JP4807383B2 - 制動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、制動装置に関する。
自動車に設置されているドアは、一般的にヒンジによって車体に取り付けられ、開閉動作はヒンジを中心とした回動によって行なわれるため、ドアの開放時にはその開度に応じてドアは車体の外側に突出することになる。このため、このドア開放時のドアの突出領域に隣接車両等の障害物があると、ドアがこの障害物に干渉してしまう虞がある。そこで、従来、自動車用ドアには、ドアを最大に開いた全開状態(全開位置)と、途中まで開いた半開状態(中間保持位置)とに停止させるドアチェッカが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
このドアチェッカには、車体側のドアヒンジ部分の近傍に基端を揺動自在に取り付けられ先端にストッパを備えたアームと、ドア側に設けられこのアームに対して相対的に摺動するスライダを有する摺動部材とから構成されている。そして、ドアの全開時には、スライダがストッパに当接することで、ドアがそれ以上開かないように完全に規制する構造となっている。そして、スライダは、アームの周面に弾性力により押し付けられる構造となっており、アームの中間部の周面には、縮径部等の屈曲部分が形成され、スライダがこの屈曲部分において大きな摺動抵抗を受けることにより、ドアが中間保持位置に保持される構造となっているものがある。
そして、ドアチェッカには、さらに、ドアの開動作に合わせて繰り出されるワイヤに伴って回転するプーリの回転がスプリングクラッチ機構に伝達されると、クラッチスプリングが締め付けられることにより、固定部と回転子とがともに回転し、回転子と固定部とが所定角度回転すると、クラッチスプリングの回転子側の端部に形成された解除レバーは、制動解除用凸部に当接し、クラッチスプリングに対して回転子が滑る構造によりドアの開動作を制動する制動装置が併設されているものもがある。
特開平8−128261号公報 青木弘、長松昭男著、「新編 工業力学」、第20版、株式会社養賢堂、1979年3月20日、p.52
上述した従来の制動装置では、クラッチスプリングの解除レバーを制動解除用凸部へ当てる構造により一定のトルクで滑るクラッチを構成している。しかしながら、クラッチスプリングに対して回転子が滑る際に振動や音が発生するスティックスリップ現象が発生する場合がある。このスティックスリップ現象は、静摩擦から動摩擦へ変化することにより生じることが一般に知られているが、クラッチスプリングと固定部との間に生じている摩擦力(上記非特許文献1参照)が静摩擦から動摩擦へ変化したときの摩擦力の変化を無くすことは困難である。そして、スティックスリップ現象が発生した場合、回転子が滑る際に振動や音が発生するため、商品力の低下や中間保持位置前での制動機能の安定作動を阻害する虞がある。
以上のことから、本発明は、スティックスリップ現象の発生を抑制することが可能な制動装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る制動装置は、
設置部に固定されるとともに、該設置部に対して相対的に変位する被制動部の動作を制動する制動装置において、
外殻をなす収容容器に回転可能に支持される回転軸と、
前記回転軸周りに回動可能であるとともに弾性部材を介して前記収容容器に結合されることにより、前記回転軸に対する姿勢が保持される固定部と、
前記固定部と隣り合うとともに前記被制動部の動作により前記回転軸に入力された回転力が伝達される回転子と、
前記固定部の周面と前記回転子との周面とに亘って巻き付けられ前記回転子が回転すると摩擦によって該回転子と前記固定部を締め付けるクラッチスプリングと、
前記クラッチスプリングの一端に形成される解除レバーと、
前記固定部と前記回転子とが所定角度回転したときに前記解除レバーと当接する前記収容容器に形成される凸部である制動解除用凸部と、
前記固定部の周面と前記収容容器との間に摩擦を発生させる摩擦手段とを備える
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第2の発明に係る制動装置は、第1の発明に係る制動装置において、
前記摩擦手段は、前記固定部の周面に設置され前記固定部の一方方向の回転のみを制動するワンウェイスプリングである
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第3の発明に係る制動装置は、第1の発明に係る制動装置において、
前記摩擦手段は、前記固定部の周面と前記収容容器との間に設置される弾性体である
ことを特徴とする。
本発明によれば、スティックスリップ現象の発生を抑制することが可能な制動装置を実現することができる。
以下、本発明に係る制動装置の実施例について図を用いて説明する。なお、図1は本発明の第1の実施例に係る制動装置の回転軸の軸方向における断面を示した断面図、図2は図1にA−Aで示す断面における断面図、図3は図1にB−Bで示す断面における断面図、図4は本発明の第2の実施例に係る制動装置における、第1の実施例の図2に相当する断面図、図5は本発明の第2の実施例に係る制動装置における、第1の実施例の図3に相当する断面図、図6は本発明に係る制動装置及びその周辺の構造を示した図、図7は本発明に係る制動装置が設置されるドア内部の構造を示した図である。
はじめに、本発明に係る制動装置及びその周辺の構造について説明する。
図6に示すように、制動装置1は、例えば、車体30の助手席の近傍に設けられるドア31の内部に設置され、ドア31の開動作を制動している。本実施形態においては、ドア31が本発明における被制動部である。なお、制動装置1の設置位置はこれに限定されない。例えば、制動装置1は、車体30の後部座席に設けられるドア32や、運転席の近傍に設けられるドア(図示省略)に設置してもよい。
なお、制動装置1は、ドア31の内部に収容されているため、図6中においては破線で示している。ドア31は、車体30に形成された乗降用開口33に開閉可能に設けられている。具体的には、ドア31は、図6中に破線で示すヒンジ34によって車体30外側に回動しながら開く。
図7は、ドア31において、ドアチェッカ35と制動装置1との近傍を断面して示している。図7に示すように、ドア31は、インナパネル36とアウタパネル37とを備えており、インナパネル36とアウタパネル37とが互いに車幅方向に重なることによって構成されている。
ドアチェッカ35は、インナパネル36とアウタパネル37との間に設置されている。なお、インナパネル36の先端は、車幅方向外側に向かって延びており、略かぎ状となっている。また、ドアチェッカ35は、インナパネル36に固定される本体部38と、本体部38に摺動可能に保持されるアーム部材39と、ヒンジ34(図6参照)とを備えている。
本体部38は、インナパネル36の先端(車幅方向に延びる部位)に設置されている。本体部38内には、アーム部材39を、このアーム部材39が摺動可能であるように挟み込む摺動部材(図示省略)が設けられている。
アーム部材39は、本体部38内を前後方向(ドア31が全閉している状態での車体30前後方向)に貫通するとともに、摺動部材に挟持されている。アーム部材39は、摺動部材に対して摺動可能である。ドア31の開動作に追随して、アーム部材39は、本体部38に対して相対的に変位する。言い換えると、アーム部材39は、ドア31の開動作に追随して、インナパネル36に対して相対的に変位する。
ヒンジ34(図6参照)は、車体30に形成される乗降用開口33の縁に設置されている。ヒンジ34には、アーム部材39の一端が回動可能に固定されている。このため、アーム部材39は、ドア31が開いた状態であっても、一方の端部がヒンジ34で回動することによって、ドア31の姿勢の変位に追随することができる。
アーム部材39の他方の端部には、ストッパ部40が設けられている。ストッパ部40は、本体部38に形成されるアーム部材39が通る開口38aよりも大きい。ストッパ部40が本体部38の開口38aの縁に当接することによって、ドア31がそれ以上開かなくなる。つまり、ストッパ部40が開口38aの縁に当接した状態がドア31の全開の位置となる。
また、アーム部材39には、凹部39aが形成されている。凹部39aは、アーム部材39の表面が凹むことによって形成されている。アーム部材39が、ドア31の開閉にともなって摺動部材に対して摺動すると、この摺動部材が凹部39a内に嵌る。それゆえ、凹部39aが摺動部材を通過する際の摺動抵抗は大きくなる。この結果、凹部39a内に摺動部材が嵌っている状態では、ドア31を当該位置に保持しようとする保持力が発生する。このように、ドア31が開いた状態で保持される位置を中間保持位置とする。
制動装置1は、例えば、インナパネル36のアウタパネル37と対向する面に設置されている。本実施形態においては、インナパネル36が本発明における設置部である。また、制動装置1は、ドアチェッカ35の本体部38よりも車体30後方に配置されている。
ドアチェッカ35のストッパ部40には、ワイヤ41の一方の端部が結合されている。ワイヤ41は、ドア31の開閉に伴うストッパ部40の変位に合わせて図7中に矢印Eで示すように引き出される。ワイヤ41の他方の端部は、後述する回転軸に設置されたプーリ(図示省略)に固定されており、ワイヤ41が引き出されると回転軸は図7中に矢印Fで示すように回転させられる。制動装置1がストッパ部40の動きを制動することによって、ドア31の開動作が制動されるようなる。
次に、本発明の第1の実施例に係る制動装置の構造について説明する。
図1〜3に示すように、制動装置1の外殻をなす収容容器2は、第1のカバー部材10と、第2のカバー部材11とにより構成されている。第1のカバー部材10は、アウタパネル37(図7参照)側に位置し、第2のカバー部材11は、インナパネル36(図7参照)側に位置している。制動装置1は、収容容器2内部に、第1のカバー部材10と第2のカバー部材11とに亘り回転軸12と、後述するスプリングクラッチ機構3とを備えている。
回転軸12端部は、第1のカバー部材10と2のカバー部材11に回転可能に支持されている。なお、実際には回転軸12のインナパネル36側の端部にはドア31(図6参照)の開動作に伴う入力により回転するプーリ等が設置されるが、ここでの図示による説明は省略する。ワイヤ41は、プーリに結合され、プーリに巻き付けられている。そして、ドア31の開放に伴いワイヤ41が引き出されると、プーリが回転することにより、回転軸12にFi方向の回転力が入力される。
スプリングクラッチ機構3は、回転軸12を中心として設置されている。このスプリングクラッチ機構3は、回転子13と、クラッチスプリング14と、固定部15と、解除スプリング16とにより構成されている。本実施形態においては、解除スプリング16が本発明における弾性部材である。
回転子13は、回転軸12に結合されている。回転子13は、例えば、一端が閉塞するとともに他端が開口する円筒状をなしている。また、固定部15も、一端が閉塞するとともに他端が開口する円筒状をなしている。そして、回転子13の外径寸法と固定部15の外径寸法は同じであり、回転子13の周面と固定部15の周面とは面一となっている。
クラッチスプリング14は、コイルばね状の部材である。クラッチスプリング14は、回転子13の外面と固定部15の外面とに亘って巻き付けられており、ドア31の開動作による回転軸12の回転に伴って回転子13が回転しようとすると、固定部15と回転子13とを締め付けるような巻き方になっている。
クラッチスプリング14の固定部15側の端部は固定部15の周面に結合されている。クラッチスプリング14の回転子13側の端部は、回転子13の径方向外側に向かって延びており、解除レバー14aを形成している。また、第1のカバー部材10の解除レバー14aの回転方向における側方には凸部(制動解除用凸部10a)が形成されている。ここで、解除レバー14aと制動解除用凸部10aとの間の角度を角度θ(図2参照)とする。
ドア31の開動作により回転軸12に回転力が入力されると回転子13が固定部15に対して回転軸12周りに回転し、クラッチスプリング14と回転子13との間の摩擦により、クラッチスプリング14が巻き上げられる方向に付勢される。すなわち、クラッチスプリング14は回転子13を締め付ける方向に付勢される。
解除スプリング16は、コイルばね状の部材である。なお、解除スプリング16の形状はコイルばね状以外の形状であってもよい。解除スプリング16は、固定部15の内部に収容されており、解除スプリング16の一方の端部は固定部15に結合され、解除スプリング16の他方の端部は第2のカバー部材11に結合されている。このため、固定部15の姿勢は、解除スプリング16の弾性力によって保持される。
また、固定部15の外面には、ワンウェイスプリング17が取り付けられている。ワンウェイスプリング17の外側には、第2のカバー部材11に円筒部11aが形成されている。そして、ワンウェイスプリング17は、固定部15がFiの方向に回転するときには円筒部11aの内面との摩擦が少なく、固定部15がFoの方向に回転するときには円筒部11aの内面との摩擦が大きくなる構造となっている。
次に、本実施例に係る制動装置の動作について説明する。
図1に示すように、ドア31の開動作による回転軸12の回転によって、回転子13は、矢印Fiの方向に回転すると、クラッチスプリング14は締め付けられる方向に付勢される。これにより、固定部15及び回転子13をクラッチスプリング14が締め付けて摩擦が増大するため、固定部15及び回転子13が一体となって回転する。固定部15及び回転子13が回転すると、固定部15の回転に連動して解除スプリング16が巻き上げられて弾性エネルギを蓄える。
図2中に破線で示すように、制動解除用凸部10aが解除レバー14aに当接する(角度θがゼロになる)と、クラッチスプリング14は緩む方向に付勢される。これにより、回転子13とクラッチスプリング14との間の摩擦が減少するので、回転子13がクラッチスプリング14に対して滑り始める。つまり、固定部15の回転が止まり、かつ、固定部15に対して回転子13が回転し始める。
このとき、本実施形態に係る制動装置においては、ワンウェイスプリング17と円筒部11aの内面との摩擦が増大して固定部15のFo方向の回転を制動するため、固定部15の動きを鈍くすることができる。このため、単位時間当たりに固定部15が回転する量を極力低減して、スティックスリップ現象を抑制することができる。
これにより、従来の制動装置では、クラッチスプリングと固定部との間に生じている摩擦力が静摩擦から動摩擦へ変化したときの摩擦力の変化により、振動や音が発生するスティックスリップ現象が発生する場合があったが、本発明に係る制動装置によればこのスティックスリップ現象を抑制することができる。
次に、本発明の第2の実施例に係る制動装置の構造について説明する。
図4,5に示すように、制動装置1の外殻をなす収容容器4は、第1のカバー部材20と、第2のカバー部材21とにより構成されている。第1のカバー部材20は、アウタパネル37(図7参照)側に位置し、第2のカバー部材21は、インナパネル36(図7参照)側に位置している。制動装置1は、収容容器4内部に、第1のカバー部材20と第2のカバー部材21とに亘り回転軸22と、後述するスプリングクラッチ機構5とを備えている。
回転軸22端部は、第1のカバー部材20と2のカバー部材21に回転可能に支持されている。なお、実際には回転軸22のインナパネル36側の端部にはドア31(図6参照)の開動作に伴う入力により回転するプーリ等が設置されるが、ここでの図示による説明は省略する。ワイヤ41は、プーリに結合され、プーリに巻き付けられている。そして、ドア31の開放に伴いワイヤ41が引き出されると、プーリが回転することにより、回転軸12にFi方向の回転力が入力される。
スプリングクラッチ機構5は、回転軸22を中心として設置されている。このスプリングクラッチ機構5は、回転子23と、クラッチスプリング24と、固定部25と、解除スプリング26とにより構成されている。本実施形態においては、解除スプリング26が本発明における弾性部材である。
回転子23は、回転軸22に結合されている。回転子23は、例えば、一端が閉塞するとともに他端が開口する円筒状をなしている。また、固定部25も、一端が閉塞するとともに他端が開口する円筒状をなしている。そして、回転子23の外径寸法と固定部25の外径寸法は同じであり、回転子23の周面と固定部25の周面とは面一となっている。
クラッチスプリング24は、コイルばね状の部材である。クラッチスプリング24は、回転子23の外面と固定部25の外面とに亘って巻き付けられており、ドア31の開動作による回転軸22の回転に伴って回転子23が回転しようとすると、固定部25と回転子23とを締め付けるような巻き方になっている。
クラッチスプリング24の固定部25側の端部は固定部25の周面に結合されている。クラッチスプリング24の回転子23側の端部は、回転子23の径方向外側に向かって延びており、解除レバー24aを形成している。また、第1のカバー部材20の解除レバー24aの回転方向における側方には凸部(制動解除用凸部20a)が形成されている。ここで、解除レバー24aと制動解除用凸部20aとの間の角度を角度θ(図4参照)とする。
ドア31の開動作により回転軸22に回転力が入力されると回転子23が固定部25に対して回転軸22周りに回転し、クラッチスプリング24と回転子23との間の摩擦により、クラッチスプリング24が締め付けられる方向に付勢される。
解除スプリング26は、コイルばね状の部材である。なお、解除スプリング26の形状はコイルばね状以外の形状であってもよい。解除スプリング26は、固定部15の内部に収容されており、解除スプリング26の一方の端部は固定部25に結合され、解除スプリング26の他方の端部は第2のカバー部材21に結合されている。このため、固定部25の姿勢は、解除スプリング26の弾性力によって保持される。
また、固定部25の周面には、環状のゴム等の弾性体27が取り付けられている。弾性体27の外側には、第2のカバー部材21に円筒部21aが形成されている。そして、弾性体27と固定部25との間、及び、弾性体27と円筒部21aとの間には、摩擦が生じる構造となっている。なお、本実施形態では、ゴム等の弾性体27を設置したが、摩擦を生ずるものであれば金属カラーのような非弾性体を設置するものとしてもよい。さらに、固定部15の底部を第2のカバー部材21と接触させて摩擦する構造としてもよい。
次に、本実施例に係る制動装置の動作について説明する。
図4に示すように、ドア31の開動作による回転軸22の回転によって、回転子23は、矢印Fiの方向に回転すると、クラッチスプリング24は締め付けられる方向に付勢される。これにより、固定部25及び回転子23をクラッチスプリング24が締め付けて摩擦が増大するため、固定部25及び回転子23が一体となって回転する。固定部25及び回転子23が回転すると、固定部25の回転に連動して解除スプリング26が巻き上げられて弾性エネルギを蓄える。
図4中に破線で示すように、制動解除用凸部20aが解除レバー24aに当接する(角度θがゼロになる)と、クラッチスプリング24は緩む方向に付勢される。これにより、回転子23とクラッチスプリング24との間の摩擦が減少するので、回転子23がクラッチスプリング24に対して滑り始める。つまり、固定部25の回転が止まり、かつ、固定部25に対して回転子23が回転し始める。
このとき、本実施形態に係る制動装置においては、弾性体27の内面と固定部25の周面、及び、弾性体27の外面と円筒部21aの内面とが摩擦し、固定部25のFo方向の回転を制動するため、固定部25の動きを鈍くすることができる。このため、単位時間当たりに固定部25が回転する量を極力低減して、スティックスリップ現象を抑制することができる。
これにより、従来の制動装置では、クラッチスプリングと固定部との間に生じている摩擦力が静摩擦から動摩擦へ変化したときの摩擦力の変化により、振動や音が発生するスティックスリップ現象が発生する場合があったが、本発明に係る制動装置によればこのスティックスリップ現象を抑制することができる。
以上のように本発明に係る制動装置によれば、固定部15,25が回転する量を極力低減することができるため、スティックスリップ現象による振動や異雑音の発生を低減することができる。また、回転子13,23がクラッチスプリング14,24に対して滑っているときのトルクを安定化することができるため、ドア31の開動作時の操作フィーリングを向上することができ、商品力を向上することができる。また、中間保持位置前での制動を安定して行うことができる。
本発明は、例えば、自動車に設置されるドアの開動作を制動する制動装置に利用することが可能である。
本発明の第1の実施例に係る制動装置の回転軸の軸方向における断面を示した断面図である。 図1にA−Aで示す断面における断面図である。 図1にB−Bで示す断面における断面図である。 本発明の第2の実施例に係る制動装置における、第1の実施例の図2に相当する 断面図である。 本発明の第2の実施例に係る制動装置における、第1の実施例の図3に相当する 断面図である。 本発明に係る制動装置及びその周辺の構造を示した図である。 本発明に係る制動装置が設置されるドア内部の構造を示した図である。
符号の説明
1 制動装置
2,4 収容容器
3,5 スプリングクラッチ機構
10,20 第1のカバー部材
10a,20a 制動解除用凸部
11,21 第2のカバー部材
11a,21a 円筒部
12,22 回転軸
13,23 回転子
14,24 クラッチスプリング
14a,24a 解除レバー
15,25 固定部
16,26 解除スプリング
17 ワンウェイスプリング
27 弾性体

Claims (3)

  1. 設置部に固定されるとともに、該設置部に対して相対的に変位する被制動部の動作を制動する制動装置において、
    外殻をなす収容容器に回転可能に支持される回転軸と、
    前記回転軸周りに回動可能であるとともに弾性部材を介して前記収容容器に結合されることにより、前記回転軸に対する姿勢が保持される固定部と、
    前記固定部と隣り合うとともに前記被制動部の動作により前記回転軸に入力された回転力が伝達される回転子と、
    前記固定部の周面と前記回転子との周面とに亘って巻き付けられ前記回転子が回転すると摩擦によって該回転子と前記固定部を締め付けるクラッチスプリングと、
    前記クラッチスプリングの一端に形成される解除レバーと、
    前記固定部と前記回転子とが所定角度回転したときに前記解除レバーと当接する前記収容容器に形成される凸部である制動解除用凸部と、
    前記固定部の周面と前記収容容器との間に摩擦を発生させる摩擦手段とを備える
    ことを特徴とする制動装置。
  2. 前記摩擦手段は、前記固定部の周面に設置され前記固定部の一方方向の回転のみを制動するワンウェイスプリングである
    ことを特徴とする請求項1に記載の制動装置。
  3. 前記摩擦手段は、前記固定部の周面と前記収容容器との間に設置される弾性体である
    ことを特徴とする請求項1に記載の制動装置。
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