JP4253778B2 - 加工部品の洗浄方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車部品、あるいは船舶用のエンジン部品等各種の加工された部品の洗浄方法および装置に関し、十分な洗浄効果を発揮するとともに、とくに中空体内部の十分な洗浄をおこなうことができ、しかも部品加工後のバリの除去をも可能とすることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】
自動車あるいは船舶等のエンジンおよびその関連部品は、鋳物や鉄、あるいはアルミニウム等の金属類を素材とし、鋳造後これを切削・研磨するなどの加工を施し、最後に油槽内に浸漬したり、あるいはエアーブローや洗浄液噴射などの洗浄手段により洗浄を施して加工による屑微粒子を除去して製品化されるものが多い。 また例えばエンジン付属品のターボ装置などのような略蝸牛状をした複雑な構造のものにあっては、先端にブラシを取り付けたワイヤーの基部をハンドグラインダーに咥えさせるとともに、ハンドグラインンダーによりブラシを回転させながら、これを加工部品の中空内に装入し、順次奥方に送りこんで内部に付着した切削粉等の粉塵を洗浄する方法がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、切削により部品の内面側に生じるバリの除去には、主にヤスリなどを用いた手作業による場合が多く、必然的にコスト高となるばかりでなく、切削や研磨による微細粉塵等は加工部品の表面に対し、比較的強固に付着しやすいところから、油槽内に浸漬したり、あるいはエアーブローや洗浄液噴射などの洗浄手段により洗浄を施しても十分な洗浄が困難である。
【0004】
またとくに既述した略蝸牛状をした複雑な構造のターボ装置等にあっては、奥方にかけて次第に断面積が減少する中空内壁面のすべてについて付着微粒子を完全に除去することはきわめて困難とされることはいうまでもない。 そして特にエンジンを構成する部品や、あるいは略蝸牛状をした複雑な構造のターボ装置等の内壁面に付着した金属粉等の微粒子は、シリンダー内壁面の磨耗を来し、耐久性に大きな影響を及ぼすことから、洗浄方法の改善が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、上記した従来技術における課題を解決しようとするものであり、具体的には請求項1の発明は、洗浄液の貯溜部と、加工部品を固定し、これに貯溜部から送られる洗浄液を噴射する治具部と、噴射洗浄液を前記貯溜部に回収する手段とからなり、洗浄液の貯溜部は、洗浄液槽および該洗浄液槽内に設置されたところの、下方部を除き周面にパンチング加工が施された有底円筒状のショット材あるいはバレル材攪拌槽と、該ショット材あるいはバレル材攪拌槽内に設置されたポンプとを有し、ショット材あるいはバレル材攪拌槽内に一定量の、上記ショット材あるいはバレル材攪拌槽のパンチング孔より径大のショット材あるいはバレル材を充填するとともに、洗浄液槽内に洗浄液を入れ、ショット材あるいはバレル材攪拌槽内においてポンプによりショット材あるいはバレル材と攪拌させるとともに、これを治具部に圧送し、治具部に固定されている加工部品に向けてショット材あるいはバレル材入り洗浄液を噴射するようにした加工部品の洗浄装置に関する。
【0008】
さらに請求項2の発明は、ショット材あるいはバレル材入り洗浄液噴射による加工バリ除去と、ショット材あるいはバレル材を含まない洗浄液噴射による加工塵洗浄とを含むものであるところの請求項1に記載の加工部品の洗浄装置に関する。さらに請求項3の発明は、治具部には、固定した加工部品の中空部内に通じるスリットから中空内部に向けてショット材あるいはバレル材入り洗浄液を噴射するようにするとともに、洗浄液を噴射するノズル先端を、上記スリットの開口縁部に接近させて取り付けるようにしたところの請求項1又は請求項2に記載の加工部品の洗浄装置に関する。
【0009】
さらに請求項4の発明は、ショット材あるいはバレル材は1.2mm〜5mm径の範囲内のものを主材としたものである請求項1〜3のいずれか1に記載の加工部品の洗浄装置に関する。
【0010】
上記した構成において、噴射した洗浄液にはショット材あるいはバレル材を含むために、洗浄液のみならず、無数のショット材あるいはバレル材が洗浄液とともに加工部品の表面に突き当たって、強固に付着している微粒子不純物をことごとく除去することができる。
【0013】
また洗浄装置として、洗浄液の貯溜部と、加工部品を固定し、これに貯溜部から送られる洗浄液を噴射する治具部と、噴射洗浄液を前記貯溜部に回収する手段とからなり、洗浄液の貯溜部は、洗浄液槽および該洗浄液槽内に設置されたところの、下方部を除き周面にパンチング加工が施された有底円筒状のショット材あるいはバレル材攪拌槽と、該ショット材あるいはバレル材攪拌槽内に設置されたポンプとを有し、ショット材あるいはバレル材攪拌槽内に一定量の、上記ショット材あるいはバレル材攪拌槽のパンチング孔より径大のショット材あるいはバレル材を充填するとともに、洗浄液槽内に洗浄液を入れ、ショット材あるいはバレル材攪拌槽内においてポンプによりショット材あるいはバレル材と攪拌させるとともに、これを治具部に圧送し、治具部に固定されている加工部品に向けてショット材あるいはバレル材入り洗浄液を噴射するようにしたために、次のように作用する。
【0014】
つまりポンプを起動すると、まずショット材あるいはバレル材攪拌層内において洗浄液とショット材あるいはバレル材とが攪拌され、これが治具部に圧送されるとともに、別途該治具に供給される高圧エアによって、治具に固定された加工部品の表面に向けて噴射ノズルから噴射され、加工部品表面に付着している粉塵微粒子等を除去する。 除去された粉塵などは洗浄液に吸収され、洗浄液回収手段により貯溜部内、すなわち前記したショット材あるいはバレル材攪拌槽内に回収され、再度の繰り返し使用に供される。 洗浄液はショット材あるいはバレル材を残してショット材あるいはバレル材攪拌槽のパンチング孔より外方の洗浄液槽内に流出し、随時必要に応じて交換される。
【0015】
さらにこの場合において、ショット材あるいはバレル材入り洗浄液噴射による加工バリ除去と、ショット材を含まない洗浄液噴射による加工塵洗浄とを含む場合にはショット材入り洗浄液による強い衝撃により、加工バリが速やかに除去されるから、加工バリ除去のための別工程による手作業等を不要にすることができる。
【0016】
さらに、加工部品の中空部内に通じるスリットから中空部内に向けてショット材あるいはバレル材入り洗浄液を噴射する場合において、治具部における噴射ノズル先端を前記したスリットの開口縁部に接近させた状態にてショット材あるいはバレル材入り洗浄液を噴射するようにした場合においては、ショット材あるいはバレル材入りの洗浄液がスリットから中空内部に正確に噴射されるばかりでなく、加工部品のスリット外側における外表面を徒に傷つけて精工性を損なうおそれがない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下において本発明の具体的な内容を図1〜3にあらわした実施例をもとに説明すると、図1には本発明に係る洗浄装置の全体構成が記載されている。 すなわち同図において、1は洗浄液の貯溜部、25は治具をあらわす。 貯溜部1は、多孔のパンチングを施した仕切り板2により洗浄液槽3と洗浄液槽4とに分離され、洗浄液槽3内にはポンプ5が設置され、しかも該ポンプ5の片側には一端を洗浄液槽3内に臨ませたパイプ6が、また反対側にはパイプ7がそれぞれ接続され、しかもパイプ7の途中には切替弁8が介在されている。
【0018】
さらに洗浄液槽4内には有底円筒状のショット材あるいはバレル材攪拌槽9、および該ショット材あるいはバレル材攪拌槽9内に設置されたポンプ12を有する。 なお上記したショット材あるいはバレル材攪拌槽9は、下方部10を除き、周面に多孔のパンチング加工11が施され、あるいは該部分をパンチングメタルにより構成されている。 なおこの場合、ショット材あるいはバレル材攪拌槽9は、全周面にわたりパンチングメタルにより構成するとともに、下方部10に相当する高さの無孔の円筒体を、ショット材あるいはバレル材攪拌層9の下方内周面に沿わせて重ね合わせるようにして構成してもよい。
【0019】
さらにポンプ12は、ショット材あるいはバレル材攪拌槽9内の中央に位置するとともに、一方には、先端開口部をショット材あるいはバレル材攪拌槽9内に臨ませたパイプ13が、また他方には上方に立上って分岐部16において前記したパイプ7と合流するパイプ14が、それぞれ接続されている。 なお図において15はパイプ14の途中に取り付けられた切替弁をあらわす。 さらに分岐部16には外部の接続部18との間に別のパイプ17が介在され、また接続部18の一方には、途中に切替弁20を介在させたところの高圧エアーを供給するためのエアパイプ19が、また他方には治具部25の噴射部22に接続するパイプ21が接続されている。
【0020】
一方治具部25は、加工部品に付着している砂やバリなどの不純物を除去するために内部に洗浄液を通過させる通路23および一端を該通路23に通じさせるとともに、放射先端をそれぞれ放射外方に向けた多数のノズル24を、ワークWにおける重点的洗浄箇所に向けて洗浄液を噴射できるように構成した噴射部22を有し、かつ加工部品を安定的に保持させるためのものであり、その場合における加工部品の固定手段については、洗浄すべき加工部品の形状如何により種々異なった構成がとられるが、いずれにしてもその上部形状を、受け入れるべき加工部品すなわちワークWの形状に合わせて固定できるように構成されている。
【0021】
なお本実施例におけるワークWは、エンジンの付帯部品であるところの、内部中空部が渦巻き状に形成され、しかも奥方にかけて断面積が次第に縮小する蝸牛状をしたターボ部品であり、しかもかかるターボ部品はエンジンのシリンダーに通ずる中心の通孔W1から放射外方に向けて次第に弧状に開口される開口縁W2の滑らかさが重要であり、洗浄作業によりこの滑らかさが失われることがないように、治具部25における噴射部22のノズル24の先端部分を、前記したスリットSに接近させた状態にてショット材あるいはバレル材入り洗浄液を噴射するように構成されている。
【0022】
すなわち図2に詳細にあらわしたように、ワークWには、その側面から内部中空部W3内に臨ませたスリットSが形成されており、噴射部22のノズル24先端がスリットSに接近した箇所に位置し、洗浄液が開口縁W2に触れることなく、直接にこのスリットSより湾曲した中空内壁面に沿って洗浄液が矢印で示したように内周方向に噴射されるべく構成されている。
【0023】
また噴射洗浄液を前記貯溜部に回収する手段は、とくに図示はしていないが、加工部品を固定した治具部25のまわりを覆い、噴射した洗浄液が落下して集合され、パイプを介して洗浄液の貯溜部1内に還元回収される構造のものであればよい。
【0024】
さらにここで使用される洗浄液としては、混入するショット材あるいはバレル材の加工部品表面に対する噴射衝撃をある程度緩衝することができるとともに、洗浄により除去した加工バリや微粉末類粒子等を吸収できるものであれば良く、水、防錆剤、あるいは防錆剤を混入した水、または灯油や軽油などの炭化水素系洗浄液等が使用でき、また洗浄液に混入するショット材あるいはバレル材については、前者のショット材は通常では鋳物や鍛造の分野において鋳物製品表面に噴きつけることにより、主としてある程度表面を傷つけることをねらいとするもので、多くは細かい鉄の粒状のものが用いられ、また後者のバレル材はむしろ噴射対象物の表面をできるだけ傷つけないように、対象物よりも軟質の材料が用いられることが多い。 そして本発明においてはそのいずれのものでも用いることができるが、ここで用いられるショット材あるいはバレル材の条件としては、加工しようとする粗型材の材質・形状・硬さ如何によって多少異なるが、主に金属粒・石粒などによるバレル材や、プラスチックなどのペレット状のものを単一または複数種の粒材を混合して使用することができる。
【0025】
具体的には、洗浄液とともに加工部品の主に加工部表面に噴射が可能であり、また噴射された際に適度の刺激により加工部に残留するバリを除去できる程度の硬さ、および質量を有し、しかも高水圧による噴射によって割れを生じない程度の強度を有するものであることが必要である。
【0026】
したがってそのような条件に合致するショット材としては、例えばアルミニウム、プラスチックなどの粒状物ペレットが好ましい。 またこの場合におけるショット材あるいはバレル材としては、本発明者らによる研究によれば適当な硬さを有する石粉を混練して圧し出し成形したところの、適度の弾力性を有するプラスチック粒子が良好であることがわかった。
【0027】
またショット材あるいはバレル材の粒径についても、粒径が1mm未満であると、洗浄液を噴射した際に加工部品表面に対する適度の刺激が得られず、また5mmを超えると質量が大きくなりすぎて加工部品表面に対する刺激が大きくなりすぎる。 したがってこの場合におけるショット材あるいはバレル材としては1〜5mmの範囲内、好ましくは平均粒径が2mm〜3mm程度のものが最適である。
【0028】
またショット材あるいはバレル材を混合した洗浄液は、加工部品の種類によっては水圧と流量を調整することにより処理時間を自由に変更することも可能である。 さらに貯溜部1の洗浄液槽4もしくは洗浄液槽3内に洗浄液濾過装置を設けるようにすると、洗浄液の交換頻度が著しく減少し、メンテナンス性においてより一層優れる。
【0029】
本発明は上記した構成において、まず治具部25に加工部品すなわちワークWをセットし、ポンプ12を起動させてワークWに付着したバリの除去作業を開始する。 すなわち、ポンプ12を起動させるとショット材あるいはバレル材攪拌槽9内において洗浄液とショット材あるいはバレル材とが攪拌され、次いでパイプ13から順次吸引されてパイプ14、17、21を介して治具部25に圧送される。
【0030】
治具部25においては、ショット材あるいはバレル材入りの洗浄液が噴射部22の通路23を伝って放射方向に形成されたノズル24からワークWのスリットSを通じて内部中空部W3内に噴射される。 このとき切換弁20を開き、圧縮エアをパイプ19から洗浄液中に混入させるとともに、これをスリット開口部内に噴射し、スリットSの内部中空部W3側開口縁に残存するバリを除去する。
【0031】
その後前記切換弁20を閉じて洗浄液中へのエアの混入を停止し、さらに前記したポンプ12の起動を停止してショット材あるいはバレル材入り洗浄液の供給を中断する。 つぎにポンプ5を起動させるとともに、切換弁8を開き、切換弁15付近のショット材あるいはバレル材をショット材あるいはバレル材攪拌槽9内に戻す。 つぎに切換弁15を閉じ、切換弁8側からポンプ5の駆動力により洗浄液を治具部25に圧送してワークWの洗浄作業を開始する。
【0032】
すなわちポンプ5の起動により洗浄液を治具部25に送り込み、さらにこのとき切換弁20を開いて圧縮エアを洗浄液中に混入させ、これを噴射部22のノズル24からワークWのスリットS内に噴射し、洗浄液を内部中空部W3の内周面に沿わせて円周方向に弧状に圧送する。 この際洗浄液が内周壁面に摺動し、摺動摩擦によって該部分に付着している切削屑や粉塵微粒子等を引き剥がして、これを洗浄液中に吸収させる。
【0033】
ポンプ5の起動を停止して洗浄液の送給を停止させるとともに、切換弁8を閉じ、反対に切換弁15を開いて初期状態に戻して洗浄作業を終了する。 なおバリや粉塵などを吸収した洗浄液は、図示しない洗浄液回収手段により貯溜部1内、すなわち前記したショット材あるいはバレル材攪拌槽9内に回収され、再度の繰り返し使用に供される。 なお洗浄液はショット材あるいはバレル材をショット材あるいはバレル材攪拌槽9内に残して該ショット材あるいはバレル材攪拌槽9のパンチング孔11より外方の洗浄液槽4内に流出し、随時必要に応じて交換される。
【0034】
【発明の効果】
本発明は上記した通り、洗浄液の貯溜部と、加工部品を固定し、これに貯溜部から送られる洗浄液を噴射する治具部と、噴射洗浄液を前記貯溜部に回収する手段とからなり、洗浄液の貯溜部は、洗浄液槽および該洗浄液槽内に設置されたところの、下方部を除き周面にパンチング加工が施された有底円筒状のショット材あるいはバレル材攪拌槽と、該ショット材あるいはバレル材攪拌槽内に設置されたポンプとを有し、ショット材あるいはバレル材攪拌槽内に一定量の、上記ショット材あるいはバレル材攪拌槽のパンチング孔より径大のショット材あるいはバレル材を充填するとともに、洗浄液槽内に洗浄液を入れ、ショット材あるいはバレル材攪拌槽内においてポンプによりショット材あるいはバレル材と攪拌させるとともに、これを治具部に圧送し、治具部に固定されている加工部品に向けてショット材あるいはバレル材入り洗浄液を噴射するようにしたために、加工部品の洗浄に際して、部品加工の際に付着したバリ、特に部品中空内部に付着したバリの除去と、バリ以外の付着した金属微粉末等の除去とを、共に完全におこなうことができ、したがって加工部品の製品歩留まり率を格段に向上させることができるのみならず、別途バリ除去のための作業を必要としないから生産性が向上するとともに、コストの著しい低減をはかることができる。
【0035】
さらに加工部品の中空部内に通じるスリットから中空部内に向けてショット材あるいはバレル材入り洗浄液を噴射する場合において、噴射ノズル先端を前記したスリットの開口縁部に接近させた状態にてショット材あるいはバレル材入り洗浄液を噴射するようにした場合においては、ショット材あるいはバレル材入りの洗浄液がスリットから中空内部に正確に噴射されるばかりでなく、加工部品のスリット外側における外表面を徒に傷つけて部品自体の精工性を損なうおそれがない。またショット材あるいはバレル材は1.2mm〜5mm径の範囲内のものを主材としたものであるために小さめで加工部品表面に対する過大な衝撃傷を与えるおそれがないばかりでなく、適度の質量を有し、したがって洗浄液とともに適度の噴射が可能となり、実用性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例である加工部品の洗浄装置の概略をあらわした平面(治具部のみ側面)図。
【図2】図1における治具部の要部拡大断面図。
【図3】図1における洗浄液の貯溜部の拡大縦断面図。
【符号の説明】
1 洗浄液の貯溜部
2 仕切り板
3 洗浄液槽
4 洗浄液槽
5 ポンプ
6 パイプ
7 パイプ
8 切換弁
9 ショット材あるいはバレル材攪拌槽
10 下方部
11 パンチング加工
12 ポンプ
13 パイプ
14 パイプ
15 切換弁
16 分岐部
17 パイプ
18 接続部
19 エアパイプ
20 切換弁
21 パイプ
22 噴射部
23 通路
24 ノズル
25 治具部

Claims (4)

  1. 洗浄液の貯溜部と、加工部品を固定し、これに貯溜部から送られる洗浄液を噴射する治具部と、噴射洗浄液を前記貯溜部に回収する手段とからなり、洗浄液の貯溜部は、洗浄液槽および該洗浄液槽内に設置されたところの、下方部を除き周面にパンチング加工が施された有底円筒状のショット材あるいはバレル材攪拌槽と、該ショット材あるいはバレル材攪拌槽内に設置されたポンプとを有し、ショット材あるいはバレル材攪拌槽内に一定量の、上記ショット材あるいはバレル材攪拌槽のパンチング孔より径大のショット材あるいはバレル材を充填するとともに、洗浄液槽内に洗浄液を入れ、ショット材あるいはバレル材攪拌槽内においてポンプによりショット材あるいはバレル材と攪拌させるとともに、これを治具部に圧送し、治具部に固定されている加工部品に向けてショット材あるいはバレル材入り洗浄液を噴射するようにした加工部品の洗浄装置。
  2. ショット材あるいはバレル材入り洗浄液噴射による加工バリ除去と、ショット材あるいはバレル材を含まない洗浄液噴射による加工塵洗浄とを含むものであるところの請求項1に記載の加工部品の洗浄装置。
  3. 治具部には、固定した加工部品の中空部内に通じるスリットから中空内部に向けてショット材あるいはバレル材入り洗浄液を噴射するようにするとともに、洗浄液を噴射するノズル先端を、上記スリットの開口縁部に接近させて取り付けるようにしたところの請求項1又は請求項2に記載の加工部品の洗浄装置。
  4. ショット材あるいはバレル材は1.2mm〜5mm径の範囲内のものを主材としたものである請求項1〜3のいずれか1に記載の加工部品の洗浄装置。
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