JP6667471B2 - 整流子、モータ、整流子の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の第2の態様による整流子は、一定の間隔で環状に配列された複数のセグメントと、前記複数のセグメントの内周側に配置され、前記複数のセグメントと一体に成形された樹脂部とを備える整流子であって、前記樹脂部は、前記複数のセグメントのうち互いに隣接するセグメント同士の隙間に内周側に窪む溝部を有し、前記複数のセグメントのそれぞれの厚みは、前記溝部に近いほど薄く、前記溝部の径方向の深さ寸法は、前記セグメントの最大の厚みの寸法よりも小さい。
本発明の第3の態様による整流子の製造方法は、上述した第1の態様による整流子の製造方法であって、導電性の平板である基材を長手方向に一定の間隔で折り曲げ、短手方向の折り目である山部を複数形成し、前記基材の全域を曲げて前記基材を前記長手方向の一端と他端を所定の間隔を開けて隣接させて配置することで、外側に凸である前記山部と、前記山部よりも外周側への膨らみ量が少ない平坦部が周方向に交互に並ぶ略円環状の外形を形成し、前記外形の内周側に前記溝部を形成するための溝用成形駒を配置し、前記溝用成形駒が配置された前記外形の内周側に絶縁性の樹脂を充填し、前記樹脂が充填された前記外形から前記溝用成形駒を除去し、前記外形の外周を真円状に切削して前記山部の少なくとも一部を切り落として、前記複数のセグメントが前記溝部に接する箇所でエッジ状となるように前記外形を前記複数のセグメントに分割する。
本発明の第4の態様による整流子の製造方法は、上述した第2の態様による整流子の製造方法であって、導電性の平板である基材を長手方向に一定の間隔で折り曲げ、短手方向の折り目である山部を複数形成し、前記基材の全域を曲げて前記基材を前記長手方向の一端と他端を所定の間隔を開けて隣接させて配置することで、外側に凸である前記山部と、前記山部よりも外周側への膨らみ量が少ない平坦部が周方向に交互に並ぶ略円環状の外形を形成し、前記外形の内周側に前記溝部を形成するための溝用成形駒を配置し、前記溝用成形駒が配置された前記外形の内周側に絶縁性の樹脂を充填し、前記樹脂が充填された前記外形から前記溝用成形駒を除去し、前記外形の外周を真円状に切削して前記山部の少なくとも一部を切り落として、前記外形を前記複数のセグメントに分割し、前記溝用成形駒は、前記溝部の径方向の深さ寸法が、前記セグメントの最大の厚みの寸法よりも小さくなる寸法を有する。
以下、図1〜図11を参照して、本発明にかかる整流子の第1の実施の形態を説明する。
図1は、モータ1の断面図である。モータ1は、整流子5と、ロータコア26と、整流子5およびロータコア26が圧入固定されるシャフト27と、シャフト27を支持するフロントベアリング20及びリアベアリング25と、ロータコア26に形成された不図示のスロット部に巻回されたコイル71と、コイル71と整流子5とを接続するコイル接続線70と、を備える。モータ1はさらに、フロントベアリング20を保持するブラケット30と、ブラケット30に固定されるブラシホルダベース35と、ブラシホルダベース35に係合され、ブラシ40を収容するブラシホルダ45と、ブラシ40を安定的に整流子5に接触させるための不図示のばねから構成されるブラシ装置と、を備える。モータ1はさらに、フロントベアリング20とブラケット30を固定するベアリングリテーナ50と、ブラケット30とシャフト27の隙間を閉塞するシール55とブラケット30に嵌合し、リアベアリング25を保持するヨーク60とヨーク60の内径に接着工法などで固定されるマグネット65とを備える。コイル接続線70の端部は整流子5に接続され、ブラシ40に電流を流すことによってロータコア26に磁力が生じ、マグネット65の磁力との相互作用によりシャフト27の出力軸から回転力を得ることができる。
図4〜図8を参照して整流子5の製造方法を説明する。
図8(b)を用いて説明したように、第6工程における仮想的な円Qが山部12および谷部13と上述した関係を満たす必要がある。L3、L41、θ1および平板10の厚みは、上述した関係を満たすように決定される。θ1はL3とL31との関係を規定しているので、L3、L41、L31および平板10の厚みが上述した関係を満たすように決定される、と換言できる。なお、θ1が小さいほど第6工程における切削加工での平板10の除去量が減少するので、平板10として用意する素材の量を削減できる。
図10を参照して従来の整流子の製造方法を説明する。ただしここでは概要のみを説明し、フック部などは言及しない。図10は従来の整流子905の製造方法を説明する図である。従来は、図10(a)に示す平板状の基材910をプレス加工等により図10(b)に示すように円環状に成型する。そしてその円環状の中に絶縁性の樹脂を充填して、基材910と一体化したモールド部920を形成する。そして図10(c)に示すように基材910の表面を真円に加工する表面仕上げ加工を行う。なお図10(b)では真円状に加工される前であることを表現するために歪んだ円を表示しているが、実際の歪みはわずかであり図10(c)に示す基材910の厚みは周方向で略一定である。
(1)整流子5は、一定の間隔で環状に配列された複数のセグメント75と、複数のセグメント75の内周側に配置され、複数のセグメント75と一体に成形されたモールド部85とを備える。モールド部85は、複数のセグメント75のうち互いに隣接するセグメント75同士の隙間に内周側に窪むセグメント分割溝95を有する。セグメント75のそれぞれの厚みは、セグメント分割溝95に近いほど薄い。
セグメント分割溝95の周方向の幅は、径方向の位置により異ならせてもよい。図12はセグメント分割溝95の複数のバリエーションを示す図である。図12(a)は、第1の実施の形態におけるセグメント分割溝95の形状を示す図、図12(b)および図12(c)は変形例1におけるセグメント分割溝95の形状を示す図である。ただし図12ではセグメント分割溝95の角部におけるR処理や面取り処理の記載を省略している。また本変形例では、セグメント分割溝95の下部の幅をW21で表し、上部の幅をW22で表す。
セグメント分割溝95の径方向の深さ寸法hは、平坦領域13Aの半径方向の幅寸法よりも大きくてもよい。
平坦領域13Aの径方向の厚みが一定となるように整流子5を製造してもよい。この場合は第3工程において、平坦領域13Aが円Qの円周に沿うように変形をさせる。このような変形を実現するために、第3工程において平坦部13Aをさらに加工してもよいし、第2工程において平坦部13Aに曲げ加工を施してもよい。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
5…整流子
10…平板
11…矩形部
12…山部
13…谷部
15…溝用駒
16…シャフト用駒
75…セグメント
85…モールド部
95…セグメント分割溝
98…斜辺部
115…セグメント分割溝用穴
Claims (7)
- 一定の間隔で環状に配列された複数のセグメントと、
前記複数のセグメントの内周側に配置され、前記複数のセグメントと一体に成形された樹脂部とを備える整流子であって、
前記樹脂部は、前記複数のセグメントのうち互いに隣接するセグメント同士の隙間に内周側に窪む溝部を有し、
前記複数のセグメントのそれぞれの厚みは、前記溝部に近いほど薄く、前記複数のセグメントは、前記溝部に接する箇所でエッジ状となる整流子。 - 一定の間隔で環状に配列された複数のセグメントと、
前記複数のセグメントの内周側に配置され、前記複数のセグメントと一体に成形された樹脂部とを備える整流子であって、
前記樹脂部は、前記複数のセグメントのうち互いに隣接するセグメント同士の隙間に内周側に窪む溝部を有し、
前記複数のセグメントのそれぞれの厚みは、前記溝部に近いほど薄く、前記溝部の径方向の深さ寸法は、前記セグメントの最大の厚みの寸法よりも小さい整流子。 - 請求項1または請求項2に記載の整流子において、
前記複数のセグメントのそれぞれの厚みは、前記溝部から所定の距離未満では前記溝部に近いほど薄く、前記溝部から前記所定の距離以上では略一定である整流子。 - 請求項1または請求項2に記載の整流子において、
前記溝部の周方向の幅は、径方向の位置により異なる整流子。 - 請求項1または請求項2に記載の整流子を備えるモータ。
- 請求項1に記載の整流子の製造方法であって、
導電性の平板である基材を長手方向に一定の間隔で折り曲げ、短手方向の折り目である山部を複数形成し、
前記基材の全域を曲げて前記基材を前記長手方向の一端と他端を所定の間隔を開けて隣接させて配置することで、外側に凸である前記山部と、前記山部よりも外周側への膨らみ量が少ない平坦部が周方向に交互に並ぶ略円環状の外形を形成し、
前記外形の内周側に前記溝部を形成するための溝用成形駒を配置し、
前記溝用成形駒が配置された前記外形の内周側に絶縁性の樹脂を充填し、
前記樹脂が充填された前記外形から前記溝用成形駒を除去し、
前記外形の外周を真円状に切削して前記山部の少なくとも一部を切り落として、前記複数のセグメントが前記溝部に接する箇所でエッジ状となるように前記外形を前記複数のセグメントに分割する整流子の製造方法。 - 請求項2に記載の整流子の製造方法であって、
導電性の平板である基材を長手方向に一定の間隔で折り曲げ、短手方向の折り目である山部を複数形成し、
前記基材の全域を曲げて前記基材を前記長手方向の一端と他端を所定の間隔を開けて隣接させて配置することで、外側に凸である前記山部と、前記山部よりも外周側への膨らみ量が少ない平坦部が周方向に交互に並ぶ略円環状の外形を形成し、
前記外形の内周側に前記溝部を形成するための溝用成形駒を配置し、
前記溝用成形駒が配置された前記外形の内周側に絶縁性の樹脂を充填し、
前記樹脂が充填された前記外形から前記溝用成形駒を除去し、
前記外形の外周を真円状に切削して前記山部の少なくとも一部を切り落として、前記外形を前記複数のセグメントに分割し、
前記溝用成形駒は、前記溝部の径方向の深さ寸法が、前記セグメントの最大の厚みの寸法よりも小さくなる寸法を有する整流子の製造方法。
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JP2017063642A JP6667471B2 (ja) | 2017-03-28 | 2017-03-28 | 整流子、モータ、整流子の製造方法 |
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