JP4242376B2 - トンネルの照明設備 - Google Patents
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Description
地球規模で二酸化炭素の排出量を削減しようとする近年の状況下において、このような無駄なエネルギーの使用は可及的に改善されるべきものである。
この照明設備が、前記照明灯を点灯−消灯させる点灯スイッチと、前記点灯スイッチの動作を制御する制御装置と、通行対象物のトンネル内への進入を検知する進入検知手段とを有するとともに、
前記照明灯が、基本照明灯と入口照明灯を有し、且つ、
前記進入検知手段が、車両の進入を検知する車両進入検知手段と、人間の進入を検知する人間進入検知手段とを有し、
前記車両進入検知手段が車両のトンネル内への進入を検知すると、前記制御装置が、トンネル外の明るさによって、前記入口照明灯用の点灯スイッチと基本照明灯用の点灯スイッチの両方あるいは基本照明灯用の点灯スイッチに点灯信号を発して、前記入口照明灯と基本照明灯の両方あるいは基本照明灯を点灯させるべく制御するよう構成された、トンネルの照明設備において、
前記人間進入検知手段が、人間のトンネル内への進入を検知したときには、
前記制御装置は、前記照明灯のうち、基本照明灯のみを点灯するよう、該基本照明灯用の点灯スイッチに点灯信号を発して、基本照明灯のみ点灯させるよう制御することを特徴とする。
前記照明設備がさらにトンネル外の照度を検知する照度検知手段を具備し、
前記制御装置が、前記進入検知手段から、通行対象物のトンネル内への進入を検知すると、前記照度検知手段からそのときのトンネル外の照度を検知して、
トンネル外が明るいと判断したときには、前記基本照明灯および入口照明灯を点灯するよう基本照明灯用および入口照明灯用の各点灯スイッチに点灯信号を発して、該基本照明灯および入口照明灯用を点灯させ、
トンネル外が暗いと判断したときには、前記基本照明灯を点灯するよう基本照明灯用の点灯スイッチに信号を発して該基本照明灯を点灯させるよう制御すると、車両がトンネル内に進入するときに、基本照明灯に加えて入口照明灯も点灯するため、昼間の明るい状態から暗いトンネル奥方に進入する際に、照明の照度が突然大きく変化することなく、進入車両の運転者に違和感を抱かせないトンネルの照明設備を実現できる。
前記照度検知手段が、「暗いとき」、「明るいとき」、「より明るいとき」の少なくとも3段階の状態を検知するよう構成され、
前記制御装置が、前記進入検知手段から、通行対象物のトンネル内への進入を検知すると、前記検知手段から、3段階のうちのいずれの状態かを検知して、
「より明るいとき」の状態であるときには、前記第1入口照明灯および第2入口照明灯を点灯するよう第1入口照明灯用および第2入口照明灯用の各点灯スイッチに点灯信号を発して、該第1入口照明灯および第2入口照明灯を点灯させ、
「明るいとき」の状態であるときには、前記第1入口照明灯を点灯するよう第1入口照明灯用の点灯スイッチに点灯信号を発して、該第1入口照明灯を点灯させるよう制御すると、トンネルの外の照度に合わせてトンネル入口の照明灯の照度がさらにきめ細かく調整されるため、車両がトンネルへ進入する際に、車両の運転者にとってより違和感の無いトンネル照明設備となる。
人間進入検知手段が、人間のトンネル内への進入を検知したときには、
前記制御装置は、前記照度検知手段からの検知信号がいかなる状態であるかに関係なく、前記照明灯のうち、基本照明灯のみ点灯するよう、該基本照明灯用の点灯スイッチに点灯信号を発して、基本照明灯のみ点灯させるよう制御するよう構成すると、車両と人とによって細かい照明制御がなされた、より省エネルギー型のトンネルの照明設備となる。しかも、人間の場合には、通行速度が遅いため、照明の照度がトンネルの内外で大きく変化しても、何ら交通安全上の問題は生じない。
図1に図示するように、トンネルTn内には、その長手方向に沿って、複数の照明灯(この実施例では蛍光灯、特に点灯予備時間の短い「HF蛍光ランプ」を使用した蛍光灯)Raが配設されている。この照明灯Raは、照明する際には常に点灯されトンネルTnの長手方向に沿って全領域に配置される基本照明灯Ra1と、トンネルTnの両端の入口Tn1部分、具体的には入口Tn1からトンネル内方へ20〜50m入った範囲内に配設されている、第2入口灯Ra2と、同じ範囲内に配設されている該第2入口灯Ra2より照度の低い、第1入口照明灯Ra3、から構成されている。
そして、トンネルTnの両端の入口Tn1から外方(トンネルTnから離間する方)へそれぞれ150m離れた位置の道路上方には、車両のトンネルTn内への進入を検知する車両進入検知センサー(車両進入検知手段の一種)Svが配設されている。具体的には、この実施例の場合には、超音波センサーが車両進入検知センサーSvとして用いられている。
また、トンネルTnの両端の入口Tn1の、地上から1m〜1.5m上方の位置には、人間のトンネルTn内への進入を検知する人間進入検知センサー(人間進入検知手段の一種)Smと、手で操作する押しボタンスイッチSwが配設されている。具体的には、この実施例の場合には、赤外線センサーが、前記人間進入検知センサーSmとして用いられている。
また、トンネルTnの外方には、トンネル外(露天下)の照度を検知する受光センサー(照度検知手段)Srが配設されている。
また、トンネルTn内に人間が進入しようとするときには、前記押しボタンスイッチSwを人為的に操作することによっても、図3に図示する盤内制御BのリレーR2が励磁され、その結果、盤内制御AのリレーX2の接点が閉じ、この押しボタンスイッチSwが人為的に操作されたことを条件に、リレーLC1の接点が閉じる。
具体的には、例えば、制御装置Cbをコンピュータによって構成し、トンネルTnの入口と出口に通行対象物の進入と退出を検知する進入(退出)検知センサーを配置しておくとともに、トンネルTn内にも受光センサーを配置して、トンネルTnに通行対象物が進入したにもかかわらず、照明灯が点灯しないときには、本照明設備のいずれかに故障が発生したと判断するよう構成し、且つ、トンネルTn内に通行対象物が進入した信号が得られないにもかかわらず、トンネルTnの出口側の進入検知センサーが通行対象物が出たのを検知した信号を制御装置Cbが受け取った場合には、一方の進入検知センサー等に故障が発生したと判断するよう構成し、また、トンネルTn外に配置されている天候状態の受光センサーSrの故障についても、複数個配置しておいて、異なる信号が得られたときには、該受光センサーSrが故障したと判断するよう構成することによって、具現化することが可能となる。また、前記故障の検知については、前記条件を制御装置Cb内だけで発生させて自己診断するように構成してもよい。
Ra…照明灯
Cb…制御装置
Sv…車両進入検知センサー(進入検知手段)
Sm…人間進入検知センサー(進入検知手段)
X1…リレー(点灯スイッチ)
X2…リレー(点灯スイッチ)
Claims (4)
- 照明灯によってトンネル内を照明する照明設備であり、
この照明設備が、前記照明灯を点灯−消灯させる点灯スイッチと、前記点灯スイッチの動作を制御する制御装置と、通行対象物のトンネル内への進入を検知する進入検知手段とを有するとともに、
前記照明灯が、基本照明灯と入口照明灯を有し、且つ、
前記進入検知手段が、車両の進入を検知する車両進入検知手段と、人間の進入を検知する人間進入検知手段とを有し、
前記車両進入検知手段が車両のトンネル内への進入を検知すると、前記制御装置が、トンネル外の明るさによって、前記入口照明灯用の点灯スイッチと基本照明灯用の点灯スイッチの両方あるいは基本照明灯用の点灯スイッチに点灯信号を発して、前記入口照明灯と基本照明灯の両方あるいは基本照明灯を点灯させるべく制御するよう構成された、トンネルの照明設備において、
前記人間進入検知手段が、人間のトンネル内への進入を検知したときには、
前記制御装置は、前記照明灯のうち、基本照明灯のみを点灯するよう、該基本照明灯用の点灯スイッチに点灯信号を発して、基本照明灯のみ点灯させるよう制御することを特徴とするトンネルの照明設備。 - 前記制御装置がタイマーを備え、該制御装置は、前記人間進入検知手段が人間の進入を検知すると前記タイマーが作用して、該トンネルを人間が通過可能な時間に比べて長い所定時間経過すると、前記基本照明灯を消灯するよう制御することを特徴とする請求項1記載のトンネルの照明設備。
- 前記照明設備が、さらに、トンネル外の照度を検知する照度検知手段と、トンネルの外を照明する坑外照明灯とを備え、トンネル外の照度が所定の明るさより低いときには、前記制御装置は、前記トンネル内の照明灯を点灯させる場合に合わせて前記坑外照明灯も点灯するように制御することを特徴とする請求項1又は2記載のトンネルの照明設備。
- 前記照明設備が、さらに、人間が手で押すスイッチを備え、このスイッチが人間により操作されたときに、前記制御装置は、前記基本照明灯を点灯させるように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の項に記載のトンネルの照明設備。
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