JP4249177B2 - パーマネントウエーブ加工用薬剤 - Google Patents

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Description

本発明は、環状メルカプト化合物を含有する新規パーマネントウエーブ加工用薬剤に関する。
パーマネントウェーブは2つの工程により形成されることが知られている。即ち、還元剤の作用により毛髪のシスチン(ジスルフィド)結合を還元切断する工程と、その後の酸化剤を使用した中和または固定工程であり、この後者の工程によりシスチン(ジスルフィド)結合が復元する。
従来、毛髪のパーマネント加工で使用される化合物は、チオグリコール酸、システイン、アセチルシステイン、およびこれらの塩類などの一般にケラチン還元物質ともいわれる化合物が使用されてきた。これらの従来のケラチン還元物質ともいわれる化合物は、毛髪のパーマネント加工用としてアルカリ性条件下で実用的な性能を有するため、多くのパーマ液はpH9.5程度のアルカリ性に調整されている。しかし、アルカリ性に調整されたパーマ液は、毛髪や頭皮の損傷を引き起こすことが知られており、これら不都合を解決するために中性から弱酸性のpH領域(pH:3〜7.5、25℃)で使用可能なケラチン還元物質の開発が進められている。
例えば、このようなpH領域で使用されるケラチン還元物質として、チオグリコール酸のモノグリセロールエステルの使用が検討されている(例えば、特許文献1)。また、チオグリコール酸エステルでみられる皮膚障害を解決する目的でメルカプトグリコール酸アミド誘導体およびメルカプト乳酸アミド誘導体の使用も検討されている(例えば、特許文献2、特許文献3)・さらには、弱酸性で効果を発揮するとされるシステアミンの使用も検討されている。(例えば、特許文献4)
特開平08−291031号公報 特表2000−507272号公報 特表2003−528901号公報 特開平03−271214号公報
しかしながら、特許文献1に提案されたチオグリコール酸モノグリセロールエステルは液状であり、取り扱い性、臭気に関しては優れているが、その構造中の水酸基に由来すると推定される感作性の報告もあり実用には至っていない。
特許文献2に提案されたメルカプトカルボン酸アミドには、皮膚刺激性があることは既に知られており、また特許文献3に提案されたメルカプトカルボン酸アミド誘導体でも同様の感作性が懸念され、更には精製不足や保存中に遊離する原料アミンによる感作性、皮膚刺激性なども懸念されるという問題がある。
特許文献4に提案されたシステアミンは、弱酸性〜酸性でのウェーブ性能は十分ではなく、更には、パーマ処置後の頭髪が独特の臭気を有するなど課題が多い。
このように従来より提案されていたケラチン還元物質では、必ずしも所望のパーマネントウエーブ加工用薬剤は得られていないのが現状であった。
すなわち、本発明の目的は、特に皮膚への刺激が少ない中性から弱酸性のpH領域にお
いても、毛髪のパーマネントウエーブ加工が可能なパーマネントウエーブ加工用薬剤を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、特定の環状メルカプト化合物をケラチン還元性物質として使用することで、中性から弱酸性のpH領域において既知の化合物よりも高いウェーブ性能を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の(1)〜(10)の事項を含むものである。
(1)下記式(1)で示される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とするパーマネントウエーブ加工用薬剤。
下記式(1)で示される化合物の少なくとも1種を含有するパーマネントウエーブ加工用薬剤。
Figure 0004249177
(Xは−O−、−S−、−NH−、−NR1−のいずれかの構造を示す。R1は炭素数1〜6のアルキル基を示す。Yは酸素原子または硫黄原子を示す。Zは少なくとも1つのメルカプト基を有するアルキレン基を示す。)
(2)前記式(1)で示される化合物が、下記式(2)で示される化合物である(1)のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
Figure 0004249177
(Xは−O−、−S−、−NH−、−NR1−のいずれかの構造を示す。R1は炭素数1〜6のアルキル基を示す。R2は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示す。Yは酸
素原子または硫黄原子を示す。Rはメルカプト基を有してもよいアルキレン基を示す。)(3)式(1)または(2)のXが、「−O−」、「−NH−」、「−NCH3−」また
は「−S−」である(1)または(2)のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
(4)式(1)または(2)のYが、酸素原子である(1)〜(3)のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
(5)式(2)のRが、一つ以上のメルカプト基を有するアルキレン基である(2)〜(4)のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
(6)式(1)および(2)で示される化合物が、2−メルカプト−4−ブチロラクトン(2−メルカプト−4−ブタノリド)、2−メルカプト−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−4−ブチロラクタム、N−メチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム、N−エチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム、N−(2−メトキシ)エチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム、N−(2−エトキシ)エチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−5−バレロラクトン、2−メルカプト−5−バレロラクタム、N−メチル−2−メルカプト−5−バレロラクタム、N−エチル−2−メルカプト−5−バレロラクタム、N−(2−メトキシ)エチル−2−メルカプト−5−バレロラクタム、N−(2−エトキシ)エチル−2−メルカプト−5−バレロラクタム、2-メルカプト-6-ヘキサノラクタムからなる群から選ばれる少なくとも1種である
(2)のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
(7)上記式(1)または(2)で示される化合物の含有量が、還元物質の含有率(チオグリコール酸として)で、0.2〜30質量%である(1)〜(6)のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
(8)薬剤のpHが2.5〜8.7である(1)〜(7)のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
(9)前記(1)〜(8)のパーマネントウエーブ加工用薬剤を用いる毛髪のパーマネントウエーブ加工方法。
本発明でパーマネントウエーブ加工用薬剤に使用される環状メルカプト化合物は、中性から弱酸性のpH領域において優れたパーマネント加工実用性能を有する。また、上記環状メルカプト化合物含有濃度が低濃度であっても優れたパーマネントウエーブ加工実用性能を有する。従って、本発明のパーマネントウエーブ加工用薬剤は、中性から酸性領域のpH領域においても、汎用パーマネントウエーブ加工用薬剤に比べて安定したウェーブ効率が得られる。また、施術時に、皮膚への刺激も少なく、さらに、感作性も少ない。
したがって、本発明のパーマネントウエーブ加工用薬剤は、髪の毛のパーマネント加工に極めて有用である。
以下、本発明について具体的に説明する。
環状メルカプト化合物
本発明のパーマネントウエーブ加工用薬剤は下記式(1)および/または(2)で示される環状メルカプト化合物を少なくとも1種含有することを特徴とする。
Figure 0004249177
Figure 0004249177
(Xは−O−、−S−、−NH−、−NR1−のいずれかの構造を示す。R1は炭素数1〜6のアルキル基を示す。Yは酸素原子または硫黄原子を示す。(1)式中のZは少なくとも1つのメルカプト基を有するアルキレン基を示す。また、(2)式中のRはメルカプト基を有してもよいアルキレン基を示し、R2は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基
を示す。)
Xとしては、「−O−」、「−NH−」、「−NCH3−」、「−S−」が、水溶液と
して使用されるパーマ液への溶解度が比較的高く、液調製の点で好ましい。
1はメチル基、エチル基が毛髪への浸透性向上の点で好ましい。更に好ましくは、R1がメチル基である。
式(1)および(2)において、Yは酸素原子または硫黄原子を示すが、酸素原子が工業的な原料入手や取り扱い性の点でより好ましい。
式(1)においてZは少なくとも1つのメルカプト基(−SH)を有するアルキレン基を示す。メルカプト基は1つであっても複数個であっても良いが、1個または2個が好ましい。とくにアルキレン基としてはアルキレン基にメルカプト基が結合しているものが好
ましい。また、アルキレン基へメルカプト基が結合する位置に特に制限はない。メルカプト基は直接アルキレン基に結合していても、さらにアルキレン基などを介していてもよい(例えばメルカプトエチル基)。アルキレン基の主鎖の炭素数は3〜7が好ましい。また、アルキレン基は、分岐、側鎖を有していてもよい。側鎖としてはアルキル基、アルケニル基などが挙げられる。
式(1)で示される化合物としては、後記の式(2)で示される化合物が好適であるが、さらに、式(2)で示される化合物の他に、3−メルカプト−4−ブチロラクトン、2,3−ジメルカプト−4−ブチロラクトン、2,4−ジメルカプト−4−ブチロラクトン、3,4−ジメルカプト−4−ブチロラクトン、3−メルカプト−4−ブチロチオラクトン、3−メルカプト−4−ブチロラクタム、2,3−ジメルカプト−4−ブチロラクタム、2,4−ジメルカプト−4−ブチロラクタム、3,4−ジメルカプト−4−ブチロラクタム、3−メルカプト−5−バレロラクトン、4−メルカプト−5−バレロラクトン、2
,3−ジメルカプト−5−バレロラクトン、2,4−ジメルカプト−5−バレロラクトン、2,5−ジメルカプト−5−バレロラクトン、3,4−ジメルカプト−5−バレロラクトン、3−メルカプト−5−バレロチオラクトン、3−メルカプト−5−バレロラクタム、4−メルカプト−5−バレロラクタム、2,3−ジメルカプト−5−バレロラクタム、2,4−ジメルカプト−5−バレロラクタム、2,5−ジメルカプト−5−バレロラクタム、3−メルカプト−6−ヘキサノラクトン、4−メルカプト−6−ヘキサノラクトン、5−メルカプト−6−ヘキサノラクトン、2,3−ジメルカプト−6−ヘキサノラクトン、2,4−ジメルカプト−6−ヘキサノラクトン、2,5−ジメルカプト−6−ヘキサノラクトン、3−メルカプト−6−ヘキサノラクタム、4−メルカプト−6−ヘキサノラクタム、5−メルカプト−6−ヘキサノラクタム、2,3−ジメルカプト−6−ヘキサノラクタム、2,4−ジメルカプト−6−ヘキサノラクタム、2,5−ジメルカプト−6−ヘキサノラクタムおよび、これらラクタム類のN−メチルあるいはN−エチル誘導体などが挙げられる。
これらの中でも3−メルカプト−4−ブチロラクトン、2,3−ジメルカプト−4−ブチロラクトン、2,4−ジメルカプト−4−ブチロラクトン、3−メルカプト−4−ブチロラクタム、2,3−ジメルカプト−4−ブチロラクタム、2,4−ジメルカプト−4−ブチロラクタム、2,3−ジメルカプト−5−バレロラクトン、2,4−ジメルカプト−5−バレロラクトン、2,5−ジメルカプト−5−バレロラクトン、3−メルカプト−5−バレロラクタム、4−メルカプト−5−バレロラクタム、2,3−ジメルカプト−5−バレロラクタム、2,4−ジメルカプト−5−バレロラクタム、2,5−ジメルカプト−5−バレロラクタムがパーマ性能、および工業的な製造の観点から好ましい。
また、式(2)において、R2としては、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基
などが例示され、なかでも水素原子、メチル基、エチル基が好適である。
式(2)においてRは、メルカプト基(−SH)を有してもよいアルキレン基を示す。アルキレン基としては、主鎖の炭素数が2〜6のアルキレン基が好ましい。また、分岐・側鎖を有していてもよい。側鎖としては、アルキル基、アルケニル基などが挙げられる。
また、Rがメルカプト基を有する場合、当該メルカプト基は単数でも複数であってもよい。
中でも、好ましいRとしては、工業的入手のしやすさの点でエチレン基、プロピレン基が挙げられる。
式(2)で示される化合物の具体例としては、2−メルカプト−3−プロピオラクトン、2−メルカプト−2−メチル−3−プロピオラクトン、2−メルカプト−3−メチル−3−プロピオラクトン、2−メルカプト−3−エチル−3−プロピオラクトン、2−メルカプト−2,3−ジメチル−3−プロピオラクトン、2−メルカプト−3−プロピオラクタム、2−メルカプト−2−メチル−3−プロピオラクタム、2−メルカプト−3−メチル−3−プロピオラクタム、2−メルカプト−3−エチル−3−プロピオラクタム、2−メルカプト−2,3−ジメチル−3−プロピオラクタム、2−メルカプト−3−プロピオチオラクトン、2−メルカプト−2−メチル−3−プロピオチオラクトン、2−メルカプト−3−メチル−3−プロピオチオラクトン、2−メルカプト−3−エチル−3−プロピオチオラクトン、2−メルカプト−2,3−ジメチル−3−プロピオチオラクトン、2−メルカプト−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−2−メチル−4,4−ジメチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−3−(2−プロペニル)−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−2−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−3−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−3,4−ジメチル−4−ブチロラクト
ン、2−メルカプト−2−エチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−3−エチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−2−メチル−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−3−メチル−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−3,4−ジメチル−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−2−エチル−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−3−エチル−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−2−メチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−3−メチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−3,4−ジメチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−2−エチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−3−エチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−5−バレロラクトン、2−メルカプト−2−メチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−3−メチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−4−メチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−5−メチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−2−エチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−3−エチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−4−エチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−5−エチル−5−バレロラクトン、2−メルカプト−5−バレロラクタム、2−メルカプト−2−メチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−3−メチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−4−メチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−5−メチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−2−エチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−3−エチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−4−エチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−5−エチル−5−バレロラクタム、2−メルカプト−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−2−メチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−3−メチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−4−メチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−5−メチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−2−エチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−3−エチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−4−エチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−5−エチル−5−バレロチオラクトン、2−メルカプト−6−ヘキサノラクトン、2−メルカプト−2−メチル−6−ヘキサノラクトン、2−メルカプト−3−メチル−6−ヘキサノラクトン、2−メルカプト−4−メチル−6−ヘキサノラクトン、2−メルカプト−5−メチル−6−ヘキサノラクトン、2−メルカプト−6−メチル−6−ヘキサノラクトン、2−メルカプト−6−ヘキサノラクタム、2−メルカプト−2−メチル−6−ヘキサノラクタム、2−メルカプト−3−メチル−6−ヘキサノラクタム、2−メルカプト−4−メチル−6−ヘキサノラクタム、2−メルカプト−5−メチル−6−ヘキサノラクタム、2−メルカプト−6−メチル−6−ヘキサノラクタム、2−メルカプト−6−ヘキサノチオラクトン、2−メルカプト−2−メチル−6−ヘキサノチオラクトン、2−メルカプト−3−メチル−6−ヘキサノチオラクトン、2−メルカプト−4−メチル−6−ヘキサノチオラクトン、2−メルカプト−5−メチル−6−ヘキサノチオラクトン、2−メルカプト−6−メチル−6−ヘキサノチオラクトン、2−メルカプト−7−ヘプタノラクトン、2−メルカプト−7−ヘプタノチオラクトン、2−メルカプト−7−ヘプタノラクタム、2−メルカプト−8−オクタノラクトン、2−メルカプト−8−オクタノチオラクトン、2−メルカプト−8−オクタノラクタム、2−メルカプト−9−ノナラクトン、2−メルカプト−9−ノナチオラクトン、2−メルカプト−9−ノナラクタム、および、これらラクタム類のN−メチルあるいはN−エチル誘導体などが挙げられる。
これらの中でも、2−メルカプト−4−ブチロラクトン(2−メルカプト−4−ブタノリド)、2−メルカプト−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−4−ブチロラクタム、N−メチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム、N−エチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム、N−(2−メトキシ)エチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム
、N−(2−エトキシ)エチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−5−バレロラクトン、2−メルカプト−5−バレロラクタム、N−メ
チル−2−メルカプト−5−バレロラクタム、N−エチル−2−メルカプト−5−バレロ
ラクタム、N−(2−メトキシ)エチル−2−メルカプト−5−バレロラクタム、N−(2−エトキシ)エチル−2−メルカプト−5−バレロラクタム、2-メルカプト-6-ヘキ
サノラクタムが、パーマ性能および工業的な製造の観点で好ましい。
これらの化合物は、既知の方法に準じて製造可能である。例えば、ラクトン化合物、ラクタム化合物をハロゲン化化合物としたのちにメルカプト基を導入することで合成できる。
メルカプトラクトン、メルカプトチオラクトンは、市販のラクトンあるいはチオラクトンを使用して、J.Am.Chem.Soc.1945,.67.2218−2220の方法によりハロゲン体を合成する。合成したハロゲン体あるいは市販で入手可能なハロゲン体をAnn.1960,639.146−56の方法に準じて合成することでラクトン誘導体が合成できる。
メルカプトラクタム類は、J.Am.Chem.Soc.1958.80.6233−6237の方法に準じてハロゲン体を合成し、得られるハロゲン化合物をラクトン類と同様にAnn.1960,639.146−56の方法に準じて合成することでラクタム誘導体が合成できる。
以上のようなメルカプト化合物を主成分とするパーマネントウエーブ加工用薬剤は、毛髪に影響を与えない低pHで作用するとともに、良好なウェーブ効果を発揮し、皮膚に対する影響も少ない。その理由は明確ではないものの、前記化合物の構造を有することで従来の還元剤よりも親油性が増し、毛髪への浸透性が向上すると共に、複素環を有していることによってメルカプト化合物が酸化されやすく、特に、中性、弱酸性でより酸化されやすく、その結果、従来より使用されていたメルカプト化合物と異なり、アルカリ性にせずとも還元剤として機能を発揮すると思料される。
[パーマネントウエーブ加工用薬剤]
本発明のパーマネントウエーブ加工用薬剤は、上記環状メルカプト化合物が少なくとも1種含まれていることを特徴とする。
本発明に用いられる式(1)または(2)で表される環状メルカプト化合物は、単独で使用することも可能であるが、2種類以上組み合わせて使用することができる。
また、本発明の効果を損なわない範囲で、パーマネントウエーブ加工用化合物として従来から使用されているチオグリコール酸、チオ乳酸、システイン、アセチルシステイン、システアミン、アシルシステアミン、ジチオグリコールおよびそれらの塩類、または、亜硫酸塩と混合して使用することも可能である。
本発明のパーマネントウエーブ加工用薬剤には、上記で表される環状メルカプト化合物が還元物質の含有率(チオグリコール酸として)で、0.2〜30質量%、好ましくは0.5〜20質量%、より好ましくは0.5〜15質量%、さらに好ましくは1〜10質量%となる量で含有されている。この範囲にあれば、毛髪や皮膚へのダメージなく、ウェーブ効率を高く保持することができる。
還元物質の含有率が0.2質量%未満では、パーマネントウエーブ加工用薬剤としての性能が全くでない場合がある。一方、30質量%を越えると、毛髪の極端な縮毛、キューティクルの部分剥離が促進されることで毛髪ダメージが大きくなることがある。
本発明では、パーマネントウエーブ加工用薬剤として所望の配合比となるように予め調整した薬剤を使用しても良いし、使用する直前に各薬剤を混合する用事調整で使用しても良い。用事調整の場合には、本発明の上記式(1)および/または(2)で表される環状メルカプト化合物以外を含む薬剤に、当該環状メルカプト化合物原液あるいは結晶のまま添加する方式でも良いし、当該環状メルカプト化合物を膨潤剤や浸透促進剤などの添加剤で希釈した溶液を混合、溶解する方式でも良い。
なお、還元物質の含有率(チオグリコール酸として)とは、医薬部外品に関するパーマネントウエーブ用剤品質規格で施術ごとに定められたケラチン還元性物質濃度の表記法であり、下記の方法に準じて測定された濃度である。
[還元物質の含有率(チオグリコール酸として)]
試料10mLを100mLのメスフラスコに取り、化粧品原料基準に適合する精製水(以下、単に「水」と記載する。)を加えて全量を100mLとし、これを試験溶液とする。
試験溶液20mLを正確に取り、水50mLおよび30%硫酸5mLを加え、穏やかに加熱し、5分間煮沸する。冷後、0.1Nヨウ素液で滴定し、その消費量をAmLとする(指示薬:デンプン試液 3mL)
得られた滴定結果を下式によりチオグリコール酸換算の含有率として算出する。
還元物質の含有率(チオグリコール酸として)(%)=0.4606×A
また、化粧品分類のパーマネントウエーブ用剤(カーリング剤)も同様の規制値により使用量が規定されている。
なお、環状メルカプト化合物に加えて、チオグリコール酸、チオ乳酸などのケラチン還元物質を添加する際には、調整後のパーマネントウエーブ用液の総還元力の分析値が上記の範囲内となるように混合量を調整することが好ましい。
この場合、還元物質含有量のうち50モル%以上が、前記式の環状メルカプト化合物であることが好ましく、更に好ましくは、75モル%以上、もっとも好ましくは、90モル%以上である。50モル%以下の場合には、弱酸性〜中性でのウェーブ効率が十分でない。
本発明のパーマネントウエーブ加工用薬剤は、前記式で示される化合物を溶剤に溶解、分散、乳化、懸濁させて使用することが望ましい。溶剤としては、水が好ましい。
本発明のパーマネントウエーブ加工用薬剤は、上記(1)または(2)で示される環状メルカプト化合物を含む限り、特にその形態に制限はないが、例えば、液状、泡状、ゲル状、クリーム状、ペーストなどの形態にして使用可能である。そして、その形態によって液タイプ、スプレータイプ、エアゾールタイプ、クリームタイプ、ゲルタイプ等、種々のタイプの薬剤として使用できる。
本発明のパーマネントウエーブ加工用薬剤には、毛髪の加工性能を向上させる目的および使用形態に応じて、種々の添加剤を配合してもよい。添加剤としては、膨潤剤、浸透促進剤、緩衝剤、油剤、増粘剤、毛髪保護剤、湿潤剤、乳化剤、pH調整剤、香料、染料、安定化剤、臭気マスキング剤などを用いることができる。
膨潤剤、浸透促進剤としては、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、グリセリン、エチルカルビトール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、尿素、2−メチルピロリドンなどが挙
げられる。
緩衝剤としては、無機緩衝剤のほか、アルギニン、リジン、ジメチルイソソルビド、コハク酸ジエトキシエチル、トリイソステアリン酸などの塩基性アミノ酸を含む緩衝剤が挙げられる。
油剤としては、パラフィン、流動パラフィン、ミツロウ、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、エステル油、トリグリセリド、ワセリン、ラノリンなどが挙げられる。
増粘剤としては、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸塩、ペクチン、トラガントガム、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコールなどの高級アルコール、カオリン、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ウンデシル酸、イソステアリン酸などの脂肪酸、ワセリンなどが挙げられる。
毛髪保護成分としては、コラーゲンやケラチンなどの加水分解物およびその誘導体などが挙げられる。
湿潤剤あるいは乳化剤としては、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、ソルビトール、植物抽出エキス、ビタミン類、ヒアルロン酸塩、コンドロイチン硫酸塩、カチオン性、アニオン性、両性、非イオン性の界面活性剤やポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルエーテルなどのエーテル型非イオン界面活性剤、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコンオイル、アルコール変性シリコンオイル、フッ素変性シリコンオイル、ポリエーテル変性シリコンオイル、アルキル変性シリコンオイルなどのシリコン誘導体などが挙げられる。
pH調整剤としては、塩酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、コハク酸、シュウ酸などの有機酸あるいは、そのナトリウム塩、アンモニア、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウムなどのアルカリ剤が挙げられる。
安定剤としては、過剰還元防止を目的として、還元化合物のジスルフィド体のほか、ジチオジグリコール酸などがあげられる。
その他の添加剤としては、キレート剤として、エデト酸およびその金属塩、グルタミン酸4酢酸およびその金属塩、アスパラギン酸4酢酸およびその金属塩、プロピルジアミン4酢酸およびその金属塩などが挙げられる。
本発明のパーマネントウエーブ加工用薬剤のpHについては特に制限は無く、pH9程度のアルカリ性で使用しても良いが、好ましくはpH2.5〜8.7、更に好ましくはpH3.5〜8.0、もっとも好ましくはpH4.0〜7.5の範囲で使用することが好ましい。なお、本発明のパーマネントウエーブ加工用薬剤はアルカリ性であっても効果があるものの、中性、弱酸性になるほどその効果が大きくなる。なお、pHは室温(23℃)で
pHメーターを用いて測定される値である。
薬剤のpHが上記範囲にあると皮膚刺激性も少なく、毛髪や頭皮の損傷を引き起こす原因とならないからである。また、本発明に係わる薬剤は、pHを上記範囲内として使用してもパーマネント加工の実用的な性能を発揮することができる。上記範囲内に薬剤のpH
を制御するためには、例えば上記pH調整剤を薬剤に添加することによって行うことができる。
本発明では、上記した環状メルカプト化合物を含んでいるので、皮膚への刺激が少ない中性から弱酸性のpH領域において、毛髪のパーマネントウエーブ加工性能に優れている。
[パーマネントウエーブ加工方法]
本発明のパーマネントウエーブ加工用薬剤の使用方法には特に制限するものはないが、例えば、毛髪に対するパーマネントウエーブ処理の方法としては、下記の方法で使用できる。なお、パーマネントウエーブ処理とは、パーマネントウエーブ形成処理、パーマネントウエーブ処理によるウェーブのばし処理および縮毛矯正処理を含めたものをいう。
(1)本発明の環状メルカプト化合物を含む薬液を毛髪に湿潤し、毛髪に型付けをするためのロッドで巻き込む。
なお、縮毛矯正の際には、ロッドを使用しない。また、水巻などで毛髪を固定してからケラチン還元液を湿潤しても良い。
(2)薬液を湿潤後に室温にて放置する。その際、30℃から40℃程度の温度に加温することが好ましい。
(3)酸化剤を含有する組成物によって環状メルカプト化合物を酸化し、毛髪を固定する。
(4)固定した毛髪からロッドを取り外し、毛髪を洗浄、シャンプー処理をし、乾燥する。
なお、(3)で使用する酸化剤としては、一般的に使用される臭素酸ナトリウムの3〜8重量%程度の水溶液や過酸化水素、過ホウ酸ナトリウムなどの希釈液が使用できる。
本発明によれば、上記したパーマネントウエーブ加工用薬剤を使用しているので、皮膚に対する影響も少なく、感作性も弱く、さらにはウェーブ効率にも優れている。
なお、本発明の環状メルカプト化合物を含むパーマネントウエーブ加工用薬剤を第1剤または第1液、酸化剤を含有する組成物を第2剤または第2液とよぶこともある。
[実施例]
以下に、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。
[合成例1]
2−メルカプト−4−ブチロラクトンの製造
70%水硫化ナトリウム(49g、0.6mmol、純正化学株式会社製)をメチルアルコール(500g、純正化学社製、特級)と精製水(蒸留後にイオン交換フィルターを通した水、500g)に溶解した。溶解した液を撹拌しながら氷冷下にて10℃以下まで冷却した。冷却した溶液に、2−ブロモ−4−ブチロラクトン(100g、0.6mol、東京化成株式会社製)を約30分かけて滴下した。滴下完了後の液を10分間撹拌した後に、反応液を減圧下で約半量となるまで濃縮した。濃縮した液に、酢酸エチル(500mL、純正化学社製、特級)を加えて抽出した。得られた水相を酢酸エチル(500mL)で再抽出した。これらの抽出した有機相を合わせて、減圧下に濃縮、蒸留精製することで2−メルカプト−4−ブチロラクトン(23g、bp.94℃/0.3kPa、収率32%)を得た。
[合成例2]
2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクトンの製造
2−ブロモ−4−メチル−4−ブチロラクトン(97g、0.5mol、アルドリッチ社)を使用した以外は、合成例1に従って2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクトン(18g、bp.73℃/0.4kPa、収率25%)を合成した。
[合成例3]
2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロラクトンの製造
(1)2−ブロモ−4−エチル−4−ブチロラクトンの製造
4−エチル−4−ブチロラクトン(46g、0.4mol、アルドリッチ社)に90%三臭化リン(2g、0.07mol、和光純薬製)を室温にて加え、10分間撹拌した。反応液を100℃に加熱し、臭素(64g、0.4mol、純正化学株式会社製)を滴下ロートより1時間で滴下した。滴下完了後、反応液を1時間、100℃で撹拌した。
反応後の反応液を室温まで冷却後、水(100g)を少しずつ加えて10分間撹拌した。更に、酢酸エチルを200g加えて抽出した。有機相の分離により得られる水相を酢酸エチル(100mL)で再抽出した。
これらの抽出した有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウム(純正化学株式会社製)にて乾燥後、硫酸ナトリウムをろ過除去した有機相を、減圧下に濃縮・蒸留することで、2−ブロモ−4−エチル−4−ブチロラクトン(50g、bp.104℃/0.4kPa、収率65%)を得た。
(2)2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロラクトンの製造
上記2−ブロモ−4−エチル−4−ブチロラクトン(50g、0.26mol)を使用して、合成例1に準じて反応した。反応後の液を蒸留精製し、2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロラクトン(8.4g、bp.91℃/0.4kPa、収率22%)を合成した。
[合成例4]
2−メルカプト−4−ブチロチオラクトンの製造
(1)2−ブロモ−4−ブチロチオラクトンの製造
4−ブチロチオラクトン(10g、0.098mol、アルドリッチ社)を酢酸エチル(90g、純正化学株式会社製)に溶解し、63℃に加温した。臭素(18g、0.11mol、純正化学株式会社製)を滴下ロートより15分で滴下した。滴下完了後、反応液を24時間、63℃で撹拌した。
反応後の反応液を室温まで冷却後、水(50g)を少しずつ加えて10分間撹拌した。更に、酢酸エチルを100g加えて抽出した。
有機相の分離により得られる水相を酢酸エチル(100mL)で再抽出した。これらの抽出した有機相を合わせて、無水硫酸ナトリウム(純正化学株式会社製)にて乾燥後、硫酸ナトリウムをろ過除去した有機相を減圧下に濃縮・蒸留することで、2−ブロモ−4−ブチロチオラクトン(7g、bp.62℃/0.2kPa、収率37%)を得た。
(2)2−メルカプト−4−ブチロチオラクトンの製造
上記2−ブロモ−4−ブチロチオラクトン(7g、0.037mol)を使用して、合成例1に準じて反応した。反応後の液を蒸留精製し、2−メルカプト−4−ブチロチオラクトン(2.2g、bp.62℃/0.2kPa、収率45%)を合成した。
[合成例5]
2−メルカプト−6−ヘキサノラクタムの製造
(1)2−ブロモ−6−ヘキサノラクタムの製造
臭素(48g、0.3mol、純正化学株式会社製)のベンゼン(100g、純正化学社製)溶液を氷冷下10℃まで冷却した。冷却した液に90%三臭化リン(90g、0.3mol、和光純薬製)を、反応液温10℃以下を保ちながら加え、60分間撹拌した。市販の6−ヘキサノラクタム(17g、0.15mol、東京化成株式会社、製品名ε−カプロラクタム)のベンゼン(44g)溶液を、反応液温10℃以下を保ちながら滴下ロートより30分かけて滴下した。
滴下完了後、反応液を45℃に加温して5.5時間撹拌した。反応後の反応液を200
gの氷に空け、得られるベンゼン相を分液回収した。回収したベンゼン相を減圧下に濃縮する事で、粗結晶として2−ブロモ−6−ヘキサノラクタム(粗結晶として10.7g)を得た。
(2)2−メルカプト−6−ヘキサノラクタムの製造
上記2−ブロモ−6−ヘキサノラクタムの粗結晶(10.7g)を使用して、合成例1に準じて反応した。反応液を減圧下に約半量となるまで濃縮した。濃縮した液に、酢酸エチル(100mL、純正化学社製、特級)を加えて抽出した。得られた水相を酢酸エチル(100mL)で再抽出した。これらの抽出した有機相を合わせて、減圧下に濃縮、蒸留精製することで粗結晶として2−メルカプト−6−ヘキサノラクタムを得た。2−メルカプト−6−ヘキサノラクタムの粗結晶は、ヘキサン:酢酸エチル(体積比2:1)を移動相とするシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより分離して、2−メルカプト−6−ヘキサノラクタムの結晶(3.5g、6−ヘキサノラクタムからの収率16%)を得た。
[合成例6]
2,4−ジブロモ酪酸ブロミドの製造
A.Kamalらの方法(Tetrahedron:Asymmetry 2003, 14, 2587-2594)に準じて、4−ブチロラクトンより合成した。
4−ブチロラクトン(20g、0.23mol、東京化成株式会社)に三臭化リン(2.5g、0.43g atom、東京化成株式会社)を加えた。
上記の溶液に約10以下を保つように臭素(40.4g、0.25mol、和光純薬株式会社)を撹拌下、約2hrで滴下した。滴下後、70℃に昇温して、臭素(40.4g、0.25mol、和光純薬株式会社)を約30分間で滴下した。滴下完了後の液を80℃に昇温した後に、80℃で3時間撹拌した。
反応終了後の反応液の下部にガラス管を挿入し、ガラス管より窒素を吹き込む事で、未反応の臭素と反応により生成する臭化水素を除去した。この反応液を減圧下に蒸留することで、2,4−ジブロモ酪酸ブロミド(38g、0.12mol、bp.87−88℃/0.7kPa、収率53%)を得た。
[合成例7]
N−メチル−2−ブロモ−4−ブチロラクタムの合成
40%メチルアミン水溶液(7.9g、0.10mol、純正化学株式会社)と水3.3gの混合溶液を10℃以下に冷却した溶液に、10℃以下を保つように2,4−ジブロモ酪酸ブロミド(38g、0.12mol)を15分間で滴下した。滴下完了後に30℃に昇温して、30分間撹拌した。反応液にクロロホルム50gを加えて、有機層を抽出した。分離した有機層に硫酸マグネシウムを加えて乾燥した。硫酸マグネシウムをろ過により除去して得られた有機層を濃縮して得られる粗結晶をジエチルエーテル−ヘキサンの1:1溶液で洗浄して、N−メチル−2,4−ジブロモ酪酸アミド(21.4g、0.083mol、mp.54℃、収率69%)を得た。
得られた結晶をTHF(200mL)に溶解した。溶解した溶液を氷冷下10℃以下としてから60%NaH in mineral oil(6.6g、0.166mol、純正化学株式会社)を約15分で少しずつ加えた。添加後に室温まで昇温して、2時間撹拌した。反応後の反応液を約1/3重量となるまで濃縮した後に、濃縮残渣を氷水(100g)に入れた。クロロホルム100gで抽出した。得られたクロロホルム層を濃縮して得られる濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することでN−メチル−2−ブロモ−4−ブチロラクタム(11.4g、0.064mol、収率77%)を取得した。
[合成例8]
N−メチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタムの合成
70%水硫化ナトリウム(6.1g、0.077mmol、純正化学株式会社製)をメ
チルアルコール(100g、純正化学社製、特級)と精製水(蒸留後にイオン交換フィルターを通した水、100g)に溶解した。溶解した液を撹拌しながら氷冷し10℃以下まで冷却した。冷却した溶液にN−メチル−2−ブロモ−4−ブチロラクタム(11.4g、0.064mol、収率77%)のメチルアルコール(50g)の混合液を約30分かけて滴下した。滴下完了後の液を60分間撹拌した後に、反応液を減圧下で約1/3量となるまで濃縮した。濃縮した液に、酢酸エチル(500mL、純正化学社製、特級)を加えて抽出した。得られた水相を酢酸エチル(500mL)で再抽出した。これらの抽出した有機相を合わせて、減圧下に濃縮した。濃縮して得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することでN−メチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム(5.4g、0.041mol、収率64%)を取得した。
[合成例9]
2−ブロモ−4−ブチロラクタムの合成
実施例1で記載の方法により得られた2,4−ジブロモ酪酸ブロミドを使用して、40%メチルアミン水溶液の代わりにアンモニア水を使用した以外は、合成例2に従って2,4−ジブロモ酪酸アミド(12.4g、0.076mol、mp.79℃、収率63%)を得た。
合成例2と同様の方法により2−ブロモ−4−ブチロラクタム(3.4g、0.021mol、収率27%)を取得した。
[合成例10]
2−メルカプト−4−ブチロラクタムの合成
2−ブロモ−4−ブチロラクタム(3.4g、0.021mol)を使用した以外は、合成例3に従って2−メルカプト−4−ブチロラクタム(1.7g、0.014mol、収率69%)を合成した。
[合成例11]
N−エチル−2−ブロモ−4−ブチロラクタムの合成
実施例1で記載の方法により得られた2,4−ジブロモ酪酸ブロミドを使用して、40%メチルアミン水溶液の代わりに70%エチルアミン水溶液を使用した以外は、合成例2に従ってN−エチル−2,4−ジブロモ酪酸アミド(22.9g、0.084mol、収率70%)を得た。
合成例2と同様の方法によりN−エチル−2−ブロモ−4−ブチロラクタム(11.5g、0.060mol、収率71%)を取得した。
[合成例12]
N−エチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタムの合成
N−エチル−2−ブロモ−4−ブチロラクタム(11.5g、0.060mol)を使用した以外は、合成例3に従ってN−エチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム(6.0g、0.041mol、収率69%)を合成した。
[実施例1]
2-メルカプト-4-ブチロラクトンを含有する下記パーマネントウエーブ用第1液、お
よび下記パーマネントウエーブ用第2液を用いて、パーマネントウエーブ処理を行い、ウェーブ効率を求めた。
パーマネントウエーブ用第1液の調製
精製水(蒸留後にイオン交換フィルターを通した水)80gにプロピレングリコール10g、エデト酸二ナトリウム0.2g、ポリオキシエチレンステアリルエーテル1gを加えて均一になるように撹拌した。撹拌しながら2-メルカプト-4-ブチロラクトン 22mmolをパスツールピペットにて少しずつ加えた。暫く撹拌した後に、この混合液を所望のpH(pH4.2,6.0,7.0,8.0)となるようにモノエタノールアミンにて調整した。十分に撹拌した後にpHを再度調整した。pH調整後の液が、100gとなるように精製水を加えて撹拌し、パーマネントウエーブ用第1液とした。調整後にpHを測
定したところ、表1に記載のpHであった。
このようにして得られた薬剤中の2-メルカプト-4-ブチロラクトンの含有量は、チオ
グリコール酸還元力換算で2質量%に相当する。
パーマネントウエーブ用第2液の調製
臭素酸ナトリウム5g、および精製水95gを混合してパーマネントウエーブ用第2液を得た。
パーマネントウエーブ処理
ウェーブ効率は、フレグランスジャーナル臨時増刊(1984年、No.5、421ページ)記載の方法に従い、スパイラルロッド法により評価した。
まず、中国人毛髪(長さ約20cm、50本)をしめった状態でスパイラルカーラー(内径:13.5mm)に巻き付け、空調室(温度35℃)で、35℃に加温したパーマネントウエーブ用第1液を、ピペットを用いて、均一に毛髪に塗布した。その処理後、毛髪から第1液が滴らない程度に軽く拭き取った。
処理後の毛髪を35℃にて20分間放置した。この処理毛髪に臭素酸塩からなる上記パーマネントウエーブ用第2液を湿潤させて、35℃下、10分間放置した。第2液による上記処理が完了した後に、処理毛髪をカーラーから外した。処理毛髪を35℃の水中にて洗浄後、毛束の一端をクリップなどで固定して吊した状態で自然乾燥した。
このようにして得られたパーマネントウエーブ処理毛髪の採寸を行い、下記ウェーブ効率計算式によりウェーブ効率を算出した。結果を表1に示す。
L(平均波長)=(l1+l2)÷(n1+n2
1、l2:スパイラルカーラーの1番目と最後の山を除いた、左右の波の山の距離
1、n2:スパイラルカーラーの左右の波の山の数
ウェーブ効率(%)=ロッドの波長÷L×100
[実施例2]
2-メルカプト-4-ブチロラクトンを66mmol使用した以外は実施例1と同様にし
てパーマネントウエーブ処理を行った。パーマネントウエーブ用第1液中の2-メルカプ
ト-4-ブチロラクトンの含有量は、チオグリコール酸還元力換算で6質量%に相当する。
結果を表1に示す。
[実施例3]
2-メルカプト-4-ブチロラクトンの代わりに、2-メルカプト-4-メチル-4-ブチロラクトンを22mmol使用した以外は実施例1と同様にしてパーマネントウエーブ処理を行った。パーマネントウエーブ用第1液中の2-メルカプト-4-メチル-4-ブチロラクト
ンの含有量は、チオグリコール酸還元力換算で2質量%に相当する。
結果を表1に示す。
[実施例4]
2-メルカプト-4-ブチロラクトンの代わりに、2-メルカプト-4-エチル-4-ブチロラクトンを22mmol使用した以外は実施例1と同様にしてパーマネントウエーブ処理を行った。パーマネントウエーブ用第1液中の2-メルカプト-4-エチル-4-ブチロラクト
ンの含有量は、チオグリコール酸還元力換算で2質量%に相当する。
結果を表1に示す。
[実施例5]
2-メルカプト-4-ブチロラクトンの代わりに2-メルカプト-4-ブチロチオラクトンを
22mmol使用した以外は実施例1と同様にしてパーマネントウエーブ処理を行った。パーマネントウエーブ用第1液中の2-メルカプト-4-エチル-4-ブチロチオラクトンの
含有量は、チオグリコール酸還元力換算で2質量%に相当する。
結果を表1に示す。
[実施例6]
2-メルカプト-4-ブチロラクトンの代わりに2-メルカプト-6-ヘキサノラクタムを22mmol使用した以外は実施例1と同様にしてパーマネントウエーブ処理を行った。パーマネントウエーブ用第1液中の2-メルカプト-6-ヘキサノラクタムの含有量は、チオ
グリコール酸還元力換算で2質量%に相当する。
結果を表1に示す。
[実施例7]
2−メルカプト−4−ブチロラクトンの代わりに2−メルカプト−4−ブチロラクタムを22mmol使用した以外は、実施例Aと同様にしてパーマネントウエーブ処理を行っ
た。パーマネントウエーブ用第1液中の2−メルカプト−4−ブチロラクタムの含有量は、チオグリコール酸換算で2質量%に相当する。
[実施例8]
2−メルカプト−4−ブチロラクトンの代わりにN−メチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタムを22mmol使用した以外は、実施例1と同様にしてパーマネントウエー
ブ処理を行った。
パーマネントウエーブ用第1液中のN−メチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタムの含有量は、チオグリコール酸換算で2質量%に相当する。
[実施例9]
2−メルカプト−4−ブチロラクトンの代わりにN−エチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタムを22mmol使用した以外は、実施例1と同様にしてパーマネントウエー
ブ処理を行った。
パーマネントウエーブ用第1液中のN−エチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタムの含有量は、チオグリコール酸換算で2質量%に相当する。
[比較例1]
実施例1で用いた2-メルカプト-4-ブチロラクトンをシステイン44mmol(昭和
電工株式会社製)に変更する以外は実施例1と同様にパーマネントウエーブ用第1液の調製を行った。なお、このようにして得られたパーマネントウエーブ用第1液のシステインの含有量は、チオグリコール酸還元力換算で4質量%に相当する。
このようにして得られたパーマネントウエーブ用第1液と、実施例1で用いたパーマネントウエーブ用第2液を用いて、実施例1と同様にパーマネントウエーブ処理を行い、ウェーブ効率を算出した。
結果を表1に示す。
[比較例2]
実施例1で用いた2−メルカプト−4−ブチロラクトンをチオグリコール酸44mmol(東京化成株式会社、チオグリコール酸として4質量%)に変更する以外は実施例1と同様にパーマネントウエーブ用第1液の調製を行った。このようにして得られたパーマネントウエーブ用第1液と、実施例1で用いたパーマネントウエーブ用第2液を用いて、実施例1と同様にパーマネントウエーブ処理を行い、ウェーブ効率を算出した。
結果を表1に示す。
Figure 0004249177
また、図1は、実施例1,3,5および比較例1,2において、pHによるウェーブ効率の変化を示すグラフである。
図1からもわかるように、従来より使用されていたパーマネントウエーブ加工用薬剤では、アルカリ性では、ウェーブ効率が高く、通常、pHが酸側になると、ウェーブ効率が
悪くなるが、本発明で使用されるパーマネントウエーブ加工用薬剤は、それとは逆に、酸側になると、高いウェーブ効率を示した。
毛髪は、親油性のキューティクル層、親水性の皮質、髄質層からなり、pHの上昇にともなって膨潤しキューティクル間隙が広がることが知られている。理由は明らかでは無いが、比較例1,2で示される親水性の高いシステインやチオグリコール酸が、pH9付近で使用される際に膨潤によって広くなったキューティクル間隙から浸透するのに対し、より親油性の高い本発明の化合物は、pHに影響されることなく親油性のキューティクル面への吸着を経て浸透しているものと推察している。一方で、本発明の化合物をpH9付近で使用する際には、メルカプト基でのイオン性付与による浸透性の低下に加えて、親油性に由来する皮質、髄質層への拡散律速により性能低下していると推察している。
すなわち、特定の環状メルカプト化合物を含有するパーマネントウエーブ加工用薬剤は、中性から酸性領域のpH領域においても、汎用されているシステインパーマよりも安定したウェーブ効率が得られることが判明した。
図1は実施例1,3,5および比較例1,2において、pHによるウェーブ効率の変化を示すグラフである。

Claims (9)

  1. 下記式(1)で示される化合物の少なくとも1種を含有する事を特徴とするパーマネントウエーブ加工用薬剤。
    Figure 0004249177
    (Xは−O−、−S−、−NH−、−NR1−のいずれかの構造を示す。R1は炭素数1〜6のアルキル基を示す。Yは酸素原子または硫黄原子を示す。Zは少なくとも1つのメルカプト基を有するアルキレン基を示す。)
  2. 前記式(1)で示される化合物が下記式(2)で示される化合物であることを特徴とする請求項1に記載のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
    Figure 0004249177
    (Xは−O−、−S−、−NH−、−NR1−のいずれかの構造を示す。R1は炭素数1〜6のアルキル基を示す。R2は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示す。Yは酸
    素原子または硫黄原子を示す。Rはメルカプト基を有してもよいアルキレン基を示す。)
  3. 式(1)または(2)のXが、「−O−」、「−NH−」、「−NCH3−」または「
    −S−」であることを特徴とする請求項1または2に記載のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
  4. 式(1)または(2)のYが、酸素原子であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
  5. 式(2)のRが、一つ以上のメルカプト基を有するアルキレン基であることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
  6. 式(1)および(2)で示される化合物が、2−メルカプト−4−ブチロラクトン(2−メルカプト−4−ブタノリド)、2−メルカプト−4−ブチロチオラクトン、2−メルカプト−4−ブチロラクタム、N−メチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム、N−エチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム、N−(2−メトキシ)エチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム、N−(2−エトキシ)エチル−2−メルカプト−4−ブチロラクタム、2−メルカプト−4−メチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−4−エチル−4−ブチロラクトン、2−メルカプト−5−バレロラクトン、2−メルカプト−5−バレロラクタム、N−メチル−2−メルカプト−5−バレロラクタム、N−エチル−2−メルカプト−5−バレロラクタム、N−(2−メトキシ)エチル−2−メルカプト−5−バレロラクタム、N−(2−エトキシ)エチル−2−メルカプト−5−バレロラクタム、2-メルカプト-6-ヘキサノラクタムからなる群から選ばれる少なくとも1種であること
    を特徴とする請求項2に記載のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
  7. 上記式(1)または(2)で示される化合物の含有量が、還元物質の含有率(チオグリコール酸として)で、0.2〜30質量%であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
  8. 薬剤のpHが2.5〜8.7であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のパーマネントウエーブ加工用薬剤。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載のパーマネントウエーブ加工用薬剤を用いることを特徴とする毛髪のパーマネントウエーブ加工方法。
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