JP4245633B2 - フィルタ調整回路 - Google Patents

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Description

本発明は、製造ばらつき等に起因するアナログフィルタ回路の応答特性の変動を自動補正するためのフィルタ調整回路に関するものである。
近年では、CMOS技術の進展に伴い、GHz帯での無線通信LSIの開発、製造が可能となってきた。Bluetoothや無線LANなどの無線通信LSIのCMOS化は、システムの低価格化、低消費電力化及び高速化に寄与している。
このようなシステムでは、アナログフィルタ回路としてトランスコンダクタンスアンプ(Gmアンプ)等のアナログ増幅器を用いた連続時間フィルタが用いられる。このようなアナログフィルタ回路を特にCMOS集積化した場合には、トランジスタの特性ばらつきに起因してトランスコンダクタンスGm値が変動し、アナログフィルタ回路の時定数が大きく変動するため、アナログフィルタ回路の遮断周波数等が周波数軸上でシフトする。
そこで、従来、製造ばらつきに起因するアナログフィルタ回路の特性変動を調整するために、ダミーフィルタを使用したり、アナログフィルタ回路の構成要素であるGmアンプを用いたダミー発振器を使用したりして、フィルタ調整する方法が提案されている。
ところで、前記のフィルタ調整方法では、回路面積の増加や、半導体素子間のミスマッチ、開発工数の増加などの課題が残っており、これ等の課題を解決すべく、例えば特許文献1には、アナログフィルタ回路の入出力信号間の位相差を検出して、アナログフィルタ回路のバイアス量を調整する構成が記載されている。
以下、位相差の検出による従来のフィルタ調整回路を図24を用いて説明する。同図において、201はセレクタ、202はアナログフィルタ回路であるGm−Cフィルタ、203は乗算器、204はフィルタ回路、205は2値化回路、206はアップ/ダウンカウンタ、207はデジタル量をアナログ量に変換してバイアス値を生成するDA変換回路である。
以下、従来のフィルタ調整回路の動作を説明する。尚、Gm−Cフィルタ202は4次のバンドパス特性を有するバターワース型Gm−Cフィルタであるとして説明する。
Gm−Cフィルタ202の調整を行う際、セレクタ201は参照信号がGm−Cフィルタ202に入力されるように設定される。この参照信号としては、Gm−Cフィルタ202の中心周波数を持つ信号が採用される。従って、4次のバターワース型Gm−Cフィルタ202では、中心周波数における入出力信号間の位相回転が−180°であるため、Gm−Cフィルタの入出力信号間の位相差を−180°に調整すれば、中心周波数への合わせ込みが容易に可能である。
次に、Gm−Cフィルタ202の入出力信号は、乗算器203へ入力されて、位相誤差の検出が行われる。乗算器203の出力はフィルタ回路204によって平滑化された後、2値化回路205によって2値情報に変換される。アップ/ダウンカウンタ206は、その2値情報を用いて位相遅れ/位相進みに応じたカウンタ値を計数し、その出力をDA変換回路207によりアナログ量に変換して、Gm−Cフィルタ202のバイアス値を調整する。トランスコンダクタンスGmの制御量が定常になった時、Gm−Cフィルタ202の入出力信号間の位相差は、丁度−180°となる。
特開平10−303699号公報(第1−3頁、第1図)
しかしながら、前記従来のフィルタ調整回路では、乗算器を用いた構成であるため、回路規模が大きく、しかも、参照信号の周波数とフィルタのカットオフ周波数との間に高い精度が要求されるため、複雑且つ高精度な回路構成が要求されるという欠点がある。
しかも、前記従来のフィルタ調整回路では、乗算器を用いるため、アナログフィルタ回路の入出力信号の位相差が±180°又はそれを基準とした値になるような制御にしか対応できず、アナログフィルタ回路の型や種類が制限されて、汎用性が低いという欠点もある。
本発明は、前記の欠点を解決するものであり、その第1の目的は、乗算器を用いず、また参照信号の周波数とアナログフィルタ回路のカットオフ周波数との間に高い精度を要求することなく、簡易な回路構成でもって高精度にフィルタ調整が可能なフィルタ調整回路を提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、前記第1の目的に加えて、アナログフィルタ回路の入出力信号間の位相差が±180°のものに限定されず、種々の位相差となるアナログフィルタ回路であっても簡易にフィルタ調整可能なフィルタ調整回路を提供することにある。
前記第1の目的を達成するために、本発明では、アナログフィルタの出力信号と参照信号とを各々2値又は多値化し、且つ時系列に保持して、その両信号の状態の変化が時間的に所定の位相関係になるように、アナログフィルタ回路のゲインを調整する。
すなわち、請求項1記載の発明のフィルタ調整回路は、制御端子に入力される制御信号値に応じてゲインを可変に調整できるアナログ増幅器を有するアナログフィルタ回路の応答特性を調整するフィルタ調整回路であって、前記アナログフィルタ回路に入力される入力信号及び比較対象となる参照信号を生成するに際し、前記アナログフィルタ回路を通過後の入力信号と前記参照信号との位相差が360°を越えると判断できるように前記アナログフィルタ回路に入力する入力信号と前記参照信号とを所定時間間欠して、この間欠したアナログフィルタ回路への入力信号と間欠した参照信号とを出力する参照信号生成手段と、前記間欠した入力信号を受けて動作した前記アナログフィルタ回路からの出力信号、及び前記参照信号生成手段からの間欠した参照信号を、各々、振幅値に応じた信号に変換する変換手段と、前記変換手段からの2つの出力信号を時系列に保持する保持手段と、前記保持手段に保持されたフィルタ出力時系列信号の状態遷移、又は前記保持手段に保持された参照時系列信号の状態遷移に基づいて、前記アナログフィルタ回路の前記制御端子に入力される制御信号の更新タイミングを示す更新タイミング信号を生成するタイミング生成手段と、前記保持手段に保持されたフィルタ出力時系列信号及び参照時系列信号と、前記タイミング生成手段の更新タイミング信号とを受け、前記受けたフィルタ出力時系列信号及び参照時系列信号の状態に基づいて前記アナログフィルタ回路の制御端子に入力すべき制御信号を生成し、この制御信号を前記更新タイミング信号の受信タイミングに応じて前記アナログフィルタ回路に出力する制御信号生成手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記参照信号生成手段は、所定の基準信号を受け、前記基準信号を分周して、前記アナログフィルタ回路への入力信号及び比較対象の参照信号を生成する分周回路を備えることを特徴とする。
また、前記第2の目的を達成するために、請求項3記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記参照信号生成手段は、前記アナログフィルタ回路への入力信号と前記比較対象の参照信号との何れか一方に配置されて、その入力信号又は参照信号を所定位相遅延させる遅延回路を備えることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記参照信号生成手段は、所定の基準信号を受け、基準信号の変化を鈍らせて、前記アナログフィルタ回路への変化の鈍った入力信号、及び変化の鈍った比較対象の参照信号を生成する波形整形回路を備えたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記参照信号生成手段は、前記アナログフィルタ回路への入力信号と比較対象の参照信号とを同一信号として生成することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記参照信号生成手段は、前記分周回路、前記遅延回路、前記間欠回路、前記波形整形回路の少なくとも2つを備えることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記アナログフィルタ回路は、その応答特性の調整の際に、所定の一部分のフィルタ部のみが使用されることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記変換手段は、前記アナログフィルタ回路の出力信号と前記参照信号とを各々2値化して出力することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記変換手段は、前記アナログフィルタ回路の出力信号と前記参照信号とを各々量子化し、多値信号に変換して出力することを特徴とする。
請求項10記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記保持手段は、前記変換手段により保持されたアナログフィルタ回路からの出力信号の振幅値に応じた時系列の信号、及び参照信号生成手段からの参照信号の振幅値に応じた時系列の信号を、各々、2ポイント以上保持することを特徴とする。
請求項11記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記タイミング生成手段は、前記保持手段に保持された参照時系列信号の立上りエッジを検出し、この検出時に前記更新タイミング信号を生成することを特徴とする。
請求項12記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記タイミング生成手段は、前記保持手段に保持された参照時系列信号の立下りエッジを検出し、この検出時に前記更新タイミング信号を生成することを特徴とする。
請求項13記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記タイミング生成手段は、前記保持手段に保持された参照時系列信号の立上りエッジ及び立下りエッジを検出し、この両検出時に前記更新タイミング信号を生成することを特徴とする。
請求項14記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記タイミング生成手段は、前記保持手段に保持されたフィルタ出力時系列信号の立上りエッジを検出し、この検出時に前記更新タイミング信号を生成することを特徴とする。
請求項15記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記タイミング生成手段は、前記保持手段に保持されたフィルタ出力時系列信号の立下りエッジを検出し、この検出時に前記更新タイミング信号を生成することを特徴とする。
請求項16記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記タイミング生成手段は、前記保持手段に保持されたフィルタ出力時系列信号の立上りエッジ及び立下りエッジを検出し、この両検出時に前記更新タイミング信号を生成することを特徴とする。
請求項17記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記タイミング生成手段は、前記更新タイミング信号の生成周期を任意の所定周期に設定する生成周期設定手段を備えることを特徴とする。
請求項18記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記制御信号生成手段は、前記タイミング生成手段からの更新タイミング信号の受信タイミング毎に、前記アナログフィルタ回路の制御端子に入力すべき制御信号を更新することを特徴とする。
請求項19記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記制御信号生成手段は、前記タイミング生成手段からの更新タイミング信号の出力回数の増大に応じて、生成する制御信号のゲインを小さく変更することを特徴とする。
請求項20記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記制御信号生成手段は、前記保持手段から受けた前記2つの時系列信号のうち、少なくとも一方の時系列信号において、前記タイミング生成手段からの更新タイミング信号の受信時を含む所定時間幅を不感帯とし、この不感帯に含まれる時系列信号値を前記制御信号の生成の判断対象から除外することを特徴とする。
請求項21記載の発明は、前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、前記変換手段は、前記参照信号生成手段が生成した参照信号を受けるのに代えて、前記アナログフィルタ回路の所定内部ノードから取り出した信号を参照信号として受けることを特徴とする。
以上により、請求項1〜21記載の発明では、アナログフィルタ回路からの出力信号と、この出力信号の比較対象である参照信号とが、各々、変換手段により振幅値に応じた信号に変換された後、保持手段によって各々時系列に保持される。そして、保持手段に保持された例えば参照時系列信号の状態遷移に基づいて、例えば参照信号の位相が負値から正値に変化した時点で、タイミング生成手段が更新タイミング信号を生成すると、この時点の参照時系列信号に対するフィルタ出力時系列信号の状態に基づいて、アナログフィルタ回路からの出力信号と参照信号との間の位相関係を把握して、この両信号の位相関係が−180°などの所定関係になるように制御信号生成手段が制御信号を生成するので、この制御信号を受けたアナログフィルタ回路は、その制御信号が示す制御量に応じてゲインを増加又は減少方向に変更する。その結果、アナログフィルタの出力信号の位相は参照信号に対して−180°などの所定の位相関係に近づき、以上の動作の繰り返しにより最終的には所定の位相関係となる。
ここに、参照時系列信号とフィルタ出力時系列信号とに基づいて、アナログフィルタ回路からの出力信号と参照信号との間の位相関係を把握するので、従来のように参照信号の周波数とアナログフィルタのカットオフ周波数との間に高い精度を要求する必要がない。しかも、従来のように乗算器を使用しない。よって、本フィルタ調整回路は、簡易な回路構成となって、回路規模を小規模としながら、アナログフィルタ回路の特性を所望特性に高精度に調整することが可能である。
特に、本発明では、アナログフィルタ回路への入力信号及び参照信号の何れか一方の信号を所定位相遅延させる遅延回路が設けられているので、ターゲット周波数の信号を入力したアナログフィルタ回路の入出力信号間の位相差が所定位相差αである場合には、遅延回路で位相を(180°−α)だけ遅延させれば、そのアナログフィルタ回路の特性を所望特性に高精度に調整できる。従って、従来のように乗算器を用いて入出力信号間の位相差が±180°のアナログフィルタ回路に対してだけでなく、多くの種類のアナログフィルタ回路に対して広く適用可能である。
また、本発明では、アナログフィルタ回路への入力信号と参照信号とを各々所定時間間欠して、それら入力信号及び参照信号の位相関係を予め明確にしたので、ターゲット周波数の信号を入力したアナログフィルタ回路の入出力信号間の位相差が−360°以上となる高次数のアナログフィルタ回路であっても、そのフィルタ回路の特性を所望特性に調整可能である。
更に、本発明では、タイミング生成手段において、更新タイミング信号の生成周期が生成周期設定手段により任意の所定周期に設定されるので、アナログフィルタ回路のゲインが変更された直後でアナログフィルタ回路の出力信号に変動が生じても、この変動が消失した定常後に更新タイミング信号が生成されるようにその生成周期を設定すれば、フィルタ調整回路の誤動作を確実に防止できる。
加えて、本発明では、制御信号生成手段が更新タイミング信号の出力回数に応じて、生成する制御信号のゲインを変更するので、例えば当初は制御信号の持つ制御量を大きく設定し、更新タイミング信号の出力回数が多くなるほど制御信号の制御量を小さく設定すると、調整対象のアナログフィルタ回路の特性を早期に所望特性近傍に調整しつつ、所望特性近傍になった後は精度良くその所望特性に調整することが可能である。
また、本発明では、制御信号生成手段による制御信号の生成に際しては、更新タイミング信号の出力時、即ち、例えば参照信号の位相の負値から正値への変化時には、フィルタ出力時系列信号にノイズが混入し易い状況であるが、この状況でのフィルタ出力時系列信号に不感帯が設けられていて、その不感帯を除く周囲のフィルタ出力時系列信号に基づいて制御信号が生成されるので、ノイズの影響を抑制して、アナログフィルタ回路の特性を所望特性に精度良く調整することが可能である。
以上説明したように、請求項1〜21記載の発明のフィルタ調整回路によれば、乗算器を用いず、また参照信号の周波数とアナログフィルタのカットオフ周波数との間に高い精度を要求することなく、簡易な回路構成の小規模回路でもって高精度なフィルタ調整が可能である。
特に、本発明では、入出力信号間の位相差が±180°のアナログフィルタ回路に対してだけでなく、多くの種類のアナログフィルタ回路に対して広く適用可能である。
以下、本発明の実施形態のフィルタ調整回路について図面を参照しながら説明する。尚、ここで示す実施形態は本発明の一例であり、本発明は必ずしもこれらの実施形態に限定されるものではない。
(実施形態1)
図1は本発明の第1の実施形態におけるフィルタ調整回路の構成を示すものである。
同図において、1は参照信号生成回路、2はフィルタ調整の対象となるGm−Cフィルタ(アナログフィルタ回路)である。前記参照信号生成回路(参照信号生成手段)1は、初期学習期間中にGm−Cフィルタ2に入力される入力信号ISと、比較対象となる参照信号RSとを生成して出力する。前記Gm−Cフィルタ2は、その内部構成を図示しないが、1個、又は相互に接続された複数個のGmアンプ(アナログ増幅器)を含む。8はセレクタであって、初期学習期間中では前記参照信号生成回路1からの入力信号ISを選択し、初期学習の終了後は通常動作での実信号を選択する。
また、3は前記Gm−Cフィルタ2の出力信号OSを2値化して出力する変換回路(変換手段)、4は前記参照信号生成回路1からの参照信号RSを2値化して出力する変換回路(変換手段)、5は前記2個の変換回路3、4の2値化信号を時系列に保持する保持回路(保持手段)である。
更に、6は前記保持回路5に保持された2値化後の参照信号RSの時系列の信号(以下、参照時系列信号という)refの遷移状態に基づいて、前記Gm−Cフィルタ2の制御量を更新する更新タイミング信号enを生成して出力するタイミング生成回路(タイミング生成手段)である。
加えて、7は制御信号生成回路(制御信号生成手段)であって、前記タイミング生成回路6からの更新タイミング信号enを受けると共に、前記保持回路5からの参照時系列信号ref及び前記保持回路5に保持された2値化後のフィルタ出力信号OSの時系列の信号(以下、フィルタ出力時系列信号という)tgtを受け、これらの参照時系列信号ref及びフィルタ出力時系列信号tgtの状態遷移に基づいて、前記Gm−Cフィルタ2のトランスコンダクタンスGm値(ゲイン)を調整するための制御信号CSを生成し、この制御信号CSを前記更新タイミング信号enの受信タイミングに応じて前記Gm−Cフィルタ2の制御端子2aに出力する。Gm−Cフィルタ2は、その制御端子2aに入力された制御信号CSの持つ制御量(Gm値)に応じてゲインを調整する。
次に、本実施形態のフィルタ調整回路の詳細な構成を、その動作説明をしながら更に詳述する。以下、説明の容易化のために、Gm−Cフィルタ2は4次のバターワース型ローパスフィルタであるとする。このバターワース型の構成では、カットオフ周波数fcを持つ信号を入力した場合の入出力信号間の位相回転は−180°である。
図2に、本実施形態での理想的なGm−Cフィルタ2の応答特性(ゲイン特性及び位相特性)を示す。一般的に、Gm−Cフィルタ2では、そのカットオフ周波数fcはトランスコンダクタンスGmに比例し、内部に持つ容量の容量値Cに反比例する。理想的には、図2に示す応答特性を示しても、実際は製造プロセスばらつき等の影響を受けるために、図3(a)及び(b)に示すように、カットオフ周波数fcの値は周波数軸上でシフトする。カットオフ周波数fcの値はトランスコンダクタンスGmに比例するので、図3(a)の+方向のシフトの場合にはトランスコンダクタンスGmの値を減少させ、図3(b)の−方向のシフトの場合にはトランスコンダクタンスGmの値を増加させる調整が必要である。
そこで、Gm−Cフィルタ2の入力信号ISの周波数がカットオフ周波数fcである場合に、その入出力信号間の位相差が−180°になるという特性を利用して、Gm−Cフィルタ2のトランスコンダクタンスGm値の調整を行う。
先ず、初期学習期間では、セレクタ8を参照信号生成回路1側に切換えて、Gm−Cフィルタ2の入力信号として参照信号生成回路1が生成した入力信号ISが選択されるように設定する。ここで、参照信号生成回路1は、システム内外にある基準クロック信号を適宜分周して、カットオフ周波数fcを持つ入力信号ISを生成する。また、参照信号生成回路1は、前記生成するカットオフ周波数fcの入力信号ISと同一の信号を参照信号RSとして出力する。
図3(a)及び(b)に示したように、Gm−Cフィルタ2のカットオフ周波数fcが設計値に対してばらついた場合、カットオフ周波数fcの入力信号ISをGm−Cフィルタ2に入力すると、Gm−Cフィルタ2の入出力特性には、図4(a)に示す理想的な場合、即ち、フィルタ係数(トランスコンダクタンスGm値)が適切な場合に対して、同図(b)に示すように−180°に対してα°だけ位相進みが発生したり、同図(c)に示すように−180°に対してβ°だけ位相遅れが発生する。この位相のずれ状態を検知するには、Gm−Cフィルタ2の出力信号OSと比較対照の参照信号RSとを各々2値情報に変換して、デジタル領域で比較することが効果的である。本実施形態では、変換回路3、4が2値化回路として使用される。この2値化回路は、コンパレータやスライサなどで実現される。
前記変換回路3、4の各出力信号を時系列的に保持する保持回路5としては、図5に示すシフトレジスタが使用される。同図の保持回路5において、51〜54は1ビットのレジスタであり、変換回路3で2値化されたGm−Cフィルタ2の出力信号と参照信号とを各々2ビットのシフトレジスタ(51、52)、(53、54)に格納する。これ等のシフトレジスタ51〜54で得られた参照時系列信号ref及びフィルタ出力時系列信号tgtにより、Gm−Cフィルタ2の出力信号OSと参照信号RSとの負値から正値への両遷移状態を検知する。
尚、変換回路3、4以降のデジタル回路をドライブするクロック信号の周波数は、低雑音性を確保するように、Gm−Cフィルタ2の出力信号OSのカットオフ周波数fcよりも十分に高い周波数に設定される。今、Gm−Cフィルタ2の出力信号OSの位相が製造ばらつきのために理想値に対して進んでいる状態を考えると、図6に示すように、2個のシフトレジスタ51、53の状態遷移に基づいて、参照信号RSの状態遷移とGm−Cフィルタ2の出力信号OSの状態遷移とを知ることが可能である。
図1のタイミング生成回路6は、図5に示したシフトレジスタ51、52に格納された参照時系列信号ref[1:0]を基準として、Gm−Cフィルタ2の制御端子2aに与える制御信号CSの更新タイミング信号enを生成する。このタイミング生成回路6のブロック図を図7に示す。同図のタイミング生成回路6において、61は参照時系列信号refのエッジを検出するエッジ検出回路、62は参照時系列信号ref信の立上り、立下り又はその両エッジの3つのうち何れを使用するかを選択するエッジ選択回路である。例えば、参照時系列信号refの両エッジでタイミング生成回路6を動作させた場合には、図8に示すタイミングチャートに示すように、更新タイミング信号enは参照時系列信号refのLからHレベルへの状態遷移時とHからLレベルへの状態遷移時との双方で発生する。
また、図1の制御信号生成回路7は、前記タイミング生成回路6が出力する更新タイミング信号enの受信タイミングで、保持回路5のシフトレジスタ51〜54の状態からトランスコンダクタンスGm値を制御する制御量を生成する。この制御信号生成回路7のブロック図を図9に示す。同図の制御信号生成回路7において、71は前記保持回路5からの参照時系列信号ref及びフィルタ出力時系列信号tgtに基づいてトランスコンダクタンスGm値の制御量の増減方向を決定する増減方向決定回路、72は前記増減方向決定回路71の出力に基づいてGm−Cフィルタ2の制御量の更新値「+1」、「−1」及び「0」のうち何れかを選択する第1のセレクタ、73は前記タイミング生成回路6からの更新タイミング信号enを受けて、前記第1のセレクタ72の出力と「0」との何れかを選択する第2のセレクタ、74は加算器、75はGm−Cフィルタ2の制御量のデジタル値を格納する制御量保持ブロックであって、この制御量保持ブロック75で保持された制御量は前記加算器73で次回の更新値と加算される。76は前記制御量保持ブロック75で保持されたデジタル値の制御量をアナログ量に変換し、Gm−Cフィルタ2の制御量として出力するDA変換回路であって、このDA変換回路76の出力は制御信号CSとしてGm−Cフィルタ2の制御端子2aに入力される。更に、77はホールド信号生成部であって、更新タイミング信号enを受けると共に、前記第2のセレクタ73の選択出力を受け、このセレクタ73の出力値が「0」値であることが所定の複数回継続すると、学習完了と判断して、ホールド信号を生成して制御量保持ブロック75に出力して、制御量を固定させるものである。
前記図9の制御信号生成回路7において、前記増減方向決定回路71は、保持回路5から参照時系列信号(2ビット系列)ref[1:0]とフィルタ出力時系列信号(2ビット系列)tgt[1:0]とにおいて、ref[1:0]={H、L}の場合には参照信号RSの立上りエッジを指し、{L、H}の場合は立下りエッジを示す。この参照信号RSの立上りエッジの時にtgt[1:0]={L、L}ならば、Gm−Cフィルタ2の出力信号OSの位相が設計値−180°に対して進んでいる状況であるので、トランスコンダクタンスGm値を小さくして位相を遅らせる処理が必要である。逆に、tgt[1:0]={H、H}ならば、Gm−Cフィルタ22の出力信号OSの位相が設計値−180°に対して遅れている状況であるので、トランスコンダクタンスGm値を大きくして位相を進める処理を行う。同様に、参照信号RSの立下りエッジの時にtgt[1:0]={L、L}ならば、Gm−Cフィルタ2の出力信号OSの位相が設計値−180°に対して遅れている状況であるので、トランスコンダクタンスGm値を大きくして位相を進める処理が必要である。逆に、tgt[1:0]={H、H}ならば、Gm−Cフィルタ2の出力信号OSの位相が設計値−180°に対して進んでいる状況であるので、トランスコンダクタンスGm値を小さくして位相を遅らせる処理を行う。
即ち、増減方向決定回路71は、図9に示すように、参照時系列信号ref[1:0]とフィルタ出力時系列信号tgt[1:0]との組合せが、{H、L、L、L}ならばトランスコンダクタンスGm値を小に、{H、L、H、H}ならばGm値を大に、{L、H、L、L}ならばGm値を大に、{L、H、H、H}ならばGm値を小に各々制御するよう、「+1」又は「−1」を選択し、前記の組合せ以外の場合には「0」を選択するよう、第1のセレクタ72を制御する。従って、増減方向決定回路71は、図10のタイミングチャートに示すように、第1に保持回路5からの参照時系列信号ref[1:0]の状態から参照信号RSのエッジ情報を検出し、第2にそのエッジ情報を検出した際のフィルタ出力時系列信号tgt[1:0]の状態からトランスコンダクタンスGmの制御方向を検出し、その後、第3にセレクタ72を用いて更新量「+1」、「−1」又は「0」を選択し、この更新量を前回の制御量に加算器74で加算して、制御量を更新し、第4にこの制御量を示す制御信号CSをGm−Cフィルタ2の制御端子2aに出力して、Gm−Cフィルタ2のトランスコンダクタンスGm値を更新する構成となっている。
以上から判るように、本実施形態では、従来のように乗算器を使用しないので、回路規模を小規模にできる。更に、保持回路5からの参照時系列信号ref[1:0]とフィルタ出力時系列信号tgt[1:0]とに基づいて、アナログフィルタ回路からの出力信号と参照信号との間の位相関係を把握して、制御量の増減方向を決定するので、従来のように参照信号の周波数とアナログフィルタのカットオフ周波数との間に高い精度を要求する必要がない。
また、本実施形態では、制御量の学習完了時には、ホールド信号生成部77が制御量を固定させるので、制御量の増減変動がない。この点、図24に示した従来の技術では、Gm−Cフィルタ202の入出力信号間の位相差が定常状態に収束した際であっても、乗算器203の出力信号が1周期で平均的に0となるため、アップ/ダウンカウンタ206は1周期の間で常に増減動作を繰り返す欠点があり、しかも、この増減変動を防止するように自動調整を強制終了しても、その終了タイミングが正確でなければアップ/ダウンカウンタ206には誤差が残留する欠点がある。
尚、本実施形態において、タイミング生成回路6は、参照信号RSの両エッジを基に更新タイミング信号enを生成したが、参照信号RSの立上りエッジのみ又は立下りエッジのみを用いても良く、更には、Gm−Cフィルタ2の出力信号OSの立上りエッジのみ、立下りエッジのみ、又はその両エッジを基に更新タイミング信号enを生成しても、同様の機能を実現することが可能である。
また、本実施形態において、変換回路3、4は2値化回路で構成し、保持回路5は1ビットのシフトレジスタ51〜54を複数個備えて構成したが、変換回路3、4をAD変換器で構成したり、保持回路5をそのAD変換器のビット幅に合わせたシフトレジスタで構成しても、同様の機能を実現することが可能である。
(実施形態2)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。
前記図1に示した実施形態1では、Gm−Cフィルタ2のカットオフ周波数fcの信号をGm−Cフィルタ2に入力した際に、Gm−Cフィルタ2の入出力信号間の位相差が−180°となる場合について説明した。この実施形態1では、参照信号RSとGm−Cフィルタ2の入力信号ISとは全く同一として、参照信号RSとGm−Cフィルタ2の出力信号OSとの位相差が−180°になるように、制御量を更新した。しかし、この更新制御は、4次のバターワース型のフィルタに限って可能である。従って、カットオフ周波数の信号を入力した際の入出力信号間の位相差が−180°以外となるGm−Cフィルタには実施形態1は適用できない。更に、Gm−Cフィルタの入力としてカットオフ周波数fc以外の周波数の信号しか入力できない状況も想定される。
本実施形態では、入出力信号間の位相差が−180°以外となるGm−Cフィルタに対しても適用可能なフィルタ調整回路を例示するものである。
図11は、本実施形態2のフィルタ調整回路の要部を示し、参照信号生成回路11及びGm−Cフィルタ21の構成が異なる。他の構成は図1と同様であるので、それ等の説明は省略する。
図11において、21はGm−Cフィルタ、11は参照信号生成回路、8はセレクタである。前記参照信号生成回路11において、111は基準信号を発生する基準信号発生回路、112は前記基準信号を分周する分周回路、113は前記分周回路112の出力信号を所定時間遅延させる遅延回路である。前記遅延回路113は、DLL回路等により構成されていて、入力信号に対して任意の遅延量を設定することが可能である。
本実施形態では、カットオフ周波数fcの信号をGm−Cフィルタ21に入力した際のGm−Cフィルタ21の入出力信号間の位相差が、設計値では例えば−135°となる場合を想定して説明する。前記実施形態1では、Gm−Cフィルタ2の出力信号OSと比較対象となる参照信号RSとの位相差が−180°となるように制御量を調整する構成であった。そこで、本実施形態では、分周回路112にて基準信号をカットオフ周波数fcを持つ信号に分周した後、この信号を遅延回路113にて−45°(−180°−(−135°))の遅延時間だけ遅延し、その遅延後の信号を入力信号ISとしてGm−Cフィルタ21に入力する構成としている。
従って、本実施形態では、前記実施形態1と同様に、Gm−Cフィルタ21の出力信号OSと参照信号RSとの位相差が−180°となるように制御量を制御するのみで、Gm−Cフィルタ21自体が有する位相差(−180°以外の位相差)に依存しないフィルタ調整を行うことが可能である。
尚、本実施形態では、遅延回路113をGm−Cフィルタ21の入力信号ISを生成するパスに配置したが、参照信号RSを生成するパスに配置しても、同様の効果を得ることが可能であるのは、勿論である。
(実施形態3)
続いて、本発明の第3の実施形態のフィルタ調整回路を説明する。
前記実施形態1及び2に示したフィルタ調整回路は、何れも、Gm−Cフィルタ2、21の出力信号OSと参照信号RSとの間の位相差が−180°となる。Gm−Cフィルタの次数が高次になると、−360°以上の位相回転が発生するため、実施形態1及び2では調整を正しく行うことが困難になる。本実施形態では、−360°以上の位相回転が発生するGm−Cフィルタに対しても、良好にフィルタ調整を可能にする実施形態を例示する。
図12は、本実施形態のフィルタ調整回路の構成を示す。同図では、参照信号生成回路12、Gm−Cフィルタ22及び制御信号生成回路17の内部構成が異なる。。前記Gm−Cフィルタ22は、高次数のフィルタで構成されていて、例えばカットオフ周波数fcでの位相特性として−360°の位相回転が発生するものである。
前記参照信号生成回路12の内部構成を図13に示す。同図の参照信号生成回路12において、111は基準信号発生回路、112は基準信号を分周する分周回路、114は前記分周回路112で分周された信号を所定時間間欠する開閉回路(間欠回路)である。前記開閉回路114は、図14に示すように、分周回路112からの出力信号を3周期毎に閉じてその出力を許可し、3周期毎にHレベルとなる信号を生成し、この間欠性を持つ信号を入力信号ISとしてGm−Cフィルタ22に出力すると共に参照信号RSとして出力する。従って、Gm−Cフィルタ22の入出力信号間の位相差が−360°であっても、図14に示すように、Gm−Cフィルタ22の出力信号OSが入力信号ISに対して−360°の位相差を有することが簡易に認識することが可能である。
次に、前記制御信号生成回路17の回路構成を図15に示す。同図の制御信号生成回路17では、タイミング生成回路6からの更新タイミング信号enと、保持回路5からのフィルタ出力時系列信号tgtのみが入力される。この制御信号生成回路17において、171はエッジ検出回路であって、前記保持回路5からのフィルタ出力時系列信号tgtの所定の立上り又は立下りエッジを検出してstop信号stを出力する。79はカウンタであって、タイミング生成回路6が生成した更新タイミング信号enをリセット信号rstとして受けて「0」にリセットされてカウントを再開した後、前記エッジ検出回路171からstop信号stを受けた際にはそのカウント値をホールドする。即ち、カウンタ79は、参照信号RSとGm−Cフィルタ22の出力信号OSとの間のエッジ間隔を検出する。77は参照信号RSとGm−Cフィルタ22の出力信号OSとの間のエッジ間隔の理想値(−360°)に相当する基準値、78は減算器であって、前記基準値77から前記カウンタ79のカウント値を減算する。72は第1のセレクタであって、前記減算器78の減算結果に基づいて、カウンタ79のカウント値が基準値77に近づくように制御量の更新値「+1」、「−1」及び「0」の何れかを選択する。73は第2のセレクタであって、前記エッジ検出回路171からのstop信号stを受けて、前記第1のセレクタ72の出力と更新値「0」との何れかを選択する。74、75及び76は、前記図9で説明したと同様の加算器、制御量保持ブロック及びDA変換回路である。
従って、本実施形態では、カウンタ79のカウント値により、参照信号RSとGm−Cフィルタ22の出力信号OSとの間の現在の位相差を把握して、その位相差が理想値(−360°)に一致するようにトランスコンダクタンスGm値の制御量を更新するので、カットオフ周波数fcにおける位相特性が−360°以上であったとしても、フィルタ調整を高精度に行うことが可能である。
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4のフィルタ調整回路を説明する。
図16は、本実施形態4のフィルタ調整回路に備える参照信号生成回路13の内部構成を示す。他の構成は図1と同様であるので、その説明は省略する。
図16の参照信号生成回路13では、基準信号生成回路111の基準信号を分周する分周回路112の後段に、フィルタ回路(波形整形回路)115が配置される。このフィルタ回路115は、例えばRC型ローパスフィルタで構成されていて、前記分周回路112からの分周信号が矩形波であるとすると、その分周信号の周波数に応じてフィルタ回路115のRC時定数が決定されていて、その分周信号の波形を鈍らせるものである。この鈍らせた信号がGm−Cフィルタ2への入力信号IS及び参照信号RSとなる。
従って、本実施形態では、Gm−Cフィルタ2への入力信号IS及び参照信号RSの変化が緩やかであるので、変換回路3、4でのGm−Cフィルタ2からの出力信号の2値化及び参照信号RSの2値化に際して、その2値化を正しく行うことができ、2値化への変換ミスマッチを軽減することができる。
(実施形態5)
続いて、本発明の実施形態5のフィルタ調整回路について説明する。
本実施形態は、Gm−CフィルタのトランスコンダクタンスGmの値を更新した後に、Gm−Cフィルタの出力信号OSにその更新に伴う波形歪が発生した場合の対策に関する。
本実施形態のフィルタ調整回路の全体構成は図1と同様である。本実施形態では、図1のタイミング生成回路6を変形する。本実施形態のタイミング生成回路を図17に示す。同図のタイミング生成回路16では、図7に示したタイミング生成回路6の内部構成に対して、更に、エッジカウント回路63が追加される。このエッジカウント回路63は、参照時系列信号refに基づいてエッジ検出回路61が出力する参照信号RSの立上りエッジ及び立下りの数をカウントし、予め設定された回数(例えば2回)カウントした後のエッジ検出タイミングで更新タイミング信号enを生成して出力する。前記設定回数(2回)は、トランスコンダクタンスGmの値の更新後からその更新に起因するGm−Cフィルタの出力信号OSの波形歪みが消失するまでの時間に相当するエッジカウント数である。
従って、本実施形態では、図18に示すように、トランスコンダクタンスGm値の更新結果が反映された後に、同図に斜線で示す時間幅でGm−Cフィルタ2の出力信号OSが変動するが、この変動が収束して定常となるまでのウェイト期間をエッジカウント回路(更新タイミング信号enの生成周期を任意に設定する生成周期設定手段)63のエッジカウント数により設定することが可能であるので、フィルタ調整回路の誤動作を回避することが可能である。
(実施形態6)
更に、本発明の実施形態6のフィルタの調整回路について説明する。
図19は、本実施形態のフィルタの調整回路に備える制御信号生成回路117の内部構成を示す。全体構成は図1と同様であるので、その説明を省略する。
図19の制御信号生成回路117では、図9に示した制御信号生成回路7に対して、更にゲイン調整部172と、カウンタ173とが追加される。尚、図19では、図9に示したホールド信号生成部77は省略している。
前記カウンタ173は、タイミング生成回路6からの更新タイミング信号enの出力回数をカウントする。また、ゲイン調整部172は、前記カウンタ173のカウント値に応じてゲインを調整し、カウンタ173のカウント値が小さい際にはゲインを大きく、カウント値が大きくなるに従いゲインを小さく設定する。例えば、制御量保持ブロック75が4ビット構成である場合に、カウント値が「0」値の場合にはゲインを「8」に、「1」値の場合には「4」に、「2」値の場合には「2」に、「3」値の場合には「1」に設定する。
従って、本実施形態では、タイミング生成回路6からの更新タイミング信号enの出力回数に応じて、当初では大きなゲインでトランスコンダクタンスGmの値を更新でき、フィルタ調整が進行すると、小さなゲインで精度良くトランスコンダクタンスGmの値を更新できるので、フィルタ調整を短時間で精度良く行うことが可能である。
(実施形態7)
次に、本発明の実施形態7のフィルタ調整回路を説明する。
図20は、本実施形態のフィルタ調整回路に備える保持回路15の内部構成を示す。全体構成は図1と同様であるので、その説明を省略する。
図20に示した保持回路15では、変換回路3、4からの振幅値に応じた2つの信号を時系列に保持する場合に、変換回路4からの参照信号の時系列保持に1ビットのシフトレジスタ55〜58を4段使用し、変換回路3からのフィルタ出力信号の時系列保持に1ビットのシフトレジスタ150〜155を6段使用している。
そして、制御信号生成回路7の増減方向決定回路71(図9参照)における制御量の増減方向の決定を、図21に示すように、参照時系列信号ref[1:0]での振幅値の変化時(同図ではLからHへの変化時を例示している)、換言すれば、図8から判るように更新タイミング信号enの出力時に、この時間幅を不感帯として設け、この期間でのフィルタ出力時系列信号tgtの振幅値を同図に*印で示すように制御信号CSの生成の判断対象から除外して、その不感帯を除く振幅値からGm−Cフィルタ2の制御量の増減方向を決定するようにしている。
従って、本実施形態では、参照時系列信号ref[1:0]での振幅値の変化時に、フィルタ出力時系列信号tgtの一部の微妙な振幅変化が正確に1ビットのシフトレジスタ152、153に格納できない場合でも、精度良く制御量の増減方向を決定することが可能であり、より柔軟にGm−Cフィルタ2のフィルタ調整を行うことができる。
(実施形態8)
続いて、本発明の実施形態8のフィルタ調整回路を説明する。
前記実施形態1では、保持回路5以降のデジタル回路を駆動するクロック信号の周波数を、Gm−Cフィルタ2のカットオフ周波数fcに対して十分高い周波数に設定したが、本実施形態では、Gm−Cフィルタ2に入力される入力信号の周波数と、必要とされるフィルタ調整精度とに応じたクロック信号周波数に設定する。このクロック信号は、例えば、図13に示した基準信号発生回路111で発生する基準信号を基に生成される。
これにより、本実施形態では、フィルタ調整回路の最適化を図ることが可能である。
(実施形態9)
次に、本発明の実施形態9のフィルタ調整回路を説明する。
以上の説明では、フィルタ調整を行う際とその後の実信号を扱う通常動作の際のGm−Cフィルタの構成は全く同一であるとして説明してきた。本実施形態では、フィルタ調整を行う際と実信号を扱う際とでGm−Cフィルタの構成を切り替える場合を扱う。
本実施形態では、Gm−Cフィルタが複素フィルタである場合を説明する。複素フィルタは、その入出力信号をそれらの実部と虚部とに分けることにより、正及び負の周波数の概念を扱うことができる特徴を持つ。図22は、本実施形態でのフィルタ調整の対象となる複素フィルタを構成するバンドパスフィルタを示している。このバンドパスフィルタは、双対な2個のGm−C型のローパスフィルタ23、24と、これ等を結合する理想変成器25とにより構成されていて、R(実数)入力とI(虚数)入力との位相差に応じたバンドパスフィルタを実現している。
図22に示した複素フィルタでは、その応答特性を直接的に調整するのは非常に複雑な制御が必要となる。そこで、本実施形態ではフィルタ調整を行う際に、複素フィルタを構成する一方のGm−C型のローパスフィルタ(一部分のフィルタ部)(例えば23)のみが独立するように構成を変更する。そして、この独立したGm−C型のローパスフィルタ23のみをフィルタ調整の対象として、図1に示したフィルタ調整回路でもってフィルタ調整を行う。
従って、本実施形態では、図22に示した複素フィルタの全体に対してフィルタ調整を行う場合に比較して、簡単に且つ効果的にフィルタ調整が可能である。
(実施形態10)
続いて、本発明の実施形態10のフィルタ調整回路を説明する。
図23は本実施形態のフィルタ調整回路の全体構成を示す。同図のフィルタ調整回路では、参照信号生成回路1が入力信号ISのみを生成して、参照信号を生成せず、Gm−Cフィルタ26内の所定内部ノードからの信号を参照信号RSとして使用している。例えば、Gm−Cフィルタ26が2個の2次のフィルタを直列に接続した構成である場合には、最初段の2次フィルタの出力ノード(所定内部ノード)からの信号を参照信号RSとして使用しても良い。
尚、以上の説明では、アナログフィルタ回路としてGm−Cフィルタを例示したが、オペアンプ等のアナログ増幅器を含むアナログフィルタ回路であれば本発明を適用できるのは、勿論である。
また、以上の説明では、タイミング生成回路6は、保持回路5からの参照時系列信号refに基づいて更新タイミング信号enを生成したが、保持回路5からのフィルタ出力時系列信号tgtに基づいて更新タイミング信号enを生成しても良いのは勿論である。
更に、以上の説明では、2個の変換回路3、4は、Gm−Cフィルタ2からの出力信号OS及び参照信号生成回路1からの参照信号RSを、各々、2値化したが、多値信号に量子化しても良いのは言うまでもない。
以上説明したように、本発明は、製造プロセスのばらつきに起因するアナログフィルタ回路の応答特性の誤差を比較的簡単な回路構成でもって調整できるので、アナログフィルタ回路の応答特性調整回路として有用であり、Bluetooth等の無線LSIやDVDなどのLSIなどのようにアナログフィルタ回路が必要なシステムLSIの全体に適用可能である。
本発明の実施形態1におけるフィルタ調整回路の全体構成図である。 同フィルタ調整回路の調整対象であるGm−Cフィルタの理想的な周波数特性を示す図である。 同Gm−Cフィルタにばらつきがある場合の周波数特性を示し、同図(a)はカットオフ周波数fcが周波数軸上で+方向にシフトした場合を、同図(b)は−方向にシフトした場合を各々示す図である。 同Gm−Cフィルタの入出力特性を示し、同図(a)は理想特性を、同図(b)は−180°に対して進みの位相ずれαが発生してる場合を、同図(c)は遅れの位相ずれβが発生してる場合を各々示す。 同フィルタ調整回路に備える保持回路の構成図である。 同フィルタ調整回路の各部の動作タイミングチャートを示す図である。 同フィルタ調整回路に備えるタイミング生成回路の構成図である。 同タイミング生成回路の動作タイミングチャートを示す図である。 同フィルタ調整回路に備える制御信号生成回路の構成図である。 同制御信号生成回路の動作タイミングチャートを示す図である。 本発明の実施形態2のフィルタ調整回路に備える参照信号生成回路及びGm−Cフィルタの構成図である。 本発明の実施形態3のフィルタ調整回路の全体構成図である。 同フィルタ調整回路に備える参照信号生成回路の構成図である。 同フィルタ調整回路に備える参照信号生成回路及びGm−Cフィルタの動作タイミングチャートを示す図である。 同フィルタ調整回路に備える制御信号生成回路の構成図である。 本発明の実施形態4のフィルタ調整回路に備える参照信号生成回路の構成図である。 本発明の実施形態5のフィルタ調整回路に備えるタイミング生成回路の構成図である。 同フィルタ調整回路の動作タイミングチャートを示す図である。 本発明の実施形態6のフィルタ調整回路に備える制御信号生成回路の構成図である。 本発明の実施形態7のフィルタ調整回路に備える保持回路の構成図である。 同フィルタ調整回路に備える制御信号生成回路において制御信号の生成の判断対象となる2つの時系列信号及び不感帯を示す図である。 本発明の実施形態9のフィルタ調整回路の調整対象であるGm−Cフィルタの構成図である。 本発明の実施形態10のフィルタ調整回路の全体構成図である。 従来のフィルタ調整回路の一例を示す構成図である。
符号の説明
1、11、12、13 参照信号生成回路(参照信号生成手段)
2、21〜26 Gm−Cフィルタ(アナログフィルタ回路)
3、4、205 変換回路(変換手段)
5 保持回路(保持手段)
6、16 タイミング生成回路(タイミング生成手段)
7、17、117 制御信号生成回路(制御信号生成手段)
8、72、73、201 セレクタ
25 変成部
51〜59、151〜155 レジスタ
61、171 エッジ検出回路
62 エッジ選択回路
63 エッジカウント回路(生成周期設定手段)
71 増減方向決定回路
74 加算器
75 制御量保持ブロック
76、207 DA変換回路
78 減算器
79、173 カウンタ
111 基準信号発生回路
112 分周回路
113 遅延回路
114 開閉回路(間欠回路)
115、204 フィルタ回路(波形整形回路)
172 ゲイン調整部
ref 参照時系列信号
tgt フィルタ出力時系列信号

Claims (21)

  1. 制御端子に入力される制御信号値に応じてゲインを可変に調整できるアナログ増幅器を有するアナログフィルタ回路の応答特性を調整するフィルタ調整回路であって、
    前記アナログフィルタ回路に入力される入力信号及び比較対象となる参照信号を生成するに際し、前記アナログフィルタ回路を通過後の入力信号と前記参照信号との位相差が360°を越えると判断できるように前記アナログフィルタ回路に入力する入力信号と前記参照信号とを所定時間間欠して、この間欠したアナログフィルタ回路への入力信号と間欠した参照信号とを出力する参照信号生成手段と、
    前記間欠した入力信号を受けて動作した前記アナログフィルタ回路からの出力信号、及び前記参照信号生成手段からの間欠した参照信号を、各々、振幅値に応じた信号に変換する変換手段と、
    前記変換手段からの2つの出力信号を時系列に保持する保持手段と、
    前記保持手段に保持されたフィルタ出力時系列信号の状態遷移、又は前記保持手段に保持された参照時系列信号の状態遷移に基づいて、前記アナログフィルタ回路の前記制御端子に入力される制御信号の更新タイミングを示す更新タイミング信号を生成するタイミング生成手段と、
    前記保持手段に保持されたフィルタ出力時系列信号及び参照時系列信号と、前記タイミング生成手段の更新タイミング信号とを受け、前記受けたフィルタ出力時系列信号及び参照時系列信号の状態に基づいて前記アナログフィルタ回路の制御端子に入力すべき制御信号を生成し、この制御信号を前記更新タイミング信号の受信タイミングに応じて前記アナログフィルタ回路に出力する制御信号生成手段と
    を備えたことを特徴とするフィルタ調整回路。
  2. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記参照信号生成手段は、
    所定の基準信号を受け、前記基準信号を分周して、前記アナログフィルタ回路への入力信号及び比較対象の参照信号を生成する分周回路を備える
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  3. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記参照信号生成手段は、
    前記アナログフィルタ回路への入力信号と前記比較対象の参照信号との何れか一方に配置されて、その入力信号又は参照信号を所定位相遅延させる遅延回路を備える
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  4. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記参照信号生成手段は、
    所定の基準信号を受け、基準信号の変化を鈍らせて、前記アナログフィルタ回路への変化の鈍った入力信号、及び変化の鈍った比較対象の参照信号を生成する波形整形回路を備えた
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  5. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記参照信号生成手段は、
    前記アナログフィルタ回路への入力信号と比較対象の参照信号とを同一信号として生成する
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  6. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記参照信号生成手段は、
    前記請求項2の分周回路、前記請求項3の遅延回路、請求項4の間欠回路、請求項5の波形整形回路の少なくとも2つを備える
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  7. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記アナログフィルタ回路は、
    その応答特性の調整の際に、所定の一部分のフィルタ部のみが使用される
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  8. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記変換手段は、
    前記アナログフィルタ回路の出力信号と前記参照信号とを各々2値化して出力する
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  9. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記変換手段は、
    前記アナログフィルタ回路の出力信号と前記参照信号とを各々量子化し、多値信号に変換して出力する
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  10. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記保持手段は、
    前記変換手段により保持されたアナログフィルタ回路からの出力信号の振幅値に応じた時系列の信号、及び参照信号生成手段からの参照信号の振幅値に応じた時系列の信号を、各々、2ポイント以上保持する
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  11. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記タイミング生成手段は、
    前記保持手段に保持された参照時系列信号の立上りエッジを検出し、この検出時に前記更新タイミング信号を生成する
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  12. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記タイミング生成手段は、
    前記保持手段に保持された参照時系列信号の立下りエッジを検出し、この検出時に前記更新タイミング信号を生成する
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  13. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記タイミング生成手段は、
    前記保持手段に保持された参照時系列信号の立上りエッジ及び立下りエッジを検出し、この両検出時に前記更新タイミング信号を生成する
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  14. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記タイミング生成手段は、
    前記保持手段に保持されたフィルタ出力時系列信号の立上りエッジを検出し、この検出時に前記更新タイミング信号を生成する
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  15. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記タイミング生成手段は、
    前記保持手段に保持されたフィルタ出力時系列信号の立下りエッジを検出し、この検出時に前記更新タイミング信号を生成する
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  16. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記タイミング生成手段は、
    前記保持手段に保持されたフィルタ出力時系列信号の立上りエッジ及び立下りエッジを検出し、この両検出時に前記更新タイミング信号を生成する
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  17. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記タイミング生成手段は、
    前記更新タイミング信号の生成周期を任意の所定周期に設定する生成周期設定手段を備える
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  18. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記制御信号生成手段は、
    前記タイミング生成手段からの更新タイミング信号の受信タイミング毎に、前記アナログフィルタ回路の制御端子に入力すべき制御信号を更新する
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  19. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記制御信号生成手段は、
    前記タイミング生成手段からの更新タイミング信号の出力回数の増大に応じて、生成する制御信号のゲインを小さく変更する
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  20. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記制御信号生成手段は、
    前記保持手段から受けた前記2つの時系列信号のうち、少なくとも一方の時系列信号において、前記タイミング生成手段からの更新タイミング信号の受信時を含む所定時間幅を不感帯とし、この不感帯に含まれる時系列信号値を前記制御信号の生成の判断対象から除外する
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
  21. 前記請求項1記載のフィルタ調整回路において、
    前記変換手段は、
    前記参照信号生成手段が生成した参照信号を受けるのに代えて、前記アナログフィルタ回路の所定内部ノードから取り出した信号を参照信号として受ける
    ことを特徴とするフィルタ調整回路。
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