JP4253438B2 - 螺条付きインプラントを骨、例えば顎骨、内に固定するための構成及びその使用 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明はねじ込み/締め付け道具により人体の骨、例えば顎骨、内に螺条付きインプラントを固定することを可能とする構成に関する。その上方部に、インプラントはインプラントに取り付けられることができ、この場合フィクスチャーホルダー、フィクスチャー、スペーサ、等からなることができる素子を固定することを意図した好ましくはねじの形の装置のための固定穴を持つ。固定穴の中心軸はまたインプラントの縦軸に関して傾斜している。
【0002】
この発明はまた螺条付きインプラントに取り付けられることのできる例えばフィクスチャーホルダー、フィクスチャー、スペーサ、等の形の素子の使用に関し、そこではインプラントは骨、例えば顎骨、中に道具によりねじ込まれ、インプラントは問題の素子のための好ましくはねじの形の固定装置のための固定穴を持つ。
【0003】
先行技術
この発明は更に特にスウェーデン特許9203563−3及びPCT出願WO 96/18355に記載されたタイプのインプラントのねじ込み機能と関連する。このタイプのインプラントの特徴はインプラントのためのフィクスチャーにまたは実際のインプラント自体に配置されることのできる傾斜した螺条付き穴の存在である。穴の中心軸はインプラントの回転軸に関して傾斜している。更にフィクスチャー、スペーサ、等をインプラントに固定するとき、固定穴の雌ねじ中に緊密にねじ込まれることのできる固定ねじが使用される。
【0004】
前記PCT文献はインプラントを問題の骨中に緊密にねじ込む目的のためにインプラントの上方部に連結されるねじ込み道具の使用の可能性を述べている。
【0005】
発明の説明
技 術 問 題
信頼性のあるかつできるかぎり簡素化された締め付け機能が見出される必要がある。この発明は特にこの問題を解決することを意図している。
【0006】
前記PCT文献はフィクスチャーをインプラントに固定するための固定ねじを用いる道具を提案している。この道具は固定穴の延長と一致するまたは構成する傾斜した凹所を備えている。この場合固定ねじがまず取り外され、道具が道具の凹所がインプラントの凹所に関して同心的に配置されているような方式で適用され、その後でそれらは前記固定ねじにより緊密にねじ込まれることができる。インプラントが締め付けられたとき、固定ねじはゆるめられ取り外され、その後で道具はまた取り外されることができる。この工程は長い工程である。道具の傾斜凹所は深く、問題の固定ねじのねじ込み、ねじをゆるめる、等の時に問題が起こる。本発明はこの問題もまた解決することを意図している。
【0007】
インプラントの骨中への締め付けまたはねじ込み時に固定ねじ上に作用させないことが望ましいであろう。この発明はこの問題もまた解決する。
【0008】
解 決 策
この発明による構成を特徴づけるものと主として考えられる特徴は特に、前記装置(ねじ)により取り付けられることのできる素子(フィクスチャーホルダー、フィクスチャー、等)が道具と共働する手段を備えていること、及び素子とその共働する手段が道具の回転軸が本質的にインプラントの回転軸の延長と一致することを確実とする方法で道具の適用を可能とするように配置されていることである。
【0009】
この発明による構成は、道具により発揮される締め付け機能が、素子(フィクスチャーホルダー、フィクスチャー、スペーサ、等)がそれを介して素子が固定装置によりインプラント内に固定される第一部分と、第一部分から離れておりかつ道具のための共働手段を持つ第二部分を持つという事実によって、この装置(ねじ)により発揮される固定機能とは別のものであるという事実により特徴づけられると主として考えることができる。
【0010】
この構成の実施態様は添付従属請求の範囲に特定されている。
【0011】
この発明による使用は、素子(フィクスチャーホルダー、フィクスチャー、スペーサ、等)が道具と共働する手段を持ち、この手段に道具がインプラントの回転軸の延長と本質的に一致するその回転軸を持って適用されるという事実によって素子が道具と共に締め付け操作に使用されるという事実により、特徴づけられると主として考えられることができる。
【0012】
前記使用の更なる展開は添付従属請求の範囲に特定されている。
【0013】
利 点
上に提案された解決策により、顎骨内のインプラントのための極めて簡素化されたかつ高価でない締め付け機能が得られる。小さな締め付けねじの取扱いが避けられ、インプラントを回転しまたはねじ込むためにインプラントへの簡単な適用が実現されることができる。道具のための施錠機能が、通常の施錠ねじがそれ自身知られた態様で使用されることができるという事実により、極めて簡素化されることができる。組み合わされた素子、すなわちフィクスチャーホルダー、フィクスチャー、スペーサ、等、を持つインプラントが一つのユニットとして供給されることができ、このユニットに対し締め付け道具が極めて簡単でかつ効果的な態様で適用されることができる。
【0014】
図面の説明
この発明の顕著な特徴を持つ構成と使用の現在提案された実施例が添付図面に関して以下に説明されるであろう。図面において:
図1は道具(ねじ込み道具)により顎骨中に部分的にねじ込まれたインプラントを垂直部分断面で示し、
図2はインプラント中にねじ込まれたフィクスチャーホルダーを一緒に持つインプラントを垂直断面で図1に関して拡大して示し、
図3はフィクスチャーホルダーの上部に配置され道具と共働することのできる手段の平面図であり、
図4はフィクスチャーホルダーの設計を線A−Aに沿った垂直断面で示し、
図5はインプラント上のナット形状部の設計を上から斜めに示し、
そして
図6は図5による組み合わされたナット形状部を持つインプラントの上部を横から示す。
【0015】
詳細な実施例
図1と2において、インプラントが1により示されている。インプラントは顎骨2中にねじ込まれることを意図しており、それは前もって穿孔された穴3中にねじ込まれることができる。インプラントはセルフタッピングタイプのものであることができ、この場合雄ねじ1aを備えている。インプラントの上部に例えばフィクスチャーホルダーの形の素子4が取り付けられている。これはねじ5または他の固定装置により取り付けられまたは適用されることができる。例えばシャフト状部6aとハンドル部6bを持つねじ込み道具6の形の道具が素子の上方部または部分4aに取り付けられ/適用されることができる。道具は例えば施錠ねじ7の形の施錠装置を備えている。フィクスチャーホルダー4は第一部分4aから離れている第二部分4bを備えている。
【0016】
インプラントの回転軸(縦軸)は1bにより示され、ねじ5の縦軸または回転軸は5aにより示されている。インプラントは傾斜した、螺条付き凹所1cを持ち、その中にねじ5がねじ込まれまたは装置が固定されることができる。穴の中心軸はねじの中心軸5aと一致する。穴の中心軸はインプラントの縦軸1bに関して、ある角度、例えば約45°の角度で傾斜している。前記第二部分4bはホルダーがインプラント上のその固定位置にあるとき凹所1cに関して同心的な凹所4cを持つ。ねじ5のヘッド5bはホルダーがインプラント内のその固定位置にあるとき凹所4c内に部分的に係合される。
【0017】
ホルダー4の上方部分4aはキーグリップ4dを備えている。ホルダー4は追加的に上部が開放している中央凹所4e(螺条付きとされることができる)、及び凹所の底部内に横断凹所4fを備えている。ホルダーの中心線4gは本質的にインプラントの回転軸1bと一致する。穴4eの中心線はホルダー4の中心線4gと一致する。ホルダーの肩部は4hにより示される。インプラントの上部は1dにより示される。
【0018】
図3は道具6のための四辺キーグリップを示し、道具は対応する内部四壁凹所6c(図1)を備えている。キーグリップは他の辺数を持つことができ、凹所6cは同様に対応する他の壁数を持つことができる。肩部4hを支える部分は約6mmの直径を持つことができ、キーグリップの外部寸法dは約3.9mmであることができる。
【0019】
図4は凹所4cが副凹所4c′及び4c″中に貫通することを示し、その中の4c′は螺条付きである。凹所4c′の直径は肩4c′′′を形成するように凹所4cの直径より小さく、ねじ5の下側5b′(図2参照)がねじがねじ込まれた位置にあるときその肩と共働しまたはその肩の上にそれが支えられる。ホルダー4は傾斜した表面4iを持ち、それは軸4gに関して約45°の角度αで傾いている。
【0020】
図5と6はインプラントの外形を示し、この場合それは六角ナット1cを含み、このナットに対しホルダー4は1cの外形に相当する内部六角形状を持って設計されている凹所4c″により回転して嵌合されることができる。他の辺数が使用されることができる。
【0021】
この場合の方法はホルダーがまずナット形状1cの上に凹所4c″を持ってくることによりインプラントに固定され、その後で部材5が適用され固定される(ねじ込まれる)。道具はその後でその対応する四辺凹所6dを介して四辺形状4dの上に係合されることができ、その後で施錠部材7が作動される(施錠ナットが締め付けられる)。インプラントが顎骨2中に完全にねじ込まれると、施錠部材7が奪活され、道具6がホルダー4から取り外される。ホルダーはこの方法でその場所に残されることができ、すなわち装置またはねじ5は取り外され、緊密にねじ込まれそして最終的にそれぞれの凹所中に再びねじ戻されるためにもう一度取り外される必要がない。
【0022】
かくしてこの新構成は道具により発揮される締め付け機能が前記装置またはねじ5により発揮される固定機能とは別のものであるという事実により特徴づけられる。前記機能はホルダー、スペーサ、フィクスチャー、等の別の部分に属させることができ、この部分はかくして離れているかまたは別個のものとされる。例えば上記によるホルダーの形の一素子がこの場合道具によるねじ込み機能で使用されることができ、道具は道具の6dがインプラントの縦軸1bと一致するような方法で適用される。図1を参照すれば道具の縦軸6dの方向がそれぞれインプラントとフィクスチャーホルダーの縦軸1bと4gの延長と一致することが分かる。
【0023】
図6は1eで示されたインプラントの傾斜面を示す。この面はインプラントの縦軸1bに関して角度α′により傾いており、この角度は本質的に図4の角度αに相当する。この構成はまた表面4iと1eが互いに支え合うとき、縦軸4gと1bが本質的に一致するようなものであり、これはまたキーグリップ4dがホルダーの縦軸4gの周りに同心的に配置されているので道具の縦軸6dについても真実である。
【0024】
この発明は例として上に示された実施例に限定されず、添付特許請求の範囲及び発明思想の範囲内で改変されることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 道具(ねじ込み道具)により顎骨中に部分的にねじ込まれたインプラントを垂直部分断面で示す。
【図2】 インプラント中にねじ込まれたフィクスチャーホルダーを一緒に持つインプラントを垂直断面で図1に関して拡大して示す。
【図3】 フィクスチャーホルダーの上部に配置され道具と共働することのできる手段の平面図である。
【図4】 フィクスチャーホルダーの設計を線A−Aに沿った垂直断面で示す。
【図5】 インプラント上のナット形状部の設計を上から斜めに示す。
【図6】 図5による組み合わされたナット形状部を持つインプラントの上部を横から示す。
Claims (6)
- 骨中に固定するための螺条付きインプラント部材(1)、及びインプラント部材(1)に取り付けられることができる素子(4)を含むインプラントであって、前記インプラント部材(1)は、固定ユニット(5)によって前記素子(4)をインプラント部材(1)に固定するための固定穴(1c)をその上方部に持ち、固定穴(1c)の中心軸(5a)がインプラント部材(1)の縦軸(1b)に関して傾斜しているものにおいて、前記素子(4)の縦方向における素子(4)の中心軸(4g)がインプラント部材の前記縦軸(1b)の延長と本質的に一致すること、及び素子(4)がねじ込み道具(6)と共働するための手段(4d)を備えており、前記手段が素子の中心軸(4g)周りに同心的に配置されていることを特徴とするインプラント。
- ねじ込み道具(6)と共働するための前記手段(4d)が、素子(4)の上方部(4a)に配置されたキーグリップであることを特徴とする請求項1に記載のインプラント。
- 素子(4)が、インプラント部材(1)の上方部(1d)と共働するその部分に、インプラント部材(1)上の対応する傾斜面(1e)に対して適用される傾斜面(4i)を持つことを特徴とする請求項1に記載のインプラント。
- 素子(4)が、インプラント部材(1)に関して回転して固定されること、素子(4)が、インプラント部材(1)中の固定穴(1c)に関して同心的な傾斜凹所(4c)を備えていること、及び前記固定ユニット(5)の外方部(5b)が、前記傾斜凹所(4c)内に少なくとも部分的に係合されることができることを特徴とする請求項1に記載のインプラント。
- キーグリップが、ねじ込み道具(6)と共働するための二つまたはそれ以上の辺を持つことを特徴とする請求項2に記載のインプラント。
- 素子(4)が、フランジ(4h)と、追加的な歯科部材を固定するための螺条付き穴(4e)と、前記螺条付き穴(4e)の底の下で横断方向に延びかつ貫通開口である穴(4f)とを持つことを特徴とする請求項1に記載のインプラント。
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