JPH10200200A - 面発光型半導体レーザ - Google Patents

面発光型半導体レーザ

Info

Publication number
JPH10200200A
JPH10200200A JP1179197A JP1179197A JPH10200200A JP H10200200 A JPH10200200 A JP H10200200A JP 1179197 A JP1179197 A JP 1179197A JP 1179197 A JP1179197 A JP 1179197A JP H10200200 A JPH10200200 A JP H10200200A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
multilayer reflective
reflective film
semiconductor laser
multilayer
semiconductor layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1179197A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Furukawa
幸生 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP1179197A priority Critical patent/JPH10200200A/ja
Publication of JPH10200200A publication Critical patent/JPH10200200A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】特別な電流狭窄構造が不要な面発光型半導体レ
ーザである。 【解決手段】活性層16を含む半導体層、これの両側に
設けられた第1、第2の多層反射膜18、12、活性層
16に電流を注入するための電極24、26とからなる
垂直共振器型面発光型半導体レーザである。半導体層の
第1の多層反射膜20と接する面が平面状の第2の多層
反射膜側12に中心点を持つ所定の曲率半径からなるほ
ぼ球面或はシリンドリカル面を含んでおり、半導体層の
ほぼ球面或はシリンドリカル面上に第1の多層反射膜2
0が形成されている。第1の多層反射膜20の中央部に
半導体層と電極24とを電気的に接触させるためのコン
タクト領域28が設けられている。第2の多層反射膜側
には光取り出し用の窓があけられた電極26が設けられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光インターコネク
ション、並列光情報処理、大容量並列光伝送などに用い
られる面発光型半導体素子、特に、発光効率の良い面発
光型半導体レーザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】面発光型半導体レーザは、高密度2次元
アレイ化が可能である、低しきい値駆動が可能であると
いった特徴から、光インターコネクションや並列光情報
処理、あるいは大容量並列光伝送といった分野における
光源として注目されており、その開発が進められてい
る。
【0003】従来の面発光型半導体レーザの一例を図6
に示す。図6は断面図である。構造を簡単に説明する。
n型GaAs基板601上に、n型半導体多層反射膜6
02、n型AlGaAsクラッド層603、i(int
rinsic)−InGaAs活性層604、p型Al
GaAsクラッド層、p型半導体多層反射膜606を、
MBE等の方法で順次成長したものである。そして、2
つの電極610、611によって活性層604に電流を
注入して光を励起し、上下の反射膜602、606によ
って共振させ、基板601に対して垂直方向に光を取り
出すものである。
【0004】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、従
来の面発光型半導体レーザにおいては、電極が共振器の
損失になったり、光を外部に取り出す際の妨げになった
りしないように、少なくともどちらか一方の電極がリン
グ形状をしていたりするのが一般的であった。したがっ
て、活性層に効率良く電流を注入するために電流を狭窄
する手段が必要であった。図6の例では、活性層604
の外周部にイオン注入により高抵抗化した領域612を
設けている。その他、活性層の外周部を、高抵抗半導体
で埋め込んだり、極性を反転させたpnジャンクション
を設けたり、ポリイミド等で埋め込むことにより、電流
狭窄構造を形成する必要があった。
【0005】このような課題に鑑み、本発明の目的を各
請求項に対応して以下に述べる。請求項1、2、3及び
4に係る発明の目的は、特別な電流狭窄構造が不要な面
発光型半導体レーザを提供することにある。請求項5の
発明の目的は、請求項1、2、3及び4の発明の目的に
加え、発光効率の良い面発光型半導体レーザを提供する
ことにある。請求項6の発明の目的は、安定に共振しう
る共振器構造を提供することにある。請求項7、8の発
明の目的は、請求項1、2、3及び4の発明の目的に加
え、基板に適した材料の多層反射膜構造を持つ面発光型
半導体レーザを提供することにある。請求項9、10の
発明の目的は、請求項1の発明のようなレーザを簡単な
方法で作成できる作成方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】各請求項に対応した上記
目的を達成するための構成、作用をまとめると以下のよ
うになる。
【0007】1)乃至5)手段:活性層を含む半導体
層、該半導体層の両側に設けられた第1、第2の多層反
射膜、活性層に電流を注入するための電極とからなる垂
直共振器型面発光型半導体レーザにおいて、該半導体層
の該第1の多層反射膜と接する面が該第2の多層反射膜
側に中心点を持つ所定の曲率半径からなるほぼ球面或は
シリンドリカル面を含んでおり、該半導体層のほぼ球面
或はシリンドリカル面上に該第1の多層反射膜が形成さ
れており、該第1の多層反射膜の中心部に該半導体層と
第1の多層反射膜側の電極とを電気的に接触させるため
のコンタクト領域が設けられており、該第2の多層反射
膜は平面で構成されており、該第2の多層反射膜側には
光を取り出すための窓があけられた電極が設けられてい
ることを特徴とする。或は、活性層を含む半導体層、該
半導体層の両側に設けられた第1、第2の多層反射膜、
活性層に電流を注入するための電極とから成る垂直共振
器型面発光型半導体レーザにおいて、該半導体層の該第
1の多層反射膜と接する面が、その各面に立てた垂線が
第2の多層反射膜構造の側で交わる様に各面の傾きが設
定されたほぼ屋根状面或は円錐状面を含んでおり、該半
導体層のほぼ屋根状面或は円錐状面上に該第1の多層反
射膜が形成されており、該第1の多層反射膜の中央部に
該半導体層と第1の多層反射膜側の電極とを電気的に接
触させるためのコンタクト領域が設けられており、該第
2の多層反射膜は平面で構成されており、前記第2の多
層反射膜側には光を取り出すための窓が開けられた電極
が設けられていることを特徴とする。
【0008】更には、コンタクト領域の中心を通る第2
の多層反射膜の法線に対して該第1の多層反射膜が回転
対称構造をなしている。或は、コンタクト領域の中心を
通る第2の多層反射膜に垂直な面に対して該第1の多層
反射膜が面対称構造を成している。さらに、活性層にお
ける光強度分布と注入電流分布とが相対的に同じような
形状をしており、光強度の強い領域と注入電流密度の高
い領域とがほぼ一致している。
【0009】作用:曲面或は傾斜ミラーである第1の多
層反射膜と平面ミラーである第2の多層反射膜が共振器
をなしており、第1の多層反射膜の中央部から電流を注
入することにより活性層の中央近傍に効率良く電流を注
入することが可能となる。
【0010】6)手段:第1の多層反射膜の曲率半径或
はその各面に立てた垂線の交点までの距離が第1の多層
反射膜と第2の多層反射膜との距離とほぼ等しいか若し
くはそれよりも大きい。作用:共振器損失を小さくでき
る。
【0011】7)手段:前記活性層を含む半導体層がG
aAs、AlGaAsおよびInGaAsからなり、第
1および第2の多層反射膜はAlAsおよびGaAsの
多層構造若しくはAlAsおよびAlGaAsの多層構
造からなる。作用:AlAsおよびGaAsの多層構造
の場合、半導体基板上にエピタキシャル成長が可能で、
2つの層間の屈折率差が充分とれて高反射率を有する多
層反射膜の形成が可能である。
【0012】8)手段:前記活性層を含む半導体層がI
nP、InGaAsPおよびInGaAsからなり、第
1および第2の多層反射膜はSiおよびSiO2の多層
構造、SiおよびAl23の多層構造若しくはSiおよ
びMgOの多層構造の多層構造からなる。作用:2つの
層間の屈折率差が充分とれて高反射率を有する多層反射
膜の形成が可能である。
【0013】9)手段:前記の面発光型半導体レーザの
製造方法において、前記第1の多層反射膜の形成される
前記所定の曲率半径を有する半導体面を形成する工程
が、円状或は帯状に加工したフォトレジストを通常より
高い温度でベーキングすることによりフォトレジスト表
面を湾曲させる工程と、このフォトレジストをマスクと
して、基板を面法線を中心に回転させながら該面法線に
対して所定の角度で傾けた方向よりイオンビームを照射
することによりエッチングを行う工程から成ることを特
徴とする。
【0014】作用:簡単な手法で所定の曲率半径を有す
る半導体面を形成可能である。
【0015】10)手段:前記の面発光型半導体レーザ
の製造方法において、前記第1の多層反射膜の形成され
る前記所定の曲率半径を有する半導体面を形成する工程
が、半導体基板上に円柱或は板状柱を形成する工程と、
その円柱或は板状柱上にその円柱或は板状柱より直径或
は幅が十分大きい円板或は平板を形成する工程と、この
円板或は平板をマスクとして、基板を面法線を中心に回
転させながら該面法線に対して所定の角度で傾けた方向
よりイオンビームを照射することによりエッチングを行
う工程から成ることを特徴とする。作用:簡単な手法で
所定の曲率半径を有する半導体面を形成可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】第1の実施例 図1を用いて本発明による第1の実施例を説明する。図
1は、本発明の第1実施例による面発光型半導体レーザ
の斜視断面図である。層構成を以下に述べる。
【0017】p−GaAs基板10上に、p−AlAs
/p−GaAsからなる第1の半導体多層反射膜12、
厚さ2μmのp−Al0.3Ga0.7Asクラッド層14、
厚さ0.2μmのi−In0.2Ga0.8As量子井戸活性
層16、厚さ3.5μmのn−Al0.3Ga0.7Asクラ
ッド層18を順次に成長する。成長手段は、例えば、M
OCVD、MBE、CBE等の方法で行う。
【0018】次に、第2の多層反射膜20の作製につい
て図2を用いて説明する。まず、上記したクラッド層1
8を最上層とした半導体基板100上に、直径10μm
の円形にパターニングしたフォトレジスト102を形成
し(図2(a))、これをレジスト102が十分軟化す
る温度でポストベークを行い、レジスト表面の表面張力
によって安定な球面に変形させる(図2(b))。この
フォトレジスト102をマスクとして、基板100を回
転させながら斜め方向よりArイオンビームエッチング
を施し、ほぼ球状のパターンを半導体100表面に転写
する(図2(c)、(d))。このエッチングは表面を
物理的に叩いて行なうもので、従ってフォトレジスト1
02も次第に減少しながら基板100の球状パターンが
形成されてゆく。この面の曲率半径はイオンビームの照
射角度を制御することにより制御が可能である。本実施
例においては、この照射角度を30度として、曲率半径
7μmのパターンを得た。これらの数字的な値は経験的
なものである。この手法については、IEEE J.
Quantum Electron. vol.QE−
17, pp.174−178, Feb,1981に
詳しく記載されている。その後、半導体表面をわずかに
ウエットエッチングすることにより表面の均一性ないし
滑らかさを改善した。
【0019】さらに、この様にパターニングしたクラッ
ド層18上にMOCVD等の手法により、n−AlAs
/n−GaAsからなる第2の半導体多層反射膜20を
成膜する。この上に、CVD等によりSiO2絶縁膜2
2を成膜し、コンタクト領域28の窓開けを行った後に
AuGeNi/Auからなるn側の電極24を蒸着形成
する。コンタクト領域28の窓開けは、絶縁膜22上に
レジストを塗布し(このレジストの厚みは球状面の頂部
で最も薄くなる)、これを真上からエッチングすること
で行なわれる。
【0020】次いで、p−GaAs基板10を、裏面側
から予め機械研磨あるいは化学機械研磨等の手法で10
0μm程度の厚さにまで研磨した後に、中央部の所定領
域を第1の多層反射膜12が現れるまでエッチングし、
レーザ光取り出し用の窓を形成する。最後に、所定領域
にリング状にCr/AuZnNi/Auからなるp側の
電極26を蒸着形成する。以上で本実施例の面発光型半
導体レーザが完成する。
【0021】半導体表面をほぼ球面に加工するには次の
ような方法もある。図3を用いて説明する。上記した半
導体基板100上に、フォトレジスト202を塗布し、
円形の窓をパターニングしたフォトレジスト204を介
して、フォトレジスト202を酸素ガスを用いた反応性
イオンビームエッチング等の手段でエッチングし、高さ
4μm、直径3μm程度の円柱206を形成し、その上
のフォトレジスト204を剥離する(図3(a)、
(b))。その後、全面に粘性の高い埋め込み用フォト
レジスト208を塗布して円柱206を埋め込み、酸素
を用いた反応性イオンエッチング等の手段で円柱206
の頭出しを行う(図3(c))。その上にエッチング耐
性のあるフォトレジスト210を全面に塗布し(図3
(d))、円柱206の径より大きいパターンを形成し
た後に埋め込み用フォトレジスト208を除去して円柱
206より大きいレジスト210のマスクを持つ構造を
形成する(図3(e))。そして、ウエハ100を一方
向に回転させながら、ウエハの斜め上方から塩素ガスを
用いた反応性イオンビームエッチング等の手段でエッチ
ングを施し(図3(f))、最後にフォトレジスト20
8とフォトレジスト210を除去して所定の曲率半径を
有するエッチング面を形成する(図3(g))。そし
て、上記と同様に、この上に第2の半導体多層反射膜2
0を成膜する。
【0022】本実施例のレーザ発振の原理を図4の断面
図を用いて説明する。電子はn側のコンタクト領域28
から基板内に注入され、活性層16を通って矢印で示す
ようにリング状の電極26に抜ける。活性層16中にお
いては、領域400で示された中心近傍がキャリア密度
が高い領域である。
【0023】一方、光の共振においては、曲面ミラーで
ある第1の多層反射膜20と平面ミラーである第2の多
層反射膜12が共振器をなしている。一方が平面、他方
が曲面の共振器の場合、安定に低損失に共振させるため
には、ミラーの間隔と曲率半径の関係は、曲率半径がミ
ラー間隔と等しいか若しくは曲率半径の方が大きい方が
望ましい。本実施例においては、第2の多層反射膜20
の曲率半径は7μmであり、球面加工を経た後の最終的
な多層反射膜12、20間の間隔は5μmであった。よ
って、曲率半径の方が大きいので、安定に共振させるこ
とができる。共振させた場合、活性層16中において
は、領域400で示された中心近傍が光強度が強い領域
となる。
【0024】したがって、キャリア密度が高い領域と光
強度が強い領域がほぼ一致するため、特別な電流狭窄構
造を設けなくても発光効率の良いレーザを構成すること
が可能となる。
【0025】本実施例においては、p側の第1の半導体
多層反射膜12中を電流が通過するような構成となって
いるが、これに限ったものではなく、電流が半導体多層
反射膜12を避けるように電極を配置してもよい。ま
た、最初の基板10としてp基板ではなくn基板を用い
てもよく、それに合わせて適当なプロセスを選択すれば
よい。また、光を外部に取り出すために基板10の所定
領域をエッチングして窓を開けたが、本実施例では基板
10は発振光に対して透明であるので、これは特になく
ても差し支えない。加えて、活性層16に多重量子井戸
構造を用いれば、更なる低しきい値化が可能となる。
【0026】第2の実施例 InP基板を用いた場合の第2の実施例を図5を用いで
説明する。図5は、本発明の第2実施例による面発光型
半導体レーザの斜視断面図である。層構成を以下に述べ
る。
【0027】p−InP基板500上に、p−InGa
Asエッチストップ層502、厚さ2μmのp−InP
クラッド層504、厚さ0.2μmのi−InGaAs
P(バンドギャップ波長1.3μm)量子井戸活性層5
06、厚さ3.5μmのn−InPクラッド層508、
厚さ0.3μmのn−InGaAsコンタクト層510
を順次成長する。成長手段はたとえばMOCVD、MB
E、CBE等の方法で行う。
【0028】次に、第1の実施例で述べたような方法で
クラッド層508、コンタクト層510をほぼ球面状に
加工し、さらに、イオンビームエッチング等の手法で中
央部にクラッド層508とコンタクト層510の円柱状
のリブを形成し、Si(厚さ900Å)、Al23(厚
さ1970Å)を1ペアとして6.5ペアからなる多層
反射膜512を、電子ビーム蒸着あるいはスパッタリン
グ等の手法により成膜する。本実施例の材料系では半導
体層の多層構造では屈折率差が充分大きくできにくいの
で、この様な材料を用いた。さらに、AuGeNi/A
uからなるn側の電極516を蒸着形成する。
【0029】次いで、p−InP基板500を、裏面側
から予め機械研磨あるいは化学機械研磨等の手法で12
0μm程度の厚さにまで研磨した後に、中央部の所定領
域をエッチストップ層502まで除去し、エッチングに
よって現れたクラッド層504上にSi(厚さ900
Å)、Al23(厚さ1970Å)を1ペアとして7ペ
アからなる多層反射膜514を電子ビーム蒸着あるいは
スパッタリング等の手法により成膜する。最後に、Cr
/AuZnNi/Auから成るp側のリング状の電極5
18を蒸着形成する。
【0030】発振の原理については第1の実施例で述べ
た通りである。本実施例においては、n側のコンタクト
をとるために第1の多層反射膜512の中心部分にはミ
ラーがなく、若干損失が大きくなるという欠点がある
が、上記円柱状のリブをレーザ発振に影響ない程度の大
きさにしておけば問題はない。
【0031】また、最初の基板500としてp基板では
なくn基板を用いてもよく、それに合わせて適当なプロ
セスを選択すればよい。加えて、活性層506として単
層ではなく多重量子井戸構造を用いて、更に低しきい値
化をしてももよい。さらに、多層反射膜としてSi/S
iO2、Si/MgOなどを用いてもよい。
【0032】ところで上記実施例では一方の多層反射膜
構造を球面状にしたが、これに限られるものではない。
例えば、ほぼシリンドリカル面、屋根状面、円錐状面な
どにして共振を起こさせることもできる。その場合、シ
リンドリカル面では上記曲率半径の条件を満たす様に、
屋根状面、円錐状面などでは各面に立てた垂線が他方の
多層反射膜構造の所或はそれより若干遠い所で交わる様
に各面の傾きを設定すればよい。電極とのコンタクト部
の作成、それらの面の作製法は上記実施例に準じて行な
えばよい。例えば、シリンドリカル面の場合は、図2の
方法に則して言えば、レジスト102を帯状に形成し、
基板を回転させながらArビームエッチングを斜め方向
より施してシリンドリカルな面を半導体面に形成し、そ
こに多層反射膜構造を形成する。電極とのコンタクト部
は帯状に形成してもよいし上記実施例の如く中央部に丸
く形成してもよい。
【0033】また、本発明の面発光型半導体レーザを光
通信の送信機の中で用いる場合、この半導体レーザに送
信信号に応じて変調された電流を供給することによっ
て、送信信号に応じて強度変調された信号光を取り出
し、この信号光を光受信機に向けて送信すればよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば各請
求項の発明に対応して次のような効果がある。
【0035】請求項1、2、3及び4の発明によれば、
特別な電流狭窄構造が不要な面発光型半導体レーザを提
供することができる。請求項5の発明によれば、請求項
1、2、3及び4の発明に加え、発光効率の良い面発光
型半導体レーザを提供することができる。請求項6の発
明によれば、安定に共振しうる共振器構造を提供するこ
とができる。請求項7、8の発明によれば、請求項1、
2、3及び4の発明に加え、基板に適した材料の多層反
射膜構造を持つ面発光型半導体レーザを提供することが
できる。請求項9、10の発明によれば、請求項1の発
明のようなレーザを簡単な方法で作成できる作製方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による面発光型半導体レーザの第1の実
施例を示す斜視断面図である。
【図2】本発明による面発光型半導体レーザの一方の多
層反射膜構造の作成プロセスの一例を説明する図であ
る。
【図3】本発明による面発光型半導体レーザの他方の多
層反射膜構造の作成プロセスの他の例を説明する図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例による面発光型半導体レ
ーザの動作原理を説明する図である。
【図5】本発明による面発光型半導体レーザの第2の実
施例を示す斜視断面図である。
【図6】従来例の面発光型半導体レーザを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10,500 基板 12,20,512,514 多層反射膜 14,18,504,508 クラッド層 16,506 活性層 22 絶縁層 510 コンタクト層 24,26,516,518 電極 502 エッチストップ層 102,202,204,208,210 フォトレジ
スト 400 領域

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性層を含む半導体層、該半導体層の両側
    に設けられた第1、第2の多層反射膜、活性層に電流を
    注入するための電極とから成る垂直共振器型面発光型半
    導体レーザにおいて、 該半導体層の該第1の多層反射膜と接する面が該第2の
    多層反射膜側に中心点を持つ所定の曲率半径からなるほ
    ぼ球面或はシリンドリカル面を含んでおり、該半導体層
    のほぼ球面或はシリンドリカル面上に該第1の多層反射
    膜が形成されており、該第1の多層反射膜の中央部に該
    半導体層と第1の多層反射膜側の電極とを電気的に接触
    させるためのコンタクト領域が設けられており、該第2
    の多層反射膜は平面で構成されており、前記第2の多層
    反射膜側には光を取り出すための窓が開けられた電極が
    設けられていることを特徴とする面発光型半導体レー
    ザ。
  2. 【請求項2】活性層を含む半導体層、該半導体層の両側
    に設けられた第1、第2の多層反射膜、活性層に電流を
    注入するための電極とから成る垂直共振器型面発光型半
    導体レーザにおいて、 該半導体層の該第1の多層反射膜と接する面が、その各
    面に立てた垂線が第2の多層反射膜構造の側で交わる様
    に各面の傾きが設定されたほぼ屋根状面或は円錐状面を
    含んでおり、該半導体層のほぼ屋根状面或は円錐状面上
    に該第1の多層反射膜が形成されており、該第1の多層
    反射膜の中央部に該半導体層と第1の多層反射膜側の電
    極とを電気的に接触させるためのコンタクト領域が設け
    られており、該第2の多層反射膜は平面で構成されてお
    り、前記第2の多層反射膜側には光を取り出すための窓
    が開けられた電極が設けられていることを特徴とする面
    発光型半導体レーザ。
  3. 【請求項3】前記コンタクト領域の中心を通る第2の多
    層反射膜の法線に対して該第1の多層反射膜が回転対称
    構造を成していることを特徴とする請求項1または2に
    記載の面発光型半導体レーザ。
  4. 【請求項4】前記コンタクト領域の中心を通る第2の多
    層反射膜に垂直な面に対して該第1の多層反射膜が面対
    称構造を成していることを特徴とする請求項1または2
    に記載の面発光型半導体レーザ。
  5. 【請求項5】前記活性層における光強度分布と、注入電
    流分布とが相対的に同じような形状をしており、光強度
    の強い領域と注入電流密度の高い領域とがほぼ一致する
    様に形成されていることを特徴とする請求項1、2、3
    または4に記載の面発光型半導体レーザ。
  6. 【請求項6】前記第1の多層反射膜の曲率半径或はその
    各面に立てた垂線の交点までの距離が第1の多層反射膜
    と第2の多層反射膜との距離とほぼ等しいか若しくはそ
    れよりも大きいことを特徴とする請求項1乃至5の何れ
    かに記載の面発光型半導体レーザ。
  7. 【請求項7】前記活性層を含む半導体層がGaAs、A
    lGaAsおよびInGaAsから成り、第1および第
    2の多層反射膜はAlAsおよびGaAsの多層構造若
    しくはAlAsおよびAlGaAsの多層構造から成る
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の面発
    光型半導体レーザ。
  8. 【請求項8】前記活性層を含む半導体層がInP、In
    GaAsPおよびInGaAsから成り、第1および第
    2の多層反射膜はSiおよびSiO2の多層構造、Si
    およびAl23の多層構造若しくはSiおよびMgOの
    多層構造から成ることを特徴とする請求項1乃至5の何
    れかに記載の面発光型半導体レーザ。
  9. 【請求項9】請求項1記載の面発光型半導体レーザの製
    造方法において、前記第1の多層反射膜の形成される前
    記所定の曲率半径を有する半導体面を形成する工程が、
    円状或は帯状に加工したフォトレジストを通常より高い
    温度でベーキングすることによりフォトレジスト表面を
    湾曲させる工程と、このフォトレジストをマスクとし
    て、基板を面法線を中心に回転させながら該面法線に対
    して所定の角度で傾けた方向よりイオンビームを照射す
    ることによりエッチングを行う工程から成ることを特徴
    とする面発光型半導体レーザの製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1記載の面発光型半導体レーザの
    製造方法において、前記第1の多層反射膜の形成される
    前記所定の曲率半径を有する半導体面を形成する工程
    が、半導体基板上に円柱或は板状柱を形成する工程と、
    その円柱或は板状柱上にその円柱或は板状柱より直径或
    は幅が十分大きい円板或は平板を形成する工程と、この
    円板或は平板をマスクとして、基板を面法線を中心に回
    転させながら該面法線に対して所定の角度で傾けた方向
    よりイオンビームを照射することによりエッチングを行
    う工程から成ることを特徴とする面発光型半導体レーザ
    の製造方法。
JP1179197A 1997-01-06 1997-01-06 面発光型半導体レーザ Pending JPH10200200A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1179197A JPH10200200A (ja) 1997-01-06 1997-01-06 面発光型半導体レーザ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1179197A JPH10200200A (ja) 1997-01-06 1997-01-06 面発光型半導体レーザ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10200200A true JPH10200200A (ja) 1998-07-31

Family

ID=11787748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1179197A Pending JPH10200200A (ja) 1997-01-06 1997-01-06 面発光型半導体レーザ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10200200A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004064211A1 (en) * 2003-01-15 2004-07-29 Edith Cowan University Laser array
JP2005150505A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Seiko Epson Corp 面発光レーザ、面発光レーザの製造方法、デバイス及び電子機器
JP2006013366A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Fuji Xerox Co Ltd 面発光型半導体レーザ装置およびその製造方法
JP2006060239A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Osram Opto Semiconductors Gmbh 半導体構成素子及び半導体構成素子の製造方法
JP2007227861A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Sony Corp 半導体発光素子
US7719017B2 (en) 2004-01-07 2010-05-18 Hamamatsu Photonics K.K. Semiconductor light-emitting device and its manufacturing method
US7723742B2 (en) 2004-04-13 2010-05-25 Hamamatsu Photonics K.K. Semiconductor light emitting element and manufacturing method thereof
JP2012174700A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多チャネル光送信モジュール及びその作製方法
WO2018190030A1 (ja) * 2017-04-14 2018-10-18 ソニー株式会社 発光素子および発光装置
WO2018221042A1 (ja) * 2017-05-31 2018-12-06 ソニー株式会社 発光素子および発光素子の製造方法
WO2019003627A1 (ja) * 2017-06-28 2019-01-03 ソニー株式会社 発光素子及びその製造方法
CN110892597A (zh) * 2017-07-18 2020-03-17 索尼公司 发光装置和发光装置阵列
CN111712979A (zh) * 2018-02-16 2020-09-25 古河电气工业株式会社 光半导体装置
JP2022058667A (ja) * 2016-12-20 2022-04-12 ソニーグループ株式会社 発光素子
US12034274B2 (en) 2016-12-20 2024-07-09 Sony Corporation Light emitting element

Cited By (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004064211A1 (en) * 2003-01-15 2004-07-29 Edith Cowan University Laser array
JP2005150505A (ja) * 2003-11-18 2005-06-09 Seiko Epson Corp 面発光レーザ、面発光レーザの製造方法、デバイス及び電子機器
US7719017B2 (en) 2004-01-07 2010-05-18 Hamamatsu Photonics K.K. Semiconductor light-emitting device and its manufacturing method
US7723742B2 (en) 2004-04-13 2010-05-25 Hamamatsu Photonics K.K. Semiconductor light emitting element and manufacturing method thereof
US8048700B2 (en) 2004-04-13 2011-11-01 Hamamatsu-shi Photonics K.K. Semiconductor light emitting element and manufacturing method thereof
JP2006013366A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Fuji Xerox Co Ltd 面発光型半導体レーザ装置およびその製造方法
JP2006060239A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Osram Opto Semiconductors Gmbh 半導体構成素子及び半導体構成素子の製造方法
JP2007227861A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Sony Corp 半導体発光素子
JP2012174700A (ja) * 2011-02-17 2012-09-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 多チャネル光送信モジュール及びその作製方法
JP2022058667A (ja) * 2016-12-20 2022-04-12 ソニーグループ株式会社 発光素子
US12034274B2 (en) 2016-12-20 2024-07-09 Sony Corporation Light emitting element
US11611196B2 (en) 2016-12-20 2023-03-21 Sony Corporation Light emitting element
US11011888B2 (en) 2017-04-14 2021-05-18 Sony Corporation Light-emitting device and light-emitting apparatus
JPWO2018190030A1 (ja) * 2017-04-14 2020-02-27 ソニー株式会社 発光素子および発光装置
WO2018190030A1 (ja) * 2017-04-14 2018-10-18 ソニー株式会社 発光素子および発光装置
WO2018221042A1 (ja) * 2017-05-31 2018-12-06 ソニー株式会社 発光素子および発光素子の製造方法
US11374384B2 (en) 2017-05-31 2022-06-28 Sony Corporation Light-emitting device and method of manufacturing light-emitting device
JPWO2019003627A1 (ja) * 2017-06-28 2020-04-30 ソニー株式会社 発光素子及びその製造方法
US11411372B2 (en) 2017-06-28 2022-08-09 Sony Corporation Light emitting element and manufacturing method therefor
WO2019003627A1 (ja) * 2017-06-28 2019-01-03 ソニー株式会社 発光素子及びその製造方法
JPWO2019017044A1 (ja) * 2017-07-18 2020-05-28 ソニー株式会社 発光素子及び発光素子アレイ
CN110892597B (zh) * 2017-07-18 2022-11-04 索尼公司 发光装置和发光装置阵列
US11594859B2 (en) 2017-07-18 2023-02-28 Sony Corporation Light emitting element and light emitting element array
CN110892597A (zh) * 2017-07-18 2020-03-17 索尼公司 发光装置和发光装置阵列
CN111712979A (zh) * 2018-02-16 2020-09-25 古河电气工业株式会社 光半导体装置
CN111712979B (zh) * 2018-02-16 2023-08-22 古河电气工业株式会社 光半导体装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7769067B2 (en) Vertical cavity surface emitting laser device
JP3697903B2 (ja) 面発光レーザおよび面発光レーザアレイ
EP0858137B1 (en) Surface emitting laser device and its method of manufacture
US7160749B2 (en) Method and structure for eliminating polarization instability in laterally—oxidized VCSELs
US20060245464A1 (en) Vertical cavity surface emitting laser device
JP4602701B2 (ja) 面発光レーザ及び光伝送システム
JP3658194B2 (ja) リング共振器型レーザ
JPH10200200A (ja) 面発光型半導体レーザ
US7352787B2 (en) Vertical cavity surface emitting laser diode and process for producing the same
US6631152B2 (en) Surface emitting semiconductor laser and method of manufacturing the same
JP5893246B2 (ja) 面発光レーザ及び面発光レーザアレイ、面発光レーザの製造方法及び面発光レーザアレイの製造方法、面発光レーザアレイを備えた光学機器
JPH0555713A (ja) 半導体発光素子
US20090180509A1 (en) Surface emitting semiconductor laser and method of manufacturing the same
JP2002223033A (ja) 光素子及び光システム
JP4602692B2 (ja) 面発光レーザ及び光伝送システム
US6822992B2 (en) Folded cavity surface-emitting laser
JPH06252504A (ja) 面発光レーザとその製造方法
US9059566B2 (en) Surface emitting laser
JP2007103544A (ja) 面発光レーザ及び面発光レーザアレイ及び光伝送システム及びレーザプリンタ書き込みシステム
JP2546150B2 (ja) 立体共振器型面発光レーザ
JP2875929B2 (ja) 半導体レーザ素子およびその製造方法
US20240128722A1 (en) Vertical cavity surface emitting laser device
JP2010212606A (ja) 面型発光レーザ及びその製造方法
JP3469051B2 (ja) 面発光半導体レーザ
JPH04316387A (ja) 面発光レーザ