JP4250257B2 - 半導体近接場光源、及びその製造方法 - Google Patents

半導体近接場光源、及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超高分解顕微鏡や超高分解フォトリソグラフィなどに用いることができる半導体近接場光源の構造、その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光を利用して波長以下の分解能で測定及び加工を可能にする近接場光学系及びその応用システムが、近年、活発に提案されている。
【0003】
これらに用いられる近接場光発生装置は幾つかの例がある。例えば、ファイバプローブ(S. Mononobe et al. Applied Optics 36, 1496(1997))は、コアにGeOを分布を持たせドーピングした石英ファイバを選択的にエッチングして、微小突起及び微小開口を形成するものである。極めて細い開口のピンホールが作製できるだけでなく、不純物分布を制御することで多段テーパ構造にできることから、微小開口近傍の光強度の減衰率を小さくすることが出来る。よって、近接場発生効率を高くすることが出来る。
【0004】
反面、生産性が低く、特に、今後多くのアプリケーションで必須と思われるアレイ化に対しては適していないことや、開口形状に自由度が少ないなど、将来的には問題が多い。
【0005】
また、半導体プロセスを用いてアレイ化を考慮した例として、特開平5−100168号公報に開示されたもの(図9参照)がある。この文献には、「面発光レーザの活性層805上に電極中央部にホトリソグラフィにより形成された波長同等以下のピンホール813が開けられており、このピンホールからエバネッセント光が放射される」と記載されているのみで、具体的なデバイス構造や製作方法については記載されていない。また、効率良く近接場光を取り出す方法も述べられていないため、現実的な構成とはいえない。尚、図9において、801はレーザ基板、802はバッファ層、803は半導体多層膜ミラー、804、808、809は電流狭窄用半導体層、806はクラッド層、807はコンタクト層、810は絶縁層、812はレーザ電極である。
【0006】
よって、本発明の目的は、高効率で、アレイ化可能で、作製の容易な半導体近接場光源の構造、その製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の半導体近接場光源は、化合物半導体基板表面の正三角形の基板露出面上に、その露出面を1面として有する三角錐構造の化合物半導体層が積層され、該三角錐構造が、層厚方向に積層された一対の半導体多層膜反射鏡及び活性層を少なくとも含む面発光レーザ構造を有し、該三角錐構造の頂点近傍に該面発光レーザの発振波長オーダ以下の微小開口が形成され、該面発光レーザの発振光が該微小開口に導かれて近接場光を発生することを特徴とする。
【0008】
この基本構成に基づいて下記の如き態様が可能である。
前記化合物半導体基板は(111)面を有する化合物半導体基板であり、前記三角錐構造は、該化合物半導体基板表面上に選択成長マスクとして形成された正三角形の基板露出面を有する誘電体膜を用いて該基板露出面上に選択的に形成されたものである。このとき、前記正三角形の基板露出面の1辺が〈−110〉方向に沿う様に設定されている。
【0009】
また、前記面発光レーザ構造は、III−VN材料(III族及びV族からなる化合物半導体材料のうち、V族材料としてN(窒素)を含むものを本明細書ではこう表記する)を含む活性層を有する。この効果については、後述の実施例の説明中に述べられている。
【0010】
前記三角錐構造は、前記微小開口を除いて、電極と光シールド膜を兼ねる金属膜で覆われている。この効果についても、後述の実施例の説明中に述べられている。
【0011】
前記微小開口は以下の様な方法で作製され得る。
第1に、前記微小開口は、前記三角錐構造を頂点まで完全に形成した後、この頂点付近が他に比べ薄くなるように金属を蒸着した後、ドライエッチング、収束イオンビームなどで頂点付近の金属及び半導体を除去して形成された発振波長オーダ以下の微小開口である(後述する第1実施例参照)。
【0012】
第2に、前記微小開口は、前記三角錐構造を頂点まで完全に形成した後、この頂点付近が他に比べ薄くなるように金属を蒸着した後、ドライエッチング、収束イオンビームなどで頂点付近の金属及び半導体を除去して発振波長オーダ程度或は以上の開口部を形成した後、塩素などのエッチングガス中で、該三角錐構造の面発光レーザを発光させながら、光熱励起エッチングを行うことで前記開口部に形成された発振波長オーダ以下の微小開口である(後述する第2実施例参照)。
【0013】
第3に、前記微小開口は、前記三角錐構造が頂点を形成する前に結晶成長を停止し、発振波長オーダ以下の微小開口を開けてから、該微小開口を含む頂点付近が他に比べ薄くなるように金属を蒸着した後、ドライエッチングなどにより頂点付近のみ該金属を除去して前記微小開口を露出させることで形成された発振波長オーダ以下の微小開口である(後述する第3実施例参照)。
【0014】
また、前記微小開口は、前記三角錐構造が頂点を形成する前に結晶成長を停止し、発振波長オーダ以下の微小開口を開けてから、該微小開口を含む頂点付近が他に比べ薄くなるように金属を蒸着した後、塩素などのエッチングガス中で、該三角錐構造の面発光レーザを発光させながら、光熱励起エッチングを行うことで頂点付近のみ該金属を除去して前記微小開口を露出させることで形成された発振波長オーダ以下の微小開口である(後述する第3実施例参照)。
【0015】
更に、上記目的を達成する本発明の半導体近接場光源の製造方法は、(111)面を有する化合物半導体基板表面上に正三角形の基板露出面を有する誘電体膜を形成する工程と、該誘電体膜を選択成長マスクとして用いることで、一対の半導体多層膜反射鏡及びそれに挟まれた活性層を少なくとも含む面発光レーザ構造を結晶成長して前記基板露出面上にのみ三角錐構造を選択的に形成する工程と、該三角錐構造の頂点近傍に面発光レーザの発振波長オーダ以下の微小開口を作製する工程を有することを特徴とする。
【0016】
本発明の半導体近接場光源の製造方法においても、この基本構成に基づいて下記の如き態様が可能である。
前記正三角形の基板露出面の1辺が〈−110〉方向に沿う様に設定される。前記活性層は、III−VN材料を含んで成膜される。前記三角錐構造を、電極と光シールド膜を兼ねる金属膜で覆う工程を有する。また、前記微小開口は上記の如き方法で作製され得る。
【0017】
更に、上記目的を達成する本発明の近接場光学システムは、同一平面上にアレイ化された上記の半導体近接場光源、及び該半導体近接場光源が独立或はマトリクス駆動可能になる様に形成された電極を有し、該半導体近接場光源アレイに近接配置した被加工物に対し、高密度に且つ高速に加工、露光、記録或は読み取りなどの作業を行うことを特徴としたり、曲面形状の基板に接合(接着材を用いないで圧着される)或は接着(接着材を用いる)されたアレイ化された上記の半導体近接場光源、及び該半導体近接場光源が独立或はマトリクス駆動可能になる様に形成された電極を有し、該半導体近接場光源アレイに近接配置した曲面を有する被加工物に対し、高密度に且つ高速に加工、露光、記録或は読み取りなどの作業を行うことを特徴とする。
【0018】
【作用】
本発明は、典型的には、III−V族化合物半導体が成長条件によって大幅に成長速度の面方位依存性が大きくなることを利用し、面発光レーザと微小開口をほぼ同時に化合物半導体で作製するものである。図1は面発光レーザと微小開口の関係を模式的に示したものである。化合物半導体基板11上に、選択成長マスクを介して、層面に垂直な方向に面発光レーザ12の層構成を成長すると、基板温度とV族、III族ソースなどの結晶成長条件で成長速度の面方位依存性を利用することにより、正三角形で囲まれた三角錐構造になる。三角錐構造の面発光レーザは、頂点付近に光が集中するため、頂点付近に微小開口13を作製すれば極めて高効率の近接場発生光源が実現できる。微小開口13はドライエッチングなどでも作製できるが、微小開口位置を発振ビームでセルフアライン方式で特定できれば、さらに高効率で近接場光が発生できる。
【0019】
面発光レーザの作製プロセスによれば、2次元アレイ化が容易なため、平面に高密度に近接場光源を配置できる。また、エピタキシャルリフトオフ等のプロセスを適用すれば、曲面にも近接場光源をアレイ化して配置できる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
【0021】
[第1実施例]
第1実施例は、正三角錐状に半導体層を成長してから頂点部に微小開口を作る例に係る。図1は本発明の第1の実施例を説明する模式的斜視図である。図1において、11は基板であり、12は基板11上に積層された正三角錐形状の面発光レーザであり、13はその頂点部に形成された微小開口13である。図2は製造工程を説明する図である。
【0022】
図2に沿って作製方法を説明しつつ構造について説明する。
MOCVDやCBEなどのガスソース系結晶成長法では、面方位に依存して選択的に結晶成長面を得ることが出来る(例えば、文献Fukui他、Electoronics Letters誌、25巻、410頁、1989年参照)。本実施例ではこのことを利用する。
【0023】
(1)選択成長マスク作製
先ず、(111)B面を有するn型GaAs基板101上に、1辺が5μmの正三角形の基板露出面をもつSiO膜(厚さ約200nm)102を形成する。この際、図2(b)に示す様に三角形の1辺が〈−110〉方向に沿うように設定する。
【0024】
(2)選択成長による面発光レーザ構造作製
前記基板101上に、MOCVD或はCBEなどを用いて、選択的に面発光レーザ構造の半導体層を積層する。高温低砒素圧下(例えば、基板温度750℃、V族III族比5)で成長することにより、露出面(図2(b)で三角形に見える3つの面)が(110)ファセットになった三角錐構造をエピタキシャルに形成することが出来る。
【0025】
このときの層構造は以下の通りである。n型AlAs/GaAs層多層膜反射層103、AlGaAs/GaInNAs MQW活性層104、p型AlAs/GaAs層多層膜反射層105及びp型AlGaAsキャップ層106を積層する(図2(a)正面断面図、図2(b)平面図)。p型キャップ層106が3つの露出面からなる頂点部(各面の角度約100度)を形成すると、成長は自動的に停止するため、この方法は極めて制御性が高い。
【0026】
また、近接場発生光源の設計面からは、頂点部が3面で構成されるため、4面以上で構成される頂点部より先端の開口径を小さくすることができ、近接場光源としての分解能を上げるのに有効な構造となっている。
【0027】
本実施例の場合、活性層をAlGaAs/GaInNAs MQW活性層104(V族元素にNを含むIII−V半導体材料から成る活性層)としているが、これは以下の2つの観点による。
1つは、GaAs基板101を用いていながら発振波長を長波長化(本実施例では1.3μm)でき、微小開口を作製する上で、0.6μmや0.8μmなどの短波光源に比べ、許容度が大きい。
【0028】
第2に、近接場光源同士の近接配置を可能にすることである。後述するように、半導体近接場光源は2次元的にアレイ配置できるだけでなく、物理的には数10μm間隔で近接配置することも可能である。しかし、実際の配置間隔は、熱、電気及び光のクロストークで決まる。特に熱に関しては、低消費電力及び温度特性の優れた(周囲温度が変化しても特性が変わりにくいこと)レーザ構造を選ぶことが必要である。井戸が深いGaInNAs/AlGaAs活性層104を用いた面発光レーザはこの要求を満たすものである。これ以外のもの、例えば、1.3μm帯で通常用いられているlnGaAsP/lnGaAs系の面発光レーザでは、消費電力及び温度特性両方が悪いため、熱的クロストークによる特性の劣化が無視できず、このような近接配置は極めて困難である。
【0029】
無論、用途に応じて波長は任意に選択してよい。例えば、GaInN/AlGaN MQWを活性層に選べば300nm帯の波長を選べるし、AlGaAs/GaAs MQWを活性層に選べば800nm帯の波長を選ぶことが出来る。本実施例の場合、発振波長に合わせてp型及びn型多層膜層103、105の層厚や組成も最適化してある。
【0030】
(3)電極形成
n型AlAs/GaAs層多層膜反射層103及び活性層104を完全に覆うようにSiN膜等の絶縁膜107を形成した後、全体を覆うようにTi/Pt/Au膜108を蒸着する(図2(c))。このとき、スパッタ或は電子ビーム蒸着などを用いた斜め蒸着法やマスク蒸着法を用いることで、Ti/Pt/Au膜108は頂点付近のみ薄く成膜する。Ti/Pt/Au膜108の夫々の金属の厚さは、斜面部で50nm/50nm/200nm程度である。この金属膜108は、正電極の機能及び内部で発生した光のシールド膜の機能の両方を兼ねている。又、基板101裏面には負電極109を形成した。
【0031】
(4)微小開口作製
微小開口110を作製するため、Ar−イオンミリングを用いて基板101に対して垂直にArビームを照射することで、先端部において最初に金属膜108が剥離される。これは先端部の金属膜108が最も薄いためである。引き続きArプラズマでAlGaAs層106をエッチングすることで、開口径100nm 程度の微小開口110を形成することが出来る(図2(d))。
【0032】
次に本実施例の動作原理について説明する。
正電極108と負電極109の間に電圧をかけ、数mAの電流を流すことで、p型多層膜105及びn型多層膜103を介して活性層104にキャリアが注入され、しきい電流密度に至ると面に垂直な方向に発振を開始する。発振光の波長は空気中で1300nmに設定してあるが、レーザ内では、半導体積層構造の屈折率との関係で約400nmである。
【0033】
発振光は微小開口110に至ると、近接場成分のみが開口から染み出し、他の光は、一部共振器で吸収されるが、シールド膜である金属膜108で反射されて活性層104に戻り、再利用される。この様に、微小開口部以外の斜面に到達した光は反射されて、結局、活性層104に吸収され再び発振に寄与するため、単に面発光レーザの表面に微小開口を形成しただけの場合に比べ、極めて光の利用効果が高くなっている。
【0034】
[第2実施例]
第2実施例は、正三角錐状に半導体層を成長してから頂点部に下記のセルフアライン方式で微小開口を開ける例に係る。第1実施例の微小開口形成方法は、工程は簡単であるが、微小開口の形成プロセスの終点(AlGaAs層106のエッチングの終点)を確認するには、時間制御で行う必要があった。本実施例は、微小開口形成プロセス工程は増えるが、確実に微小開口作製を行うとともに、さらに高性能の近接場光発生光源を実現できる例である。
【0035】
図3はその作製工程を示す模式的断面図である。図3において、図2に示す部分と同一の機能部分は同一の符号で示す。電極形成工程(3)までは第1実施例と同様である。工程(4)において、金属膜108が除去された後、開口径が約300〜400nm(内部波長程度)になるまでオーバーエッチングすることで、AlGaAs106もエッチングされ、図3(a)のような状態になる。このあと、該サンプルをドライエッチングチャンバ200に装填する(図3(b))。このとき、例えば、塩素ガス雰囲気201中で該面発光レーザに通電して発振状態にすることで、光密度が高い部分のみ塩素によるエッチングが進行し(光熱アシスト効果)、微小開口204が形成される(図3(c))。このプロセスの終点検出は、近接場プローブで行ってもよいし(形成される微小開口204から染み出す近接場光をプローブで検出する)、時間制御で行ってもよい。
【0036】
本実施例特有の効果として下記の効果がある。
(1)近接場発生効率が高い光源を容易に作製できる。従来、微小開口から漏れ出す近接場光の取り出し効率は10−5程度であるが、本実施例では10−3程度に飛躍的に改善される。
【0037】
(2)発振によるセルフアラインで開口個所を設定できるため、プロセスが容易である。
(3)微小開口形成プロセス終点を容易に確認できる。
(4)駆動時の電流を制御することで、任意の開口形ないし径を制御性良く作製できる。
(5)光源をアレイ化した場合に各光源の駆動電流を制御することで、それぞれに独立に開口(例えば、径の異なる所望の微小開口)を作製できる。
(6)発振光の偏光やニアフィールドパターンに応じた形状の微小開口を開けられる。これにより、例えば、使用時の発振光の偏光に応じて微小開口から近接場光が出たり出なかったりできる。
【0038】
[第3実施例]
第3実施例は、1回の結晶成長でVCSELと微小開口を同時に形成する例に係る。図4は本発明の第3の実施例を説明する模式的断面図である。図3において、図2に示す部分と同一の機能部分は同一の符号で示す。本実施例においても、工程(1)と工程(2)の選択成長による面発光レーザ構造作製工程の途中までは第1及び第2実施例と同じである。
【0039】
(2)選択成長によるVCSEL構造作製
前記基板101上にMOCVD或はCBEなどを用いて選択的にVCSEL構造のエピを積層する。高温低砒素圧下(例えば、基板温度750℃、V族III族比5)で成長することにより、選択マスク102の開口部だけに(110)ファセットからなる三角錐構造(正確には頂点部が未形成の三角錐構造)をエピキシャルに形成できる(図4(a))。
【0040】
このときの層構造は以下の通りである。上記実施例とは電流狭窄構造の存否の点で異なるが、この構造を上記実施例で採用してもよい。n型AlGaAs/GaAs多層膜反射層103、AlGaAs/GaInAs MQW活性層104、p型AlAs電流狭窄層111、p型AlGaAs/GaAs層多層膜反射層105及びp型AlGaAsキャップ層106を積層する。
【0041】
第1実施例では、完全に頂点部が形成されるまでAlGaAsキャップ層106の成長を行ったが、本実施例では、時間制御により、頂点付近の径が約100nm以下になった時点で成長を停止する(図4(a))。成長の終点判断が簡単ではない点や開口形状が三角形に制限されるという制約はあるが、1回の成長でレーザ構造と微小開口110を同時に作製できるというメリットがある。
【0042】
本実施例では、電流狭窄層として、AlAs層111を導入して一層の低消費電力化を図っている。この形成は以下の様に行なわれる。
【0043】
(3)電流狭窄層酸化
高温水蒸気中で、熱処理することで、p型AlAs層111のみを外部から内部に向かって部分的に酸化する(図4(a)中の層111で黒く塗った部分)。本実施例では電流経路が1μmφ程度になるまで酸化を行った。こうして電流狭窄構造が作製できる。
【0044】
(4)電極形成
n型AlAs/GaAs層多層膜反射層103及び活性層104を完全に覆うようにSiN膜等の絶縁膜107を形成した後、全体を覆うようにTi/Pt/Au膜108を蒸着する(図4(b))。このとき、スパッタ或は電子ビーム蒸着などを用いることで頂点付近のみ薄く成膜する。それぞれの厚さは斜面部で50nm/50nm/200nm程度である。この金属膜108は正電極及び内部で発生した光のシールド膜を兼ねている。これらのことは、上記実施例と同じである。
【0045】
(4)微小開口作製
微小開口110(径が約100nmのキャップ層106の頂上面)はすでに開いているので、開口を覆っている金属膜108を除去すればよい。第1実施例の方法(ドライエッチング)でも、第2実施例の方法(光熱アシストドライエッチング)でも、どちらの方法でも可能であるが、除去部と光軸を合わせるという観点からは後者の方法が望ましい。
【0046】
本実施例では、電流狭窄構造が存在することもあって、極めて微小電流(1mA以下)且つ高効率(>10−2)で近接場光が発生できることが大きな特徴である。
【0047】
[第4実施例]
第4実施例は、本発明の近接場光源をアレイ化した例に係る。図5は第4の実施例を説明する模式的平面図である。図5において、502は2次元アレイ状に並べられた微小開口501を有する面発光レーザであり、503は各面発光レーザ502をマトリクス態様(電圧のかけられた行と列の電極配線が交差する所のレーザ502が励起される態様)で駆動する為のマトリスク配線であり、504はマトリスク配線503を施した基板である。基板504は、面発光レーザ502を成長した基板そのものを用いてもよい。
【0048】
ここでは、各デバイス502を50μm間隔で4×4=16個2次元アレイ状に配置した例を示したが、間隔やレイアウトはこれに限るものではない。
【0049】
本実施例の動作は、例えば、縦・横(行・列)の電極それぞれに電気信号を印加することで、或る時間に1つの近接場光源502を選択的に駆動できる。ここではマトリスク配線503の例を示したが、独立配線で各面発光レーザ502を独立に駆動する方法も、無論、可能である。
【0050】
図6には、この様な近接場光源アレイの実際の使用の一例を示した。正面図である図6において、601は基板上の該近接場光源アレイであり、602はこのアレイ601を支え、機械移動するための支持体であり、603は被加工物或はサンプルである。
【0051】
例えば、サンプル603が、レジストを塗布したサンプルとすると、近接場光源アレイ601を近接して近づけることにより、100nm以下の分解能を有するレジストパターンを高速に露光することが出来る。また、603を回転する記録媒体としてみると、601及び602は光ピックアップとなり、やはり高速且つ高密度にデータを書き込み且つ読み出すことが出来る。
【0052】
[第5実施例]
第5実施例は、他の応用例として、曲面に本発明の近接場光源をアレイ化した例に係る。図7はその使用例を模式的に示したものである。一部正面図である図7において、701は本発明の近接場光源であり、702は、近接場光源701がアレイ状に配置されて貼り付けられた曲面形状を有する基板であり、703は、例えばボール状の、曲面形状を有する被加工物体である。
【0053】
この様な配置を用いれば、第4実施例の平面のときと同様に、曲面にも高速で高密度の記録或は加工が可能である。
【0054】
近接場光源701を曲面に配置する方法について簡単に説明する。図8はその工程を示す模式的断面図である。この方法はエピタキシャルリフトオフ法として知られている方法(例えば、Applied Physics誌、51巻、2222ページ(1987年)参照)である。まず、(111)B面を有するGaAs基板900上にAlAs犠牲層(厚さ0.5μm)902及びGaAsバッファ層(厚さ1μm)を積層しておき、この基板を用いて第1乃至第3実施例のいずれかの方法で近接場光源アレイ901を作製する。このあと、犠牲層902を完全に貫くように、各レーザを分離する平面パターンで素子分離溝903を形成する(図8(a))。
【0055】
次に、ワックス905などを介して仮支持基板(例えばSi基板)904に近接場光源アレイ901を貼り付けたあと、HFなどを用いて、AlAs犠牲層902のみをエッチングして完全に基板900から各素子901を分離する(図8(b)参照)。そして、最終的な支持基板906に接合或は接着により近接場光源901を貼り付ける(図8(c))。
【0056】
支持基板906は、曲面形状をした固いものでもよいし、フレキシブルなフィルムな様なものでもよい。後者の場合、さらに所望の形状をした固い基板に貼り付けてもよい。何れの方法でも、図7に示したような基板702に支持された近接場光源アレイが実現できる。使用法は第4実施例と同じである。
【0057】
【発明の効果】
以上説明した様に、本発明によれば以下の通りの効果が奏される。
(1)近接場光発生効率が高い光源を実現できる。
(2)近接場光発生用の微小開口を容易に作製できる。
(3)微小開口と半導体レーザを同時に作製できる(第3実施例参照)。
(4)駆動電流を制御することで、任意の開口径ないし形の近接場光発生用微小開口を作製できる(第2実施例参照)。
(5)同じく駆動電流を制御することで、近接場光源アレイにおいて夫々に独立に開口(径ないし形の異なる近接場光発生用微小開口)を作製できる(第2実施例参照)。
(6)平面でも曲面上でもアレイ化して近接場光源を配置できる(第4及び第5実施例参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の半導体近接場光源(面発光レーザ)の模式的斜視図である。
【図2】図2は本発明の第1実施例の作製工程図である。
【図3】図3は本発明の第2実施例の作製工程を示す模式的断面図である。
【図4】図4は本発明の第3実施例の作製工程を示す模式的断面図である。
【図5】図5は本発明の第4実施例を示す模式的平面図である。
【図6】図6は本発明の第4実施例を示す模式的正面図である。
【図7】図7は本発明の第5実施例を示す模式的正面図である。
【図8】図8は本発明の第5実施例の作製工程例を示す模式的断面図である。
【図9】図9は従来例を説明する断面図である。
【符号の説明】
11、101、504、900 基板
12、502 近接場光源(面発光レーザ)
13、110、204、501 微小開口
102 選択成長マスク
103、105 DBR(distributed bragg reflector)多層膜
104 活性層
106 キャップ層
107 絶縁膜
108 正電極
109 負電極
111 電流狭窄層
200 ドライエッチングチャンバ
201 塩素ガス雰囲気
202 通電装置
203 発振光
503 マトリクス配線
601、701、901 近接場光源アレイ
602、702、906 支持体(支持基板)
603、703 被加工物体
902 犠牲層
903 素子分離溝
904 仮支持基板
905 ワックス

Claims (6)

  1. 化合物半導体基板表面の正三角形の露出面上に、該露出面を1面とする三角錐構造の化合物半導体層が積層され、
    該三角錐構造が、層厚方向に積層された一対の半導体多層膜反射鏡及び活性層を含む面発光レーザ構造を有し、
    該三角錐構造の頂点の近傍に該面発光レーザの発振光の波長オーダ以下の開口が形成され、該発振光が該開口に導かれて近接場光を発生する半導体近接場光源であって、
    記開口は、前記三角錐構造を頂点まで形成し、該頂点付近が他に比べ薄くなるように金属を蒸着し、該頂点付近の金属及び半導体を除去して前記発振光の波長オーダ程度或は以上の開口部を形成した後、エッチングガス中で、該三角錐構造の面発光レーザを発光させながら、光熱励起エッチングを行うことで前記開口部に形成されたことを特徴とする半導体近接場光源。
  2. 化合物半導体基板表面の正三角形の露出面上に、該露出面を1面とする三角錐構造の化合物半導体層が積層され、
    該三角錐構造が、層厚方向に積層された一対の半導体多層膜反射鏡及び活性層を含む面発光レーザ構造を有し、
    該三角錐構造の頂点の近傍に該面発光レーザの発振光の波長オーダ以下の開口が形成され、該発振光が該開口に導かれて近接場光を発生する半導体近接場光源であって、
    記開口は、前記三角錐構造が頂点を形成する前に結晶成長を停止し、前記発振光の波長オーダ以下の開口部を開けてから、該開口部を含む頂点付近が他に比べ薄くなるように金属を蒸着した後、頂点付近のみ該金属を除去して前記開口部を露出させることで形成されたことを特徴とする半導体近接場光源。
  3. 化合物半導体基板表面の正三角形の露出面上に、該露出面を1面とする三角錐構造の化合物半導体層が積層され、
    該三角錐構造が、層厚方向に積層された一対の半導体多層膜反射鏡及び活性層を含む面発光レーザ構造を有し、
    該三角錐構造の頂点の近傍に該面発光レーザの発振光の波長オーダ以下の開口が形成され、該発振光が該開口に導かれて近接場光を発生する半導体近接場光源であって、
    記開口は、前記三角錐構造が頂点を形成する前に結晶成長を停止し、前記発振光の波長オーダ以下の開口部を開けてから、該開口部を含む頂点付近が他に比べ薄くなるように金属を蒸着した後、エッチングガス中で、該三角錐構造の面発光レーザを発光させながら、光熱励起エッチングを行うことで頂点付近のみ該金属を除去して前記開口部を露出させることで形成されたことを特徴とする半導体近接場光源。
  4. (111)面を有する化合物半導体基板表面上に正三角形の基板露出面を有する誘電体膜を形成する工程と、
    該誘電体膜を選択成長マスクとして用いることで、一対の半導体多層膜反射鏡及びそれに挟まれた活性層を含む面発光レーザ構造を結晶成長して前記基板露出面上に三角錐構造を選択的に形成する工程と、
    該三角錐構造の頂点の近傍に面発光レーザの発振光の波長オーダ以下の開口を作製する工程と、を有する半導体近接場光源の製造方法であって、
    記開口を作製する工程が、
    前記三角錐構造を選択的に形成する工程において形成された三角錐構造の頂点付近が他に比べ薄くなるように金属を蒸着し、該頂点付近の金属及び半導体を除去して前記発振光の波長オーダ程度或は以上の開口部を形成した後、エッチングガス中で、該三角錐構造の面発光レーザを発光させながら、光熱励起エッチングを行うことで前記開口部に前記開口を開ける工程を含むことを特徴とする半導体近接場光源の製造方法。
  5. (111)面を有する化合物半導体基板表面上に正三角形の基板露出面を有する誘電体膜を形成する工程と、
    該誘電体膜を選択成長マスクとして用いることで、一対の半導体多層膜反射鏡及びそれに挟まれた活性層を含む面発光レーザ構造を結晶成長して前記基板露出面上に三角錐構造を選択的に形成する工程と、
    該三角錐構造の頂点の近傍に面発光レーザの発振光の波長オーダ以下の開口を作製する工程と、を有する半導体近接場光源の製造方法であって、
    記開口を作製する工程が、
    前記三角錐構造を選択的に形成する工程において前記三角錐構造が頂点を形成する前に結晶成長を停止し、前記発振光の波長オーダ以下の開口部を開ける工程と、
    該開口部を含む頂点付近が他に比べ薄くなるように金属を蒸着した後、頂点付近のみ該金属を除去して前記開口部を露出させる工程と、含むことを特徴とする半導体近接場光源の製造方法。
  6. (111)面を有する化合物半導体基板表面上に正三角形の基板露出面を有する誘電体膜を形成する工程と、
    該誘電体膜を選択成長マスクとして用いることで、一対の半導体多層膜反射鏡及びそれに挟まれた活性層を含む面発光レーザ構造を結晶成長して前記基板露出面上に三角錐構造を選択的に形成する工程と、
    該三角錐構造の頂点の近傍に面発光レーザの発振光の波長オーダ以下の開口を作製する工程と、を有する半導体近接場光源の製造方法であって、
    記開口を作製する工程が、
    前記三角錐構造を選択的に形成する工程において前記三角錐構造が頂点を形成する前に結晶成長を停止し、前記発振光の波長オーダ以下の開口部を開ける工程と、
    該開口部を含む頂点付近が他に比べ薄くなるように金属を蒸着した後、エッチングガス中で、該三角錐構造の面発光レーザを発光させながら、光熱励起エッチングを行うことで頂点付近のみ該金属を除去して前記開口部を露出させる工程と、含むことを特徴とする半導体近接場光源の製造方法。
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