JP4251016B2 - 紙幣のシャッタ装置及びそのシャッタ装置を備えた紙幣一括払出装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動販売機や両替装置に用いられる小型の紙幣一括払出装置に用いる紙幣シャッタに関する。
詳しくは、払い出す紙幣を一時保留し、まとめて払い出す小型の紙幣一括払出装置の紙幣シャッタに関する。
さらに詳しくは、簡単な構造、かつ、安価な小型の紙幣一括払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
第1の従来技術の一つとして、一時保留室に複数の紙幣を送り込んで積み重ねた後、一時保留室の底を上昇させ、ベルトに形成した突起で紙幣の後端を押し出すようにしたものが知られている(例えば、特許資料1参照。)。
第2の従来技術として、シャッタを閉じた状態でガイドによって案内して払出ベルト上に複数の紙幣を一時保留した後、シャッタの解放と連動してガイドを移動させて払出ベルトに紙幣を圧接することにより、一時保留した紙幣を払い出すものが知られている(例えば、特許資料2参照。)。
【0003】
【特許資料1】
特開平8―153234号公報(図3、5、頁3―5)
【特許資料2】
特開平8―221630号公報(図1、2、頁3−4)
【0004】
第1の従来技術は、別に設けた搬送装置によって紙幣の保留部からの紙幣を一時保留室に送り込み、この一時保留室の底を上昇させて払出可能にした後、前記搬送装置とは別の駆動源によって駆動される払出装置によって払い出すので、搬送装置によって高速で送り込まれた紙幣が飛び出さないよう底の上下動量を大きくする必要がある。
結果として、底の移動量が大きいため、装置が大型になる問題がある。
【0005】
第2の従来技術は、紙幣のガイドが送り出しのサポートも兼ねるため移動せねばならず、大型になる問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の第1の目的は、小型の紙幣一括払出装置に適した紙幣のシャッタ装置を提供することである。
本発明の第2の目的は、紙幣のシャッタ装置を備えた小型の紙幣一括払出装置を提供することである。
本発明の第3の目的は、紙幣のシャッタ装置を備えた小型の紙幣一括払出装置を安価に提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため請求項1の発明は、以下のように構成されている。
保留部から払出口へ紙幣を案内する紙幣通路の前記払出口の直前に配置したシャッタ装置であって、前記シャッタ装置は、紙幣払出時に前記払出口側へ回転される回転軸、前記回転軸に取り付けられたワンウエイクラッチ、前記ワンウエイクラッチ取り付けられ、かつ、前記紙幣通路を横断可能な閉止位置と前記紙幣通路の開放位置に移動可能なレバーを含み、前記ワンウエイクラッチは、前記回転軸が払出口側への回転時に前記レバーが払出口側へ回動可能である紙幣のシャッタ装置である。
【0008】
この構成において、紙幣通路に位置するレバーは、ワンウエイクラッチを介して取り付けられている回転軸が払出口側へ回転しない場合、開放位置に移動することができない。
したがって、紙幣を保留部から払出前保留部に払い出している場合、回転軸は回転されていないので、払出前保留部に勢いよく送り込まれた紙幣は、紙幣通路に位置するレバーによって払出口への飛び出しを阻止される。
【0009】
紙幣が払出口へ払い出される場合、回転軸が払出口側へ回転されるので、レバーが紙幣で押された場合、容易に払出口側へ回動されて開放位置に移動する。
結果として、紙幣は払出口に搬送されて、引き取られる。
これにより、レバーが回動して紙幣通路の閉止位置と開放位置に移動するので、その移動スペースは小さい。
換言すると、レバーは、その回動中心である回転軸よりも反対側に移動せずとも紙幣が払い出されるので、紙幣飛び出し防止のための占有スペースが小さい利点がある。
結果として、紙幣一括払出装置を小型化することができる。
また、回転軸、ワンウエイクラッチ及びレバーの組み合わせであるので、構造が簡単であり、安価である。
【0010】
請求項2の発明は、保留部から一枚ずつ送り出される紙幣を搬送する搬送装置、前記搬送装置によって送り込まれた紙幣を一時保留する払出前保留部、前記払出前保留部につながっている払出口、前記払出前保留部から前記払出口への通路に位置し、前記通路の閉止位置と解放位置に移動可能なシャッタ装置、前記シャッタ装置は、紙幣払出時に前記払出口側へ回転される回転軸、前記回転軸に取り付けられたワンウエイクラッチ、前記ワンウエイクラッチに取り付けられ、かつ、前記紙幣通路を横断可能な閉止位置と前記紙幣通路の開放位置に移動可能なレバーを含み、前記ワンウエイクラッチは、前記回転軸が払出口側への回転時に前記レバーが払出口側へ回動可能であり、前記払出前保留部に保留された紙幣を前記払出口に送り出す払出装置、前記搬送装置の逆転動により前記払出装置を駆動する搬送払出連動装置、前記払出装置の紙幣払出動作に連動して前記前記回転軸が回転される紙幣のシャッタ装置を備える紙幣一括払出装置である。
【0011】
この構造において、紙幣が払い出される場合、搬送装置によって保留部から一枚ずつ払出前保留部に送り込まれる。
このとき、搬送装置は正転であるので搬送払出連動装置を介して払出装置は払出動作をしない。
したがって、シャッタ装置のレバーは紙幣通路の閉止位置にあるので、払出前保留部に送り込まれた紙幣は、このレバーに阻止されて払出口に飛び出すことはない。
【0012】
払い出しのための紙幣が払出前保留部に保留された後、搬送装置が逆転される。これにより、搬送払出連動装置が作動して払出装置が駆動され、払出前保留部に積み重ねられた紙幣が一括して払出口へ向けて送り出される。
払出装置の作動に連動してシャッタ装置の回転軸が払出口に向かって回転するので、一括して送り出される紙幣が紙幣通路に位置するレバーを押した場合、レバーはワンウエイクラッチによって開放位置に移動され、紙幣が一括して払出口へ送り出される。
【0013】
したがって、払出装置は、搬送装置の逆転によって駆動されるので専用の駆動装置を必要としない。
また、払出装置の動作に基づいてシャッタ装置の回転軸が回転されてレバーが払い出される紙幣に押し出されて解放位置に移動する。
そして、払い出される紙幣は、レバーを回動させて払出口に払い出される。
したがって、シャッタ装置のレバーの開放位置への移動は、払出装置の作動に基づいて可能になる。
【0014】
このため、払出装置が作動しない場合、シャッタ装置のレバーが開放位置へ移動することが無いので払出装置のトラブル時に紙幣が不正に抜き取られることが無い利点がある。
さらに、シャッタ装置のレバーは回動であるので、前述のように設置スペースが小さい利点がある。
【0015】
請求項3の発明は、前記搬送払出連動装置が、搬送装置を駆動する回転軸、前記回転軸の正転時に駆動連結せず、逆転時に前記搬送装置と前記払出装置とを駆動連結するクラッチを含むシャッタ装置を備えた紙幣一括払出装置である。
この構成において、搬送装置を駆動する回転軸が正転する場合、払出装置が駆動される。
したがって、払出装置は搬送払出連動装置によって搬送装置から駆動されるので、払出装置用の駆動装置を新たに設ける必要がないので、小型かつ安価である。
【0016】
請求項4の発明は、前記クラッチは、前記回転軸に固定されたドライブギヤ、前記回転軸に支持され、かつ、回動可能なレバー、前記レバーに回転自在に取り付けられ、かつ、前記ギヤと噛み合うピニオンギヤ、前記ピニオンギヤと噛み合い可能、かつ、前記払出装置に駆動連結されたドリブンギヤ、及び前記レバーを回動するアクチュエータを含むシャッタ装置を備える紙幣一括払出装置である。
【0017】
この構成により、払出装置は、搬送装置の回転軸が逆転し、かつ、アクチュエータが作動してレバーを回動させてピニオンギヤがドリブンギヤに噛み合うことにより初めて払出運動を行う。
さらに、この払出装置の払出運動によってシャッタ装置のレバーが解放位置に移動可能になる。
したがって、払出装置が作動しない場合、シャッタ装置のレバーも解放位置に移動しない。
よって、シャッタ装置のレバーが解放位置に移動せずに払出装置で無理に払い出すことによる紙幣ジャムを防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施例の紙幣一括払出装置を装着した紙幣払出装置の概略図である。
図2は、本発明の実施例のシャッタ装置を装着した紙幣一括払出装置の平面図である。
図3は、本発明の実施例のシャッタ装置を装着した紙幣一括払出装置の正面図である。
図4は、図2中A―A線断面図である。
図5は、図2中B―B線断面図である。
図6は、本発明実施例の搬送払出連動装置の作動説明図である。
図7は、実施例のシャッタ装置のワンウエイクラッチの説明図である。
【0019】
紙幣払出装置1において、紙幣保留部2に積層貯留した紙幣4を送り出し装置5によって一枚ずつ保留部2から送り出した後、搬送装置6によって一括払出装置8に搬送して払出前保留部12に一時保留し、一時保留した紙幣4を一括して払出口13に払い出す。
搬送装置6は、ベルトやローラによって構成される公知の搬送装置であり、モータ7によって正転或いは逆転される。
【0020】
次に一括払出装置8を説明する。
一括払出装置8は、複数枚の紙幣4を払出前保留部12に一時保留し、一時保留した紙幣4を一括して払出口13に払い出す機能を有している。
一括払出装置8は、一つのユニットとして構成され、紙幣の払出前保留部12、払出装置14、及びシャッタ装置16を含んでいる。
まず、払出前保留部12を説明する。
払出前保留部12は、搬送装置6によって送り出される紙幣4を積層して保留する機能を有している。
【0021】
したがって、払出前保留部12は、同じ機能を有している他の装置に変更することができる。
本実施例の払出前保留部12は、水平に位置する底板18、底板18の上方に所定の間隔で平行に配置された天板20及びその両サイドに配置された側板22、24によって囲まれている。
払出前保留部12、換言すれば、底板18の大きさは、払い出す紙幣とほぼ同じ大きさであり、平板状である。
【0022】
払出前保留部12の入口部26には、搬送装置6の一部である搬送ローラ28及びプレスローラ29が配置され、紙幣4はそれら搬送ローラ28とプレスローラ29に挟持されて払出前保留部12に送り込まれる。
なお、プレスローラ29に代えて板バネで搬送ローラ28に紙幣4を押し付けることができる。
送り込まれた紙幣4は、天板20に一端を固定され、底板18に対して傾斜した傾斜部23及び底板18に近接して平行に配置された押さえ部31を有する板バネ32によって案内され、押さえ部31によって底板18側に押し付けられて積層状態で払出前保留部12に保留される。
【0023】
払出前保留部12に続いて紙幣通路33が形成され、紙幣通路33の端部が払出口13になっている。
紙幣通路33は、図示するように払出前保留部12から上方に斜めに伸びた後、水平に形成することが良い。
【0024】
次に払出装置14を説明する。
払出装置14は、払出前保留部12に一時保留した紙幣4を紙幣通路33を通って払出口13に送り出す機能を有している。
したがって、払出装置14は、同じ機能を有している他の装置に変更することができる。
本実施例の払出装置14は、押出装置34、押出駆動装置36及び搬送払出連動装置38を含んでいる。
【0025】
次に押出装置34を説明する。
押出装置34は、払出前保留部12に積層保留された紙幣4を一括して押し出す機能を有している。
したがって、押出装置34は、同じ機能を有している他の装置に変更することができる。
図3に示すように、本実施例の押出装置34は、底板18の下方の側板22、24に形成した底板18に平行な長孔40、及び、長孔40にスライド可能に配置されたスライダ42を含んでいる。
【0026】
スライダ42は、底板18に沿って移動可能なステー44、及びステー44の端部から垂直上方に側板22に沿って立ち上がる被動プレートを有する。
ステー44の左端部は垂直上方に立ち上がり、板バネ32の両サイドに位置する押出片46Bを構成している。
押出片46Bは、底板18に形成された通孔48(図5)を通って払出前保留部12の長手方向に往復移動可能である。
被動プレート46の上部には、一対の被動ピン47F及び47Bが所定の間隔で固定されている。
【0027】
次に押出駆動装置36を説明する。
押出駆動装置36は、押出装置34を払出前保留部12の長手方向に沿って所定位置の間を往復移動させる機能を有する。
したがって、押出駆動装置36は、同じ機能を有している他の装置に変更することができる。
【0028】
本実施例の押出駆動装置36は、側板22に取り付けられた回転軸50、側板22から突出した端部に固定されたタイミングプーリ52、払出口13の近傍の側板22に回転可能に取り付けられた従動軸54、従動軸54の側板22から突出した端部に固定したタイミングプーリ56、タイミングプーリ52と56との間に巻き付けたタイミングベルト58及びタイミングベルト58の外周面に突出している押動片60を含んでいる。
【0029】
押動片60は、タイミングプーリ52、56の上側に位置する場合、被動ピン47Fを図3において右方へ押し、払出前保留部12の紙幣4を押出片46によって押動し、スライダ42を押出位置に移動させることができる。
押動片60は、スライダ42を押出位置に移動させた後、タイミングプーリ56に沿って回動するため、被動ピン47Fから外れベルト58の下側に位置する。
【0030】
押動片60が下方に位置した場合、被動ピン47Bを図3において左方へ押動してスライダ42を図5に示す待機位置へ移動させて後、被動ピン47Bから外れ、タイミングプーリ52を回り込んだところで図示しないセンサに検知されて停止される。
払出前保留部12に保留された紙幣4は、一括して払出装置14によって払出口13に払い出される。
したがって、被動ピン47F及び47Bは、図3に示すように、斜めの直線上に位置している。
【0031】
次に搬送払出連動装置38を説明ずる。
搬送払出連動装置38は、搬送装置6の駆動を押出駆動装置36に伝える機能を有している。
したがって、搬送払出連動装置38は、同じ機能を有している他の装置に変更することができる。
【0032】
本実施例の搬送払出連動装置38は、図4及び5に示すように、搬送ローラ28が固定された回転軸62にワンウエイクラッチ(図示せず)を介して取り付けたドライブギヤ64、回転軸62に一端を回動可能に支持され、他端に回転自在なピニオンギヤ66を有するレバー68、ドライブギヤ64に噛み合っているピニオンギヤ66、回転軸50に固定されたドリブンギヤ70、レバー68を回動させてピニオンギヤ66をドリブンギヤ70に噛み合わせるリンク72及びリンク72を駆動するソレノイド74を含んでいる。
【0033】
ソレノイド74は、搬送装置6の駆動モータ7の逆転と連動してオンにされ、リンク72を介してピニオンギヤ66を移動させてドリブンギヤ70に噛み合わせる。
これにより、押出駆動装置36が搬送装置6から駆動されるようになる。
リンク72は、固定軸76に回動可能なレバー78、レバー78に形成したカム溝80及びレバー78の先端部に固定され、一部が前記カム溝80に挿入されたピン82を含んでいる。
【0034】
次にシャッタ装置16を説明する。
シャッタ装置16は、搬送装置6によって高速で払出前保留部12に送り込まれた紙幣4が払出口13に飛び出さないようにする機能を有している。
図2に示すように、シャッタ装置16は、前記従動軸54に固定したギヤ86に噛み合うギヤ88が固定された回転軸90に取り付けたワンウエイクラッチ92、ワンウエイクラッチ92に固定したシャッタレバー94及びシャッタレバー94を付勢する付勢手段であるスプリング96を含んでいる。
【0035】
回転軸90は、両端部を天板20の上側に固定した軸受98、100に回転自在に支持されている。
図7に示すように、ワンウエイクラッチ92は、回転軸90に固定されたインナーレース102、アウターレース104、ロッカーとしてのボール106、ボール106の付勢手段であるスプリング108及びスプリング受110を含んでいる。
【0036】
インナーレース102を囲うように位置するリング状のアウターレース104の内面に、U形の保持溝112が形成されている。
保持溝112は、ボール106の直径よりもインナーレース102の外周面から離れている開放壁114及びその開放壁114からインナーレース102に近づくように傾斜するロック壁116が形成されている。
【0037】
この保持溝112にボール106を配置し、スプリング受110とボール106との間にスプリング108を配置し、ボール106をロック壁116に向けて付勢している。
アウターレース104はシャッタレバー94の上端部の嵌合孔118にはめ込んで固定され、下端部は天板20の通孔120から紙幣通路33に突入している。
また、シャッタレバー94と軸受98との間にフックしたスプリング96により
シャッタレバー94は、図5において時計方向に付勢されている。
ワンウエイクラッチ92は、以下のように設定されている。
【0038】
図5において、回転軸90が回転されない状態でシャッタレバー94が反時計方向に力を受けた場合、図7(A)に示すように、アウターレース104も同方向に回動されるので、ボール106がロック壁116とインナーレース102との間に食い込むので、回動することが出来ない。
換言すれば、回動軸90が払出口13側に回転しない場合、シャッタレバー94は、払出口13側に回動することができない。
【0039】
シャッタレバー94が時計方向に回動された場合、ボール106は解放壁114側に相対移動するので、回動可能である。
したがって、シャッタレバー94は、スプリング96によって回動され、天板20に形成した通孔120の端部であるストッパ122によって阻止されて静止している。
このシャッタレバー94の位置が閉止位置124である。
シャッタレバー94の回動力は、おもりによって与えることが出来る。
閉止位置124において、シャッタレバー94の下端は、底板18の上面に並置され、底板18から僅かに突出する台形状の一対の紙幣ガイド126の間に位置している。
【0040】
この紙幣ガイド126は、紙幣通路33をシャッタレバー94により確実に閉止するために形成したものであるので、底板18に長孔を形成し、その長孔にシャッタレバー94の下端部が位置するようにしてもよい。
また、回転軸90が図5において反時計方向に回転し、かつ、シャッタレバー94が反時計方向に回動される場合、図7(B)に示すように、ボール106は相対的に開放壁114側に移動するので、シャッタレバー94が反時計方向に回動し、図6に示すように紙幣ガイド126とシャッタレバー94との間を紙幣4が通過可能になる。
この位置がシャッタレバー94の開放位置128である。
【0041】
次に本実施例の作用を説明する。
4枚の真紙幣4を払い出すケースを説明する。
モーター7が回転し、紙幣4が送り出し装置5によって一枚、紙幣保留部2から送り出され、搬送装置6によって払出前保留部12に送り込まれる。
すなわち、紙幣4は、搬送ローラ28とプレスローラ29によって挟持されて払出前保留部12に送り込まれる。
【0042】
この時、紙幣4の先端は板バネ32の根本の傾斜部23によって案内されて底板18と押圧部31との間に誘導される。
高速で送り込まれた紙幣4の先端は、シャッタレバー94に衝突する。
これにより、シャッタレバー94は図5において反時計方向の回動力を受けるが、回転軸90は回転されていないので、図7(A)に示すように、アウターレース104のロック壁116がボール106を食い込むように動くので、シャッタレバー94は回動しない。
【0043】
これにより、払出前保留部12に送り込まれた紙幣4は、払出口13に飛び出すことがない。
前述の紙幣送り出しが繰り返され、紙幣4が四枚送り出され、払出前保留部12に一時保留された場合、モータ7は停止する。
これにより、保留部2からの紙幣4の払出は終了する。
【0044】
次いで、ソレノイド74が励磁され、プランジャ75が突出するので、リンク72を介してレバー78が図4において反時計方向に回動され、カム溝80及びピン82を介してレバー68が時計方向に回動される。
これによって、ピニオンギヤ66がドリブンギヤ70に噛み合う。
次いで、モータ7が逆転され、回転軸62が図4において時計方向へ回転する。
これによって、ドライブギヤ64は図示しないワンウエイクラッチを介して同方向に回転されるので、ピニオンギヤ66、ドリブンギヤ70を介して回転軸50が時計方向へ回転する。
【0045】
したがって、タイミングプーリ52も同方向へ回転するのでタイミングベルト58は同方向へ循環する。
ベルト58の移動により、押動片60が被動ピン47Fを押すので、スライダ34は図5において右方へ移動される。
この移動によって、押出片46Bは紙幣4の左端部を押して紙幣通路33を右方へ押し進める。
【0046】
この移動途中、紙幣4の先端は、シャッタレバー94を図5において反時計方向へ押す。
このとき従動軸54は時計方向へ回転しているので、ギヤ86及び88を介して回転軸90は図7(B)に示すように、反時計方向へ回動しているので、ボール106は相対的に開放壁114側に移動する。
これにより、シャッタレバー94は反時計方向へ回動して開放位置128に移動するので、紙幣4の先端部はシャッタレバー94の下端と紙幣ガイド126の間を通って払出口13に突出する。
【0047】
紙幣4の先端が払出口13から所定量突出した場合、押動片60が前述のように被動ピン47Fから外れた後、被動ピン47Bを押す。
これにより、被動ピン47B、被動プレート46を介してスライダ34は図5において左方へ図5に示す実線位置まで移動される。
この直後、押動片60は、被動ピン47Bから外れた後、図示しないセンサで検知されてモータ7が停止される。
これにより、紙幣4の一括払出が終了する。
【0048】
【発明の効果】
本発明において、レバーが回動して紙幣通路の閉止位置と開放位置に移動するので、その移動スペースは小さい。
換言すれば、レバーの回動中心である回転軸よりも反対側に移動せずとも紙幣が払い出されるので、紙幣飛び出し防止のための占有スペースが小さい利点がある。
結果として、紙幣一括払出装置を小型化することができる。
また、回転軸、ワンウエイクラッチ及びレバーの組み合わせであるので、構造が簡単であり、安価である。
【0049】
さらに、払出装置は搬送装置の逆転によって駆動されるので専用の駆動装置を必要としない。
さらにまた、シャッタ装置のレバーの開放位置への移動は、払出装置の作動に基づいて可能になる。
これにより、払出装置が作動しない場合、シャッタ装置のレバーが開放位置へ移動することが無いので払出装置のトラブル時に紙幣が不正に抜き取られることが無い利点がある。
【0050】
また、払出装置は搬送払出連動装置によって搬送装置から駆動されるので、払出装置用の駆動装置を新たに設ける必要がないので、小型かつ安価である。
さらに、払出装置が作動しない場合、シャッタ装置のレバーも開放位置に移動しない。
よって、シャッタ装置のレバーが開放位置に移動せずに払出装置で無理に払い出すことによる紙幣ジャムを防止できる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例の紙幣一括払出装置を装着した紙幣払出装置の概略図である。
【図2】図2は、本発明の実施例のシャッタ装置を装着した紙幣一括払出装置の平面図である。
【図3】図3は、本発明の実施例のシャッタ装置を装着した紙幣一括払出装置の正面図である。
【図4】図4は、図2中A―A線断面図である。
【図5】図5は、図2中B―B線断面図である。
【図6】図6は、本発明実施例の搬送払出連動装置の作動説明図である。
【図7】図7は、実施例のシャッタ装置のワンウエイクラッチの説明図である。
【符号の説明】
2 保留部
4 紙幣
6 搬送装置
13 払出口
14 払出装置
16 シャッタ装置
32 紙幣通路
38 搬送払出連動装置
62 回転軸
64 ドライブギヤ
66 ピニオンギヤ
68 レバー
70 ドリブンギヤ
71 クラッチ
74 アクチュエータ
90 回転軸
92 ワンウエイクラッチ
94 レバー
124 閉止位置
128 開放位置
Claims (4)
- 保留部(2)から払出口(13)へ紙幣(4)を案内する紙幣通路(32)の前記払出口(13)の直前に配置したシャッタ装置(16)であって、前記シャッタ装置(16)は、紙幣払出時に前記払出口(13)側へ回転される回転軸(90)、前記回転軸(90)に取り付けられたワンウエイクラッチ(92)、前記ワンウエイクラッチ(92)に取り付けられ、かつ、前記紙幣通路(32)を横断可能な閉止位置(124)と前記紙幣通路(32)の開放位置(128)に移動可能なレバー(94)を含み、前記ワンウエイクラッチ(92)は、前記回転軸(90)が払出口(13)側への回転時に前記レバー(94)が払出口(13)側へ回動可能である紙幣のシャッタ装置。
- 保留部(2)から一枚ずつ送り出される紙幣(4)を搬送する搬送装置(6)、前記搬送装置(6)によって送り込まれた紙幣(4)を一時保留する払出前保留部(12)、前記払出前保留部(12)につながっている払出口(13)、前記払出前保留部(12)から前記払出口(13)への通路(32)に位置し、前記通路(32)の閉止位置(124)と解放位置(128)に移動可能なシャッタ装置(16)、前記シャッタ装置(16)は、紙幣払出時に前記払出口(13)側へ回転される回転軸(90)、前記回転軸(90)に取り付けられたワンウエイクラッチ(92)、前記ワンウエイクラッチ(92)に取り付けられ、かつ、前記紙幣通路(32)を横断可能な閉止位置(124)と前記紙幣通路(32)の開放位置(128)に移動可能なレバー(94)を含み、前記ワンウエイクラッチ(92)は、前記回転軸(90)が払出口(13)側への回転時に前記レバー(94)が払出口(13)側へ回動可能であり、
前記払出前保留部(12)に保留された紙幣(4)を前記払出口(13)に送り出す払出装置(14)、前記搬送装置(6)の逆転動により前記払出装置(32)を駆動する搬送払出連動装置(38)、前記払出装置(14)の紙幣払出動作に連動して前記前記回転軸(90)が回転される紙幣のシャッタ装置を備える紙幣一括払出装置。 - 前記搬送払出連動装置(38)は、搬送装置(6)を駆動する回転軸(62)、前記回転軸(62)の正転時に駆動連結せず、逆転時に前記搬送装置(6)と前記払出装置(14)とを駆動連結するクラッチ(71)を含む請求項2の紙幣のシャッタ装置を備えた紙幣一括払出装置。
- 前記クラッチ(71)は、前記回転軸(62)に固定されたドライブギヤ(64)、前記回転軸(64)に支持され、かつ、回動可能なレバー(68)、前記レバー(68)に回転自在に取り付けられ、かつ、前記ギヤ(64)と噛み合うピニオンギヤ(66)、前記ピニオンギヤ(66)と噛み合い可能、かつ、前記払出装置(14)に駆動連結されたドリブンギヤ(70)、及び前記レバー(68)を回動するアクチュエータ(74)を含む請求項3の紙幣のシャッタ装置を備えた紙幣一括払出装置。
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