JP4251415B2 - 青果物包装用フィルム - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、青果物の鮮度保持に適したフィルムに関し、より詳細にはポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂を用いたガス透過性およびヒートシール性に優れた青果物包装用フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、青果物の包装方式としてMA包装(Modified Atmosphere Packaging)が注目され、一部実用化されている。このMA包装と言うのは、収穫後の青果物を適切なプラスチックフィルム等で密封包装し、青果物の呼吸作用によってもたらされる酸素ガスの消費と炭酸ガスの蓄積によって変化した包装袋内部のガス組成を、大気よりも低酸素ガス濃度かつ高炭酸ガス濃度へと変え、その後の呼吸作用を抑制させて、鮮度保持を図ろうとする方式である。
【0003】
このMA包装では、適度の酸素ガス濃度および炭酸ガス濃度に維持させるために、包装用フィルムの持つガス透過度が重要なパタメーターになる。孔あきフィルムのようにガス透過度が大きいと、呼吸作用が活発に行われ、糖や酸のような味成分や栄養分が消費されてしまい、鮮度の急激な低下が懸念される。他方、ポリエチレンフィルムのようにガス透過度が小さいと、呼吸作用が抑制されて発酵が始まり、アセトアルデヒドやエタノールを生成し、異臭の発生も起りやすくなる。
【0004】
このことから、鮮度保持に適切なガス組成は、青果物の種類や熟度によってバラツキはあるが、一般に酸素ガス3〜8%、炭酸ガス3〜10%、残りが窒素ガスから構成される組成の範囲にあると言われている。従って、この様な数値範囲のガス組成になるよう、適度のガス透過度を有するプラスチックフィルムを選択し、かつ包装形態を選択することが求められている。
【0005】
これまでの代表的な包装材料である低密度ポリエチレンフィルム、無延伸ポリプロピレンフィルム、あるいは二軸延伸ポリプロピレンフィルムでは、青果物包装に必要なガス透過度が小さすぎることから、それに代わってガス透過度が大きくかつ選択透過性のあるポリ4−メチル−1−ペンテンフィルムが注目されている。
【0006】
特開平2−282080号公報によると、ポリ4−メチル−1−ペンテンフィルムを用いて梨やブロッコリーの包装を行って、良好な貯蔵結果を得た記載されている。しかし、ポリ4−メチル−1−ペンテンフィルムは、元来フィルム強度が十分でなく、ヒートシール温度が高く、かつシール強度が低く、包装材料として使用するには最適ではなかった。
【0007】
そこで、特開平4−202437号公報には、4−メチル−1−ペンテン共重合体にグラフト変性体あるいは他の重合体をブレンドしたフィルムが、また、特開平6−211996号公報には、4−メチル−1−ペンテン共重合体に超低密度ポリエチレンやポリプロピレンをブレンドしたフィルムが、さらに、特開平7−102081号公報には、4−メチル−1−ペンテン共重合体にエチレン−エチルアクリレート共重合体および不飽和カルボン酸変性ポリオレフィンをブレンドしたフィルムがそれぞれ開示され、レタス、もやし、ブロッコリー、しいたけ包装に使用されている。しかし、そのブレンド処方によってシール性およびフィルムの強度向上が図れると記載されてはいるが、具体的なデータは何も記載されてない。
【0008】
特開平6−209701号公報には、ポリ−4−メチル−1−ペンテン層/接着性樹脂層/ポリエチレン層からなる3層フィルムが、また特開平7−60921号公報には、ポリ−4−メチル−1−ペンテン層/エチレン・α−オレフィン共重合体と粘着性付与剤と変性ポリエチレンとからなる層/エチレン系共重合体層からなる3層フィルムがそれぞれ開示され、ガス透過度および層間剥離強度のデータを示している。しかし、包装フィルムとして不可欠なフィルム強度やヒートシール強度に関しては何も示されておらず、本発明者らの検討結果によってもなお一層の改良が必要と考えている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、MA包装に適したガス透過度を有し、かつ包装フィルムに必要な機械的強度、透明性、および低温ヒートシール性を兼ね備えたポリ4−メチル−1−ペンテン系フィルムの提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂からなる樹脂層(a)およびポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂が15〜85重量%、1−ブテン含量が30〜95モル%の1−ブテンとエチレンとのランダム共重合体が10〜75重量%および粘着付与剤が3〜30重量%を含むヒートシール性樹脂層(b)との積層体からなる青果物包装用フィルムに関する。
【0011】
前記の粘着性付与剤は、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油樹脂、スチレン系樹脂、液状ポリブテン、パラフィン類、およびオイル類からなる群から選ばれた少なくとも1種であることが好ましい。
【0012】
前記の積層体が、樹脂層(b)/樹脂層(a)/樹脂層(b)からなる3層の構造体である前記青果物包装用フィルムは好ましい態様である。
【0013】
このような積層体が、前記した樹脂層(b)/樹脂層(a)/樹脂層(b)からなる3層の構造体の樹脂層(b)の両外面に、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂が15〜85重量%、1−ブテン含量が30〜95モル%の1−ブテンとエチレンとのランダム共重合体が10〜75重量%および粘着付与剤が3〜30重量%を含み、且つ樹脂層(b)とはその成分割合が異なっているヒートシール性樹脂層(c)を形成させた5層の構造体である青果物包装用フィルムが好ましい。
【0014】
【発明の具体的説明】
本発明に係わるフィルムは、少なくとも樹脂層(a)および樹脂層(b)とからなる積層体であって、その積層体を通過する酸素および炭酸ガス透過度が一定の範囲にあり、また(b)層同士を向かい合わせた時の積層体相互のヒートシール強度が一定の範囲にあって、それによって青果物包装に適したガス透過度に調整された包装袋を形成することができる。次に、各構成に付いて具体的に説明する。
【0015】
樹 脂 層 (a)
この層は、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂から形成されており、より詳細には4−メチル−1−ペンテン単独重合体、あるいは4−メチル−1−ペンテンと他のα−オレフィンとの共重合体である。α−オレフィンとしては、炭素数2〜20のオレフィンであって、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ウンデセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン等を挙げることができる。これらコモノマーは1種類であっても、あるいは2種類以上を組み合わせて使用してもよく、共重合体中に0〜20モル%、好ましくは0〜15モル%含有されていることが望ましい。
【0016】
このポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂は、フィルム形成するに十分な流動性と、フィルムとしての十分な機械強度を示す分子量を有していればよく、そのメルトフローレート(MFR)は、ASTM D−1238に準拠し、260℃、5.0kg荷重下で測定した値が、0.5〜200、好ましくは5〜120(g/10分)の範囲にあることが望ましい。
このようなポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂は、チーグラー・ナッタ触媒やメタロセン触媒を用いて、4−メチル−1−ペンテンを公知の方法で重合し、樹脂として製造することができる。
【0017】
樹 脂 層 (b)
この層は、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂を含むヒートシール性樹脂層であって、樹脂層(a)と強固に接合している。そのポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂は、樹脂層(a)で説明した重合体と同じである。この樹脂層はヒートシール性を有する層であって、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂に各種の重合体等を配合した樹脂組成物とすることによって、低温でかつ強固なヒートシール性が発現している。
【0018】
樹脂層(b)としての好適な樹脂組成物は、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂、結晶化度40%以下のα−オレフィンランダム共重合体、および粘着性付与剤とを含んだ組成物である。この樹脂層には、本発明の目的からはずれない限り各種の添加剤、例えば酸化防止剤、耐熱安定剤、耐候安定剤、光安定剤、帯電防止剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、流滴剤、抗菌剤、顔料、染料等を適宜配合することができる。
【0019】
α−オレフィンランダム共重合体は、炭素数2〜20のα−オレフィンを複数種相互に共重合させた重合体であって、その例として次の重合体を挙げることができる。
(1)エチレンと炭素数3以上のα−オレフィン1種以上との共重合体。
(2)プロピレンと炭素数4以上のα−オレフィン1種以上との共重合体。
(3)1−ブテンと炭素数5以上のα−オレフィン1種以上との共重合体。
(4)4−メチル−1−ペンテンと炭素数5以上のα−オレフィン1種以上との共重合体。
【0020】
具体的には、次の共重合体を例示することができる。
(1)エチレン含量が30〜95モル%のエチレンとプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等とのランダム共重合体。
(2)プロピレン含量が30〜95モル%のプロピレンとエチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等とのランダム共重合体。
【0021】
(3)1−ブテン含量が30〜95モル%の1−ブテンとエチレン、プロピレン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、3−メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等とのランダム共重合体。
(4)4−メチル−1−ペンテン含量が10〜85モル%の4−メチル−1−ペンテンとエチレン、プロピレン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、3−メチル−1−ブテン等とのランダム共重合体。
【0022】
これらの中でも特に、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体が好ましい。このようなα−オレフィンランダム共重合体は、X線回折法によって測定された結晶化度が40%以下、好ましくは35%以下であって、低結晶性ないし非晶性の重合体である。
【0023】
粘着性付与剤は、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂およびα−オレフィンランダム共重合体と相溶性がある、比較的低分子量の固体ないし液体の炭化水素系重合体であって、ポリオレフィンに配合された時に潜在的に粘着性付与剤として作用するものであって、また(b)層樹脂のガス透過度を低下させる効果もある。
【0024】
そのような粘着性付与剤としては、次の例を挙げることができ、これらは単独で、あるいは組み合わせて使用することができる。
(1)ロジン系樹脂:ガムロジン、ウッドロジン、水添ロジン、不均化ロジン、重合ロジン、マレイン化ロジン、ロジングリセリンエステル、水添ロジングリセリンエステル等。
(2)テルペン系樹脂:α−ピネン樹脂、β−ピネン樹脂、ジペンテン樹脂、α−ピネンフェノール樹脂、ジペンテンフェノール樹脂等。
(3)石油樹脂:芳香族系石油樹脂、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、水添石油樹脂。
【0025】
(4)スチレン系樹脂:スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、イソプロペニルトルエン等をそれぞれ主成分とする樹脂。
(5)液状ポリブテン。
(6)パラフィン類:パラフィンワックス、流動パラフィン。
(7)オイル類:パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、白色鉱油。ミネラルオイル。
【0026】
(b)層を構成する樹脂組成物は、好ましくはポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂が10〜90、より好ましくは15〜85重量%であって、この範囲内であると(a)層と(b)層とは強固に接着し、かつ高いヒートシール強度を得ることができる。
【0027】
結晶化度40%以下のα−オレフィンランダム共重合体は、5〜80、より好ましくは10〜75重量%であって、また粘着性付与剤は1〜35、より好ましくは3〜30重量%である。α−オレフィンランダム共重合体および粘着性付与剤の配合量がこの範囲内であると、ヒートシール強度を高め、(a)層との接着強度を増し、またガス透過度を適宜の範囲に調節することができ、フィルムの透明性を保つことができる。さらに、前記の範囲内にあると、組成物の溶融粘度が適度の値になることから、押出成形性を高め、押出時の発煙を抑制することができる。また、α−オレフィンランダム共重合体の配合は、前記以外にフィルムの伸度を高め、耐衝撃性を向上させる効果がある。
【0028】
積 層 体
本発明に係わる積層体は、基本的には(a)層と(b)層とが直接接合した(a)/(b)なる構造になっているが、(a)層の両側に(b)層を配置した(b)/(a)/(b)なる構造であってもよい。また、(a)層の片側または両側に(b)層を介して別の樹脂層(c)を配置することもでき、(a)/(b)/(c)なる3層構造、あるいは(c)/(b)/(a)/(b)/(c)なる5層構造とすることもできる。
【0029】
ここで(c)層樹脂は、(b)層とは異なる樹脂であってもよいが、好ましくは(b)層樹脂と同じ成分から構成され、ただ成分の配合割合が異なる組成物であると、ヒートシールする際に好都合である。例えば、(b)層樹脂がポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂成分の配合割合を多くし、(c)層樹脂がポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂成分の配合割合を少なくし、逆にα−オレフィンランダム共重合体および粘着性付与剤の配合割合を多くすると、(a)層との接着が強固になると共にヒートシール強度が高まる。
【0030】
積層体の各層の厚さは、(a)層は5〜200μm、(b)層は3〜200μmであって、必要に応じて3〜200μmの(c)層を設けることができる。厚み構成がこの範囲にあると、フィルム強度が高くかつ可撓性のあるフィルムを得ることができる。
【0031】
この様な積層体は、公知の方法を適宜組み合わせることによって容易に製造することができ、中でも次の方法が適している。
(1)(a)層を形成するフィルムを予め形成しておき、その上に(b)層を形成する樹脂組成物を押出コーティングする方法、あるいは(b)層および(c)層を形成する樹脂組成物を共押出コーティングする方法。
(2)(a)層を形成するフィルムおよび(c)層を形成するフィルムを別々に予め成形しておき、それらの間に(b)層を形成する樹脂組成物をTダイから押出してサンドラミネートする方法。
(3)(a)層および(b)層、必要に応じて(c)層を形成する樹脂ないし樹脂組成物を共押出装置を用いて共押出成形する方法。
【0032】
このようにして得られた積層体は、フィルム厚さ方向の酸素ガス透過度が10000〜80000(cm3/m2/24hr/atm:25℃)であり、炭酸ガス透過度が30000〜300000(cm3/m2/24hr/atm:25℃)である。積層体のガス透過度が前記範囲内にあることによって、青果物包装に適したガス組成に制御することができ、十分に青果物の鮮度を保つことができる。
【0033】
また、積層体の(b)層同士、あるいは(c)層同士を向かい合わせてヒートシールした時のヒートシール強度が、500(gf/15mm)以上、好ましくは700(gf/15mm)以上である。この範囲にあれば、ヒートシール端部が破壊したり、(a)層との間で層間剥離を起こすおそれが少なく、安心して青果物包装袋を製造することができる。
【0034】
さらに積層体の引張試験によって、その破断点強度が12(MPa)以上、破断点伸びが10〜500(%)であることが望ましい。この様な強度と伸びとを有したフィルムは、通常の青果物包装形態で容易に流通経路にのせることができる。
【0035】
【実施例】
次に本発明を実施例を通じて説明するが、本発明はそれら実施例に限定されるものではない。
使用した樹脂は、次の種類である。
(A)ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂:4−メチル−1−ペンテン97モル%、1−デセン3モル%とからなる共重合体。
MFR(260℃、5kg荷重):26(g/10分)。
密度0.835(g/cm3)。
【0036】
(B)α−オレフィンランダム共重合体
(B−1)1−ブテン・エチレン共重合体:1−ブテン90モル%、エチレン10モル%とからなる共重合体。
結晶化度:32%(結晶形態I型)
MFR(190℃、2.16kg荷重):0.2(g/10分)。
密度0.890(g/cm3)。
(B−2)1−ブテン・エチレン共重合体:1−ブテン15モル%、エチレン85モル%とからなる共重合体。
結晶化度:6%
MFR(190℃、2.16kg荷重):3.6(g/10分)。
密度0.880(g/cm3)。
ビカット軟化点55℃。
【0037】
(C)粘着性付与剤
(C−1)脂環族炭化水素系石油樹脂:
荒川化学(株)製品、商品名アルコンP−140
環球法軟化温度140℃。
(C−2)液状ポリブテン:
平均分子量1400。
動粘度(40℃)26000 cSt。
【0038】
(D)その他の樹脂
(D−1)無水マレイン酸変性樹脂:エチレン90モル%、1−ブテン10モル%とからなるエチレン・1−ブテン共重合体(MFR:3.0g/10分:190℃、2.16kg荷重)に無水マレイン酸が2.0重量%グラフト共重合された重合体。
(D−2)直鎖状低密度ポリエチレン:
MFR(190℃、2.16kg荷重):4.0(g/10分)。
密度0.905(g/cm3
(D−3)直鎖状低密度ポリエチレン:
密度0.915(g/cm3
【0039】
フィルムの物性は、次に記す方法で測定した。
(1)酸素透過度:モコン法 23℃
単位;cm3/m2/24hr/atm
(2)炭酸ガス透過度:モコン法 23℃
単位;cm3/m2/24hr/atm
(3)透湿度:JIS Z−0208 40℃
単位;g/m2・24hr
【0040】
(4)引張強度および伸度:JIS K−6782に準拠して測定した。
単位;強度はMPa、伸び%
(5)衝撃強度: 単位;kgf・cm
(6)ヘイズ:ASTM D1003に準拠して測定した。 単位;%
(7)ヒートシール強度:富士インパルス(株)製品300型、インパルスシーラーを用い、ダイヤル8の条件でシールした。 単位;gf/15mm
【0041】
(実施例1)
(a)層樹脂としてポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂(A)を75mmφの押出機(No.1)に導入し、シリンダー先端温度280℃で溶融可塑化し、アダプターを経由して共押出Tダイへと導いた。
【0042】
(b)層樹脂としてポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂(A)70重量%、1−ブテン・エチレン共重合体(B−1)25重量%、脂環族炭化水素系石油樹脂5重量%とからなる混合物を二軸混練機によって溶融混練りして、樹脂組成物(I)とした。この組成物を75mmφの押出機(No.2)に導入し、シリンダー先端温度270℃で溶融可塑化し、アダプターを経由して前記の共押出Tダイへと導いた。
【0043】
(a)および(b)の両樹脂層を290℃に設定されたTダイ内で合流積層させ、40(m/分)の成形速度で総厚35μmの共押出フィルムを引き取った。各層の厚さは、(a)層が30μm、(b)層が5μmであった。
【0044】
このフィルムの各物性値を測定し、表1に示したが、機械的強度、透明性、ヒートシール強度およびガス透過度は、共にMA包装に適当であると判断した。
【0045】
次に、このフィルムを用いて、ブロッコリーの充填試験を行った。まず、このフィルムから縦60cm、横78cmの袋を作り、この袋を外装ダンボール箱内部に装着し、袋内部に平均重量350gのブロッコリー11個を充填し、その後ヒートシールして密封し、15℃および25℃の恒温室にそれぞれ保管した。
【0046】
密封袋内部の酸素ガス濃度および炭酸ガス濃度をガスクロマトグラフィーで分析しつつ経時変化を追跡すると共に、重量変化、色の変化および臭気の変化を検査した。5日後までの測定結果を表2に示したが、これらの結果は良好であって、このフィルムがブロッコリーのMA包装袋として優れた特性を有すると判定した。
【0047】
(実施例2)
実施例1において、押出機(No.1)と押出機(No.2)のそれぞれの樹脂押出量を変え、それ以外は実施例1と同様に操作した。その結果、総厚35μmで、(a)層が15μm、(b)層が20μmの共押出フィルムを得た。
【0048】
このフィルムの各物性値を測定し、その結果を表1に併せて示した。機械的強度、透明性、ヒートシール強度およびガス透過度は、いずれの値も良好で、共にMA包装に適当であると判断した。
また同様にして、ブロッコリーの充填試験を行い、その結果を表2に示した通り、良好な結果を得た。従って、MA包装袋として優れた特性を有すると判定した。
【0049】
(実施例3)
実施例1と同様にして、(a)層樹脂および(b)層樹脂を共押出Tダイへと導いた。一方、(c)層樹脂として、4−メチル−1−ペンテン樹脂(A)/1−ブテン・エチレン共重合体(B−1)/脂環族炭化水素系石油樹脂(C−1)=61.5重量%/35重量%/3.5重量%からなる組成物(II)を実施例1と同様にして調製し、75mmφの押出機(No.3)に導入し、シリンダー先端温度270℃で溶融可塑化し、アダプターを経由して前記の共押出Tダイへと導いた。
【0050】
290℃に設定されたTダイ内で、(a)層樹脂、(b)層樹脂および(c)層樹脂を合流させて積層し、40(m/分)の成形速度で総厚35μmの共押出フィルムを引き取った。各層の厚さは、(a)層が10μm、(b)層が10μm、および(c)層が15μmであった。
【0051】
このフィルムの各物性値を測定し、表1に併せて示した。機械的強度、透明性、ヒートシール強度およびガス透過度は、いずれも良好で、共にMA包装に適当であると判断した。
また同様にして、ブロッコリーの充填試験を行い、表2に示した通り良好な結果を得た。従って、MA包装袋として優れた特性を有すると判定した。
【0052】
(実施例4〜6)
実施例1と同様にして、(a)層樹脂を共押出Tダイへと導いた。
一方、(b)層樹脂として、4−メチル−1−ペンテン樹脂(A)/1−ブテン・エチレン共重合体(B−1)/脂環族炭化水素系石油樹脂(C−1)の混合比を次のように変え、組成物(III)および(IV)を調整した。
70重量%/25重量%/ 5重量%からなる組成物(I)
60重量%/25重量%/15重量%からなる組成物(III)
55重量%/25重量%/20重量%からなる組成物(IV)
これら3種類の組成物をそれぞれ単独で共押出Tダイへと導き、実施例1と同様にして(a)層25μm、(B)層10μmの3種類の共押出フィルムを得た。
【0053】
このフィルムの各物性値を表1に併せて示したが、機械的強度、透明性、ヒートシール強度およびガス透過度は、いずれの値も良好で、共にMA包装に適当であると判断した。
【0054】
(実施例7)
実施例1において、(b)層樹脂として次の樹脂組成物(V)を用いた以外は、実施例1と同様の操作を繰り返し、(a)層30μm、(b)層5μmの共押出フィルムを得た。
【0055】
樹脂組成物(V)の組成は、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂(A)64重量%、1−ブテン・エチレン共重合体(B)12重量%、1−ブテン・エチレン共重合体(B−2)20重量%、液状ポリブテン(C−2)4重量%で、二軸混練機を用いて溶融混練りした組成物である。
【0056】
この共押出フィルムの各物性値を測定し、表1に併せて示したが、機械的強度、透明性、ヒートシール強度およびガス透過度は、いずれの値も良好で、MA包装に適当であると判断した。
【0057】
(比較例1)
4−メチル−1−ペンテン樹脂(A)を75mmφの押出機に導入し、シリンダー先端温度280℃で溶融し、300℃に設定したTダイから40(m/分)の速度で押出し、厚さ35μmの単層フィルムを得た。
フィルム物性を表1に併せて記したが、横方向伸びが小さく、フィルムが脆く、かつヒートシール強度が小さく、MD包装袋としては適してないことがわかった。
【0058】
(比較例2)
(a)層樹脂として、4−メチル−1−ペンテン樹脂(A)を用い、実施例1と同様にして、共押出Tダイへと導いた。
(b)層樹脂として、無水マレイン酸変性樹脂(D−1)を用い、75mmφの押出機(No.2)に導入し、シリンダー先端温度260℃で溶融可塑化し、アダプターを経由して前記の共押出Tダイへと導いた。
(c)層樹脂として、直鎖状低密度ポリエチレン(D−2)を用い、75mmφの押出機(No.3)に導入し、シリンダー先端温度260℃で溶融可塑化し、アダプターを経由して前記の共押出Tダイへと導いた。
【0059】
280℃に設定されたTダイ内で、(a)層樹脂、(b)層樹脂および(c)層樹脂を合流させて積層し、40(m/分)の成形速度で総厚30μmの共押出フィルムを引き取った。各層の厚さは、(a)層が20μm、(b)層が5μm、および(c)層が5μmであった。
フィルム物性を表1に併せて記したが、ヒートシール強度が小さく、かつ層間剥離しており、青果物の充填包装袋としては適してないことがわかった。
【0060】
(比較例3)
市販の厚さ40μmの直鎖状低密度ポリエチレン(D−3)フィルムを用い、ヒートシールによって縦60cm、横78cmの袋を作成した。このフィルムの酸素透過度は、4900(cm3/m2/24hr/atm)であった。実施例1と同様の方法で、ブロッコリーの充填テストを行い、その結果を表2に併せて記した。
【0061】
【表1】
Figure 0004251415
【0062】
【表2】
Figure 0004251415
【0063】
【発明の効果】
本発明においては、(a)層および(b)層とからなる積層体構造をとり、かつガス透過度を一定範囲に調整したことによって青果物包装に適したフィルムとすることができ、またヒートシール強度とフィルム強度を一定範囲に調整したことによって包装材料に適したフィルムとすることができた。すなわち、ポリ4−メチル−1−ペンテンフィルムが持つ青果物包装に適したガス透過度を保持した上で、ポリ4−メチル−1−ペンテンフィルムがもつ脆さおよびヒートシール強度の弱さを克服することができ、MA包装に適した包装材料を提供することができた。
【0064】
特に、(b)層をポリ4−メチル−1−ペンテンを含む樹脂層としたことによって、(a)層と強固に接着させることができ、このことが高いヒートシール強度の実現へと結びついた。また(b)層はα−オレフィンランダム共重合体と粘着性付与剤とを同時に配合することによって、凝集破壊を起こすほどの強い力でかつ低温でヒートシールすることができ、従来ポリ4−メチル−1−ペンテンフィルムで起こりがちであったシール端部からの破壊を改良することができた。
【0065】
また、(b)層はポリ4−メチル−1−ペンテンを含む樹脂層としたことにより、通常のヒートシール層がガス透過度を小さくすることに反し、フィルム全体のガス透過度を大きくする改良効果があった。仮に(a)層と(b)層との厚さ変動があった場合にも、(b)層がガス透過度を制御する働きがあることから、常にガス透過度の変動率の小さなフィルムを提供することができた。
【0066】
さらに、(b)層を構成する樹脂組成、層構成および層厚を調整することによって、青果物の種類や充填個数に応じた最適ガス透過度へと制御することが可能になった。

Claims (5)

  1. ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂からなる樹脂層(a)およびポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂が15〜85重量%、1−ブテン含量が30〜95モル%の1−ブテンとエチレンとのランダム共重合体が10〜75重量%および粘着付与剤が3〜30重量%を含むヒートシール性樹脂層(b)との積層体からなることを特徴とする青果物包装用フィルム。
  2. 前記の粘着性付与剤が、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、石油樹脂、スチレン系樹脂、液状ポリブテン、パラフィン類、およびオイル類からなる群から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1記載の青果物包装用フィルム。
  3. 前記の粘着性付与剤が、脂環族炭化水素樹脂であることを特徴とする請求項1記載の青果物包装用フィルム。
  4. 前記の積層体が、樹脂層(b)/樹脂層(a)/樹脂層(b)からなる3層の構造体であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の青果物包装用フィルム。
  5. 請求項4に記載の樹脂層(b)/樹脂層(a)/樹脂層(b)からなる3層の構造体の樹脂層(b)の両外面に、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂が15〜85重量%、1−ブテン含量が30〜95モル%の1−ブテンとエチレンとのランダム共重合体が10〜75重量%および粘着付与剤が3〜30重量%を含み、且つ樹脂層(b)とはその成分割合が異なっているヒートシール性樹脂層(c)を形成させた5層の構造体であることを特徴とする青果物包装用フィルム。
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