JP4247179B2 - 積層型セラミック素子 - Google Patents

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本発明は、積層型圧電素子や積層型コンデンサ等の積層型セラミック素子に関するものである。
従来の積層型セラミック素子として、例えば特許文献1に記載されたアクチュエータがある。このアクチュエータでは、表面電極や内部電極といった電極間を電気的に接続するビア電極(スルーホール内の導電部材)が、圧電基板に形成されたスルーホール内の全領域に充填されている。
特開2004−207340号公報
ところで、上述したアクチュエータは次のように製造される。すなわち、内部電極等やビア電極が形成されたグリーンシートを複数積層した後、積層方向にプレスを行って積層体グリーンを作製する。そして、その積層体グリーンを脱脂・焼成した後、分極処理を行ってアクチュエータを完成させる。
しかしながら、焼成時におけるビア電極の収縮率はグリーンシートより大きいのが一般的であるため、ビア電極がスルーホール内の全領域に充填されてなる上記アクチュエータにおいては、焼成時にビア電極が大きく収縮して、スルーホールが著しく変形するおそれがある。このようなスルーホールの変形は、完成したアクチュエータ自体の変形や、内部電極等とビア電極との接続の断線といった不具合の原因となる。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、焼成時におけるスルーホールの変形の抑制を可能にする積層型セラミック素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る積層型セラミック素子は、複数のセラミック層が積層されてなる積層型セラミック素子であって、隣り合うセラミック層の間に形成された内部電極と、セラミック層に形成されたスルーホール内に配置され、セラミック層の両側に位置する内部電極のそれぞれと接続された導電部材とを備え、スルーホールは、一方の開口側に末広がりのテーパ状に形成され、スルーホールの内面は、一方の開口側においてセラミック層の表面から連続する曲面を有し、導電部材は、一方の開口側において内部電極と一体的に形成され、スルーホール内の他方の開口側の領域には導電部材が充填され、スルーホール内の導電部材非充填領域には空隙が形成されていることを特徴とする。
この積層型セラミック素子においては、スルーホール内の他方の開口側の領域に導電部材が充填されている。そのため、スルーホール内の全領域に導電部材が充填されているようなものに比べ、焼成時における導電部材の収縮が小さくなる。しかも、スルーホール内の導電部材非充填領域(スルーホール内において導電部材が充填されていない領域)には空隙が形成されている。そのため、焼成時に導電部材がある程度収縮しても、空隙内において空気等のガスが膨張してスルーホールの内面に圧力が加わり、スルーホールの変形が制限される。従って、この積層型セラミック素子によれば、焼成時におけるスルーホールの変形の抑制が可能になる。
また、スルーホールの内面は、一方の開口側においてセラミック層の表面から連続する曲面を有し、導電部材は、一方の開口側において内部電極と一体的に形成されている。これにより、スルーホールの内面がセラミック層の表面と不連続に形成されているものや、導電部材が内部電極と別体として形成されているものに比べ、焼成時に導電部材が収縮して、スルーホールの内面が曲面として形成された開口側から導電部材が後退するのを抑制することができる。従って、焼成時に内部電極とスルーホール内の導電部材との接続が断線するのを防止することが可能になる。
本発明に係る積層型セラミック素子によれば、焼成時におけるスルーホールの変形の抑制が可能になる。
以下、本発明に係る積層型セラミック素子の好適な実施形態としての積層型圧電素子について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、積層型圧電素子(積層型セラミック素子)1は、個別電極(内部電極)2が形成された圧電体層(セラミック層)3と、コモン電極(内部電極)4が形成された圧電体層(セラミック層)5とが交互に積層され、更に、端子電極17,18が形成された圧電体層7が最上層に積層されることで構成されている。
各圧電体層3,5,7は、チタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電セラミックス材料からなり、例えば「10mm×30mm,厚さ30μm」の長方形薄板状に形成されている。また、個別電極2及びコモン電極4は、Ag及びPdにより構成された導電材料からなり、スクリーン印刷によりパターン形成されたものである。このことは、端子電極17,18を除き、以下に述べる各電極についても同様である。
最上層の圧電体層7から数えて2層目、4層目、6層目、8層目の圧電体層3の上面には、図2に示されるように、複数の長方形状の個別電極2がマトリックス状に配置されている。各個別電極2は、その長手方向が圧電体層3の長手方向と直交するように配置されており、隣り合う個別電極2,2は、所定の間隔をとることによって電気的な独立が達成され、且つ互いの振動による影響が防止されている。
ここで、圧電体層3の長手方向を列方向、当該長手方向と直交する方向を行方向とすると、個別電極2は、例えば4行75列というように配置される(明瞭化のため図面では4行20列とする)。このように、複数の個別電極2をマトリックス状に配置することで、圧電体層3に対して効率の良い配置が可能となるため、圧電体層3において振動に寄与する活性部の面積を維持しつつ、積層型圧電素子1の小型化或いは個別電極2の高集積化を図ることができる。
1行目及び2行目の個別電極2は、1行目と2行目との間で対向する端部を接続端部2aとし、その接続端部2aの直下において圧電体層3に形成されたスルーホール13内の導電部材14に接続されている(図7参照)。同様に、3行目及び4行目の個別電極2は、3行目と4行目との間で対向する端部を接続端部2aとし、その接続端部2aの直下において圧電体層3に形成されたスルーホール13内の導電部材14に接続されている。
更に、圧電体層3の上面の縁部には、上下に位置する圧電体層5のコモン電極4同士を電気的に接続するための中継電極(内部電極)6が形成されている。この中継電極6は、その直下において圧電体層3に形成されたスルーホール13内の導電部材14に接続されている。
なお、最下層の圧電体層3の上面にも、上述した2層目、4層目、6層目、8層目の圧電体層3と同様に個別電極2がマトリックス状に配置されている。ただし、図3に示されるように、最下層の圧電体層3は、中継電極6及びスルーホール13が形成されていない点で、2層目、4層目、6層目、8層目の圧電体層3と異なっている。
また、最上層の圧電体層7から数えて3層目、5層目、7層目の圧電体層5の上面には、図4に示されるように、積層型圧電素子1の積層方向(換言すれば、積層型圧電素子1の厚さ方向、すなわち、圧電体層3,5の厚さ方向)において圧電体層3の各接続端部2aに対向するように中継電極(内部電極)16が形成されている。各中継電極16は、その直下において圧電体層5に形成されたスルーホール13内の導電部材14に接続されている。
更に、圧電体層5の上面にはコモン電極4が形成されている。このコモン電極4は、1行目及び2行目の中継電極16の集合と、3行目及び4行目の中継電極16の集合とのそれぞれを所定の間隔をとって包囲すると共に、積層方向から見て、各個別電極2の接続端部2aを除く部分と重なっている。これにより、圧電体層3,5において各個別電極2の接続端部2aを除く部分に対向する部分の全体を、振動に寄与する活性部として有効に用いることができる。また、コモン電極4は、圧電体層5の外周部から所定の間隔をとって形成され、積層方向において圧電体層3の中継電極6に対向するように圧電体層5に形成されたスルーホール13内の導電部材14に接続されている。
なお、9層目の圧電体層5の上面にも、上述した3層目、5層目、7層目の圧電体層5と同様に中継電極16及びコモン電極4が形成されている。ただし、図5に示されるように、9層目の圧電体層5は、積層方向において圧電体層3の中継電極6に対向するスルーホール13が形成されていない点で、3層目、5層目、7層目の圧電体層5と異なっている。
また、最上層の圧電体層7の上面には、図6に示されるように、積層方向において圧電体層3の各個別電極2の接続端部2aに対向するように端子電極17が形成され、積層方向において圧電体層3の中継電極6に対向するように端子電極18が形成されている。各端子電極17,18は、その直下において圧電体層7に形成されたスルーホール13内の導電部材14に接続されている。
これらの端子電極17,18には、駆動電源に接続するためにFPC(flexible printed circuit board)等のリード線が半田付けされる。そのため、リード線を半田付けするに際して半田を載せ易くすべく、端子電極17,18においては、Ag及びPdにより構成された導電材料からなる下地電極層上に、半田ぬれ性を良好にするためにAgにより構成された導電材料からなる表面電極層が形成されている。
以上のように電極パターンが形成された圧電体層3,5,7の積層によって、最上層の各端子電極17に対しては、積層方向において5つの個別電極2が中継電極16を介在させて整列し、整列した各電極2,16,17は、図7に示されるように、スルーホール13内の導電部材14により電気的に接続されることになる。一方、最上層の端子電極18に対しては、積層方向において4つのコモン電極4が中継電極6を介在させて整列し、整列した各電極4,6,18は、スルーホール13内の導電部材14により電気的に接続されることになる。
なお、積層方向において隣り合うスルーホール13,13は、互いの中心軸がずれるように各圧電体層3,5,7に形成され、スルーホール13内の導電部材14による電気的な接続が確実化されている。
このような積層型圧電素子1における電気的接続により、所定の端子電極17と端子電極18との間に電圧を印加すると、当該所定の端子電極17下に整列する個別電極2とコモン電極4との間に電圧が印加されることになる。これにより、圧電体層3,5においては、図7に示されるように、個別電極2とコモン電極4とで挟まれる部分に電界Eが生じ、当該部分が活性部Aとして変位することになる。従って、電圧を印加する端子電極17を選択することで、マトリックス状に配置された各個別電極2に対応する活性部Aのうち、選択した端子電極17下に整列する活性部Aを積層方向に変位させることができる。このような積層型圧電素子1は、マイクロポンプの弁制御等、微小変位を必要とする種々の装置の駆動源に適用される。
ここで、上述したスルーホール13及び導電部材14について、より詳細に説明する。
図8に示されるように、スルーホール13は、上側に末広がりのテーパ状に形成されている。圧電体層3に形成されたスルーホール13の内面13aは、そのスルーホール13の上側の開口側において圧電体層3の上面3aから連続する曲面Rを有している。また、圧電体層5に形成されたスルーホール13の内面13aは、そのスルーホール13の上側の開口側において圧電体層5の上面5aから連続する曲面Rを有している。これらの曲面Rは、スルーホール13の上側の開口の縁部が丸みを帯びることで形成されている。
導電部材14は、スルーホール13内の下側の領域(所定の領域)を満たし、且つスルーホール13内の上側の領域の内面13aを膜状に覆うように、スルーホール13内において一体的に形成されている。圧電体層3のスルーホール13内に形成された導電部材14は、そのスルーホール13の上側の開口側において個別電極2と一体的に形成されていると共に、そのスルーホール13の下側の開口側において中継電極16と接続されている。また、圧電体層5のスルーホール13内に形成された導電部材14は、そのスルーホール13の上側の開口側において中継電極16と一体的に形成されていると共に、そのスルーホール13の下側の開口側において個別電極2と接続されている。
圧電体層3に形成されたスルーホール13内の導電部材非充填領域(スルーホール13内において導電部材14が充填されていない領域)Sには空隙が形成されている。同様に、圧電体層5に形成されたスルーホール13内の導電部材非充填領域Sには空隙が形成されている。
次に、積層型圧電素子1の製造方法について説明する。
まず、チタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電セラミックス材料に有機バインダや有機溶剤等を混合して素体ペーストを作製し、この素体ペーストを用いて各圧電体層3,5,7となるグリーンシートをドクターブレード法により成形する。
そして、グリーンシートの所定の位置にレーザ光を照射し、当該所定の位置にテーパ状(例えば、上側の開口径が約40μm、下側の開口径が約35μm)のスルーホール13を形成する。このとき、レーザ加工用のマスク形状やレーザ照射条件等をコントロールすることで、スルーホール13の上側(レーザ光出射側)の開口側に曲面Rを形成することができる。
続いて、Ag:Pd=7:3の比率で構成された導電材料に有機バインダや有機溶剤等を混合することで作製された導電ペーストを用いて、グリーンシートの上側からスルーホール13に対して充填スクリーン印刷を行い、スルーホール13内に導電部材14を形成すると共に、グリーンシートの上面におけるスルーホール13の周囲部に導電層を形成する。これにより、導電部材14が、スルーホール13内の下側の領域を満たし、且つスルーホール13内の上側の領域の内面13aを膜状に覆うように、スルーホール13内において一体的に形成されることとなる。
なお、スルーホール13内に対する導電ペーストの充填量をコントロールすることで、焼成後にスルーホール13内に残存する導電材料の量を変化させることができる。また、スルーホール13は上側に末広がりのテーパ状に形成されているため、スルーホール13内に導電部材14を確実に形成することができる。
更に、上述した導電ペーストを用いて、グリーンシートの上面に対してスクリーン印刷を行い、グリーンシートの表面に端子電極17,18の下地電極層及び内部電極2,4,6,16を形成する。このとき、スルーホール13の周囲部には導電層が形成されているため、内部電極2,4,6,16と導電部材14とを確実に一体化することができる。
続いて、電極パターンが形成されたグリーンシートを上述した順序で積層する。そして、約60℃の温度に加熱しながら100MPaの圧力で積層方向にプレスを行って各層を圧着させ、積層体グリーンを作製する。これにより、スルーホール13内の導電部材非充填領域Sに空隙が形成されることとなる。
その後、積層体グリーンを所定の寸法に切断する。そして、切断された積層体グリーンに対して400℃の温度で10時間脱バインダを行い、更に、1100℃の温度で2時間焼成を行う。これにより、有機バインダや有機溶剤等の成分が抜けて、グリーンシートは、チタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電セラミックス材料からなる圧電体層3,5,7となり、内部電極2,4,6,16及び導電部材14は、Ag及びPdにより構成された導電材料からなる電極となる。
続いて、圧電体層7となる焼結シートに形成された下地電極層上に、Agを主成分とする導電材料からなる表面電極層を焼き付けて、端子電極17,18を形成する。なお、表面電極層の材料としてAuやCu等を用いてもよい。また、表面電極層の形成方法としてスパッタリングや無電界メッキ法等を採用してもよい。そして、最後に分極処理を行って積層型圧電素子1を完成させる。
以上説明したように、積層型圧電素子1においては、スルーホール13内の下側の領域に導電部材14が充填されている。そのため、スルーホール内の全領域に導電部材が充填されているようなものに比べ、焼成時における導電部材14の収縮が小さくなる。しかも、スルーホール13内の導電部材非充填領域Sには空隙が形成されている。そのため、焼成時に導電部材14がある程度収縮しても、空隙内において空気等のガスが膨張してスルーホール13の内面13aに導電部材14を介して圧力が均一に加わり、スルーホール13の変形が制限される。従って、積層型圧電素子1によれば、焼成時におけるスルーホール13の変形の抑制が可能になる。
そして、このように、焼成時におけるスルーホール13の変形が抑制されることで、完成した積層型圧電素子1自体の変形や、内部電極2,4,6,16とスルーホール13内の導電部材14との接続の断線といった不具合を防止することが可能になる。
なお、空隙内において空気等のガスが膨張してスルーホール13の内面13aに導電部材14を介して圧力が均一に加わることで、スルーホール13内における導電部材14の偏った収縮(一般的に、導電部材14は重力の影響によって下側に偏るように収縮しようとする)が抑制される。従って、このことによっても、内部電極2,4,6,16とスルーホール13内の導電部材14との接続の断線を防止することができる。
更に、積層型圧電素子1では、圧電体層3に形成されたスルーホール13の内面13aは、そのスルーホール13の上側の開口側において圧電体層3の表面3aから連続する曲面Rを有しており、そのスルーホール13内に形成された導電部材14は、そのスルーホール13の上側の開口側において個別電極2と一体的に形成されている。また、圧電体層5に形成されたスルーホール13の内面13aは、そのスルーホール13の上側の開口側において圧電体層5の表面5aから連続する曲面Rを有しており、そのスルーホール13内に形成された導電部材14は、そのスルーホール13の上側の開口側において中継電極16と一体的に形成されている。
これにより、スルーホールの内面が圧電体層の表面と不連続に形成されているものや、導電部材が内部電極と別体として形成されているものに比べ、焼成時に導電部材14が収縮して(上述したように、一般的に、導電部材14は重力の影響によって下側に偏るように収縮しようとする)、スルーホール13の内面13aが曲面Rとして形成された開口側から導電部材14が後退するのを抑制することができる。従って、焼成時に内部電極2,4,6,16とスルーホール13内の導電部材14との接続が断線するのを防止することが可能になる。
そして、このように、焼成時における内部電極2,4,6,16とスルーホール13内の導電部材14との接続が確実化されることで、内部電極2,4,6,16をより薄く形成することができる。よって、積層型圧電素子1の変位の阻害の抑制、及び積層型圧電素子1の薄型化を実現することが可能になる。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では、スルーホール13内の下側の領域に導電部材14が充填され、スルーホール13内の導電部材非充填領域Sに空隙が形成されていたが、これに限定されるものではない。つまり、スルーホール内の所定の領域に導電部材が充填され、スルーホール内の導電部材非充填領域に空隙が形成されていればよい。
また、上記実施形態では、圧電体層3に形成されたスルーホール13の内面13aは、そのスルーホール13の上側の開口側において圧電体層3の表面3aから連続する曲面Rを有しており、そのスルーホール13内に形成された導電部材14は、そのスルーホール13の上側の開口側において個別電極2と一体的に形成されていたが、これに限定されるものではない。つまり、スルーホールの内面は、そのスルーホールの少なくとも一方の開口側において圧電体層の表面から連続する曲面を有しており、そのスルーホール内に形成された導電部材は、そのスルーホールの内面が曲面として形成された開口側において内部電極と一体的に形成されていればよい。このことは、圧電体層5に形成されたスルーホール13、及びそのスルーホール13内に形成された導電部材14についても同様である。
また、本発明は、積層型圧電素子に限定されず、複数のセラミック層及び内部電極が積層されてなる種々の積層型セラミック素子に適用可能である。
本発明に係る積層型セラミック素子の一実施形態としての積層型圧電素子の分解斜視図である。 図1に示される積層型圧電素子の2層目、4層目、6層目、8層目の圧電体層の平面図である。 図1に示される積層型圧電素子の最下層の圧電体層の平面図である。 図1に示される積層型圧電素子の3層目、5層目、7層目の圧電体層の平面図である。 図1に示される積層型圧電素子の9層目の圧電体層の平面図である。 図1に示される積層型圧電素子の最上層の圧電体層の平面図である。 図1に示されるVII−VII線に沿っての積層型圧電素子の部分断面図である。 図7に示される積層型圧電素子の拡大部分断面図である。
符号の説明
1…積層型圧電素子(積層型セラミック素子)、2…個別電極(内部電極)、3,5…圧電体層(セラミック層)、3a,5a…上面(表面)、4…コモン電極(内部電極)、6,16…中継電極(内部電極)、13…スルーホール、13a…内面、14…導電部材、R…曲面、S…導電部材非充填領域。

Claims (1)

  1. 複数のセラミック層が積層されてなる積層型セラミック素子であって、
    隣り合う前記セラミック層の間に形成された内部電極と、
    前記セラミック層に形成されたスルーホール内に配置され、前記セラミック層の両側に位置する前記内部電極のそれぞれと接続された導電部材とを備え、
    前記スルーホールは、一方の開口側に末広がりのテーパ状に形成され、
    前記スルーホールの内面は、前記一方の開口側において前記セラミック層の表面から連続する曲面を有し、
    前記導電部材は、前記一方の開口側において前記内部電極と一体的に形成され、
    前記スルーホール内の他方の開口側の領域には前記導電部材が充填され、前記スルーホール内の導電部材非充填領域には空隙が形成されていることを特徴とする積層型セラミック素子。
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