JP3923842B2 - 高圧洗浄機能を有した湿式ブラスト装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は研磨材と液体の混合液を噴射してブラスト加工すると共に高圧な液体だけで洗浄作業も一緒に行うことが可能となる高圧洗浄機能を有した湿式ブラスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は従来の湿式ブラスト装置の構造を示す図であり、これは加工室(9)の下部には研磨材(5 )と液体(10)を入れたホッパー(1)が配置され、且つ上部には、スラリーポンプ(3)によって撹拌した混合液と一緒にコンプレッサーによって圧縮した空気を噴射させるガン(2’)が配置されたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記湿式ブラスト装置はコンプレッサーで作った圧縮空気を使って研磨材(5 )と液体(10)が噴射される構造であるので、必ずコンプレッサーが必要であり、ブラスト加工専用機に備えるコンプレッサーは容量が大きなものであった。従って、コンプレッサーは高価なものであり、またコンプレッサーを使用すると使用電力が多く、且つ作動音が大きいので騒音問題を生じ易い等の問題点があった。
【0004】
本発明はコンプレッサーを用いずに省エネルギー化させ、且つブラスト加工を行うと共に洗浄作業も一緒に行うことが可能である高圧洗浄機能を有した湿式ブラスト装置を提供することを目的とする。尚、本発明で言う「洗浄作業」とは、ワークの表面に付着した研磨材や汚れをきれいに落す作業を指す。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解消するために成されたものであり、つまり、従来の湿式ブラスト装置に於いて、ガンの代りにセパレートフロー式のノズルを配置させ、ホッパーからオーバーフローした液体が溜められるためのタンクを備えると共に該タンク内の液体がノズルに高圧供給される高圧ポンプを備え、且つタンク上部にフィルター(8)を設けた構造とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態を示す図であり、これに基づき説明する。 ( 1 ) は研磨材(5 ) と液体( 10 )を入れたホッパーであり、該ホッパー(1)は加工室 ( 9 ) の下部に配置されている。尚、前記液体(10)としては一般に水が用いられ、研磨材(5 )としては、尚、前記液体(10)としては一般に水が用いられ、研磨材(5 )としては、エアブラストで使用するアルミナ粒子や0.3mm以下のガラスビーズ或いは150μm〜850μmの樹脂メディアなどを用いると良い。(2)は加工室(9)の上部に配置されたセパレートフロー式のノズルであり、従来のガン(2’)が配置される位置と略同じ場所に配置する。尚、前記ノズル(2)としては混合液と液体(10)が先端で混合される二重構造のものを用いる。(3)はホッパー(1)に入れられた研磨材(5 )と液体(10)を撹拌すると共にその混合液をノズル(2)に供給するためのスラリーポンプであり、該スラリーポンプ(3)は従来と同じ構造のものを用いれば良い。(4)は液体(10)だけをノズル(2)に高圧供給させるための高圧ポンプであり、該高圧ポンプ(4)はスラリー移送に威力を発揮するものとして、(株)ニクニ製の3連ダイヤフラム式「ハイドラ高圧ポンプ」を用いると良い。尚、圧力調整バルブは用いず、高圧ポンプ(4)の回転数が変更出来るようにインバーターを設けたものとしても良い。(6)はホッパー(1)からオーバーフローした液体(10)が溜められるために備えたタンクであり、該タンク(6)には液体(10)である水だけを溜めている。このタンク(6)は高圧ポンプ(4)と接続されている。(7)はホッパー(1)の上部に取付けられた研磨材流出防止部材であり、該研磨材流出防止部材(7)としては金網を複数枚配置させると共にその金網のメッシュが外側へ行くに従って細かくなるように配置したものを用いると良い。(8)は研磨材流出防止部材(7)を通過してオーバーフローした液体(10)が更に濾過されるために設けたフィルターであり、該フィルター(8)はタンク(6)上部に設け、且つフィルター(8)としては布製などの袋状のものを用いると良い。
【0007】
次に本発明の作用について説明する。予め図示しないワークを加工室(9)内に設置させておく。先ず始めに装置を始動させると、ノズル(2)から液体(10)と研磨材(5 ) が撹拌された混合液を前記ワークに向けて噴射し、所定時間ブラスト加工を行う。この時、従来品を用いてガン(2’)を5つ並べてブラスト加工が行われる場合と、本発明品を用いてノズル(2)を5つ並べてブラスト加工が行われる場合を比較すると、コンプレッサーを使用した従来品の消費電力よりも本発明品の消費電力が約5分の1になり、消費エネルギーが小さくなることが確認された。その後、従来であればワークを加工室(9)から出して、洗浄機にそのワークをセットして洗浄作業が行われていたが、本発明に於いては、スラリーポンプ ( 3 ) を停止させる。すると、タンク(6)内の液体( 10 )だけが高圧ポンプ ( 4 ) で吸上げられて前記ワークに吹き付けることにより、液体(10)が高圧でワーク表面に噴射され、洗浄作業が開始されるのである。所定時間経過後、高圧ポンプ(4)を停止させてワークの洗浄状態を確認したところ、ワーク表面は汚れが落されて綺麗に仕上げられていた。このように本発明はワークを加工室(9)内にセットしてブラスト加工が行われた後に、洗浄作業も連続して行うことが可能となった。
【0008】
【発明の効果】
本発明は以下の構成により、次のような効果を有する。
【0009】
請求項1のようにガン(2’)の代りにセパレートフロー式のノズル(2)を配置させ、前記ホッパー(1)からオーバーフローした液体(10)が溜められるためのタンク(6)を備えると共に該タンク(6)内の液体(10)をノズル(2)に高圧供給させる高圧ポンプ(4)を備えることにより、コンプレッサーが不要となるので、高価なコンプレッサーを購入する必要がなくなり、且つ使用電力が小さくなって省エネルギー化ができ、更に作動音による騒音問題がなくなったので、本発明品の設置場所が工業地域に限定されず他の場所でも可能となる。しかも本発明品はブラスト加工を行うと共に洗浄作業も一緒に行うことが可能であるため、設置場所の広さが少なく且つ設備費が減少すると共に維持管理も容易となり、作業効率の高い湿式ブラスト装置を市場に提供出来るものとなる。更に、研磨材( 5 )として摩耗性の大きなものを使用しても高圧ポンプ(4)が長期に渡って使用出来るものとなり、研磨材(11)の使用限定が殆どなくなるので、多種類のワークに対して対応でき、作業効率の良いものとなる。
又、タンク(6)上部にフィルター(8)を設けたことにより、オーバーフローした液体( 10 )が更に濾過され、高圧ポンプ ( 4 ) 内部の摩耗が激減するため、摩耗性の大きな研磨材 ( 5 ) が使用でき、ブラスト加工が多種類のワークに対応出来ると共に高能率化される ものとなる。更にワークの洗浄作業を行う場合には研磨材 ( 5 ) の混入がなくなり、精密なワークの洗浄に対しても対応可能なものとなる。更にフィルター(8)に溜まった研磨材 ( 5 ) とスラッジは簡単に回収出来るため、液体( 10 )の劣化が遅くなり、ホッパー(1)内部の液体( 10 )を交換する作業の周期が長く出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の要部を示す説明図である。
【図2】 従来品の実施形態の要部を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ホッパー
2 ノズル
2’ ガン
3 スラリーポンプ
4 高圧ポンプ
5 研磨材
6 タンク
7 研磨材流出防止部材
8 フィルター
10 液体
Claims (1)
- 少なくとも下方には研磨材(5 )と液体(10)を入れたホッパー(1)が配置され、且つ上方には、スラリーポンプ(3)によって撹拌した混合液と一緒にコンプレッサーによって圧縮した空気を噴射させるガン(2’)が配置された湿式ブラスト装置に於いて、前記ガン(2’)の代りにセパレートフロー式のノズル(2)を配置させ、前記ホッパー(1)からオーバーフローした液体(10)が溜められるためのタンク(6)を備えると共に該タンク(6)内の液体(10)が前記ノズル(2)に高圧供給される高圧ポンプ(4)を備え、且つ前記タンク(6)上部にフィルター(8)を設けたことを特徴とする高圧洗浄機能を有した湿式ブラスト装置。
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