JP4253168B2 - 旋削装置 - Google Patents

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JP4253168B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被加工物に対し旋削を施すための旋削装置に関する。特に、中心軸線を取り囲む筒状壁部と、その筒状壁部の略径方向に延びる壁部とを少なくとも有する被加工物に対し旋削を施すのに適した旋削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
中心軸線を取り囲む筒状壁部及びその筒状壁部の略半径方向に延びる板状壁部を有する被加工物としては、例えばブレーキドラムをあげることができる。ブレーキドラムのフランジ部(略半径方向に延びる板状壁部に相当する部位)の内側面及び外側面に旋削を施す場合、従来は二工程を必要とした。例えば第1工程において、ドラム本体(中心軸線を取り囲む筒状壁部に相当する部位)の外周部を複数のチャック爪で把持してドラムを第1の旋盤に取付け、フランジ部の内側面(及びドラム本体の内周面)を旋削する。続く第2工程では、上記第1の旋盤から取り外したドラムの姿勢を反転させた後、ドラム本体の内周部を複数のチャック爪で把持して当該ドラムを第2の旋盤に取付け、フランジ部の外側面を旋削する。
【0003】
しかし、かかる従来の加工手法では、ブレーキドラムの各面を旋削加工するために複数の加工機械及び加工工程を必要とした。このため、設備費の増大、仕掛け製品の変更に伴う段取り替え作業の長時間化、更にはチャッキングの回数が多いことによる把持精度の悪化(つまりは製品の加工精度の低下)といった様々な問題を生み出していた。
【0004】
こういった従来の問題点を解消すべく、1回のチャック状態で被加工物が有する複数の面を同時加工する技術や装置が提案されている。例えば、特許第2733498号公報(特に同公報の図4)中に開示されたブレーキドラムの仕上げ旋削用加工機は、タレットに固設された第1及び第2のホルダを備え、第1のホルダの先端の一方側に、一対の刃具を所定間隔を隔てて対向配置する構成を採用する。仕上げ旋削加工の際には、第1のホルダをドラム内に進入させると共に、そのホルダの先端部をブレーキドラムのフランジ部の中央孔(インロー孔)内に挿入することで、前記一対の刃具をフランジ部の両側に配置し、それぞれの刃具がフランジ部の内側面及び外側面に同時に作用し得るようにする。そして、このワンチャック状態にて被加工物たるドラムを回転させることで、フランジ部の内側面及び外側面を同時に旋削可能としている。なお、上記第1のホルダは、前記一対の刃具に共通の送り機構の一部を構成するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許公報の旋削用加工機がその特徴を発揮するためには、ブレーキドラムにおけるように、被加工物の板状壁部が比較的大径の孔、即ち一対の刃具を備えた第1のホルダを挿入できる程度の大きさのインロー孔を有することが必須となる。このため、上記従来の旋削用加工機には、旋削対象とすることができる被加工物の種類や形状が限定されるといった限界があった。また、被加工物をブレーキドラムに限定した場合でも、フランジ部の内側面及び外側面を同時に旋削できる点はよいとしても、フランジ部の内外両側面と共にそれら以外の第3の面や第4の面をも同時加工することはできなかった。
【0006】
本発明の目的は、従来よりも被加工物の形状的特徴によって適用を制限されることが少ないという点で汎用性に優れると共に、1回のチャック状態で、被加工物が有する複数の面を同時に旋削することが可能な旋削装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、被加工物(W)に対し旋削を施すための装置であって、
装置フレーム(12,13,20)と、
前記装置フレームに回転可能に支持されると共に回転駆動源(M2)によって回転される略円筒状の回転体(21)と、
前記略円筒状の回転体の一端部において当該回転体と一緒に同期回転可能に設けられると共に、前記回転体の回転軸線(L)に被加工物の中心軸線を一致させつつ被加工物を把持するためのチャック機構(40)と、
前記チャック機構による被加工物の把持位置と前記回転体との間の領域に配設されて、前記回転体側に露出された被加工物の面に対して切削を施すための第1の切削手段(51a)と、
前記チャック機構による被加工物の把持位置を挟んで前記第1の切削手段とは反対側に配設されて、前記回転体と反対側に露出された被加工物の面に対して切削を施すための第2の切削手段(52a)と、
前記第1の切削手段を半径方向に切削送りするための第1の送り機構と、
前記第2の切削手段を半径方向に切削送りするための第2の送り機構(55)とを備え、
前記第1の送り機構は、
前記略円筒状の回転体の内側において回転不能に設けられ、且つ先端部が前記装置フレームを構成するブラケット(13)に連結固定された略円筒状の固定スピンドル(22)と、
前記略円筒状の固定スピンドルの内側において回転可能に設けられたシャフト状の動力伝達用スピンドル(23)と、
前記動力伝達用スピンドルを駆動するモータ(M1)と、
前記動力伝達用スピンドルの回転運動を前記第1の切削手段の半径方向への切削送り運動に変換するための運動変換機構(54)とを具備しており、
前記略円筒状の回転体の内部領域に前記第1の送り機構の一部が設けられ、
前記第2の送り機構は、前記第1の送り機構とは別個独立に設けられていることを特徴とする旋削装置である。
【0008】
この旋削装置を用いた切削に際しては先ず、略円筒状の回転体の一端部に設けられたチャック機構によって、回転体の回転軸線に被加工物の中心軸線を一致させつつ被加工物が把持される。チャック完了後、回転駆動源によって略円筒状の回転体が回転され、その回転体と一緒にチャック機構及び被加工物が同期回転される。被加工物の回転時に第1の送り機構によって第1の切削手段を半径方向に切削送りすることで、チャック機構による被加工物の把持位置と回転体との間の領域に配設された第1の切削手段により、回転体側に露出された被加工物の面に対して切削が施される。また、被加工物の回転時に第2の送り機構によって第2の切削手段を半径方向に切削送りすることで、チャック機構による被加工物の把持位置を挟んで第1の切削手段とは反対側に配設された第2の切削手段により、回転体と反対側に露出された被加工物の面に対して切削が施される。
【0009】
このように本発明の旋削装置によれば、チャック機構による1回のチャック状態で被加工物が有する複数の面(即ち、回転体側に露出された面および回転体と反対側に露出された面)を同時に旋削することが可能となる。
【0010】
また、第1の切削手段はチャック機構による被加工物の把持位置と前記回転体との間の領域に配設されると共に第1の切削手段用の第1の送り機構は略円筒状の回転体の内部領域に設けられ、且つ、第2の切削手段はチャック機構による被加工物の把持位置を挟んで前記第1の切削手段とは反対側に配設されると共に第2の切削手段用の第2の送り機構は前記第1の送り機構とは別個独立に設けられている。つまり、第1の切削手段及びその送り機構と、第2の切削手段及びその送り機構とは、チャック機構による被加工物の把持位置を挟んでその前後にそれぞれ別個独立に存在しており、両者間には、被加工物の内部を貫通する形での作動連結関係は存在しない。このため、被加工物がその内部を貫通するような連通空間を持つか否かによって、当該旋削装置による切削加工が制限されるものではない。ましてや、被加工物がその筒状壁部の略径方向に延びる壁部にインロー孔を持つ持たないにかかわらず、当該旋削装置によりその被加工物に対し切削加工を施すことができる。故に、本発明の旋削装置は、従来よりも被加工物の形状的特徴によって適用を制限されることが少ないという点で汎用性に優れている。
【0011】
本発明の旋削装置の特徴は、被加工物を把持するチャック機構を回転駆動可能としつつも、チャック機構による被加工物の把持位置を挟んでその前後に、第1の切削手段及びその送り機構と、第2の切削手段及びその送り機構とを相互依存無く別個独立に設けた点にある。そして、そのような設計的要求を満たすべく、装置フレームに回転可能に支持した略円筒状の回転体の一端部にチャック機構を同期回転可能に設けると共に、その略円筒状の回転体の内部領域に第1の切削手段用の第1の送り機構を設けるという明解な機械構造を採用して、チャック機構の回転駆動と、第1及び第2の送り機構の相互独立性とを両立させている。
【0012】
なお、被加工物が「中心軸線を取り囲む筒状壁部とその筒状壁部の略径方向に延びる壁部とを少なくとも有する被加工物」である場合において、前記「回転体側に露出された被加工物の面」とは、被加工物の筒状壁部の略径方向に延びる壁部の内外側面のうちの回転体側に向いている面のみならず、被加工物の筒状壁部の内外周面にあって回転体側に露出されている部位をも含むものである。また、前記「回転体と反対側に露出された被加工物の面」とは、被加工物の筒状壁部の略径方向に延びる壁部の内外側面のうちの回転体側に向いている面と反対側の面のみならず、被加工物の筒状壁部の内外周面にあって回転体と反対側に露出されている部位をも含むものである。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1に記載の旋削装置において、
前記略円筒状の回転体と前記固定スピンドルとの間にはラジアルベアリング(33)が介装され、このラジアルベアリングは、前記略円筒状の回転体の内側に前記固定スピンドルを位置決めすると共に、前記略円筒状の回転体にかかるラジアル荷重を内側から支えつつ当該回転体を前記固定スピンドルに対して回転可能に支持しており、
前記略円筒状の固定スピンドルの内側には、前記シャフト状の動力伝達用スピンドルがベアリング(34)を介して回転可能に支持されていることを特徴とする。
【0014】
請求項2は、略円筒状の回転体の内部領域にその一部が設けられることになる第1の送り機構の好ましい構成を限定したものである。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の旋削装置において、前記チャック機構による被加工物の把持位置を挟んで前記第1の切削手段と反対側には、前記第2の切削手段の他に、前記略円筒状の回転体と反対側に露出された被加工物の別の面に対して切削を施すための第3の切削手段(53a)が設けられ、その第3の切削手段を前記回転軸線(L)と平行な方向に切削送りするための第3の送り機構(56)は、前記第1の送り機構とは別個独立に設けられていることを特徴とする。
【0016】
請求項3によれば、被加工物の回転時に、第1の切削手段により、回転体側に露出された被加工物の面に対して切削が施されると共に、第2の切削手段及び第3の切削手段により、回転体と反対側に露出された被加工物の二つの面に対して切削が施される。つまり、この旋削装置によれば、被加工物の三つの面に対する同時旋削が可能となる。なお、チャック機構による被加工物の把持位置を挟んで前記第1の切削手段と反対側には、略円筒状の回転体のような障害物が存在しないため、第2の切削手段及びその送り機構の他に、第3の切削手段及びその送り機構を設ける余地が十分にある。
【0017】
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の旋削装置において、前記略円筒状の回転体は、前記チャック機構が設けられた一端部とは反対側の端部において、前記回転駆動源と作動連結されていることを特徴とする。
【0018】
請求項4によれば、略円筒状回転体の一端部にチャック機構を配設し、それと反対側の端部において当該回転体を回転駆動源と作動連結することで、略円筒状回転体の両端部で荷重の均衡を図ることが容易になる。従って、回転時における当該回転体の姿勢安定性が高まり、当該回転体の回転動作が円滑化すると共に、機械的耐久性能が向上する。
【0019】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の旋削装置において、前記チャック機構は、前記略円筒状の回転体の回転軸線を放射状に取り囲む複数のチャック爪(41)を具備しており、各チャック爪は被加工物の外周面を中心軸線に向けて押圧可能であることを特徴とする。
【0020】
請求項5によれば、略円筒状の回転体の回転軸線を放射状に取り囲む複数のチャック爪が被加工物の外周面を中心軸線に向けて押圧することにより、チャック機構による被加工物の安定的把持が達成される。
【0021】
請求項6の発明は、請求項5に記載の旋削装置において、前記略円筒状の回転体の壁部には、当該回転体の一端部に設けられた前記チャック機構と、当該回転体の他端部に設けられたロータリージョイント(44)とを結ぶ油圧経路(43)が設定されており、前記チャック機構の各チャック爪は、油圧発生源から前記ロータリージョイント及び略円筒状回転体の壁部の油圧経路を介して油圧力の供給を受けて、被加工物の外周面に対する押圧力を及ぼすことを特徴とする。
【0022】
請求項6によれば、略円筒状回転体の壁部に油圧経路を設定することで、油圧で駆動される複数のチャック爪を具備したチャック機構を略円筒状回転体と一緒に同期回転可能としつつ油圧系統の設計の効率化を図ることが可能になる。
【0023】
以下、本発明の更に好ましい態様や追加的構成要件を列挙する。
付記1.請求項1〜6において、前記被加工物は、中心軸線を取り囲む筒状壁部としてのドラム本体と、筒状壁部の略径方向に延びる壁部としてのフランジ部とを備えたブレーキドラムであること。この場合、前記第1の切削手段及び第2の切削手段によってフランジ部の外側面及び内側面が同時に旋削される。更に第3の切削手段(請求項3参照)を備える場合には、その第3の切削手段によってドラム本体の内周面がフランジ部の外側面及び内側面と同時に旋削される。
【0024】
付記2.請求項1〜6において、前記被加工物は、中心軸線を取り囲む筒状壁部としてのハット部と、筒状壁部の略径方向に延びる壁部としてのフランジ部とを備えたブレーキディスクであること。この場合、前記第1の切削手段及び第2の切削手段によってフランジ部の外側面及び内側面が同時に旋削される。更に第3の切削手段(請求項3参照)を備える場合には、その第3の切削手段によってハット部の内周面がフランジ部の外側面及び内側面と同時に旋削される。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態たる旋削装置について図面を参照しつつ説明する。なお、以下に言及する図面では、多数の線の交錯による見づらさを回避するために、本来ハッチングを施すべき断面部位であっても、ハッチングが省略されている断面部位が一部にあることを予めことわっておく。
【0026】
図1に示すように、旋削装置は、基台11と、その基台11上に固定されたスピンドルボックス12とを備えている。スピンドルボックス12の前方(図1では左方)にはブラケット13が延設され、そのブラケット13の前端域には小型モータM1が支持されている。ブラケット13の下方で且つ基台11の前方側には、支持アーム14に支えられた大型モータM2が配設されている。他方、スピンドルボックス12の後方(図1では右方)にはチャック機構40が配設されている。チャック機構40の近傍であって基台11上には、後述する二つの刃物台52,53(一つのみ図示)及び各刃物台用の送り機構55,56(一つのみ図示)が設けられている。更に、基台11から垂直に延びる支柱15上には、設定器(又はコントローラ)16が設けられている。設定器16は、この旋削装置を数値制御する際の制御条件等を入力したり、旋削作業の状況をモニタリングしたりするための入出力インターフェイスである。
【0027】
図2に示すように、スピンドルボックス12の内部には、略円筒状(横断面円環状)のスピンドルケース20が固設されている。なお、スピンドルボックス12、ブラケット13及びスピンドルケース20により、装置フレームが構成される。
【0028】
図2及び図3に示すように、スピンドルケース20の内側には、略円筒状の回転体としての第1スピンドル21が、前後一対のラジアルベアリング31,31及びスラストベアリング32を介して回転可能に支持されている。前記ブラケット13の内側領域において第1スピンドル21の先端部には、プーリ24が連結され、このプーリ24は動力伝達ベルト25(図1参照)を介して、回転駆動源としての前記モータM2と駆動連結されている。つまり、第1スピンドル21及びプーリ24はモータM2の駆動力によって回転駆動される。
【0029】
略円筒状の第1スピンドル21の内側には、それよりも概して小径な略円筒状の第2スピンドル22が設けられている。但し、第2スピンドル22の先端部は環状の止め具26,26によって前記ブラケット13に連結固定されており、その結果、第2スピンドル22は回転不能な固定スピンドル(固定軸)として機能する。第1スピンドル21と第2スピンドル22との間に介装された前後一対のラジアルベアリング33,33は、第1スピンドル21の内側に第2スピンドル22を位置決めすると共に、第1スピンドル21にかかるラジアル荷重を内側から支えつつ第1スピンドル21を第2スピンドル22に対して回動可能に支持する働きをする。
【0030】
更に、略円筒状の第2スピンドル22の内側には、動力伝達用スピンドルとしてのシャフト状の第3スピンドル23が前後一対のベアリング34,34を介して回転可能に支持されている。第3スピンドル23の先端部は、カップリング27を介して前記モータM1の出力軸に連結されており、第3スピンドル23はモータM1の駆動力によって回転駆動される。
【0031】
なお、スピンドルケース20の内側において第1、第2及び第3スピンドル21〜23は各スピンドルの中心軸線が完全一致するように配置されていること、三つのスピンドルに共通の中心軸線が第1及び第3スピンドル21,23にとっての共通の回転軸線Lともなっていることは言うまでもない。
【0032】
図2に示すように、第1スピンドル21の後端部(図2では右端部)には、略リング状のやや肉厚な面板28が装着され、更にその面板28の後端面上には、概して環状をなすチャック機構40が設けられている。即ち、面板28及びチャック機構40は第1スピンドル21に一体化され、これら(28,40)は第1スピンドル21及びプーリ24と一緒に同期回転可能となっている。
【0033】
図4はチャック機構40をその軸線方向から見た状態を示す。図4に示すように、チャック機構40は、その中心軸線(前記回転軸線Lに一致)を放射状に取り囲む複数のチャック爪41を有している。これら複数のチャック爪41は、回転軸線Lの周りに等角度間隔で配置されている。各チャック爪41毎に、油圧式シリンダ及びピストンからなる油圧アクチュエータ42が割り当てられており、この油圧アクチュエータ42によって各チャック爪41がチャック機構40の径方向に出没可能となっている。
【0034】
図2及び図3に示すように、チャック機構内の各油圧アクチュエータ42は、面板28、第1スピンドル21の壁部及びプーリ24の各々の内部に設定された油圧経路43を介して、前記プーリ24の前端側に隣接配置されたロータリージョイント44に接続されている。ロータリージョイント44は、前記油圧経路43と、図示しない油圧発生源(例えば油圧ポンプ)との間に介在して、プーリ24、第1スピンドル21、面板28及びチャック機構40が一体回転するときも停止するときも、油圧発生源からチャック機構内部の各油圧アクチュエータ42に油圧を供給する働きをする。複数のチャック爪41に包囲された領域に被加工物(ワーク)Wを配置した状態で各油圧アクチュエータ42に油圧力を供給することで、各チャック爪41が回転軸線Lに向かって突出する。これにより、被加工物Wはその外周部を各チャック爪41によって把持されると共に、被加工物Wの中心軸線Cが前記回転軸線Lに一致するように位置決めされる。
【0035】
図2及び図5に示すように、第2スピンドル22の後端部は、あたかもフランジのように径方向に膨出形成されている。この第2スピンドル22の後端部には第1の刃物台51が径方向に沿ってスライド可能に設けられている。第1の刃物台51上には、第1の切削手段としての切削刃51aが固着されている。第1の刃物台51と前記第3スピンドル23の後端部との間には、第3スピンドル23の正逆回転運動を第1の刃物台51及び切削刃51aの切削送り運動(半径方向への直線的往復運動)に変換するための運動変換機構54が介装されている。この運動変換機構54は具体的には、第3スピンドル23の後端部に設けられたピニオンと、そのピニオンに噛み合うラックを備えたスライド部材とから構成される。前記第1の刃物台51はそのラック付きスライド部材に取着されることで径方向スライド(又は径方向位置決め)が可能となっている。
【0036】
図2及び図5からわかるように、第1の刃物台51及び切削刃51aは、チャック機構40による被加工物Wの把持位置よりも前側であって、当該把持位置と第1スピンドル21の後端部との間の領域に配設されている。尚、本実施形態では、第2スピンドル22、第3スピンドル23、カップリング27、運動変換機構54及びモータM1により、切削加工時に第1の刃物台51及び切削刃51aを半径方向に切削送りするための第1の送り機構が構成される。
【0037】
図1、図2及び図5に示すように、チャック機構40による被加工物Wの把持位置よりも後側(即ち当該把持位置を挟んで前記第1の刃物台51とは反対側)には、第2の刃物台52及び第3の刃物台53が水平面内を任意方向にスライド可能に設けられている。第2の刃物台52上には、第2の切削手段としての切削刃52aが固着され、第3の刃物台53上には、第3の切削手段としての切削刃53aが固着されている。第2の刃物台52及び切削刃52aに対応して設けられた第2の送り機構55は、切削加工時には少なくとも第2の刃物台52及び切削刃52aを半径方向に切削送りする。他方、第3の刃物台53及び切削刃53aに対応して設けられた第3の送り機構56は、切削加工時には少なくとも第3の刃物台53及び切削刃53aを前記回転軸線Lと平行な方向に切削送りする。なお、第2の送り機構55及び第3の送り機構56は、通常の旋盤における2サドルスライドに準じた機構として提供されている。
【0038】
次に、本実施形態の旋削装置を用いて、被加工物Wとしてのブレーキドラム中間製品に旋削を施す場合の作用及び効果について説明する。
【0039】
被加工物Wたるブレーキドラム中間製品は、鋳鉄等の金属材料を鋳造して得た物であり、図5に示すように、中心軸線Cを取り囲む筒状壁部としてのドラム本体部61と、その筒状壁部の径方向に延びる壁部としてのフランジ部62とを備えている。フランジ部62の中央にはインロー孔63が貫通形成されている。
【0040】
旋削加工に際しては先ず、チャック機構40の各チャック爪41によってブレーキドラム中間製品のドラム本体部61の外周面を把持することにより、ブレーキドラム中間製品の中心軸線Cを旋削装置の回転軸線L(即ち第1スピンドル21等の回転軸線L)に一致させつつ当該ブレーキドラム中間製品のラジアル方向位置決めを行う。ブレーキドラム中間製品のスラスト方向位置決めは、チャック時にフランジ部62の外側面62aが切削刃51aに当接するようにブレーキドラム中間製品を位置決めすることで完了する。ブレーキドラム中間製品のチャッキング完了後、モータM2を始動してプーリ24及び第1スピンドル21を回転させる。第1スピンドル21の回転に伴い、面板28、チャック機構40及びそれに把持されたブレーキドラム中間製品Wが同期回転される。
【0041】
ブレーキドラム中間製品Wの回転時に、モータM1を作動させて第3スピンドル23を回転させ、それに応じて第1の刃物台51及びその切削刃51aを半径方向に切削送りする。このときの切削送りの向きは、回転軸線Lから外へ向かう外向き又は外から回転軸線Lへ向かう内向きのいずれでもよい。ブレーキドラム中間製品Wの回転に同期した切削刃51aの半径方向切削送りにより、回転体側に露出された被加工物の面としてのフランジ部62の外側面62aに対し旋削が施される。また、ブレーキドラム中間製品Wの回転時に第2の送り機構55を作動させて第2の刃物台52及びその切削刃52aを半径方向に切削送りすることにより、回転体と反対側に露出された被加工物の面としてのフランジ部62の内側面62bに対し旋削が施される。更に、ブレーキドラム中間製品Wの回転時に第3の送り機構56を作動させて第3の刃物台53及びその切削刃53aを回転軸線Lと平行方向に切削送りすることにより、回転体と反対側に露出された被加工物の面としてのドラム本体部61の内周面61aに対し旋削が施される。
【0042】
このように本実施形態の旋削装置によれば、チャック機構40による1回のチャック状態でブレーキドラム中間製品Wが有する複数の面(即ち61a,62a及び62bの三面)を同時に旋削することができる。そして、その結果として、次のような副次的効果を得ることができる。(1)ブレーキドラム中間製品Wの各面に旋削加工を施す際のチャッキングの回数を従来よりも低減することができ、把持精度の影響による加工精度の低下を極力防止することができる。(2)旋削加工に必要な機械の台数を従来よりも低減できる。(3)設備を保守管理するための工数を従来よりも低減できる。(4)設備台数の低減によって省エネや設備改造費の低減を図ることができる。
【0043】
また、第1の切削刃51a及びその送り機構(22,23,27,54等)からなる前側切削機構群と、第2の切削刃52a及びその送り機構55並びに第3の切削刃53a及びその送り機構56からなる後側切削機構群とは、チャック機構40による被加工物Wの把持位置を挟んでその前後にそれぞれ別個独立に存在しており、両機構群間には、ブレーキドラム中間製品Wの内部を貫通する形での作動連結関係は存在しない。故に、ブレーキドラム中間製品Wがそのフランジ部62にインロー孔63を持つ持たないに関わりなく、当該旋削装置を用いてそのブレーキドラム中間製品Wに対し複数の面の同時旋削加工を施すことができる。即ち、従来技術の欄で言及した従来の旋削用加工機では、被加工物の壁部にインロー孔のような比較的大径の孔があることが適用の前提条件となっていたのに対し、本実施形態の旋削装置では、被加工物Wがインロー孔のような孔を持つことを要求せず、被加工物の形状的特徴によって適用を制限されることが少ないという点で汎用性に優れている。
【0044】
(変更例)上記実施形態では被加工物Wをブレーキドラム中間製品としたが、被加工物Wを例えば図6に示すようなブレーキディスク中間製品としてもよい。このブレーキディスク中間製品は、鋳鉄等の金属材料を鋳造して得た物であり、中心軸線Cを取り囲む筒状壁部としてのハット部65と、その筒状壁部の径方向に延びる二つの壁部としてのフランジ部66及びディスク本体部67を備えている。フランジ部66の中央にはインロー孔68が貫通形成されている。
【0045】
図6に示す旋削装置では、第1の刃物台51には切削刃51aの他に切削刃51bが取り付けられている。そして、チャック機構40に把持されたブレーキディスク中間製品の回転時に、第1の刃物台51を半径方向に切削送りすることにより、切削刃51aによってフランジ部66の外側面66aが、切削刃51bによってディスク本体部67の一方の摩擦面67aがそれぞれ同時に旋削される。また、第2の刃物台52及びその切削刃52aを半径方向に切削送りすることにより、フランジ部66の内側面66bに対し旋削が施されると共に、第3の刃物台53及びその切削刃53aを回転軸線Lと平行方向に切削送りすることにより、ハット部65の内周面65aに対し旋削が施される。即ち図6によれば、チャック機構40による1回のチャック状態でブレーキディスク中間製品Wが有する四つの面(即ち65a,66a,66b及び67a)を同時に旋削することができる。
【0046】
なお、本発明の旋削装置による旋削対象物(被加工物)は、ブレーキドラムやブレーキディスクの類に限定されるものではなく、少なくとも切削加工時において中心軸線Cの周りで回転させることが可能なあらゆる形状の物を旋削対象とすることができることは言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の旋削装置によれば、従来よりも被加工物の形状的特徴によって適用を制限されることが少ないという点で汎用性に優れると共に、1回のチャック状態で被加工物が有する複数の面を同時に旋削することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に従う旋削装置の正面図。
【図2】旋削装置の主要部を上方から見た平断面図。
【図3】旋削装置における略円筒状回転体付近の拡大平断面図。
【図4】旋削装置におけるチャック機構の拡大側面図。
【図5】旋削装置におけるチャック機構付近の拡大断面図。
【図6】変更例におけるチャック機構付近の拡大断面図。
【符号の説明】
12 スピンドルボックス
13 ブラケット
20 スピンドルケース(12,13及び20は装置フレームを構成する)
21 第1スピンドル(略円筒状の回転体)
22 第2スピンドル(固定スピンドル)
23 第3スピンドル(動力伝達用スピンドル)
27 カップリング
40 チャック機構
41 チャック爪
43 油圧経路
44 ロータリージョイント
51a 切削刃(第1の切削手段)
52a 切削刃(第2の切削手段)
53a 切削刃(第3の切削手段)
54 運動変換機構
55 第2の送り機構
56 第3の送り機構
C 被加工物の中心軸線
L 回転軸線
M1 小型モータ(22,23,27,54及びM1は第1の送り機構を構成する)
M2 大型モータ(回転駆動源)
W 被加工物

Claims (6)

  1. 被加工物(W)に対し旋削を施すための装置であって、
    装置フレーム(12,13,20)と、
    前記装置フレームに回転可能に支持されると共に回転駆動源(M2)によって回転される略円筒状の回転体(21)と、
    前記略円筒状の回転体の一端部において当該回転体と一緒に同期回転可能に設けられると共に、前記回転体の回転軸線(L)に被加工物の中心軸線を一致させつつ被加工物を把持するためのチャック機構(40)と、
    前記チャック機構による被加工物の把持位置と前記回転体との間の領域に配設されて、前記回転体側に露出された被加工物の面に対して切削を施すための第1の切削手段(51a)と、
    前記チャック機構による被加工物の把持位置を挟んで前記第1の切削手段とは反対側に配設されて、前記回転体と反対側に露出された被加工物の面に対して切削を施すための第2の切削手段(52a)と、
    前記第1の切削手段を半径方向に切削送りするための第1の送り機構と、
    前記第2の切削手段を半径方向に切削送りするための第2の送り機構(55)とを備え、
    前記第1の送り機構は、
    前記略円筒状の回転体の内側において回転不能に設けられ、且つ先端部が前記装置フレームを構成するブラケット(13)に連結固定された略円筒状の固定スピンドル(22)と、
    前記略円筒状の固定スピンドルの内側において回転可能に設けられたシャフト状の動力伝達用スピンドル(23)と、
    前記動力伝達用スピンドルを駆動するモータ(M1)と、
    前記動力伝達用スピンドルの回転運動を前記第1の切削手段の半径方向への切削送り運動に変換するための運動変換機構(54)とを具備しており、
    前記略円筒状の回転体の内部領域に前記第1の送り機構の一部が設けられ、
    前記第2の送り機構は、前記第1の送り機構とは別個独立に設けられていることを特徴とする旋削装置。
  2. 前記略円筒状の回転体と前記固定スピンドルとの間にはラジアルベアリング(33)が介装され、このラジアルベアリングは、前記略円筒状の回転体の内側に前記固定スピンドルを位置決めすると共に、前記略円筒状の回転体にかかるラジアル荷重を内側から支えつつ当該回転体を前記固定スピンドルに対して回転可能に支持しており、
    前記略円筒状の固定スピンドルの内側には、前記シャフト状の動力伝達用スピンドルがベアリング(34)を介して回転可能に支持されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の旋削装置。
  3. 前記チャック機構による被加工物の把持位置を挟んで前記第1の切削手段と反対側には、前記第2の切削手段の他に、前記略円筒状の回転体と反対側に露出された被加工物の別の面に対して切削を施すための第3の切削手段(53a)が設けられ、その第3の切削手段を前記回転軸線(L)と平行な方向に切削送りするための第3の送り機構(56)は、前記第1の送り機構とは別個独立に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の旋削装置。
  4. 前記略円筒状の回転体は、前記チャック機構が設けられた一端部とは反対側の端部において、前記回転駆動源と作動連結されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の旋削装置。
  5. 前記チャック機構は、前記略円筒状の回転体の回転軸線を放射状に取り囲む複数のチャック爪(41)を具備しており、各チャック爪は被加工物の外周面を中心軸線に向けて押圧可能であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の旋削装置。
  6. 前記略円筒状の回転体の壁部には、当該回転体の一端部に設けられた前記チャック機構と、当該回転体の他端部に設けられたロータリージョイント(44)とを結ぶ油圧経路(43)が設定されており、前記チャック機構の各チャック爪は、油圧発生源から前記ロータリージョイント及び略円筒状回転体の壁部の油圧経路を介して油圧力の供給を受けて、被加工物の外周面に対する押圧力を及ぼすことを特徴とする請求項5に記載の旋削装置。
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