JP4254494B2 - 回路構成体 - Google Patents

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本発明は、車両等に設けられて電力回路とその制御回路とを形成する回路構成体に関するものである。
従来、共通の車載電源から各電子ユニットに電力を分配する手段として、複数枚のバスバー基板を積層することにより配電用回路を構成し、これにヒューズやリレースイッチを組み込んだ回路構成体が内蔵された電気接続箱が一般に知られている。さらに近年では、上記リレースイッチ等の駆動を制御するための制御回路部分を含めて回路構成体を形成し、この回路構成体を小型化することで電気接続箱全体の小型化を実現する手段が開発されてきている。
例えば特許文献1には、電力回路を構成するバスバーと、その電力回路中に組み込まれる半導体スイッチング素子としてのFETと、このFETの駆動を制御する制御回路とを備えるとともに、上記バスバー基板と制御回路基板とを互いに離間させながら上下2段に配置してその間にFETを設け、このFETの通電端子を上記バスバー基板に接続する一方、当該FETの制御端子を上記制御回路基板に接続するようにした回路構成体が開示されている。
特開平10−35375号公報
上記回路構成体においては、制御回路基板に抵抗素子やコンデンサ等の電子部品を実装するための面積が必要であるため、この制御回路基板の大きさが回路構成体の小型化に影響を及ぼすことがあった。これに対して、制御回路をハイブリッドICやLSIによって構成し、これらを制御回路基板上に実装するようにすれば、制御回路基板を小さくすることができ、更なる回路構成体の小型化を実現できる。
しかし、このハイブリッドICやLSIは高価なものであるため、これらを多用して制御回路を形成すると、回路構成体のコストが高くなる。また、これらのICは内部の回路変更が困難なため、少しの回路を変更する場合でもこの高価なICそのものを変更しなければならず、コストがかかることになる。
本発明は、このような事情に鑑み、コンパクトな構造で必要な回路を安価に保有することができ、さらにはその回路を容易に変更することができる回路構成体を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、電力回路を構成する複数枚のバスバーが配設されたバスバー基板と、その電力回路中に設けられて電力回路の開閉を行うスイッチ素子と、このスイッチ素子の駆動を制御する制御回路基板とを備えた回路構成体において、上記制御回路基板は、複数の種類の回路構成体に共通して用いられる制御回路が形成されているメイン基板と、回路構成体の種類に応じて変更される制御回路が形成されているサブ基板とに分割されており、上記メイン基板は、上記バスバー基板における所定のバスバーが折り起こされることにより形成されたピン状端子の先端部と接続され、かつ、このバスバー基板と略平行な状態で当該バスバー基板から離間する位置に配設され、上記サブ基板は、上記メイン基板とほぼ直角をなす状態でこのメイン基板上に配設され、上記スイッチ素子は、上記バスバー基板上に実装され、このスイッチ素子と上記サブ基板とがともに、上記バスバー基板と上記メイン基板との間に形成された空間内に配設されている回路構成体である。
請求項に係る発明は、請求項1記載の回路構成体において、上記サブ基板の制御回路が、このサブ基板に設けられた接続端子を介してメイン基板の制御回路に電気的に接続された状態で、これらメイン基板とサブ基板とが連結されているものである。
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の回路構成体において、上記バスバー基板には上記サブ基板の端部が遊嵌される凹部が形成されているものである。
請求項に係る発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の回路構成体において、この回路構成体は車両に用いられるものであり、上記サブ基板には、車両のグレードまたは仕向地に応じて追加されるオプション制御を行うための制御回路が形成されているものである。
請求項1に係る発明によれば、制御回路基板をメイン基板とサブ基板とに分割し、このサブ基板をメイン基板とバスバー基板との間の空間を有効に活用して配設することにより、制御回路基板を一枚の基板で構成した場合に比べ、制御回路基板の平面での占有面積を増やすことなく、制御回路基板の面積をサブ基板の面積分大きく確保することができる。このように制御回路基板の面積を大きく確保できるために、IC等の高価な電子部品を多用しなくとも抵抗やコンデンサ等の電子部品を用いて制御回路を形成できる。よって、コンパクトな構造のままで、安価に回路構成体を製造することができる。
さらに、サブ基板はメイン基板とほぼ直角をなす状態でメイン基板上に配設されていることによってサブ基板自体が占めるメイン基板と平行な平面での占有面積を小さくすることができ、さらに回路構成体をコンパクトにすることができる。また、サブ基板とメイン基板とがほぼ直角であれば、サブ基板をメイン基板上に配設する際も容易に配設することができる。
また、回路構成体の種類変更に応じて制御回路を変更する場合に、メイン基板を変更することなく、サブ基板の回路を変更するだけで回路構成体の種類が変更できるため、制御回路の変更にかかる費用を抑えることができる。また、この場合には、メイン基板の制御回路にはICを使用し、サブ基板の制御回路を抵抗やコンデンサ等の電子部品を用いて形成すれば、メイン基板を小型化できるとともに、サブ基板の制御回路を容易にかつ安価に変更することができる。
請求項に係る発明によれば、サブ基板に設けられた接続端子を介してサブ基板の制御回路とメイン基板の制御回路とを電気的に接続することにより、容易に制御回路基板としての制御回路を形成することができる。
請求項に係る発明によれば、サブ基板はメイン基板とバスバー基板との間でメイン基板から直角に垂れ下がるように配設されているため、その下部に位置する端部をバスバー基板に形成した凹部で遊嵌することによって、微小の振動は許容し、大きな振動によってサブ基板とメイン基板との接続部分が破損することを防止できる。
請求項に係る発明によれば、サブ基板には車両のグレードまたは仕向地に応じて追加されるオプション制御を行うための制御回路が形成されているので、このサブ基板を複数種類製作しておくことで、サブ基板を取り替えるだけで容易に車両のグレードまたは仕向地に対応することができる。
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、ここでは車両に搭載される共通の電源から供給される電力を複数の電気的負荷(例えば、ヘッドライトユニット、スモールライトユニット、ホーンユニット、ウォッシャーユニット等)に分配する配電回路を構成する回路構成体を示すが、本発明に係る回路構成体の用途はこれに限らず、電力回路における通電のオンオフ切換をリレー等のスイッチ素子によって行う場合などに広く適用が可能である。この回路構成体は、図1に示すような電気接続箱1に内蔵されている。なお、図1は上記電気接続箱1を上下逆さにした状態で示す斜視図である。
この電気接続箱1は、略直方体状の形状を呈し、複数の電気的負荷(本実施形態では5個の電気ユニット)に電力を分配する機能を有しながら、非常にコンパクトに形成されている。本実施形態では、この電気接続箱1は、縦が75mm、横が100mm、高さが25mmの空間内に収納可能に形成されている。
電気接続箱1は、図2に示すように、制御回路基板21を含む回路構成体2と、この回路構成体2に装着されるコネクタ装着部4及びヒューズ装着部5と、これらの装着部4,5が装着された回路構成体2を上下から挟み込んで各装着部4,5を露出させた状態で収納するアッパーケース6及びロアケース7とを備えている。なお、本明細書では、説明の便宜のため、電気接続箱1におけるコネクタ装着部4が形成されている側を前側として、図2における高さ方向を上下方向として説明する。
回路構成体2は、予め設定された条件によって共通の車載電源を各電気的負荷に分配する電力回路を構成するものであり、電力回路や制御回路を構成する複数枚のバスバー(詳細は後述)が配設されたバスバー基板20と、その電力回路中に設けられて電力回路の開閉を行うスイッチ素子としての2種類のリレー24,25と、このリレー24,25の駆動を制御する制御回路基板21とを備えている。その形状は、平面視略方形状の偏平なブロック状体であり、その前端部には所定のバスバーが鈎状に屈曲形成されて多数のコネクタ用端子27が方形の平面領域から前方に突出した状態で並んでいる一方、その後端部には所定のバスバー22が鈎状に屈曲形成されて複数本のヒューズ端子28が方形の平面領域に略収まりつつ後方に突出した状態で上下2段に亘って並んでいる。
コネクタ装着部4は、合成樹脂成形品であり、その高さ及び左右方向の長さが回路構成体2と略同等に形成されている。このコネクタ装着部4には、コネクタ用端子27やコネクタ用ピン状端子212が挿通されるコネクタ端子挿通孔40が設けられ、該コネクタ端子挿通孔40を通してコネクタ用端子27やコネクタ用ピン状端子212の先端部が外側から接続可能にコネクタ装着部4内に突出している。また、このコネクタ装着部4は、その周面部にケース嵌合溝41が設けられ、アッパーケース6,ロアケース7の各前端縁がケース嵌合溝41に嵌合されて各ケース6,7に組み付けられている。
一方、ヒューズ装着部5も、合成樹脂成形品であり、その高さ及び左右方向の長さが回路構成体2と略同等に形成されている。このヒューズ装着部5には、ヒューズ端子28が挿通されるヒューズ端子挿通孔50(図8参照)が設けられ、該ヒューズ端子挿通孔50を通してヒューズ端子28の先端部が外側から接続可能にヒューズ装着部5内に突出している。また、このヒューズ装着部5は、その先端周面部にケース嵌合溝51が設けられ、アッパーケース6及びロアケース7の各後端縁がケース嵌合溝51に嵌合されてヒューズ
装着部5の大部分が収納された状態で各ケース6,7に組み付けられている。
アッパーケース6は、平面視略矩形状の下方開口型の皿状体であり、アルミニウム系金属等の熱伝導性が良好な材質により製作されている。このアッパーケース6の左右側面部には、それぞれ前後一対の係止膨出部60が設けられている。
ロアケース7は、上方開口型の箱状体であり、アッパーケース6と同様に、アルミニウム系金属等の熱伝導性の良好な材質により製作されている。このロアケース7は、その前後側壁部の略全面が大きく切り欠かれて該切欠き部71に上記コネクタ装着部4及びヒューズ装着部5が組み付けられている。このロアケース7の底壁72の上面に上記回路構成体2がエポキシ樹脂等の電気的絶縁性が良好な接着剤により接着されている。なお、ロアケース7の左右側壁部には、上記係止膨出部60が係止される前後一対の係止孔70が設けられている。この係止孔70に上記アッパーケース6の係止膨出部60が係止されて、アッパーケース6とロアケース7とが内部に回路構成体2を収納した状態で組み付けられている。
次に回路構成体2の詳細な説明をするために、図3に回路構成体2の分解斜視図を示し、図4〜6に図1のIV−IV線、V−V線、VI−VI線断面図を示す。
回路構成体2を構成するバスバー基板20は、電力回路または制御回路を構成する複数枚のバスバー22が略同一平面上に並んだ状態で配設されたバスバー層30a〜30cが絶縁板31a,31bを介して複数層に亘って積層されて構成されている。これらのバスバー22のうち所定のバスバー22が、鈎状に屈曲形成されて複数のコネクタ用端子27及びヒューズ端子28が形成されている。これらのコネクタ用端子27とヒューズ端子28との間におけるバスバー基板20の表面側には、第1リレー24が長手方向(左右方向)に沿って複数個(本実施形態では4個)実装されている。また、ヒューズ端子28は、1本ないし複数本毎に密集した状態で配置されており、これらの密集したヒューズ端子28群の間におけるバスバー基板20の表面側には第2リレー25が実装されている。
具体的には、バスバー基板20は、複数のバスバー層30a〜30cを含み、各バスバー層30a〜30c間に複数枚の絶縁板31a,31b(絶縁層)が介在している。本実施形態では、第1ないし第3バスバー層30a〜30cとこれらの間に介在する第1及び第2絶縁板31a,31bとから構成されている。
各バスバー層30a〜30cは、上述したように、略同一平面上に複数枚のバスバー22が所定のパターンで並んだ状態に配設され、これらのバスバー22のうち所定のバスバー22が垂直に折り曲げられさらにその折り曲げ部の先端部が水平に折り返されることにより、鈎状に屈曲形成され、コネクタ用端子27やヒューズ端子28が形成されている。
また、各バスバー層30a〜30cにおける所定のバスバー22が折り起こされてピン状端子32が上記第1及び第2リレー24,25の上面から突出する状態に形成され、該ピン状端子32の先端部が上記制御回路基板21に形成された導体に接続されている。
上記第1及び第2リレー24,25は、機械式のリレーであり、略直方体状のリレー本体24a,25aと、その下端部に設けられた複数本の偏平板状の脚状端子24b,25bとを有する。
第1リレー24は、その脚状端子24bが、リレー本体24aの下面から下方に延出しバスバー層30の層面に沿って折り曲げられ、所定のバスバー22に重ね合わされる重合部24cが形成されている。
具体的には、第1リレー24は、最下層である第1バスバー層30aの所定バスバー22と中間層である第2バスバー層30bの所定バスバー22との両方に実装される。従って、この第1リレー24の脚状端子24bは、第1バスバー層30aのバスバー22に重ね合わされる重合部24cと、第2バスバー層30bのバスバー22に重ね合わされる重合部24cとが含まれる。そして、これらの各バスバー層30a,30bに対応して各脚状端子24bの間に第1バスバー層30aと第2バスバー層30bとの層面同士の段差と略同等の段差が与えられている。このように、接合されるバスバー層30a,30bによって脚状端子24b間に段差を設けておけば、層面同士の段差に拘わらず第1リレー24の脚状端子に無理な変形を生じさせず、各脚状端子の応力が大幅に低減される。
一方、第2リレー25は、リレー本体25aの下面からバスバー層30の層面に沿って延出する脚状端子25bを有し、従ってこの脚状端子25bが第3バスバー層30cの所定バスバー22に重ね合わされる重合部25cとして構成されている。
これらの第1及び第2リレー24,25は、その重合部24c,25cにおいて溶接または半田付けにより所定バスバー22に接合されている。これらの第1及び第2リレー24,25の脚状端子24b,25bのうち、電力回路上の接点となる通電端子は端部にコネクタ用端子27が形成されたバスバー22等の所定のバスバー22に接合されて電力回路を形成し、第1及び第2リレー24,25の制御信号を受信するための制御端子は上記ピン状端子32が形成されかつ制御回路基板の導体に接続された所定のバスバー22に接合されて制御回路を形成している。そして、このピン状端子32を通して制御回路基板21から電気信号が送られ、所定のバスバー層30a〜30cに配設された第1及び第2リレー24,25の駆動制御が行われる。
一方、絶縁板31a,31bは、バスバー層30a〜30c間の短絡を防止するとともに、同一バスバー層30a〜30cに配設されたバスバー22同士の短絡を防止するものであり、電気的な絶縁性を有する材料によって形成された偏平板状体として構成されている。
第1バスバー層30aとその上方に位置する第2バスバー層30bとの間に介在する第1絶縁板31aは、その上下(表裏)両面に第1及び第2バスバー層30a,30bの各バスバー22が個別に収納されるバスバー収納溝310が形成され、このバスバー収納溝310にバスバー22が位置決め状態に収納されている。
この第1絶縁板31aの所定箇所には、第1リレー24の脚状端子24bのうち第1バスバー層30aのバスバー22に接合される脚状端子24bが挿通される端子挿通孔311が厚み方向に貫通した状態で形成されている。
第2バスバー層30bとその上方に位置する第3バスバー層30cとの間に介在する第2絶縁板31bは、その上面(表面)に第3バスバー層30cの各バスバー22が個別に収納されるバスバー収納溝313が形成され、このバスバー収納溝313にバスバー22が位置決め状態に収納されている。また、第2絶縁板31bの所定箇所には、第1リレー24の脚状端子24bが挿通される端子挿通孔314が厚み方向に貫通した状態で形成されている。さらに、第2絶縁板31bには、上記第2端子挿通孔314に連通して第1リレー24のリレー本体24aを挿通させる本体挿通孔315が設けられ、該本体挿通孔315の周囲に囲繞リブ316が設けられている。
このように端子挿通孔311,314及び本体挿通穴315が設けられていることにより、各バスバー層30a〜30c及び各絶縁板31a,31bを積層してバスバー基板2
2を構成した後でも、容易に第1リレー24の脚状端子24bを第1バスバー層30aや第2バスバー層30bの所定バスバー22に実装することができる。
一方、上記制御回路基板21は、メイン基板21aとサブ基板21bとに分割されており、この両基板21a,21bによって前記スイッチ素子としての第1及び第2リレー24,25の駆動を制御する制御回路が構成されている。
メイン基板21aは、例えばプリント回路基板(絶縁基板に制御回路を構成する導体がプリント配線されたもの)によって構成されている。メイン基板21aは、上記バスバー基板20よりも若干大きい板状体であり、上記バスバー基板20との間に上記リレー24,25を介在させるように、バスバー基板20と略平行な状態で互いに離間する位置に配設されている。このメイン基板21aは、その表裏両面(図4で上下両面)に実装された複数個の半導体素子210と、上記制御回路を構成する導体に接続されるコネクタ用ピン状端子212とを備えている。
具体的には、半導体素子210には、メイン基板21aの表面側の略中央に設けられたマイクロプロセッサとしてのLSI(大規模集積回路)210aと、メイン基板21aの裏面側の左右両端部に設けられたFET210bとを含み、これら駆動に伴う発熱量が比較的大きいスイッチ素子(本実施形態ではLSI210a,FET210b)が回路構成体2の周縁部に配置されている。このように比較的発熱量の大きいスイッチ素子を回路構成体2の周縁部に配置することにより、外部への熱の発散を容易ならしめ、該スイッチ素子の放熱効率を向上させることができる。
また、このメイン基板21aには、所定箇所にスルーホール(図示せず)が設けられ、これらのスルーホールにバスバー22から立設されたピン状端子32やコネクタ用ピン状端子212等が挿入され、それらの端部において半田付けにより接合されている。
サブ基板21bは、上記バスバー基板20とメイン基板21aとの間に配設された板状体であり、上記メイン基板21の長手方向に沿って配設されている。このサブ基板21bは、上記メイン基板21と同様に、プリント回路基板によって構成され、上記各種スイッチ素子の制御を実行する制御回路の一部が形成されている。また、サブ基板21bはメイン基板21aとほぼ直角をなす状態で、サブ基板21bに設けられた接続端子21cによってメイン基板21a上に固定されている。
上記サブ基板21bに形成された制御回路は、IC等の高価な電子部品を使用せず、図7に示すように、抵抗やコンデンサ等の安価な電子部品211がサブ基板21bの表裏両面に実装されて形成されている。
また、上記接続端子21cは、サブ基板21bの長手方向に沿って複数本設けられ、サブ基板21b上に形成された導体(図示せず)とメイン基板21a上に形成された導体(図示せず)とを電気的に接続して制御回路を構成するものである。各接続端子21cは、サブ基板21bに固定された絶縁性の保持部材212によって一定間隔で保持されているとともに、各接続端子21cの一端側はオフセットするように折り曲げられてサブ基板21b上に形成された導体に接続されている。
この接続端子21cが設けられたサブ基板21bをメイン基板21a上に固定する場合には、この接続端子21cをメイン基板21aに設けたスルーホール21d(図4のみに図示)に挿入し、その端部を折り曲げて仮固定し、メイン基板21aを回路構成体2に組み込んだ後(図8参照)に、上記ピン状端子32,212を半田付けする工程と同時に接続端子21cの端部を半田付けすることで効率的にサブ基板21bをメイン基板21aに
固定し、かつサブ基板21bの制御回路とメイン基板21aの制御回路とを接続端子21cを介して電気的に接続することができる。
このように、制御回路基板21をメイン基板21aとサブ基板21bとに分割し、このサブ基板21bをメイン基板21aとバスバー基板20との間の空間を有効に活用して配設することにより、制御回路基板を一枚の基板で構成した場合に比べ、制御回路基板の平面での占有面積を増やすことなく、制御回路基板の面積をサブ基板21bの面積分大きく確保することができる。このように制御回路基板21の面積を大きく確保できるために、IC等の高価な電子部品を多用しなくとも抵抗やコンデンサ等の電子部品を用いて制御回路を形成できる。よって、コンパクトな構造のままで、安価に回路構成体2を製造することができる。
また、サブ基板21bはメイン基板21aとほぼ直角をなす状態で上記メイン基板21aに固定されているため、サブ基板21bをメイン基板21aに対して斜めや平行に配設するよりもサブ基板21b自体が占めるメイン基板21aと平行な平面での占有面積を小さくすることができ、さらに回路構成体2をコンパクトにすることができる。また、サブ基板21bとメイン基板21aとがほぼ直角であれば、サブ基板21bをメイン基板21aに接続する際も容易に接続することができる。
さらには、本実施形態のように、サブ基板21bにメイン基板21aと接続するための接続端子21cを設け、この接続端子21cを介してサブ基板21bの制御回路とメイン基板21aの制御回路とを電気的に接続することにより、容易に制御回路基板21としての制御回路を形成することができる。
一方、バスバー基板20を構成する第2絶縁板31bのうち、第3バスバー層30cのバスバー22同士の間からバスバー基板20の上面に現れている部分には、サブ基板21bの端部が遊嵌される凹部33が形成されている。
サブ基板21bはメイン基板21aとバスバー基板20との間でメイン基板21aから直角に垂れ下がるように固定されているため、このようにその下部に位置する端部をバスバー基板20に形成した凹部33で遊嵌することによって、微小の振動は許容し、大きな振動によってサブ基板21bとメイン基板21aとの接続部分が破損することを防止できる。
また、制御回路基板21をメイン基板21aとサブ基板21bとに分割しているので、それぞれに形成する制御回路を適宜設計変更することにより、様々な効果を得ることができる。
例えば、メイン基板21aには複数の種類の回路構成体2に共通して用いられる制御回路を形成し、サブ基板21bには回路構成体2の種類に応じて変更される制御回路を形成する。このように制御回路を形成することで、回路構成体2の種類変更に応じて制御回路を変更する場合に、メイン基板21aを変更することなく、サブ基板21bの回路を変更するだけで回路構成体2の種類が変更できるため、制御回路の変更にかかる費用を抑えることができる。また、この場合には、本実施形態のように、メイン基板21aの制御回路にはICを使用し、サブ基板21bの制御回路を抵抗やコンデンサ等の電子部品を用いて形成すれば、メイン基板21aを小型化できるとともに、サブ基板21bの制御回路を容易にかつ安価に変更することができる。
また、この回路構成体2が車両に用いられるものである場合には、上記サブ基板21bに形成する制御回路を、車両のグレードまたは仕向地に応じて追加されるオプション制御
を行うための回路とすることにより、このサブ基板21bを複数種類製作しておくことで、サブ基板21bを取り替えるだけで容易に車両のグレードまたは仕向地に対応することができる。
例えば、高いグレードの車両であれば、コーナーリングランプを付けたりするため、このようなランプのための回路等をサブ基板21bに形成したものとしていないものを製作しておけば、サブ基板21bを取り替えるだけで車両のグレードに対応することができる。
また、仕向地に応じて追加されるオプション制御とは、例えばヨーロッパでは昼間でもランプを点灯させなければならないため、このようなランプの点灯消滅の制御等である。
なお、本実施形態では、バスバー層30a〜30cを3層に亘って積層したバスバー基板20を用いているが、バスバー層の積層数は複数層であっても単数層であってもよく、特に限定するものではない。
また、本実施形態では、第1リレー24の脚状端子24bを第1及び第2バスバー層3a,30bの所定のバスバー22に接合しているが、この脚状端子24bが接合されるバスバー層は異なる層である必要もなく、同じ層に配設されている所定のバスバー22に接合してもよい。
さらには、スイッチ素子としては、必ずしも本実施形態のように第1リレー24と第2リレー25の2種類を用いる必要はなく、1種類のリレーとしてもよいし、3種類以上のリレーを用いてもよい。
また、スイッチ素子はリレーに限定するものではなく、例えば半導体スイッチング素子等であってもよい。ただし、回路構成体2の小型化に伴い回路部品が高密度化して各回路部品の放熱が問題となるが、回路部品として回路の開閉を行うスイッチング部品を用いる場合には、部品自体が大きく放熱性が良好なリレーを用いるのが好ましい。
メイン基板21aとサブ基板21bとの接続において、本実施例では、接続端子21cによってメイン基板21aとサブ基板21bとを固定し、かつ両基板の制御回路同士を電気的に接続しているが、接続端子21cは電気的な接続のみに用いて、メイン基板21aとサブ基板21bとはネジ止め等で連結してもよい。
本発明の回路構成体が内蔵された電気接続箱を上下逆さにした状態で示す斜視図である。 同電気接続箱の分解斜視図である。 本発明の回路構成体の分解斜視図である。 図1のIV―IV線断面図である。 図1のV―V線断面図である。 図1のVI―VI線断面図である。 本発明にかかるサブ基板を示す図であり、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。 本発明にかかるメイン基板及びサブ基板を組み込む前の状態を示す回路構成体の断面図である。
符号の説明
1 電気接続箱
2 回路構成体
20 バスバー基板
21 制御回路基板
21a メイン基板
21b サブ基板
21c 接続端子
22 バスバー
24 第1リレー(スイッチ素子)
25 第2リレー(スイッチ素子)
30a,30b,30c バスバー層
31a,31b 絶縁板

Claims (4)

  1. 電力回路を構成する複数枚のバスバーが配設されたバスバー基板と、その電力回路中に設けられて電力回路の開閉を行うスイッチ素子と、このスイッチ素子の駆動を制御する制御回路基板とを備えた回路構成体において、
    上記制御回路基板は、複数の種類の回路構成体に共通して用いられる制御回路が形成されているメイン基板と、回路構成体の種類に応じて変更される制御回路が形成されているサブ基板とに分割されており、上記メイン基板は、上記バスバー基板における所定のバスバーが折り起こされることにより形成されたピン状端子の先端部と接続され、かつ、このバスバー基板と略平行な状態で当該バスバー基板から離間する位置に配設され、上記サブ基板は、上記メイン基板とほぼ直角をなす状態でこのメイン基板上に配設され、上記スイッチ素子は、上記バスバー基板上に実装され、このスイッチ素子と上記サブ基板とがともに、上記バスバー基板と上記メイン基板との間に形成された空間内に配設されていることを特徴とする回路構成体。
  2. 請求項記載の回路構成体において、上記サブ基板の制御回路が、このサブ基板に設けられた接続端子を介してメイン基板の制御回路に電気的に接続された状態で、これらメイン基板とサブ基板とが連結されていることを特徴とする回路構成体。
  3. 請求項1または2記載の回路構成体において、上記バスバー基板には上記サブ基板の端部が遊嵌される凹部が形成されていることを特徴とする回路構成体。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の回路構成体において、この回路構成体は車両に用いられるものであり、上記サブ基板には、車両のグレードまたは仕向地に応じて追加されるオプション制御を行うための制御回路が形成されていることを特徴とする回路構成体。
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