JP4258243B2 - 複合化用予備成形体及びそれを備えた砂型の製造方法 - Google Patents

複合化用予備成形体及びそれを備えた砂型の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶湯が含浸される複合化用予備成形体及びそれを備えた砂型の製造方法に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アルミニウム合金製のシリンダブロックでは、ピストン及びピストンリングが摺動するシリンダボア内壁部に、耐摩耗性を向上させるために、鋳鉄製のライナ部材を鋳包み又は圧入するようにしている。
【0003】
ところが、この構成では、上記ライナ部材による重量増加に加えて、ライナ部材を保持するための鋳包み代や圧入代が必要となるため、シリンダボア間ピッチを小さくすることが困難である。また、ライナ部材の鋳包みや圧入は、冶金的な接合ではなくて機械的嵌合であるため、シリンダブロック本体とライナ部材との間に熱伝達上のギャップが生じる。このため、ライナ部材を鋳包み又は圧入する方法では、アルミニウムの軽量性や良熱伝導性といった特性を十分に発揮させることができない。
【0004】
そこで、近年では、シリンダブロックの軽量化を促進しかつ良熱伝導性を生かしてエンジン性能を向上させるべく、ライナ部材を廃したシリンダブロックが開発され実用化されてきており、その1つとして、シリンダボア部を、セラミック繊維(例えばアルミナ短繊維やカーボン短繊維)等の複合化材料(強化材)で複合強化して耐摩耗性を向上させるようにする方法が知られている。この方法では、予め、上記複合化材料からなりかつ内部に気孔を有する複合化用予備成形体を成形しておき、この予備成形体を鋳型の所定箇所にセットした後、その鋳型内にアルミニウムの溶湯を注入して予備成形体に含浸させ、このようにして、シリンダボア部が複合化材料により複合化されたシリンダブロックを製造する。
【0005】
このような方法で複合化する場合には、予備成形体に確実に溶湯を含浸させて十分な複合性を得る観点から、通常、特許文献1に開示されているような高圧鋳造法(溶湯鍛造法)で行うか、又は低速中圧ダイキャスト法により行う。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−96141号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の高圧鋳造法や低速中圧ダイキャスト法では、溶湯を高圧(数10MPa程度)で加圧する必要があるため、設備や金型が高価になるとともに、砂中子等のような崩壊性中子の使用に制約が生じ、鋳造品の形状自由度が低くなるという問題がある(尚、上記特許文献1では、砂中子が用いられているが、この砂中子の表面にはレジンコートが塗布されるとともに、周囲全体に略均等に圧力が付与されるため、或る程度の高圧には耐えられるようになっている)。
【0008】
一方、溶湯を低圧で加圧するようにすれば、砂型や砂中子を使用することができて、コストの低減化が図れるとともに、鋳造品の形状自由度が高くなるものの、予備成形体の内部(気孔内)にはエアが残存しているので、低圧の溶湯では、このエアを完全に排出することが困難であり、このため、予備成形体への含浸性が低くなって、良好な複合性が得られなくなってしまう。
【0009】
そこで、予備成形体を砂型に保持させるとともに、溶湯との複合化時に、その砂型内を−1atm(0.10MPa)程度に減圧して予備成形体の内部のエアを該砂型に排出するようにすることが考えられる。こうすれば、溶湯をそれ程加圧しなくても、殆ど減圧力だけで十分な複合性を確保することができるようになる(溶湯の加圧力としては、例えば0.007MPa程度でよい)。
【0010】
しかしながら、砂型内を減圧すると、予備成形体の内部に含浸された溶湯が砂型内へも浸入し易くなるという問題が生じる。一方、溶湯が砂型内へ浸入しないように、砂型の表面に、上記特許文献1の如くレジンコート等を塗布するようにすると、予備成形体と砂型との間の通気が遮断されて、予備成形体の内部のエアを砂型に排出することができなくなってしまう。
【0011】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記のように、砂型に保持された複合化用予備成形体の内部のエアを該砂型に排出しながら予備成形体と溶湯とを複合化する場合に、予備成形体と砂型との間の通気を確保しつつ、砂型への溶湯の浸入を防止しようとすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、複合化用予備成形体の砂型接面に、通気性を有しかつ複合化時に予備成形体の内部に含浸された溶湯が該砂型接面から砂型内へ浸入するのを阻止する溶湯浸入阻止層を形成するようにした。
【0013】
具体的には、請求項1の発明では、砂型に保持され、溶湯との複合化時に、該保持状態で該砂型と接する砂型接面から内部のエアが砂型内の減圧により砂型に排出されるとともに該エアの排出に伴って他の面から上記溶湯が内部に含浸されて複合化される複合化用予備成形体を対象とする。
【0014】
そして、上記砂型接面に、通気性を有しかつ上記複合化時に内部に含浸された溶湯が該砂型接面から上記砂型内へ浸入するのを阻止する溶湯浸入阻止層が形成されているものとする。
【0015】
上記の構成により、溶湯浸入阻止層が通気性を有するので、砂型内の減圧により、予備成形体の砂型接面から内部のエアが砂型に排出される。これにより、溶湯の加圧力がかなり低くても、溶湯が予備成形体内に含浸されて、十分な複合性が得られる。一方、予備成形体内に含浸された溶湯は溶湯浸入阻止層により砂型内への浸入が阻止される。このような溶湯浸入阻止層は、セラミック繊維やセラミック粒子等により構成することができ、その繊維又は粒子の体積率やその内部の平均気孔径(セル径ともいう)を調整することで容易に得られる。また、予備成形体の砂型接面上に、溶湯浸入阻止層を介して砂型を成形する場合、溶湯浸入阻止層により、その砂が複合化用予備成形体内に入り込むのを阻止することも可能となる。
【0016】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、溶湯浸入阻止層は、溶湯の含浸圧が1atm以下であるときに、溶湯が砂型接面から砂型内へ浸入するのを阻止するように構成されているものとする。
【0017】
すなわち、溶湯の含浸圧は、溶湯の加圧力と砂型内の減圧力(絶対値)との和で表されることになるが、この含浸圧が1atm以下であるときに、溶湯浸入阻止層が溶湯の砂型内への浸入を阻止できれば、請求項1の発明の作用効果が十分に得られる。
【0018】
請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、溶湯浸入阻止層は、セラミック繊維からなる繊維成形体で構成されているものとする。
【0019】
また、請求項4の発明では、請求項3の発明において、セラミック繊維は、アルミナ繊維、シリカ繊維、カーボン繊維、チタン酸カリウムウィスカ及びホウ酸アルミニウムウィスカの群から選ばれた少なくとも1種であるものとする。
【0020】
これらの発明により、通気性が良好でかつ溶湯の砂型内への浸入を確実に阻止することが可能な溶湯浸入阻止層を容易に形成することができる。また、予備成形体の砂型接面上に、溶湯浸入阻止層を介して、例えばブロー圧により砂型を成形するような場合には、溶湯浸入阻止層がそのブロー圧に対するクッションの働きをして、ブロー圧が付与された砂により予備成形体が変形したり損傷したりするのを防止することができる。
【0021】
請求項5の発明では、請求項3又は4の発明において、セラミック繊維の体積率が繊維成形体全体の8%以上とされているものとする。
【0022】
このことにより、通気性が良好でかつ溶湯の砂型内への浸入を確実に阻止することが可能な溶湯浸入阻止層をより一層容易に形成することができる。
【0023】
請求項6の発明では、請求項1又は2の発明において、溶湯浸入阻止層は、セラミック粒子で構成されているものとする。
【0024】
また、請求項7の発明では、請求項6の発明において、セラミック粒子の平均粒径が10μm以下とされているものとする。
【0025】
これらの発明により、セラミック粒子を水等と混合してスラリーにして、これを刷毛等により砂型接面に塗布することで、通気性が良好でかつ溶湯の砂型内への浸入を確実に阻止することが可能な溶湯浸入阻止層を容易に形成することができる。
【0026】
請求項8の発明は、砂型に保持され、溶湯との複合化時に、該保持状態で該砂型と接する砂型接面から内部のエアが砂型内の減圧により砂型に排出されるとともに該エアの排出に伴って他の面から上記溶湯が内部に含浸されて複合化される複合化用予備成形体における上記砂型接面上に、砂に圧力を付与することによって上記砂型を成形する複合化用予備成形体を備えた砂型の製造方法の発明である。
【0027】
そして、この発明では、上記複合化用予備成形体を成形する工程と、上記成形した複合化用予備成形体の砂型接面に、通気性を有しかつ上記複合化時に該複合化用予備成形体の内部に含浸された溶湯が該砂型接面から上記砂型内へ浸入するのを阻止する溶湯浸入阻止層を形成する工程と、上記複合化用予備成形体の砂型接面上に、上記溶湯浸入阻止層を介して上記砂型を成形する工程とを含むものとする。
【0028】
このことにより、予備成形体を保持する砂型を容易に製造することができるとともに、砂型成形工程において、砂が複合化用予備成形体内に入り込むのを抑制することができる。
【0029】
請求項9の発明では、請求項8において、溶湯浸入阻止層を、砂型成形時に該砂型を構成する砂が複合化用予備成形体内に入り込むのを阻止することが可能な、セラミック繊維からなる繊維成形体で構成するようにする。
【0030】
こうすることで、砂が複合化用予備成形体内に入り込むのを確実に抑制することができるとともに、砂型成形工程において、例えばブロー圧により砂型を成形するような場合には、溶湯浸入阻止層がそのブロー圧に対するクッションの働きをして、ブロー圧が付与された砂により予備成形体が変形したり損傷したりするのを防止することができる。このような溶湯浸入阻止層は、セラミック繊維の体積率やセル径を調整することで容易に得られ、通常は、溶湯浸入阻止可能な体積率やセル径にしておけば、上記のようなブロー圧に対するクッション作用が得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係る複合化用予備成形体1を示し、この予備成形体1は、図2に示すように、自動車用エンジンにおけるアルミニウム合金製シリンダブロック2のシリンダボア内壁部に複合化層2aを形成するために用いられるものである。この複合化層2aは、上記予備成形体1にアルミニウム合金母材(例えばJIS H5202に規定されているAC4D)の溶湯が含浸されて複合化されたものである。これにより、このシリンダブロック2は、鋳鉄製のライナ部材が不要となり、ライナ部材を有するものに比べて、小型軽量化を図ることができるとともに、熱伝導性が良好となる。
【0032】
尚、図2中、3は、シリンダボア周囲に形成された、冷却水が流れるウォータジャケットであり、4は、クランク軸方向に延びるように形成された、エンジンオイルが流れるオイルギャラリであり、5は、クランク軸を収容するクランク室を構成するクランクケースである。
【0033】
上記予備成形体1は、セラミック繊維(アルミナ短繊維やカーボン短繊維等)や、耐摩耗性が良好な金属(18−8ステンレス鋼(Fe−18Cr−8Ni)、タングステン、モリブデン、炭素鋼等)からなる金属繊維材又は金属多孔体のような複合化材料からなっていて、内部に気孔を有しており、この複合化材料1の体積率は、例えば10%とされている。一例として、実際に、予備成形体1を金属多孔体(Fe−18Cr−8Ni)で構成したところ、体積率が10%でセル径が0.38mmのものが得られた。
【0034】
上記予備成形体1は、図1に示すように、上記シリンダボア内壁部の形状に合うように、円筒形状をなしており(つまり、円柱の中心部を貫通する貫通孔を有する)、その内周面(貫通孔の内壁面)全体が、後述の如く、砂型としての円柱状をなす第1砂中子13の外周面に外嵌状態で保持されるようになっている(図3参照)。この保持状態では、上記予備成形体1の内周面が砂型(第1砂中子13)と接する砂型接面となる。そして、後述の如く、この砂型接面(内周面)から予備成形体1内部のエアが第1砂中子13内の減圧により第1砂中子13に排出されるとともに、該エアの排出に伴って予備成形体1の内周面以外の面(主として外周面)から上記溶湯が内部に含浸されるようになっている。尚、この実施形態では、砂型接面は、砂型に保持される砂型被保持面でもあるが、砂型に保持される部分は、エアが排出される砂型接面とは別の箇所(例えば予備成形体1の両端面)であってもよい。
【0035】
上記予備成形体1の内周面には、通気性を有しかつ上記複合化時に該予備成形体1内部に含浸された溶湯が該内周面から上記第1砂中子13へ浸入するのを阻止する溶湯浸入阻止層1aが形成されている。この溶湯浸入阻止層1aは、溶湯の含浸圧(溶湯の加圧力と第1砂中子13内の減圧力(絶対値)との和)が1atm以下であるときに、溶湯が予備成形体1の内周面から第1砂中子13内へ浸入するのを阻止するように構成されている。尚、本実施形態では、後述の如く、溶湯の加圧力は、第1砂中子13内の減圧力(絶対値)に比べてかなり小さく、溶湯の含浸圧は、実質的に第1砂中子13内の減圧力の絶対値と略同じ圧力である。
【0036】
上記溶湯浸入阻止層1aは、セラミック繊維からなる繊維成形体で構成されており、このセラミック繊維としては、アルミナ繊維、シリカ繊維、カーボン繊維、チタン酸カリウムウィスカ及びホウ酸アルミニウムウィスカの群から選ばれた少なくとも1種であればよく、セラミック繊維の体積率は繊維成形体全体の8%以上とするのがよい。すなわち、セラミック繊維の体積率が8%よりも小さいと、セル径が大きくなって通気性は良好となるものの、溶湯の第1砂中子13内への浸入を確実に阻止することが困難となるからである。一方、セラミック繊維の体積率の上限値は特に定めていないが、30%程度が成形可能な限界であり、たとえそれ以上であっても、内部に僅かな隙間がありさえすれば(体積率が100%でなければ)通気性を確保することができる。但し、良好な通気性を得る観点からは、30%以下であればよい。一例として、実際に、湯浸入阻止層1aをアルミナ短繊維成形体で構成したところ、体積率が10%でセル径が約10μmのものが得られた。このように溶湯浸入阻止層1aのセル径は、予備成形体1(溶湯浸入阻止層1aを除く本体)のセル径よりもかなり小さい。
【0037】
上記予備成形体1を溶湯と複合化するためには、先ず、図3に示すように、該予備成形体1を備えた第1砂中子13を製造する。この第1砂中子13の中心部には、該第1砂中子13内、延いては予備成形体1内部を減圧するための減圧用パイプ19が配設されており、この減圧用パイプ19の一端側は、第1砂中子13内部に位置している一方、他端側は、第1砂中子13の外側に突出していて、後述の如く、複合化時に減圧ポンプ等の減圧手段(図示せず)に接続されるようになっている。
【0038】
上記第1砂中子13を製造するには、図4に示すような砂中子製造装置20を用いる。この砂中子製造装置20は、上型21と下型22との上下一対の金型を有しており、上型21の下面及び下型22の上面には、各々、キャビティ23を構成するための断面円形状の凹部21a,22aが形成されている。この下型22の凹部22aの側面近傍部分は、上記予備成形体1がセットされるセット部22bとされており、このセット部22bの深さは予備成形体1の長さと略同じに設定されており、このセット部22bよりも中心側の部分は、セット部22bよりも僅かに深くなるように形成されている。また、下型22の下部には、上記減圧用パイプ19を支持可能なパイプ支持孔22cが形成されている。
【0039】
上記上型21の上部には、上記キャビティ23内に砂を充填するための複数の砂充填孔21bが形成されている。また、上型21の上側には、下面に該上型21と共に砂収容部24を構成する凹部25aが形成された砂収容ケース25が配設されており、この砂収容部24内に砂が入れられる。この砂には、アミンガスによって硬化する硬化剤としてのレジンが混入されている。尚、上記砂としては、例えば、粒度指数AFSが65〜73(平均粒径0.2〜0.3mm)であるシリカサンド等を用いることができる。
【0040】
上記砂収容ケース25の上部には、上記砂収容部24内に所定圧の工場エアを供給するためのガス供給管26が設けられており、このガス供給管26を介して砂収容部24内に所定圧の工場エアが供給されると、砂収容部24内の砂が砂充填孔21bを通ってキャビティ23内に充填されるようになっている。すなわち、この砂中子製造装置20は、砂に圧力(ブロー圧)を付与することによって第1砂中子13を形成するものである。
【0041】
次に、上記砂中子製造装置20を用いて、予備成形体1を備えた第1砂中子13を製造する方法について図5を参照して説明する。
【0042】
先ず、予備成形体1(本体)を作製するとともに、これとは別個に溶湯浸入阻止層1aとなる円筒状の繊維成形体31(ペーパー状のもの)を作製する。この繊維成形体31の外周径は、予備成形体1(本体)の内周径よりも僅かに小さく設定する。
【0043】
その後、図5(a)に示すように、上記予備成形体1と繊維成形体31とを、上記砂中子製造装置20における下型22のセット部22bにセットする。すなわち、予備成形体1の貫通孔内に繊維成形体31を挿入して該予備成形体1の内周面が繊維成形体31で覆われた状態にして(つまり、予備成形体1の内周面に溶湯浸入阻止層1aを形成して)両者をセット部22bにセットする(セット完了状態としては図5(b)参照)。このとき、予備成形体1と繊維成形体31とは接着剤等により一体化する必要はなく、繊維成形体31が予備成形体1に対して自重で下側にずれない程度にくっついていればよい。尚、予備成形体1と繊維成形体31とは、後述の如くブロー圧により一体化される。
【0044】
続いて、図5(b)に示すように、下型22のパイプ支持孔22cに減圧用パイプ19を支持させるとともに、砂収容ケース25の凹部25a内に砂(及びレジン)を入れてその凹部25aの開口を上型21で塞いで、砂収容部24を形成する。
【0045】
そして、上型21及び下型22同士の型締めをし、その後、図5(c)に示すように、ガス供給管26を介して砂収容部24内に所定圧の工場エア(ブロー圧)を供給する。これにより、砂収容部24内の砂が砂充填孔21bよりキャビティ23に充填されて、ブロー圧により予備成形体1と繊維成形体31(溶湯浸入阻止層1a)とが一体化されるとともに、予備成形体1の内周面上に溶湯浸入阻止層1aを介して第1砂中子13が成形される。これにより、予備成形体1の貫通孔が第1砂中子13によって埋められるとともに、第1砂中子13は予備成形体1の貫通孔を貫通した状態となる。その後、砂収容ケース25を外して上型21の砂充填孔21bから上記第1砂中子13内にアミンガスを流入させると、このアミンガスにより、砂に混入されたレジンが硬化することで、第1砂中子13の外周面に予備成形体1が保持されることになる。
【0046】
上記第1砂中子13の成形時において、上記溶湯浸入阻止層1aは、第1砂中子13を構成する砂(レジンも含む)が予備成形体1内に入り込むのを阻止する役目を果たすものである。すなわち、溶湯浸入阻止層1aを、複合化時に溶湯が予備成形体1の内周面から第1砂中子13へ浸入するのを阻止するように構成すれば、通常は、上記砂が予備成形体1内に入り込むのを阻止することが可能なものとなる。また、溶湯浸入阻止層1aは、上記ブロー圧に対するクッションの働きをして、ブロー圧が付与された砂により予備成形体1が変形したり損傷したりするのを防止する働きもする。
【0047】
次いで、図5(d)に示すように、上型21及び下型22の型開きをして、下型22の凹部22aより第1砂中子13を取り出せば、この第1砂中子13の外周面には予備成形体1が保持されているとともに、第1砂中子13の中心部には減圧用パイプ19が配設されていることになる。尚、減圧用パイプ19は、第1砂中子13を成形した後に、該第1砂中子13の中心部に差し込んで配設することも可能である。
【0048】
次に、上記第1砂中子13に保持された予備成形体1を溶湯と複合化してシリンダブロック2を製造する方法を説明する。
【0049】
上記シリンダブロック2は、図6に示すような鋳造装置10を用いて砂型低圧鋳造法により製造する。すなわち、この鋳造装置10は、鋳型として、上記第1砂中子13の他に、上型11、下型12及び第2砂中子14を備えている。そして、上記第1砂中子13は、シリンダボアの内側に相当する部分に配設され、これにより、予備成形体1がキャビティ16内に第1砂中子13に保持された状態でセットされることになる。また、上記第2砂中子14は、クランクケース5の内側に相当する部分に配設されるとともに、上記第1砂中子13における減圧用パイプ19が突出している側(クランクケース5に相当する側)の面に、通気性を殆ど有していない低通気度層15を介して鋳型用接着剤(モルペット等)により接合される。さらに、上記上型11は、クランクケース5及びシリンダボアの外側に相当する部分に配設され、上記下型12は、シリンダボアの上端側に相当する部分に配設される。つまり、上記上型11、下型12、第1砂中子13及び第2砂中子14により、鋳型内に、実際のエンジン配置とは上下関係が逆になるようにシリンダブロック2と同形状のキャビティ16が形成される(図6では、ウォータジャケット3やオイルギャラリ4等を形成するための砂中子は省略しているとともに、キャビティ16の形状は簡略化している)。尚、上記第1砂中子13における上記第2砂中子14と反対側の面は、通気性を殆ど有していない低通気度層18を介して上型11と当接している。
【0050】
上記上型11、下型12及び第2砂中子14も、上記第1砂中子13と同様に、砂に圧力を付与することによって成形された砂型であるが、これら上型11、下型12及び第2砂中子14は、金型であってもよい。但し、シリンダブロック2の形状自由度を高める観点からは砂型であることが好ましく、後述の如く低圧で溶湯をキャビティ16に充填するので、このように砂型で構成しても問題は全くない。尚、上型11を金型で構成したときには、上記低通気度層18は必要ない。
【0051】
上記下型12には、上記キャビティ16に溶湯を充填するための溶湯通路17が設けられており、この溶湯通路17の先端部には、キャビティ16に連通する湯口17aが形成されている。そして、不図示の電磁ポンプや圧縮空気等の低圧鋳造に用いられる加圧手段により、溶湯が溶湯通路17及び湯口17aを介してキャビティ16内に充填されるようになっている。この溶湯の鋳込み温度は、例えば750℃に設定される。
【0052】
上記減圧用パイプ19は、第2砂中子14を上下に貫通しており、該減圧用パイプ19の第1砂中子13と反対側の端部は、減圧ポンプ等の減圧手段に接続されている。本実施形態では、この減圧力は、−1atm〜−0.72atm(−0.10MPa〜−0.073MPa)に設定している。一方、上記溶湯の加圧力は、0.007MPa程度に設定しており、減圧力に比べてかなり小さく、溶湯の含浸圧としては、実質的に第1砂中子13内の減圧力の絶対値と略同じ圧力である。
【0053】
上記減圧手段が作動すると、減圧用パイプ19を介して第1砂中子13内、延いては予備成形体1内部が減圧され、これにより、予備成形体1内部のエアが、通気性を有する溶湯浸入阻止層1aを介して第1砂中子13に排出され、この第1砂中子13に排出されたエアは、減圧用パイプ19に吸い込まれて鋳型外に排出されることになる。このとき、第1砂中子13と第2砂中子14との間、及び第1砂中子13と上型11との間には、低通気度層15,18がそれぞれ形成されているので、第1砂中子13を介して第2砂中子14内及び上型11内が減圧されることはなく、予備成形体1内部が減圧されてその内部のエアが減圧用パイプ19に確実に吸い込まれるようになっている。
【0054】
上記のように減圧手段を作動させながら、溶湯を溶湯通路17及び湯口17aを介してキャビティ16に充填すると、その溶湯は殆ど上記減圧力だけで予備成形体1内に含浸されて、溶湯及び予備成形体1が複合化される。このとき、溶湯は上記減圧力だけでも予備成形体1内に確実に含浸され、十分な複合性が得られる。このときの溶湯の含浸圧の最大は1atmであるが、溶湯浸入阻止層1aは、溶湯の含浸圧が1atm以下であるときに、溶湯が予備成形体1の内周面から第1砂中子13内へ浸入するのを阻止するように構成されているので、溶湯が第1砂中子13内へ差し込むようなことはない。
【0055】
そして、上記キャビティ16に充填された溶湯が凝固した後、型全体を加熱炉内に入れて加熱すると、上型11、下型12、第1砂中子13及び第2砂中子14のレジンが分解して該各砂型11〜14が崩壊する。このとき、溶湯浸入阻止層1aが予備成形体1の内周面から砂と共に剥がれ落ちる。こうしてシリンダブロック2が完成する。尚、このシリンダブロック2のシリンダボア内壁部に対しては、更にブラスト仕上げが施されるので、たとえ溶湯浸入阻止層1aの一部が予備成形体1の内周面に残っていたとしても、このブラスト仕上げにより完全に除去される。また、所定の箇所については、機械加工等が施される。
【0056】
したがって、上記実施形態では、複合化用予備成形体1の内周面(砂型接面)に、通気性を有しかつ複合化時に予備成形体1の内部に含浸された溶湯が該砂型接面から、予備成形体1を保持する第1砂中子13内へ浸入するのを阻止する溶湯浸入阻止層1aを形成するようにしたので、溶湯の加圧力がかなり低くても、溶湯が予備成形体1内に含浸されて、十分な複合性が得られるとともに、予備成形体1内に含浸された溶湯が第1砂中子13内へ浸入するのを防止することができる。
【0057】
尚、上記実施形態では、予備成形体1(本体)と繊維成形体31とを別個に形成して、第1砂中子13を成形する際のブロー圧によりこれらを一体化するようにしたが、第1砂中子13を成形する前に予備成形体1と繊維成形体31とを一体化するようにしてもよい。この場合、先ず、例えば図7(a)に示すように、有底筒状の容器41内に、繊維成形体31を成形するためのスラリー42を入れておき、このスラリー42に、吸引成形装置51の成形部52を浸漬して、この成形部52に繊維成形体31を吸引成形する。すなわち、一端開口が閉塞されかつ他端開口が不図示の吸引装置と接続された円筒部材53における該一端側の外周面が成形部52とされ、この成形部52に、円筒部材53の内周面及び外周面の両方に開口する開口部54が形成されている。そして、上記成形部52を上記スラリー42に浸漬した状態で、吸引装置を作動させると、成形部52に繊維成形体31が吸引成形されることになる。続いて、図7(b)に示すように、上記吸引成形装置51の成形部52を、今度は、予備成形体1(本体)を形成するためのスラリー44を入れた別の容器43における該スラリー44に浸漬し、上記と同様に吸引装置を作動させると、上記繊維成形体31上に予備成形体1が成形される。こうして成形したものを乾燥して焼結すると、内周面に溶湯浸入阻止層1aが一体形成された予備成形体1が得られることになる。
【0058】
また、上記実施形態では、溶湯浸入阻止層1aは、繊維成形体に限らず、セラミック粒子で構成してもよい。このセラミック粒子の平均粒径は10μm以下であることが好ましい。すなわち、セラミック粒子の平均粒径が10μmよりも大きいと、セル径が大きくなって、溶湯の第1砂中子13内への浸入を確実に阻止することが困難となるからである。このセラミック粒子としては、チタニア粒子、アルミナ粒子、酸化亜鉛粒子等を用いることができる。この場合、チタニア粉末、アルミナ粉末、酸化亜鉛(亜鉛華)粉末等を水等と混合してスラリーにして、これを予備成形体1の内周面に刷毛等により塗布すれば、溶湯浸入阻止層1aを容易に形成することができる。また、溶湯浸入阻止層1aを、セラミック繊維及びセラミック粒子の両方で構成するようにしてもよい。一例として、実際に、湯浸入阻止層1aをアルミナ短繊維及びチタニア粒子(平均粒径0.3〜0.5μm)の両方(質量比43:57)で構成したところ、体積率が10%でセル径が約50μmのものが得られた。
【0059】
さらに、上記実施形態では、アルミニウム合金製シリンダブロック2のシリンダボア内壁部に複合化層2aを形成する場合について説明したが、本発明は、上記シリンダブロック2に限らず、車両制動系のブレーキディスクロータやエンジン動弁系のバルブリフタ等のような部品における複合強化が必要な部分に複合化層を形成する場合にも、広く適用することができる。その際、予備成形体の形状は、上記実施形態のような円筒状に限らず、複合化する部分の形状に合わせて自由に設定すればよい。また、本発明は、上記シリンダブロック2のようなアルミニウム合金複合部材に限らず、マグネシウム合金等の軽合金複合部材に広く適用することができる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の複合化用予備成形体によると、砂型接面に、通気性を有しかつ複合化時に内部に含浸された溶湯が該砂型接面から砂型内へ浸入するのを阻止する溶湯浸入阻止層を形成するようにしたことにより、十分な複合性が得られるようにしつつ、予備成形体内に含浸された溶湯が砂型内へ浸入するのを防止することができる。
【0061】
また、本発明の予備成形体を備えた砂型の製造方法によると、予備成形体を成形し、この成形した予備成形体の砂型接面に、通気性を有しかつ複合化時に該予備成形体の内部に含浸された溶湯が該砂型接面から上記砂型内へ浸入するのを阻止する溶湯浸入阻止層を形成し、次いで、上記複合化用予備成形体の砂型接面上に、上記溶湯浸入阻止層を介して上記砂型を成形するようにしたことにより、予備成形体を保持する砂型を容易に製造することができるとともに、砂型成形時に砂が予備成形体内に入り込むのを抑制することができる。そして、上記溶湯浸入阻止層を、砂型成形時に該砂型を構成する砂が予備成形体内に入り込むのを阻止することが可能な、セラミック繊維からなる繊維成形体で構成すると、砂が予備成形体内に入り込むのを確実に抑制することができるとともに、ブロー圧等が付与された砂により予備成形体が変形したり損傷したりするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施形態に係る複合化用予備成形体の斜視図であり、(b)は、その縦断面図である。
【図2】図1の予備成形体が複合化されてなる複合化層を有する、自動車用エンジンのシリンダブロックを示す断面図である。
【図3】図1の予備成形体を備えた砂型としての第1砂中子を示す断面図である。
【図4】第1砂中子を製造するための砂中子製造装置を示す断面図である。
【図5】第1砂中子を製造する方法を示す概略図である。
【図6】図2のシリンダブロックを製造するための鋳造装置を示す断面図である。
【図7】第1砂中子を成形する前に予備成形体と繊維成形体とを一体化する方法を示す概略図である。
【符号の説明】
1 予備成形体
1a 溶湯浸入阻止層
2 シリンダブロック
2a 複合化層
10 鋳造装置
13 第1砂中子(砂型)
19 減圧用パイプ
20 砂中子製造装置
31 繊維成形体

Claims (9)

  1. 砂型に保持され、溶湯との複合化時に、該保持状態で該砂型と接する砂型接面から内部のエアが砂型内の減圧により砂型に排出されるとともに該エアの排出に伴って他の面から上記溶湯が内部に含浸されて複合化される複合化用予備成形体であって、
    上記砂型接面に、通気性を有しかつ上記複合化時に内部に含浸された溶湯が該砂型接面から上記砂型内へ浸入するのを阻止する溶湯浸入阻止層が形成されていることを特徴とする複合化用予備成形体。
  2. 請求項1記載の複合化用予備成形体において、
    溶湯浸入阻止層は、溶湯の含浸圧が1atm以下であるときに、溶湯が砂型接面から砂型内へ浸入するのを阻止するように構成されていることを特徴とする複合化用予備成形体。
  3. 請求項1又は2記載の複合化用予備成形体において、
    溶湯浸入阻止層は、セラミック繊維からなる繊維成形体で構成されていることを特徴とする複合化用予備成形体。
  4. 請求項3記載の複合化用予備成形体において、
    セラミック繊維は、アルミナ繊維、シリカ繊維、カーボン繊維、チタン酸カリウムウィスカ及びホウ酸アルミニウムウィスカの群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする複合化用予備成形体。
  5. 請求項3又は4記載の複合化用予備成形体において、
    セラミック繊維の体積率が繊維成形体全体の8%以上とされていることを特徴とする複合化用予備成形体。
  6. 請求項1又は2記載の複合化用予備成形体において、
    溶湯浸入阻止層は、セラミック粒子で構成されていることを特徴とする複合化用予備成形体。
  7. 請求項6記載の複合化用予備成形体において、
    セラミック粒子の平均粒径が10μm以下とされていることを特徴とする複合化用予備成形体。
  8. 砂型に保持され、溶湯との複合化時に、該保持状態で該砂型と接する砂型接面から内部のエアが砂型内の減圧により砂型に排出されるとともに該エアの排出に伴って他の面から上記溶湯が内部に含浸されて複合化される複合化用予備成形体における上記砂型接面上に、砂に圧力を付与することによって上記砂型を成形する複合化用予備成形体を備えた砂型の製造方法であって、
    上記複合化用予備成形体を成形する工程と、
    上記成形した複合化用予備成形体の砂型接面に、通気性を有しかつ上記複合化時に該複合化用予備成形体の内部に含浸された溶湯が該砂型接面から上記砂型内へ浸入するのを阻止する溶湯浸入阻止層を形成する工程と、
    上記複合化用予備成形体の砂型接面上に、上記溶湯浸入阻止層を介して上記砂型を成形する工程とを含むことを特徴とする複合化用予備成形体を備えた砂型の製造方法。
  9. 請求項8記載の複合化用予備成形体を備えた砂型の製造方法において、
    溶湯浸入阻止層を、砂型成形時に該砂型を構成する砂が複合化用予備成形体内に入り込むのを阻止することが可能な、セラミック繊維からなる繊維成形体で構成することを特徴とする複合化用予備成形体を備えた砂型の製造方法。
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