JP4254725B2 - プリント基板、及び温度検出素子の実装構造 - Google Patents

プリント基板、及び温度検出素子の実装構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4254725B2
JP4254725B2 JP2005047374A JP2005047374A JP4254725B2 JP 4254725 B2 JP4254725 B2 JP 4254725B2 JP 2005047374 A JP2005047374 A JP 2005047374A JP 2005047374 A JP2005047374 A JP 2005047374A JP 4254725 B2 JP4254725 B2 JP 4254725B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
land
temperature detection
electronic component
detection element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005047374A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006237144A (ja
Inventor
肇 朝平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2005047374A priority Critical patent/JP4254725B2/ja
Publication of JP2006237144A publication Critical patent/JP2006237144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4254725B2 publication Critical patent/JP4254725B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、動作中に発熱する電子部品とその温度を検出する温度検出素子を実装するプリント基板、及び動作中に発熱する電子部品の温度を検出する温度検出素子の実装構造に関する。
アンプなどに使用するパワー半導体素子(パワートランジスタやパワーMOSFETなど)は、動作中に発熱して高温となるため、破損することがあった。このようなパワー半導体素子を熱による破損から保護するために、従来、図1に示すように、パワー半導体素子101,102がディスクリート部品の場合、その放熱フィン101F,102Fをねじ止めなどによりヒートシンク(放熱板)103に密接させて放熱させていた。
また、パワー半導体素子101,102は、高温になると動作が不安定になるという問題があった。この問題を解決するために、パワー半導体素子101,102を取り付けたヒートシンク103に温度検出素子(サーミスタや温度検出ICなど)104を取り付けて、パワー半導体素子101,102の発熱に伴う温度変化を検出し、所定の温度以上になるとパワー半導体素子101,102の動作を制限したり停止させたりして、パワー半導体素子101,102の保護を行っていた。
また、パワー半導体素子の発熱に伴う温度上昇を検出する温度センサの取り付け工数を削減するために、パワー半導体素子を実装するプリント配線パターンの一部にセンサ取付部を設けて、このセンサ取付部に温度センサを密着させて取り付ける温度センサの実装構造が開示されている(特許文献1参照。)。
特開平10−48057号公報
図1に示したように、パワー半導体素子を取り付けたヒートシンクに、温度検出素子を取り付けて温度を検出する構成の場合、パワー半導体素子とヒートシンクとの接触部の熱抵抗や、温度検出素子とヒートシンクとの接触部の熱抵抗により半導体素子の温度と、温度検出素子の検出温度と、にばらつきが生じる。そのため、パワー半導体素子の発熱による温度に応じた制御を正確に行うことができないという問題があった。また、ヒートシンクに温度検出素子を取り付けなければならず、組み立てに手間とコストがかかるという問題があった。
また、特許文献1に記載の温度センサの実装構造では、温度センサを自動挿入機により実装可能である。しかしながら、自動挿入機による実装では、温度センサをセンサ取付部に密着させることができない場合があった。また、実装時に温度センサをセンサ取付部に密着させた状態にすることができても、部品の挿入後やフロー半田時に部品浮きが発生することがあり、温度センサがセンサ取付部から離れてしまうことがあった。そのため、温度センサをセンサ取付部に密着させるために手直しが必要であり、手間やコストがかかるという問題があった。
そこで、本発明は、電子部品の発熱による温度変化を正確かつ確実に検出することができ、手直しが不要であるプリント基板、及び温度検出素子の実装構造を提供することを目的とする。
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えている。
(1)動作中に発熱する温度測定対象の電子部品の温度変化を検出する温度検出回路がパターン化されたプリント基板であって、
前記温度検出回路は、前記電子部品の放熱フィンに接続された、電源に接続する端子と同じ直流電位に一方の端子が接続された温度検出素子と、前記温度検出素子に直列に接続された所定の抵抗値の定抵抗と、を含む定電流回路と、
前記定抵抗に印加された電圧を測定し、その電圧に応じて前記電子部品の動作を制御する制御手段と、を含み、
前記電子部品の放熱フィンに接続された、電源に接続する端子と、前記温度検出素子の外部電極と、を共に取り付ける共用ランドが形成されたことを特徴とする。
この構成においては、プリント基板は、電子部品の温度を検出する回路をパターン化したものであり、温度検出素子の一方の端子が電子部品の電源に接続する端子と同じ直流電位に接続され、温度検出素子用のランドと、電子部品の放熱フィンに接続された電源に接続する端子用のランドと、が共用ランドとして一体的に形成されている。したがって、このプリント基板に電子部品を実装して動作させると、温度測定対象の電子部品は発熱するが、温度検出素子によりこの発熱に伴う温度変化を正確・確実に検出することができる。また、温度検出回路は、定電流回路により電子部品の発熱に伴う温度変化を検出するので、温度検出素子の一方の端子が接続される電子部品の特定の端子の直流電位が非安定であっても、問題なく温度変化を検出することができ、この電子部品を熱による破損から確実に保護できる。また、電子部品の放熱フィンに接続された特定の端子に温度検出素子を接続することで、電子部品の温度変化を効率良く検出できる。
(2)前記定電流回路の温度検出素子を除く構成部品を取り付けるランド、及び前記制御手段を取り付けるランドを、前記動作中に発熱する電子部品を取り付けるランドから所定の距離以上離れた位置に設けたことを特徴とする。
この構成においては、温度測定対象である電子部品の近傍に温度検出素子を実装するとともに、定電流回路の温度検出素子以外の構成部品や制御手段を、温度測定対象である電子部品から所定の距離以上離れた位置に実装することができる。したがって、温度測定対象である電子部品の発熱に伴う温度変化を速やかに検出できるとともに、この発熱の影響を受けることなく、正確に温度変化を検出して、その変化に応じた制御を行うことができる。
(3)プリント基板上に、
温度検出素子と、前記温度検出素子に直列に接続された所定の抵抗値の定抵抗と、を含む定電流回路と、
前記定抵抗に印加された電圧を測定し、その電圧に応じて前記電子部品の動作を制御する制御手段と、を含み、動作中に発熱する温度測定対象の電子部品の温度変化を検出する温度検出回路をパターン化し、
前記電子部品を実装する第1のランドと、前記温度検出素子を実装する第2のランドと、を一体的に形成し、
前記第1のランドに前記電子部品の放熱フィンに接続された、電源に接続する端子を実装し、前記第2のランドに前記温度検出素子を自動実装したことを特徴とする。
この構成においては、第1のランドと第2のランドとが一体的に形成されているので、温度測定対象の電子部品から温度検出素子への熱伝導性が非常に良くなり、従来の構成のように温度検出素子をヒートシンクに取り付けなくても良くなる。したがって、温度検出素子として自動実装に対応したチップ部品またはディスクリート部品を使用することで、温度検出素子をヒートシンクに取り付けるのに比べて、組み立ての手間やコストを削減できる。また、温度検出回路は、定電流回路により電子部品の発熱に伴う温度変化を検出するので、温度検出素子の一方の端子が接続される電子部品の電源に接続する端子の直流電位が非安定であっても、問題なく温度変化を検出することができ、この電子部品を熱による破損から確実に保護できる。また、電子部品の放熱フィンに接続された、電源に接続する端子に温度検出素子を接続するので、電子部品の温度変化を効率良く検出できる。
本発明のプリント基板は、温度測定対象である電子部品と温度検出素子とを共に取り付ける共用ランドが形成されているので、この共用ランドを介して温度測定対象である電子部品から温度検出素子への熱が良好に伝導する。そのため、従来のようにヒートシンクを用いた場合よりも、温度測定対象の電子部品の発熱に伴う温度変化を確実に検出することができる。また、温度検出素子を温度測定対象である電子部品の直近に配置できるので、温度測定対象である電子部品の発熱に伴う温度変化を速やかに検出することができる。
また、温度検出回路は、定電流回路により電子部品の発熱に伴う温度変化を検出するので、温度検出素子の一方の端子が接続される電子部品の特定の端子の直流電位が非安定であっても、問題なく温度変化を検出することができる。
さらに、温度測定対象である電子部品の直近に温度検出素子を実装するとともに、定電流回路の温度検出素子以外の構成部品や制御手段を実装するランドを、温度測定対象である電子部品から所定の距離以上離れた位置に設けている。これにより、温度測定対象である電子部品の発熱に伴う温度変化を速やかに検出できるとともに、この発熱の影響を受けることなく、温度を正確に検出して、その変化に応じた制御を行うことができる。
加えて、従来の構成のように温度検出素子をヒートシンクに取り付けなくても良いので、温度検出素子として自動実装に対応したチップ部品またはディスクリート部品を使用することで、温度検出素子をヒートシンクに取り付けるのに比べて、組み立ての手間やコストを削減できる。
図2は、本発明の実施形態に係るプリント基板の一部分及びこの温度検出素子の実装構造を示す図である。以下の説明では、動作中に発熱する電子部品の一例として、半導体素子であるパワーMOSFET、パワートランジスタ、及びブリッジダイオードを用いた場合を説明する。
図2(A)に示すように、プリント基板1の一方の面1Aには、ディスクリート部品であるパワーMOSFETQ2を取り付けるために、スルーホール2AH,2BH,2CHと、それらの周囲にランド2A,2B,2Cがそれぞれ形成されている。また、プリント基板1の一方の面1Aには、チップ部品であるサーミスタTH1を取り付けるために、ランド4A,4Bが形成されている。また、図示を省略するが、プリント基板1の他方の面1Bには、スルーホール2AH,2BH,2CHと、それらの周囲にランド2D,2E,2Fがそれぞれ形成されている。
本発明では、このランド2Bとランド4Aを配線パターンで接続するのではなく、共用ランド3としてランド2Bとランド4Aを一体的にプリント基板1上に形成している。すなわち、共用ランド3は、パワーMOSFETQ2のドレイン端子と、サーミスタTH1の一方の外部電極を共に取り付ける形状に形成されている。この共用ランド3は、サーミスタTH1の一方の外部電極を取り付ける部分(ランド4A)が矩形に形成され、それ以外の部分が楕円形に形成されている。共用ランド3をこのような形状に形成することで、スルーホール2BHに実装するパワーMOSFETQ2からサーミスタTH1への熱伝導性を非常に良好にすることができる。
図2(B)に示すように、部品実装や半田付けなどアッセンブリが終了したプリント基板1は、ディスクリート部品であるパワーMOSFETQ2の各端子Q2A,Q2B,Q2Cが、プリント基板1の一方の面1A側から、スルーホール2AH,2BH,2CHに挿入されている。そして、各端子Q2A,Q2B,Q2Cは、半田5A,5B,5Cによってスルーホール2AH,2BH,2CH及びランド2D(2A),2E(2B),2F(2C)に固定(溶着)されている。また、サーミスタTH1が、プリント基板1の一方の面1A側に形成されたランド4A,4Bに、半田6A,6Bによって固定(溶着)されている。なお、図2(B)では、ヒートシンクの図示を省略している。
パワーMOSFETQ2は動作を開始すると発熱するが、この熱はパワーMOSFETQ2の端子Q2Bから、端子Q2Bとランド2Bを溶着する半田5B、共用ランド3(ランド2B及びランド4Aを含む)、ランド4AとサーミスタTH1の外部電極TH1Aを溶着する半田6A、及びサーミスタTH1の外部電極TH1Aを介してサーミスタTH1に伝導する。
このように、プリント基板1に、動作中に発熱するパワーMOSFETQ2の端子と、サーミスタTH1の外部電極と、を共に溶着するランドを形成することで、サーミスタTH1により、パワーMOSFETQ2の発熱により変化する温度を速やかに検出することができる。
また、温度測定対象であるパワーMOSFETQ2及びサーミスタTH1は、上記のように導電性接着部材の一例である半田によりランドに溶着されているので、ヒートシンクを介して電子部品の温度を測定する場合に比べて、熱抵抗のばらつきを小さくすることができる。したがって、パワーMOSFETQ2用のランドとサーミスタTH1用のランドを一体的に形成することにより、パワーMOSFETQ2の発熱に伴う温度変化を、従来のようにヒートシンクにサーミスタを取り付けた構成よりも正確に検出することができる。
次に、本発明では、図2に示したように、温度測定対象である半導体素子(パワーMOSFETQ2)の端子(電極)と、温度検出素子(サーミスタTH1)の外部電極と、を同じランドに取り付けることができるように構成するために、温度検出回路を以下のように構成している。図3は、ディジタルアンプのパワーMOSFETの温度を検出するための回路図である。図3に示すように、ディジタルアンプ11では、パワーMOSFETQ2がパワーMOSFETQ3と直列接続され、パワーMOSFETQ2のドレインQ2Bが+B電源に接続され、パワーMOSFETQ3のソースQ3Sが−B電源に接続されている。
また、パワーMOSFETQ2の温度を検出する温度検出回路12は、以下のような構成である。すなわち、温度検出回路12は、直列に接続したサーミスタTH1・トランジスタQ1・抵抗R1と、直列に接続したダイオードD1・ダイオードD2・抵抗R2と、を並列に接続し、ダイオードD2のカソードにトランジスタQ1のベースを接続した構成の定電流回路である。また、温度検出回路12において、サーミスタTH1及びダイオードD1のアノードは、+B電源つまりパワーMOSFETQ2のドレインQ2Bに接続されている。さらに、抵抗R1・抵抗R2は接地されている。加えて、抵抗R1のトランジスタQ1側(トランジスタQ1のコレクタ)は、マイコン13の直流電圧測定端子に接続されている。
温度検出回路12は、上記のように定電流回路であるため、+B電源の電圧変動やリップルの影響を受けることなく、サーミスタTH1により温度の変化を検出することができる。
このような構成のディジタルアンプ11の回路をプリント基板1上にパターン化する場合には、図2に基づいて説明したように、動作中に発熱するパワーMOSFETQ2の端子と、サーミスタTH1の外部電極と、を共に取り付ける共用ランドを設ける。これにより、パワーMOSFETQ2の直近にサーミスタTH1を配置することができる。
また、プリント基板1において、温度検出回路12を構成するサーミスタTH1以外の各部品、すなわち、トランジスタQ1・抵抗R1・ダイオードD1・ダイオードD2・抵抗R2と、マイコン13を、パワーMOSFETQ2,Q3から所定の距離以上離れた位置に配置すると良い。これにより、温度検出回路12及びマイコン13は、パワーMOSFETQ2,Q3の発熱に伴う温度変化の影響を受けないので、正確に温度変化を検出することができる。
ここで、パワーデバイスの内部構造について説明する。図4は、パワーMOSFETの内部構造図である。図4に示すように、パワーMOSFETやパワートランジスタなどの端子(電極)を3つ備えたパワーデバイス21は、一般的に、中央の端子23に半導体チップ25が取り付けられ、中央の端子23に放熱フィン26が接続された構造である。また、両端の端子22,24は、ボンディングワイヤ27,28により半導体チップ25の電極に接続されている。したがって、半導体チップ25で発生した熱は、モールド部材を介して両端の端子22,24にも伝導するが、直接接続されている中央の端子23及び放熱フィン26に最も伝導する。
このように、3つの端子を備えたパワーデバイス21の温度を検出する場合には、中央の端子または放熱フィンにサーミスタTH1を接続すると、最も効率良く温度を検出することができる。なお、一般的に、パワーMOSFETではドレインが中央端子に設定され、パワートランジスタではコレクタが中央端子に設定されている。
図3に示した温度検出回路12では、図4に基づいて内部構造を説明したパワーMOSFETQ2のドレインに、サーミスタTH1が接続されるように設計している。また、図2に示したように、サーミスタTH1を半田付けするランドは、パワーMOSFETQ2のドレイン端子Q2Bを半田付けするランドと一体的に形成(接続)されている。さらに、図2に示したように、サーミスタTH1を半田付けするランドが、パワーMOSFETQ2のドレイン端子Q2Bを半田付けするランドの近傍に形成している。したがって、ディジタルアンプ11は、パワーMOSFETQ2の動作中における発熱に伴う温度変化を、最も効率良く検出できるように構成されている。
ディジタルアンプ11が動作してパワーMOSFETQ2が発熱すると、温度変化によりサーミスタTH1の抵抗値が速やかに変化し、これに伴いマイコン13の電圧測定端子の電圧(抵抗R1の両端の電圧)が変化する。そして、マイコン13は、パワーMOSFETQ2の温度が変化したことを検出する。マイコン13は、検出した温度に応じて、ディジタルアンプ11の入力を絞る、電源を落とすなどの予め設定された制御を直ちに行う。
次に、サーミスタを半導体素子の実装面と反対側の面に実装する場合について説明する。図5は、図2とは異なる実施形態に係るプリント基板及びこの温度検出素子の実装構造を示す図である。サーミスタTH1は、パワーMOSFETQ2の実装面と反対側の面に実装することも可能である。図5(A)に示すように、プリント基板31の一方の面31Aには、ディスクリート部品であるパワーMOSFETQ2を実装するために、スルーホール32AH,32BH,32CHと、それらの周囲にランド32A,32B,32Cがそれぞれ形成されている。また、図5(B)に示すように、プリント基板31の他方の面31Bには、スルーホール32AH,32BH,32CHの周囲に、ランド32D,32E,32Fがそれぞれ形成されている。さらに、プリント基板31の他方の面31Bには、チップ部品であるサーミスタTH1を取り付けるために、ランド34A,34Bが形成されている。
本発明では、このランド32Eとランド34Aを配線パターンで接続するのではなく、共用ランド33としてランド32Eとランド34Aを一体的にプリント基板31上に形成している。すなわち、共用ランド33は、サーミスタTH1の一方の外部電極を取り付ける部分(ランド34A)が矩形に形成され、それ以外の部分が楕円形に形成されている。このような形状にランド33を形成することで、スルーホール32BHに実装するパワーMOSFETQ2からサーミスタTH1への熱伝導性を非常に良好にすることができる。
図5(C)に示すように、部品実装や半田付けなどのアッセンブリが終了したプリント基板31は、ディスクリート部品であるパワーMOSFETQ2の各端子Q2A,Q2B,Q2Cが、プリント基板31の一方の面31A側から、スルーホール32AH,32BH,32CHに挿入されている。そして、各端子Q2A,Q2B,Q2Cは、半田35A,35B,35Cによってスルーホール32AH,32BH,32CH及びランド32D(32A),32E(32B),32F(32C)に固定(溶着)されている。また、サーミスタTH1が、プリント基板31の他方の面31B側に形成されたランド34A,34Bに、半田36A,36Bによって固定(溶着)されている。なお、図5(C)では、ヒートシンクの図示を省略している。
パワーMOSFETQ2は動作を開始すると発熱するが、この熱はパワーMOSFETQ2の端子Q2Bから、端子Q2Bとランド32Eを溶着する半田35B、共用ランド33(ランド32E、ランド34Aを含む)、ランド34AとサーミスタTH1の外部電極TH1Aを溶着する半田36A、及びサーミスタTH1の外部電極TH1Aを介してサーミスタTH1に伝導する。
したがって、サーミスタTH1を、パワーMOSFETQ2の実装面と反対側の面に実装する場合でも、図2に示した構成の場合と同様に、パワーMOSFETQ2の発熱量に応じて変化する温度を、サーミスタTH1によって速やかに、また、ヒートシンクを用いた場合よりも確実に検出することができる。
次に、図3に示した温度検出回路12をアナログアンプに適用した場合について説明する。図6は、アナログアンプのパワートランジスタの温度を検出する回路図である。なお、温度検出回路12は、図3と同様の構成であるため、同じ負号を付して詳細な説明を省略する。
図6(A)に示すように、アナログアンプ41では、パワートランジスタQ4、抵抗R3、抵抗R4、パワートランジスタQ5が直列接続され、パワートランジスタQ4のコレクタQ4Bが+B電源に接続され、パワートランジスタQ5のコレクタQ5Bが−B電源に接続されている。また、温度検出回路12は、サーミスタTH1が+B電源、つまりパワートランジスタQ4のコレクタQ4Bに接続されている。さらに、抵抗R1のトランジスタQ1側(トランジスタQ1のコレクタ)は、マイコン13の電圧測定端子に接続されている。
アナログアンプ41が動作してパワートランジスタQ4が発熱すると、温度変化によりサーミスタTH1の抵抗値が変化し、これに伴いマイコン13の電圧測定端子の電圧(抵抗R1の両端の電圧)が変化する。そのため、マイコン13によってパワートランジスタQ4の温度変化を検出することができ、検出した温度に応じて、アナログアンプ41の入力を絞る、電源を落とすなどの制御を行うことができる。
ここで、前記のように、3端子のパワートランジスタは、コレクタが中央端子に設定され、中央端子が放熱フィンと接続されている。したがって、図2または図5に示したように、サーミスタTH1を半田付けするランドと、パワートランジスタQ4のコレクタ端子Q4Bを半田付けするランドと、を一体的に形成することで、パワートランジスタQ4からサーミスタTH1への熱伝導性が非常に良くなる。そのため、パワートランジスタQ4の動作中における発熱に伴う温度変化を効率良く検出できる。
また、図6(B)に示すように、パワートランジスタQ5のコレクタQ5BにサーミスタTH2を接続して、図2、図5に示したようにコレクタQ5BとサーミスタTH2の外部電極を共に溶着するようにランドを形成することで、パワートランジスタQ5の温度を検出することができる。
この場合、温度検出回路を以下のように構成する。すなわち、温度検出回路14は、直列に接続した抵抗R5・トランジスタQ6・サーミスタTH2と、直列に接続した抵抗R6・ダイオードD4・ダイオードD5と、を並列に接続し、ダイオードD4のアノードにトランジスタQ6のベースを接続した構成の定電流回路である。また、温度検出回路14において、サーミスタTH2及びダイオードD5のカソードは、−B電源つまりパワートランジスタQ5のコレクタQ5Bに接続されている。さらに、抵抗R5・抵抗R6は+5V電源に接続されている。加えて、抵抗R5のトランジスタQ6側(トランジスタQ6のコレクタ)は、マイコン15の直流電圧測定端子に接続されている。
アナログアンプ42が動作してパワートランジスタQ5が発熱すると、温度変化によりサーミスタTH2の抵抗値が変化し、これに伴いマイコン15の電圧測定端子の電圧(抵抗R5の両端の電圧)が変化する。そのため、マイコン15によってパワートランジスタQ5の温度変化を検出することができ、検出した温度に応じて、アナログアンプ42の入力を絞る、電源を落とすなどの制御を行うことができる。また、温度検出回路14は、上記のように定電流回路であるため、−B電源の電圧変動やリップルの影響を受けることなく、サーミスタTH2により温度の変化を検出することができる。
次に、図3に示した温度検出回路12を整流回路に適用した場合について説明する。図7は、整流回路のブリッジダイオードの温度を検出する回路図である。なお、温度検出回路12は、図3と同様の構成であるため、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図7に示すように、整流回路51では、ブリッジダイオードD3の正の出力端子D3Pが+B電源に接続され、ブリッジダイオードD3の負の出力端子D3Mが−B電源に接続されている。また、温度検出回路12は、サーミスタTH1が+B電源、つまりブリッジダイオードD3の正の出力端子D3Pに接続されている。さらに、抵抗R1のトランジスタQ1側(トランジスタQ1のコレクタ)は、マイコン13の電圧測定端子に接続されている。
パワートランジスタQ4が動作して発熱すると、温度変化によりサーミスタTH1の抵抗値が変化し、これに伴いマイコン13の電圧測定端子の電圧が変化する。そのため、マイコン13によって、ブリッジダイオードD3の温度変化を検出することができ、検出した温度に応じて、ディジタルアンプ11の入力を絞る、電源を落とすなどの制御を行うことができる。
また、図2または図5に示したように、サーミスタTH1の外部電極を半田付けするランドと、ブリッジダイオードD3の正の出力端子D3Pを半田付けするランドと、を一体的に形成した共用ランドを備えることで、ブリッジダイオードD3の動作中における発熱に伴う温度変化を、効率良く検出することができる。
また、電源トランスの温度と、ブリッジダイオードD3の温度とには、比例関係があるので、これを利用することで、電源トランスのおおよその温度を検出することが可能である。
次に、サーミスタTH1として、村田製作所製のNCP18シリーズ(10kΩ)を使用し、抵抗R1に4.7kΩの抵抗を使用した場合の、温度と電圧特性を示す。
電圧特性は以下の式により求められる。すなわち、
V=R1×(2V−VBE)/RTH
(V:D1,D2の順方向電圧、VBE:Q1のベース−エミッタ間飽和電圧)
、VBEを0.6Vとして計算すると、以下の表のようになる。
Figure 0004254725
温度測定対象である半導体素子では、異常温度は通常100℃前後である。本発明では、表1に示すように、25℃のときV=0.28V、100℃のときV=2.91Vであり、その変化の割合は10.4倍である。したがって、温度検出回路12を構成する各部品が誤差を有していても、実用上問題なく温度変化を検出することができる。
なお、図6(B)に示した温度検出回路14では、サーミスタTH2に、温度の上昇に伴い電圧が低下する特性のものを使用する必要がある。
なお、以上の説明では、温度測定対象として半導体素子を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定するものではない。すなわち、動作中に発熱する電子部品であれば、他の電子部品であっても問題なく本発明を適用できる。
また、以上の説明では、温度測定対象としてディスクリート部品を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定するものではない。すなわち、動作中に発熱するチップ部品であっても、問題なく本発明を適用できる。
従来の放熱の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るプリント基板及びこの温度検出素子の実装構造を示す図である。 ディジタルアンプのパワーMOSFETの温度を検出するための回路図である。 パワーMOSFETの内部構造図である。 図2とは異なる実施形態に係るプリント基板及びこの温度検出素子の実装構造を示す図である。 アナログアンプのパワートランジスタの温度を検出する回路図である。 整流回路のブリッジダイオードの温度を検出する回路図である。
符号の説明
1,31−プリント基板
2AH,2BH,2CH,32AH,32BH,32CH−スルーホール
2A〜2F,4A,4B,32A〜32F,33,34A,34B−ランド
3,33−共用ランド 5,6,35,36−半田 11−ディジタルアンプ
12,14−温度検出回路 13,15−マイコン
21−パワーデバイス 22,23,24−端子 25−半導体チップ
26−放熱フィン 27,28−ボンディングワイヤ
41,42−アナログアンプ 51−整流回路
D1,D2,D4,D5−ダイオード D3−ブリッジダイオード
Q1,Q6−トランジスタ Q2,Q3−パワーMOSFET
Q2B−ドレイン端子 Q4,Q5−パワートランジスタ
Q5B−コレクタ端子 R1〜R6−抵抗 TH1,TH2−サーミスタ

Claims (3)

  1. 動作中に発熱する温度測定対象の電子部品の温度変化を検出する温度検出回路がパターン化されたプリント基板であって、
    前記温度検出回路は、
    前記電子部品の放熱フィンに接続された、電源に接続する端子と同じ直流電位に一方の端子が接続された温度検出素子と、前記温度検出素子に直列に接続された所定の抵抗値の定抵抗と、を含む定電流回路と、
    前記定抵抗に印加された電圧を測定し、その電圧に応じて前記電子部品の動作を制御する制御手段と、を含み、
    前記電子部品の放熱フィンに接続された、電源に接続する端子と、前記温度検出素子の外部電極と、を共に取り付ける共用ランドが形成されたことを特徴とするプリント基板。
  2. 前記定電流回路の温度検出素子を除く構成部品を取り付けるランド、及び前記制御手段を取り付けるランドを、前記動作中に発熱する電子部品を取り付けるランドから所定の距離以上離れた位置に設けた請求項1に記載のプリント基板。
  3. プリント基板上に、
    温度検出素子と、前記温度検出素子に直列に接続された所定の抵抗値の定抵抗と、を含む定電流回路と、
    前記定抵抗に印加された電圧を測定し、その電圧に応じて前記電子部品の動作を制御する制御手段と、を含み、動作中に発熱する温度測定対象の電子部品の温度変化を検出する温度検出回路をパターン化し、
    前記電子部品を実装する第1のランドと、前記温度検出素子を実装する第2のランドと、を一体的に形成し、
    前記第1のランドに前記電子部品の放熱フィンに接続された、電源に接続する端子を実装し、前記第2のランドに前記温度検出素子を自動実装したことを特徴とする温度検出素子の実装構造。
JP2005047374A 2005-02-23 2005-02-23 プリント基板、及び温度検出素子の実装構造 Expired - Fee Related JP4254725B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005047374A JP4254725B2 (ja) 2005-02-23 2005-02-23 プリント基板、及び温度検出素子の実装構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005047374A JP4254725B2 (ja) 2005-02-23 2005-02-23 プリント基板、及び温度検出素子の実装構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006237144A JP2006237144A (ja) 2006-09-07
JP4254725B2 true JP4254725B2 (ja) 2009-04-15

Family

ID=37044489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005047374A Expired - Fee Related JP4254725B2 (ja) 2005-02-23 2005-02-23 プリント基板、及び温度検出素子の実装構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4254725B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180645A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Thk Co Ltd パワー素子の温度検出方法、温度検出回路、及びそれを備えたアクチュエータ装置
CN105376956B (zh) * 2014-08-07 2017-12-15 艾默生网络能源有限公司 一种电路板的装配方法
JP7044007B2 (ja) 2018-07-31 2022-03-30 株式会社オートネットワーク技術研究所 回路構成体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006237144A (ja) 2006-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8057094B2 (en) Power semiconductor module with temperature measurement
JP6645396B2 (ja) 半導体装置
JP2010113849A (ja) 車両用灯具
JP2006278361A (ja) 半導体発光装置モジュール
JP4254725B2 (ja) プリント基板、及び温度検出素子の実装構造
JP4048439B2 (ja) ヒートシンクを有する電子回路装置
JP2020013955A (ja) 半導体装置、および、抵抗素子
JPH09210802A (ja) 表面実装用温度検出素子
KR100616743B1 (ko) 온도 검출 소자 및 이것을 구비하는 회로 기판
JP2005129826A (ja) パワー半導体装置
JP6833101B2 (ja) 半導体装置
JP6569693B2 (ja) 電子回路及び過熱検出方法
JP2873127B2 (ja) 正負安定化電源装置
JP3114966B2 (ja) 直流安定化電源装置
JPH09293601A (ja) 抵抗器
WO2019031140A1 (ja) 電流測定装置
JP2008256450A (ja) 電流検出機能付き半導体装置
US20060037777A1 (en) Mounting structure of electronic components and mounting method thereof
JPH06260730A (ja) プリント配線基板
US11212908B2 (en) Semiconductor apparatus
JP3477002B2 (ja) 半導体装置
CN116762171A (zh) 半导体装置
JP3311953B2 (ja) 半導体装置
JP4375189B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2005043162A (ja) 過熱検出回路及び温度監視方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080707

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080812

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081014

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees