JP4257966B2 - 遊技球発射装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパチンコ機に用いられる遊技球発射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7に示すように、一般にパチンコ機Pは、遊技盤1の下方位置に設置された遊技球発射装置2Bにより遊技球を打ち出し、遊技盤1上の遊技領域10へ遊技球を送り込むようにしている。図8は従来の代表的な遊技球発射装置の概略構成図を示し、従来の遊技球発射装置2Bは、揺動中心軸3cにより揺動可能に支持され、一方の揺動方向(白矢印X方向)へ向けて付勢されて遊技球を打ち出す発射槌4と、回転中心軸3dにより回転可能に支持され、モーター7の駆動で回転するとともに発射槌4を作動せしめるカム5とを備えている。図の20は、発射槌4、カム5およびモーター7等を取付けるベース板で、6はカム5と一体に回転する歯車で、モーターギヤ70と噛合してモーター7の回転をカム5に伝えるものである。
【0003】
発射槌4は、通常、上記付勢力により、発射槌4の両端を複数のストッパ23に当接せしめた打出位置に保持されている。そして、モーター7の駆動によりカム5が矢印Y方向へ回転すると、カム5が発射槌4の当接部43bに当接して発射槌4を上記打出位置から反白矢印X方向へ押し動かす。その後、発射槌4が所定の位置まで揺動すると、回転するカム5の先端51が発射槌4の当接部43bから離れ、上記付勢力により発射槌4が上記打出位置へ勢いよく戻される。このとき発射槌4の槌部42が発射レール9上の遊技球Qを勢いよく打ち、遊技球Qを発射するようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−204323号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の遊技球発射装置2Bでは、発射槌4とカム5とがそれぞれ個別の揺動中心軸3cと回転中心軸3dにより支持され、かつカム5の回転方向(矢印Y方向)に対して、カム5により押し動かされる発射槌4の揺動方向(反白矢印X方向)が反対方向となる構造であり、発射槌4の揺動中心軸3cとカム5の回転中心軸3dとの軸間の距離が長く、このため発射槌4の揺動中心軸3cから当接部43bまでの距離、およびカム5の回転中心軸3dからカム先端51までの距離が長い。ところで、遊技球発射装置2Bは使用しているうちに発射槌4の揺動中心軸3cやカム5の回転中心軸3dに軸ずれやがたつきが発生するおそれがある。各軸3c,3dに軸ずれやがたつきが発生すると、発射槌4の当接部43bの揺動軌跡とカム5のカム先端51の回転軌跡とがずれてしまう。特に、発射槌4の当接部43bやカム5のカム先端51では各軸3c,3dから離れている分、当接部43bやカム先端51でのずれ幅やがたつき幅が大きくなり両者43,51の移動軌跡のずれも大きくなる。この状態で遊技球を打ち出した場合、回転するカム5のカム先端51が発射槌4の当接部43bを押し動かす範囲が長くなったり短くなったりして発射槌4の揺動範囲が安定せず、遊技球を打ち出す勢いが不安定になるという問題があった。遊技球の打ち出しが不安定だと、遊技者の狙い通りに遊技球を打ち出すことができない。そこで本発明は、発射槌の揺動中心軸やカムの回転中心軸の軸ずれやがたつきが発生してもこれらによる影響を最小限に抑えることができ、遊技球を安定して打ち出すことができる遊技球発射装置を提供することを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、遊技盤上に遊技球を打ち出す遊技球発射装置であって、揺動可能に軸支され、かつ一方の揺動位置側に向けて付勢された発射槌と、回動可能に軸支され、かつモーター等の駆動で回転するカムとを備え、回転する上記カムを上記発射槌に当接せしめ、カムにより発射槌を一方の揺動位置から他方の揺動方向へ押圧せしめ、発射槌が他方の揺動位置に至ったときに、カムによる発射槌の押圧が解除され、発射槌を上記付勢力により一方の揺動位置に戻すことで発射槌の槌部で遊技球を打ち出すようになした遊技球発射装置において、上記発射槌の揺動中心軸と、上記カムの回転中心軸とを同軸にし、上記発射槌には、回転する上記カムの先端の回転軌跡を横切るように該回転軌跡の内側位置と外側位置との間を上記回転軌跡の径方向に移動可能で、かつ付勢部材により上記内側位置側へ付勢せしめた当接部を設け、該当接部に回転する上記カムの先端を当接せしめ、上記カムにより上記発射槌が押圧されて他方の揺動位置に至ったときに、上記当接部が上記外側位置へ移動してカムの先端との当接を解除するようにする
【0007】
発射槌とカムとを同軸としたので、軸のずれやがたつきが生じても、発射槌とカムとが同様にずれたりがたつくこととなるので、発射槌の揺動軌跡とカムの回転軌跡とにずれが発生せず、発射槌の揺動範囲は変わらない。従って、遊技球を安定して打ち出すことができる。発射槌の当接部をカムの先端の回転軌跡に対してその内側位置と外側位置とに移動可能としたので、発射槌が他方の揺動位置に達したときに発射槌とカムとの当接を解除させることができる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の遊技球発射装置において、上記発射槌は、上下方向に配してその上部を上記揺動中心軸によりに軸支せしめるとともに、下端に遊技球を打ち出す槌部を設け、上記揺動中心軸よりも下方の位置から遊技球を打ち上げるように発射する。発射槌、カムおよびモーター等をコンパクトにまとめて取付けることができるので、これ等のまわりのスペースを有効に利用することができる。そこで、発射槌を上下方向に配し、その上部を発射装置の上端部に揺動可能に設置することで、発射装置の下端側に遊技球を発射するための発射スペースを確保できる。従って、発射槌の下端の槌部で遊技球を発射装置の下端側から打ち上げ発射することができる。これによれば、従来のパチンコ機のように、遊技盤の下端と遊技球発射装置との間に発射スペースを確保しなくてすむのでその分、遊技盤の下端を下方へ拡張することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の遊技球発射装置において、上記遊技球発射装置は、上記発射槌および上記カムを、上記各中心軸を介して支持するベース部材を備え、該ベース部材には、上記発射槌の槌部と対応する位置に、遊技球の打ち出しを案内する発射レールを付設する。ベース部材に対して、発射槌、カムおよびモーター等をコンパクトにまとめて取付けることができるので、これ等のまわりのスペースを有効に利用して、ベース部材に発射レールを取付けることができる。これによれば、従来のパチンコ機では、発射装置と発射レールとがパチンコ機の前面枠に個別に取付けられるので、両者を取付けた後に発射レールと発射装置の発射槌との位置合わせをする手間がかかったが、発射レールを発射装置に予め取付けておくことにより上記手間を省くことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1ないし図4に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1に示すように、パチンコ機Pにはその前枠P1の内面側に、遊技盤1とその下方位置に遊技球発射装置2が設置されている。遊技盤1の盤面上には、ガイドレール11,12で囲まれた略円形の遊技領域10が形成してあり、遊技球発射装置(以下、発射装置という)2により打ち出された遊技球Qを、各ガイドレール11,12間の通路13より遊技領域10へ送り込むようにしてある。
【0013】
図2および図3に示すように、発射装置2はべース板20を備え、これに遊技球を打ち出す発射槌4と、発射槌4を作動せしめるカム5と、カム5を駆動するモーター7、および発射ハンドル8が設けてある。
【0014】
べース板20にはその上部の左右方向ほぼ中間位置に、べース板20の表面側へ突出する支軸3が設けてあり、該支軸3により発射槌4を揺動可能に支持せめるとともに、カム5が回転可能に支持せしめてる。支軸3は、モーター7のモーター軸で構成した回転可能な軸であり、これをべース板20の貫通穴に裏面側から挿通し、モーター7の本体をべース板20の裏面に固定することにより、べース板20に対してほぼ垂直に立設してある。べース板20の上記貫通穴まわりには、後述の発射槌4を付勢するスプリング40を保持する浅い円形容器状のスプリング保持部22が形成してある。
【0015】
発射槌4は上下方向に延在するほぼく字形のレバー体で、その上端にはべース板20のスプリング保持部22と対向する円盤41が一体に形成してある。発射槌4の下端にはほぼL字形に屈折して遊技球を打つための槌部42が形成してある。発射槌4は、その上端の貫通穴に支軸3を貫通せしめて支軸3の突出方向中間位置に揺動可能に支持せしめてある。尚、発射槌4はモーター7による支軸3の回転と干渉することなく揺動可能で、その揺動範囲は、べース板20の表面に所定の間隔をおいて取付けた一対のストッパ23a,23bにより規制され、一方のストッパ23a(図2の向かって左側)に当接した打出位置(図2の実線位置)と、他方のストッパ23bに当接したテークバック位置(図2の鎖線位置)との間を揺動可能としてある。
【0016】
発射槌4には、互いに間隔をおいて対向せしめた発射槌4の円盤41とべース板20のスプリング保持部22との間に、支軸3まわりに配したスプリング40が設けてあり、発射槌4はスプリング40により図2に示した白矢印X方向へ向けて付勢されている。スプリング40は、その一端が発射槌4側に連結され、他端がワイヤ部材Wを介して発射ハンドル8側に連結され、遊技者のハンドル操作によりスプリング40の上記付勢力の強弱が調整できるようにしてある。尚、発射槌4は通常、上記付勢力により上記打出位置に保持されている。
【0017】
支軸3の先端にはカム5が取付けてある。カム5を取付ける支軸3の先端は周面の一部を切り欠いて断面ほぼ半月状に形成してあり、その周面湾曲部にはネジが切ってある。カム5は半月状の金属片からなり、基端には上記支軸3の先端に対応してこれを挿通可能な半月状の貫通穴が形成してある。カム5は、基端の貫通穴に支軸3の先端を挿通せしめて、カム5を貫通した支軸3の先端にナットを締付けて締結固定してある。このように取付けたはカム5はモーター7による支軸3の回転と一体に図2の矢印Y方向へ回転するようしてある。尚、カム5の基端と発射槌4の上端との間には、支軸3を通した薄肉リング状のスペーサー30を設け、カム5の回転と発射槌4の揺動が互いに干渉しないようにしてある。
【0018】
カム5は上記回転方向側の側縁が円弧状をなすカム面50が形成してある。これに対して、発射槌4の中間屈折部には、支軸3を中心に回転するカム5のカム先端51の回転軌跡と対応する位置に、発射槌4の表面側へ突出し、カム面50と当接可能な当接部43が設けてある。発射槌4の屈折部には、基端から屈折部を結ぶ直線状に沿って長径とした長穴44が形成してある。当接部43は、長穴44をその長径方向に沿って摺動移動可能に設けたピン431の先端にカム面50と当接する円筒状のローラー430を取付けたもので、長穴44の長径方向に沿って、かつ上記カム先端51の回転軌跡の径方向に沿うように該回転軌跡の回転中心内側位置と外側位置との間を移動可能としてある。また、当接部43は、発射槌4の裏面側に設けたバネ部材45により上記カム先端51の回転軌跡の内側位置へ向けて(図2の矢印T方向)付勢されている。
【0019】
発射装置2のべース板20の表面には、上記打出位置にある発射槌4の槌部42と対向する位置に、遊技球を案内する発射レール9が取付けてある。発射レール9は浅い断面ほぼV字形のレール部材で、発射槌4の槌部42の先端と対応する位置から槌部42の延出方向に沿って傾斜状に設置してある。また、発射レール9の上方位置にはその一端と間隔をおいて対向し、発射レール9上の遊技球を槌部42が打ち出し可能な位置に保持する保持部材90が取付けてある。
【0020】
このように構成した発射装置2は、遊技者が発射ハンドル8に掴むと 図略のスイッチが入り、モーター7が駆動して支軸3と一体にカム5が矢印Y方向へ一定の速度で回転を始める。回転するカム5は、そのカム面50が上記打出位置にある発射槌4の当接部43に当接し、これを上記回転方向へ押す。この時、発射槌4の当接部43はバネ部材45の付勢力に上記内側位置に保持されている。そして、回転するカム5の押圧力を受けて、発射槌4は反白矢印X方向に沿って打出位置から上記テークバック位置へ揺動する。
【0021】
図4(A)に示すように、発射槌4がテークバック位置に到り、他方のストッパ23bに当接して揺動が規制されると、発射槌4を押し動かしていたカム5の荷重が、発射槌4の当接部43に集中し、図4(B)に示すように、当接部43は上記荷重の作用により、円弧状のカム面50に摺動案内されて長穴44に沿って上記内側位置から上記外側位置へとバネ部材45の付勢力に抗して反矢印T方向へ押し動かされる。当接部43が外側位置へ移動することにより、当接部43とカム面50との当接が解除され、発射槌4がカム5の押圧から開放され、開放された発射槌4は上記スプリング40の付勢力によりテークバック位置から打出位置へ(白矢印X方向へ)勢いよく戻ることとなる。そして、発射槌4が一方のストッパ23aに当接する瞬間に槌部42の先端が発射レール9上の遊技球を強打して、遊技球を発射レール9に沿って斜め上方へ打ち上げ発射する。尚、発射装置2は、遊技者が遊技を中断または終了して、モーター7が停止するまでこの一連の操作を繰り返して遊技球を連続的に発射する。
【0022】
図1に示すように、発射装置2から斜め上方へ発射された遊技球Qは、遊技盤1の下端隅角に設けられたガイド部材14に当り、これに弾かれて上記通路13内へ進入し、通路13を経て遊技領域10へ進入する。図1の15a,15bは、発射装置2により発射した遊技球の勢いが弱く遊技領域10へ達しない場合にこれらの遊技球を回収する取込み口で、各取込み口15a,15bに取り込まれた遊技球は図略の下皿へ払い出される。
【0023】
ところで、発射装置は使用するうちに支軸3の軸ずれやがたつきが生じるおそれがある。本実施形態の発射装置2は、発射槌4とカム5とをともに1本の支軸3で支持せしめ、発射槌4の揺動中心軸と、カム5の回転中心軸とを同軸としたので、支軸3に上記軸ずれやがたつきが生じても、発射槌4およびカム5とは同じようにずれ、がたつくこととなるので、実質的に発射槌4の当接部43の揺動軌跡とカム5のカム先端51の回転軌跡とが互いにずれない。従って、カム5により押し動かされる発射槌4の槌部42の揺動範囲は変わらず、遊技球を安定して打ち出すことができる。尚、発射槌とカムとを個別の支軸で支持せしめた従来構造の発射装置では、カムによる発射槌の押圧時に、両支軸に互いに離れる方向へ荷重が作用して使用するうちに各支軸の軸ずれやがたつきが生じ易いが、これに比べて、同一の支軸3とした本実施形態の発射装置2では上記荷重が作用しないので、軸ずれやがたつきが発生しにくい。
【0024】
また本実施形態の発射装置2は、発射槌4の揺動中心軸と、カム5の回転中心軸とを同軸としたが、カム面50と当接する発射槌4の当接部43を、支軸3を中心とするカム先端51の回動軌跡に対してこれを横切るように該回転軌跡の径方向に沿って、回転軌跡の内側位置と外側位置との間を移動可能に設け、かつバネ部材45により通常は上記内側位置に保持せしめるようにしたので、、回転するカム5により発射槌4が上記テークバック位置に押し動かされたときに、当接部43が上記外側位置へ移動して発射槌4とカム5との当接をスムーズに解除させることができる。
【0025】
本発射装置2は、発射槌4、カム5およびモーター7等をべース板20に対してコンパクトにまとめて取付けることができるので、べース板20の他のスペースを有効に利用することができる。そこで、発射槌4の上端およびカム5の基端をべース板20の上端部に軸支し、べース板20の下端側に遊技球の発射スペースを設け、遊技球を打ち上げ発射するようにしたので、従来のパチンコ機のように遊技盤の下端と発射装置との間に発射スペースを確保しなくてすみ、本発明を適用したパチンコ機では、図1に示す遊技盤2のように、従来の遊技領域の下縁(図1の鎖線位置)に比べて、遊技領域10の下端部を下方へ拡張することができる。
【0026】
また、発射装置2のべース板20の他のスペースを有効に利用することができるので、べース板20に発射レール9を取付けることがでる。従来のパチンコ機では、発射装置と発射レールとをパチンコ機の前枠に個別に取付けていたので、両者を取付けた後に発射レールと発射装置の発射槌との位置合わせをする手間がかかったが、本発明を適用したパチンコ機では発射レール9と発射槌4との位置合わせをする手間を省くことができる。
【0027】
次に、図5および図6に基づいて本発明に関連する参考例を説明する。本参考例の発射装置を構成する構成部材は先の実施形態のそれとほぼ同じで、両者の相違点を中心に説明する。尚、図において同一部材は同一符号で表し、それらの説明を省略する。図5および図6に示すように、発射装置2Aのベース板20には、その上部の左右方向ほぼ中間位置に、ベース板20の表面側へ突出する支軸3aが設けてあり、支軸3aには、発射槌4の上端を揺動可能に支持せめてある。発射槌4は、ベース板20の表面に取付けた一対のストッパ23a,23bのうち、一方のストッパ23a(図5の向かって左側)に当接した状態の打出位置(図5の実線位置)と、他方のストッパ23bに当接した状態のテークバック位置(図5の鎖線位置)との間を揺動可能としてある。発射槌4はスプリング40により図5の白矢印X方向へ向けて付勢され、通常、上記付勢力により上記打出位置に保持されている。
【0028】
発射槌4の中間屈折部には、発射槌4の表面側へ突出する当接部43aが設けてある。当接部43aは、発射槌4に対してほぼ垂直に立設固定したピン431の先端にローラー部材430が取付けてある。発射槌4の下端にはほぼL字形に屈折する槌部42が設けてある。そして、上記打出位置にある発射槌4の槌部42と対向する位置には、べース板20の表面に、発射レール9と保持部材90とが取付けてある。
【0029】
また、べース板20には、発射槌4の揺動動作に干渉することなく支軸3aに近づけた位置で、支軸3aの左斜め下方(図5の向かって左側位置)、かつ発射槌4の支軸3aを中心にして支軸3aから発射槌4の当接部43aまでの距離を半径とする円内の位置に、モーター7のモーター軸からなる支軸3bが設けてある。支軸3bは、べース板20に対してほぼ垂直方向に起立し、その突出量は支軸3aよりも大きくしてある。
【0030】
支軸3bの先端には、モーター7による支軸3bの回転と一体に図5の矢印Y方向へ回転するカム5が締結固定してあり、カム5は上記回転によりカム面50を発射槌4の当接部43aに当接せしめて、発射槌4を上記打出位置から上記テークバック位置へ揺動移動せしめようにしてある。尚、支軸3bを中心に回転するカム5のカム先端51の回転軌跡は、発射槌4が上記テークバック位置へ達したときに、カム先端51と当接部43aとの当接が解除されるようにしてある。
【0031】
発射装置2Aは、モーター7が駆動して支軸3bと一体にカム5が矢印Y方向へ一定の速度で回転し、カム5が回転するとカム面50が上記打出位置にある発射槌4の当接部43aに当接し、これを上記回転方向へ押す。これにより発射槌4は、回転するカム5の押圧力を受けて、反白矢印X方向に上記テークバック位置へ揺動する。そして、発射槌4がテークバック位置に達すると、カム先端51と当接部43aとの当接が解除され、発射槌4がカム5の押圧から開放されて、発射槌4は上記スプリング40の付勢力によりテークバック位置から打出位置へ勢いよく戻り、発射レール9上の遊技球を強打して発射する。発射装置2Aは、モーター7が停止するまでこの一連の操作を繰り返して遊技球を連続的に発射する。
【0032】
発射装置2Aは、発射槌4とカム5とをそれぞれ個別の支軸3a,3bで支持せしめたが、両支軸3a,3bを互いに近づけてあるので、発射槌4の支軸3aから当接部43aまでの距離、およびカム5の支軸3bからカム先端51までの距離を短くすることができる。従って、発射槌4の支軸3aやカム5の支軸3bに軸ずれやがたつきが生じても、発射槌4の当接部43aやカム5のカム先端51でのずれやがたつきが軸のずれやがたつきとほぼ同程度ですみ、当接部43の揺動軌跡およびカム先端51の回転軌跡のずれも小さくてすむ。これにより発射槌の揺動範囲が大きく変わることがなく、先の実施形態と同様に遊技球を安定に打ち出すことができる。
【0033】
また、発射装置2Aは、遊技球を打ち上げ発射するようになし、かつベース板20に発射レール9を取付けるようにしたので、先の実施形態と同様に、パチンコ機の遊技領域10の下端部を下方へ拡張することができ、発射レール9と発射槌4との位置合わせをする手間を省くことができる。
【0034】
尚、本発明の発射装置2は、べース板20の下部から遊技球を打ち上げるように発射する構造としたが、これに限らず、発射槌4を上下逆方向に設置し、従来の発射装置のようにべース板20の上側から遊技球を発射するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
本発明の遊技球発射装置によれば、発射槌の揺動中心軸やカムの回転中心軸の位置ずれやがたつきが発生してもこれらによる影響を最小限に抑えることができ、遊技球を安定して打ち出すことができる。従って、遊技者がその狙い通りに遊技球を打ち出すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の遊技球発射装置を用いたパチンコ機の概略正面図である。
【図2】 本発明を適用した遊技球発射装置の概略正面図である。
【図3】 図2のIII −III 線に沿う位置での断面図である。
【図4】 上記遊技球発射装置の発射槌とカムとの作動を示し、図4(A)はカムが発射槌をテークバック位置へ押し動かした状態を示す概略作動図、図4(A)はカムが発射槌をテークバック位置から開放する状態を示す概略作動図である。
【図5】 参考例の遊技球発射装置の概略正面図である。
【図6】 図5のVI−VI線に沿う位置での断面図である。
【図7】 従来の遊技球発射装置を用いたパチンコ機の概略正面図である。
【図8】 従来の遊技球発射装置の概略正面図である。

Claims (3)

  1. 遊技盤上に遊技球を打ち出す遊技球発射装置であって、
    揺動可能に軸支され、かつ一方の揺動位置側に向けて付勢された発射槌と、回動可能に軸支され、かつモーター等の駆動で回転するカムとを備え、回転する上記カムを上記発射槌に当接せしめ、カムにより発射槌を一方の揺動位置から他方の揺動方向へ押圧せしめ、発射槌が他方の揺動位置に至ったときに、カムによる発射槌の押圧が解除され、発射槌を上記付勢力により一方の揺動位置に戻すことで発射槌の槌部で遊技球を打ち出すようになした遊技球発射装置において、
    上記発射槌の揺動中心軸と、上記カムの回転中心軸とを同軸にし、
    上記発射槌には、回転する上記カムの先端の回転軌跡を横切るように該回転軌跡の内側位置と外側位置との間を上記回転軌跡の径方向に移動可能で、かつ付勢部材により上記内側位置側へ付勢せしめた当接部を設け、該当接部に回転する上記カムの先端を当接せしめ、上記カムにより上記発射槌が押圧されて他方の揺動位置に至ったときに、上記当接部が上記外側位置へ移動してカムの先端との当接を解除するようになしたことを特徴とする遊技球発射装置。
  2. 請求項1に記載の遊技球発射装置において、
    上記発射槌は、上下方向に配してその上部を上記揺動中心軸によりに軸支せしめるとともに、下端に遊技球を打ち出す槌部を設け、上記揺動中心軸よりも下方の位置から遊技球を打ち上げ発射するようになした遊技球発射装置。
  3. 請求項2に記載の遊技球発射装置において、
    上記遊技球発射装置は、上記発射槌および上記カムを、上記各中心軸を介して支持するベース部材を備え、該ベース部材には、上記発射槌の槌部と対応する位置に、遊技球の打ち出しを案内する発射レールを付設した遊技球発射装置。
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