JP4248773B2 - 電流電圧変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、振幅レンジの広い電流が入力された際、入力信号の有無を電圧信号に変換する電流電圧変換装置に関するものであり、特に、光通信等において受光した光入力信号を受光素子により電流入力信号に変換した後に使用される電流電圧変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯端末やパーソナルコンピュータ等、また携帯電話に、空間を赤外線で結ぶ赤外線データ通信(IrDA通信)機能が付加されるようになってきている。また、通信インフラとして、光ファイバー通信網も整備されてきている。このようなシステムにおいては、赤外線等の光信号をデジタル信号として利用しているが、信号の有無を検出するために、光信号を電流信号に変換した上で、更に電圧信号に変換して信号の有無を検出している。
【0003】
図13に第1従来技術として電流電圧変換装置100を示す。一対の定電流源トランジスタM101、M102は、トランジスタQ101、Q102のエミッタ端子と接地電圧GNDとの間に接続されている。トランジスタQ101、Q102のベース端子には、バイアス電圧源VBIASが接続されている。トランジスタQ101、Q102のコレクタ端子には、電源電圧VCCとの間にダイオードD101、D102が接続されている。光入力信号を受光するフォトダイオードPDは、トランジスタQ101のエミッタ端子と定電流源トランジスタM101との接続点に接続されている。また、トランジスタQ101、Q102とダイオードD101、D102との接続点VM、VPは、各々電流電圧変換装置100の変換電圧端子VM、及び基準電圧端子VPとして後段の差動増幅回路AMP101の差動入力端子に接続されている。
【0004】
光入力信号はフォトダイオードPDで受光されて電流入力信号Iinとして入力され、電圧値に変換された後、差動増幅回路AMP101等の後段回路に出力される。ここでは、電流電圧変換装置100の入力端子をシングル入力として例示しており、この電流入力信号Iinに対して電流電圧変換を行う回路構成としてダイオードD101、トランジスタQ101、及び定電流源トランジスタM101を備えている。同様な回路構成としてダイオードD102、トランジスタQ102、及び定電流源トランジスタM102からなる回路は、電流電圧変換装置100の動作点を決定するために備えられており、基準電圧端子VPに出力される出力電圧を基準電圧VPとして、変換電圧端子VMに出力される変換電圧VMとの間における差電圧を出力電圧として構成されている。相補回路におけるトランジスタQ102のエミッタ端子と定電流源トランジスタM102との接続点は、入力負荷を一致させるためダミー端子として構成してフォトダイオードPDに一致する容量素子等の負荷を接続するように構成することもできる。また、相補な電流入力信号を入力して差動電流信号とすることも可能である。
【0005】
フォトダイオードPDにより電流入力信号Iinに変換された電流は、定電流源トランジスタM101からのバイアス電流IB1に加わり、トランジスタQ101を介してダイオードD101に流れる。ダイオードD101のアノード端子は、電源電圧端子VCCに接続されているので、変換電圧端子VMには、電源電圧VCCから上記の電流が流れた場合に発生するダイオードD101の順方向電圧が降下した電圧が出力される。一方、ダイオードD102には、定電流源トランジスタM102からのバイアス電流IB2が流れており、電源電圧VCCからバイアス電流IB2を流した場合のダイオードD102の順方向電圧分の降下電圧が出力される。従って、差動増幅回路AMP101には、差動電圧として、基準電圧端子VPから出力される基準電圧VPと、この基準電圧VPに比して電流入力信号IinがダイオードD101に流れた場合に発生する順方向電圧分だけ降下した電圧として変換電圧端子VMから出力される変換電圧VMとが入力されることとなる。
【0006】
電流電圧変換装置100では、電流入力信号Iinは、ダイオードD101により電圧に変換されて対数圧縮されているので、変換電圧端子VMの変換電圧VMは、ダイオードが導通し始める順方向電圧である略0.7Vの動作点近傍での振幅を有して動作する。
【0007】
尚、一般的に、ダイオードD101、トランジスタQ101、及び定電流源トランジスタM101と、ダイオードD102、トランジスタQ102、及び定電流源トランジスタM102とは、互いに同一の回路素子により構成されており、両者のバイアス電流IB1、IB2も同一である。
【0008】
図14に第2の従来技術として電流電圧変換装置200を示す。電流電圧変換装置200は、電流電圧変換装置100に加えて、トランジスタQ101、Q102のコレクタ端子と電源電圧VCCとの間に接続されているダイオードD101、D102に並列に抵抗素子R101、R102を接続した構成である。この他の基本的な回路構成については、電流電圧変換装置100と同様であり、同一の符号を付してここでの説明は省略する。
【0009】
電流電圧変換装置200では、バイアス電流IB1、IB2と電流入力信号Iinとは、抵抗素子R101、R102と、ダイオードD101、D102とが並列接続された負荷R101とD101、R102とD102に流れる。従って、電流入力信号Iinが流れる負荷に着目すると、電流IB1+Iinは、負荷の端子間電圧降下がダイオードD101が導通する順方向電圧である略0.7Vに達するまでは、専ら抵抗素子R101を流れ、変換電圧端子VMから出力される変換電圧特性は、電流入力信号Iinに比例する。電流が増加しダイオードD101の順方向電圧である略0.7Vに達した後には、専らダイオードD101に流れ、変換電圧端子VMから出力される変換電圧特性は、電流入力信号Iinに対して対数圧縮された特性となる。
【0010】
尚、一般的に、ダイオードD101、トランジスタQ101、及び定電流源トランジスタM101と、ダイオードD102、トランジスタQ102、及び定電流源トランジスタM102とは、互いに同一の回路素子により構成されており、両者のバイアス電流IB1、IB2も同一である。更に、抵抗素子R101、R102も同一である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、赤外線領域も含めたIrDA通信等の光通信においては、送受信される光入力信号は一般にパルス列が連続するバースト信号であり、パルス幅及びパルスのデューティ比が変化する信号である。更に送信される光の強度は、光入力信号の伝送距離や伝送環境により大きく変化する。従って、強度の異なるあらゆる条件の光入力信号を電流入力信号に変換した上で、電流電圧変換装置にて出力電圧信号に変換する際、出力電圧を安定して出力することができないという問題がある。
【0012】
以下、具体的に説明する。第1従来技術では、全ての入力電流範囲に対して電流入力信号Iinの対数圧縮を行って出力電圧を出力する。そのため、光源からの距離が遠いか、光源の光強度が弱いか、あるいは光の伝播環境が悪い等の理由により、電流電圧変換装置100におけるバイアス電流IB1に対して、電流入力信号Iinとして微小電流が入力されると、変換された出力電圧の電圧振幅は極小な信号となってしまい、周辺ノイズ等の影響等により正規の出力電圧信号の検出が困難になってしまう虞があり問題である。
【0013】
また、上記の微小電流の入力時にも出力電圧信号の検出を正しく行うために、バイアス電流を低減することが考えられる。この場合には、バイアス電流IB1に対する電流入力信号Iinを相対的に大きくすることができるため、対数圧縮された出力電圧信号の電圧値も検出することは可能である。しかしながら、この場合には、電流入力信号Iinに比してバイアス電流IB1が小さいため、電流入力信号Iinの切り替わり毎に、ダイオードD101、トランジスタQ101、定電流源トランジスタM101等の電流電圧変換装置100のバイアス状態が大きく変化することとなる。このため電流電圧変換装置100の高速応答性を確保することができず、電流入力信号Iinや変換電圧端子VMの変換電圧VMに関して、信号投入時の信号波形の鈍りや信号終端時の信号波形のテール現象等が発生し、状態変化時における応答特性が悪化する。高速周波数動作に追従できない虞があり問題である。
【0014】
第2従来技術では、バイアス電流IB1と電流入力信号Iinとの和電流が抵抗素子R101に流れる際、抵抗素子R101の端子間電圧降下がダイオードD101の順方向電圧(略0.7V)に達するまでは、専ら抵抗素子R101を流れて変換電圧端子VMの変換電圧特性は、電流入力信号Iinに比例し、ダイオードD101の順方向電圧(略0.7V)に達した後に、専らダイオードD101に流れて電流入力信号Iinに対して対数圧縮された特性となる。この時、バイアス電流IB1、IB2を大きく設定してしまうと、微小な電流入力信号Iinに対してもダイオードD101がクランプ状態に移行してしまう。電流電圧変換において対数圧縮されて出力電圧信号の電圧振幅は極小な信号となってしまい、周辺ノイズ等の影響等により出力電圧信号の検出が困難になってしまう虞がある。そのため、バイアス電流IB1、IB2を小さく設定して、微小な電流入力信号Iinに対しては線形な電流電圧変換特性が得られるように設定することも可能ではある。しかしながら、この設定では、大電流入力信号時における基準電圧端子VP、変換電圧端子VM間の差電圧を、ダイオードD101の順方向電圧(略0.7V)程度以下に低減することができない。差動増幅回路AMP101等の次段回路の入力段回路構成が制約されることとなり問題である。
【0015】
本発明は前記従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、広い電流レンジを有する電流入力信号を電圧出力信号に変換する際、電流強度に関わらず正確な電圧出力信号を確実に出力する電流電圧変換装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る電流電圧変換装置は、入力電流に応じて出力される変換電圧と、基準電圧との差電圧を入力電流に対する出力電圧とする電流電圧変換装置において、基準電圧を出力する第1電流電圧変換部と、第1電流電圧変換部と同じ電流電圧変換特性を有し、変換電圧を出力する第2電流電圧変換部とを備え、第1電流電圧変換部および第2電流電圧変換部は、入力される電流が大きくなると、入力される電流に対する出力される電圧の割合が小さくなるように電圧を出力する特性を有し、入力電流が所定電流値以下である場合に、第1電流電圧変換部は第1バイアス電流に応じて基準電圧を出力し、第2電流電圧変換部は第1バイアス電流と入力電流とに応じて変換電圧を出力し、および、入力電流が所定電流値以上である場合に、第1電流電圧変換部は第1バイアス電流より大きい第2バイアス電流に応じて基準電圧を出力し、第2電流電圧変換部は第2バイアス電流と入力電流とに応じて変換電圧を出力して、入力電流に対する出力電圧の変換割合を圧縮し、基準電圧に対する変換電圧の差電圧が所定電圧値以上であることを検出して、入力電流が所定電流値以上であることを検出する検出部を更に備え、検出部による検出結果に基づき、第1及び第2電流電圧変換部には、第1バイアス電流に代えて第2バイアス電流が入力されることを特徴とする。
【0017】
請求項1の電流電圧変換装置では、同じ電流電圧変換特性を有する第1電流電圧変換部と第2電流電圧変換部との各々から基準電圧と変換電圧とを出力して、基準電圧に対する変換電圧の差電圧を出力電圧とする際、第1電流電圧変換部および第2電流電圧変換部は、入力される電流が大きくなると、入力される電流に対する出力される電圧の割合が小さくなるように電圧を出力する特性を有している。そして、入力電流が所定電流値以下である場合に、第1電流電圧変換部は第1バイアス電流に応じて基準電圧を出力し、第2電流電圧変換部は第1バイアス電流と入力電流とに応じて変換電圧を出力する。入力電流が所定電流値以上であれば、第1電流電圧変換部は第1バイアス電流より大きい第2バイアス電流に応じて基準電圧を出力し、第2電流電圧変換部は第2バイアス電流と入力電流とに応じて変換電圧を出力して、入力電流に対する変換割合を圧縮して出力電圧を出力する。この場合、検出部により、基準電圧に対する変換電圧の差電圧が所定電圧値以上であることを検出して、第1及び第2電流電圧変換部への基準電流を第1バイアス電流から第2バイアス電流に切り替える。
【0018】
これにより、入力電流の大きさに適した電流電圧変換特性を設定することができ、広い入力電流範囲に対して最適な出力電圧を得ることができる。入力電流として微小電流が入力される場合に、電流電圧変換特性における変換割合を大きくすることにより、周辺ノイズの影響を受けず入力電流の的確な検出が可能となる。また、所定電流値以下の小さな入力電流に対して電流電圧変換特性の変換割合を大きくしながら、所定電流値以上の大きな入力電流に対して電流電圧変換特性の変換割合を小さくすることにより、広い入力電流範囲において出力電圧範囲を狭く圧縮することができ、次段の回路構成に合わせた出力電圧範囲に設定することができる。
また、電流電圧変換特性が圧縮される前の状態において、基準電圧に対する変換電圧の差電圧である出力電圧と入力電流との間には所定の変換特性があるので、入力電流が所定電流値に達したか否かは出力電圧値が所定電圧値に達したことを検出する検出部を備えることにより検出することができる。
【0019】
【0020】
【0021】
また、広い入力電流範囲の入力電流に渡って適した電流電圧変換特性の切り換えを、第1及び第2電流電圧変換部に入力される基準電流を第1バイアス電流と第2バイアス電流との間で切り替えることで実現することができる。入力電流として微小電流が入力される場合には、電流電圧変換特性における変換割合を大きく設定すると共に、基準電流として入力されている第1バイアス電流も小さく設定されるので入力電流が第1バイアス電流の中に埋もれることもなく、周辺ノイズの影響を受けずに出力電圧を得ることができる。また、所定電流値以下の小さな入力電流に対して電流電圧変換特性の変換割合を大きくしながら、所定電流値以上の大きな入力電流に対して電流電圧変換特性の変換割合を小さくすることにより、広い入力電流範囲において出力電圧の範囲を狭く圧縮することができ、次段の回路構成に合わせた出力電圧範囲に設定することができる。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
また、請求項に係る電流電圧変換装置は、入力電流に応じて出力される変換電圧と、基準電圧との差電圧を入力電流に対する出力電圧とする電流電圧変換装置において、基準電圧を出力する第1電流電圧変換部と、第1電流電圧変換部と同じ電流電圧変換特性を有し、変換電圧を出力する第2電流電圧変換部とを備え、第1電流電圧変換部および第2電流電圧変換部は、入力される電流が大きくなると、入力される電流に対する出力される電圧の割合が小さくなるように電圧を出力する特性を有し、入力電流が所定電流値以下である場合に、第1電流電圧変換部は第1バイアス電流に応じて基準電圧を出力し、第2電流電圧変換部は第1バイアス電流と入力電流とに応じて変換電圧を出力し、および、入力電流が所定電流値以上である場合に、第1電流電圧変換部は第1バイアス電流より大きい第2バイアス電流に応じて基準電圧を出力し、第2電流電圧変換部は第2バイアス電流と入力電流とに応じて変換電圧を出力して、入力電流に対する出力電圧の変換割合を圧縮し、基準電圧、及び変換電圧を差動入力信号とする差動増幅部、差動増幅部から出力される差動出力信号、あるいは差動出力信号との間に相関を有する差動信号の差電圧が所定電圧値以上であることを検出して、入力電流が所定電流値以上であることを検出する検出部更に備え、検出部による検出結果に基づき、第1及び第2電流電圧変換部には、第1バイアス電流に代えて第2バイアス電流が入力されることを特徴とする。
【0039】
請求項の電流電圧変換装置では、同じ電流電圧変換特性を有する第1電流電圧変換部と第2電流電圧変換部との各々から基準電圧と変換電圧とを出力して、基準電圧に対する変換電圧の差電圧を出力電圧とする際、第1電流電圧変換部および第2電流電圧変換部は、入力される電流が大きくなると、入力される電流に対する出力される電圧の割合が小さくなるように電圧を出力する特性を有している。そして、入力電流が所定電流値以下である場合に、第1電流電圧変換部は第1バイアス電流に応じて基準電圧を出力し、第2電流電圧変換部は第1バイアス電流と入力電流とに応じて変換電圧を出力する。入力電流が所定電流値以上であれば、第1電流電圧変換部は第1バイアス電流より大きい第2バイアス電流に応じて基準電圧を出力し、第2電流電圧変換部は第2バイアス電流と入力電流とに応じて変換電圧を出力して、入力電流に対する変換割合を圧縮して出力電圧を出力する。この場合、基準電圧に対する変換電圧の差電圧を増幅する差動増幅部と検出部とを更に備えており、検出部により、増幅された差動出力信号、あるいは差動増幅部の前後段等において差動増幅信号との間に相関を有する差動信号の差電圧が所定電圧値以上であることを検出して、入力電流が所定電流値以上であることを検出する。この検出結果に基づき、第1及び第2電流電圧変換部への基準電流を第1バイアス電流から第2バイアス電流に切り替える。
【0040】
これにより、入力電流の大きさに適した電流電圧変換特性を設定することができ、広い入力電流範囲に対して最適な出力電圧を得ることができる。入力電流として微小電流が入力される場合に、電流電圧変換特性における変換割合を大きくすることにより、周辺ノイズの影響を受けず入力電流の的確な検出が可能となる。また、所定電流値以下の小さな入力電流に対して電流電圧変換特性の変換割合を大きくしながら、所定電流値以上の大きな入力電流に対して電流電圧変換特性の変換割合を小さくすることにより、広い入力電流範囲において出力電圧範囲を狭く圧縮することができ、次段の回路構成に合わせた出力電圧範囲に設定することができる。
また、電流電圧変換特性が圧縮される前の状態において、基準電圧に対する変換電圧の差電圧である出力電圧と入力電流との間には所定の変換特性があるので、入力電流が所定電流値に達したか否かは出力電圧値が所定電圧値に達したことを検出する検出部を備えることにより検出することができる。また、検出部は、所定電圧値をオフセット電圧とする比較器を含むことが好ましい。
【0041】
ここで、差動増幅信号との間に相関を有する差動信号とは、差動増幅部から差動増幅信号を出力する出力段の前段信号や、差動増幅信号が入力される後段回路において生成される信号であって、差動増幅信号との間に特定の関係を有する信号である。
【0042】
また、請求項に係る電流電圧変換装置は、請求項又はに記載の電流電圧変換装置において、第1電流電圧変換部に第1あるいは第2バイアス電流を供給する第1電流源と、第2電流電圧変換部に第1あるいは第2バイアス電流を供給する第2電流源と、検出部による検出結果に基づき、第1及び第2電流源が出力すべきバイアス電流を制御する制御信号を出力する制御部とを備えることを特徴とする。
【0043】
請求項の電流電圧変換装置では、第1及び第2電流電圧変換部には、第1あるいは第2バイアス電流を供給する第1及び第2電流源を各々備えており、検出部の検出結果に基づいて、制御部が、第1及び第2電流源が出力すべきバイアス電流を制御する制御信号を出力する。
【0044】
これにより、第1及び第2電流源の回路構成に合わせて制御部からの制御信号を適宜に設定することができるので、第1及び第2バイアス電流を切り替える第1及び第2電流源の回路構成に制約を設けることなく回路構成を行うことができる。例えば、制御信号としてデジタル信号を出力すれば、第1及び第2電流源が出力すべきバイアス電流を切替制御することができ、アナログ信号を出力すれば、第1及び第2電流源が出力すべきバイアス電流をバイアス制御することができる。
【0045】
また、請求項に係る電流電圧変換装置は、請求項に記載の電流電圧変換装置において、制御部は、検出部による検出結果に基づきセットされ、入力電流の停止から所定時間の経過後にリセットされるラッチ部を含むことを特徴とする。
【0046】
請求項の電流電圧変換装置では、制御部には、ラッチ部が含まれており、検出部による検出結果に基づいてセットされると共に、入力電流の停止から所定時間の経過後にリセットされる。
【0047】
これにより、検出部による検出結果に基づいて、入力電流の状態が所定電流値以上であるとして、第1及び第2電流源が第2バイアス電流を流すようにラッチ部をセットすると共に、入力電流が停止して所定時間が経過した場合に、入力電流の状態が解除されたとしてラッチ部をリセットして第1及び第2電流源からの電流を第1バイアス電流に戻すことができる。一連の入力電流動作ごとに入力電流強度に合わせた電流電圧変換特性を設定することができる。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電流電圧変換装置について具体化した第1乃至第4実施形態を図1乃至図12に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、第1実施形態の電流電圧変換装置を示す回路ブロック図である。図2は、第2実施形態の電流電圧変換装置を示す回路ブロック図である。図3は、第2実施形態の電流電圧変換装置の具体例を示す回路ブロック図である。図4は、第1及び第2実施形態の電流電圧変換装置の動作波形図である。図5は、第3実施形態の電流電圧変換装置を示す回路ブロック図である。図6は、第3実施形態の電流電圧変換装置の具体例を示す回路ブロック図である。図7は、第3実施形態の電流電圧変換装置の動作波形図である。図8は、第4実施形態の電流電圧変換装置を示す回路ブロック図である。図9は、第4実施形態の電流電圧変換装置の動作波形図である。図10は、リセット信号発生回路の具体例を示す回路図である。図11は、リセット信号発生回路の具体例における動作波形図である。図12は、ボトムホールド回路の具体例を示す回路図である。
【0049】
図1に示す第1実施形態の電流電圧変換装置1では、第1従来技術における電流電圧変換装置100に加えてバイアス電流制御部10を備えている。ここで、第1従来技術と同様の構成については同様の符号を付しておりここでの説明は省略する。バイアス電流制御部10では、変換電圧端子VMがボトムホールド回路14に接続され、基準電圧端子VPがオフセット電圧源VSETの高電圧側端子に接続されている。ボトムホールド回路14からの出力端子VM_Hと、オフセット電圧源VSETの低電圧側端子は、入力レベル検出回路11に入力されている。入力レベル検出回路11の出力端子VSは、制御回路12に接続されている。制御回路12のリセット端子VOFFには、リセット信号VOFFが入力されていると共に、出力端子VCが定電流回路13に接続されている。定電流回路13の出力端子は、トランジスタQ101、Q102のエミッタ端子に接続されている。
【0050】
第1実施形態の電流電圧変換装置1における初期状態では、定電流回路13の各々の出力端子へは、バイアス電流IB1、IB2(IB1=IB2)として第1バイアス電流が、トランジスタQ101、Q102と、第1及び第2電流電圧変換部であるダイオードD101、D102を介して、電源電圧VCCから流れ込んでいる。従って、受光していない状態で電流入力信号Iinがない状態において、ダイオードD101、D102に第1バイアス電流が流れることによる電圧降下で、変換電圧端子VM、及び基準電圧端子VPには、ダイオードD101、D102の順方向電圧特性により、共に同一の基準電圧VPが出力された状態となっている。
【0051】
フォトダイオードPDが光信号を受光すると、フォトダイオードPDにより電流入力信号Iinが第1バイアス電流のバイアス電流IB1に加算されるため、ダイオードD101に、電流入力信号Iinの電流分だけ加算された順方向電圧が生ずる。ダイオードD102の順方向電圧は不変であるため、両ダイオードD101、D102による電圧降下の差電圧が出力電圧となる。
【0052】
ここで、電流入力信号Iinが小さい場合には、ダイオードD101、D102の電流・電圧特性において電流が小さな領域を使用するため、第1バイアス電流IB1、IB2も小さな電流値に設定しておくことが好ましい。この時のダイオード特性は、小さな電流の変化割合に対しても電圧の変化割合が小さくならないため、微小な電流の変化に対しても有意な電圧変化がダイオードD101、D102の端子間電圧として現れる。このため、基準電圧端子VPに対する変換電圧端子VMの電圧降下により生ずる差電圧を、差動増幅回路AMP101が検出することができる。ここで検出可能な差電圧は、バイアス電流制御部10におけるオフセット電圧源VSETに比して小さな電圧であるため、入力レベル検出回路11は、バイアス電流IB1、IB2の切り換えのための検出信号VSを出力することはない。
【0053】
電流入力信号Iinが大きくなるにつれ、ダイオードD101の順方向電圧は大きくなっていき、変換電圧端子VMの電圧は降下して、基準電圧端子VPとの差電圧である出力電圧は大きくなっていく。この差電圧が、バイアス電流制御部10におけるオフセット電圧源VSETの電圧値を上まわった時点で、入力レベル検出回路11は、出力電圧が所定電圧値に達しことを検出する。出力端子VSから出力される検出信号VSが反転してハイレベルとなることにより、制御回路12をセットして制御端子VCからハイレベルの制御信号VCを出力する。この制御信号VCを受けて定電流回路13は、バイアス電流IB1、IB2を第1バイアス電流から第2バイアス電流に増加する。これらのバイアス電流IB1、IB2は、トランジスタQ101、Q102を介してダイオードD101、D102に流れる。ここで、ダイオードD101、D102は、導通電流に対する端子間電圧の特性が上に凸の単調増加特性を有しているので、ダイオードD101、D102に流れるバイアス電流IB1、IB2が第1バイアス電流から第2バイアス電流に増加したことにより、変換電圧端子VMに出力される変換電圧出力VMと、基準電圧端子VPに出力される基準電圧出力VPとの差電圧である出力電圧は、電流入力信号Iinに対してより圧縮された特性となる。ここで、基準電圧端子VPに出力される基準電圧出力VPは、ダイオードの電流・電圧特性がより圧縮された動作点における基準電圧VPとなり、ダイオードD101に流れる電流入力信号Iinに従い、圧縮されて出力される変換電圧出力VMとの差電圧を差動増幅回路AMP101に出力する。ダイオードの電流・電圧特性は、バイアス電流を第2バイアス電流に増加させたことにより、第1バイアス電流のときの順方向電圧特性に比してより圧縮された特性となっているので、電流入力信号Iinが大きな電流値で増減しても出力電圧は圧縮された差電圧を維持しており、差動増幅回路AMP101の入力ダイナミックレンジを、小電流領域の電流入力信号Iinに対する場合と同様でよく変更する必要はない。
【0054】
図2に示す第2実施形態の電流電圧変換装置2では、第1実施形態の電流電圧変換装置1における第1及び第2電流電圧変換部であるダイオードD101、D102に加えて、抵抗素子R101、R102を並列に接続とした構成となっている。ここで、第2従来技術、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付しておりここでの説明は省略する。
【0055】
第2実施形態の電流電圧変換装置2における初期状態では、定電流回路13の各々の出力端子へは、バイアス電流IB1、IB2(IB1=IB2)として第1バイアス電流が、トランジスタQ101、Q102を介して並列接続されたダイオードダイオードD101、D102と抵抗素子R101、R102とを通って、電源電圧VCCから流れ込んでいる。ここで、第1バイアス電流を小さく設定しておき、バイアス電流IB1、IB2がダイオードD101、D102を流れず、専ら抵抗素子R101、R102に流れるように設定しておく。即ち、第1バイアス電流のバイアス電流IB1、IB2が流れることによる抵抗素子R101、R102における電圧降下は、ダイオードD101、D102の順方向電圧である略0.7Vより充分に小さな電圧値に設定しておく。この電圧降下により、変換電圧端子VM、及び基準電圧端子VPには、共に同一の基準電圧VPが出力された状態となっている。
【0056】
フォトダイオードPDが光信号を受光すると、フォトダイオードPDにより電流入力信号Iinが第1バイアス電流のバイアス電流IB1に加算されるため、抵抗素子R101に電流入力信号Iinの電流分だけ加算された電圧降下が生ずる。この電圧降下が加算されてもダイオードD101の順方向電圧である略0.7Vより充分に低い電圧であれば電流入力信号Iinは専ら抵抗素子R101を流れることとなる。尚、抵抗素子R102を流れるバイアス電流IB2は第1バイアス電流のまま不変であるため、両抵抗素子R101、R102の電圧降下の差電圧が出力電圧となる。
【0057】
ここで、電流入力信号Iinが小さい場合には、抵抗素子R101に生ずる電圧降下がダイオードD101の順方向電圧である略0.7Vには満たないため、変換電圧端子VMに現れる変換電圧VMは、抵抗素子R101の電圧降下による電圧となる。従って、差電圧である出力電圧は、電流入力信号Iinに対して比例の関係にあることとなり、微小な電流入力信号Iinに対しても有意な出力電圧を得ることができる。この比例領域を適宜に広く取るため、バイアス電流IB1、IB2に流れる第1バイアス電流は適宜に小さな電流値に設定しておくことが好ましい。出力電圧は、差動増幅回路AMP101において検出することができる。ここで検出可能な差電圧は、バイアス電流制御部10におけるオフセット電圧源VSETに比して小さな電圧であるため、入力レベル検出回路11は、バイアス電流IB1、IB2の切り換えのための検出信号VSを出力することはない。
【0058】
電流入力信号Iinが大きくなるにつれ、抵抗素子R101の電圧降下は大きくなっていき、略0.7Vに達した時点で抵抗素子R101に並列に接続されているダイオードD101の順方向電圧に達してダイオードD101が導通を始める。このときの変換電圧端子VMの変換電圧VMを最大降下電圧とし、この時の基準電圧端子VPの基準電圧VPとの差電圧を最大出力電圧とする。バイアス電流制御部10におけるオフセット電圧源VSETの電圧値を、差電圧が最大出力電圧に至るまでの適宜な電圧値に設定しておけば、出力電圧がオフセット電圧源VSETに達した時点で、入力レベル検出回路11は出力電圧が所定電圧値に達しことを検出する。出力端子VSから出力される検出信号VSがハイレベルに反転することにより、制御回路12をセットして制御端子VCからハイレベルの制御信号VCを出力する。この制御信号VCを受けて定電流回路13は、バイアス電流IB1、IB2を第1バイアス電流から第2バイアス電流に増加する。これらのバイアス電流IB1、IB2は、トランジスタQ101、Q102を介して、抵抗素子R101、R102の電圧降下を略0.7Vとなる程度に抵抗素子R101、R102に流れながら、それ以上の電流については、ダイオードD101、D102に流れることとなる。所定電流値以下の電流入力信号Iinでは、抵抗素子R101に流れることによる抵抗素子R101の電圧降下を変換電圧VMとして、電流入力信号Iinに対して比例関係の変換特性を維持しながら、所定電流値以上の電流入力信号Iinでは、ダイオードD101に流れることによるダイオードD101の順方向電圧降下を変換電圧VMとして、電流入力信号Iinに対して圧縮された変換特性とすることができる。
【0059】
従って、所定電流値を適宜に設定することにより、広い電流入力信号Iinに対して出力電圧を所定の差電圧に維持しておくことができ、差動増幅回路AMP101の入力ダイナミックレンジを、小電流域の電流入力信号Iinと大電流域の電流入力信号Iinとの間で変更する必要はない。
【0060】
図3に示す第2実施形態の具体例における電流電圧変換装置2Aでは、バイアス電流制御部10Aにおいて、入力レベル検出回路11は、比較器11Aにより構成されている。比較器11Aの差動入力端子には、ボトムホールド回路14Aにより変換電圧端子VMの変換電圧VMにおけるボトム電圧VM_Hがホールドされて反転入力端子に、基準電圧端子VPの基準電圧VPに対して負のオフセット電圧VSETを付加したオフセット電圧源VSETの低電圧側端子が非反転入力端子に接続されている。比較器11Aの出力端子VSからはハイレベルの論理信号VSが出力されて制御回路12Aに入力される。この信号VSを受けて制御回路12Aはハイレベルの論理信号VCを出力端子VCから出力する。一方、制御回路12Aには、リセット信号VOFFが入力されており、この信号VOFFの入力により制御信号VCをローレベルにリセットする。ここで、リセット信号VOFFは、リセット信号発生回路22から出力されている。変換電圧端子VMと基準電圧端子VPとの差電圧である出力電圧は、差動増幅回路AMP101にて差動増幅された差動出力信号を2値化回路21により論理信号RXに変換する。リセット信号発生回路22は、論理信号RXの入力を受けてリセット信号VOFFを出力する回路である。定電流回路13Aは、バイアス電流IB1、IB2として第1バイアス電流I1、I2を供給するNMOSトランジスタM101、M102で構成される電流源に加え、制御回路12Aからの出力端子VCがゲート端子に接続されるNMOSトランジスタM1、M2と、NMOSトランジスタM1、M2により導通される電流経路におけるバイアス電流値IS1、IS2を決定するための抵抗素子R1、R2とにより構成されている。第1バイアス電流I1、I2は流れつづけているので、第1バイアス電流I1、I2に電流値IS1、IS2を加算した電流値が、第2バイアス電流となる。尚、NMOSトランジスタM101、M102のゲート端子は、図示しない制御電圧によりバイアスされることにより第1バイアス電流I1、I2の定電流特性を維持している。カレントミラー回路などが代表的な回路例である。
【0061】
出力電圧がオフセット電圧源VSETに達した時点で、比較器11Aの反転端子に入力されている変換電圧VMのボトム電圧VM_Hが、非反転端子に入力されているオフセット電圧VSETを付加した基準電圧VPを越えて下がり、比較器11Aの出力信号VSはハイレベルに反転する。ハイレベルの出力信号VSが入力されている制御回路12Aは、ハイレベルの制御信号VCを出力する。制御信号VCは、NMOSトランジスタM1、M2のゲート端子に入力されているので、NMOSトランジスタM1、M2が導通して、抵抗素子R1、R2を通る電流経路が追加接続される。ここで、抵抗素子R1、R2における高電圧側の端子は、トランジスタQ101、Q102のベース・エミッタ接合を介してバイアス電圧源VBIASに接続されているので、バイアス電圧VBIASからベース・エミッタ間の順方向電圧(略0.7V)を減じた電圧値が印加される。これにより、追加された電流経路に流れる電流値IS1、IS2が決定される。第1バイアス電流I1、I2は流れつづけているので、バイアス電圧源VBIASの電圧値、抵抗素子R1、R2の抵抗値を適宜に定めて電流値IS1、IS2を決定することにより、電流値IS1、IS2と第1バイアス電流I1、I2との和として第2バイアス電流が決定される。一方、第2バイアス電流から第1バイアス電流への復帰は、制御回路12Aへのリセット信号VOFFの入力により行われる。リセット信号VOFFの入力により、制御信号VCがローレベルに反転するので、NMOSトランジスタM1、M2が非導通となり追加の電流経路が遮断される。これにより、第1バイアス電流I1、I2の電流経路のみが残される。リセット信号VOFFは、リセット信号発生回路22により生成されるが、これは後述するように、2値化された出力信号RXを検出しておき、所定時間の間に信号RXが出力されないことにより行うことができる。所定時間の間に2値化信号RXが出力されない場合に、一連の電流入力信号Iinの受信が終了したものとしてバイアス電流IB1、IB2のバイアス状態を元の状態に戻す。
【0062】
図4に従来技術との比較において第1及び第2実施形態の簡単な動作波形を示している。電流入力信号Iinについては、電流強度は大小さまざまである。図4においては、第1の電流入力信号Iinの電流パルスに対して、第2乃至第4の電流パルスの強度が大きな場合を示している。第1及び第2従来技術においては、大電流の電流パルスが入力された場合に、変換電圧端子VMにおける変換電圧VMは、基準電圧VPから、ダイオードD101の順方向電圧VBE(略、0.7V)分の電圧降下した電圧でクランプされる。従って、変換電圧VMと基準電圧VPとの差電圧である出力電圧は、第1の電流パルスにおける場合に比して、第2乃至第4の電流パルスにおける場合に大きな値となってしまう。
【0063】
これに対して、第1及び第2実施形態においては、大きな電流パルスである第2の電流パルスが入力されて変換電圧VMが大きく低下して、このボトム電圧がボトムホールド回路14、14Aの出力電圧VM_Hとして入力レベル検出回路11あるいは比較器11Aに入力される。この時のボトム電圧VM_Hは、基準電圧VPに対して負のオフセット電圧VSETを付加された電圧より低電圧に低下するので、入力レベル検出回路11による検出、あるいは比較器11Aの出力反転動作により、変換電圧VMの電圧値が、オフセット電圧VSETとして設定されている所定電圧を越えて低下したことを検出し、出力信号VSをハイレベルに反転する。これにより、制御回路12Aからの制御信号VCもハイレベルとなり、バイアス電流IB1、IB2を第1バイアス電流I1、I2から第2バイアス電流I1+IS1、I2+IS2に増加する。
【0064】
第2バイアス電流I1+IS1、I2+IS2が流れると、この電流のうち、追加された電流IS1、IS2による電圧降下VSHFTが、変換電圧VMと基準電圧VPとに共通に印加される。これに伴い、入力レベル検出回路11あるいは比較器11Aの反転入力であるボトムホールド電圧VM_Hと、非反転入力であるオフセット電圧VSET付きの基準電圧VPとについても、電圧降下VSHFTが印加される。従って、変換電圧VM、基準電圧VP、ボトムホールド電圧VM_H、及びオフセット電圧VSET付きの基準電圧VPは共に、電圧降下VSHFT分の平行移動を受けて低電圧側にシフトして動作を継続する。ここで、先行して電圧降下したボトムホールド電圧VM_Hは、その後の基準電圧VPの平行移動による電圧降下によりオフセット電圧VSETが印加された基準電圧VPとの電位関係が再逆転することとなる。この電圧再逆転により、入力レベル検出回路11あるいは比較器11Aの出力電圧VSはローレベルに反転する。しかしながら、この場合でも、制御回路12、12Aがラッチ部を備えていれば、制御信号VCはハイレベルを維持しつづけて、バイアス電流IB1、IB2として第2バイアス電流を流しつづけることとなる。
【0065】
各電流パルスが終了すると、変換電圧VMにおける電圧降下はなくなり基準電圧VPの電圧レベルに戻るが、この時の基準電圧VPは、第2バイアス電流が流れることにより生成される電圧降下に基づくものである。一方、変換電圧VMのボトムホールド回路VM_Hは、変換電圧VMの電圧上昇には直ちに追従することはできず、ボトムホールド回路14、14Aや、入力レベル検出回路11あるいは比較器11Aの反転入力端子における回路構成に基づき徐々に基準電圧VPに戻っていく。このような状態は、後続の電流パルスが入力されることにより、変換電圧VMが再度電圧降下をして解消される(第2の電流パルスの終了から第3の電流パルスの開始、及び第3の電流パルスの終了から第4の電流パルスの開始の場合)。これに対して、一連の電流パルス入力が完了した第4の電流パルスの終了後においては、変換電圧VMが基準電圧VPに戻った後からボトムホールド電圧VM_Hは電圧値の上昇を始めるが、後述のリセット信号発生回路22により、電流パルスの終了後の所定時間経過後に発生されるリセット信号VOFFが制御回路12、12Aをリセットして制御信号VCをローレベルに戻す。これにより、NMOSトランジスタM1、M2はオフし追加の電流経路は遮断され、バイアス電流IB1、IB2は第1バイアス電流I1、I2に戻る。従って、変換電圧VM,基準電圧VP等も初期の電圧に戻り次の電流パルスの入力待ち状態に移行する。尚、このとき、図示しない制御回路にリセット信号VOFF等を入力することより、ボトムホールド回路14、14Aの出力端子を、変換電圧端子VMにショートするように設定してやれば、ボトムホールド電圧VM_Hの残存電圧も一気に解消されて好都合である。
【0066】
図5に示す第3実施形態の電流電圧変換装置3では、第2実施形態における入力レベル検出回路11へのオフセット電圧VSET付き基準電圧VPの入力に代えて、基準電圧VPとは異なる所定の固定電圧VBからの所定電圧VSETの電圧降下電圧を入力している。バイアス電流IB1、IB2の電流値を第1バイアス電流から第2バイアス電流に切り替えるポイントは、第1バイアス電流状態において、所定の電流入力信号Iinにより変換電圧VMが所定の電圧降下を生ずるポイントであるので、入力レベル検出回路31における比較電圧としては、第2バイアス電流により電圧値が変化する基準電圧VPに基づく必要がなく、固定電圧VBからの所定電圧VSETの電圧降下として設定した構成である。ここで、第2従来技術、第1及び第2実施形態と同様の構成については同様の符号を付しておりここでの説明は省略する。また、入力レベル検出回路31、制御回路32、定電流回路33、及びボトムホールド回路34についても、第1実施形態における同様の機能回路ブロックである入力レベル検出回路11、制御回路12、定電流回路13、及びボトムホールド回路14と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0067】
図6に示す第3実施形態の具体例における電流電圧変換装置3Aでは、バイアス電流制御部30Aにおいて、比較器31A、制御回路32A、定電流回路33A、及びボトムホールド回路34Aを備えており、第2実施形態の具体例におけるバイアス電流制御部10Aと同様である。バイアス電流制御部30Aでは、比較器31Aの反転入力端子に、オフセット電圧VSET付きの基準電圧VPが入力されていることに代えて、所定の固定電圧VBからの所定電圧VSETの電圧降下電圧を入力している点が異なっている。第1バイアス電流時の基準電圧VPからのオフセット電圧VSETの電圧降下に代えて、固定電圧VBからの所定電圧VSETの電圧降下が等しくなるように条件つけることは容易であり、第2実施形態の具体例における電流電圧変換装置2Aの場合と同様の電流入力信号Iinにおいて、バイアス電流IB1、IB2の切り換えを行うことができる。ここで、第2実施形態の具体例と同様の構成については同様の符号を付しておりここでの説明は省略する。また、入力レベル検出回路31A、制御回路32A、定電流回路33A、及びボトムホールド回路34Aについても、第2実施形態の具体例における同様の機能回路ブロックである入力レベル検出回路11A、制御回路12A、定電流回路13A、及びボトムホールド回路14Aと同様であるので、ここでの説明は省略する。尚、第3実施形態の具体例3Aでは、入力オフセット電流キャンセル回路35として、増幅回路AMP1を備え、抵抗素子RMを介して変換電圧端子VMと反転入力端子と接続し、抵抗素子RPを介して基準電圧端子VPと非反転入力端子と接続して、更に、両入力端子間を容量素子C1で接続した構成を備えており、増幅回路AMP1の出力端子を電流入力信号Iinに接続している。変換電圧端子VMと基準電圧端子VPとの間の直流的なオフセットを検出して、電流入力信号Iinが入力されている端子にオフセットキャンセル用の電流をフィードバックする構成であるが、このような構成を有している場合においても、本発明は、同様の作用・効果を有するものである。
【0068】
図7に示す第3実施形態の具体例3Aにおける動作波形においては、図4に示す第2実施形態の具体例2Aにおける動作波形と同様の動作波形を示している。第3実施形態の具体例3Aでは、比較器31Aの非反転入力端子に、固定電圧VBから所定電圧VSETの電圧降下をした電圧が入力されている。この電圧は固定である。図7の場合、バイアス電流IB1、IB2が第2バイアス電流に切り替わり基準電圧VPが電圧降下VSHFTした後は、変換電圧VMのボトムホールド電圧VM_Hが、比較器31Aの非反転入力端子への電圧を下回るように設定されているため、比較器31Aからの出力電圧VSはハイレベルを維持している。
【0069】
一連の電流パルスが終了した後は、第2実施形態の具体例2Aの場合と同様に、リセット信号VOFFを待って制御回路32Aがリセットされて制御信号VCをローレベルとしてバイアス電流IB1、IB2の電流値を第1バイアス電流I1、I2に戻すが、この動作については第2実施形態の具体例2Aと同様である。更に、比較器31Aの出力電圧VSは、バイアス電流IB1、IB2が第1バイアス電流に戻った後に、変換電圧端子VMにおける基準電圧VPレベルが上昇することにより、ローレベルに反転する。尚、図7では説明していないが、リセット信号VOFFを使用しなくても、電流パルスの終了後にボトムホールド電圧VM_Hの電圧レベルが、変換電圧VMの電圧レベルである、第2バイアス電流の基準電圧VPレベルに戻る過程で、固定電圧VBからの所定電圧VSETを減じた電圧値を交差するように設定しておけば、電圧値が交差した時点で、比較器31Aの入力電圧関係が逆転して出力電圧VSがローレベルに反転する。ボトムホールド電圧VM_Hの電圧レベルの上昇スピードは、ボトムホールド回路34Aや、比較器31Aの入力端子の回路構成に依存するが、この上昇スピードと、固定電圧VB及び所定電圧VSETの電圧値とを適宜に設定すれば、後述するリセット信号発生回路22が不要となり、制御回路32Aにおけるラッチ部(不図示)の構成も不要となる。
【0070】
図8に示す第4実施形態の電流電圧変換装置4では、第3実施形態における入力レベル検出回路31のボトムホールド回路34への変換電圧VMの入力に代えて、変換電圧VMと基準電圧VPとを差動入力信号として差動増幅回路AMP101で差動増幅した際の差動出力信号VOM、VOPのうち、反転出力信号VOMを入力信号としている。固定電圧VBと所定電圧VSETとを適宜に設定することにより、固定電圧VBからの所定電圧VSETの電圧降下と、ボトムホールド回路44から出力されるボトムホールド電圧VOM_Hとが入力レベル検出回路41に入力、比較されることにより、バイアス電流IB1、IB2の電流値を第1バイアス電流から第2バイアス電流に切り替えるポイントを設定している。ここで、第2従来技術、第1乃至第3実施形態と同様の構成については同様の符号を付しておりここでの説明は省略する。また、入力レベル検出回路41、制御回路42、定電流回路43、及びボトムホールド回路44についても、第3実施形態における同様の機能回路ブロックである入力レベル検出回路31、制御回路32、定電流回路33、及びボトムホールド回路34と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0071】
図9に示す第4実施形態4における動作波形においては、図4あるいは図7に示す動作波形と基本的に同様の動作波形を示している。第4実施形態4では、図7に示す第3実施形態の具体例3Aの場合とは異なり、入力レベル検出回路41には、差動増幅回路AMP101の反転出力信号VOMに対するボトムホールド電圧VOM_Hが入力されている。固定電圧VBと所定電圧VSETを適宜に設定しておけば、大きな電流値を有する電流入力信号Iinが入力されると(第2の電流パルス)、入力レベル検出回路41において、ボトムホールド電圧VOM_Hが固定電圧VBから所定電圧VSETが降下した電圧を下回り、バイアス電流IB1、IB2の切り換えを行うべき変換電圧VMの電圧レベルに達したことが検出される。出力電圧VSがハイレベルに反転することにより制御回路42からハイレベルの制御信号VCが出力される動作については、図4あるいは図7と同様である。図9では、バイアス電流IB1、IB2が第2バイアス電流に切り換った後の変換電圧VMと基準電圧VPとの差電圧が、切り替わる前の第1バイアス電流における差電圧に対して圧縮されるように設定されているため、差動増幅回路AMP101の出力信号である反転出力信号VOMの電圧降下は、第2バイアス電流に切り替わった状態において、高く設定されている。その結果、ボトム電圧VOM_Hは、徐々に上昇し、やがて固定電圧VBから所定電圧VSETが降下した電圧を越えて動作を継続するようになる。両電圧が交差した時点で、入力レベル検出回路41の出力電圧VSは、再反転してローレベルを出力する。この場合にも、制御回路42がラッチ部(不図示)を有していれば、制御信号VCは、ハイレベルを維持することができ、第2バイアス電流が印加される状態を継続することができる。
【0072】
一連の電流パルスが終了した後は、図4に示す第2実施形態の場合と同様に、あるいは図7に示す第3実施形態の場合に示されているように、リセット信号VOFFを待って制御回路42Aがリセットされて制御信号VCをローレベルとしてバイアス電流IB1、IB2の電流値を第1バイアス電流I1、I2に戻す。
【0073】
ここで、図10にリセット信号発生回路22の具体例を示す。電流電圧変換装置の出力信号として論理信号RXはPMOSトランジスタMD1のゲート端子に接続されており、PMOSトランジスタMD1のソース端子は電源減圧VCCに接続され、ドレイン端子は定電流源IDLを介し、更に並列に容量素子CD1を介して接地電圧GNDに接続されている。また、ドレイン端子は、インバータゲートINV1に入力されており、インバータゲートINV1の出力端子がリセット信号発生回路22の出力端子VOFFとなっている。ここで、PMOSトランジスタMD1のドレイン端子は、論理信号RXに対して論理を反転したピークホールド端子RX_Hを構成している。
【0074】
上記の構成を有するリセット信号発生回路22の動作を、図11の動作波形に基づき説明する。論理信号RXがローレベルに反転すると、PMOSトランジスタMD1がオンし、ピークホールド端子RX_Hがハイレベルとなり、容量素子CD1を電源電圧VCCに充電する。論理信号RXがハイレベルに反転すると、PMOSトランジスタMD1はオフする。容量素子CD1への電荷供給経路が遮断されるので、容量素子CD1の電荷は、定電流源IDLにより放電され、ピークホールド端子RX_Hの電圧は、所定の傾きを有して電圧降下を行う。この状態で、論理信号RXがローレベルとなれば、PMOSトランジスタMD1がオンするので、ピークホールド端子RX_Hは再度電源電圧VCCの電圧レベルまで充電される。こうして、論理信号RXが所定の時間間隔で継続している期間は、ピークホールド端子RX_Hの電圧は、電源電圧VCCの電圧レベルをピーク電圧として所定電圧以上の電圧に維持されている。この電圧をインバータゲートINVD1の閾値電圧以上に設定しておけば、リセット信号VOFFはローレベルに維持され、リセット信号VOFFは出力されない。一連の電流パルスの入力が終了し、論理信号RXがローレベルのパルス信号を出力しなくなると、ピークホールド端子RX_Hの電圧は、定電流源IDLにより時間と共に、一定の傾きで低下していく。そして、所定時間tdの経過時にインバータゲートINVD1の閾値を下回り、インバータゲートINVD1の出力信号VOFFが反転して、ハイレベルのリセット信号VOFFが出力される。
【0075】
また、ボトムホールド回路14、14A、34、34A、44の具体例を図12に示す。入力信号VINは、コレクタ端子が接地電圧GNDに接続されているPNPトランジスタQD1のベース端子に接続されている。トランジスタQD1のエミッタ端子は、接地電圧GNDに接続されている容量素子CD2に接続されると共に、電源電圧VCCに接続されている定電流源IDHからの電流が供給されている。更に、バッファ回路BUFの入力端子に入力されている。バッファ回路BUFの出力端子からボトムホールド信号VIN_Hが出力されている。
【0076】
ボトムホールド回路14、14A、34、34A、44では、定電流源IDHの電流が、トランジスタQD1のエミッタ端子に接続されている容量素子CD2を、入力されている入力信号VINに対してベース・エミッタ間の順方向電圧分だけ高い電圧値まで充電する。次に、入力信号VINの電圧レベルが低下すると、トランジスタQD1が導通して容量素子CD2の電荷を放電するが、PNPトランジスタQD1の特性により、容量素子の端子電圧は、入力信号電圧VINにベース・エミッタ電圧を加算した電圧値以下に放電されることはない。再度、入力信号VINの電圧レベルが上昇すれば、容量素子CD2の端子電圧は、定電流源IDHから出力される電流により容量素子CD2を充電することにより一定の傾きで、入力信号電圧VINにベース・エミッタ間の順方向電圧が加算された電圧値に至るまで充電される。この電圧値をバッファ回路によりバッファリングした信号として出力端子VIN_Hには、ボトムホールドされた信号が得られる。
【0077】
以上、詳細に説明したように、本発明を具体化した第1実施形態によれば、広い電流範囲の電流入力信号Iinに渡って適した電流電圧変換特性の切り換えを、第1電流電圧変換部であるダイオードD101と第2電流電圧変換部であるダイオードD102の各々に入力される基準電流であるバイアス電流IB1、IB2を第1バイアス電流と第2バイアス電流との間で切り替えることで実現することができる。電流入力信号Iinとして微小電流が入力される場合には、バイアス電流IB1、IB2として入力されている第1バイアス電流が小さく設定されて、電流電圧変換を行うダイオードD101、D102のダイオード特性において、小電流の変化割合に対しても電圧の変化割合が小さくならない領域となるので、電流入力信号Iinが第1バイアス電流の中に埋もれることもなく、周辺ノイズの影響を受けずに有意な出力電圧を得ることができる。また、所定電流値以下の小さな電流入力信号Iinに対して電流電圧変換特性の変換割合を大きくしながら、所定電流値以上の大きな電流入力信号Iinに対して電流電圧変換特性の変換割合を小さくすることにより、広い入力電流範囲において出力電圧の範囲を狭く圧縮することができ、次段の回路構成である差動増幅回路AMP101等に合わせた出力電圧範囲に設定することができる。
【0078】
ここで、電流電圧変換特性が圧縮される前の状態において、基準電圧VPに対する変換電圧VMの差電圧である出力電圧と電流入力信号Iinとの間には所定の変換特性があるので、電流入力信号Iinが所定電流値に達したか否かは出力電圧値が所定電圧値に達したことを検出する検出部である入力レベル検出回路11を備えることにより検出することができる。また、入力レベル検出回路11は、所定電圧値をオフセット電圧VSETとしている。
【0079】
また、第2乃至第4実施形態によれば、所定電流値以下の入力電流領域では、第1バイアス電流は抵抗素子R1、R2に流れて基準電圧VPを設定すると共に、電流入力信号Iinも主に抵抗素子R1、R2に流れるので、電流入力信号Iinに対して一定の傾きを有する比例関係の電流電圧変換特性を有した出力電圧が得られる。電流入力信号Iinに対する出力電圧の特性が比例関係の特性であり比較的大きな変換割合を有しているため、微小な電流入力信号Iinに対しても出力電圧を検出することができる。また、所定電流値以上の入力電流領域では、第2バイアス電流は非線形素子であるダイオードD101、D102に流れて基準電圧VPを設定すると共に、電流入力信号Iinも主にダイオードD101、D102に流れるので、電流入力信号Iinに対して上に凸の単調増加な電流電圧変換特性を有した出力電圧が得られる。ダイオードD101、D102をバイアスするために充分大きなバイアス電流IB1、IB2として第2バイアス電流を設定しておけば、大きな電流入力信号Iinの過渡応答に対してもダイオードD101、D102は高速応答性を維持することができ、出力電圧の高速応答性を維持することができる。更に、所定電流値以下の電流入力信号Iinに対して比例関係を有する電流電圧変換特性としながら、所定電流値以上の電流入力信号Iinに対して圧縮された電流電圧変換特性としているので、広い電流入力信号Iinに対して出力電圧範囲を狭い電圧範囲に設定することができ、次段の回路構成である差動増幅回路AMP101等に合わせた出力電圧範囲に設定することができる。
【0080】
また、電流電圧変換特性が圧縮される前の状態において、基準電圧VPに対する変換電圧VMの差電圧である出力電圧と電流入力信号Iinとの間には所定の変換特性があるので、電流入力信号Iinが所定電流値に達したか否かは出力電圧値が所定電圧値に達したことを検出する検出部である入力レベル検出回路11、31、41、あるいは比較器11A、31Aを備えることにより検出することができる。
【0081】
また、第1乃至第4実施形態において、制御部12、12A、32、32A、42にラッチ部を備えることにより、検出部である入力レベル検出回路11、31、41、あるいは比較器11A、31Aからの出力信号VSに基づき状態をセットすると共に、電流入力信号Iinが停止して所定時間が経過した場合に、電流入力信号Iinの状態が解除されたとしてラッチ部をリセットしてバイアス電流IB1、IB2を第1バイアス電流に戻すことができる。一連の電流入力信号Iinの入力動作ごとに入力電流強度に合わせた電流電圧変換特性を設定することができる。但し、第3実施形態については、入力レベル検出回路31、あるいは比較器31Aからの出力信号VSが、電流入力信号Iinの有無の状態を検出することができるので、制御部32においてラッチ部を備える必要はない。
【0082】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、本実施形態においては、非線形素子として接合型のダイオードD101、D102を使用する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、MOSトランジスタで構成されるダイオード素子であってもよい。接合型のダイオード素子を使用すれば電流電圧変換特性として対数圧縮された特性とすることができ、MOSトランジスタで構成されるダイオード素子を使用すれば電流電圧変換特性として平方根圧縮された特性とすることができる。
【0083】
更に、ダイオードD101,D102に代えて、ベース接地構成のバイポーラトランジスタにおけるベース・エミッタ間特性を使用すれば、接合型ダイオード素子における対数圧縮と同様な電流電圧変換特性とすることができる。また、ゲート接地構成のMOSトランジスタにおけるゲート・ソース特性を使用すれば、MOSトランジスタで構成されるダイオード素子における平方根圧縮と同様な電流電圧変換特性とすることができる。
【0084】
また、抵抗素子R1、R2とダイオードD101,D102とを並列に接続して使用する場合に、両素子を共通の電圧源に接続する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、抵抗素子による電圧降下の基準となる電圧源と、ダイオード素子等の非線形素子による電圧降下の基準となる電圧源とを異なる電圧源としても良い。抵抗素子あるいは非線形素子は、第1、第2バイアス電流、及び電流入力信号Iinを流して電圧降下をさせることにより基準電圧VP及び変換電圧VMを出力するために基準となる電圧源に接続されているが、これらの電圧源を抵抗素子と非線形素子とで異なる電圧源とすることにより、第1バイアス電流が流れる抵抗素子と、第2バイアス電流が流れる非線形素子との間で電圧降下量が異なる場合でも、切り替えた前後における基準電圧VPの電圧値を略同一にすることができ、差動増幅回路AMP101等の次段の回路構成における入力仕様にとって好都合とすることができる。
【0085】
また、定電流源13A、33Aに示した構成では、第1バイアス電流と第2バイアス電流との切り換えを、制御回路12A、32Aからの制御信号VCがデジタル信号であるとして説明したが、これに限定されるものではなく、制御信号VCとしてアナログ信号を出力して第1、第2バイアス電流の設定をすることもできる。例えば、制御信号VCとしてデジタル信号を出力すれば、定電流源における第1、第2バイアス電流の設定をスイッチング素子等により切替制御することができ、アナログ信号を出力すれば、定電流源における電流の設定をバイアス制御することができる。
【0086】
また、第4実施形態の電流電圧変換装置4では、差動増幅回路AMP101の差動出力信号VOMを、バイアス電流制御部40のボトムホールド回路44に入力している場合について説明したが、これに限定されるものではなく、差動出力信号VOMとの間に相関を有する差動信号を入力することも可能である。ここで、差動出力信号VOMとの間に相関を有する差動信号とは、差動増幅回路から差動出力信号を出力する出力段の前段信号や、差動出力信号が入力される後段回路において生成される差動信号であって、差動出力信号との間に特定の関係を有する信号である。
【0087】
(付記1) 入力電流に応じて出力される変換電圧と、基準電圧との差電圧を入力電流に対する出力電圧とする電流電圧変換装置において、
基準電流により前記基準電圧を出力する第1電流電圧変換部と、
前記第1電流電圧変換部と同じ電流電圧変換特性を有し、前記入力電流により前記変換電圧を出力する第2電流電圧変換部とを備え、
前記入力電流が所定電流値以上である場合に、前記第1及び第2電流電圧変換部における前記電流電圧変換特性を共に変化させ、前記入力電流に対する前記出力電圧の変換割合を圧縮することを特徴とする電流電圧変換装置。
(付記2) 前記入力電流が所定電流値以下である場合に、
前記第1電流電圧変換部に、前記基準電流として第1バイアス電流を入力して前記基準電圧を出力すると共に、
前記第2電流電圧変換部に前記第1バイアス電流に加えて前記入力電流を入力して前記変換電圧を出力し、
前記入力電流が所定電流値以上である場合に、
前記第1電流電圧変換部に、前記基準電流として前記第1バイアス電流より電流値の大きい第2バイアス電流を入力して前記基準電圧を出力すると共に、
前記第2電流電圧変換部に前記第2バイアス電流に加えて前記入力電流を入力して前記変換電圧を出力することを特徴とする付記1に記載の電流電圧変換装置。
(付記3) 前記第1及び第2電流電圧変換部は、
導通電流に対する端子間電圧の特性が上に凸の単調増加特性である非線形素子を含み、
前記第2バイアス電流以上の電流における前記電流電圧変換特性が、前記非線形素子に基づいて上に凸の単調増加特性となることを特徴とする付記2に記載の電流電圧変換装置。
(付記4) 前記非線形素子は、ダイオード素子を含むことを特徴とする付記3に記載の電流電圧変換装置。
(付記5) 前記ダイオード素子は、接合型のダイオード素子であることを特徴とする付記4に記載の電流電圧変換装置。
(付記6) 前記ダイオード素子は、MOSトランジスタで構成されるダイオード素子であることを特徴とする付記4に記載の電流電圧変換装置。
(付記7) 前記非線形素子は、コレクタ端子とエミッタ端子との間に前記導通電流を流し、ベース端子とエミッタ端子との間の電圧を前記端子間電圧とするベース接地構成のバイポーラトランジスタを含むことを特徴とする付記3に記載の電流電圧変換装置。
(付記8) 前記非線形素子は、ドレイン端子とソース端子との間に前記導通電流を流し、ゲート端子とソース端子との間の電圧を前記端子間電圧とするゲート接地構成のMOSトランジスタを含むことを特徴とする付記3に記載の電流電圧変換装置。
(付記9) 前記第1及び第2電流電圧変換部は、
前記第2バイアス電流時において前記入力電流が主に流れる前記非線形素子と、
前記非線形素子の電流経路と並列に接続され、前記第1バイアス電流時において前記入力電流が主に流れる抵抗素子とを備えることを特徴とする付記3乃至8の少なくとも何れか1項に記載の電流電圧変換装置。
(付記10) 前記抵抗素子による電圧降下の基準となる電圧源は、前記非線形素子による電圧降下の基準となる電圧源とは異なることを特徴とする付記9に記載の電流電圧変換装置。
(付記11) 前記基準電圧に対する前記変換電圧の差電圧が所定電圧値以上であることを検出する検出部を備え、
前記検出部による検出結果に基づき、前記第1及び第2電流電圧変換部には、前記第1バイアス電流に代えて前記第2バイアス電流が入力されることを特徴とする付記2に記載の電流電圧変換装置。
(付記12) 前記基準電圧、及び前記変換電圧を差動入力信号とする差動増幅部を備え、
前記差動増幅部から出力される差動出力信号、あるいは該差動出力信号との間に相関を有する差動信号の差電圧が所定電圧値以上であることを検出する検出部を備え、
前記検出部による検出結果に基づき、前記第1及び第2電流電圧変換部には、前記第1バイアス電流に代えて前記第2バイアス電流が入力されることを特徴とする付記2に記載の電流電圧変換装置。
(付記13) 前記検出部は、
前記所定電圧値をオフセット電圧とする比較器を含むことを特徴とする付記11又は12に記載の電流電圧変換装置。
(付記14) 前記所定電圧値において前記入力電流が前記所定電流値に一致することを特徴とする付記11乃至13の少なくとも何れか1項に記載の電流電圧変換装置。
(付記15) 前記第1電流電圧変換部に前記第1あるいは第2バイアス電流を供給する第1電流源と、
前記第2電流電圧変換部に前記第1あるいは第2バイアス電流を供給する第2電流源と、
前記検出部による検出結果に基づき、前記第1及び第2電流源が出力すべきバイアス電流を制御する制御信号を出力する制御部とを備えることを特徴とする付記11乃至14の少なくとも何れか1項に記載の電流電圧変換装置。
(付記16) 前記制御部は、
前記検出部による検出結果に基づきセットされ、前記入力電流の停止から所定時間の経過後にリセットされるラッチ部を含むことを特徴とする付記15に記載の電流電圧変換装置。
(付記17) 前記制御信号は、デジタル信号であり、
前記第1及び第2電流源が出力すべきバイアス電流を切替制御することを特徴とする付記15又は16に記載の電流電圧変換装置。
(付記18) 前記制御信号は、アナログ信号であり、
前記第1及び第2電流源が出力すべきバイアス電流をバイアス制御することを特徴とする付記15又は16に記載の電流電圧変換装置。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、光通信等において受光した光信号を受光素子により変換した電流信号を始めとする広い電流レンジを有する電流入力信号の有無を検出するために、電圧出力信号に変換する際、電流強度に関わらず電圧出力信号を確実に出力する電流電圧変換装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の電流電圧変換装置を示す回路ブロック図である。
【図2】 第2実施形態の電流電圧変換装置を示す回路ブロック図である。
【図3】 第2実施形態の電流電圧変換装置の具体例を示す回路ブロック図である。
【図4】 第1及び第2実施形態の電流電圧変換装置の動作波形図である。
【図5】 第3実施形態の電流電圧変換装置を示す回路ブロック図である。
【図6】 第3実施形態の電流電圧変換装置の具体例を示す回路ブロック図である。
【図7】 第3実施形態の電流電圧変換装置の動作波形図である。
【図8】 第4実施形態の電流電圧変換装置を示す回路ブロック図である。
【図9】 第4実施形態の電流電圧変換装置の動作波形図である。
【図10】 リセット信号発生回路の具体例を示す回路図である。
【図11】 リセット信号発生回路の具体例における動作波形図である。
【図12】 ボトムホールド回路の具体例を示す回路図である。
【図13】 第1従来技術の電流電圧変換装置を示す回路図である。
【図14】 第2従来技術の電流電圧変換装置を示す回路図である。
【符号の説明】
1、2、2A、3、3A、4、100、200 電流電圧変換装置
10、10A、30、30A、40 バイアス電流制御部
11、31、41 入力レベル検出回路
11A、31A 比較器
12、12A、32、32A、42 制御回路
13、13A、33、33A、43 定電流回路
14、14A、34、34A、44 ボトムホールド回路
21 2値化回路
22 リセット信号発生回路
AMP101 差動増幅回路
D101、D102 ダイオード
M1、M2、M101、M102 定電流源トランジスタ
PD フォトダイオード
R101、R102 抵抗素子

Claims (4)

  1. 入力電流に応じて出力される変換電圧と、基準電圧との差電圧を入力電流に対する出力電圧とする電流電圧変換装置において、
    前記基準電圧を出力する第1電流電圧変換部と、
    前記第1電流電圧変換部と同じ電流電圧変換特性を有し、前記変換電圧を出力する第2電流電圧変換部とを備え、
    前記第1電流電圧変換部および前記第2電流電圧変換部は、入力される電流が大きくなると、前記入力される電流に対する出力される電圧の割合が小さくなるように電圧を出力する特性を有し、
    前記入力電流が所定電流値以下である場合に、前記第1電流電圧変換部は第1バイアス電流に応じて前記基準電圧を出力し、前記第2電流電圧変換部は前記第1バイアス電流と前記入力電流とに応じて前記変換電圧を出力し、および、前記入力電流が所定電流値以上である場合に、前記第1電流電圧変換部は前記第1バイアス電流より大きい第2バイアス電流に応じて前記基準電圧を出力し、前記第2電流電圧変換部は前記第2バイアス電流と前記入力電流とに応じて前記変換電圧を出力して、前記入力電流に対する前記出力電圧の変換割合を圧縮し、
    前記基準電圧に対する前記変換電圧の差電圧が所定電圧値以上であることを検出して、前記入力電流が前記所定電流値以上であることを検出する検出部を更に備え、
    前記検出部による検出結果に基づき、前記第1及び第2電流電圧変換部には、前記第1バイアス電流に代えて前記第2バイアス電流が入力されることを特徴とする電流電圧変換装置。
  2. 入力電流に応じて出力される変換電圧と、基準電圧との差電圧を入力電流に対する出力電圧とする電流電圧変換装置において、
    前記基準電圧を出力する第1電流電圧変換部と、
    前記第1電流電圧変換部と同じ電流電圧変換特性を有し、前記変換電圧を出力する第2電流電圧変換部とを備え、
    前記第1電流電圧変換部および前記第2電流電圧変換部は、入力される電流が大きくなると、前記入力される電流に対する出力される電圧の割合が小さくなるように電圧を出力する特性を有し、
    前記入力電流が所定電流値以下である場合に、前記第1電流電圧変換部は第1バイアス電流に応じて前記基準電圧を出力し、前記第2電流電圧変換部は前記第1バイアス電流と前記入力電流とに応じて前記変換電圧を出力し、および、前記入力電流が所定電流値以上である場合に、前記第1電流電圧変換部は前記第1バイアス電流より大きい第2バイアス電流に応じて前記基準電圧を出力し、前記第2電流電圧変換部は前記第2バイアス電流と前記入力電流とに応じて前記変換電圧を出力して、前記入力電流に対する前記出力電圧の変換割合を圧縮し、
    前記基準電圧、及び前記変換電圧を差動入力信号とする差動増幅部
    前記差動増幅部から出力される差動出力信号、あるいは該差動出力信号との間に相関を有する差動信号の差電圧が所定電圧値以上であることを検出して、前記入力電流が前記所定電流値以上であることを検出する検出部更に備え、
    前記検出部による検出結果に基づき、前記第1及び第2電流電圧変換部には、前記第1バイアス電流に代えて前記第2バイアス電流が入力されることを特徴とする電流電圧変換装置。
  3. 前記第1電流電圧変換部に前記第1あるいは第2バイアス電流を供給する第1電流源と、
    前記第2電流電圧変換部に前記第1あるいは第2バイアス電流を供給する第2電流源と、
    前記検出部による検出結果に基づき、前記第1及び第2電流源が出力すべきバイアス電流を制御する制御信号を出力する制御部とを備えることを特徴とする請求項又はに記載の電流電圧変換装置。
  4. 前記制御部は、
    前記検出部による検出結果に基づきセットされ、前記入力電流の停止から所定時間の経過後にリセットされるラッチ部を含むことを特徴とする請求項に記載の電流電圧変換装置。
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