JP6084040B2 - ステータの製造方法 - Google Patents

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本発明は、ステータの製造方法に関する。
下記特許文献1には、有底の筒状に形成されたケース(固定子ハウジング)と、ケースの径方向内側に配置され該ケースに支持されたステータコア(固定子コア)と、ステータコアの径方向内側に配置された回転子と、を含んで構成されたブラシレスモータが開示されている。この文献に記載された技術について簡単に説明すると、ステータコアの外周部には、ケースの軸方向に延びる凹形状部(くぼみ)が設けられており、また、ケースにおける凹形状部と対向する部位には、該ケースの径方向内側に向けて凸形状とされた塑性変形部が形成されている。これにより、ケースにおける塑性変形部が形成された部位の内径が縮径し、ケースとステータコアが一体化されている。
特開2011−142811号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された構成では、塑性変形部がケースの外周部に形成されることによって、ステータコアの外周部が前記ケースにおける塑性変形部が形成された部位に押圧されると、ステータコアの真円度が低下することが考えられる。また、上記特許文献1に記載された構成では、ケースにおける塑性変形部が形成された部位が、ステータコアの外周部に形成された凹形状部に係合されているため、ケースとステータコアとの周方向の固着力は高いが、これに比して軸方向の固着力は低い。
本発明は上記事実を考慮し、ステータコアの真円度及びケースとステータコアとの固着力を向上させることができるステータの製造方法を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係るステータの製造方法は、環状に形成された外側環状部と、前記外側環状部から該外側環状部の径方向内側に向けて突出しかつ導電性の巻線が巻回されるティース部と、前記ティース部におけるロータと近接する側の端部から該ロータの周方向に沿って延出しかつ前記ロータ側の面が該ロータを軸中心とする円弧面とされた内側環状部と、を有するステータコアの外径を超える内径の円筒状に形成されたケースを、前記外側環状部に沿って配置させるケース配置工程と、前記内側環状部の内周側に前記円弧面の内径に対応する外径の芯金を挿通させ、該芯金が拡径することによって該芯金の外周面と前記円弧面とを当接させる芯金セット工程と、前記ケースの外周面に複数の塑性変形部が該ケースの周方向に沿って等間隔に形成されることによって、前記ケースと前記ステータコアとを一体化させるかしめ工程と、を有し、前記塑性変形部を形成するために前記ケースの外周面に入力される押圧力が所定値を超えた際に前記芯金が縮径する
請求項1記載の本発明では、先ずステータコアの外径を超える内径の円筒状に形成されたケースをステータコアの外側環状部に沿って配置させる。ここで、本発明では、ケースの内径がステータコアの外径を超えているため、ケースをステータコアの外側環状部に沿って配置させる際に、ケースの内周面とステータコアの外周面(外側環状部の外周面)とが摺接することによるバリの発生を抑制することができる。
また、本発明では、ステータコアの内側環状部の内周側に芯金が挿通される。次いで、この芯金が拡径することによって該芯金の外周面と内側環状部の円弧面とが当接する。そして、ケースの外周面に複数の塑性変形部が該ケースの周方向に沿って等間隔に形成されることによって、ケースとステータコアとが一体化される。ここで、本発明では、芯金の外周面と内側環状部の円弧面とが当接した状態で、即ち、芯金によって内側環状部の真円度が確保された状態でケースの外周面に塑性変形部が形成される。そのため、ケースの外周面に塑性変形部を形成するための外力が加わったとしても、内側環状部の真円度が保たれる。
また、本発明では、ケースの外周面に塑性変形部を形成するための外力が加わると、この外力は芯金によって支持される。すなわち、ケースの外周面に塑性変形部を形成するための外力が加わった際に、ステータコアの内側環状部が縮径しない。これにより、ケースにおける塑性変形部が形成された部位とステータコアの外側環状部との密着度が高まり、ケースとステータコアとの固着力が向上する。
以上説明したように、本発明のステータの製造方法では、ステータコアの真円度及びケースとステータコアとの固着力を向上させることができる。
また、請求項1記載の本発明では、ケースの外周面に塑性変形部を形成するための外力(押圧力)が加わると、この押圧力は芯金によって支持される。また、本発明では、この押圧力が所定値を超えると、芯金が縮径する。これにより、ケースとステータコアとを所望の固着力で一体化させることができる。
請求項2記載の本発明に係るステータの製造方法は、請求項1記載のステータの製造方法において、前記芯金セット工程において、前記芯金が更に拡径することによって前記外側環状部の外周面と前記ケースの内周面とを当接させ、前記かしめ工程において、前記外側環状部の外周面と前記ケースの内周面とが当接した状態で前記ケースの外周面に前記複数の塑性変形部が形成される。
請求項2記載の本発明では、芯金が拡径することによって該芯金の外周面と内側環状部の円弧面とが当接した後に、該芯金が更に拡径することによってステータコアの外側環状部の外周面とケースの内周面とが当接する。そして、外側環状部の外周面とケースの内周面とが当接した状態でケースの外周面に塑性変形部が形成される。ここで、本発明では、外側環状部の外周面とケースの内周面とが当接した状態でケースの外周面に塑性変形部が形成されるため、ケースにおける塑性変形部が形成された部位とステータコアの外側環状部との密着度がより一層高まる。その結果、本発明では、ケースとステータコアとの固着力をより一層向上させることができる。
請求項3記載の本発明に係るステータの製造方法は、請求項1又は請求項2記載のステータの製造方法において、前記芯金は、スプリングによって該芯金が拡径する方向へ付勢されており、前記押圧力が所定値を超えた際に前記芯金が縮径するように前記スプリングの付勢力が設定されている。
本実施形態に係るブラシレスモータを示す平面図である。 U相のステータ構成部の斜視図である。 V相のステータ構成部の斜視図である。 W相のステータ構成部の斜視図である。 環状に配列されたコア構成部を拡大して示す拡大平面図である。 図2A〜図2Cに示された複数のステータ構成部が互いに組み付けられる過程を示す斜視図である。 図3Aよりも組み付けが進行した状態を示す斜視図である。 芯金がステータコアの径方向内側に挿通された状態を示す縦断面図である。 芯金の可変コア保持部が拡径することによって該可変コア保持部の外周面が内側環状部の円弧面に当接した状態を示す縦断面図である。 芯金の可変コア保持部が拡径することによって該可変コア保持部の外周面が内側環状部の円弧面に当接した状態を示す平面図である。 芯金が挿通されたステータコア及びステータケースがかしめ冶具にセットされた状態を示す縦断面図である。 図6に示された芯金、ステータコア、ステータケース及びかしめ冶具をステータコアの軸方向一方側から見た斜視断面図である。 プレスによる加工力がかしめ冶具に作用した際の芯金、ステータコア、ステータケース及びかしめ冶具を示す縦断面図である。 プレスによる加工力がかしめ冶具に作用した際のステータコア及びステータケースを示す平面図である。 図9Aの一点鎖線で囲まれた部分を拡大して示す拡大平面図である。 芯金が取り外される際の芯金、ステータコア及びステータケースを示す縦断面図である。 変形例に係るステータにおける塑性変形部が形成された部位を拡大して示す図9Bに相当する拡大平面図である。 他の変形例に係るステータにおける塑性変形部が形成された部位を拡大して示す図9Bに相当する拡大平面図である。
以下、図面に基づき、本発明の一実施形態について説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係るブラシレスモータ60は、インナロータタイプのブラシレスモータであり、回転磁界を発生させるステータ10と、ステータ10の回転磁界によって回転するロータ50と、を有して構成されている。また、ステータ10は、ケースとしてのステータケース70、図2A〜図2Cに示されるU相のステータ構成部12U、V相のステータ構成部12V、W相のステータ構成部12Wを含んで構成されている。以下先ず、ステータケース70について説明し、次いでステータ構成部12U,12V,12W及びロータ50について説明し、最後にステータ10の製造方法について説明する。
(ステータケース70)
図1に示されるように、ステータケース70は、薄肉の円筒状に形成されていると共に、軟磁性金属(一例として「鋼」「アルミ合金」「鋼合金」等)を用いてその周方向に沿って一体に形成されている。また、後述する塑性変形部72が形成される前のステータケース70の内径D1は、ステータコア20(環状に配列されたコア構成部14U,14V,14W)の外径D2を超える内径とされている。
また、ステータケース70の外周面には、該ステータケース70の周方向に沿って等間隔に配置された複数の塑性変形部72(本実施形態では12箇所の塑性変形部72)が形成されている。この塑性変形部72がステータケース70に形成されることによって、ステータケース70における塑性変形部72が形成された部位の内径が減少し、ステータケース70における塑性変形部72が形成された部位とステータコア20とが当接する。これにより、ステータケース70とステータコア20とが一体化される構成である。
また、塑性変形部72は、後に詳述する継鉄構成部22U,22V,22Wに形成された各々の凸部78U,78V,78Wと対向する部位に形成されている。
(ステータ構成部12U,12V,12W)
図2Aに示されるように、U相のステータ構成部12Uは、複数のコア構成部14Uと、巻線16Uと、インシュレータ18Uを有して構成されている。複数のコア構成部14Uは、後述するV相の複数のコア構成部14Vと、W相の複数のコア構成部14Wとでステータコア20(いずれも図1参照)を構成するものであり、それぞれ複数の継鉄構成部22Uと、複数のティース部24Uと、複数の芯金当接部25Uと、を有している。
図2A及び図2Dに示されるように、複数の継鉄構成部22Uは、後述するV相の複数の継鉄構成部22Vと、W相の複数の継鉄構成部22Wとで外側環状部としての継鉄40を構成するものであり、それぞれ円弧状に形成されている。複数のティース部24Uは、それぞれ継鉄構成部22Uに一体に形成されており、この継鉄構成部22Uから継鉄40の径方向内側に向けて突出されている。
また、継鉄構成部22Uにおけるティース部24Uと対向する部位には、継鉄構成部22Uの径方向外側に向けて突出すると共に該継鉄構成部22Uの軸方向に延びる凸部78Uが形成されている。また、凸部78Uの中間部(継鉄構成部22Uの周方向の中間部)には、継鉄構成部22Uの径方向外側に向けて開放され、かつ継鉄構成部22Uの軸方向に沿って延びるU字溝状の凹部80Uが形成されている。
また、ティース部24Uにおけるロータ50(図1参照)と近接する側の端部には、該ロータ50の周方向に沿って(環状に配列されたマグネット54S,54Nに沿って)延出する芯金当接部25Uが設けられている。この芯金当接部25Uは、後述するV相の芯金当接部25Vと、W相の芯金当接部25Wとで内側環状部41を構成するものであり、それぞれの芯金当接部25U,25V,25Wのロータ50側の面は、該ロータ50を軸中心とする円弧面Rとされている。
図2Aに示されるように、巻線16Uは、U相を構成しており、複数の巻回部26Uと、複数の渡り線28Uとを有している。複数の巻回部26Uは、それぞれ後述する絶縁部32Uを介してティース部24Uに集中的に巻回されており、複数の渡り線28Uによって互いに接続されている。渡り線28Uは、後述するインシュレータ18Uに形成された連結部34Uの外周面に沿って配線されている(巻き付けられている)。また、巻線16Uの両端側の端末部30Uは、ティース部24Uからステータ10の軸方向一方側(矢印Z1側)に導出されている。
インシュレータ18Uは、樹脂製とされており、複数の絶縁部32Uと、連結部34Uとを一体に有している。複数の絶縁部32Uは、上述の複数のティース部24Uと同数設けられている。この複数の絶縁部32Uは、絶縁本体部32U1と延出部32U2を有している。絶縁本体部32U1は、上述の複数のコア構成部14Uの表面にそれぞれ一体成形や装着嵌合される等により一体化されており、コア構成部14Uに形成されたティース部24Uと巻回部26Uとを絶縁している。延出部32U2は、コア構成部14Uよりも径方向内側に位置されると共に、絶縁本体部32U1から継鉄40の軸方向一方側(Z1側)に沿って延出されている。
連結部34Uは、複数の絶縁部32Uの軸方向一方側(Z1側)に設けられている。この連結部34Uは、リング状に形成されており、複数の絶縁部32U(より具体的には、複数の絶縁部32Uにおける延出部32U2の延出端部(Z1側の端部))を連結しており、コア構成部14Uよりも径方向内側に位置されている。この連結部34Uの外周面における複数の絶縁部32Uの間には、突起状の保持部36Uが径方向外側に向けて複数突出されている。この保持部36Uは、上述の渡り線28Uを連結部34Uの軸方向他方側(矢印Z2側)から保持している。また、連結部34Uにおける複数の絶縁部32Uの間には、軸方向他方側(矢印Z2側)に開口する切欠き38Uが複数形成されている。
図2Bに示されるV相のステータ構成部12Vは、上述のU相のステータ構成部12Uと基本的な構成は同一とされている。つまり、このV相のステータ構成部12Vは、複数の継鉄構成部22Vと、複数のティース部24Vと、複数の芯金当接部25Vと、巻線16Vと、インシュレータ18Vを有して構成されている。複数の継鉄構成部22Vと、複数のティース部24Vと、複数の芯金当接部25Vと、巻線16Vと、インシュレータ18Vは、上述の複数の継鉄構成部22Uと、複数のティース部24Uと、複数の芯金当接部25Uと、巻線16Uと、インシュレータ18U(いずれも図2A参照)に相当するものである。また、凸部78V及び凹部80Vは、上述の凸部78U及び凹部80Uに相当するものである。なお、このV相のステータ構成部12Vにおいて、連結部34Vは、リング状に形成されると共に、上述のU相の連結部34U(図2A参照)よりも小径に形成されている。また、保持部36Vは、渡り線28Vを連結部34Vの軸方向一方側(矢印Z1側)から保持しており、且つ、コア構成部14Vよりも径方向内側に位置されている。
図2Cに示されるW相のステータ構成部12Wも、上述のU相のステータ構成部12Uと基本的な構成は同一とされている。つまり、このW相のステータ構成部12Wは、複数の継鉄構成部22Wと、複数のティース部24Wと、複数の芯金当接部25Wと、巻線16Wと、インシュレータ18Wを有して構成されている。複数の継鉄構成部22Wと、複数のティース部24Wと、複数の芯金当接部25Wと、巻線16Wと、インシュレータ18Wは、上述の複数の継鉄構成部22Uと、複数のティース部24Uと、複数の芯金当接部25Uと、巻線16Uと、インシュレータ18U(いずれも図2A参照)に相当するものである。また、凸部78W及び凹部80Wは、上述の凸部78U及び凹部80Uに相当するものである。なお、このW相のステータ構成部12Wにおいて、連結部34Wは、リング状に形成されると共に、上述のV相の連結部34V(図2B参照)よりも小径に形成されている。また、連結部34Wからは上述の切欠き(図2Aの切欠き38U参照)が省かれている。また、保持部36Wは、渡り線28Wを連結部34Wの軸方向一方側(矢印Z1側)から保持しており、且つ、コア構成部14Wよりも径方向内側に位置されている。
そして、図1に示されるように、この複数のステータ構成部12U,12V,12Wは、後に詳述する如く、互いに組み付けられた後に、その外周部からステータケース70に保持されることによってステータ10を構成している。また、このステータ10では、複数の継鉄構成部22U,22V,22Wによって環状の継鉄40が形成されている。
さらに、継鉄40を構成する各々の継鉄構成部22U,22V,22Wに形成された凸部78U,78V,78Wは、該継鉄40の軸方向から見てその周方向に沿って等間隔に配置されている。
また、図3A及び図3Bに示されるように、複数の連結部34U,34V,34Wは、継鉄40の径方向内側に径方向に間隙を有して配置されると共に、継鉄40と同軸上に設けられている。また、V相の保持部36Vは、U相の連結部34Uの内周面と嵌合されており、W相の保持部36Wは、V相の連結部34Vの内周面と嵌合されている。そして、これにより、複数の連結部34U,34V,34Wは、互いに径方向に離間した状態で保持されている。つまり、保持部36U,36V,36Wは、複数の連結部34U,34V,34Wの径方向間に設けられ、複数の連結部34U,34V,34Wを互いに径方向に離間した状態で保持する突起状のスペーサの役割も果たしている。
さらに、上述のように、複数の連結部34U,34V,34Wが継鉄40の径方向に間隙を有して配置された状態では、V相の渡り線28Vは、U相の連結部34Uに形成された切欠き38Uの内側を通過しており(切欠き38Uに収容されており)、W相の渡り線28Wは、U相の連結部34Uに形成された切欠き38Uと、V相の連結部34Vに形成された切欠き38Vの内側を通過している(切欠き38Uと切欠き38Vとに収容されている)。
(ロータ50)
図1に示されるようにロータ50は、ステータ10の径方向内側に配置されていると共に、軸線回りに回転可能に支持された回転軸部52と、該回転軸部52の周方向に沿って配設されたマグネット54S,54Nと、を含んで構成されている。具体的には、回転軸部52は、棒状の鋼材に浸炭処理等の表面処理が施されることによって形成されており、また回転軸部52は、図示しない軸受部材により回転可能に支持されている。さらに、回転軸部52の回りには、その周方向に沿ってS極のマグネット54SとN局のマグネット54Nとが交互に配置されている。このマグネット54S,54Nは、支持部材56を介して回転軸部52に固定されている。
(ステータ10の製造方法)
次に、上記構成からなるステータ10の製造方法について説明する。
先ず、図2Aに示されるように、インシュレータ18Uの絶縁部32Uにコア構成部14Uを一体化して、インシュレータ18U及び複数のコア構成部14UからなるU相のサブアッセンブリ42Uを形成する。同様に、図2Bに示されるように、インシュレータ18Vの絶縁部32Vにコア構成部14Vを一体化して、インシュレータ18V及び複数のコア構成部14VからなるV相のサブアッセンブリ42Vを形成する。また、図2Cに示されるように、インシュレータ18Wの絶縁部32Wにコア構成部14Wを一体化して、インシュレータ18U及び複数のコア構成部14VからなるW相のサブアッセンブリ42Wを形成する。そして、このようにして、U相、V相、W相毎にサブアッセンブリ42U,42V,42Wを形成する(サブアッセンブリ形成工程)。
続いて、図2Aに示されるように、U相のサブアッセンブリ42Uの各ティース部24Uに径方向外側から巻線16Uをフライヤ装置(図示せず)を用いて巻回して、サブアッセンブリ42Uに複数の巻回部26Uが形成されたU相のステータ構成部12Uを形成する。
同様に、図2Bに示されるように、V相のサブアッセンブリ42Vの各ティース部24Vに径方向外側から巻線16Vを上述のフライヤ装置を用いて巻回して、サブアッセンブリ42Vに複数の巻回部26Vが形成されたV相のステータ構成部12Vを形成する。また、図2Cに示されるように、W相のサブアッセンブリ42Wの各ティース部24Wに径方向外側から巻線16Wを上述のフライヤ装置を用いて巻回して、サブアッセンブリ42Wに複数の巻回部26Wが形成されたW相のステータ構成部12Wを形成する。
このとき、図2Aに示されるように、複数の渡り線28Uについては、連結部34Uの外周面に沿って配線する。また、この複数の渡り線28Uを突起状の保持部36Uによって連結部34Uの軸方向他方側(矢印Z2側)から保持する。同様に、図2Bに示されるように、複数の渡り線28Vについては、連結部34Vの外周面に沿って配線する。また、この複数の渡り線28Vを突起状の保持部36Vによって連結部34Vの軸方向一方側(矢印Z1側)から保持する。また、図2Cに示されるように、複数の渡り線28Wについては、連結部34Wの外周面に沿って配線する。また、この複数の渡り線28Wを突起状の保持部36Wによって連結部34Wの軸方向一方側(矢印Z1側)から保持する。
また、図2Aに示されるように、巻線16Uの両端側の端末部30Uについては、ティース部24Uからステータ10の軸方向一方側(矢印Z1側)に導出させる。同様に、図2Bに示されるように、巻線16Vの両端側の端末部30Vについては、ティース部24Vからステータ10の軸方向一方側に導出させる。また、図2Cに示されるように、巻線16Wの両端側の端末部30Wについては、ティース部24Wからステータ10の軸方向一方側に導出させる。そして、このようにして、U相、V相、W相毎にステータ構成部12U,12V,12Wを形成する(ステータ構成部形成工程)。
続いて、図3A,図3Bに示されるように、W相のステータ構成部12Wに対し、V相のステータ構成部12Vを周方向に所定の角度ずらした状態で、V相のステータ構成部12Vを軸方向一方側(矢印Z1側)からW相のステータ構成部12Wに組み付ける。また、V相のステータ構成部12Vに対し、U相のステータ構成部12Uを周方向に所定の角度ずらした状態で、U相のステータ構成部12Uを軸方向一方側(矢印Z1側)からV相のステータ構成部12V及びW相のステータ構成部12Wに組み付ける。
このとき、複数のコア構成部14U,14V,14Wが環状に配列されると共に、図2Dに示されるように、複数の継鉄構成部22U,22V,22Wの内周端はそれぞれ両側に隣り合う一対の継鉄構成部22U,22V,22Wの内周端に当接する(コア配列工程)。
また、図3A,図3Bに示されるように、V相の保持部36Vについては、U相の連結部34Uの内周面に嵌合し、W相の保持部36Wについては、V相の連結部34Vの内周面に嵌合する。そして、このようにして、複数の連結部34U,34V,34Wを突起状の保持部36U,36V,36Wによって互いに径方向に離間した状態で保持する。
さらに、このときには、V相の渡り線28Vを、U相の連結部34Uに形成された切欠き38Uの内側に通過させ、W相の渡り線28Wを、U相の連結部34Uに形成された切欠き38Uと、V相の連結部34Vに形成された切欠き38Vの内側に通過させる。
次に、ステータケース70とステータコア20とを一体化させる工程について説明する。
図4に示されるように、ステータケース70をステータコア20の径方向外側に配置させる即ち、ステータケース70をステータコア20の継鉄40に沿って配置される(ケース配置工程)。なお、塑性変形部72が形成される前のステータケース70の内径D1(図1参照)は、ステータコア20外径D2(図1参照)を超える内径とされているが、D1とD2との差は微小である。そのため、図4においては、ステータケース70の内径D1とステータコア20外径D2とが一致するように見えている。
次いで、芯金100の可変コア保持部102をステータコア20の内側環状部41の内周側に挿通させ、図5A及び図5Bに示されるように、可変コア保持部102を拡径させることによって、可変コア保持部102の外周面を芯金当接部25U,25V,25Wの円弧面Rに当接させる。そして、可変コア保持部102を更に拡径させることによって継鉄40の外周面(継鉄構成部22U,22V,22Wに形成された凸部78U,78V,78W)をステータケース70の内周面に当接させる(芯金セット工程)。なお、可変コア保持部102をステータコア20の内側環状部41に挿通させる際の可変コア保持部102の外径は、内側環状部41の内径に対応して充分に縮径されている。
ここで、芯金100の構成について簡単に説明すると、芯金100は環状に配列された12個の可変コア保持部102と、この可変コア保持部102を支持すると共に環状に配列された12個の可変コア保持部102をその径方向外側に拡径させる上側保持部104及び下側保持部106と、を主要な要素として構成されている。可変コア保持部102の外周面は芯金当接部25U,25V,25Wの円弧面Rに対応する円弧面状に形成されており、また可変コア保持部102の内周部はカム部102Aとされている。また、上側保持部104及び下側保持部106は円形板状に形成されており、また、上側保持部104及び下側保持部106の外周部にはそれぞれ傾斜面104A,106Aが形成されている。この上側保持部104の傾斜面104Aと下側保持部106の傾斜面106Aとの間に可変コア保持部102のカム部102Aが狭持されている。さらに、上側保持部104及び下側保持部106の周方向の中心部には貫通孔が形成されており、また、この貫通孔には軸部108が挿通されている。これにより、上側保持部104及び下側保持部106が軸部108に沿ってスライドすることが可能となっている。上側保持部104及び下側保持部106が軸部108に沿ってスライドし、上側保持部104と下側保持部106との間隔が狭められることによって、環状に配列された12個の可変コア保持部102が拡径する構成である。
また、軸部108にはスプリング110が挿通されており、さらにスプリング110は下側保持部104を上側保持部106側に向けて付勢している。これにより、可変コア保持部102が所定の押圧力F1でコア構成部14U,14V,14Wを押圧している。また、塑性変形部72を形成するためにステータケース70の外周部に入力される押圧力が所定値を超えた際に、可変コア保持部102が縮径するように押圧力F1(スプリング110のイニシャル)が設定されている。なお、軸部108には、ステータコア20及びステータケース70に対する可変コア保持部102の位置決め等を行うための位置決め冶具112が取付けられている。
次いで、図6及び図7に示されるように、ステータケース70、ステータコア20及び芯金100がかしめ冶具114にセットされる。
ここで、かしめ冶具114について簡単に説明すると、かしめ冶具114は、ステータケース70、ステータコア20及び芯金100を支持する円筒状のベース部116と、ベース部116の上端部にその径方向に沿って移動可能に支持されかつベース部116の周方向に沿って等間隔に配置された12個のパンチ118と、パンチ118をベース部116の径方向内側に移動させるプレス部120と、を主要な要素として構成されている。ベース部116の上端部には、その周方向に沿って等間隔に配置されかつ該ベース部116の径方向に沿って延びる12個の凹溝(図示せず)が形成されている。この凹溝内にパンチ118が収容されることによってパンチ118がベース部116の径方向にスライドすることが可能となっている。また、パンチ118は、矩形ブロック状に形成されていると共に、その一端はステータケース70の外周面に当接する当接部とされている。また、図9Bに示されるように当接部には、ステータケース70及びステータコア20の軸方向から見て該ステータケース70及びステータコア20の径方向内側に向けて突出する一対の突起部118Aが設けられている。また、この一対の突起部118Aは、コア構成部14U,14V,14Wに設けられた凸部78U,78V,78Wと対向した状態において、凸部78U,78V,78Wに形成された凹部80U,80V,80Wを跨ぐように配置されている。図6及び図7に示されるように、パンチ118の他端は、プレス部120側に向けて該パンチ118の一端(当接部)側に傾斜する傾斜面118Bとされている。また、プレス部120は円筒状に形成されていると共に、該プレス部120の内周面におけるベース部116側の部位は、該ベース部側に向けて拡径するテーパ面120Aとされている。このテーパ面120Aがパンチ118の他端に形成された傾斜面118Bに当接し、プレス部120とベース部116との間隔が狭められることによって12個のパンチがベース部116の径方向内側に向けてスライドする構成である。
図8、図9A及び図9Bに示されるように、プレス部120にプレス機による加工力F2が入力されてパンチ118の突起部118Aがステータケース70の外周部を押圧することによって、ステータケース70の外周部に12個の塑性変形部72が該ステータケース70の周方向に沿って等間隔に形成される(かしめ工程)。これにより、前記ステータケース70とステータコア20とが一体化される。
次いで、図10に示されるように、ステータケース70、ステータコア20及び芯金100がかしめ冶具114から取外される。そして、スプリング110の張力を開放することによって可変コア保持部102が縮径されて、ステータコア20に挿通された芯金100が該ステータコア20から取外される。
以上の工程を経てステータケース70とステータコア20とが一体化され、前述したステータ10が構成される。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図1に示されるように、本実施形態のブラシレスモータ60は、上記構成のロータ50、ステータコア20及びステータケース70を有して構成されている。巻線16に通電されてステータコア20及びステータケース70に回転磁界が生じることによってマグネット54S,54Nを有するロータ50が回転軸部52を軸中心として回転する。
また、本実施形態では、ステータコア20が、上記構成の継鉄40、ティース部24及び内側環状部41を有して構成されており、またステータコア20はステータケース70と一体化されている。ここで、本実施形態では、内側環状部41におけるロータ50側の面(芯金当接部25U,25V,25Wの内周面)が、該ロータ50を軸中心とする円弧面Rとされている。そのため、この円弧面Rの内径に対応する芯金100(図4参照)を内側環状部41の径方向内側に配置した状態でステータケース70の外周部に塑性変形部72を形成することが可能となる。これにより、ステータケース70における塑性変形部72が形成された部位がステータコア20の継鉄40(凸部78U,78V,78W)を押圧したとしても、ステータコア20の内側環状部41の真円度が保たれる。
さらに、本実施形態では、ステータコア20の継鉄構成部22U,22V,22Wに形成された凸部78U,78V,78Wとステータケース70の外周部に形成された塑性変形部72とが対向している。そのため、塑性変形部72がステータケース70の外周部に形成された際に、ステータケース70における塑性変形部72が形成された部位及びステータコア20の継鉄構成部22U,22V,22Wにおける凸部78U,78V,78Wが形成された部位に応力が集中する。これにより、ステータケース70における塑性変形部72が形成された部位とステータコア20の継鉄構成部22U,22V,22Wにおける凸部78U,78V,78Wが形成された部位との密着度が高まり、ステータケース70とステータコア20との固着力が向上する。
また、本実施形態では、継鉄構成部22U,22V,22Wに形成された凸部78U,78V,78Wが継鉄40の軸方向から見て該継鉄40の周方向に沿って等間隔に配置されていると共に、ステータケース70に形成された塑性変形部72が継鉄40の軸方向から見て該継鉄40の周方向に沿って等間隔に配置されている。そのため、継鉄40はステータケース70にその周方向に沿って均等に押圧される。
以上をまとめると、本実施形態のブラシレスモータ60では、ステータコア20の真円度及びステータケース70とステータコア20との固着力が向上されている。
また、本実施形態では、継鉄構成部22U,22V,22Wに形成された凸部78U,78V,78Wがティース部24と対向する部位に配置されている。そのため、可変コア保持部102(図4参照)はパンチ118からステータケース70を介して入力される押圧力を垂直に支持することが可能となる。これにより、ステータケース70における塑性変形部72が形成された部位とステータコア20の継鉄構成部22U,22V,22Wにおける凸部78U,78V,78Wが形成された部位との密着度が向上する。その結果、本実施形態では、ステータケース70とステータコア20との固着力をより一層向上させることができる。
さらに、本実施形態では、ステータケース70の外周部に3の整数倍又は4の整数倍の個数(12個(箇所))の塑性変形部72が形成されている。そのため、ステータケース70によるステータコア20の支持力をステータケース70の周方向沿って均等にすることができると共に、塑性変形部72を形成するためのパンチ118をステータケース70の外周部に当接させる際の加工制御を容易にすることができる。
また、本実施形態では、ステータコア20が12個のコア構成部14U,14V,14Wによる分割構造とされていると共に、ステータケース70の外周部に12個(箇所)の塑性変形部72が形成されている。これにより、ステータケース70による各々のコア構成部14U,14V,14Wの支持力を均等にすることができる。
また、本実施形態のステータ10の製造方法では、ステータコア20の外径を超える内径の円筒状に形成されたステータケース70をステータコア20の継鉄40に沿って配置させるケース配置工程を経る。そのため、ステータケース70の内周面とステータコア20の外周面(凸部78U,78V,78W)とが摺接することによるバリの発生を抑制することができる。これにより、モータロック及び回路ショート等の不具合を抑制することができる。
さらに、図5A〜図11に示されるように、本実施形態では、前述の芯金セット工程を経る。そして、ステータケース70の外周部に複数の塑性変形部72が形成されることによって、ステータケース70とステータコア20とが一体化されるかしめ工程を経る。ここで、本実施形態では、可変コア保持部102の外周面と芯金当接部25U,25V,25Wの円弧面Rとが当接した状態で、即ち、可変コア保持部102によって内側環状部41(芯金当接部25U,25V,25W)の真円度が確保された状態でステータケース70の外周面に塑性変形部72が形成される。そのため、ステータケース70の外周面に塑性変形部72を形成するための外力が加わったとしても、内側環状部41の真円度が保たれる。
また、本実施形態では、ステータケース70の外周面に塑性変形部72を形成するための外力がパンチ118から入力されると、この外力は芯金100の可変コア保持部102によって支持される。すなわち、ステータケース70の外周面に塑性変形部72を形成するための外力が加わった際に、ステータコア20の内側環状部41が縮径しない。これにより、ステータケース70における塑性変形部72が形成された部位とステータコア20の継鉄40(凸部78U,78V,78W)との密着度が高まり、ステータケース70とステータコア20との固着力が向上する。
以上をまとめると、本実施形態のステータの製造方法では、ステータコア20の真円度及びステータケース70とステータコア20との固着力を向上させることができる。
また、本実施形態では、可変コア保持部102が拡径することによって該可変コア保持部102の外周面と芯金当接部25U,25V,25Wの円弧面Rとが当接した後に、可変コア保持部102が更に拡径することによってステータコア20の継鉄40の外周面(凸部78U,78V,78W)とステータケース70の内周面とが当接する。そして、継鉄40の外周面(凸部78U,78V,78W)とステータケース70の内周面とが当接した状態でステータケース70の外周面に塑性変形部72が形成される。これにより、ステータケース70における塑性変形部72が形成された部位とステータコア20の継鉄40(凸部78U,78V,78W)との密着度がより一層高まる。その結果、本実施形態では、ステータケース70とステータコア20との固着力をより一層向上させることができる。
さらに、本実施形態では、ステータケース70の外周面に塑性変形部72を形成するための外力(押圧力)が所定値を超えると、可変コア保持部102が縮径するようにスプリング110のイニシャルが設定されている。これにより、本実施形態では、ステータケース70とステータコア20とを所望の固着力で一体化させることができる。
なお、本実施形態では、12個のコア構成部14U,14V,14Wによる分割構造とされたステータコア20を用いてブラシレスモータ60を構成した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、一体構造とされたステータコア或いは2分割、3分割等とされたステータコアを用いてブラシレスモータを構成することもできる。また、分割構造とされたステータコアを用いてブラシレスモータを構成する場合、塑性変形部72の個数(箇所)は、ステータコアを構成する各々のコア構成部のステータケース70による保持力等を考慮して適宜設定すればよい。
また、本実施形態では、ステータケース70の外周部に12個(箇所)の塑性変形部72を形成することによってステータケース70とステータコア20とを一体化した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ステータケース70の外周部に3の整数倍の個数(箇所)の塑性変形部72を該ステータケース70の周方向に沿って等間隔に形成した構成としてもよいし、或いはステータケース70の外周部に4の整数倍の個数(箇所)の塑性変形部72を該ステータケース70の周方向に沿って等間隔に形成した構成としてもよい。このように、塑性変形部72の個数はステータケース70によるステータ10の保持力、或いは塑性変形部72を形成するためのパンチ118をステータケース70の外周部に当接させる際の加工制御等を考慮して適宜設定すればよい。
さらに、本実施形態では、継鉄構成部22U,22V,22Wにおけるティース部24U,24V,24Wと対向する部位に凸部78U,78V,78Wを設けた例について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、凸部78U,78V,78Wのティース部24U,24V,24Wに対する位置は継鉄構成部22U,22V,22Wの周方向にずれていてもよい。
さらに、本実施形態では、継鉄40の外周面(継鉄構成部22U,22V,22Wに形成された凸部78U,78V,78W)とステータケース70の内周面とを当接させた状態で、ステータケース70の外周部に塑性変形部72を形成した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、可変コア保持部102によって内側環状部41(芯金当接部25U,25V,25W)の真円度が確保されていれば、継鉄40の外周面とステータケース70の内周面とが当接していない状態で、ステータケース70の外周部に塑性変形部72を形成してもよい。
また、本実施形態では、継鉄構成部22U,22V,22Wの凸部78U,78V,78Wに凹部80U,80V,80Wが形成されている例について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、例えば、図11Aに示されるように、凹部80U,80V,80Wを凸部78U,78V,78Wに形成しない構成とすることもできる。このように、凹部80U,80V,80Wを凸部78U,78V,78Wに形成するか否かについては、該凸部78U,78V,78Wとステータケース70との接触圧等を考慮して適宜設定すればよい。
さらに、本実施形態では、一対の突起部118Aを有するパンチを用いてステータケース70の外周部に塑性変形部72を形成した例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図11Bに示されるように、先端側に向けて窄まるように形成されたパンチ122をステータケース70における凹部80U,80V,80Wと対向する部位に押圧することにより塑性変形部72を形成した構成とすることもできる。この場合、ステータケース70とステータコア20との固着力がより一層向上する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10…ステータ,16U…巻線,16V…巻線,16W…巻線,16…巻線,24U…ティース部,24V…ティース部,24W…ティース部,24…ティース部,40…継鉄(外側環状部),41…内側環状部,50…ロータ,70…ステータケース(ケース),72…塑性変形部,100…芯金,R…円弧面

Claims (3)

  1. 環状に形成された外側環状部と、前記外側環状部から該外側環状部の径方向内側に向けて突出しかつ導電性の巻線が巻回されるティース部と、前記ティース部におけるロータと近接する側の端部から該ロータの周方向に沿って延出しかつ前記ロータ側の面が該ロータを軸中心とする円弧面とされた内側環状部と、を有するステータコアの外径を超える内径の円筒状に形成されたケースを、前記外側環状部に沿って配置させるケース配置工程と、
    前記内側環状部の内周側に前記円弧面の内径に対応する外径の芯金を挿通させ、該芯金が拡径することによって該芯金の外周面と前記円弧面とを当接させる芯金セット工程と、
    前記ケースの外周面に複数の塑性変形部が該ケースの周方向に沿って等間隔に形成されることによって、前記ケースと前記ステータコアとを一体化させるかしめ工程と、
    を有し、
    前記塑性変形部を形成するために前記ケースの外周面に入力される押圧力が所定値を超えた際に前記芯金が縮径するステータの製造方法。
  2. 前記芯金セット工程において、前記芯金が更に拡径することによって前記外側環状部の外周面と前記ケースの内周面とを当接させ、
    前記かしめ工程において、前記外側環状部の外周面と前記ケースの内周面とが当接した状態で前記ケースの外周面に前記複数の塑性変形部が形成される
    請求項1記載のステータの製造方法。
  3. 前記芯金は、スプリングによって該芯金が拡径する方向へ付勢されており、
    前記押圧力が所定値を超えた際に前記芯金が縮径するように前記スプリングの付勢力が設定されている請求項1又は請求項2記載のステータの製造方法。
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