JP4249976B2 - そば粉及びその製造方法並びにその用途 - Google Patents

そば粉及びその製造方法並びにその用途 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、体脂肪の低下作用と筋肉を増大作用を併せ持ち、かつコレステロールを低下させる効果、血中トリグリセライドを低下させる効果に優れたそば粉及びその製法並びにその用途に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年の社会構造の変化は食習慣の欧米化や、生活習慣及び肉体活動の変化による運動不足を引き起こし、その結果肥満の危険性が増加してきている。肥満とは体に脂肪が過剰に蓄積された状態を指すと定義されており、特に皮下脂肪より、例えば腎臓周辺の脂肪組織といった内臓脂肪が過剰に蓄積されることが、糖尿病、高血圧、高脂血症などの生活習慣病引き起こす要因であると考えられている。さらに、肥満の人はそうでない人に比べ医療費を2〜4割も多く必要とすると言われており、肥満対策は生活習慣病予防及び医療費削減の観点から極めて重要である。肥満の改善としては、これまで、食事の摂取量を減らしたり、低カロリー食品の摂取割合を増やす食事を増やすといった食事療法を取り入れるダイエットなどや、積極的に日常生活での運動の機会を増やすといった運動療法などが知られている。
【0003】
食事療法を取り入れたダイエットなどは運動する機会がなかなか取れない場合でも通常の食生活の中で実行できるため、肥満改善の方法として受け入れられやすいものであるが、栄養に関する知識が不十分なまま偏った知識に基づく無理なダイエットを行うと、体脂肪の減少にとどまらず、体の筋肉の崩壊を起こしやすく、その結果健康的な体に近づくことができない。また、食事療法を取り入れたダイエットなどは長期に渡って継続的に実行する必要があり、精神的、身体的な苦痛を伴うものであるため、なるべく短期間で効果を発揮するものであるよう社会のニーズがある。
【0004】
これに対し、運動療法の実行は体脂肪の低減効果ばかりでなく、筋肉を増大するという効果も併せ持つため、健康的な肥満改善方法として推奨されている。しかしながら、社会構造の変化により運動療法を取り入れる時間がなかなかとることのできない近年の生活環境においては実際に運動療法を実行し肥満を解消することは非常に困難である。
【0005】
以上の様に、より効果的な肥満改善のためには、脂肪を低減する効果と筋肉を増大する効果を併せ持つことが望まれており、さらに詳しくは、運動療法のための時間をとる事が困難な生活環境でも実行しやすい通常の食生活を通じてなるべく短期間で運動療法と同様な脂肪の低減効果と筋肉増大作用を発揮する方法が必要である。
【0006】
これまでに、そば粉に関しては全層粉、内層粉、中層粉、表層粉などというように様々な種類のそば粉が知られているが(例えば、非特許文献1及び2参照。)、本発明の様な組成比でたんぱく質、繊維質を含有するものは今だ知られておらず、脂肪低減作用と筋肉増大作用を併せ持つそば粉に関する報告例も無い。
【0007】
また、これまでそば粉もしくはそば粉由来組成物に血中コレステロールもしくは血中トリグリセライドを低減する効果があることは報告されているが(例えば、非特許文献3もしくは4参照。)、本発明のそば粉が血中または肝臓中のコレステロールもしくは血中トリグリセライドを低減するという報告例は無い。
【0008】
一方、脂肪低減作用及び筋肉増大作用を有するそば粉由来組成物(以後、「BWPE」と言う。)が報告されているが(例えば、非特許文献3及び5参照。)、該BWPEはたんぱく質に着目しそのたんぱく質を高濃度で抽出する目的で得られたものであり、具体的にはそば粉からアルカリ性条件で抽出した水溶液を乾燥することにより得られる組成物である。従って、その含有成分においても本発明のそば粉とは異なるものである。
【0009】
上述のBWPEは、脂肪低減作用もしくは筋肉増大作用を有するものの、その効果は本発明のそば粉より弱いものである。さらには、該BWPEが脂肪低減作用を発揮するには3週間、筋肉増大作用を発揮するには5週間も継続して摂取する必要があるため、なるべく短期間での脂肪低減作用及び筋肉増大作用の発現が望まれている社会のニーズに対して必ずしも満足のいくものではなかった。
【0010】
【非特許文献1】
香川芳子,「五5訂食品成分表2001」,初版,女子栄養大学出版部,2001年4月,p.38−39
【非特許文献2】
新島繁,薩摩夘一,「蕎麦の世界」,第5版,株式会社柴田書店,1992年6月25日,p.199−201
中条巳佐男,外1名,「そばタンパク抽出物(BWPE)の生理作用とその利用」,食品工業,1996年,第39巻,第6号,p.59−66
【非特許文献4】
Jun Kayashita,外3名,「Feeding 男fbuckwheat protein extract reduces hepatic triglyceride concentration, adipose tissue weight, and hepatic lipogenesis in rats」,Journal of Nutritionanal Biochemistry,1996年,第7巻,第10号,p.555−559
【非特許文献5】
Jun Kayashita,外5名,「Muscle Hypertrophy in Rats Fed on a Buckwheat Protein Extract」,Bioscience,Biotechnology,and Biochemistry,1999年,第63巻,第7号,p.1242−1245
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
肥満をより効果的に改善する方法としては、前述のように、脂肪を低減する効果と筋肉を増大する効果を併せ持つことが望まれており、さらに詳しくは、運動療法のための時間をとる事が困難な生活環境でも実行しやすい日頃の食生活を通じてなるべく短期間で脂肪の低減効果と筋肉増大作用を発揮する方法が必要とされている。
【0012】
本発明の目的は、通常の食生活を通じて摂取可能で、しかも短期間で脂肪を低減する効果と筋肉の増大効果を同時に発揮するそば粉及びその製造方法並びにその用途を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み鋭意研究を重ねた結果、脂肪を低減する効果と筋肉を増大する効果を併せ持つというこれまで知られていない新規なそば粉を見出した。さらに本発明の発明者らは本発明のそば粉が、血中または肝臓中のコレステロール及び血中トリグリセライドを低減する効果を発揮することも見出し、本発明はこれら一連の知見をもとになされたものである。
【0014】
すなわち、本発明のそば粉は乾燥重量当たりそば由来タンパク質含有量が25〜45重量%、そば由来繊維質含有量が10〜30重量%になるよう製造されたそば粉であり、そばの実を原料に用い、これに製粉と篩選別を繰り返し施すことにより得ることができる。本発明のそば粉は、その含有するたんぱく質と繊維質に着目し、それらがある特定の組成比で含有することで初めて所望の効果を発揮するという知見を見出すことにより成されたものである。
【0015】
本発明のそば粉は、BWPEより強い脂肪低減効果および筋肉増大効果を、BWPEより短期間の摂取により発揮するものであり、その効果発現は、これまで報告されているような高濃度のたんぱく質を含有することで脂肪低減効果または筋肉増大効果を発揮させるBWPEではなすことのできないものである。特に、本発明のそば粉が腎付着脂肪組織及び精巣上体付着脂肪組織といった内臓脂肪に対して強い低減効果を発揮することは、内臓脂肪の蓄積が生活習慣病の要因と考えられていることからすると非常に有用である。
【0016】
本発明のそば粉を製造する際に使用するそばの実は、殻を取り除いたそばの実を使用するのが好ましく、例えば、殻のついたそば(以後、「玄そば」と言う。)から殻だけを取り除いたもの(以後、「丸抜き」と言う。)、玄そばから殻を取り除いたもので丸抜けより砕けの多いもの(以後、「抜き」と言う。)などがあげられ、中でも丸抜きを使用することが好ましい。
【0017】
本発明のそば粉を製造する際に実施する製粉においてはその製粉法、または製粉装置は特に限定されず通常使用されている製粉法、製粉装置であれば良く、例えばロール製粉機、石臼などを用いて行うことができ、中でもロール製粉機が好ましい。
【0018】
本発明のそば粉は、そばの実を製粉した後に得られる粉砕物を目開き100〜250μmの篩で選別する操作を繰り返し施し、篩を通過するそばの実の粉砕物の歩留の総計が85〜95%となった時点で、目開き100〜250μmの篩の通過率が95〜100%となるよう製粉と篩ろ過を施すことにより、乾燥重量当たりそば由来のタンパク質含有量が25〜45重量%、そば由来繊維質含有量が10〜30重量%含有するそば粉を得ることができる。
【0019】
本発明におけるそば由来たんぱく質を含有する組成物とは、そばの実に含まれるたんぱく質を含有するものを意味し、例えば水溶性たんぱく質、水難溶性たんぱく質、消化抵抗性たんぱく質、抗酸化たんぱく質およびそれらの混合物などを含有するものがあげられるが、それ以外にもそばの実に含まれているものを含有するものであれば特に限定されない。
【0020】
本発明におけるそば由来繊維質を含有する組成物とは、そばの実に含まれている繊維質を含有するものを意味し、例えば水溶性繊維質、水難溶性繊維質、消化抵抗性繊維質およびそれらの混合物などを含有するものがあげられるが、それ以外にもそばの実に含まれる繊維質を含有するものであれば特に限定されない。
【0021】
篩選別時に使用する篩の目開きは、100〜250μmのものを使用することができ、中でも150〜230μmのものが好ましく、180〜210μmの篩がより好ましい。篩の目開きが250μmより大きいものを使用すると、所望のたんぱく質及び繊維質を含有するそば粉を得ることが難しく、逆に目開きが100μmより小さい場合は、本発明のそば粉を得るのに手間がかかる。篩選別時は同じ目開きの篩を毎回使用するのが好ましいが、篩の目開きが100〜250μmの範囲に収まるのであれば毎回同じ目開きのものを繰り返し使用しなくても良い。
【0022】
原料のそばの実を製粉機に投入する速度、もしくは篩選別時に篩を通過しなかったそば粉を再度製粉機に投入する速度は特に限定されないが、毎時5〜15Kgが好ましく、中でも毎時8〜12Kgの速度で投入するのがより好ましい。ロール製粉機を使用する場合のロール間隙は、通常そばの実を製粉できる値であれば特に限定されないが、0.01〜0.1mmであればより好ましい。また、ロール間の圧力は通常そばの実を製粉できる値であれば特に限定されない。
【0023】
本発明のそば粉の製造において本発明のそば粉をより効率よくそばの実より製造する方法としては、以下の通りである。丸抜きを原料に用い、これをロール製粉機を用いて製粉したものを目開き100〜250μmの篩を用いて篩選別する。このとき篩を通過するそばの粉砕物の歩留まりが85〜95%になるまで製粉と篩選別を繰り返し施し、篩を通過する粉砕物の歩留まりが85〜95%になった時点で篩上に残留するそばの実の粉砕物を篩の通過率が95〜100%になるよう再びロール製粉機による製粉と目開き100〜250μmの篩による篩ろ過を実施することにより本発明のそば粉を得ることができる。
【0024】
本発明のそば粉は、少なくとも一日当たり4〜20g程度摂取することにより体脂肪の低下作用及び筋肉増大作用、さらにはコレステロールの低下作用及び血中トリグリセライド低下作用を発揮する。コレステロールの低減作用は血中のみならず肝臓における効果を有するので、コレステロールが肝臓に蓄積し肥大するのを予防することができる。通常人の一日当たりの平均食物摂取量が約400g(乾燥重量)と言われていることからすると、本発明のそば粉を一日当たりの食事に対して約1〜5%(乾燥重量あたり)程度という日常の食生活に影響が小さい摂取量で、所望の効果を発揮できるものであり、上記摂取量を目安に個人の好み、食習慣、体調、体質等を考慮し、また血中コレステロール値、血中トリグリセライド値を観察してその使用量を適宜改善することができる。
【0025】
この様に本発明のそば粉は、その汎用な食品素材としての性質を有することより、既存の食品に添加することにより、例えば菓子、パン、麺等に加工することがでるためバラエティーに富んだ加工食品とすることができる。従って本発明のそば粉は、それを含む種々の食品から摂取することが可能となり、本発明のそば粉の必要量を個人の体調、体質あるいは嗜好等に従い無理なく、日常的に摂取することを通じて、本発明の実施に必要な上記摂取量を摂取することができる。本発明の食品用組成物とは、食品および食品用の原料を意味し、これら加工食品および加工食品を製造するための原料として使用することができる。
【0026】
本発明は、上述のような加工法により広範な食材として利用できるものである上、本発明のそば粉は日常頻繁に食されているそばを利用して製造されているものであるから、安全で健康的に優れた食品素材として好適なそば粉を提供するものである。
【0027】
本発明は、上述のように広範な食材として利用できるであるので、日常の食事を通じて無理なく継続的に長期にわたり摂取できるものであるので、食餌療法を取り入れたダイエット用の食品用組成物として用いることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
本発明の内容を以下の実施例、実験例でさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
【0029】
【実施例】
(実施例1)
そばの実(丸抜き)100kgをロール間隙0.05mmに設定した柳原式ロール製粉機に投入速度毎時10kgで製粉した。得られたそばの実の粉砕物全量を目開き195μmの篩で篩選別し、篩を通過した粉砕物を60kgを得た(これを、粉砕物イと言う。)。篩上に残留した粉砕物を再び同条件下で製粉し、得られる粉砕物を目開き195μmの篩で篩選別し、篩を通過した粉砕物17.5kgを得た(これを、粉砕物ロと言う。)。この時、篩上に残留した粉砕物に対し同条件下での製粉と目開き195μmの篩での篩選別を施し、篩を通過した粉砕物14.6kgを得た(これを、粉砕物ハと言う。)。粉砕物イ、ロ、ハの合計の歩留が92.1%となったので、この時篩上に残留した粉砕物を同条件下で製粉を施し目開き195μmの篩の通過率が100%の本発明のそば粉7.9kgを得た。得られたこのそば粉を実験1及び2に用いた。
【0030】
実施例1で得られた、粉砕物イ、粉砕物ロ、粉砕物ハ、本発明のそば粉について、それらが含有するたんぱく質、繊維質、糖質、灰分、脂質といった成分について含有量分析を行った。含有量分析は、非特許文献1に記載の方法で水分、たんぱく質含有量、繊維質含有量、灰分含有量、脂質含有量をそれぞれ測定した後、得られた値を元に乾燥重量当たりの値として計算した。その結果を表1に示した。尚、全体から水、たんぱく質含有量、繊維質含有量、灰分含有量、脂質含有量をのぞいた分を糖質含有量として求め、乾燥重量当たりの値として計算した。水分:常圧加熱乾燥法
たんぱく質含有量:ケルダール法
繊維質含有量:ヘンネルグストーマン改良法
灰分含有量:直接灰化法
脂質含有量:酸分解法
糖質含有量:100−(たんぱく質含有量+繊維質含有量+灰分含有量+脂質含有量)
【0031】
【表1】
Figure 0004249976
【0032】
(実施例2)
実施例1で得られたそば粉40g、薄力粉30g、牛乳25mL、マーガリン12g、砂糖3g、ベーキングパウダー0.3g、塩1.2gを良く混合した後、厚さ5mm、幅5mm、長さ150mm程度の棒状に成形し、120℃のオーブンにて5分間焼き、プレッツェルを10本得た。
【0033】
得られたプレッツェルを5本摂取すると実施例1で得られたそば粉を約20g摂取することができる。
(実施例3)
泡立てた無塩バター141gに砂糖81g、全卵60g、ベーキングパウダー2gを混ぜ、最後に実施例1で得られたそば粉200gを加え良く混合した。得られた生地を、約3mmの厚さにのばし型を抜いて180℃のオーブンで13分間焼き上げクッキー20枚得た。
【0034】
得られたクッキー2枚を摂取すると実施例1で得られたそば粉を約20g摂取することができる。
【0035】
(参考例1)
市販のそば粉(A萬寿:日穀製粉製)40kgに水230kgを加え懸濁した後、これに水酸化ナトリウム水溶液(10W/W%濃度)を加えpH8.1に調整し室温下で60分間撹拌した。得られた混合物を連続遠心分離機により7500Gで処理し、分取した液層を濾過後10%塩酸を加えて中和し、これを殺菌のために加熱した後、スプレードライ法により乾燥して得られた乳白色の粉末5.3kgをBWPEとして実験1に用いた。
【0036】
(実験例1)ラットにおける脂肪低下効果及び筋肉増大効果の確認試験
1週間予備飼育した4週齢のSD系ラットを、1群6匹からなる実験群(A群、B群、C群)に構成し、実験に用いた。
【0037】
実験は、下記表2記載の食餌組成からなる実験食を各実験群のラットに与え自由摂食で10日間飼育した。すなわち、A群には実施例1で得られたそば粉を混入し全タンパク質含有量が20%、繊維質が5%、脂肪が10%となるようそれぞれとなるように調整した実験食(実験食A)を、B群には実施例2で得られたBWPE(実験食B)を混入し全タンパク質含有量が20%、繊維質が5%、脂肪が10%となるようそれぞれとなるように調整した実験食を、C群にはカゼインを混入し全タンパク質含有量が20%、繊維質が5%、脂肪が10%となるようそれぞれとなるように調整した実験食(実験食C)をそれぞれ与えた。10日間飼育した後、A〜C群について各々、体重増加量、実験食の摂取量、脂肪組織重量として精巣上体付着脂肪組織及び腎付着脂肪組織の重量、筋組織重量としてひ腹筋組織の重量、実験開始後8〜10日間に排泄された糞の総量を測定した。尚、実験食A〜Cの組成は表2のとおりである。
【0038】
【表2】
Figure 0004249976
【0039】
実験例1の結果は、図1及び2に示すとおり体重増加量と総摂取量に有意差は無いにもかかわらず、図3及び4に示すとおり、実施例1で得られたそば粉を含有する実験食Aを与えたA群のラットだけに腎付着脂肪組織及び精巣上体付着脂肪組織の有意な低下効果が見られた。さらに、図5に示すとおり、A群のみにひ腹筋の増加が見られた。以上のように、本発明のそば粉の脂肪の低減効果と筋肉の増大するという効果は、10日間という短期間でも効果を発揮することが確認された。また、たんぱく質、繊維質及び脂肪の含有量を同じに統一したカゼイン及びBWPEからなる実験食との比較においても、本発明のそば粉を使用した場合のみ効果を発揮するものである。また、図6に示すとおり、体重変化および実験食の摂取量はA〜C群で有意差が無いにもかかわらず、A群にのみに糞の排泄量が増加しているのが確認された。
【0040】
(実験例2)ラットにおけるコレステロール低下効果の確認試験
1週間予備飼育した4週齢のSD系ラットを、1群6匹からなる実験群(D群、E群)に構成し、実験に用いた。
【0041】
実験は、コレステロールを含む下記表1記載の食餌組成からなる実験食を各実験群のラットに与え自由摂食で10日間飼育した。すなわち、D群には実施例1で得られたそば粉を混入し全タンパク質含有量が20%、繊維質が5%、脂肪が10%となるようそれぞれ調整した実験食(実験食D)を、E群にはカゼインを混入し全タンパク質含有量が20%、繊維質が5%、脂肪が10%となるようそれぞれとなるように調整した実験食(実験食E)をそれぞれ与えた。10日間飼育した後、D及びE群について各々、体重増加量、実験食の摂取量、血中コレステロール濃度、血中トリグリセライドの濃度、肝臓の重量、肝臓中のコレステロール量、実験開始後8〜10日間に排泄された糞の総量を測定した。尚、実験食D及びFの組成は表3のとおりである。
【0042】
血漿コレステロール値は、SD系ラットの尾静脈より採血した後、直ちに遠心分離を行うことにより血漿を分離し、測定試薬(コレステロールCテストワコー
和光純薬製)により定量した。
【0043】
【表3】
Figure 0004249976
【0044】
実験例2の結果は、図7、8に示すとおり体重増加量と実験食の総摂取量に有意な差は無いにもかかわらず、図9、10に示すとおり、実施例1で得られたそば粉を含有する実験食Dだけに有意な血中コレステロール低下作用および血中トリグリセライド低下作用が確認された。また、図11〜13に示すとおり、実施例1で得られたそば粉を含有する実験食Dだけに有意な肝重量の低減効果及び肝臓へのコレステロール蓄積の抑制効果並びに糞排出量の増加効果を確認した。
【発明の効果】
本発明のそば粉を使用することにより内臓脂肪を低減できると同時に筋肉を増大することができるので、健康的に肥満の改善をはかることが可能になる。また、安心して摂取することのできるそば粉であるということ、さらには通常の食事量に影響を与えることなく少量で効果を発揮することができるので、一般の人でも日常の食事を通じて容易に摂取することが可能である。また、短期間で効果を発揮するものであるので誰でも苦痛を感じることなく摂取することができるので、食事療法的なダイエットを実施することが可能である。さらに、医療費削減の観点からも極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実験例1の実験に用いた各実験群のラットの実験期間中の体重の増加量を示している。縦軸は、各実験群のラットの体重増加を示しており、その単位はgで表している。図中、各実験群の各測定値は、各実験群のラットの計測値の平均値をとり図中に示した各実験群に対応する棒グラフを付した。各実験群の各計測値を示す棒グラフ上に付されたT字線は、各実験群における計測値からの誤差範囲を表している。
【図2】実験例1の実験に用いた各実験群のラットが実験期間中に摂取した実験食の量を表している。縦軸は、各実験群のラットが摂取した実験食の量を示しており、その単位はgで表している。図中、各実験群の各測定値は、各実験群のラットの計測値の平均値をとり図中に示した各実験群に対応する棒グラフを付した。各実験群の各計測値を示す棒グラフ上に付されたT字線は、各実験群における計測値からの誤差範囲を表している。
【図3】実験例1の実験に用いた各実験群のラットの10日間の飼育後に測定した体重100g当たりの腎付着脂肪組織の量を示している。縦軸は、各実験群のラットの腎付着脂肪組織の量を示しており、その単位は体重100g当たりの量をgで表している。図中、各実験群の各測定値は、各実験群のラットの計測値の平均値をとり図中に示した各実験群に対応する棒グラフを付した。各実験群の各計測値を示す棒グラフ上に付されたT字線は、各実験群における計測値からの誤差範囲を表している。図中、示されている小文字のアルファベットは、各実験群の計測値との関係において、同一の小文字のアルファベットが付された実験間では、危険率5%以内の有意差がないことを示している。また、異なる小文字のアルファベットが付された実験間では、危険率5%以内の有意差があったことを示している。
【図4】実験例1の実験に用いた各実験群のラットの10日間の飼育後に測定した体重100g当たりの精巣上体付着脂肪組織の量を示している。縦軸は、各実験群のラットの精巣上体付着脂肪組織の量を示しており、その単位は体重100g当たりの量をgで表している。図中、各実験群の各測定値は、各実験群のラットの計測値の平均値をとり図中に示した各実験群に対応する棒グラフを付した。各実験群の各計測値を示す棒グラフ上に付されたT字線は、各実験群における計測値からの誤差範囲を表している。図中、示されている小文字のアルファベットは、各実験群の計測値との関係において、同一の小文字のアルファベットが付された実験間では、危険率5%以内の有意差がないことを示している。また、異なる小文字のアルファベットが付された実験間では、危険率5%以内の有意差があったことを示している。
【図5】実験例1の実験に用いた各実験群のラットの10日間の飼育後に測定した体重100g当たりのひ腹筋の量を示している。縦軸は、各実験群のラットのひ腹筋の量を示しており、その単位は体重100g当たりの量をgで表している。図中、各実験群の各測定値は、各実験群のラットの計測値の平均値をとり図中に示した各実験群に対応する棒グラフを付した。各実験群の各計測値を示す棒グラフ上に付されたT字線は、各実験群における計測値からの誤差範囲を表している。図中、示されている小文字のアルファベットは、各実験群の計測値との関係において、同一の小文字のアルファベットが付された実験間では、危険率5%以内の有意差がないことを示している。また、異なる小文字のアルファベットが付された実験間では、危険率5%以内の有意差があったことを示している。
【図6】実験例1の実験に用いた各実験群のラットの実験開始後8〜10日間に排泄された糞の総量を示している。縦軸は、各実験群の排泄された糞の総量を示しており、その単位はgで表している。図中、各実験群の各測定値は、各実験群のラットの計測値の平均値をとり図中に示した各実験群に対応する棒グラフを付した。各実験群の各計測値を示す棒グラフ上に付されたT字線は、各実験群における計測値からの誤差範囲を表している。図中、示されている小文字のアルファベットは、各実験群の計測値との関係において、同一の小文字のアルファベットが付された実験間では、危険率5%以内の有意差がないことを示している。また、異なる小文字のアルファベットが付された実験間では、危険率5%以内の有意差があったことを示している。
【図7】実験例2の実験に用いた各実験群のラットの実験期間中の体重の増加量を示している。縦軸は、各実験群のラットの体重増加を示しており、その単位はgで表している。図中、各実験群の各測定値は、各実験群のラットの計測値の平均値をとり図中に示した各実験群に対応する棒グラフを付した。各実験群の各計測値を示す棒グラフ上に付されたT字線は、各実験群における計測値からの誤差範囲を表している。
【図8】実験例2の実験に用いた各実験群のラットが実験期間中に摂取した実験食の量を表している。縦軸は、各実験群のラットが摂取した実験食の量を示しており、その単位はgで表している。図中、各実験群の各測定値は、各実験群のラットの計測値の平均値をとり図中に示した各実験群に対応する棒グラフを付した。各実験群の各計測値を示す棒グラフ上に付されたT字線は、各実験群における計測値からの誤差範囲を表している。
【図9】実験例1の実験に用いた各実験群のラットの10日間の飼育後に採取したラットの血漿中のコレステロールの濃度を示している。縦軸は、各実験群のラットの血漿中のコレステロールの濃度を示しており、その単位は血漿100mL当たりの量をmgで表している。図中、各実験群の各測定値は、各実験群のラットの計測値の平均値をとり図中に示した各実験群に対応する棒グラフを付した。各実験群の各計測値を示す棒グラフ上に付されたT字線は、各実験群における計測値からの誤差範囲を表している。図中、示されている小文字のアルファベットは、各実験群の計測値との関係において、異なる小文字のアルファベットが付された実験間では、危険率5%以内の有意差があったことを示している。
【図10】実験例1の実験に用いた各実験群のラットの10日間の飼育後に採取したラットの血漿中のトリグリセライドの濃度を示している。縦軸は、各実験群のラットの血漿中のトリグリセライドの濃度を示しており、その単位は血漿100mL当たりの量をmgで表している。図中、各実験群の各測定値は、各実験群のラットの計測値の平均値をとり図中に示した各実験群に対応する棒グラフを付した。各実験群の各計測値を示す棒グラフ上に付されたT字線は、各実験群における計測値からの誤差範囲を表している。図中、示されている小文字のアルファベットは、各実験群の計測値との関係において、異なる小文字のアルファベットが付された実験間では、危険率5%以内の有意差があったことを示している。
【図11】実験例2の実験に用いた各実験群のラットの10日間の飼育後に測定した体重100g当たりの肝臓の重量を示している。縦軸は、各実験群のラットの肝臓の重量を示しており、その単位は体重100g当たりの量をgで表している。図中、各実験群の各測定値は、各実験群のラットの計測値の平均値をとり図中に示した各実験群に対応する棒グラフを付した。各実験群の各計測値を示す棒グラフ上に付されたT字線は、各実験群における計測値からの誤差範囲を表している。図中、示されている小文字のアルファベットは、各実験群の計測値との関係において、異なる小文字のアルファベットが付された実験間では、危険率5%以内の有意差があったことを示している。
【図12】実験例2の実験に用いた各実験群のラットの10日間の飼育後に測定した肝臓1g当たりのコレステロールの量を示している。縦軸は、各実験群のラットの肝臓中のコレステロールの量を示しており、その単位は肝臓1g当たりの量をmgで表している。図中、各実験群の各測定値は、各実験群のラットの計測値の平均値をとり図中に示した各実験群に対応する棒グラフを付した。各実験群の各計測値を示す棒グラフ上に付されたT字線は、各実験群における計測値からの誤差範囲を表している。図中、示されている小文字のアルファベットは、各実験群の計測値との関係において、異なる小文字のアルファベットが付された実験間では、危険率5%以内の有意差があったことを示している。
【図13】実験例1の実験に用いた各実験群のラットの実験開始後8〜10日間に排泄された糞の総量を示している。縦軸は、各実験群の排泄された糞の総量を示しており、その単位はgで表している。図中、各実験群の各測定値は、各実験群のラットの計測値の平均値をとり図中に示した各実験群に対応する棒グラフを付した。各実験群の各計測値を示す棒グラフ上に付されたT字線は、各実験群における計測値からの誤差範囲を表している。図中、示されている小文字のアルファベットは、各実験群の計測値との関係において、異なる小文字のアルファベットが付された実験間では、危険率5%以内の有意差があったことを示している。

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  1. そばの実を製粉し目開き100〜250μmの篩で選別する操作を繰り返し、篩を通過するそばの実の粉砕物の歩留の総計が85〜95%となった時点で篩上に残留するそばの実の粉砕物を、篩の通過率95〜100%となるよう製粉と篩ろ過してなり、乾燥重量当たりのタンパク質含有量が25〜45重量%、繊維質含有量が10〜30重量%であることを特徴とするそば粉の製造方法。
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