JP4252795B2 - 偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法 - Google Patents

偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転電機のコンミテータ製造方法に関し、特に、ディスクタイプの偏平型コンミテータにおけるセグメントの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電動パワーステアリングやエンジンスタータ、燃料ポンプなどに使用されるモータでは、装置小型化等の要請から、偏平型のコンミテータ(フラットコンミ)を採用したものが登場している。この偏平型コンミテータは、円筒状の一般的なコンミテータと異なり、回転軸から径方向に延びるディスク状のブラシ摺動面を有しており、コンミテータメタルと呼ばれる金属部材が合成樹脂と一体に成型される。一体成型後、コンミテータメタルは、互いに絶縁状態となるように放射状に切断されて周方向に分離され、複数のセグメントが形成される。そして、このコンミテータメタルからなるブラシ摺動面に軸方向からブラシが摺接し、アーマチュア電流の切替が行われる。
【0003】
このような偏平型コンミテータにおけるコンミテータメタルの製造方法としては、各セグメント用のものを個別に冷間鍛造にて形成したり、順送プレスにて円環状に連鎖体を形成したりする方式が採られている。しかしながら、これらの方式によると、プレス曲げやしごき、絞り等の加工により、曲げ角部の曲面(R)が大きくなるという問題があった。角部のRが大きくなると、ブラシ摺動面の長さがR部分だけ少なくなり、摺動面長確保の点で不利となる。また、角部のRは樹脂モールド時において、樹脂圧力に対しセグメントを浮かせる方向の分力を発生させる。さらに、コンミテータメタルは順送プレスを要する複雑な多工程にて製造されるため、設備費が増大すると共に、送りパイロット穴を確保するためブランク面積も大きくなり、その分、歩留まりも低下する。
【0004】
図6は、樹脂モールド時における角部Rの影響を示す説明図である。図6に示すように、角部Rでは、ゲート51から供給された樹脂は、コンミテータメタル52の角部53からブラシ摺動面54側に回り込もうとする。すると、その圧力にてコンミテータメタル52が上方に変形し、ブラシ摺動面54の内径側に樹脂が漏れる恐れがある。樹脂漏れが生じると、ブラシ摺動面54上のバリ取りが必要となるのみならず、バリの分だけセグメント間に段差が生じ、それを吸収するための切削加工がさらに必要となる。このため、樹脂モールド後の工程における工数が増大し、コストアップを招来するという問題があった。特に、プレス品のコンミテータメタルでは、スプリングバックよりメタルが変形する可能性もあり、樹脂漏れへの対策が求められていた。
【0005】
一方、通常の筒型コンミテータにて用いられているセグメントの製造方法を適用し、前記の問題の解決を図る試みも行われている。図7は筒型コンミテータの構成を示す一部断面の側面図、図8は図7にて使用されているセグメントの製造方法の説明図である。筒型コンミテータ55では、セグメント56はテーターバーと呼ばれる棒状部材を適宜カットして形成される。テーターバー57は銅製の引抜材であり、図8に示すように、台形断面に形成されている。セグメント56は、このテーターバー57を図中に破線にて示したような形で打ち抜き、図7の筒型コンミテータ55にて使用される形状とする。
【0006】
そこで、偏平型コンミテータのセグメント(コンミテータメタル)もこのようなテーターバー57から製造すれはプレス品のような角部のRは生ぜず、スプリングバックの問題もない。図9は、偏平型コンミテータのセグメントをテーターバーから製造する様子を示す説明図である。テーターバー57から図9に破線にて示したようにセグメント58を切り出せば、ブラシ摺動面59の端部がRとなることもない。従って、セグメント58を樹脂モールドしてもブラシ摺動面59に樹脂が回り込むことがなく、後加工の工数を減らすことが可能となる。
【0007】
【特許文献1】
特開2000-125517号公報
【特許文献2】
特開平7-15917号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図9のようなテーターバー57からセグメント58を打ち抜くと、加工面がブラシ摺動面54となる。すなわち、破断面がブラシ摺動面54となる。このため、ブラシ摺動面54の表面粗さが大きくなり、打抜加工後にさらに切削加工が必要となる。従って、モールド後の工数は削減されるものの、セグメント製造工数が増大し、効果的なコスト削減が図れない。また、セグメント58形成に際しテーターバー57の削除部分が比較的大きいため、歩留まりが悪く製造コスト上不利となる。さらに、テーターバー57表面より軟らかいの内部の部位がブラシ摺動面54となるため、その表面硬度が低くなるなどの問題があり、その改善が望まれていた。
【0009】
本発明の目的は、偏平型コンミテータの樹脂モールド工程における樹脂漏れを防止し得るセグメントを容易かつ安価に製造し、偏平型コンミテータの製造工数の削減を図ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法は、合成樹脂によって円盤状に形成されたホルダ部と、前記ホルダ部の軸方向一端面に周方向に沿って配設された複数のセグメントとを有してなる偏平型コンミテータにおける前記セグメントの製造方法であって、引抜加工により、前記セグメントの断面形状と同様の断面形状の部位を有する母材を形成する工程と、前記母材を切断して前記セグメントを形成する工程とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明にあっては、セグメントと同様の断面形状を備えた母材を切断することによってセグメントを製造しているので、例えば、母材に対する1回の打抜加工のみにてセグメントを成型でき、多数回の打抜加工が不要となる。従って、各工程のマッチングや送り誤差による寸法のバラツキがなく、寸法精度良くセグメントを成型できる。また、母材の加工は打ち抜きのみであり送り精度が求められないことから、セグメントの製造設備も汎用の安価な設備にて対応でき、セグメントを安価に加工することが可能となる。
【0012】
前記偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法において、前記母材の引抜方向を前記セグメントにおけるブラシ摺接方向と略同一方向としても良い。これにより、ブラシ摺動面の加工方向がブラシ摺接方向と略一致し、打抜加工後に切削仕上げを行うことなく引抜面をそのままブラシ摺動面として使用することが可能となる。
【0013】
また、前記偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法において、前記母材における引抜加工面が前記セグメントにおけるブラシ摺動面となるようにしても良い。これにより、引抜加工にて加工硬化が生じた部位がブラシ摺動面となり、ブラシ摺動面の硬度を向上させることができ、コンミテータの耐久性の向上が図られる。
【0014】
さらに、前記偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法において、前記セグメントの前記ホルダ部に対する軸方向の抜け止めとなるアンカ部を前記引抜加工によって前記母材に形成しても良い。これにより、引抜工程後にテーパ加工や爪削ぎ加工などのアンカ部形成作業が不要となり、工数削減が図られる。
【0015】
一方、前記偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法において、前記セグメントを、前記母材をその引抜方向と直角方向に打ち抜いて形成しても良い。この場合、前記セグメントを、隣接する前記セグメントが互いに内径側と外径側が反転した状態で打ち抜くようにしても良い。これにより、母材の不要部分が小さくなり、非常に効率良くセグメントを打ち抜くことができ、セグメントの歩留まり向上が図られ、製造コストを低減できるのみならず、廃棄物を削減することも可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による製造方法によって製造されたセグメントを用いた偏平型コンミテータの一例を示す一部切断斜視図である。
【0017】
コンミテータ1は、図1に示すように偏平構造に構成されており、スタータモータやインタンク式燃料供給ポンプ等に使用される。コンミテータ1は、合成樹脂製のホルダ部2と複数の金属製セグメント3とを備えており、セグメント3はホルダ部2と一体にモールド成型されている。セグメント3の表面(図1において上面)はブラシ摺動面4となっており、そこに軸方向から図示しないブラシが接触する。
【0018】
このようなコンミテータ1は、個々のセグメント3を円形のカートリッジに装着し、その状態で合成樹脂にて全体をモールド成型して形成される。成型されたコンミテータ1は、図示しない回転軸やアーマチュアコア、コイル巻線と共に組み付けられ、その後、合成樹脂にてコーティングが施されアーマチュアアッセンブリとなる。
【0019】
ホルダ部2は、厚肉の略円盤形状に形成されており、中心部にはモータ回転軸固定用の軸孔5が形成されている。ホルダ部2の軸方向一端面には、複数のセグメント3が等間隔に配設されている。各セグメント3は略扇形形状に形成されており、ホルダ部2の表面上に放射状に配されている。セグメント3の間は、隣合うセグメント3を互いに電気的に絶縁するためのスリット6が形成されている。
【0020】
図2は、セグメント3の構成を示す斜視図である。図2に示すように、セグメント3は、ブラシ摺動面4が形成される本体部7と、本体部7の外側に段差を設けて形成された外周部8を有している。外周部8にはU字型のコイル取付溝9が設けられている。コイル取付溝9には、図示しないアーマチュアコイルがフュージング等によって固定される。
【0021】
本体部7の内周側にはボス部11が設けられており、その内面側にはテーパ部12aが形成されている。本体部7と外周部8との境界は段部13となっており、その内面側もまたテーパ部12bとなっている。テーパ部12a,12bは本体部7側に向かって拡開しており、セグメント3のホルダ部2に対する軸方向の抜け止めとなるアンカ部14を形成している。
【0022】
このようなセグメント3は、次のようにして形成される。図3,4は本発明の実施の形態1であるセグメント3の製造方法を示す説明図である。図3に示すように、セグメント3もまた銅製のテーターバー(母材)15から切り出される。テーターバー15は銅材を矢示X方向に引抜加工して形成され、その断面は、図3,4に示すように、セグメント3の図2におけるA−A断面と同一形状に成型されている。すなわち、テーターバー15は、本体部7となる本体形成部17、外周部8となる外周形成部18、ボス部11となるボス形成部21が一体に成型された形態となっている。
【0023】
テーターバー15の本体形成部17と外周形成部18との間は段部23となっており、それらの内側にはそれぞれテーパ面22a,22bが形成されている。テーターバー15の断面形状は、引抜ダイスによって決まるため、曲げ加工に比して断面形状の自由度が大きく、ボス部11の内側と段部23の内側にも容易にテーパ面22a,22bを形成できる。プレス加工によるコンミテータメタル52では、図6に示すように、抜け止めのためにボス部61をテーパ形状に加工する工程や、係合片62を形成する爪削ぎ工程が必要となる。これに対し当該セグメント3では、引抜工程にて同時にアンカ形状が成型され、テーパ加工や爪削ぎ加工などが不要となり、工数削減が図られる。
【0024】
セグメント3は、図4に示すように、テーターバー15から横並びに打ち抜かれる。打抜加工は引抜方向Xと直角の方向(図3のY方向)に行われる。テーターバー15からのセグメント成型は1回の打抜加工にて可能であり、多数回の打ち抜きに比して、各工程のマッチングや送り誤差による寸法のバラツキがなく、寸法精度良くセグメント3を成型できる。その際に使用する設備も、プレスは打抜加工のみであり送り精度も求められないことから、汎用の安価な設備にて対応でき、セグメント3を安価に加工することが可能となる。
【0025】
また、図4に示すように、セグメント3の打抜加工では、図9の場合に比して削除面積を少なく抑えることができる。従って、材料が有効活用され歩留まりの向上が図られる。さらに、セグメント3の成型に際しては曲げ加工がなく、角部のRは最小限に抑えられる。このため、樹脂モールドによるブラシ摺動面4への樹脂の回り込みがなく、後加工の工数削減が図られる。
【0026】
一方、セグメント3では、ブラシ摺動面4は本体形成部17の外面17aとなる。つまり、引抜加工面がブラシ摺動面4となる。引抜加工面は、打抜加工による破断面に比して表面粗さや平面度が高く、そのままブラシ摺動面4として使用することも可能である。図8,9の従来のセグメントでは引抜面は樹脂モールド内に埋もれ、破断面がブラシ摺動面4となっており、良好な面があるにもかかわらずそれが活用されていない。これに対し、当該セグメント3では引抜加工面がブラシ摺動面4となるように設定し、その良好な面を積極的に活用している。従って、セグメント3を用いれば、樹脂モールド後におけるブラシ摺動面4の仕上げ加工が不要となり、コンミテータ1の製造工数の削減が可能となる。なお、本体形成部17の外面17aは、引抜加工による加工硬化により硬度が高くなっており、ブラシ摺動面4の耐久性向上も図られる。
【0027】
また、一般にテーターバーの引抜方向Xは、図8,9に示すように、ブラシ摺接方向(回転方向)Zと直角方向となる。ブラシ摺動面4の表面における素材の配向から見ると、その加工方向とブラシ摺接方向は一致している方が好ましい。しかしながら、図8,9の場合には、セグメントのブラシ摺動面は打抜加工後に切削仕上げが予定されているため、両者の方向が異なっても余り影響はない。これに対し、セグメント3のブラシ摺動面4では、テーターバー15の引抜方向(図3のX方向)が、ブラシ摺接方向(図2のZ方向)と略同一方向となっている。当該実施の形態では、セグメント3の周方向の中心線(図2のA−A線)上におけるブラシ摺接方向Zの接線方向が、テーターバー15の引抜方向Xと一致している。従って、セグメント3では加工方向とブラシ摺接方向の相違に起因する後加工を省くことができ、引抜面の良好性や表面硬度の点も相俟って、テーターバー15を打ち抜いたものをそのまま製品化することができる。
【0028】
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2であるセグメント製造方法を示す説明図である。なお、実施の形態1と同様の部分、部材については同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0029】
実施の形態2の製造方法では、セグメント3の歩留まりをさらに高くするため、図5のように、テーターバー(母材)25に対しいわゆる千鳥抜きを行っている。テーターバー25は、隣接するセグメント3を上下反対方向に打ち抜けるように、セグメント3と同様の断面形状を有する部位が形成され、上下に対称な形態となっている。すなわち、テーターバー25は、全部がセグメント3と同様の断面形状となっているテーターバー15における外周形成部18を両端に設け、外端部26を両端に形成した形となっている。
【0030】
隣接するセグメント3は、上下、すなわち、内径側と外径側が反転した形で打ち抜かれる。テーターバー25は、内径側(先細側)となる外端部26が途中の位置で打ち抜かれ、ボス部11が形成される。図4,5を比較すれは明らかなように、当該製造方法ではテーターバー25の不要部分が小さく、非常に効率良くセグメント3が打ち抜かれる。従って、セグメント3の歩留まりを向上させることができ、製造コストを低減できるのみならず、廃棄物の削減も図られる。
【0031】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述のコンミテータ1では、ブラシ摺動面4を清浄化するための切削仕上げを省くことが可能であるが、要求される完成品精度に応じて平面度や面粗さを切削加工によって適宜仕上げ加工を行っても良い。しかし、その場合にも、従来に比して研削等の工数を少なくすることが可能である。
【0032】
【発明の効果】
本発明の偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法によれば、引抜加工によりセグメントの断面形状と同様の断面形状の部位を有する母材を形成し、この母材を切断してセグメントを形成するようにしたので、母材の切断加工によってセグメントを成型でき、多工程の加工が不要となる。従って、各工程のマッチングや送り誤差による寸法のバラツキがなく、寸法精度良くセグメントを成型できる。また、母材の加工に送り精度が求められないことから、セグメントの製造設備も汎用の安価な設備にて対応でき、セグメントを安価に加工することが可能となる。
【0033】
また、母材の引抜方向をセグメントのブラシ摺接方向と略同一方向とすることにより、ブラシ摺動面の加工方向がブラシ摺接方向と略一致させることができ、打抜加工後に切削仕上げを行うことなく引抜面をそのままブラシ摺動面として使用することが可能となる。
【0034】
さらに、母材の引抜加工面をセグメントのブラシ摺動面とすることにより、引抜加工にて加工硬化が生じた部位がブラシ摺動面となり、ブラシ摺動面の硬度を向上させることができ、コンミテータの耐久性の向上が図られる。
【0035】
加えて、アンカ部を引抜加工によって母材に形成することにより、引抜工程後にテーパ加工や爪削ぎ加工などのアンカ部形成作業が不要となり、工数削減が図られる。
【0036】
一方、隣接するセグメントが互いに内径側と外径側が反転した状態で母材から打ち抜くことにより、母材の不要部分が小さくなり、効率良くセグメントを打ち抜くことができ、セグメントの歩留まり向上が図られ、製造コストを低減できるのみならず、廃棄物を削減することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製造方法によって製造されたセグメントを用いた偏平型コンミテータの一例を示す一部切断斜視図である。
【図2】偏平型コンミテータのセグメントの構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1であるセグメント製造方法を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1であるセグメント製造方法を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2であるセグメント製造方法を示す説明図である。
【図6】樹脂モールド時における角部Rの影響を示す説明図である。
【図7】筒型コンミテータの構成を示す一部断面の側面図である。
【図8】図7にて使用されているセグメントの製造方法の説明図である。
【図9】偏平型コンミテータのセグメントをテーターバーから製造する様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コンミテータ
2 ホルダ部
3 セグメント
4 ブラシ摺動面
5 軸孔
6 スリット
7 本体部
8 外周部
9 コイル取付溝
11 ボス部
12a,12b テーパ部
13 段部
14 アンカ部
15 テーターバー(母材)
17 本体形成部
17a 外面
18 外周形成部
21 ボス形成部
22a,22b テーパ面
23 段部
25 テーターバー(母材)
26 外端部
51 ゲート
52 コンミテータメタル
53 角部
54 ブラシ摺動面
55 筒型コンミテータ
56 セグメント
57 テーターバー
58 セグメント
59 ブラシ摺動面
61 ボス部
62 係合片
X テーターバー引抜方向
Y テーターバー打抜方向
Z ブラシ摺接方向

Claims (6)

  1. 合成樹脂によって円盤状に形成されたホルダ部と、前記ホルダ部の軸方向一端面に周方向に沿って配設された複数のセグメントとを有してなる偏平型コンミテータにおける前記セグメントの製造方法であって、
    引抜加工により、前記セグメントの断面形状と同様の断面形状の部位を有する母材を形成する工程と、
    前記母材を切断して前記セグメントを形成する工程とを有することを特徴とする偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法。
  2. 請求項1記載の偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法において、前記母材の引抜方向は、前記セグメントにおけるブラシ摺接方向と略同一方向であることを特徴とする偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法。
  3. 請求項1または2記載の偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法において、前記母材における引抜加工面が前記セグメントにおけるブラシ摺動面となることを特徴とする偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法において、前記セグメントの前記ホルダ部に対する軸方向の抜け止めとなるアンカ部を、前記引抜加工により前記母材に形成することを特徴とする偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法において、前記セグメントは、前記母材をその引抜方向と直角方向に打ち抜いて形成されることを特徴とする偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法。
  6. 請求項5記載の偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法において、前記セグメントは、隣接する前記セグメントが互いに内径側と外径側が反転した状態で打ち抜かれることを特徴とする偏平型コンミテータ用セグメントの製造方法。
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