドレス「04
H」は目標稼働情報141、241のタイマー値下位情
報141f、241fを示す。
【0032】以上で、第一のクロック信号と制御信号の
説明を終了する。
【0033】ドライバ部11、21のドライバ装置1
8、28は、モーター制御部10、20の記録手段1
4、24に記憶されている目標稼働情報141、241
にしたがって、その内容に応じた励磁電流をモーター部
へ供給するものである。また、電流異常検知器19、2
9は、供給する励磁電流に異常が生じた場合に、その電
流異常情報をモーター制御部10、20に伝え、モータ
ー制御部10、20の制御手段13、23は、実際稼働
情報142、242である電流異常情報142a、24
2aを「1」に書き換える。
【0034】また、モーター部12、22は、4相のス
テッピングモーターであり、ドライバ装置18、28か
ら供給される励磁電流によって稼働するものである。
【0035】以下、図4に示すように、本実施例にかか
るモーターシステムにおいて、モーター1、モーター2
をそれぞれ初期化し(S1)、モーター1を時計回りに
1−2相励磁によって400Hzで回転させ(S2)、
モーター2を時計回りに2相励磁によって300Hzで
回転させ(S3)、モーター1の回転数を800Hzに
上げ(S4)、さらにモーター2の回転数を900Hz
に上げ(S5)、モーター1を停止させ(S6)、モー
ター2を停止させる(S7)場合のモーターシステムの
動作を説明する。
【0036】図4S1のモーター1、モーター2を初期
化する場合を説明する。ここで、初期化とは、各モータ
ーの目標稼働情報141、241をすべて「0」にセッ
トすることをいう。その順序は、まずモーター1の目標
稼働情報141であるモーターオンオフ情報141a、
回転方向情報141b、励磁モード情報141c、タイ
マーモード情報141d、タイマー値上位情報141
e、タイマー値下位情報141fをそれぞれ「0」にセ
ットし、次に、モーター2の目標稼働情報241である
モーターオンオフ情報241a、回転方向情報241
b、励磁モード情報241c、タイマーモード情報24
1d、タイマー値上位情報241e、タイマー値下位情
報241fをそれぞれ「0」にセットする。
【0037】先ず、モーター1の目標稼働情報141の
うち、モーターオンオフ情報141a、回転方向情報1
41b、励磁モード情報141cを初期化する手順を説
明する。主制御装置1から制御ライン8を通じて送信さ
れる制御信号を考える。識別情報140として「00
0」を有するモーター1に対して「書き込み」を要求す
るものであるため、制御信号のスレーブアドレスは、
「A0H」である。また、モーターオンオフ情報141
a、回転方向情報141b、励磁モード情報141cは
全てワードアドレス部「01H」で指定されるものであ
る。また、書き換えはすべて「0」にセットするもので
あるため、ライトデータ部は「00H」である。以上ま
とめると、主制御装置1から送信される制御信号は「A
00100H」であり、この信号が先に図2を用いて説
明した第一のクロック信号と制御信号との約束に従っ
て、各モーターへと送信される。
【0038】この第一のクロック信号と制御信号を受け
取ったモーター1のモーター制御部10の制御手段13
は、まず、スレーブアドレス部の宛て先信号が自己の識
別情報140である「000」と一致することから、自
己に対する制御信号であることが分かる。さらに、スレ
ーブアドレス部の0ビット目が「0」であることから、
ワードアドレス部に示す場所に格納されている情報をラ
イトデータ部に示す情報に書き換えることが分かる。そ
のワードアドレス部は「01H」であり、ライトデータ
は「00H」であることから、モーター1の制御手段1
3は、目標稼働情報141のうち、モーターオンオフ情
報141a、回転方向情報141b、励磁モード情報1
41cをすべて「0」に書き換える。なお、この第一の
クロック信号と制御信号はモーター2にも送信されるも
のであるが、モーター2のモーター制御部20の制御手
段23は、前記宛て先信号が自己の識別情報240であ
る「001」と一致しないことから、自己に対する制御
信号でないことが分かり、以下の制御信号は無視する。
【0039】図5は、モーター1のモーター制御部10
の記憶手段13に記憶されている目標稼働情報141の
うち、モーターオンオフ情報141a、回転方向情報1
41b、励磁モード情報141cが初期化される様子を
模式的に表したものである。初期状態では、モーター1
のオンオフ情報141a、回転方向情報141b、励磁
モード情報141cにはなにが記憶されているか分から
ず、その状態をそれぞれの情報を表すビットが「−」と
して表現している。主制御装置1から制御ライン7を通
じて送られてくる制御信号「A00100H」と、クロ
ックライン8を通じて送られてくる第一のクロック信号
によって、モーター1のモーター制御部10の制御手段
13がそれらの情報を表すビットを「0」に書き換え
る。このようにして、モーターオンオフ情報141a、
回転方向情報141b、励磁モード情報141cが初期
化される。
【0040】同様に、モーター1のタイマーモード情報
141dを「0」にセットするための主制御装置1から
送信される制御信号は、ワードアドレス部が「02H」
であり、ライトデータ部が「00H」であるから、全体
として「A00200H」となる。また、モーター1の
タイマー値上位情報141eを「0」にセットするため
の制御信号は、ワードアドレス部が「03H」であり、
ライトデータ部が「00H」であるから、全体として
「A00300H」となる。さらに、モーター1のタイ
マー値下位情報141fを「0」にセットするための制
御信号は、ワードアドレス部が「04H」であり、ライ
トデータ部が「00H」であるから、全体として「A0
0400H」となる。
【0041】モーター2の目標稼働情報241を初期化
するのも同様である。つまり、「001」を識別情報2
40として有しているモーター2に対して「書き込み」
を要求するものであるため、主制御装置1から送信され
る制御信号のスレーブアドレス部は「A2H」となる。
したがって、モーター2のモーターオンオフ情報241
a、回転方向情報241b、励磁モード情報241cを
「0」にセットするための制御信号は、ワードアドレス
部が「01H」であり、ライトデータ部が「00H」で
あるから、全体として「A20100H」となる。モー
ター2のタイマーモード情報241dを「0」にセット
するための主制御装置1から送信される制御信号は、ワ
ードアドレス部が「02H」であり、ライトデータ部が
「00H」であるから、全体として「A20200H」
となる。また、モーター2のタイマー値上位情報241
eを「0」にセットするための制御信号は、ワードアド
レス部が「03H」であり、ライトデータ部が「00
H」であるから、全体として「A20300H」とな
る。さらに、モーター2のタイマー値下位情報241f
を「0」にセットするための制御信号は、ワードアドレ
ス部が「04H」であり、ライトデータ部が「00H」
であるから、全体として「A20400H」となる。
【0042】第一のクロック信号とこのような制御信号
を受け取った場合のモーター2の動作は、モーター1の
場合と同様である。つまり、モーター2のモーター制御
部20の制御手段23は、まず、スレーブアドレス部の
宛て先信号が自己の識別情報240である「001」と
一致することから、自己に対する制御信号であることを
確認した後、制御信号のワードアドレス部に示す場所に
格納されている情報を制御信号のライトデータ部に示す
情報に書き換えることによって、目標稼働情報241を
初期化するものである。
【0043】次に、モーター1を時計回りに1−2相励
磁によって400Hzで回転させ(図4S2)、モータ
ー2を時計回りに2相励磁によって300Hzで回転さ
せ(図4S3)、モーター1の回転数を800Hzに上
げ(図4S4)、さらにモーター2の回転数を900H
zに上げる(図4S5)制御について説明する。
【0044】まず、このような異なる周波数での複数の
モーター制御を可能としている各モーターの目標稼働情
報141、241であるタイマーモード情報141d、
241d、タイマー値上位情報141e、241e、タ
イマー値下位情報141f、241fの役割について説
明する。一般に、主制御装置1から各モーターに送信さ
れる第一のクロック信号は、各モーターの制御手段等に
も利用されるものであるため、その制御手段等が各種の
情報処理を迅速に行うことができるように、比較的高周
波数のクロック信号が送信されている。本実施例におい
ては、主制御装置1は1MHzの周波数の第一のクロッ
ク信号を発生している。モーターの周波数制御にも第一
のクロック信号が利用されるのであるが、モーターの周
波数は数百〜数千Hzが一般的であるため、第一のクロ
ック信号は周波数が高すぎ、そのままでは利用できな
い。そこで、主制御装置1から送信される第一のクロッ
ク信号の周波数を落として、第二のクロック信号を生成
し、それをモーターのドライバ部11、21に供給し、
モーター部の周波数制御を行っている。この、第二のク
ロック信号の周波数が第一のクロック信号の何分の1に
なるかを示すものが、タイマー値上位情報141e、2
41e、タイマー値下位情報141f、241fであ
る。また、このようにして設定したタイマー値を有効に
するか否かを示すものがタイマーモード情報141d、
241dである。
【0045】例えば、主制御装置1から各モーターへ送
信されている第一のクロック信号の周波数が1MHzで
あり、モーターのドライブ部へ送信される第二のクロッ
ク信号の周波数が900Hzである場合、第一のクロッ
ク信号の周波数は第二のクロック信号の周波数の111
1倍(10進数表記)である。「1111(10進数表
記)」を2進数表記で表すと、「0000010001
010111(2進数表記)」である。この上位8ビッ
ト(「00000100(2進数表記)」)を表すもの
がタイマー値上位情報141e、241eであり、下位
8ビット(「01010111(2進数表記)」)を表
すものがタイマー値下位情報141f、241fであ
る。また、設定したタイマー値を有効とするために、タ
イマーモード情報141dを「1」とする(図3参
照)。このように、タイマー値を設定し、さらにタイマ
ーモード情報を「有効」を示す「1」にセットすること
で、制御手段13、23によって第一のクロック信号か
ら第二のクロック信号が発生する。
【0046】各モーターのモーター制御部からドライバ
部へ転送される第二のクロック信号によって、4相モー
タを駆動する励磁電流A、B、A’、B’それぞれのタ
イミングを取り、所望のモーター周波数を得るものであ
る。
【0047】モーター1の目標稼働情報141は、すべ
て初期化されているため、すべてのビットに「0」が格
納されている。まず、モーター1のタイマー値上位情報
141eを書き換える。主制御装置1から送信される制
御信号は、識別情報140として「000」を有してい
るモーター1に対する「書き換え」制御であるため、そ
のスレーブアドレス部は、「A0H」である。タイマー
値上位情報を書きえるものであるため、ワードアドレス
部は「03H」、上述した周波数制御の方法により、1
MHzは400Hzの「00001001110001
00(二進数表記)倍」であるため、この上位8ビット
がライトデータ部であるから、ライトデータ部は「09
H」である。全体として、モーター1のタイマー値上位
情報141eを書き換えるための制御信号は、「A00
309H」である。次に、モーター1のタイマー値下位
情報141fを書き換える。スレーブアドレス部は「A
0H」、ワードアドレス部は「04H」、「00001
00111000100(二進数表記)」の下位8ビッ
トがライトデータ部であるから、ライトデータ部は「C
4H」である。全体として、モーター1のタイマー値下
位情報141fを書き換えるための制御信号は、「A0
04C4H」となる。
【0048】次に、タイマーモード情報141dを
「0」から「1」に書き換える。主制御装置1から送信
される制御信号は、同様に、そのスレーブアドレス部は
「A0H」である。タイマーモード情報141dを書き
換えるものであるため、ワードアドレス部は「02H」
である。タイマーモード情報141dの最下位ビットの
「0」を「1」に書き換えるものであるため、ライトデ
ータ部は「01H」である。全体として、モーター1の
タイマーモード情報141dを「0」から「1」に書き
換えるための制御信号は、「A00201H」である。
この信号が先に図2を用いて説明した第一のクロック信
号と制御信号との約束に従って、モーターへと送信さ
れ、初期化の際に説明したようにモーター1のタイマー
モード情報141dを書き換える。
【0049】次に、モーター1の励磁モード情報141
cを書き換える。本実施例では、回転方向情報141b
に関しては、初期化された状態と同じ「時計方向回り」
でモーターを稼働させるため、これらに関しては書き換
えを行う必要がない。モーター1の励磁モード情報14
1cを書き換える制御情報は、スレーブアドレス部は
「A0H」、ワードアドレス部は「01H」、ライトデ
ータ部は「08H」であるから、全体として「A001
08H」となる。
【0050】次に、モーター1のモーターオンオフ情報
141aを書き換える。この制御情報は、スレーブアド
レス部は「A0H」、ワードアドレス部は「01H」、
ライトデータ部は「09H」であるから、全体として
「A00109H」となる。これらの目標稼働情報14
1を基に、モーター1のドライバ部11のドライバ装置
18は必要な電流をモーター部12へ供給し、モーター
1は時計回りに、1−2相励磁で400Hzで回転す
る。
【0051】同様に、モーター2のタイマーモード情報
241d、タイマー値上位情報241e、タイマー値下
位情報241f、励磁モード情報241c、モーターオ
ンオフ情報241aを書き換えることによって、モータ
ー2は時計回りに、2相励磁で300Hzで回転する。
ここで、タイマー値上位情報241eを書き換えるため
の制御信号は「A1030DH」、タイマー値下位情報
241fを書き換えるための制御信号は「A10405
H」、タイマーモード情報241dを書き換えるための
制御信号は「A10201H」、励磁モード情報241
cを書き換えるための制御情報は「A10104H」、
モーターオンオフ情報241aを書き換えるための制御
情報は「A10105H」となる。
【0052】次に、モーター1の周波数を400Hzか
ら800Hzに変更する。これは、モーター1のタイマ
ー値上位情報141eとタイマー値下位情報141fを
書き換えることによって実現することができる。タイマ
ー値上位情報141eを書き換えるための制御信号のス
レーブアドレス部は「A0H」、ワードアドレス部は
「03H」、上述した周波数制御の方法により、1MH
zは800Hzの「0000010011100010
(二進数表記)倍」であるため、この上位8ビットがラ
イトデータ部であるから、ライトデータ部は「04H」
である。全体として、モーター1のタイマー値上位情報
141eを書き換えるための制御信号は、「A0030
4H」である。また、モーター1のタイマー値下位情報
141fを書き換えるための制御信号のスレーブアドレ
ス部は「A0H」、ワードアドレス部は「04H」、
「0000010011100010(二進数表記)」
の下位8ビットがライトデータ部であるから、ライトデ
ータ部は「E2H」である。全体として、モーター1の
タイマー値下位情報141fを書き換えるための制御信
号は、「A004E2H」となる。
【0053】図6にこれらの制御信号によって、タイマ
ー値上位情報141eとタイマー値下位情報141fが
書き換えられる様子を示す。モーター1が400Hzの
周波数で稼働している際のタイマー値上位情報141e
は「00001001(2進数表記)」で、タイマー値
下位情報141fは「11000100(2進数表
記)」である。このタイマー値上位情報141eを制御
信号「A00304H」と第一のクロック信号に基づい
てモーター制御部10の制御手段13が書き換えると同
時に、タイマー値下位情報141fを制御信号「A00
4E2H」と第一のクロック信号に基づいてモーター制
御部10の制御手段13が書き換え、「1110001
0(2進数表記)」とする。
【0054】次に、モーター2の周波数を300Hzか
ら900Hzに変更する。これも、モーター1の場合と
同様に、モーター2のタイマー値上位情報241eとタ
イマー値下位情報241fを書き換えることによって実
現することができる。まず、タイマー値上位情報241
eを書き換えるための制御信号のスレーブアドレス部は
「A2H」、ワードアドレス部は「03H」、上述した
周波数制御の方法により、1MHzは900Hzの「0
000010001010111(二進数表記)倍」で
あるため、この上位8ビットがライトデータ部であるか
ら、ライトデータ部は「04H」である。全体として、
モーター1のタイマー値上位情報241eを書き換える
ための制御信号は、「A20304H」である。また、
モーター2のタイマー値下位情報241fを書き換える
ための制御信号のスレーブアドレス部は「A2H」、ワ
ードアドレス部は「04H」、「0000010001
010111(二進数表記)」の下位8ビットがライト
データ部であるから、ライトデータ部は「57H」であ
る。全体として、モーター2のタイマー値下位情報24
1fを書き換えるための制御信号は、「A20457
H」となる。
【0055】次に、モーター1、モーター2を停止させ
る。これは、先にモーター1、モーター2を初期化した
際と同様にモーターオンオフ情報141a、241aを
書き換えることによって実現することができる。つま
り、モーター1を停止させるための制御情報は「A00
100H」であり、モーター2を停止させるための制御
情報を「A20100H」である。
【0056】図7にモーター1、2を初期化してから、
停止させるまでのそれぞれのモーターの周波数を示し
た。このように、本発明によれば複数のモーターを独立
した周波数で制御できるものである。なお、図7ではモ
ーターの回転数の立ち上がり時などの過渡現象は省略し
て示した。以上で本実施例の「書き込み」制御の説明を
終了する。
【0057】次に、本実施例の「読み込み」制御の説明
を行う。各モーターのドライバ装置18、28の故障に
より、モーター部12、22へ異常電流が流れる場合が
ある。このような場合には、モーター部12、22の故
障を招き、さらには火災等の恐れもあるため、主制御装
置1が電流の異常を検知し、電力の供給を停止する等の
適切な処置を取ることが望ましい。本実施例では、ドラ
イバ装置18、28の電流の異常を検知し、モーター制
御部10、20に電流異常信号を送り、モーター制御部
10、20の制御手段13、23がその電流異常信号を
基に電流異常情報142a、242aを「1」とし、主
制御装置1がその電流異常情報142a、242aを読
み取り、異常の場合には各モーターに電流を供給してい
る電源装置5からのリレー6を切断することによって、
火災等を防ぐ例を示す。ここでは、モーター1には電流
異常はなく、モーター2に電流異常がある場合を考え
る。
【0058】したがって、モーター2のドライバ部21
の電流異常検出器29は電流の異常を検出し、その電流
異常情報をモーター制御部20に送り、制御手段23に
よって実際稼働情報242の電流異常情報242aが
「1」に書き換えられている。なお、モーター1には異
常電流はないため、モーター1の電流異常情報142a
は「0」が格納されている。
【0059】図8に電流異常情報を読み込む例の流れを
フローチャートを用いて示した。S1において、モータ
ー1の電流異常情報142aを主制御装置1は読み込
み、S2において、主制御装置1の主制御手段2が異常
が無いかどうか確認する。異常を確認しないため、次に
S3においてモーター2の電流異常情報242aを主制
御装置1に読み込み、S4において主制御装置1の主制
御手段2は異常が無いかどうか確認する。異常が確認さ
れるため、モーターの励磁用電流の各モーターへの供給
をリレー6を切断することによって(S5)、停止し、
その旨を主制御手段のユーザーインターフェイス部(図
示せず)に表示することによってユーザーに知らせる
(S6)。
【0060】主制御装置1から各モーターに送信される
制御情報は、スレーブアドレス8ビット、ワードアドレ
ス8ビットからなる。まず、モーター1の電流異常情報
を主制御装置1が読み込む場合を説明する。スレーブア
ドレス部は、識別情報140として「000」を有する
モーター1に対する「読み込み」命令であることから
「A1H」であり、ワードアドレス部はモーターの実際
稼働情報142の電流異常情報142aを示す「00
H」である。したがって、全体としてモーター1の電流
異常情報142aを主制御装置1が読み込むための制御
信号は、「A100H」となる。モーター1は、この制
御信号の宛て先信号が自己の識別信号140である「0
00」と一致することから、自己に対する制御信号であ
ることが分かり、さらに、スレーブアドレス部の最下位
ビットが「1」であることから、ワードアドレス部が示
す情報を主制御装置1に転送する「読み込み」制御であ
ることが分かる。そして、ワードアドレス部は「00
H」であり、これはモーターの実際稼働情報142の電
流異常情報142aを指している。ここで、モーター1
のドライバ装置18の励磁電流には異常がないことか
ら、電流異常情報142aには「0」が格納されてい
る。したがって、モーター1のモーター制御部はリード
データ部として電流は正常であることを示す「00H」
を主制御装置1に送信する。主制御装置1の主制御手段
2は、モーター1から送信されたリードデータ部が電流
が正常であることを示す「00H」であるため、次の段
階へ進む。
【0061】次に、主制御装置1の主制御手段2は、モ
ーター2の電流異常情報242aを読み込む。スレーブ
アドレス部は、識別情報240として「001」を有す
るモーター2に対する「読み込み」命令であることから
「A3H」であり、ワードアドレス部はモーターの実際
稼働情報242の電流異常情報242aを示す「00
H」である。したがって、全体としてモーター2の電流
異常情報242aを主制御装置1が読み込むための制御
信号は、「A300H」となる。モーター2は、この制
御信号の宛て先信号が自己の識別信号240である「0
01」と一致することから、自己に対する制御信号であ
ることが分かり、さらに、スレーブアドレス部の最下位
ビットが「1」であることから、ワードアドレス部が示
す情報を主制御装置1に転送する「読み込み」制御であ
ることが分かる。そして、ワードアドレス部は「01
H」であり、これはモーターの実際稼働情報242の電
流異常情報242aを指している。したがって、モータ
ー2のドライバ装置28が励磁電流の異常を検知してい
ることから、電流異常情報242aとして「1」が格納
されている。リードデータ部として電流は異常であるこ
とを示す「01H」を主制御装置1に送信する。主制御
装置1の主制御手段2は、モーター2から送信されたリ
ードデータ部が電流が異常であることを示す「01H」
であるため、リレー6を切断することによって、過負荷
によるモーターの故障、火災等の予防にために、モータ
ーに供給する電流の供給を停止する。また、電流の異常
をユーザーに知らせるために、電流異常を主制御装置1
のユーザーインターフェイス部(図示せず)に表示す
る。このように、本発明によれば、各モーターの状況を
監視することも可能である。
【0062】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1に
記載の発明によれば、主制御装置1とモーターとをでき
るだけ少ないライン本数で接続し、コストダウンとメン
テナンスの容易性を確保しつつ、各モーターの制御を行
うことができ、さらに、各モーターはクロック発生回路
を有さないにも係わらず、異なった回転速度で各モータ
ーを稼働させることができるという効果を有する。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果の他に、各モーターの稼働状況等を
モニターできるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の実施例の全体を示すものである。
【図2】は、書き込み制御、読み込み制御を行う制御信
号/実際稼働情報と第一のクロック信号を示したもので
ある。
【図3】は、実際稼働情報、目標稼働情報とそれらを示
すワードアドレスとの関係を示したものである。
【図4】は、異なる周波数で各モーターを書き込み制御
する手順をフローチャートを用いて示したものである。
【図5】は、目標稼働情報が初期化される様子を示した
ものである。
【図6】は、タイマー値が書き換えられていく様子を示
したものである。
【図7】は、モーター1、モーター2が異なった周波数
で稼働する様子を示したものである。
【図8】は、読み込み制御をおこなうことによって、各
モーターの状況を監視し、異常がある場合には電源を落
とす動作をフローチャートを用いて示したものである。
【符号の説明】
1…主制御装置、2…主制御手段、3…付加手段、4…
クロック発生手段、7…制御ライン、8…クロックライ
ン、10、20…モーター制御部、11、21…ドライ
バ部、12、22…モーター部、13、23…制御手
段、14、24…記憶手段、140、240…識別情
報、141、241…目標稼働情報、142、242…
実際稼働情報

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モーター制御部とドライバ部とモーター
    部を備えた複数のモーターが主制御装置の主制御手段か
    らの制御信号に基づいて制御されるモーターシステムに
    おいて、 主制御装置はモーターへの制御信号にどのモーターに対
    する制御信号かを示す宛て先信号を付加する付加手段
    と、 一定の周波数のクロック信号を発生するクロック発生手
    段とを設け、 各モーターのモーター制御部は、他のモーターと区別す
    るための識別情報及び目標とする稼働状況を示す目標稼
    働情報を記憶する記憶手段と、 前記制御信号と前記クロック信号を解釈し、目標稼働情
    報を書き換える制御手段とを設け、 主制御装置と各モーターは制御信号を送る制御ラインと
    クロック信号を送るクロックラインによって接続された
    ことを特徴とするモーターシステム。
  2. 【請求項2】 各モーターのモーター制御部は、他のモ
    ーターと区別するための識別情報及びモーターの目標と
    する稼働状況を示す目標稼働情報及びモーターの実際の
    稼働状況を示す実際稼働情報を記憶する記憶手段と、 前記制御信号と前記クロック信号を解釈し、目標稼働情
    報を書き換え及び/又は実際稼働情報を主制御装置に読
    み込ませる制御手段とを設けたことを特徴とする請求項
    1記載のモーターシステム。
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