JP4253821B2 - セラミック型スピーカ - Google Patents

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Description

本発明は、セラミック型スピーカに関するものであり、特に、主に築造物の天井面や壁面に取り付けられ、室内の通常放送(一般音声)用又は非常放送用などとして使用されるセラミック型スピーカに関するものである。
従来、建物のビル等の室内には、一般音声放送、BGM又は非常放送用としてスピーカが設置される。この種の建物内放送設備として用いられるスピーカは、主にダイナミック型スピーカであり、コーン紙をマグネットで振動させて音声を出力させる形式のものである(例えば、特開平07−098982号公報等)。しかし、ダイナミック型スピーカは、その全体の形状が室内表面に露出するため、室内の意匠外観性(インテリア性)を損なうという問題がある。又、スピーカを設置する環境条件によって、スピーカの設置場所が防塵面や防水面の観点から厳しい制約を受ける欠点がある。
そこで、例えば室内の天井面や壁面を音響振動板とする圧電振動体がある。この圧電振動体が振動すると、室内の天井面や壁面が振動して音が出力される。従って、圧電振動体を天井面や壁面の内側に設置して用いることが可能である。この結果、圧電振動体は室内の意匠外観性を損なうことがなく、又、圧電振動体の設置場所の制約が緩和される(例えば、特開2000−224680号公報等)。
特開平07−098982号公報 特開2000−224680号公報
しかし、先に述べた圧電振動体には次の課題がある。例えば、非常放送設備又は通常放送設備においては、音のレベルを確保するために圧電振動体2個を直列接続したものを2つ用い、両者を互いに並列接続して使用することがある。この場合、圧電振動体に所要の電圧を確保するために、鉄筋コンクリート等にアースして100Vの音声信号をそのまま用いると、鉄筋コンクリート等に発熱が生じて、建物火災を発生させる危険性がある。
又、変圧装置により音声信号を70Vに降下させて2個直列の圧電振動体に印加した場合、圧電振動体1個当たり35Vがかかり、所要の音圧レベルは確保されるが、所要のインピーダンスは得られなくなる(インピーダンス整合のミスマッチ)。更に、変圧装置を使用したときは厚さが大きいために、圧電振動体を含む装置が厚くなって、広い設置スペースを必要とする。特に、壁材と壁材との空間が規格上通常45mmとされているため、厚みが大きいこのような圧電振動体を含む装置は、壁の内側面には、到底、取り付けることができない。
インピーダンスマッチングを図るためには、圧電振動体を含む並列回路の外部に抵抗などのインピーダンスを入れればよい。しかし、この場合、圧電振動体1個当たりにかかる電圧が低くなりすぎて、所要の音圧レベルが確保されなくなるという問題が生じる。
そこで、上記スピーカが設置される室内表面の意匠外観性を損なうことなく、且つ、環境条件上の制約を受けずに、任意の場所にスピーカを設置できるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、更に、インピーダンスのマッチングと、所要の電圧の確保及びマッチングトランスの薄型化とを同時に満足させるようにするために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこれらの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、音声信号を出力する駆動装置によって駆動されるセラミック型スピーカであって、前記駆動装置からの音声信号が入力される第1のトランスの2次側に第2のトランスの1次側を直列に電気的に接続したスピーカドライバと、前記スピーカドライバの第2のトランスの2次側からの音声信号により駆動されるセラミック振動体が直列に接続された複数の直列回路を並列に接続した直並列回路部とを備え、前記スピーカドライバは前記駆動装置と直並列回路部との間のインピーダンス整合をとることを特徴とするセラミック型スピーカを提供する。
この構成によれば、駆動装置から出力された音声信号V0(例えば、100V)は、先ず、第1のトランスにより電圧V1に変換され、次に、第2のトランスにより電圧V2に変換される。従って、第1のトランスの1次側コイルと2次側コイルの巻線数の比(第1の巻線比)、及び、第2のトランスの1次側コイルと2次側コイルの巻線数の比(第2の巻線比)を適当に変えることにより、直並列回路部のセラミック振動体に必要な電源電圧V2が得られると共に、インピーダンスの変換も調整され、インピーダンス整合のために抵抗Rなどを入れる必要がなくなる。
請求項2記載の発明は、上記第1のトランスと第2のトランスがスピーカケース内に収納され、且つ、該スピーカケースの同一平面上にて前記両トランスが互いに異なる個所に配置されていることを特徴とする請求項1記載のセラミック型スピーカを提供する。
この構成によれば、スピーカケース内面の2箇所に第1のトランスと第2のトランスが別々に分離配置されるので、両者を重ねて配置する場合に比べて、スピーカケースの厚さ寸法が半分に小さくなる。
請求項3記載の発明は、上記スピーカケースは建造物の建材に設置され、前記スピーカケースの正面部内側に上記各セラミック振動体を取り付けると共に、該スピーカケースの背面部内側に、前記スピーカドライバを配設し、前記スピーカケースの正面部を前記建材に貼着したことを特徴とする請求項2記載のセラミック型スピーカを提供する。
この構成によれば、上記スピーカケースの正面部内側にセラミック振動体を配設し、該ケースの正面部を建物の天井材、壁面材、ガラスなどの建材に接着して取り付ける。取付け後、前記スピーカドライバによりセラミック振動体を駆動すると、該セラミック振動体から出力された振動音は、建材の表面から建物室内に満遍なく放送される。この場合、建材自体がスピーカの振動板としての役目を果たす。又、スピーカを建材の裏面側に設置することにより、建材表面側に居る人間にはスピーカが見えないようにすることができる。
請求項4記載の発明は、上記スピーカケースの正面部が、上記建材に両面粘着テープにより貼着されることを特徴とする請求項3記載のセラミック型スピーカを提供する。
この構成によれば、前記スピーカを建材に取り付ける際は、スピーカケースの正面部を両面粘着テープにより建材に貼り付けるだけで取り付けられる。
請求項5記載の発明は、上記スピーカケースの正面部内側の複数箇所に夫々、上記セラミック振動体が配置されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載のセラミック型スピーカを提供する。
この構成によれば、複数のセラミック振動体がスピーカケース内面の複数箇所に配置されているので、1か所に重ねて設ける場合に比べて、スピーカケースの厚さ寸法が小さくなる。
請求項1記載の発明は、1つのトランスを用いた場合とは異なり、インピーダンスのマッチングを容易に図れると共に、部品点数を増加させることなく、所望の電圧に自由に変換することができる。又、1つのトランスを用いた場合に比べて、電力消費量が約1/3に低減するとともに、使用可能な周波数帯域が広くなる効果を有する。又、途中にインピーダンス整合用の抵抗Rを入れることなく、インピーダンス整合が図られるので、回路構成が簡素化すると共に、スピーカの薄型化が図れて、間隙の小さい壁面同士の間にも容易に設置できる。又、スピーカの長時間連続使用しても、抵抗Rを用いないので、発熱による建物の火災の恐れがない。更に、音圧レベル−周波数特性の改善を図ることができるので、所要帯域での音圧レベルが容易に確保することができる。
請求項2記載の発明は、前記スピーカケースの厚さを小さくできるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、セラミック型スピーカとして薄型化が可能になり、設置スペースの小さい箇所に設置することができる。
請求項3記載の発明は、建築物の建材裏面側に設置することより、スピーカを室内の人間には見えなくすることができ、請求項2記載の発明の効果に加え、室内の意匠外観性が著しく向上する。又、スピーカを建材に設置する場合、建材を開穿する必要が無いので、その設置作業性を良好にすることができ、特に、既設の建材に設置する場合にその施工を極めて簡単にすることができる。更に、セラミック振動体及びスピーカドライバが、スピーカケース内に収納されているので、従来のスピーカに比べて、防塵性、防水性及び耐衝撃性に優れ、スピーカの設置環境の制約を受けずに、任意の場所にスピーカを設置することができる。
請求項4記載の発明は、前記スピーカケースの正面部を両面粘着テープで建材裏面に貼り付けるのみで、スピーカを取り付けることができるので、請求項3記載の発明の効果に加えて、スピーカ取付けの際に、取付け金具などを使用する必要がなく、スピーカの取付け作業を容易迅速に実施でき、設置施工費を低減させることができる。
請求項5記載の発明は、前記スピーカケースの厚さを薄くすることができるので、請求項3又は4記載の発明の効果に加えて、スピーカの薄型化が図れ、間隙の狭い建材同士の間、例えば、天井板ボードと下地ボードの間にもスピーカを設置することができる。
本発明の一実施の形態を示し、スピーカの取り付け位置を説明する建材の平面図。 図1のスピーカの収納ケースの正面図。 図1のスピーカの収納ケースの背面図。 図1のスピーカの収納ケースの側面図。 図3のA−A線に沿った断面図。 図2の収納ケースを構成する振動体取付け側ハウジング部内側を説明する内面構成図。 図2のB−B線に沿った断面図。 図2の収納ケースに収納されたセラミック振動体を示す拡大正面図(a)と、そのC−C断面図(b)。 図8のセラミック振動体(コネクタを含む)を示す側面図。 図2の収納ケースを構成するトランス取付け側ハウジング部の内面側を説明する内面構成図。 本発明の一実施例に係るスピーカの駆動回路を説明する回路配線図。 図1のスピーカを天井部に取り付けた状態を説明する斜視図。 図1のスピーカを壁面部に取り付けた状態を説明する正面図 図1のスピーカをガラス部に取り付けた状態を説明する正面図 図1のスピーカの音圧レベル−周波数特性を示すグラフ。 図1のスピーカの他の音圧レベル−周波数特性を示すグラフ。
符号の説明
1 建材
2 セラミック型スピーカ(セラミックボードスピーカユニット)
3 空間部
4 収納ケース(スピーカケース)
5 正面側(振動体取付け側)ハウジング部
6 背面側(トランス取付け側)ハウジング部
7 定格値表示ラベル
8 注意事項表示ラベル
9 中心部
10 ねじ孔
11 連結ねじ
12 両面粘着テープ
14 ねじ穴
15〜20 円形凸部
21〜24 振動体取付け部
25〜28 第1〜第4のセラミック振動体
31 取付け孔
32 小ねじ
33A ばね座金
33B 平座金
33C セラミック用ワッシャー
33D セラミック用ブッシュ
34 ゴムダンパ(弾性体)
36,37 リード線クランプ用孔
38,39 リード線
41 硬化型シリコン
42 ジャンパー
4 プリント基板
45 第1のマッチングトランス(第1のトランス)
46 第2のマッチングトランス(第2のトランス)
47 固定ねじ
48 製造密番表示部
50 スピーカドライバ
51 1次側コイル
52 鉄心
53 2次側コイル
54 1次側コイル
55 鉄心
56 2次側コイル
58 ワンタッチ端子台
59a,59b リード線
60a,60b 圧着コネクタ
62a,62b 圧着コネクタ
63a,63b ケーブル
64a,64b 圧着コネクタ
66a,66b 圧着コネクタ
67,68 圧着コネクタ
69 直並列回路部
71 下地ボード
72 天井板ボード(岩綿吸音板)
73 点検口
75 パネル壁面
76 開閉板(点検口)
78 ガラス面(ガラス部)
本発明は、音声信号が入力される第1のトランスの2次側に第2のトランスを直列に接続し、前記音声信号の大きさを2段階で変換するようにしたことにより、インピーダンスのマッチング、所要の電圧の確保及びマッチングトランスの薄型化を同時に満足させるという目的を達成した。
又、本発明は、建造物の建材に設置されるスピーカにおいて、スピーカケースの正面部内側にセラミック振動体を取り付けると共に、該スピーカケースの背面部内側に、前記セラミック振動体を駆動するためのスピーカドライバを配設し、前記スピーカケースの正面部を前記建材の裏面に貼着したことにより、室内表面の意匠外観性を損なうことなく、所望の場所にスピーカを設置できるという目的を達成した。
以下、本発明の一実施の形態を図1乃至図16に従って説明する。図1において、1はビル、学校、病院、集合住宅、役所等の建造物の天井部等を構成する建材であり、建材1裏面の中央部9よりもやや外れた箇所には密閉タイプのセラミック型スピーカ(セラミックボードスピーカユニット)2が取り付けられている。セラミック型スピーカ2が取り付けられる建材1の材質は、振動可能な板状のものであれば、金属及び非金属のいずれでも良い。セラミック型スピーカ2は、図示を省略しているが、例えば100Vの音声信号を出力する増幅器等の駆動装置によって駆動される。
セラミック型スピーカ2は、図4の収納ケース4と、収納ケース4に形成された図5のスピーカドライバ収納用空間部3に収納された図6の第1〜第4のセラミック振動体25〜28と、同じくスピーカドライバ収納用空間部3に収納された図10に示すプリント基板44、第1のマッチングトランス45、及び第2のマッチングトランス46とを備えている。プリント基板44と、第1,第2のマッチングトランス45,46とは図11に示すスピーカドライバ50を構成する。
セラミック型スピーカ2の収納ケ−ス4は耐熱性樹脂(ABS樹脂)により成形されている。この収納ケ−ス4は、図2に示す正面側(振動体取付け側)ハウジング部5と、図3に示す背面側(トランス取付け側)ハウジング部6とからなり、背面側ハウジング部6の外面には、定格値表示ラベル7、注意事項表示ラベル8が貼付されている。この収納ケース4の一部分は、密閉型スピーカのバッフル板として機能する。
両ハウジング部5,6の隅角部、辺縁部中間部及び中央部には、図5に例示するように、複数のねじ孔10が形成されている。各ねじ孔10に連結ねじ11(図3)を螺合することによって、正面側ハウジング部5と背面側ハウジング部6とが互いに着脱可能に連結されている。又、図4に示すように、正面側ハウジング部5の外側面を両面粘着テープ12で建材1の裏面に貼着することにより、建材1にセラミック型スピーカ2が一体的に取り付けられている。なお、図3中の符号13は、後述のプリント基板44に接続された圧着コネクタであり、電源ケーブル、信号音用コード等が着脱自在に結線される。
正面側ハウジング部5の正面底部には、図2に示すように、この正面側ハウジング部5の外側に突出する計6個の円形凸部15〜20が2列3段に配設されている。即ち、図2に於ける上段部には2個の円形凸部15,16が突設されていると共に、下段部には2個の円形凸部17,18が突設され、更に、中段部にも2個の円形凸部19,20が突設されている。これら円形凸部15〜20の表面は平坦に形成され、建材1裏面に対する取付け面となり、上述の両面粘着テープ12が貼着される。これにより、正面側ハウジング部5の全面に両面粘着テープを貼着した場合に比較して作業性を良好にする。即ち、正面側ハウジング部5の全面に両面粘着テープを貼着した場合、両面粘着テープの面積が大きすぎて貼着作業時に気泡が入りやすく、これを防止するためには余程の注意力を持ってして作業をしなければならないという問題があるが、この実施の形態のように円形凸部15〜20を取付面とすることにより、貼着面を分割することができ、よって、接着面に気泡が生じにくく、容易に貼着作業を行うことができる。又、後述するように、四角部近傍の円形凸部15〜18はセラミック振動体25〜28を取り付けるための振動体取付け部21〜24とされているため、第1〜第4のセラミック振動体25〜28の振動をロスなく的確に建材1に伝達することができる。
正面側ハウジング部5の各四角部近傍の円形凸部15〜18の内面側には夫々、図7に示すように、ねじ穴14を有する振動体取付け部21〜24が設けられていると共に、振動体取付け部21〜24には、第1〜第4のバイモルフ型セラミック振動体である第1〜第4のセラミック振動体25〜28が着脱可能に取り付けられている。第1〜第4の振動体25〜28は、圧電振動性能を有するPZT(チタン酸ジルコニウム酸鉛)等のセラミック素子(円板状)を円形の金属板(Fe−42%Ni合金)の両面に貼着して作製され、セラミック素子と金属板との間に音声信号を加えることによりこの音声信号を振動に変換させる。第1〜第4の振動体25〜28の材料はこれに限らず他の圧電振動体素子を使用できる。
そして、第1のセラミック振動体25と第2のセラミック振動体26とは相互に直列に接続され、同様に、第3のセラミック振動体27と第4のセラミック振動体28とは相互に直列に接続されている。更に、第1,2のセラミック振動体25,26及び第3,4のセラミック振動体27,28は、図6及び図11に示すように、互いに並列に接続されている。
第1〜4のセラミック振動体25〜28の取付け構造及びリード線接続構造は全て同一であるので、以下、第2のセラミック振動体26の構造を例に挙げて説明する。図8に示すように、第2のセラミック振動体26の中心部には取付け孔31が開穿され、この取付け孔31には、図7に示すように、小ねじ32が螺合されている。従って、第2のセラミック振動体26は、小ねじ32により正面側ハウジング部5の円形凸部16内面側に着脱可能に締付け固定されている。
更に言えば、小ねじ32の座面と第2のセラミック振動体26の間には、ばね座金33A、平座金33B及びセラミック用ワッシャー33Cが順次介装されている。又、第2のセラミック振動体26と振動体取付け部22との間には、セラミック用ブッシュ33Dが順次介装されている。これにより、第2のセラミック振動体26に過大な締付け力が作用することを防止する。
又、第2のセラミック振動体26の円周外縁部には、図8に示すように、ゴムダンパ(弾性体)34が接着され、このゴムダンパ34の形状は、相対峙する2つの円弧部と、2つの円弧部の両端を結ぶ相互に平行な2つの直線部を有し、2つの直線部は第2のセラミック振動体26の円形の外縁部に対して接線方向に延びている。
ゴムダンパ34の円弧部の中央部には、2つのリード線クランプ用孔36,37が並設され、各孔36,37にはリード線38,39が貫通している。リード線38の一端部は、第2のセラミック振動体26を形成する2枚の円板状のセラミック素子の一方に接続され、リード線39の一端部は、第2のセラミック振動体26を形成すると共に2枚のセラミック素子が両面に固着されている円板状の金属板に接続されている。リード線38,39の他端部は、図9に示すように、後述の圧着コネクタ67に接続されている。
リード線38,39がゴムダンパ34に貫通する部分は、硬化型シリコン41により第2のセラミック振動体26及びゴムダンパ34に固定されている。又、第2のセラミック振動体26下面の適所には、金属板の両面に固着されたセラミック素子を接続するために、半径方向に延びるフィルム状のジャンパー線42が固定されており、これにより、2枚のセラミック素子と金属板との間に音声信号が入力されることになり、セラミック振動体26が振動する。尚、図8中の符号48は、第2のセラミック振動体26表面に設けた製造密番表示部である。
図10に示すように、背面側ハウジング部6の内面側には、プリント基板44、第1のマッチングトランス45及び第2のマッチングトランス46が配設され、これらプリント基板44及び第1,第2のマッチングトランス45,46は、それぞれ背面側ハウジング部6内面に突設された支持部に固定ねじ47で固定されている。
プリント基板44、第1,第2のマッチングトランス45,46及び第1〜第4のセラミック振動体25〜28を含むスピーカドライバ50の回路配線図を、図11に示す。図示の如く、第1のマッチングトランス45は、1次側コイル51、鉄心52及び2次側コイル53から成る。同様に、第2のマッチングトランス46は、1次側コイル54、鉄心55及び2次側コイル56とから成る。
第1のマッチングトランス45と第2のマッチングトランス46とが直列に接続され、且つ、第1のマッチングトランス45の2次コイル53の巻回数と第2のマッチングトランス46の1次コイル54の巻回数とは略同じに設定されている。又、第1のマッチングトランス45と第2のマッチングトランス46は、収納ケース4の同一内面上の2箇所に互いに左右分離して配置されている。
プリント基板44上には、ワンタッチ端子台58が設けられ、このワンタッチ端子台58の一側部には、プリント基板44のパターン配線部が接続されている。又、ワンタッチ端子台58の他側部には、リード線59a,59bが接続され、リード線59a,59bの先端には圧着コネクタ60a,60bが設けられている。
圧着コネクタ60a,60bには、第1のマッチングトランス45の1次側コイル51の両端部が接続されている。又、第1のマッチングトランス45の2次側コイル53の両端部は、圧着コネクタ62a,62b、ケーブル63a,63b及び圧着コネクタ64a,64bを介して、第2のマッチングトランス46の1次側コイル54の両端部に接続されている。
更に、第2のマッチングトランス46の2次側コイル56の両端部は圧着コネクタ66a、66bに接続されている。両圧着コネクタ66a、66b間には、一対の圧着コネクタ67及び一対の圧着コネクタ68を介して、直並列回路部69、即ち、前述の第1,第2のセラミック振動体25,26の直列回路と、第3,第4のセラミック振動体27,28の直列回路とを並列配置した回路部分が接続されている。
こうした接続関係にあるスピーカドライバ50では、第1のマッチングトランス45の1次側コイル51のインピーダンスと2次側コイル53のインピーダンスとの比は約10対7であり、第2のマッチングトランス46の1次側コイル54のインピーダンスと2次側コイル56のインピーダンスとの比は約10対5に設定されている。各コイル51、53、54、56のインピーダンスは、線材の線径、巻回数を適宜変えることにより、設定することができる。
セラミック型スピーカ2に供給された100Vの音声信号V0は、先ず、第1のマッチングトランス45で、音声信号V0より低い約70Vの音声信号V1に変換され、次に、第2のマッチングトランス46で音声信号V0より更に低い約50Vの音声信号に変換される。従って、第1〜第4のセラミック振動体25〜28の一個当たりの印加電圧は24.5Vであり、所要の音圧レベルが得られる。この場合、インピーダンス整合のために抵抗Rを入れる必要はない。要するに、インピーダンスのマッチングが図れると同時に、100Vの音声信号を24.5Vに変換して実用可能な音圧レベルを出力できる。更に、従来の1つのトランスを用いた場合に比べて、電力消費量が約1/3に低減するとともに、使用可能な周波数帯域を広くすることができる。
又、第1のマッチングトランス45と第2のマッチングトランス46は、収納ケース4の内面の2箇所に互いに分離して配置されている。よって、第1,第2のマッチングトランス45,46を重ねて配置する場合に比べて、ケースの厚さ寸法が半分に小さくなるので、セラミック型スピーカ2の軽量薄型化(総重量680g、サイズ176×210×40mm)が図れている。通常、壁材の間隔が45mm位であり、収納ケース4の厚さが40mmであるので、収納ケース4は間隙の狭い壁材の間にも容易に設置できる。更に、セラミック型スピーカ2を長時間連続使用しても、回路途中での発熱による建物の火災の恐れがない。
因みに、例えばセラミック圧電素子を4枚にして、従来の低周波数整合器(マッチングトランス)の考え方を用いてハイインピーダンス化(100Vライン)を実用化するには、既存の低周波数整合器による理論では、当業者の間では困難であると思われていた。
従来のマッチングトランスをセラミック振動子のスピーカドライブに接続すると、セラミック振動子の周波数が上がるにつれて、著しく低下するインピーダンスをある程度のカーブ(定格近似)にすることができる。しかし、セラミック振動子の固有の共振周波数及び等価回路上にある定格静電容量Cd、並びにC1、L1、R1が複雑に作用し、通常のトランスでは、スピーカドライバ(セラミック振動子ドライバ)との関係で、周波数1kHz〜10kHz位までのインピーダンスが定格1kHzの1/3以下に低下する。これでは、平均電力がスピーカ定格をかなり上回って実用的ではない。
そこで、第一段階として、スピーカドライバのCd値をチョークコイルで打ち消し、その後、抵抗R1と思われるインピーダンスを従来型トランスの2次側に巻いて整合をとっても、音圧レベルが全く上がらない(70dB前後)。次に、第二段階として、洩れインダクタンスを少なくして、トランスの総合特性でCd値を適度に打ち消す点に着眼した。即ち色々な特性をもったトランスを二個シリーズに接続することにより、トランスの総合特性(洩れインダクタンスを少なくすること)を見極め、必要な帯域に周波数特性を狭めることにより、セラミック振動子との共振周波数を2kHz前後に調整した。その結果、現時点では最も好ましい音圧レベル−周波数特性が得られた(後述する図15及び図16参照)。
本実施の形態に係る第1のマッチングトランス45に関し、1次側のインピーダンスは、
Z:73.55KΩ
Lp:6.90H
であり、2次側のインピーダンスは、
Z:53.32KΩ
Ls:4.90H
である。よって、第2のマッチングトランス46に比べて周波数帯域が狭いが、これは第1のマッチングトランス45の2次側のインダクタンス成分を数ヘンリだけ多くしたことによる。しかし、2次側のコイルの巻線数を少なくし、1次側からみた電圧比を落としてしまうと、セラミック振動子にかかる電圧が小さくなる。従って、セラミック型スピーカ2が非常放送用スピーカとしての規定音圧レベルを得ることが困難になる。
又、第2のマッチングトランス46に関し、1次側のインピーダンスは、
Z:53.2KΩ
Lp:5.31H
であり、2次側のインピーダンスは、
Z:27.60KΩ
Ls:2.67H
である。第2のマッチングトランス46は第1のマッチングトランス45に比べ周波数帯域が広い12kHzで−3dB位であり、特に高域特性に優れる。このことは、第2のマッチングトランス46の2次側のインダクタンス成分が少ないことに起因していると思われる。第1のマッチングトランス45で入力した音声信号の高域特性が8kHz、−13dBに制限されているので、いくら第2のマッチングトランス46の周波数特性が広くても、スピーカ全体の周波数特性は300Hz〜6kHz位に狭められる。しかし、トランス二個を使って帯域を音声帯域にあえて絞り、その分だけセラミック振動子に印加される電圧を維持し、音圧重視に限ることにしたのが、本実施の形態に係る第1,第2のマッチングトランス45,46である。二個の第1,第2のマッチングトランス45,46をシリーズ結線すると、第1〜第4のセラミック振動体25〜28を駆動する増幅器等の駆動装置と、第1〜第4のセラミック振動体25〜28との間の整合をとることができ、しかも、1個のマッチングトランスを用いる場合に比べて薄型化及び小型化を可能とし、且つ、洩れインダクタンスを極力少なくすることができた。
こうしたスピーカドライバ50は第1〜第4のセラミック振動体25〜28の駆動に適した特性を持ち、セラミック型スピーカ2は図15又は図16に示すような最適な音圧レベル−周波数特性を有する。ここに、図15は、JIS標準箱にセラミック型スピーカ2を入れて測定したものである。又、図16は、9.5mm石膏ボード+12mm岩綿吸音板にセラミック型スピーカ2を取り付けて測定したものであり、本実施の形態では、第1のマッチングトランス45及び第2のマッチングトランス46の2個を互いに直列接続したことにより、所望帯域300Hz〜5.5KHzにおいて好ましい周波数特性が得られた。特に、第1〜第4のセラミック振動体25〜28の再生帯域となる有効な周波数が2KHz前後に調整されているので、結果として非常に好ましい音圧レベル−周波数特性が得られた。これに対して、1個のマッチングトランスにより第1〜第4のセラミック振動体25〜28を駆動する増幅器等の駆動装置と、第1〜第4のセラミック振動体25〜28との間の整合をとろうとすると、音圧と周波数範囲を確保することができない。
セラミック型スピーカ2で使用される再生帯域は300Hz〜5.5KHzであり、この再生帯域における最大音圧レベルと最小音圧レベルとの差ΔdBは約20dBである。斯くして、消防法により要求される音圧レベル−周波数特性を満足させることができる。
本実施の形態のセラミック型スピーカ2は、建物の建材1の裏側面に両面粘着テープ12で貼り付けて施工される。具体的には、収納ケース4の正面側ハウジング部5に設けた6個の円形凸部15〜20表面に両面粘着テープ12の片面を粘着固定すると共に、両面粘着テープ12の反対側の片面を建材1の裏側面に粘着固定して固定する。この場合、建材1の裏面を布等で拭いて清浄にした後に、建材1の裏面に両面粘着テープ12でセラミック型スピーカ2を強固に貼着する。
ここで注意すべきは、建材1に対するセラミック型スピーカ2の取り付け位置は、建材1の中心部9から外れた箇所、即ち、建材1の表面をゴムハンマー等で叩いた時に、固有振動数の発生が少ない箇所に設定するものとする。これは、セラミック型スピーカ2のスピーカドライバ50を駆動して発生音を出力させたときに、固有振動数で建材1が振動することを防止するためである。
このように、建材1の裏側面にセラミック型スピーカ2を両面粘着テープ12で接着固定したので、セラミック型スピーカ2からの発生音が建材に伝搬して、建材1自体が直接振動するかの如く発音体の役割を果たす。従って、セラミック型スピーカ2は、従来のように振動板が室内に露出し、天井に埋め込む際も防護網などを設置する必要がなく、意匠性の高い建築空間を実現できる。つまり、セラミック型スピーカ2が室内などから視認されることがないので、室内の意匠外観性を損なうことがない。又、セラミック型スピーカ2は、室内に露出することがないので、防塵性、防湿性に優れ、例えばクリーンルームや浴室などでの使用にも最適である。
又、セラミック型スピーカ2を施工する際は、該スピーカ2を建材1の裏面に貼り付けるだけで済むので、天井、パネル壁、ガラス、床などの建材1の裏面に容易に設置できる。
例えば、図12に示すように、下地ボード71の下面側に取り付けた天井板ボード(岩綿吸音板)72にセラミック型スピーカ2を設置する場合、点検口73又は点検口73の近傍であって、且つ、天井板ボード72の中央部からやや外れた箇所にセラミック型スピーカ2を設置することができる。これにより、セラミック型スピーカ2の取付け、メンテナンス及び点検が容易になると共に、天井板ボード72が固有振動数で振動することを極力少なくできる。
更に、図13に示すように、石膏ボード仕上げ(クロス等)されたパネル壁面75にセラミック型スピーカ2を設置するときは、パネル壁面75に限らず、点検用開閉板(点検口)76の裏面にセラミック型スピーカ2を設置することができ、この場合、セラミック型スピーカ2の点検を一層容易に行える。
又、図14に示すように、天井部と床面部の間に配設されたガラス面78等にもセラミック型スピーカ2を設置することができ、設置部の材質は、振動可能なものであれば、石膏ボードや岩綿吸収板、木材、ガラス、金属パネルなどの通常の建材1の裏面側に専用の両面粘着テープで接着できる。即ち、本発明のセラミック型スピーカ2は、天井材、壁材、ガラス材などの建材1の種類は特に限定されない。
更に、セラミック型スピーカ2の設置場所も特に限定されず任意である。特に、セラミック型スピーカ2の収納ケース4はABS樹脂などの耐熱性樹脂から成るので、収納ケース4自体の強度が大である。加えて、建材1の裏側にセラミック型スピーカ2が取り付けられることから、従来のスピーカに比べて、耐衝撃性、耐塵性、耐薬性、防水性などが格段に向上し、設置環境を選ばない。又、磁石を使用しないので、埃や磁場の影響を嫌う精密工場のクリーンルームや病院の集中治療室、或いは防水性が必要とされるプールや浴場などにも適用できる。さらに、建材に穴を開穿する必要が無いので、既設の建材にも簡単に取り付けることができ、施工作業性が良好である。
更に、このセラミック型スピーカ2は、壁材、天井部材、ショーウインドウ等に取り付けた設置部材それ自体が直接音を放射するので、設置場所の室内空間全てに放送音を満遍なく明瞭に伝えることができる。勿論、業務用アナウンス及び非常用アナウンス等のいずれにも幅広く適用できる。
又、セラミック型スピーカ2は総重量680g、サイズ176×210×40mmと軽量かつコンパクトであり、圧着コネクタ13を使用しているので、結線もワンタッチ差し込み接続が可能であり、セラミック型スピーカ2の設置を容易に行える。更に、セラミック型スピーカ2を用いた音響システムに変更する場合、放送装置として使用するアンプ等は従来のもので対応できるので、音響システムの変更時においても低コストで容易に対応することができる。
以上のように、本発明のセラミック型スピーカは、圧電振動子を耐熱樹脂ケースに収納した振動体と、従来のスピーカのコーン紙に相当する振動板(建材)とから構成されている。従って、前記ケースを建材の裏面側に接着し、振動を直接建材に伝えることにより、安定した大きさの音を室内周囲に満遍なく放射することが可能になる。
本発明は上記実施の形態に限定されない。例えば、上記実施の形態ではセラミック型スピーカを通常の建物の建材に取り付ける場合について説明したが、屋外ホール、競技場、船舶、列車などの多数の客席を有する築造物(移動体を含む)の壁材の裏面等にも設置可能であり、見えないスピーカから非常アナウンス等を明瞭に出力させることができる。
又、スピーカケースの正面部に設けた接着面(凸部)は平坦に形成したが、建材の裏面が曲面形状部を有する場合は、これに対応すべく収納ケースの接着面を曲面に形成することもできる。この場合、収納ケースの正面部に凸部又は凹部を必ずしも設ける必要がなく、収納ケースの外側表面の全部又は一部を、建材裏面に接着剤等の適宜な粘着手段で貼り付けることも可能である。
又、上記実施の形態において、当該セラミック型スピーカをハイインピーダンス型として説明したが、本発明にかかるセラミック型スピーカはローインピーダンス型のものにも適用することができるのはもちろんである。
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が改変されたものに及ぶことは当然である。

Claims (5)

  1. 音声信号を出力する駆動装置によって駆動されるセラミック型スピーカであって、
    前記駆動装置からの音声信号が入力される第1のトランスの2次側に第2のトランスの1次側を直列に電気的に接続したスピーカドライバと、
    前記スピーカドライバの第2のトランスの2次側からの音声信号により駆動されるセラミック振動体が直列に接続された複数の直列回路を並列に接続した直並列回路部とを備え、
    前記スピーカドライバは前記駆動装置と直並列回路部との間のインピーダンス整合をとることを特徴とするセラミック型スピーカ。
  2. 上記第1のトランスと第2のトランスがスピーカケース内に収納され、且つ、該スピーカケースの同一平面上にて前記両トランスが互いに異なる個所に配置されていることを特徴とする請求項1記載のセラミック型スピーカ。
  3. 上記スピーカケースは建造物の建材に設置され、前記スピーカケースの正面部内側に上記各セラミック振動体を取り付けると共に、該スピーカケースの背面部内側に、前記スピーカドライバを配設し、前記スピーカケースの正面部を前記建材に貼着したことを特徴とする請求項2記載のセラミック型スピーカ。
  4. 上記スピーカケースの正面部が、上記建材に両面粘着テープにより貼着されることを特徴とする請求項3記載のセラミック型スピーカ。
  5. 上記スピーカケースの正面部内側の複数箇所に夫々、上記セラミック振動体が配置されていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載のセラミック型スピーカ。
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