JP4258244B2 - 軽合金複合部材の製造方法及び製造装置 - Google Patents

軽合金複合部材の製造方法及び製造装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋳型のキャビティ内に軽合金溶湯を充填して、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させることで、溶湯及び複合化用予備成形体を複合化する軽合金複合部材の製造方法及び製造装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アルミニウム合金製のシリンダブロックでは、ピストン及びピストンリングが摺動するシリンダボア内壁部に、耐摩耗性を向上させるために、鋳鉄製のライナ部材を鋳包み又は圧入するようにしている。
【0003】
ところが、この構成では、上記ライナ部材による重量増加に加えて、ライナ部材を保持するための鋳包み代や圧入代が必要となるため、シリンダボア間ピッチを小さくすることが困難である。また、ライナ部材の鋳包みや圧入は、冶金的な接合ではなくて機械的嵌合であるため、シリンダブロック本体とライナ部材との間に熱伝達上のギャップが生じる。このため、ライナ部材を鋳包み又は圧入する方法では、アルミニウムの軽量性や良熱伝導性といった特性を十分に発揮させることができない。
【0004】
そこで、近年では、シリンダブロックの軽量化を促進しかつ良熱伝導性を生かしてエンジン性能を向上させるべく、ライナ部材を廃したシリンダブロックが開発され実用化されてきており、その1つとして、シリンダボア部を、セラミック繊維(例えばアルミナ短繊維やカーボン短繊維)等の複合化材料(強化材)で複合強化して耐摩耗性を向上させるようにする方法が知られている。この方法では、予め、上記複合化材料からなりかつ内部に気孔を有する複合化用予備成形体を成形しておき、この予備成形体を鋳型の所定箇所にセットした後、その鋳型内にアルミニウムの溶湯を注入して予備成形体に含浸させ、このようにして、シリンダボア部が複合化材料により複合化されたシリンダブロックを製造する。
【0005】
このような方法で複合化する場合には、予備成形体に確実に溶湯を含浸させて十分な複合性を得る観点から、通常、特許文献1に開示されているような高圧鋳造法(溶湯鍛造法)で行うか、又は低速中圧ダイキャスト法により行う。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−96141号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の高圧鋳造法や低速中圧ダイキャスト法では、溶湯を高圧(数10MPa程度)で加圧する必要があるため、設備や金型が高価になるとともに、砂中子等のような崩壊性中子の使用に制約が生じ、鋳造品の形状自由度が低くなるという問題がある(尚、上記特許文献1では、砂中子が用いられているが、この砂中子の表面にはレジンコートが塗布されるとともに、周囲全体に略均等に圧力が付与されるため、或る程度の高圧には耐えられるようになっている)。
【0008】
一方、溶湯を低圧で加圧するようにすれば、砂型や砂中子を使用することができて、コストの低減化が図れるとともに、鋳造品の形状自由度が高くなるものの、予備成形体の内部(気孔内)にはエア(酸素)が残存しているために、予備成形体内部に含浸しつつある溶湯が酸化し、これにより、表面に酸化膜が生じる等して溶湯の粘度が上昇し、このため、低圧の溶湯では、予備成形体内部への含浸性が低くなって、良好な複合性が得られなくなってしまう。
【0009】
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記のように、低圧で軽合金溶湯をキャビティ内に充填して該溶湯及び複合化用予備成形体を複合化することによって軽合金複合部材を製造する場合に、溶湯の予備成形体内部への含浸性の低下を防止して、良好な複合性が得られるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、キャビティ内に溶湯を充填する前に、該キャビティ内にセットした複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にするようにした。
【0011】
具体的には、請求項1の発明では、気孔を有する複合化用予備成形体を保持可能に構成されているとともに該複合化用予備成形体よりも通気度が低くかつ溶湯浸入性が低い砂型部を有する鋳型のキャビティ内に、上記複合化用予備成形体を上記砂型部に保持させた状態でセットし、しかる後、上記キャビティ内に軽合金溶湯を充填して、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させることで、溶湯及び複合化用予備成形体を複合化する軽合金複合部材の製造方法を対象とする。
【0012】
そして、上記キャビティ内に上記溶湯を充填する前に、該キャビティ内にセットした複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にするようにする。
【0013】
このことにより、予備成形体内部に含浸しつつある溶湯の酸化を防止することができ、これにより、溶湯の粘度の上昇を抑えることができて、溶湯の予備成形体内部への含浸性の低下を防止することができる。よって、低圧で溶湯をキャビティ内に充填しても、良好な複合性が得られる。
【0014】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にした後、該複合化用予備成形体内部を砂型部を介して減圧しながらキャビティ内に溶湯を充填して、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させるようにする。
【0015】
こうすることで、溶湯が予備成形体内部へ吸い込まれるように含浸し、これにより、溶湯の予備成形体内部への含浸性を向上させることができる。よって、より一層良好な複合性が得られる。
【0016】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、予め、鋳型の砂型部内に、複合化用予備成形体内部を該砂型部を介して減圧するための減圧用通路を設けておき、キャビティ内に溶湯を充填する前に、上記減圧用通路を介して非酸化性ガスを複合化用予備成形体内部へ送給することで、該複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にし、その後、上記減圧用通路を介して上記複合化用予備成形体内部を減圧しながら上記キャビティ内に溶湯を充填して、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させるようにする。
【0017】
このことで、非酸化性ガス(例えばアルゴン等の不活性ガスや窒素ガス等)を予備成形体内部へ送給することにより予備成形体内部を容易に非酸化性雰囲気にすることができる。しかも、複合化時には、複合化用予備成形体内部を減圧するので、上記非酸化性ガスが予備成形体内部から減圧用通路へ排出されるとともに、溶湯が予備成形体内部へ吸い込まれるように含浸する。また、減圧用通路を介して非酸化性ガスの予備成形体内部への送給と予備成形体内部の減圧とを行うので、非酸化性ガスの送給と減圧とを容易にかつ確実に行うことができる。よって、良好な複合性が容易にかつ確実に得られる。
【0018】
請求項4の発明では、請求項2の発明において、予め、鋳型の砂型部内に、複合化用予備成形体内部を該砂型部を介して減圧するための減圧用通路を設けておくとともに、上記鋳型における上記砂型部以外の部分に、キャビティ内へ非酸化性ガスを送給するためのガス送給通路を設けておき、上記キャビティ内に溶湯を充填する前に、上記減圧用通路を介して上記複合化用予備成形体内部を減圧しながら、上記ガス送給通路を介して非酸化性ガスを上記キャビティ内へ送給することで、複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にし、その後、上記減圧用通路を介して上記複合化用予備成形体内部を減圧しながら上記キャビティ内に溶湯を充填して、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させるようにする。
【0019】
このことにより、予備成形体内部を減圧しながら非酸化性ガスをキャビティ内へ送給するので、予備成形体内部に残存しているエアは、予備成形体内部から減圧用通路へ排出されるとともに、キャビティ内へ送給された非酸化性ガスが予備成形体内部に吸い込まれる。この結果、予備成形体内部を非酸化性雰囲気に確実にすることができる。しかも、複合化時には、請求項3の発明と同様に、非酸化性ガスが予備成形体内部から減圧用通路へ排出されて、溶湯が予備成形体内部へ吸い込まれるように含浸する。また、ガス送給通路を、溶湯をキャビティに充填するための溶湯通路と兼用するようにすれば、特別にガス送給通路を設けなくても済む。よって、良好な複合性が容易にかつ確実に得られる。
【0020】
請求項5の発明では、請求項3又は4の発明において、複合化用予備成形体は、円筒状をなし、鋳型の砂型部を、上記複合化用予備成形体を外嵌状態で保持するように構成し、減圧用通路を、一端部が上記砂型部の中心部に差し込まれてなるパイプ材で構成し、上記パイプ材における上記一端部の開口を、上記砂型部内における上記外嵌部に対応する部分に位置させるようにする。
【0021】
このことで、予備成形体を安定的に保持することができるとともに、非酸化性ガスの送給と減圧とをより一層容易にかつ確実に行うことができる。
【0022】
請求項6の発明では、請求項1〜5のいずれか1つの発明において、複合化用予備成形体の平均気孔径が、0.05mm以上であるものとする。
【0023】
こうすることで、低圧で溶湯をキャビティ内に充填しても、より一層良好な含浸性が得られるようになる。
【0024】
請求項7の発明は、気孔を有する複合化用予備成形体を保持可能に構成されているとともに該複合化用予備成形体よりも通気度が低くかつ溶湯浸入性が低い砂型部を有し、上記複合化用予備成形体が該砂型部により保持された状態でキャビティ内にセットされるように構成された鋳型を備え、該鋳型のキャビティ内に、上記複合化用予備成形体をセットした状態で、軽合金溶湯を充填して、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させることで、溶湯及び複合化用予備成形体を複合化するようにした軽合金複合部材の製造装置の発明であり、この発明では、上記キャビティ内に上記溶湯を充填する前に、該キャビティ内にセットされた複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にするように構成されているものとする。この発明により、請求項1の発明と同様の作用効果が得られる。
【0025】
請求項8の発明では、請求項7の発明において、鋳型の砂型部内に設けられ、複合化用予備成形体内部を該砂型部を介して減圧するための減圧用通路と、上記減圧用通路を介して上記複合化用予備成形体内部を減圧する減圧手段と、上記減圧用通路を介して上記複合化用予備成形体内部へ非酸化性ガスを送給するガス送給手段と、上記減圧用通路を上記減圧手段に接続した状態と、上記ガス送給手段に接続した状態とに選択的に切換え可能な切換え手段とを備え、上記切換え手段により上記減圧用通路を上記ガス送給手段に接続した状態にして、該ガス送給手段により複合化用予備成形体内部へ非酸化性ガスを送給することで、複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にするとともに、該複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にした後、上記切換え手段により上記減圧用通路を上記減圧手段に接続した状態にして、該減圧手段により上記複合化用予備成形体内部を減圧しながら上記キャビティ内に溶湯を充填することで、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させるように構成されているものとする。このことにより、請求項3の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0026】
請求項9の発明では、請求項7の発明において、鋳型の砂型部内に設けられ、複合化用予備成形体内部を該砂型部を介して減圧するための減圧用通路と、上記減圧用通路を介して上記複合化用予備成形体内部を減圧する減圧手段と、上記鋳型における上記砂型部以外の部分に設けられ、キャビティ内へ非酸化性ガスを送給するためのガス送給通路と、上記ガス送給通路を介して非酸化性ガスを上記キャビティ内へ送給するガス送給手段とを備え、上記減圧手段により上記複合化用予備成形体内部を減圧しながら、上記ガス送給手段により上記キャビティ内へ非酸化性ガスを送給することで、複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にするとともに、該複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にした後、上記減圧手段により上記複合化用予備成形体内部を減圧しながら上記キャビティ内に溶湯を充填することで、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させるように構成されているものとする。このことで、請求項4の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0027】
請求項10の発明では、請求項8又は9の発明において、複合化用予備成形体は、円筒状をなし、鋳型の砂型部は、上記複合化用予備成形体を外嵌状態で保持するように構成され、減圧用通路は、一端部が上記砂型部の中心部に差し込まれてなるパイプ材で構成され、上記パイプ材における上記一端部の開口は、上記砂型部内における上記外嵌部に対応する部分に位置しているものとする。
こうすることで、請求項5の発明と同様の作用効果が得られる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る軽合金複合部材の製造装置10を示し、この製造装置10は、図2に示すように、自動車用エンジンにおけるアルミニウム合金製シリンダブロック2(軽合金複合部材)を砂型低圧鋳造法により製造するものである。このシリンダブロック2のシリンダボア内壁部には、複合化層2aが形成されており、この複合化層2aは、図3に示すような複合化用予備成形体1にアルミニウム合金母材(例えばJIS H5202に規定されているAC2B(Al−3Cu−8Ni))の溶湯(軽合金溶湯)が含浸されて複合化されたものである。これにより、このシリンダブロック2は、鋳鉄製のライナ部材が不要となり、ライナ部材を有するものに比べて、小型軽量化を図ることができるとともに、熱伝導性が良好となる。
【0030】
尚、図2中、3は、シリンダボア周囲に形成された、冷却水が流れるウォータジャケットであり、4は、クランク軸方向に延びるように形成された、エンジンオイルが流れるオイルギャラリであり、5は、クランク軸を収容するクランク室を構成するクランクケースである。
【0031】
上記予備成形体1は、セラミック繊維(アルミナ短繊維やカーボン短繊維等)や、耐摩耗性が良好な金属(18−8ステンレス鋼(Fe−18Cr−8Ni)、タングステン、モリブデン、炭素鋼等)からなる金属繊維材又は金属多孔体のような複合化材料からなっていて、内部に気孔を有しており、この平均気孔径(セル径ともいう)は、溶湯の含浸性の観点より、0.05mm以上であることが好ましく、溶湯の含浸性の観点からは大きいほどよいが、耐摩耗性を確実に維持する等の観点より、0.65mm以下であることが好ましい。一例として、実際に、予備成形体1を金属多孔体(Fe−18Cr−8Ni)で構成したところ、体積率が10%で気孔平均径が0.38mmのものが得られた。
【0032】
上記予備成形体1は、図3に示すように、上記シリンダボア内壁部の形状に合うように、円筒形状をなしており(つまり、円柱の中心部を貫通する貫通孔を有する)、その内周面(貫通孔の内壁面)全体が、後述の如く、砂型部としての円柱状をなす第1砂中子13の外周面に外嵌状態で保持され、この保持状態で後述のキャビティ16内にセットされるようになっている(図1参照)。
【0033】
上記製造装置10は、図1に示すように、鋳型として、上型11、下型12、第1砂中子13及び第2砂中子14を備えている。上記第1砂中子13は、その外周面において上記予備成形体1を外嵌状態で保持可能に構成されているとともに該予備成形体1よりも通気度が低くかつ溶湯浸入性が低くなるように構成されたものである。但し、第1砂中子13は、後述の如く、予備成形体1内部を該第1砂中子13を介して減圧したり非酸化性ガスを第1砂中子13を介して予備成形体1内部へ送給したりすることができる程度の通気性は有している。
【0034】
上記第1砂中子13の中心部には、該第1砂中子13内、延いては予備成形体1内部を減圧するための減圧用パイプ19が配設されており、この減圧用パイプ19は、予備成形体1内部を第1砂中子13を介して減圧するための減圧用通路を構成することになる。この減圧用パイプ19の一端部は、第1砂中子13内に埋め込まれ、この一端部の開口は、第1砂中子13内における上記予備成形体1外嵌部に対応する部分(保持された予備成形体1の長さ方向中間に対応する部分)に位置している。一方、減圧用パイプ19の他端部及び両端部の間の中間部は、第1砂中子13の外側に位置している。したがって、上記減圧用通路は、一端部が第1砂中子13の中心部に差し込まれてなるパイプ材で構成されていることになる。
【0035】
上記第1砂中子13は、シリンダボアの内側に相当する部分に、上記予備成形体1を保持した状態で配設され、これにより、予備成形体1がキャビティ16内に第1砂中子13に保持された状態でセットされることになる。また、上記第2砂中子14は、クランクケース5の内側に相当する部分に配設されるとともに、上記第1砂中子13における減圧用パイプ19が突出している側(クランクケース5に相当する側)の面に、通気性を殆ど有していない低通気度層15を介して鋳型用接着剤(モルペット等)により接合されている。さらに、上記上型11は、クランクケース5及びシリンダボアの外側に相当する部分に配設され、上記下型12は、シリンダボアの上端側に相当する部分に配設されている。つまり、上記上型11、下型12、第1砂中子13及び第2砂中子14により、鋳型内に、実際のエンジン配置とは上下関係が逆になるようにシリンダブロック2と同形状のキャビティ16が形成されている(図1では、ウォータジャケット3やオイルギャラリ4等を形成するための砂中子は省略しているとともに、キャビティ16の形状は簡略化している)。尚、上記第1砂中子13における上記第2砂中子14と反対側の面は、通気性を殆ど有していない低通気度層18を介して上型11と当接している。
【0036】
上記上型11、下型12、第1砂中子13及び第2砂中子14は、砂に圧力(ブロー圧)を付与することによって成形したものである。この砂としては、例えば、粒度指数AFSが65〜73(平均粒径0.2〜0.3mm)であるシリカサンド等を用いることができ、この砂には、アミンガスによって硬化する硬化剤としてのレジンを混入しておく。そして、工場エア等によって砂に圧力を付与して各型を成形し、その後、アミンガスにより上記レジンを硬化させる。特に、第1砂中子13の場合には、型内に予備成形体1をセットした状態で、この予備成形体1の内周面上に、砂に圧力を付与することによって第1砂中子13を成形し、その後、この第1砂中子13内にアミンガスを流入させてレジンを硬化させることで、第1砂中子13の外周面に予備成形体1が保持されることになる。
【0037】
尚、上記上型11、下型12及び第2砂中子14は、金型であってもよいが、シリンダブロック2の形状自由度を高める観点からは砂型であることが好ましく、後述の如く低圧で溶湯をキャビティ16に充填するので、このように砂型で構成しても問題は全くない。上型11を金型で構成したときには、上記低通気度層18は必要ない。
【0038】
上記下型12には、上記キャビティ16に溶湯を充填するための溶湯通路17が設けられており、この溶湯通路17の先端部には、キャビティ16に連通する湯口17aが形成されている。そして、不図示の電磁ポンプや圧縮空気等の低圧鋳造に用いられる加圧手段により、溶湯が溶湯通路17及び湯口17aを介してキャビティ16内に充填されるようになっている。この溶湯の鋳込み温度は、例えば750℃に設定され、溶湯の加圧力は、例えば0.007MPa程度に設定される。
【0039】
上記減圧用パイプ19は、第2砂中子14を上下に貫通しており、該減圧用パイプ19の第1砂中子13と反対側の端部は、第2砂中子14の外側に位置していて、切換え弁35に接続されている。この切換え弁35には、更に、第1及び第2接続パイプ36,37の各一端部が接続されている。この第1接続パイプ36の他端部は、図示は省略するが、減圧ポンプ等のような、上記減圧用パイプ19を介して予備成形体1内部を減圧する減圧手段に接続されている。一方、上記第2接続パイプ37の他端部は、図示は省略するが、圧送ポンプ等のような、上記減圧用パイプ19を介して予備成形体1内部へ非酸化性ガスを送給するガス送給手段にされている。この非酸化性ガスは、例えばアルゴン等の不活性ガスや窒素ガス等であって、後述の如く、予備成形体1内部を非酸化性雰囲気にするためのガスである。
【0040】
そして、上記切換え弁35は、上記減圧用パイプ19を上記減圧手段(第1接続パイプ36)に接続した状態と、上記ガス送給手段(第2接続パイプ37)に接続した状態とに選択的に切換え可能な切換え手段を構成しており、溶湯を溶湯通路17及び湯口17aを介してキャビティ16内に充填する前では、減圧用パイプ19を上記ガス送給手段に接続した状態にする一方、溶湯の充填時には、減圧用パイプ19を上記減圧手段に接続した状態にするようになっている。
【0041】
次に、上記製造装置10を用いて、予備成形体1と溶湯とを複合化してシリンダブロック2を製造する方法を説明する。
【0042】
先ず、切換え弁35により減圧用パイプ19をガス送給手段に接続した状態にしておき、この状態で、ガス送給手段を作動させて、減圧用パイプ19を介して非酸化性ガスを予備成形体1内部へ送給する。このとき、第1砂中子13と第2砂中子14との間、及び第1砂中子13と上型11との間には、低通気度層15,18がそれぞれ形成されているので、非酸化性ガスは、第1砂中子13の外周面から予備成形体1へ確実に送給される。この非酸化性ガスにより予備成形体1内部は非酸化性雰囲気となる。尚、予備成形体1に残存しているエアは、非酸化性ガスにより追い出されてキャビティ16空間に排出される。
【0043】
その後、上記切換え弁35により減圧用パイプ19を減圧手段に接続した状態にして、該減圧手段により減圧用パイプ19を介して上記予備成形体内部を減圧しながら、溶湯通路17及び湯口17aを介してキャビティ16内に溶湯を充填する。すると、上記非酸化性ガスが予備成形体1内部から減圧用パイプ19へ排出されるとともに、溶湯が予備成形体1内部へ吸い込まれるように含浸して、溶湯及び予備成形体1が複合化される。
【0044】
上記キャビティ16に充填された溶湯が凝固した後、型全体を加熱炉内に入れて加熱すると、上型11、下型12、第1砂中子13及び第2砂中子14のレジンが分解して該各砂型11〜14が崩壊する。こうしてシリンダブロック2が完成する。尚、このシリンダブロック2のシリンダボア内壁部に対しては、更にブラスト仕上げが施される。また、所定の箇所については、機械加工等が施される。
【0045】
したがって、上記実施形態1では、キャビティ16内に溶湯を充填する前に、該キャビティ16内にセットした予備成形体1内部を非酸化性雰囲気にするようにしたので、予備成形体1内部に含浸しつつある溶湯の酸化を防止することができ、これにより、溶湯の粘度の上昇を抑えることができて、溶湯の予備成形体1内部への含浸性の低下を防止することができる。しかも、溶湯の充填時には、予備成形体1内部を減圧用パイプ19を介して減圧するようにしたので、上記非酸化性ガスが予備成形体1内部から減圧用パイプ19へ排出されるとともに、溶湯が予備成形体1内部へ吸い込まれるように含浸するので、溶湯の含浸性が向上する。よって、低圧で溶湯をキャビティ16内に充填しても、複合化層2aにおいて良好な複合性が得られる。
【0046】
(実施形態2)
図4は、本発明の実施形態2を示し(尚、図1と同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する)、非酸化性ガスを減圧用パイプ19を介して予備成形体1内部へ送給する代わりに、溶湯通路17を介して非酸化性ガスをキャビティ16内へ送給するようにしたものである。
【0047】
すなわち、この実施形態2では、減圧用パイプ19は、上記実施形態1と同様の減圧手段に接続されていて、予備成形体1内部を減圧する役割のみを有し、上記実施形態1のように非酸化性ガスを予備成形体1内部へ送給する役割を有していない。そして、溶湯通路17が、鋳型における第1砂中子13以外の部分(つまり下型12)に設けられた、キャビティ16内へ非酸化性ガスを送給するためのガス送給通路を構成しており、キャビティ16内へ溶湯を充填する前には、この溶湯通路17が、上記実施形態1と同様のガス送給手段と接続されて、このガス送給手段によりキャビティ16内へ非酸化性ガスを送給するようになっている。この非酸化性ガスの送給は、減圧手段により予備成形体1内部を減圧しながら行う。これにより、予備成形体1内部に残存しているエアは、予備成形体1内部から減圧用パイプ13へ排出されるとともに、キャビティ16内へ送給された非酸化性ガスが予備成形体1内部に吸い込まれ、この結果、予備成形体1内部を非酸化性雰囲気に確実にすることができるようになる。
【0048】
尚、この実施形態2では、上記のようにガス送給通路を溶湯通路17と兼用したが、ガス送給通路を鋳型における第1砂中子13以外の部分(例えば上型11)に溶湯通路17とは別途に設けるようにしてもよい。但し、ガス送給通路を溶湯通路17と兼用した方が、構成を簡略化できて好ましい。
【0049】
その後は、上記実施形態1と同様にして、減圧手段により減圧用パイプ19を介して予備成形体1内部を減圧しながら、溶湯通路17及び湯口17aを介してキャビティ16内に溶湯を充填すれば、非酸化性ガスが予備成形体1内部から減圧用パイプ19へ排出されるとともに、溶湯が予備成形体1内部へ吸い込まれるように含浸して、溶湯及び予備成形体1が複合化される。
【0050】
したがって、この実施形態2においても、上記実施形態1と同様に、溶湯の酸化を防止することができ、しかも、溶湯の充填時には、非酸化性ガスが予備成形体1内部から減圧用パイプ19へ排出されるとともに、溶湯が予備成形体1内部へ吸い込まれるように含浸するので、溶湯の含浸性が向上して、複合化層2aにおいて良好な複合性が得られる。
【0051】
尚、上記実施形態1,2では、キャビティ16内に溶湯を充填するときに、減圧手段により減圧用パイプ19を介して予備成形体1内部を減圧するようにしたが、この減圧は必ずしも必要でない。但し、予備成形体1内部を減圧する方が、溶湯の予備成形体1内への含浸性がより一層向上するので好ましい。
【0052】
また、上記実施形態1,2では、アルミニウム合金製シリンダブロック2を製造する場合について説明したが、本発明は、上記シリンダブロック2に限らず、車両制動系のブレーキディスクロータやエンジン動弁系のバルブリフタ等のように、複合強化が必要な部品を製造する場合にも、広く適用することができる。その際、予備成形体の形状は、上記実施形態のような円筒状に限らず、複合化する部分の形状に合わせて自由に設定すればよい。また、本発明は、上記シリンダブロック2のようなアルミニウム合金複合部材に限らず、マグネシウム合金等の軽合金複合部材に広く適用することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の軽合金複合部材の製造方法及び製造装置によると、キャビティ内に溶湯を充填する前に、該キャビティ内にセットした複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にするようにしたことにより、溶湯の酸化による予備成形体内部への含浸性の低下を防止して、良好な複合性が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る軽合金複合部材の製造装置を示す断面図である。
【図2】シリンダボア内壁部に複合化層が形成された、自動車用エンジンのシリンダブロックを示す断面図である。
【図3】複合化用予備成形体を示す斜視図である。
【図4】実施形態2を示す図1相当図である。
【符号の説明】
1 予備成形体
2 シリンダブロック
2a 複合化層
10 軽合金複合部材製造装置
13 第1砂中子(鋳型の砂型部)
16 キャビティ
17 溶湯通路(ガス送給通路)
19 減圧用パイプ(減圧用通路)
35 切換え弁(切換え手段)

Claims (10)

  1. 気孔を有する複合化用予備成形体を保持可能に構成されているとともに該複合化用予備成形体よりも通気度が低くかつ溶湯浸入性が低い砂型部を有する鋳型のキャビティ内に、上記複合化用予備成形体を上記砂型部に保持させた状態でセットし、しかる後、上記キャビティ内に軽合金溶湯を充填して、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させることで、溶湯及び複合化用予備成形体を複合化する軽合金複合部材の製造方法であって、
    上記キャビティ内に上記溶湯を充填する前に、該キャビティ内にセットした複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にすることを特徴とする軽合金複合部材の製造方法。
  2. 請求項1記載の軽合金複合部材の製造方法において、
    複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にした後、該複合化用予備成形体内部を砂型部を介して減圧しながらキャビティ内に溶湯を充填して、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させることを特徴とする軽合金複合部材の製造方法。
  3. 請求項2記載の軽合金複合部材の製造方法において、
    予め、鋳型の砂型部内に、複合化用予備成形体内部を該砂型部を介して減圧するための減圧用通路を設けておき、
    キャビティ内に溶湯を充填する前に、上記減圧用通路を介して非酸化性ガスを複合化用予備成形体内部へ送給することで、該複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にし、
    その後、上記減圧用通路を介して上記複合化用予備成形体内部を減圧しながら上記キャビティ内に溶湯を充填して、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させることを特徴とする軽合金複合部材の製造方法。
  4. 請求項2記載の軽合金複合部材の製造方法において、
    予め、鋳型の砂型部内に、複合化用予備成形体内部を該砂型部を介して減圧するための減圧用通路を設けておくとともに、上記鋳型における上記砂型部以外の部分に、キャビティ内へ非酸化性ガスを送給するためのガス送給通路を設けておき、
    上記キャビティ内に溶湯を充填する前に、上記減圧用通路を介して上記複合化用予備成形体内部を減圧しながら、上記ガス送給通路を介して非酸化性ガスを上記キャビティ内へ送給することで、複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にし、
    その後、上記減圧用通路を介して上記複合化用予備成形体内部を減圧しながら上記キャビティ内に溶湯を充填して、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させることを特徴とする軽合金複合部材の製造方法。
  5. 請求項3又は4記載の軽合金複合部材の製造方法において、
    複合化用予備成形体は、円筒状をなし、
    鋳型の砂型部を、上記複合化用予備成形体を外嵌状態で保持するように構成し、
    減圧用通路を、一端部が上記砂型部の中心部に差し込まれてなるパイプ材で構成し、
    上記パイプ材における上記一端部の開口を、上記砂型部内における上記外嵌部に対応する部分に位置させることを特徴とする軽合金複合部材の製造方法。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の軽合金複合部材の製造方法において、
    複合化用予備成形体の平均気孔径が、0.05mm以上であることを特徴とする軽合金複合部材の製造方法。
  7. 気孔を有する複合化用予備成形体を保持可能に構成されているとともに該複合化用予備成形体よりも通気度が低くかつ溶湯浸入性が低い砂型部を有し、上記複合化用予備成形体が該砂型部により保持された状態でキャビティ内にセットされるように構成された鋳型を備え、該鋳型のキャビティ内に、上記複合化用予備成形体をセットした状態で、軽合金溶湯を充填して、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させることで、溶湯及び複合化用予備成形体を複合化するようにした軽合金複合部材の製造装置であって、
    上記キャビティ内に上記溶湯を充填する前に、該キャビティ内にセットされた複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にするように構成されていることを特徴とする軽合金複合部材の製造装置。
  8. 請求項7記載の軽合金複合部材の製造装置において、
    鋳型の砂型部内に設けられ、複合化用予備成形体内部を該砂型部を介して減圧するための減圧用通路と、
    上記減圧用通路を介して上記複合化用予備成形体内部を減圧する減圧手段と、
    上記減圧用通路を介して上記複合化用予備成形体内部へ非酸化性ガスを送給するガス送給手段と、
    上記減圧用通路を上記減圧手段に接続した状態と、上記ガス送給手段に接続した状態とに選択的に切換え可能な切換え手段とを備え、
    上記切換え手段により上記減圧用通路を上記ガス送給手段に接続した状態にして、該ガス送給手段により複合化用予備成形体内部へ非酸化性ガスを送給することで、複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にするとともに、該複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にした後、上記切換え手段により上記減圧用通路を上記減圧手段に接続した状態にして、該減圧手段により上記複合化用予備成形体内部を減圧しながら上記キャビティ内に溶湯を充填することで、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させるように構成されていることを特徴とする軽合金複合部材の製造装置。
  9. 請求項7記載の軽合金複合部材の製造装置において、
    鋳型の砂型部内に設けられ、複合化用予備成形体内部を該砂型部を介して減圧するための減圧用通路と、
    上記減圧用通路を介して上記複合化用予備成形体内部を減圧する減圧手段と、
    上記鋳型における上記砂型部以外の部分に設けられ、キャビティ内へ非酸化性ガスを送給するためのガス送給通路と、
    上記ガス送給通路を介して非酸化性ガスを上記キャビティ内へ送給するガス送給手段とを備え、
    上記減圧手段により上記複合化用予備成形体内部を減圧しながら、上記ガス送給手段により上記キャビティ内へ非酸化性ガスを送給することで、複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にするとともに、該複合化用予備成形体内部を非酸化性雰囲気にした後、上記減圧手段により上記複合化用予備成形体内部を減圧しながら上記キャビティ内に溶湯を充填することで、該溶湯を複合化用予備成形体内部に含浸させるように構成されていることを特徴とする軽合金複合部材の製造装置。
  10. 請求項8又は9記載の軽合金複合部材の製造装置において、
    複合化用予備成形体は、円筒状をなし、
    鋳型の砂型部は、上記複合化用予備成形体を外嵌状態で保持するように構成され、
    減圧用通路は、一端部が上記砂型部の中心部に差し込まれてなるパイプ材で構成され、
    上記パイプ材における上記一端部の開口は、上記砂型部内における上記外嵌部に対応する部分に位置していることを特徴とする軽合金複合部材の製造装置。
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