JP4244092B2 - プリント作製装置及びその制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント作製装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、写真処理技術の進歩により、ネガフィルム(以下、ネガという)の画像情報に基づいて感光材料に露光してカラープリント等(以下、プリントという)を作製するプリント作製装置が普及している。
【0003】
該装置は、光学系手段、該光学系手段に係わる画像処理手段等、薬液や該薬液による化学処理若しくは洗浄等のための処理槽、又は、これらの処理手段等の間で感光材料を工程順に搬送する搬送手段等を同一筐体内に収容し、一貫して連続的かつ自動的に処理できるように構成されて短時間でプリントを作製できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来、このようなプリント作製装置は、オペレータがプリント作製装置に、撮影及び現像済みのネガを装入するか、又は、現像及び定寸カット済みのネガを装入するかによって各工程の処理を開始する。
【0005】
その後、オペレータはプリントのオーダ枚数を入力したり、色や濃度等、焼付状態の指定を行なったりすること等の条件設定入力操作を行うのみでよく、その他の化学処理等の各工程の処理は、装置が自動的に行なっているものが多い。
【0006】
これらのプリント作製装置が取扱えるプリント作製態様は、撮影済みのフィルムを現像処理することから始まり、長尺のネガフィルムからほぼ全コマにわたってプリントを作製する、いわゆる同時プリントと称する「初回プリント」か、顧客のオーダに従って所望の画像コマ(以下、単にコマという)に対してプリントを作製する、いわゆる焼増しと称する「再プリント」かの何れかである。
【0007】
このようなプリント作製態様の状況を考慮して、我々写真処理装置の製造者は、初回プリントと再プリントとに対してそれぞれ所要の処理を自動的に行なわせることができるようにそれぞれに対して別々に「処理モード」を設定してオーダに応じて処理モードを切換してプリント作製するよう設計したプリント作製装置を実用化している。
【0008】
このようなプリント作製装置では、何れかの「処理モード」が選択されると、その処理モードの間は連続的にその処理モードが継続してプリント作製が行われる。従って、再プリントに対しても専用の処理モードが設定されており、オペレータがこの処理モードを選択すると、プリント枚数のデフォルト設定が「0」とされ、こののちはオペレータは所要コマに対して所要枚数を入力すればよいように設計されている。
【0009】
しかし、処理モード切換は、初回プリントのオーダと再プリントのオーダとが混在しているとき、その都度、プリント作製装置の稼動を中断してプリント作製装置内に仕掛品が流動又は滞留していないようにしなければならず、この間、オーダ消化が捗らず生産性低下が避けられない。
【0010】
従って、顧客へのサービス維持上のハンディとなるということから、プリント作製装置のユーザの間では、この処理モード切換という技術は活用されていない傾向があるということが明らかになってきた。
【0011】
処理モード切換が行われないということは、どちらかの処理モードで固定したまま、オーダごとにプリント作製枚数を手操作で入力しているということを意味する。プリント作製枚数の手操作入力は、オーダ内容が初回プリントから再プリントへ移行するときは、不要コマに対して「0」入力をかなりの回数繰返すこととなり、再プリントから初回プリントへ移行するときは、全コマに対して「1」(又は2以上の所望の枚数)入力をこれまたかなりの回数繰返すことになる。
【0012】
本発明者は、このような状況に鑑みて本発明をなしたのであり、本発明は、初回プリントと再プリントとを装置自身が判別してデフォルト設定できるようにし、処理モード切換等の操作を不要にしてプリントを作製せしめるプリント作製装置及びその制御方法を提供することをその課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、再プリントのオーダの多くの場合においては、プリントを作製するコマ数よりも作製しないコマ数の方が多いのであり、他方、初回プリントのオーダの場合は、基本的には枚数は1であり、変更を要する場合は少ないということ、初回プリントと再プリントとはネガ長さによって截然と区別され得ることとに着想した。
【0014】
そして、何れのオーダであるかはネガ長さによって場合分けし、再プリントにおいてプリントを作製するコマのみ入力することにすれば、オペレータによる従来のような多数回にわたる枚数設定入力操作が相当大幅に軽減できると考えて本発明をなすに至ったのである。
【0015】
そのため本発明者が採った手段として、本発明に係るプリント作製装置は、初回プリントの際には、長尺であって、再プリントの際には、切断されて所定長さになっているネガフィルムを、スキャナで画像読取し、読取して得た画像情報に基づいてプリントを作製すべく、操作キーが操作されることより、所望のコマに対する所望のプリント数量の入力を受けて該入力内容を設定する入力手段を備えるプリント作製装置であって、スキャナに装入されたネガフィルム長さを検出し、検出長さを出力するネガ長さ検出手段と、前記検出長さによって初回プリントと再プリントとを判別して判別信号を出力するオーダ判別手段と、操作キーによる操作を軽減すべく、前記判別信号に基づいて初回プリントに対しては全コマに対して1、再プリントに対しては全コマに対して0をプリント数量としてそれぞれデフォルト設定するデフォルト設定手段とを備え、入力手段は、操作キーによる前記入力内容を前記デフォルト設定に対して上書き設定することを特徴とする。
【0016】
本プリント作製装置は、簡素な回路構成で対応できる前記各手段を追加するだけで実現でき、オペレータは、ネガフィルムをスキャナに装入し、デフォルト設定に対する変更点のみを入力手段によって上書きするだけでプリント作製を開始できるように、オペレータの操作が単純化できる。
【0017】
また、本発明に係るプリント作製装置においては、ネガ長さ検出手段は、スキャナに設けられた計数手段であり、該計数手段は、スキャナがネガフィルムを画像読取する際、ネガマスクを通過したコマ数を計数してネガフィルム長さを検出してもよい。かかる構成によれば、スキャナによる走査工程を利用してネガフィルム長さを検出できる。
【0018】
また、本発明に係るプリント作製装置においては、再プリントの際には、切断されて6コマ分の長さになっているネガフィルムに対し、オーダ判別手段は、前記検出長さが6コマ分以下であるときを再プリントと判別し、前記検出長さが7コマ分以上であるときを初回プリントと判別してもよい。かかる構成によれば、我が国で慣用されている6コマ単位のネガフィルム切断の製品形態に対応できる。
【0019】
また、本発明に係る作製装置の制御方法は、上記のプリント作製装置の制御方法であって、(a)ネガフィルムをスキャナに装入する段階、(b)ネガ長さ検出手段にネガフィルム長さを検出せしめる段階、(c)初回プリントと再プリントとを判別手段に判別せしめる段階、(d)デフォルト設定手段にデフォルト設定せしめる段階、及び(e)所望のコマに対して所望の数量を入力手段に上書き設定する段階を含むことを特徴とする。
【0020】
該制御方法によれば、オペレータは、ネガフィルムを本装置に装入し、デフォルト設定に対する変更点のみを入力手段によって上書きするだけでプリント作製を開始できる。そして、初回プリントのための処理モードと、再プリントのための処理モードとを設定してこれらを変更したり、処理モード変更を省略して代わりにプリント注文の都度、設定枚数を入力し直したりする必要がなくなり、オペレータの操作が単純化する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明は、一例として、本発明を銀塩写真方式において画像情報に基づいて露光してプリントを作製するプリント作製装置に適用する場合を例に挙げて説明する。
【0022】
プリント作製装置は、近年、カラースキャナ装置(以下、スキャナという)を備えている。アナログ方式であれば、ネガに記録された画像情報をスキャナを用いて走査読取し、得られた複数の画像情報に基づいて平均値を算出する等して色や濃度等を補正する補正値を算定し、この補正値によって露光データを決定している。
【0023】
他方、ディジタル方式であれば、前記画像情報を青、緑及び赤の色ごとに読み取って画素値を取得したのち、この画素値をディジタルデータに変換し、このディジタルデータに対して色や濃度等を補正する補正値を得るとともに画像データ処理を行ない、この処理した画像データによって露光データを決定している。
【0024】
要するに、何れの方式の場合であっても、プリント作製装置は、画像読取した画像情報に基づいて露光データを決定し、この露光データに基づいて感光材料へ露光してプリントを作製するのである。以下の説明は、ディジタル方式の場合を例として記載するが、ディジタル方式は画像処理のためにディジタルデータの演算処理を行なう段階を有する点以外は、アナログ方式とほぼ共通であり、アナログ方式にも本発明は同等に適用される。アナログ方式については、主たる相違点のみ後述する。
【0025】
図1及び図2は、かかるプリント作製装置10の構成を概略的に示したブロック図である。図1に示したように、ネガFからスキャナ62によって画像情報が取得され、画像処理部50で濃度補正や種々の画像処理が行われる。
【0026】
他方、長尺の感光材料40がマガジン42から引き出され、ローラ43等によって露光ポイント41まで搬送されつつ、露光装置部63においてコマごとに露光される。こののち、処理装置61において現像、定着等、主として化学的処理液Qを用いて行なう通常の銀塩写真方式の写真処理を行ない、乾燥機Hを経てプリントを得る。
【0027】
ところで、画像情報は、ネガの各コマに付されたコマ番号と1対1に対応しており、コマ番号はネガの搬送方向に沿うネガ上端縁部及び下端縁部の少なくとも一方に付された0、0A、1、1A、2、2A…の数字(或いはDXコード)で表現されるものであって、これらの数字は撮影枚数に応じて0から順に採番されている。スキャナがネガの画像を走査読取する際はこのコマ番号等を利用することができる。
【0028】
スキャナがネガの走査読取をするとき、ネガを保持するネガマスク(図示せず)には、数字或いはDXコード等を読取るためのセンサ(例えば、変位センサ)が設けられている。そして、このセンサによる読み取りによってコマ番号が検出される。
【0029】
本発明に係わるプリント作製装置は、ネガ長さ検出手段81、オーダ判別手段82、デフォルト設定手段83及び入力手段84を備えている。以下、各手段について図2を参照して詳細に説明する。
【0030】
後述するように、ネガ長さ検出手段81はスキャナ62の近傍(図2ではスキャナの中に示した)に配設することが好ましく、入力手段84はインタフェース57で兼用することもできる。これら手段81及び84と、にオーダ判別手段82と、デフォルト設定手段83とを、図2に示したように接続して配設する。
【0031】
ネガ長さ検出手段81は、スキャナに装入されたネガ長さを検出し、検出長さをオーダ判別手段82に出力するものであり、計数手段を前記センサに接続して構成することが好ましい。この計数手段は、スキャナが画像読取した際、センサが読み取ったコマ番号を利用してフィルム長さを検出するため、スキャナ内に配設される。
【0032】
計数手段は、例えば、パルス発生手段とマイクロプロセッサとによって構成することができる。この他、ネガのコマ番号を読み取るため、CCDカメラ等を利用することもできる。
【0033】
例えば、コマ番号が7から12の6コマカットのネガが装入された場合は、コマ番号を12−7+1として演算して6コマ分のネガ長さを得る。また、コマ番号が、ハーフサイズ対応である場合、コマ番号の1/2の数量が検出長さとして検出される。
【0034】
このように、ネガ長さ検出手段81として、スキャナ62に設けられた計数手段を採用すると、計数手段が、スキャナがネガを画像読取する際、ネガマスクを通過したコマ番号を計数してネガ長さを検出するので、スキャナ62による走査工程を利用してネガ長さを検出できる。従って、工程を増やすことなく、既存のセンサを兼用してネガフィルム長さを検出できる。
【0035】
オーダ判別手段82は、ネガ長さ検出手段81によって検出された検出長さによって初回プリントと再プリントとを判別し、判別信号をデフォルト設定手段に出力する。判別は閾値判別等により容易に行なうことができるので、論理回路にスレショルドレベルを定めてオーダ判別手段を構成することができる。
【0036】
デフォルト設定手段83は、コマ番号をネガ長さ検出手段81から受ける他、前記判別信号に基づいて初回プリントと再プリントとに対して各コマにデフォルト設定し、その設定を画像処理部50及び処理装置61に出力する。
【0037】
従って、デフォルト設定手段83は、メモリを備えて該メモリにデフォルト値として、初回プリントに対しては1、再プリントに対しては0が記憶され、オーダ判別手段82による判別信号に対応するデフォルト値が呼び出される。そして、前記コマ番号にこのデフォルト値を割り当ててコマ番号及びデフォルト値を全体制御部70(後述)、画像処理部50及び処理装置61に伝達する。
【0038】
前記デフォルト判別手段83において、我が国においては通常、再プリントのネガのコマ数は6コマとされていることから、ネガ長さが6コマ分以下であるときを再プリント、ネガ長さが7コマ分以上であるとき、初回プリントとすることができ、我が国で慣用されている6コマ単位のネガ切断の製品形態に対応できる。本プリント作製装置を海外で利用するときは、例えば、4コマを閾値とすることができることはいうまでもない。
【0039】
入力手段84は、前記デフォルト値に対して所望により、プリント枚数を上書き設定するものであり、上書き設定のための操作キーとしては、専用の簡単なキーボードを設けてもよい。
【0040】
或いは、インタフェース57等、従来から装置に存在するキーからの入力がデフォルト設定手段83に接続されるようにしてこのキーを用いることもでき、これらのキーからの入力によりデフォルト値を所望の数量に上書きする。上書きされた数量は、全体制御部(後述)、画像処理部50及び処理装置61に伝達される。
【0041】
尚、以上の各手段81〜84におけるネガ長さ検出、オーダ判別、デフォルト設定及び上書き入力の各操作処理の流れをコンピュータプログラム化し、マイクロコンピュータ等に記憶させ、マイクロコンピュータの動作として実行させるようにすることもできる。さらに、このコンピュータプログラムをコンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶させ、この記憶媒体の読取装置を備えてプリント作製装置を制御することもできる。
【0042】
これらの各手段81〜84を用いることにより、オペレータは、ネガフィルムを本スキャナ62に装入し、デフォルト設定に対する変更点のみを入力手段84によって上書き設定走査入力するだけでプリント作製を開始できる。
【0043】
従って、従来のように、初回プリントのための処理モードと、再プリントのための処理モードとを設定してこれらを変更したり、処理モード変更を省略して代わりにプリント注文の都度、設定枚数を入力し直したりする必要がなくなり、オペレータの操作が単純化する効果を奏する。
【0044】
また、現在の処理モードが初回プリントか再プリントかの確認、処理モードの誤認に起因する入力ミスの発生が無くなり、初回プリントと再プリントとの変更の際に要した設定枚数の入力が不要となり、この入力に起因する入力ミスが無くなり、入力ミスのチェックが不要になり、オペレータの作業ロスが無くなり、生産性の向上を図ることができる。
【0045】
以下、本発明に係わるプリント作製装置の他の構成について説明する。本プリント作製装置は、前述した、ネガ長さ検出手段81、オーダ判別手段82、デフォルト設定手段83及び入力手段84を備える他、ネガをスキャナで画像読取し、読取して得た画像情報に基づいて露光してプリントを作製する観点で、従来の装置と同様の構成を備える。
【0046】
画像処理部50は、画像データ処理等を行うための演算手段53と、画像データ等を記憶する記憶手段54である記憶部等とを備えて構成される。
【0047】
写真処理部60は、ネガFの各画像情報の画素を青、緑及び赤の色ごとに順番に読み出すスキャナ62、現像、定着、水洗及び乾燥等の種々の化学的処理又は物理的処理を一連の工程で自動的に行う処理装置61や、露光データを感光材料に走査露光する露光装置部63、これらの工程中を感光材料を搬送する搬送装置43等を備えている。
【0048】
プリントを作製する工程の流れは、写真処理部60のスキャナ62にネガを装入することから始まる。このスキャナ62では、ネガFに記録された画像情報及びコマ番号等を走査読取して画素値を得て、画像情報の各画素ごとにこの画素値をディジタル信号に変換する。アナログ方式では、このようなディジタル信号への変換等は行なわない。
【0049】
次に、工程の流れは画像処理部50に移る。画像処理部50では、色等を補正する補正工程において補正値を決定するとともに、例えば、瞳の色補正等、特定の部分に対する選択的な補正等を行なうため、各コマに対して個別に、種々の画像データ処理を行う段階を有する。アナログ方式のプリント作製装置では複数コマにわたって得られた画像情報を平均的にみて色バランスや濃度等の補正のみを行なう。かかる画像処理部50の構成要素を説明する。
【0050】
演算手段53は、色補正等の画像データ処理等を行うための演算処理の他、一般的に画像に対して行う調色(色、濃度)や階調、拡大縮小、回転、反転、投影、陰影付与、合成、分割等種々の画像処理を行うこともでき、種々の論理回路や演算回路、レジスタ等によって構成される。アナログ方式のプリント作製装置では、前述のように、色バランスや濃度等の補正を行なうための演算のみが行われるので、演算手段53はそのための演算回路等を備える。
【0051】
記憶手段54は、本実施の形態に係わる閾値に関する所定のデータや、前記画像データ等の演算処理途中のデータ等を記憶するものであり、RAM及びROM等によって低廉な装置コストで構成される。
【0052】
この他、画像処理部50には、画像データを表示する画像表示部51や、プリント作製に関する指示や設定、さらに、入力対象画像に関する画像データ処理に関する追加的の指示や情報の入出力が可能なインターフェイス57(キーボード等)、画像表示部51上の画像の任意の点又は領域を指定する機能を有する指定手段(図示せず)としてのマウス等を設けることもできる。
【0053】
かかる画像処理部50において画像処理された画像データと補正値とに基づいて露光データを決定し、工程の流れは再び写真処理部60に戻り、写真処理部60の露光装置部63において、前記露光データを感光材料40に走査露光する。
【0054】
このとき、感光材料40はマガジン42から引き出され、搬送装置43のうちのローラ43等によって搬送され、カッター(図示せず)によって定寸に切断されたのち、露光ポイント41まで搬送され、露光装置部51において露光される。こののち、処理装置61において通常の写真処理を行ってプリントを得る。
【0055】
そして、以上のようなプリント作製装置10全体としての操作は全体操作部70によって制御され、全体制御部70は、前記デフォルト設定手段83や入力手段84の動作や、搬送装置43の動作等を制御する。
【0056】
本発明に係わるプリント作製装置の制御方法は、前述した各手段81〜84を利用してプリント作製装置の制御を行なうものである。
【0057】
該方法は、オペレータがネガをスキャナに装入する段階(工程(a))と、ネガ長さ検出手段によってネガ長さが検出される段階(工程(b))、ネガ長さに基づいて判別手段によって初回プリントと再プリントとが判別される段階(工程(c))、この判別結果に対応してデフォルト設定手段によって、初回プリントに対しては全コマに対して1、再プリントに対しては全コマに対して0がそれぞれデフォルト設定される段階(工程(d))、オペレータが、所望のコマに対しては所望の数量を入力手段により上書き設定する段階(工程(e))とを含むことを特徴としている。
【0058】
これらの他の工程は、従来と同様である。即ち、オペレータによる設定操作入力(工程(a)及び(e))と、プリント態様に対する各手段による自動設定(工程(b)〜(d))とにより、プリント作製の工程が開始される。
【0059】
従って、オペレータは、ネガフィルムを本装置に装入し、デフォルト設定に対する変更点のみを入力手段によって上書きするだけで本プリント作製装置を制御してプリント作製を開始できる。よって、初回プリントのための処理モードと、再プリントのための処理モードとを設定してこれらを変更したり、或いは処理モード変更を省略して代わりにプリント注文の都度、設定枚数を入力し直したりする必要がなくなり、オペレータの操作が単純化する。
【0060】
以上のようにして、本発明は、現在の処理モードが初回プリントか再プリントかの確認を不要とし、処理モードの誤認に起因する入力ミスの発生を無くし、初回プリントと再プリントとの変更の際に要した設定枚数の入力を不要とし、この入力に起因する入力ミスを無くし、入力ミスのチェックを不要とし、オペレータの作業ロスを無くし、生産性の向上を図ることができるという産業利用上優れた顕著な効果を奏する。
【0061】
以上の説明から明らかとなったように、本発明は、長尺のフィルムとカットしたフィルムとの両者を併用して流し、オーダで区分してプリントを作製する他方式のプリント作製装置等には適用でき、同等の効果を得る。即ち、画像情報読取に基づいて露光を行なってプリントを作製するのではなく、画像情報読取ののち、静電記録や熱転写等によってプリントを得る等の方法が行われる装置にも適用できる。
【0062】
【発明の効果】
本発明に係わるプリント作製装置は、前述したように、ネガ長さ検出手段とオーダ判別手段とデフォルト設定手段と入力手段とを備えるので、簡素な回路構成で対応できる前記各手段を追加するだけで実現でき、オペレータは、ネガフィルムをスキャナに装入し、デフォルト設定に対する変更点のみを入力手段によって上書きするだけでプリント作製を開始できるようになり、オペレータの操作が単純化できる。
【0063】
従って、本プリント作製装置においては、処理モードが何れであるかの確認が不要となり、処理モードの誤認に起因する入力ミスの発生が無くなり、初回プリントと再プリントとの変更の際に要した設定枚数の入力が不要となり、この入力に起因する入力ミスが無くなり、入力ミスのチェックが不要になり、オペレータの作業ロスが無くなり、生産性向上を図ることができる。
【0064】
本発明に係わるプリント作製装置の制御方法は、オペレータによる設定操作入力(工程(a)及び(e))と、プリント態様に対する各手段による自動設定(工程(b)〜(d))とを含むので、オペレータは、ネガフィルムを前記装置に装入し、デフォルト設定に対する変更点のみを入力手段によって上書きするだけでプリント作製を開始できる。
【0065】
従って、オペレータの操作が単純化でき、従来欠かせなかった処理モードの確認、処理モードの誤認に起因する入力ミスの発生、処理モードの変更の際に要した設定枚数の入力、この入力に起因する入力ミス、この入力ミスのチェック等が全て不要となり、オペレータの作業ロスが無くなり、生産性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるプリント作製装置の主要構成を概略的に示すブロック図。
【図2】本発明に係わるプリント作製装置の主要構成を概略的に示すブロック図。
【符号の説明】
40…印画紙、50…画像処理部、60…写真処理部、81…ネガ長さ検出手段、82…オーダ判別手段、83…デフォルト設定手段、84…入力手段
Claims (4)
- 初回プリントの際には、長尺であって、再プリントの際には、切断されて所定長さになっているネガフィルムを、スキャナで画像読取し、読取して得た画像情報に基づいてプリントを作製すべく、
操作キーが操作されることより、所望のコマに対する所望のプリント数量の入力を受けて該入力内容を設定する入力手段を備えるプリント作製装置であって、
スキャナに装入されたネガフィルム長さを検出し、検出長さを出力するネガ長さ検出手段と、
前記検出長さによって初回プリントと再プリントとを判別して判別信号を出力するオーダ判別手段と、
操作キーによる操作を軽減すべく、前記判別信号に基づいて初回プリントに対しては全コマに対して1、再プリントに対しては全コマに対して0をプリント数量としてそれぞれデフォルト設定するデフォルト設定手段とを備え、
入力手段は、操作キーによる前記入力内容を前記デフォルト設定に対して上書き設定することを特徴とするプリント作製装置。 - ネガ長さ検出手段は、スキャナに設けられた計数手段であり、該計数手段は、スキャナがネガフィルムを画像読取する際、ネガマスクを通過したコマ数を計数してネガフィルム長さを検出する請求項1記載のプリント作製装置。
- 再プリントの際には、切断されて6コマ分の長さになっているネガフィルムに対し、オーダ判別手段は、前記検出長さが6コマ分以下であるときを再プリントと判別し、前記検出長さが7コマ分以上であるときを初回プリントと判別する請求項1記載のプリント作製装置。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載のプリント作製装置の制御方法であって、(a)ネガフィルムをスキャナに装入する段階、(b)ネガ長さ検出手段にネガフィルム長さを検出せしめる段階、(c)初回プリントと再プリントとを判別手段に判別せしめる段階、(d)デフォルト設定手段にデフォルト設定せしめる段階、及び(e)所望のコマに対して所望の数量を入力手段に上書き設定する段階を含むことを特徴とするプリント作製装置の制御方法。
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