JP4253869B2 - 誘電体磁器組成物、積層セラミクスコンデンサとその製造方法 - Google Patents

誘電体磁器組成物、積層セラミクスコンデンサとその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4253869B2
JP4253869B2 JP24460398A JP24460398A JP4253869B2 JP 4253869 B2 JP4253869 B2 JP 4253869B2 JP 24460398 A JP24460398 A JP 24460398A JP 24460398 A JP24460398 A JP 24460398A JP 4253869 B2 JP4253869 B2 JP 4253869B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
mol
dielectric
ceramic capacitor
multilayer ceramic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24460398A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11236264A (ja
Inventor
洋八 山下
秀之 金井
大成 東海林
裕一 仲野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
Priority to JP24460398A priority Critical patent/JP4253869B2/ja
Priority to US09/209,539 priority patent/US6074970A/en
Priority to DE69827591T priority patent/DE69827591T2/de
Priority to EP98123978A priority patent/EP0924721B1/en
Publication of JPH11236264A publication Critical patent/JPH11236264A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4253869B2 publication Critical patent/JP4253869B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B35/00Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
    • C04B35/01Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics
    • C04B35/46Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on titanium oxides or titanates
    • C04B35/462Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on titanium oxides or titanates based on titanates
    • C04B35/465Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on titanium oxides or titanates based on titanates based on alkaline earth metal titanates
    • C04B35/468Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on titanium oxides or titanates based on titanates based on alkaline earth metal titanates based on barium titanates
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G4/00Fixed capacitors; Processes of their manufacture
    • H01G4/002Details
    • H01G4/018Dielectrics
    • H01G4/06Solid dielectrics
    • H01G4/08Inorganic dielectrics
    • H01G4/12Ceramic dielectrics
    • H01G4/1209Ceramic dielectrics characterised by the ceramic dielectric material
    • H01G4/1218Ceramic dielectrics characterised by the ceramic dielectric material based on titanium oxides or titanates
    • H01G4/1227Ceramic dielectrics characterised by the ceramic dielectric material based on titanium oxides or titanates based on alkaline earth titanates

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層セラミクスコンデンサ用の誘電体磁器組成物、その組成物を用いた積層セラミクスコンデンサとその製造方法に関する。特に、誘電体磁器組成物の組成を改善してコンデンサ製造時における熱効率および量産性を向上するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
小型・高性能化の要求に伴い、積層セラミックコンデンサ(MLC)においては、近年、ますます小型化、多層化が進展しており、積層数についても200層を超えるものが現れている。このMLCの製造方法としては、これまではスクリーン印刷機を用いたウェットスタック法やグリーンシートを積層するドライスタック法が採用されてきた。これらの方法では、誘電体粉末に有機バインダや可塑剤、有機溶剤を混合してペ―ストやスラリーを作製し、これらを乾燥して誘電体シートを作製している。
【0003】
しかしながら、これらの方法では、多量の有機溶剤を使用するために、その蒸発管理が難しいのみならず、人体や環境に与える影響も無視できず、環境面で大きな社会問題となっていた。また、ドライスタック法では、ベースフイルムとしてポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PET)フィルムを使用するために、誘電体シートが5ミクロン以下に薄層化するに従い、フィルムの廃棄の問題が生じていた。これに対して、前述のスクリーン印刷機を用いたウェットスタック法では、PETフイルムを使用しないことからフイルム廃棄の問題は生じないが、5ミクロン以下の厚みでピンホールのない均一な誘電体シートを作製することは原理的に困難であった。
【0004】
これらの従来の製造方法の問題点を解決するために、本発明者等はすでに水系バインダを使用可能な新規な製造方法(特願平9−33759号)を提案している。
【0005】
また、従来、積層コンデンサの焼成に当たっては、ジルコニアやマグネシアの磁器セッター上に未焼成のチップを整列し、300℃前後で脱脂した後に、トンネル炉やバッチ炉を用いて昇温速度50〜200℃/時間で1300℃前後まで昇温し、数時間保持後に降温速度50〜200℃/時間で降温して焼成を行っている。
【0006】
これに対して、最近では、地球温暖化の環境問題の改善のために、熱効率の良い製造プロセスが要望されている。例えば、MLC製造の熱効率の改善のために600℃〜1500℃/時間の速度で昇温や降温を行い、短時間で焼成を達成する方法も提案されている。この急速焼成を実現するためのセッター材料として、急激な熱衝撃に耐える白金、ニクロム、モリブデン、タングステン系金属からなる金属ベースの焼成用セッターおよびこれにジルコニア、マグネシア等のセラミクスをコートした材料等、各種のセッター材料が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、MLC製造の熱効率を改善するために、通常用いられる誘電体材料(例えば、特開昭47−35751号、特願昭59−220745号、特願昭60−8999号等)を用いて、600℃〜1500℃/時間の速度で昇温、降温を行い、短時間で焼成した場合には、焼成後の素子にクラックが生じやすいという欠点があった。このクラック発生の問題は、特に、5.0×5.7×2.0mmサイズで5ミクロン以下の誘電体層を有するような大型のMLCを製造する場合には特に顕著であった。
【0008】
また、MLC製造に当たり、水系バインダを用いて従来のJISのB特性(容量変化率が±10%以下、−25℃〜+85℃)のチタン酸バリウム系材料のスラリー化を行った場合には、さらに次のような問題が生じていた。
【0009】
まず、前述の誘電体材料では、通常用いられるアクリル樹脂を用いたバンイダーの場合にはスラリーの泡が立ちやすく、またピンホールが出やすい欠点があった。また、得られた素子の端面研磨のために湿式バレル処理を行うとチッピングが生じ易いという欠点が存在していた。これらの欠点は特に水系バインダを用いた時に顕在化し、量産上の大きな問題点であった。これらの欠陥以外にも、特に、5.0×5.7×2.0mmサイズで5ミクロン以下の誘電体層を有するような大型のMLCを製造する場合には、絶縁耐圧が200V以下に低下する問題点が存在していた。
【0010】
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、水系のバインダを使用して良好にスラリー化可能であり、急速焼成でもクラックを生じることなく良好に焼結可能で、バレル処理後にチッピングが生じにくく、積層セラミクスコンデンサ用として好適な誘電体磁器組成物を提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、そのような組成物を用いて、大型の場合でも耐圧に優れ、JISのB特性を満たすことが可能な、高性能で信頼性の高い積層セラミクスコンデンサを提供することであり、さらに、そのような優れた積層セラミクスコンデンサを製造可能な、熱効率、量産性、および環境性に優れた製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記の課題を達成すべく検討した結果、請求項1に記載の通り、誘電体材料として、(Ba1-x Cax )TiO3 、但し、0.005≦x≦0.05、の組成式で表される組成物に、MnO−CoO−MgOからなる添加物を0.2〜2mol%含むと共にY2 3 添加物を2.5mol%以下含み、さらに、SiO2 −Al2 3 −BaO−CaO−Ta2 5 からなるガラス成分を0.5〜5mol%加えたことを特徴とする誘電体磁器組成物を用いることにより、上記課題を達成し得ることを見出した。
【0013】
このような誘電体磁器組成物は、水系のバインダを使用して良好にスラリー化可能であり、急速焼成でもクラックを生じることなく良好に焼結可能である。ここで、各組成の範囲は、次の理由によって決定されている。
【0014】
まず、Baを置換するCaの量を0.5〜5mol%の範囲としたのは、Ca量が0.5mol%より少ないと、還元雰囲気での焼成時における絶縁抵抗の低下を防ぐことが困難であり、また逆に、Ca量が5mol%より多いと、誘電率を3000以上に保ちながら容量温度特性をB特性に維持することが困難となるためである。
【0015】
次に、MnO−CoO−MgOからなる添加物の量を0.2〜2mol%としたのは、0.2mol%より少ないと、還元雰囲気での焼成時における絶縁抵抗の低下を防ぐことが困難であるばかりでなく、誘電体層の厚さが5ミクロン以下の場合に誘電損失が3%以上となってしまい、また逆に、この成分の添加量が2mol%より多いと、誘電率が3000未満となり、小型・大容量化が困難となるためである。
【0016】
また、Y2 3 添加物の量を2.5mol%以下としたのは、この添加物が2.5mol%より多いと、誘電率が3000より低くなり、温度特性がB特性を満たさなくなるためである。
【0017】
続いて、SiO2 −Al2 3 −BaO−CaO−Ta2 5 からなるガラス成分の量を0.5〜5mol%としたのは、次の理由による。すなわち、このガラス成分の量が0.5mol%より少ないと、1300℃以下での焼成が困難となり、さらに、600℃/時間を超える急速な昇温、降温の焼成プロファイルを用いた時に、素子にクラックが生じやすくなるためである。また、水系バインダを用いた場合に泡の発生が多くなるばかりでなく、誘電体シートにピンホールが出やすくなり、MLCを焼成した後にバレル処理を行った場合のチッピングが多くなるためである。逆に、このガラス成分の量が5mol%より多いと、誘電率が低下するばかりでなく、焼成体同士やジルコニアセッターとの融着が激しくなってしまうためである。
【0018】
請求項2に記載の誘電体磁器組成物は、請求項1に記載の組成物において、さらに、MnO−CoO−MgOの各成分が、それぞれ、MnO=0.05〜0.5mol%、CoO=0.05〜0.5mol%、MgO=0.1〜1.5mol%であることを特徴としている。
【0019】
この構成によれば、次のような作用が得られる。すなわち、請求項1に記載の組成物において、MnO−CoO−MgOからなる添加物の量は、上記のように0.002〜0.02の範囲に限定され、その各成分の具体的な量は適宜設定可能であるが、請求項2に記載の範囲に限定することが望ましい。さらに言えば、この添加物の構成比率は、MnO−CoO/MgO≧0.5となることが望ましい。
【0020】
請求項3に記載の誘電体磁器組成物は、請求項1に記載の組成物において、さらに、SiO2 −Al2 3 −BaO−CaO−Ta2 5 の各成分が、それぞれ、SiO2 =0.5〜3mol%、Al2 3 =0.05〜0.5mol%、BaO=0.5〜2mol%、CaO=0.5〜2mol%、Ta2 5 =0.05〜0.5mol%であり、平均粒径が0.5ミクロン以下のガラス成分であることを特徴としている。
【0021】
この構成によれば、次のような作用が得られる。すなわち、請求項1に記載の組成物において、SiO2 −Al2 3 −BaO−CaO−Ta2 5 からなるガラス成分の量は、上記のように0.005〜0.05の範囲に限定され、その平均粒径や各成分の具体的な量は適宜設定可能であるが、具体的には、請求項3に記載の範囲に限定することが望ましい。
【0022】
すなわち、ガラス成分の平均粒径を0.5ミクロン以下としたのは、特に誘電体層を5ミクロンレベルまで薄層化した場合に、ガラス成分の平均粒径をこのように限定することにより、耐圧が400V以上となる優れたMLCを実現できるためである。これに対して、SiO2 およびAl2 3 の量を上記の範囲に限定したのは、この範囲外ではガラス化が困難になるためであり、BaOおよびCaOの量を上記の範囲に限定したのは、この範囲外では誘電率が小さくなるためである。
【0023】
また、Ta2 5 の量を上記の範囲に限定したのは、0.05mol%より少ないとバレル処理時のチッピングが多くなり、また耐圧も十分な値が得られないばかりでなく、急速焼成時のクラックが生じるためである。また逆に、0.5mol%より多い場合には、容量温度特性がB特性を満たさないためである。
【0024】
このガラス成分は、すでに仮焼された基本成分である(Ba1-x Cax )TiO3 、但し、0.005≦x≦0.05、の組成式で表される組成物に、MnO−CoO−MgOからなる添加物を0.2〜2mol%含むと共にY2 3 添加物を2.5mol%以下含む仮焼粉に添加することが望ましい。
【0025】
このような組成範囲にすることにより、1300℃以下の還元雰囲気焼成温度で、良く知られているJISのB特性を持つ誘電体材料を容易に得ることができる。すなわち、JISのB特性誘電体の基本的な性能である1012Ωcmより大きな絶縁抵抗、5%以下の小さな誘電損失、優れた高温負荷寿命特性、および3000以上の大きな誘電率を満たしながらB特性の容量温度範囲(±10%以内)を持つ誘電体材料を得ることができる。
【0026】
請求項4に記載の製造方法は、内部電極と誘電体を交互に積層して積層体を形成し、この積層体を焼成して積層セラミクスコンデンサを製造する方法において、請求項1から請求項3に記載された誘電体磁器組成物の中から選択された組成物を誘電体として使用することを特徴としている。
この方法によれば、請求項1〜3に記載された組成物が、水系のバインダを使用して良好にスラリー化可能であり、急速焼成でもクラックを生じることなく良好に焼結可能である。すなわち、この組成物を用いて急速焼成を行うことができるため、熱効率を改善でき、それによって環境性を向上できると共に、ピンホールやチッピングを防止して電気的特性を向上できる。
【0027】
請求項5に記載の製造方法は、請求項4に記載の方法において、積層体として、上記組成物からなる誘電体と、NiまたはNi−Ta合金からなる少なくとも2層の内部電極を有する積層体を形成することを特徴としている。この方法によれば、NiまたはNi−Ta合金からなる少なくとも2層の内部電極を有することにより、コンデンサの信頼性を向上できる。具体的には、Niに対して10%以下のTaを添加することにより、3ミクロン以下の誘電体層を持つMLCにおいても250V以上の耐圧を持つMLCを作製することができる。しかし、金属の電気抵抗の観点からはTaの添加量は3%以下が望ましい。
【0028】
請求項6に記載の製造方法は、請求項4に記載の方法において、上記積層体を、1200〜1300℃、酸素分圧10-8〜10-13 atmの還元雰囲気で焼成し、その後に、600〜1100℃、2×10-1〜1×10-7atmの酸素分圧の雰囲気で熱処理することを特徴としている。
この方法によれば、上記組成物を1300℃以下の還元雰囲気で焼成することで、JISのB特性を持つ誘電体層を効率よく生成することができるため、電気的特性に優れたMLCを効率よく作製することができる。したがって、熱効率および環境性を向上できる。
【0029】
請求項7に記載の方法は、請求項4に記載の方法において、上記積層体を、上記誘電体磁器組成物の焼結粒子が0.2〜2ミクロンとなる条件で焼成し、熱処理することを特徴としている。
この方法によれば、誘電体組成の焼結粒子を0.2〜2ミクロンとすることにより、特に誘電体層を5ミクロンレベルまで薄層化した場合に、焼結粒子の粒径をこのように限定することにより、耐圧の優れたMLCを実現できる。
【0030】
請求項8に記載の方法は、請求項4に記載の方法において、上記誘電体磁器組成物をスラリー化する際に分散媒体として水系溶剤を用いることを特徴としている。
この方法によれば、誘電体磁器組成物を水系溶剤を用いて良好にスラリー化可能であり、泡の発生等を抑えてピンホールの発生を防止でき、焼成後のバレル処理時におけるチッピングの発生を防止できるため、量産性を向上できる。また、有機溶剤を使用する場合に比べて、環境性を格段に向上できる。
【0031】
請求項9に記載の方法は、請求項4に記載の方法において、上記積層体を、金属板セッター上に置き、600〜1500℃/時間の昇温速度で1200〜1300℃まで昇温させ、数時間保持し、その後に、600〜1500℃/時間の降温速度で室温まで降下させることを特徴としている。
この方法によれば、急速焼成を行うことにより、熱効率を向上でき、それによって環境性を向上できる。
【0032】
請求項10に記載の方法は、請求項9に記載の方法において、上記金属板セッターが、W、Mo、Pt、Ni−Cr−Fe系、およびFe−Cr−Co−Al系のいずれか一つを含む金属板であることを特徴としている。
この方法によれば、金属板セッターの材料を限定したことにより、急速焼成時の急激な熱衝撃に対しても金属板セッターの変形や破損等の発生を防止できるため、その上に置いた積層体を良好に保持することができ、MLCを良好に製造することができる。
【0033】
請求項11に記載の方法は、請求項9に記載の方法において、上記金属板セッターが、W、Mo、Pt、Ni−Cr−Fe系、およびFe−Cr−Co−Al系のいずれか一つを含む金属板であり、その上部がセラミクスでコートされていることを特徴としている。
この方法によれば、金属板セッターの材料を限定し、さらに、その上部をセラミクスでコートしたことにより、急速焼成時の急激な熱衝撃に対しても金属板セッターの変形や破損等の発生を防止できるため、その上に置いた積層体を良好に保持することができ、MLCを良好に製造することができる。
【0034】
請求項12に記載の積層セラミクスコンデンサは、請求項4から請求項11に記載の方法の中から選択された方法により製造されたことを特徴としている。 すなわち、請求項4〜11の各製造方法は、前述した通り、熱効率、量産性、および環境性に優れた製造方法であり、そのような優れた製造方法によって、優れた電気的特性を持つ、小型・高性能で信頼性の高い積層セラミクスコンデンサを得ることができる。特に、本発明は、誘電体層を5ミクロンレベルまで薄層化した小型・多層の積層セラミクスコンデンサに好適である。
【0035】
【実施例】
以下には、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明する。
【0036】
[1.製造工程]
[誘電体スラリーの作製]
誘電体ベース材料の作製に当たっては、まず、粒径0.2〜1ミクロンのBaTiO3 、CaTiO3 、(MgCO3 4 ・Mg(OH)2 ・5H2 O、MnCO3 、Co2 3 ,Y2 3 、の各材料粉末をそれぞれ所定量秤量した。そして、これらの材料をボールミルにより16時間湿式混合し、次いでスプレードライヤーで乾燥させて、1000〜1200℃で2時間の仮焼を行った。その後にボールミルを用いて粉砕を行い、平均粒径が0.3〜1.0ミクロンの誘電体ベース材料を得た。
【0037】
ガラス成分材料の作製に当たっては、まず、SiO2 、BaCO3 、CaCO3 、Al2 3 およびTa2 5 、の各材料粉末をそれぞれ所定量秤量した。そして、これらの材料を白金るつぼに入れ、1300℃で4時間の溶融を行い、得られた溶解物を水中に投下してガラス化した。その後にジェットミルなどの粉砕機を用いて平均粒径が0.2〜0.5ミクロンのガラス粉末を得た。
【0038】
以上のようにして得られた誘電体ベース材料とガラス粉末から、各材料の混合比率の異なる複数の誘電体原料を作製した。各誘電体原料1000gに対して、水とエチルアルコールおよび分散剤を80:19:1で混合した溶剤を700g入れ、ホモジナイザーを用いて分散させた。この混合物を、通常の良く知られている分散方法であるボールミルやアトリッションミルを用いて20時間分散させた後、さらに水性エマルジョンとアクリル樹脂と可塑剤を含む溶液を入れて、複数種類のスラリーを作製した。なお、これらのスラリーの粘性は、いずれも約200cpsに調整した。
【0039】
[グリーンチップの作製]
得られた誘電体スラリーを用いて、ドクターブレード装置により、PETフィルム上に5〜10ミクロンの厚さを持つグリーンシートを作製した。このグリーンシート上に、内部電極用ペーストを2ミクロンの厚さで印刷した。ここで、内部電極用ペーストとしては、平均粒径0.5ミクロンのNi粒子100重量部と、有機ビヒクル(エチルセルロース樹脂8重量部をブチルカルビトール92重量部に溶解したもの)40重量部、およびブチルカルビトール10重量部を、3本ロールにより混練し、ペースト化したものを使用した。次いで、PETフィルムからシートを剥離して積層し、80℃で1トンの静水圧を用いて加圧接着してグリーンチップを得た。積層数は100層とした。
【0040】
[切断・熱処理]
図1に示すように、得られたグリーンチップを所定サイズに切断して、これらのチップ1をPt金属板上にジルコニアをコートしてなるセッター2に搭載し、▲1▼脱バインダ処理、▲2▼焼成、および▲3▼アニールを下記の条件にて連続的に行ない、コンデンサチップ体を作製した。
【0041】
▲1▼脱バインダ処理
「昇温速度:15℃/時間、保持温度:280℃、温度保持時間:8時間、雰囲気ガス:空気中」
▲2▼焼成
「昇温速度:1000℃/時間、保持温度:1280℃、温度保持時間:2時間、冷却速度:1000℃/時間、雰囲気ガス:加湿したN2 とH2 との混合ガス、酸素分圧:10-12 atm」(ただし、実施例21の試料については、1240℃で焼成を行った。)
▲3▼アニール
「保持温度:1000℃、温度保持時間:8時間、昇温、降温速度:600℃/時間、雰囲気ガス:加湿したN2 ガス、酸素分圧:10-6atm」
なお、この一連の処理において、それぞれの雰囲気ガスの加湿にはウェッターを用いた。
【0042】
[バレル処理・外部電極の形成]
得られたコンデンサチップ体の端面をバレル処理により研磨した後、この端面に外部電極用ペーストを転写した。ここで、外部電極用ペーストとしては、平均粒径0.5ミクロンのCu粒子100重量部と、有機ビヒクル(エチルセルロース樹脂8重量部をブチルカルビトール92重量部に溶解したもの)35重量部、およびブチルカルビトール7重量部とを混練し、ペースト化したものを使用した。次いで、このコンデンサチップ体を、N2 +H2 雰囲気中で800℃にて10分間焼成して外部電極を形成し、積層型セラミックチップコンデンサのサンプルを得た。
【0043】
[2.誘電体組成の差異による特性比較]
以上の製造工程によって、3.2×1.6mmおよび5.0×5.7mmという2種類のサイズのサンプルを製造した。これらのサンプルにおいて、有効誘電体層の厚さは5ミクロン、積層数は100層であり、内部電極層の厚さは約1.5ミクロンであった。次の表1は、このようにして得られた各サンプルの誘電体層の組成を示している。
【0044】
【表1】
Figure 0004253869
【0045】
この表1において、実施例1〜21は、本発明に係る組成であり、参考例1〜10は、本発明の範囲外の組成である。そして、この表1に示すような誘電体組成を持つ複数のサンプルの各々について、グリーンシートのピンホール、焼成後のクラック数、バレル処理後のチッピング数の外観検査を行うと共に、容量の温度特性、誘電率、誘電損失、耐圧、絶縁抵抗等を測定したところ、下記の表2に示すような結果が得られた。なお、この場合の検査および測定の詳細は、次の通りである。
【0046】
▲1▼外観検査
グリーンシートのピンホールは、シートを1cm2 に切断して50倍の顕微鏡で観察し、ピンホールの有無を調べた。ピンホールがある場合には、その数を記載した。
焼成後のクラック数は、各組成毎に20個のサンプルを使用して、目視により各組成20個中におけるクラック発生数をそれぞれ求めた。
バレル後のチッピング数は、各組成毎に20個のサンプルを使用して、回転バレル装置に1mm径のアルミナボールと800番のアルミナ研磨剤を入れ、60rpmで3時間回転させてバレル処理を行い、その後に肉眼でエッジの欠けを観察し、各組成20個中におけるチッピング発生数をそれぞれ求めた。
【0047】
▲2▼容量の温度特性
容量の温度特性は、JISのB特性を満足するか否かを調べた。具体的には、LCRメータにより、−25〜85℃について測定電圧1Vで容量を測定し、容量変化率が±10%以内(基準温度20℃)を満足するか否かを調べた。満足する場合を○、満足しない場合を×とした。
【0048】
▲3▼比誘電率εsおよび誘電損失
20℃における静電容量を測定し、電極面積と誘電体の厚みから比誘電率を測定した。
【0049】
▲4▼耐圧
素子に電圧を印可して電流が10mA以上が流れた電圧を耐圧とした。測定数は各組成毎に5個として、その平均を求めた。
【0050】
【表2】
Figure 0004253869
【0051】
この表2から明らかなように、本発明に係る誘電体組成を持つサンプル(実施例1〜21)の各特性は、いずれも本発明の範囲外の誘電体組成を持つサンプル(参考例1〜10)に比べて格段に優れている。
【0052】
すなわち、実施例1〜21の各特性から明らかなように、本発明に係る誘電体組成を用いた場合には、1000℃/時間の昇温のような急速な焼成条件で焼成を行っても素子にクラックが生じることはなく、バレル処理後のチッピングも生じない。また、水系バインダを用いてシート成形を行ってもピンホールの発生が極めて少なく、結果として、大型サイズでも耐圧に優れたMLCを製造することができる。
【0053】
[3.内部電極組成の差異による特性比較]
以下には、前述した製造工程によって得られたサンプルのように内部電極にNiを用いた場合と、Ni−Taの合金を用いた場合との比較について説明する。一例として、表1に示す実施例8と同じ誘電体組成を持ち、内部電極に1%のTaを添加したNi金属を用いたサンプルを実施例22として、表2と同様の特性を調べたところ、下記の表3に示すような結果が得られた。
【0054】
すなわち、表3は、内部電極用金属の組成のみが異なる以外は全く同じ条件で作製された、本発明に係る同じ誘電体組成を持つ同サイズの2種類のサンプルとして、Ni金属のみを用いた実施例8と、1%のTaを添加したNi金属を用いた実施例22の各特性をそれぞれ示している。
【0055】
【表3】
Figure 0004253869
【0056】
この表3から明らかなように、実施例22の耐圧や絶縁抵抗は、実施例8に比べて大幅に向上している。このことは、内部電極用金属として、Ni金属のみを用いた場合よりも、Ni−Ta合金を用いることによって、耐圧を向上でき、さらに、絶縁抵抗を向上できることを実証するものである。さらに、200℃で50Vを印加する高温加速寿命試験を行ったところ、絶縁抵抗が106 Ω以下に低下するまでの時間は、実施例8では平均10時間であるのに対して、実施例22では平均20時間まで向上していた。これらの結果から、内部電極用金属として、Ni−Ta合金を用いることによって、各種の特性を向上できることは明らかである。
【0057】
[4.バインダの差異による特性比較]
以下には、前述した製造工程によって得られたサンプルのように誘電体組成物をスラリー化する際のバインダとして水系バインダを用いた場合と、有機溶剤を用いた場合との比較について説明する。一例として、表1に示す実施例8と同じ誘電体組成について有機溶剤を用いたサンプルを実施例23とし、また、参考例5と同じ誘電体組成について有機溶剤を用いたサンプルを参考例11として、表2と同様の特性を調べたところ、下記の表4に示すような結果が得られた。
【0058】
すなわち、表4は、バインダが異なる以外は全く同じ条件で作製された、本発明に係る同じ誘電体組成を持つ同サイズの2種類のサンプルとして、水系バインダを用いた実施例8と有機溶剤を用いた実施例23の各特性をそれぞれ示すと共に、本発明の範囲外の同じ誘電体組成を持つ同サイズの2種類のサンプルとして、水系バインダを用いた参考例5と有機溶剤を用いた参考例11の各特性をそれぞれ示している。
【0059】
【表4】
Figure 0004253869
【0060】
この表4から明らかなように、有機溶剤を用いて作製した実施例23の特性は、水系バインダを用いて作製した実施例8とほぼ同等である。これに対して、本発明の範囲外の誘電体組成を用いた参考例5および参考例11においては、水系バインダを用いた場合と有機溶剤を用いた場合との間の差が大きい上、得られた特性も十分ではない。このことは、本発明に係る組成物を用いることにより、バインダの種類に関わらず、良好な特性を安定して得られることを実証するものである。
【0061】
[5.他の作用・効果]
さらに、前記製造工程中においては、誘電体のガラス成分材料として、SiO2 、BaCO3 、CaCO3 、Al2 3 およびTa2 5 、の各材料粉末をそれぞれ用いたが、本発明において、誘電体ベース材料であるチタン酸バリウム系材料にガラス成分としてTa2 5 を添加することは必須である。このようにTa2 5 を添加することにより、粒界に選択的にTa2 5 を析出させることが可能となる。ガラス成分として、Ta2 5 を含まない材料を添加した場合には、その効果がかなり小さくなる。
【0062】
[6.他の実施例]
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例を実施可能である。例えば、誘電体磁器組成物の具体的な組成は、本発明の範囲内で適宜選択可能である。同様に、電極用金属の組成やバインダの組成等も、適宜選択可能である。さらに、具体的な製造工程や各工程の条件も適宜選択可能である。例えば、脱バインダ処理や焼成、アニールにおける温度条件や昇温・降温速度条件、雰囲気ガス条件等は、適宜選択可能である。これに関連して、前記実施例においては、還元雰囲気での焼成について説明したが、酸化雰囲気でも同等な特性が得られることは明らかである。
【0063】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、水系のバインダを使用して良好にスラリー化可能であり、急速焼成でもクラックを生じることなく良好に焼結可能で、バレル処理後にチッピングが生じにくく、積層セラミクスコンデンサ用として好適な誘電体磁器組成物を提供することができる。
【0064】
そして、そのような組成物を用いて、大型の場合でも耐圧に優れ、JISのB特性を満たすことが可能な、高性能で信頼性の高い積層セラミクスコンデンサを提供することができる。さらに、そのような優れた積層セラミクスコンデンサを製造可能な、熱効率、量産性、および環境性に優れた製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層セラミクスコンデンサの製造工程を示す概念図である。
【符号の説明】
1…チップ
2…セッター

Claims (12)

  1. (Ba1-x Cax )TiO3 、但し、0.005≦x≦0.05、の組成式で表される組成物に、MnO−CoO−MgOからなる添加物を0.2〜2mol%含むと共にY2 O3 添加物を2.5mol%以下含み、さらに、SiO2 −Al2 O3 −BaO−CaO−Ta2 O5 からなるガラス成分を0.5〜5mol%加えたことを特徴とする誘電体磁器組成物。
  2. 上記組成物のMnO−CoO−MgOの各成分が、それぞれ、MnO=0.05〜0.5mol%、CoO=0.05〜0.5mol%、MgO=0.1〜1.5mol%であることを特徴とする請求項1記載の誘電体磁器組成物。
  3. 上記組成物のSiO2 −Al2 O3 −BaO−CaO−Ta2 O5 の各成分が、それぞれ、SiO2 =0.5〜3mol%、Al2 O3 =0.05〜0.5mol%、BaO=0.5〜2mol%、CaO=0.5〜2mol%、Ta2 O5 =0.05〜0.5mol%であり、平均粒径が0.5ミクロン以下のガラス成分であることを特徴とする請求項1記載の誘電体磁器組成物。
  4. 内部電極と誘電体を交互に積層して積層体を形成し、この積層体を焼成して積層セラミクスコンデンサを製造する方法において、
    上記請求項1から請求項3に記載された誘電体磁器組成物の中から選択された組成物を誘電体として使用することを特徴とする積層セラミクスコンデンサの製造方法。
  5. 上記積層体として、上記組成物からなる誘電体と、NiまたはNi−Ta合金からなる少なくとも2層の内部電極を有する積層体を形成することを特徴とする請求項4記載の積層セラミクスコンデンサの製造方法。
  6. 上記積層体を、1200〜1300℃、酸素分圧10-8〜10-13 atmの還元雰囲気で焼成し、その後に、600〜1100℃、2×10-1〜1×10-7atmの酸素分圧の雰囲気で熱処理することを特徴とする請求項4記載の積層セラミクスコンデンサの製造方法。
  7. 上記積層体を、上記誘電体磁器組成物の焼結粒子が0.2〜2ミクロンとなる条件で焼成し、熱処理することを特徴とする請求項4記載の積層セラミクスコンデンサの製造方法。
  8. 上記誘電体磁器組成物をスラリー化する際に分散媒体として水系溶剤を用いることを特徴とする請求項4記載の積層セラミクスコンデンサの製造方法。
  9. 上記積層体を、金属板セッター上に置き、600〜1500℃/時間の昇温速度で1200〜1300℃まで昇温させ、数時間保持し、その後に、600〜1500℃/時間の降温速度で室温まで降下させることを特徴とする請求項4記載の積層セラミクスコンデンサの製造方法。
  10. 上記金属板セッターが、W、Mo、Pt、Ni−Cr−Fe系、およびFe−Cr−Co−Al系のいずれか一つを含む金属板であることを特徴とする請求項9記載の積層セラミクスコンデンサの製造方法。
  11. 上記金属板セッターが、W、Mo、Pt、Ni−Cr−Fe系、およびFe−Cr−Co−Al系のいずれか一つを含む金属板であり、その上部がセラミクスでコートされていることを特徴とする請求項9記載の積層セラミクスコンデンサの製造方法。
  12. 上記請求項4から請求項11に記載の方法の中から選択された方法により製造されたことを特徴とする積層セラミクスコンデンサ。
JP24460398A 1997-12-19 1998-08-31 誘電体磁器組成物、積層セラミクスコンデンサとその製造方法 Expired - Lifetime JP4253869B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24460398A JP4253869B2 (ja) 1997-12-19 1998-08-31 誘電体磁器組成物、積層セラミクスコンデンサとその製造方法
US09/209,539 US6074970A (en) 1997-12-19 1998-12-11 Dielectric ceramic composition, multilayer ceramic capacitor and process of producing same
DE69827591T DE69827591T2 (de) 1997-12-19 1998-12-17 Dielektrische keramische Zusammensetzung, Vielschichtkondensator und Herstellungsverfahren
EP98123978A EP0924721B1 (en) 1997-12-19 1998-12-17 Dielectric ceramic composition, multilayer ceramic capacitor and process of producing same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-351186 1997-12-19
JP35118697 1997-12-19
JP24460398A JP4253869B2 (ja) 1997-12-19 1998-08-31 誘電体磁器組成物、積層セラミクスコンデンサとその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11236264A JPH11236264A (ja) 1999-08-31
JP4253869B2 true JP4253869B2 (ja) 2009-04-15

Family

ID=26536808

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24460398A Expired - Lifetime JP4253869B2 (ja) 1997-12-19 1998-08-31 誘電体磁器組成物、積層セラミクスコンデンサとその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6074970A (ja)
EP (1) EP0924721B1 (ja)
JP (1) JP4253869B2 (ja)
DE (1) DE69827591T2 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6335302B1 (en) * 1999-01-14 2002-01-01 Tdk Corporation Dielectric composition and ceramic capacitor using the same
DE60041120D1 (de) * 1999-10-05 2009-01-29 Tdk Corp Verfahren zur herstellung einer dielektrischen, keramischen zusammensetzung
KR100380720B1 (ko) * 2000-07-05 2003-04-18 삼성전기주식회사 유전체 세라믹 조성물 및 이를 이용한 적층 세라믹 커패시터
JP3581114B2 (ja) * 2001-06-27 2004-10-27 シャープ株式会社 拡散防止膜およびその製造方法および半導体記憶素子およびその製造方法
US6734127B2 (en) * 2001-10-09 2004-05-11 Dong-Hau Kuo Ceramic materials for capacitors with a high dielectric constant and a low capacitance change with temperature
TW569254B (en) * 2001-11-14 2004-01-01 Taiyo Yuden Kk Ceramic capacitor and its manufacturing method
JP4506090B2 (ja) * 2003-03-25 2010-07-21 株式会社村田製作所 誘電体セラミックおよび積層セラミックコンデンサ
US20060169389A1 (en) * 2005-01-31 2006-08-03 Barber Daniel E Electrode paste for thin nickel electrodes in multilayer ceramic capacitors and finished capacitor containing same
JP2006265003A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Nippon Chem Ind Co Ltd 誘電体セラミック形成用組成物および誘電体セラミック材料
JP4438659B2 (ja) 2005-03-24 2010-03-24 Tdk株式会社 積層セラミック電子部品の製造方法
JP5094494B2 (ja) * 2008-03-26 2012-12-12 京セラ株式会社 積層セラミックコンデンサ
JP5434407B2 (ja) * 2009-09-10 2014-03-05 Tdk株式会社 セラミック電子部品およびその製造方法
WO2015005027A1 (ja) * 2013-07-09 2015-01-15 株式会社村田製作所 積層セラミックコンデンサ
JP6523040B2 (ja) * 2015-05-14 2019-05-29 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 誘電体磁器組成物およびその製造方法、ならびにセラミック電子部品
WO2018028772A1 (en) * 2016-08-10 2018-02-15 Politecnico Di Milano Active material and electric power generator containing it
WO2019120509A1 (en) * 2017-12-20 2019-06-27 Termo-Ind S.A. Active material and electric power generator containing it
IT201800002547A1 (it) * 2018-02-09 2019-08-09 Termo Ind Sa Batteria semi-solida con capacita’ di ricarica

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0678189B2 (ja) * 1984-10-20 1994-10-05 京セラ株式会社 非還元性高誘電率系誘電体磁器組成物
JPS61250905A (ja) * 1985-04-26 1986-11-08 ティーディーケイ株式会社 誘電体磁器組成物及びその製造法
JPH0821266B2 (ja) * 1987-03-11 1996-03-04 株式会社村田製作所 誘電体ペ−スト
DE69209417T2 (de) * 1991-09-25 1996-11-28 Murata Manufacturing Co Nichtreduzierbare dielektrische keramische Zusammensetzung
JP3435607B2 (ja) * 1992-05-01 2003-08-11 株式会社村田製作所 非還元性誘電体磁器組成物
US5510305A (en) * 1993-06-15 1996-04-23 Murata Manufacturing Co., Ltd. Non-reducible dielectric ceramic composition
US5646080A (en) * 1995-11-20 1997-07-08 Tam Ceramics, Inc. Dielectric stable at high temperature
JP3039397B2 (ja) * 1996-01-18 2000-05-08 株式会社村田製作所 誘電体磁器組成物とそれを用いた積層セラミックコンデンサ
JPH10229028A (ja) * 1997-02-18 1998-08-25 Toshiba Corp 積層電子部品の製造方法および積層セラミクスコンデンサ

Also Published As

Publication number Publication date
US6074970A (en) 2000-06-13
EP0924721A1 (en) 1999-06-23
DE69827591T2 (de) 2005-12-01
DE69827591D1 (de) 2004-12-23
JPH11236264A (ja) 1999-08-31
EP0924721B1 (en) 2004-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5316642B2 (ja) 積層セラミックコンデンサの製造方法および積層セラミックコンデンサ
KR100731867B1 (ko) 유전체 자기 조성물 및 전자 부품
JP4253869B2 (ja) 誘電体磁器組成物、積層セラミクスコンデンサとその製造方法
JP4635928B2 (ja) 積層型電子部品およびその製造方法
JP4992918B2 (ja) 誘電体セラミックおよび積層セラミックコンデンサ
KR20070088360A (ko) 유전체 자기조성물 및 그 제조방법
CN102086121B (zh) 介电陶瓷以及层叠陶瓷电容器
CN102219478B (zh) 电介质瓷组成物以及陶瓷电子零件
JP4587924B2 (ja) 積層セラミックコンデンサ
JP2015156470A (ja) 積層型セラミック電子部品
CN102190488B (zh) 电介体陶瓷及层叠陶瓷电容器
JP2011057511A (ja) セラミック電子部品およびその製造方法
CN100592442C (zh) 电子部件
JP4548118B2 (ja) 誘電体磁器組成物、電子部品およびこれらの製造方法
JP4717302B2 (ja) 誘電体磁器組成物及び電子部品
JP3961454B2 (ja) 低温焼成誘電体磁器組成物とこれを用いた積層セラミックキャパシター
JP2001302342A (ja) 誘電体磁器組成物、積層セラミックコンデンサとその製造方法
US7820578B2 (en) Dielectric ceramic composition and method of production thereof
JP2021155257A (ja) 誘電体磁器組成物および電子部品
JP4461503B2 (ja) 誘電体磁器組成物、積層セラミックコンデンサとその製造方法
JP3908458B2 (ja) 誘電体磁器組成物の製造方法
JP2001110665A (ja) 誘電体組成物およびこれを用いたセラミックコンデンサ
JP2016134462A (ja) 積層型セラミック電子部品
JPH10139539A (ja) 誘電体磁器組成物
JP2002338333A (ja) 焼結助剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080912

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090106

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120206

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140206

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term