JP4244426B2 - 車両用足踏式パーキングブレーキのペダル装置 - Google Patents

車両用足踏式パーキングブレーキのペダル装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両の足踏式パーキングブレーキのペダル装置において、ロックドラムとロックコイルとを備えたペダル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用足踏式パーキングブレーキのペダル装置のペダルおよびロックドラムとしては、図6に示すようなものがある。図6は、アルミニュウム合金製のペダル112のペダルボス部112aが鋼製の中空円筒形状のロックドラム113に一体的に接合される、ペダルの鋳込み部の詳細を示す断面図である。
【0003】
このペダル装置のペダル112およびロックドラム113は、ロックドラム113の内周部の一部に円錐状の部分113bを有しているとともに、この円錐状の部分113bに対応する外周面113aには、ペダルボス部112aとロックドラム113との回転止め用セレーション113aaが刻設されている。
【0004】
通常、鋳込みによって異種金属間の接合を行なう場合、線膨張係数の違いから、接合部には引張残留応力が発生しやすい。図6に示す従来例においても、アルミニュウム合金と鋼との線膨張係数の違いによる収縮率の差により、ペダルボス部112aのX部に大きな引張残留応力が発生することが、実験および有限要素解析等で確かめられている。X部は、ペダルボス部112aとロックドラム113との回転止め用セレーション113aaが刻設され、捩りトルクが印加される重要部位である。かかる部位における引張残留応力の発生は、捩りトルクが印加されていないにも拘らず引張応力が発生していることを意味した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ペダルボス部とロックドラムとの接合部に関するものであり、特にペダルボス部とロックドラムとの回転止め用セレーション部に引張残留応力が発生することを防止し、高い捩り強度信頼性を有する足踏式パーキングブレーキのペダル装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】
本発明にかかる足踏式パーキングブレーキのペダル装置は、請求項1に記載したように、車体に固定されるブラケットと、前記ブラケットに回動可能に軸支されるペダルと、前記ペダルの回動軸が同軸的に位置し一体に回動するよう前記ペダルが鋳込みにより接合されるとともに前記ペダルより線膨張係数が小さいロックドラムと、前記ロックドラムの外周面に巻着された一端が前記ブラケットに固定されるロックコイルとを備えた車両用足踏式パーキングブレーキのペダル装置において、前記ロックドラムは大径部と小径部とからなる中空段付円筒であり、前記小径部に前記ペダルと前記ロックドラムとの回転止め用セレーションが刻設され、前記ペダルの鋳込みボス部が前記セレーションと前記大径部の外周面とに接合されていることを特徴とする車両用足踏式パーキングブレーキのペダル装置である。
【0007】
上記の如き構成とした足踏式パーキングブレーキのペダル装置においては、ロックドラムを中空段付円筒とし、さらにはペダルの鋳込みボス部とロックドラムとの回転止め用セレーションを、収縮率の差による引張残留応力が生じにくい小径部の外周面に刻設する。
【0008】
よって、ペダルの鋳込みボス部のセレーションとの接合部に、捩りトルクが印加されていないにも拘らず引張応力が発生することを回避でき、捩り強度の低下防止、高い捩り強度信頼性確保が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は足踏式パーキングブレーキのペダル装置10の側面図、図2は図1の紙面裏側方向から見た足踏式パーキングブレーキのペダル装置10の側面図、図3は図1のA−A断面図、図4は作動説明図、図5は本発明の鋳込み部の詳細断面図である。
【0011】
最初に、本発明にかかる足踏式パーキングブレーキのペダル装置の構造を説明する。
【0012】
図1〜図3において、ブラケット11は、図示されていない車体に固定される。
【0013】
ペダルボス部12aがロックドラム13に鋳込みにより接合されることにより、ペダル12はロックドラム13と一体化される。ペダルボス部12aは、軸受け14、15を介してブラケット第1ボス部11aに回動可能に軸支される。なお、ペダルの鋳込み部の詳細については後述する。
【0014】
ペダルボス部12a外周のケーブル収納溝12gに、ペダル反力を伝えるケーブル20が収納され、ケーブル20の一端は図示されない車輪内のパーキングブレーキ機構に固定されるとともに、他端はペダルアーム部12iの突出部12fに設けられたケーブル調整部21に固定される。ペダルボス部12a側面の図示されない突起に、ペダルリターンスプリング22の一端が係着されるとともに、他端はブラケット11側面の図示されない突起に係着される。ペダル12は、ケーブル20とペダルリターンスプリング22とにより、図1において時計方向に回動するように付勢されている。
【0015】
ペダルアーム部12iの図1における時計方向の回動は、ブラケット11に嵌着されたストッパ16により規制される。また、ペダルアーム部12iの図1における反時計方向の回動は、車体に設けられた図示されないストッパにより規制される。これにより、ペダルアーム部12iは、ストッパ16と車体に設けられた図示されないストッパとの間を回動することが可能である。なお、図1において二点鎖線で示された位置が、ペダルアーム部12iが最も踏込まれた位置となる。
【0016】
カシメ等でレリーズレバーシャフト51に固定されたレリーズレバー50は、その端部50aにレリーズケーブル56が固定されるとともに、もう一方の端部にはロックコイル40の自由端40bを押圧すべく突出部50b設けられている。レリーズレバーシャフト51は、ブラケット第2ボス部11bに回動可能に軸支される。
【0017】
リターンスプリング57の一端57aがレリーズレバー50のアーム部50cに係着されるとともに、その他端57bはブラケット11に係着されるため、レリーズレバー50は、図2において反時計方向に回動するように付勢される。一方、レリーズケーブル56の他端に固定されたレリーズハンドル60が車体の取付面70に当接しているため、レリーズハンドル60は図2において左方への移動が規制され、レリーズケーブル56には反時計方向の回動力とつりあう張力が発生する。レリーズケーブル56の張力と反時計方向の回動力とのつりあいにより、レリーズレバー50はブラケット11に対して位置決めされる。
【0018】
ロックコイル40は、ロックドラム13の大径部13bに締め代を持って巻着される。その固定端40aは、固定部材54に嵌挿され、ボルト55により固定部材54と一体でブラケット11に固定される。なお、後述のペダルロック解除時、ロックコイル40は自由端側から緊縛力を失いながらスティックスリップを伴って軸方向に移動するため、異音・振動が発生する場合がある。その異音・振動の防止のため、固体潤滑剤として二硫化モリブデンおよび四弗化エチレン樹脂を含み、摩擦調整剤としてカーボン繊維を含み、残部がエポキシ樹脂等からなる乾性皮膜、例えばタカタ(株)製ゾルベスト303ドライコート等がロックコイル40またはロックドラム13にコーティングされていると好ましい。
【0019】
図5は、ペダルの鋳込み部の詳細断面図を示す。ペダルボス部12aが、大径部13bと小径部13aとからなるロックドラム13に鋳込みにより一体的に接合されている。その小径部13aには、ペダルボス部12aとロックドラム13との回転止め用セレーション13aaが刻設されている。ペダルボス部12aの端部12aaは、ロックドラム13の大径部外周面13bb上に一部張り出すように接合部12dが設けられているため、収縮率の差による引張残留応力を接合部の隅部12bに集中させることが可能となる。これにより、回転止め用セレーション13aaと接合されているペダルボス部12aのセレーション部12cに、引張残留応力が発生せず、セレーション13aaとの接合部は高い捩り強度信頼性を有することになる。通常、ペダルにはアルミニュウム合金、マグネシュウム合金等が用いられ、ロックドラム13には鋼が用いられる。
【0020】
次に図4を用いて、本発明にかかる足踏式パーキングブレーキのペダル装置における、ペダルロックおよびペダルロック解除の作動を説明する。なお、回動方向はすべて図4上での表示である。
【0021】
図4(a)は、ペダルパッド部12hが踏込まれていない状態を示す。ペダルアーム部12iは、ケーブル20の張力とペダルリターンスプリング22(図1参照)のスプリング力との合力により、時計方向に回動するように付勢されているとともに、ブラケット11(図1参照)に嵌着されたストッパ16(図1参照)に当接し、反時計方向の反力を受けている。したがって、時計方向の合力と反時計方向の反力との釣合いにより、ペダルアーム部12iの回動が規制されている。
【0022】
図4(b)は、ペダルパッド部12hが踏込まれている状態を示す。ロックドラム13の回動方向は、ロックコイル40を緊縛させる捩り方向と逆になるため、摺動抵抗が小さく、ロックドラム13は滑らかに回動される。
【0023】
図4(c)は、ペダルパッド部12hの踏込みが中断され、ロックドラム13がロックされた状態を示す。ロックドラム13は、ケーブル20の張力とペダルリターンスプリング22(図1参照)のスプリング力との合力により、ロックコイル40を緊縛させる捩り方向と同じ時計方向へ回動するように付勢されている。このため、ロックドラム13の反時計方向への回動が中断されると、ロックドラム13に対するロックコイル40の緊縛力が増加し、ケーブル20の張力とペダルリターンスプリング22(図1参照)のスプリング力との合力より大きい摩擦力がロックコイル40とロックドラム13との密着面に作用し、ロックドラム13がロックされる。このため、ペダルアーム部12iは、ブラケット11に嵌着
されたストッパ16(図1参照)と車体に設けられたストッパ(図示せず)とで規制される回動範囲内において、無段階にロック可能となる。
【0024】
図4(d)は、ロックが解除される状態を示す。レリーズハンドル60(図2参照)が引張られると、その動きはレリーズケーブル56(図2参照)、レリーズレバー50(図2参照)、レリーズレバー50の突出部50b(図2参照)と伝達され、その突出部50b(図2参照)はロックコイル40の自由端40bに当接される。さらにレリーズハンドル60が引張られると、その突出部50bによりロックコイル40の自由端40bが押されるとともに、ロックコイル40が拡張される。このため、ロックドラム13に対するロックコイル40の緊縛力が失われ、ケーブル20の張力とペダルリターンスプリング22(図1参照)のスプリング力との合力により、ロックドラム13は時計方向へ回動しロックが解除される。
【0025】
【発明の効果】
上述したように、本発明にかかる足踏式パーキングブレーキのペダル装置によれば、捩りトルクが印加されるペダルの鋳込み部において、ペダルボス部の端部はロックドラムの大径部外周面上に一部張り出すように接合されているため、収縮率の差による引張残留応力を接合部の隅部に集中させることが可能となり、ペダルボス部のセレーション接合部に引張残留応力が発生せず、セレーション接合部は高い捩り強度信頼性を有することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の側面図を示す。
【図2】図1の紙面裏側方向から見た側面図を示す。
【図3】図1のA−A断面図を示す。
【図4】本発明の実施形態における、作動説明図を示す。
【図5】本発明の実施形態における、鋳込み部の詳細断面図を示す。
【図6】従来の足踏式パーキングブレーキのペダル装置における、鋳込み部の断面図を示す。
【符号の説明】
10 足踏式パーキングブレーキのペダル装置
11 ブラケット
12 ペダル
12a ペダルボス部(ペダルの鋳込みボス部)
13 ロックドラム
13a ロックドラム小径部
13b ロックドラム大径部
13aa 回転止め用セレーション
13bb ロックドラム大径部の外周面
40 ロックコイル

Claims (1)

  1. 車体に固定されるブラケットと、前記ブラケットに回動可能に軸支されるペダルと、前記ペダルの回動軸が同軸的に位置し一体に回動するよう前記ペダルが鋳込みにより接合されるとともに前記ペダルより線膨張係数が小さいロックドラムと、前記ロックドラムの外周面に巻着された一端が前記ブラケットに固定されるロックコイルとを備えた車両用足踏式パーキングブレーキのペダル装置において、前記ロックドラムは大径部と小径部とからなる中空段付円筒であり、前記小径部に前記ペダルと前記ロックドラムとの回転止め用セレーションが刻設され、前記ペダルの鋳込みボス部が前記セレーションと前記大径部の外周面とに接合されていることを特徴とする車両用足踏式パーキングブレーキのペダル装置。
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