JP4241995B2 - エアゾール製品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエアゾール製品を製造し、使用する技術分野に属する。さらに詳しくは、有効成分の含有割合が従来品と比較して高いゲル組成物中に、ゲル組成物に対して多量の炭素数3〜6の飽和炭化水素が乳化または分散したものであって、乳化または分散した粒子の平均粒子径が0.01〜10μmであるものが、2室エアゾール容器の一方の部屋に充填され、他方の部屋には加圧剤が充填されたエアゾール製品を製造し、使用する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来の発泡性ゲル組成物として、ゲル化剤0.01〜5重量%(以下、%という)、石鹸以外の界面活性剤0.01〜5%、水40〜98%、後発泡剤0.5〜20%からなる組成物または前記組成物に有効成分0.1〜10%、アルコール類5〜50%を加えてなる組成物であって、常温大気圧下で、少なくとも30秒間ゲル状態を保ち、かつ、剪断応力を加えた場合に発泡し、さらに剪断応力をかけ続けた場合に短時間で消泡する後発泡性ゲル組成物をエアゾール容器に充填したエアゾール製品が開示されている(特開平3−31389号公報)。
【0003】
前記エアゾール容器に充填される後発泡性ゲル組成物には石鹸(高級脂肪酸の水溶性塩類)が含まれておらず、使用後のべとつき感がなく、該ゲル組成物は後発泡性を示すため、たとえば清拭剤、化粧水、ヘアトリートメント剤、ヘアーセット剤、染毛剤、パーマネントウェーブ剤などの化粧品、消炎鎮痛剤、かゆみ止めなどの医薬品あるいは自動車や家具のつや出し剤などとして用いられることが記載されている。
【0004】
前記エアゾール製品とは別に、オイルリッチで、流動性があり、加圧可能で、泡立特性があり、安定で透明であり、とくに皮膚のクレンジングおよびスキンケア用に使用可能ないわゆる転相法によって得られた超微細なO/Wタイプエマルジョンをエアゾール容器に充填したエアゾール製品が開示されている(特開平10−7522号公報)。前記超微細なO/Wタイプエマルジョンは、(A)少なくとも1種の化粧オイルを0.5〜50%、(B)HLB9〜18の非イオン性乳化剤の少なくとも1種を0.5〜30%、(C)泡立性界面活性剤の少なくとも1種を1〜40%、(D)水を10〜90%含有し、該エマルジョンの油相を形成する粒子の平均粒子径が50〜1000nmで分散している。そして、該エマルジョン80〜99.5%が、噴射剤0.5〜20%と共にエアゾール容器に充填されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のごとき後発泡性ゲル組成物をエアゾール容器に充填したエアゾール製品は、従来品が有さない特徴を有するが、近年、環境問題がクローズアップされるにしたがって、より一層環境にやさしい製品の開発が望まれるようになってきている。
【0006】
また、前記超微細なO/Wタイプエマルジョンを原液とするエアゾール製品は、有効成分を高濃度で含有するものを含むため、1回あたりの使用量の低減などをはかり得るものではあるが、噴射した場合の発泡性が低く、クリーム状になりやすいため、吐出される有効成分量が必要以上に多くなりやすいという問題を有する。また、エアゾール容器にエマルジョンを充填したのち噴射剤を充填しているため、噴射剤は微細に分散しにくく、分離しやすい。また、場合によっては、エマルジョンの油相と噴射剤とが合わさって、大きな油相となり、分散性がわるくなり、微細化した効果が得られにくくなる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は前記課題を解決する方法について各種方面から鋭意検討を重ねた結果、エアゾール製品の性能を向上させ、1回あたりの使用量を少なくすることにより、1回の使用あたりの容器の比率が低くなり、製品1本あたりの性能は従来品と同じ性能(1回に使用する有効成分量、使用回数)を保ったまま、製品のサイズを小さくすることができると考えた。その結果、組成物の原料やエアゾール容器の原料(アルミニウム、ブリキなど)の使用量を少なくすることができ、前記後発泡性ゲル組成物をエアゾール容器に充填したエアゾール製品よりも一層環境にやさしい製品にし得るとの結論に達した。さらに、工場、倉庫、店、使用場所(たとえば家庭)などでの保管に必要なスペースを低減させることができる。
【0008】
本発明者は、前記結論を実現する具体的な方策について鋭意検討を重ねた結果、有効成分の濃度を高めて従来と同様の方法、すなわちゲル組成物と発泡剤とを別々に充填する方法で、従来と同様の量の発泡剤を使用してエアゾール製品を製造する場合、ゲル組成物と発泡剤との混合状態がわるいため、吐出後の発泡状態が従来と異なり、泡が粗くなり、きめ細かな泡が得られないことを見出した。そこで、ゲル組成物と発泡剤とをあらかじめ混合機により混合してから充填する方法で、従来の発泡剤量よりも多量の発泡剤を用いてエアゾール製品を製造したところ、ゲル組成物に対して多量の飽和炭化水素が乳化または分散し、この粒子の平均粒子径が0.01〜10μmであるものが得られ、吐出後の発泡状態を従来品と同等にすることができ、かつ発泡倍率をあげて少量の使用で同等の効果が得られることを見出した。
【0009】
なお、前記乳化または分散した粒子には、炭素数3〜6の飽和炭化水素の粒子の他に、場合によっては前記飽和炭化水素およびゲル組成物中の油成分(たとえば有効成分)からなる粒子、ゲル組成物中の油成分からなる粒子なども含まれ得る。
【0010】
また、前記超微細なO/Wタイプエマルジョンを原液とするエアゾール製品の発泡性のわるさにより、吐出される有効成分量が必要以上に多くなるという問題は、噴射剤を多量に用い、該噴射剤を原液中に乳化または分散状態で含有せしめ、かつ、その場合の分離のしやすさをゲル状のエアゾール組成物にすることによって抑制し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明は、
隔壁を有する2室エアゾール容器の一方の部屋に、容器内ではゲル状を保ち、吐出(または噴射ともいう)後は発泡するゲル組成物40〜60%に、炭素数3〜6の飽和炭化水素40〜60%が乳化または分散したものであって、乳化または分散した粒子の平均粒子径が0.01〜10μmであるもの(以下、該一方の部屋に充填されるものをエアゾール組成物ともいう)が充填されており、他方の部屋には加圧剤が充填されていることを特徴とするエアゾール製品(請求項1)、前記ゲル組成物が、有効成分0.5〜60%、ゲル化剤0.01〜5%、界面活性剤0.01〜5%、水10〜70%およびアルコール類0〜40%からなる請求項1記載のエアゾール製品(請求項2)、
前記ゲル組成物および前記炭素数3〜6の飽和炭化水素がエアゾール容器に充填される前にあらかじめ混合機により混合されている請求項1記載のエアゾール製品(請求項3)および
前記エアゾール容器が定量噴射機構または噴射量抑制機構を装着したものである請求項1記載のエアゾール製品(請求項4)
に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明のエアゾール製品は、隔壁を有する2室エアゾール容器の一方の部屋に吐出または噴射されるべきエアゾール組成物、他方の部屋にエアゾール組成物を吐出または噴射させるための加圧剤が充填されているエアゾール製品である。
【0013】
前記隔壁を有する2室エアゾール容器には特別な限定はなく、一般に使用される2室エアゾール容器であれば使用し得る。
【0014】
前記隔壁を有する2室エアゾール容器の一方の部屋に充填され、吐出または噴射されるべきエアゾール組成物は、容器内ではゲル状を保ち、吐出または噴射後は発泡するゲル組成物40〜60%中に、炭素数3〜6の飽和炭化水素40〜60%が乳化または分散したものであって、乳化または分散した粒子の平均粒子径が0.01〜10μmのものである。
【0015】
前記エアゾール組成物が容器内でゲル状を保つため、液状組成物の場合に比して、乳化性、分散性および乳化物、分散物の安定性が優れる。また、前記乳化または分散性に優れ、乳化・分散物の安定性をよくするために用いられる界面活性剤の使用量を少なくすることができるため、エアゾール製品を皮膚に適用した場合の刺激が少なくなる。
【0016】
前記容器内ではゲル状を保ち、吐出または噴射後は発泡するゲル組成物としては、たとえば有効成分0.5〜60%、さらには1.0〜50%、ゲル化剤0.01〜5%、さらには0.1〜3%、界面活性剤0.01〜5%、さらには0.1〜3%、水10〜70%、さらには20〜60%、アルコール類0〜40%、さらには0〜35%からなる組成物があげられる。前記有効成分の割合が前記範囲内の場合には、ゲル組成物を用いた従来品の有効成分の割合の2〜10倍の有効成分の割合となり、1回の使用で必要とされる量が少なくなり、従来品と同じ回数使用できるように製品設計した場合、製品サイズを小さくすることができる点から好ましい。また、前記ゲル化剤の割合が前記範囲内の場合には、乳化または分散性に優れ、乳化・分散物の安定性がよくなり、取り扱いやすいゲルが得られるという点から好ましく、さらに、前記界面活性剤の割合が前記範囲内の場合には、乳化または分散性に優れ、皮膚に適用した場合の刺激が少ないなどの点から好ましい。また、前記水の割合が前記範囲内の場合には、前記乳化または分散するものを良好に乳化、分散させるのに必要なゲルが得られるという点から好ましく、さらに、前記アルコール類の割合が前記範囲内の場合には、好ましい粘度のゲルが得られやすいという点から好ましい。前記有効成分の割合が0.5%未満になると、所望の効果が得られにくくなり、60%をこえて使用しても、多量に使用した分の効果が得られにくくなる傾向が生ずる。前記ゲル化剤の割合が0.01%未満の場合には、充分なゲルが得られず、また、5%をこえると、ゲル化剤のべとつきによって不快感を与える傾向が生じる。また、前記界面活性剤の割合が0.01%未満の場合には、前記乳化または分散するものの乳化、分散が充分でなく、また5%をこえると、界面活性剤のべとつきによって不快感を与え、皮膚に適用した場合の刺激が大きくなる傾向が生じる。さらに、前記水の割合が10%未満の場合には、充分な発泡が得られないばかりでなく、経済的にも好ましくなく、また70%をこえると、他の成分量に実質的に影響を与える。また、前記アルコール類の割合が40%をこえると、ゲルの粘度が低下し、乳化性、分散性がわるくなる傾向が生じる。
【0017】
前記有効成分としては、ゲルの安定性を阻害しないものであるかぎり、とくに限定はない。
【0018】
前記有効成分の具体例としては、たとえばポリビニルピロリドン、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルピロリドン−酢酸ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体、ポリビニルピロリドン−アルキルアミノアクリレート共重合体、ポリビニルピロリドン−アクリレート−(メタ)アクリル酸共重合体、ポリビニルピロリドン−アルキルアミノアクリレート−ビニルカプロラクタム共重合体などのポリビニルピロリドン系高分子化合物;メチルビニルエーテル−無水マレイン酸アルキルハーフエステル共重合体などの酸性ビニルエーテル系高分子化合物;酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸−ネオデカン酸ビニル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸−プロピオン酸ビニル共重合体などの酸性ポリ酢酸ビニル系高分子化合物;アクリル酸アルキル共重合体エマルジョン、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル−アルキルアクリルアミド共重合体、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体、アクリル酸ヒドロキシプロピル−メタクリル酸ブチルアミノエチル−アクリル酸オクチルアミド共重合体、アクリル酸オクチルアミド−アクリル酸ヒドロキシプロピル−メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体などのアクリル系高分子化合物;アクリルアミド・アクリルエステル系四元共重合体などの塩基性アクリル系高分子化合物;カチオン性セルロース誘導体などのセルロース誘導体;ヒドロキシプロピルキトサン、カルボキシメチルキチン、カルボキシメチルキトサンなどのキチン・キトサン誘導体;ポリビニルアルコールなどの頭髪セット剤、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコールなどの保湿剤、パラ安息香酸エステル、フェノキシエタノールなどの防腐剤、アミノ安息香酸エチル、塩酸ジブカイン、塩酸テトラカイン、塩酸リドカインなどの局所麻酔剤、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェミラミン、プロメタジンなどの抗ヒスタミン剤、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、レゾルシンなどの殺菌消毒剤、サルチル酸メチル、カンフル、ジフェンヒドラミン、インドメタシン、ピロキシカム、フェルビナク、ケトプロフェン、クロタミトンなどの消炎鎮痛剤、ジブチルヒドロキシトルエンなどの酸化防止剤、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、メトキシケイ皮酸オクチルなどの紫外線吸収剤、各種の香料などがあげられる。また、皮膚や毛髪に対する浸透性や光沢を付与したり、保護してその健康な状態を維持し、伸展性を良好にするための成分である、たとえば流動パラフィン、たとえばアイソパーA、アイソパーC、アイソパーD、アイソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーK、アイソパーL、アイソパーM(以上、エクソン社製)などのイソパラフィン系炭化水素、ワセリン、スクワラン、α−オレフィンオリゴマー、スクワレンなどの炭化水素類;オリーブ油、アーモンド油、ホホバ油、落花生油、ヒマシ油、ヤシ油、パーム油、サフラワー油、ヒマワリ油、綿実油、アボカド油、ツバキ油、トウモロコシ油、小麦胚芽油、コメヌカ油、カカオ脂、ゴマ油、月見草油、紅花油、サザンカ油、大豆油、ナタネ油などの植物油;ラノリン、ラノリン誘導体、タートル油、ミンク油、ミツロウ、プリスタン、卵黄油などの動物油;ブチルステアレート、ヘキシルラウレート、イソプロピルミリステート、オクチルドデシルミリステート、イソプロピルパルミテート、ジイソプロピルアジペート、ジイソプロピルセバケートなどの脂肪酸エステルなどの油成分もあげられる。これらの油成分は、前記目的の他に、水、アルコールに不溶な有効成分の溶媒としても用いられることがある。これら油成分は、後述する炭素数3〜6の飽和炭化水素とともに乳化、分散させてもよい。これらは使用目的に応じて単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0019】
また、前記ゲル化剤は、ゲル組成物をつくるための成分である。その具体例としては、たとえばカルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレングリコールなどの合成高分子、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、可溶性デンプン、アルギン酸プロピレングリコールなどの半合成高分子、グアーガム、ローカストビーンガム、クインスシード、カラギーナン、ガラクタン、アラビアゴム、トラガント、ペクチン、マンナン、デンプン、キサンタンガム、デキストリン、サクシノグルカン、カードラン、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲンなどの天然高分子などがあげられるが、水溶性のゲル化剤であればこれらに限定されるものではない。これらは単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのなかではカルボキシビニルポリマー、キサンタンガムが、取り扱いが容易であり、組成物の粘度を充分に上昇させることができる点から好ましい。
【0020】
さらに、前記界面活性剤は、前記乳化または分散するものを乳化または分散させるものであり、非イオン型界面活性剤、陰イオン型界面活性剤、陽イオン型界面活性剤、両性型界面活性剤、高分子界面活性剤、天然界面活性剤があげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは皮膚への刺激性、乳化安定性の点から、非イオン型界面活性剤が好ましい。なかでも乳化安定性、乳化のしやすさの点から、HLBが7以上、さらには7.5以上の非イオン型界面活性剤が、さらに好ましい。
【0021】
とくに、図1に示すような2室エアゾール容器に充填されたエアゾール組成物は、製品を振ってもほとんど撹拌されず、一旦エアゾール組成物が水相と油相に分離してしまうと、再度微細な分散状態を得ることが困難となるため、乳化安定性は重要である。
【0022】
前記各種界面活性剤としては、たとえば以下のようなものがあげられるが、いずれもこれらに限定されるものではない。また、これらはいずれも単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0023】
前記非イオン型界面活性剤としては、たとえばソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエートなどのソルビタン脂肪酸エステル類;グリセリルモノステアレート、グリセリルモノオレエートなどのグリセリン脂肪酸エステル類;デカグリセリルモノステアレート、デカグリセリルモノオレエート、デカグリセリルジステアレート、デカグリセリルジオレエート、デカグリセリルトリステアレート、デカグリセリルトリオレエートなどのデカグリセリン脂肪酸エステル類;ジグリセリルモノオレエート、テトラグリセリルモノオレエート、ヘキサグリセリルモノミリステートなどのポリグリセリン脂肪酸エステル類;POE(n)−ソルビタンモノステアレート、POE(n)−ソルビタンモノオレエート、POE(n)−ソルビタンモノラウレートなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類;POE(n)−ソルビットテトラオレエート、POE(n)−ソルビットモノラウレートなどのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類;POE(n)−グリセリルモノオレエート、POE(n)−グリセリルモノステアレートなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類;POE(n)−モノステアレート、POE(n)−モノオレエートなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル類;POE(n)−セチルエーテル、POE(n)−ラウリルエーテル、POE(n)−ステアリルエーテル、POE(n)−オレイルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル類;POE(n)POP(m)−セチルエーテル、POE(n)POP(m)−デシルテトラデシルエーテルなどのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類;POE(n)−ノニルフェニルエーテル、POE(n)−オクチルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類;POE(n)−ヒマシ油、POE(n)−硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレンヒマシ油・硬化ヒマシ油類やポリオキシエチレンヒマシ油誘導体;POE(n)−ステアリルアミン、POE(n)−オレイルアミン、POE(n)−ステアリン酸アミド、POE(n)−オレイン酸アミドなどのポリオキシエチレンアルキルアミン・脂肪酸アミド類などがあげられる。なお、前記(n)は(CH2CH2O)の重合数を、前記(m)は(CH2CH(CH3)O)の重合数を、前記POEはポリオキシエチレンを、前記POPはポリオキシプロピレンを表わす。
【0024】
前記陰イオン型界面活性剤としては、たとえばアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウムなどの脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウムなどの高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウムなどのアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウムなどのN−アシルサルコシン酸、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウムなどの高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸などのリン酸エステル塩、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウムなどのN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウムなどの高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油などの硫酸化油、POEアルキルエーテルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウムなどがあげられる。
【0025】
前記陽イオン型界面活性剤としては、たとえばアルキルアンモニウム塩、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウムなどのアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムなどのジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N′−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム)、塩化セチルピリジニウムなどのアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩などのアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモルホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウムなどがあげられる。
【0026】
前記両性型界面活性剤としては、たとえば酢酸ベタイン、イミダゾリウムベタイン、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩などのイミダゾリン系両性型界面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタインなどのベタイン系両性型界面活性剤などがあげられる。
【0027】
前記高分子界面活性剤としては、たとえばアルギン酸ナトリウム、トラガカントゴムなどがあげられる。
【0028】
前記天然界面活性剤としては、たとえばレシチン、サポニン、大豆リン脂質、大豆リゾリン脂質液などがあげられる。
【0029】
前記水は前記ゲル組成物の基剤となるものであり、通常、水道水、蒸留水、イオン交換水などが使用される。
【0030】
また、前記アルコール類は水不溶性の有効成分を溶解させるために使用されるものであり、その具体例としては、エチルアルコール、変性エチルアルコール、イソプロピルアルコールなどの1価アルコールの他、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトールなどの多価アルコールなどがあげられる。これらのなかでは、エチルアルコール、変性エチルアルコール、イソプロピルアルコールなどの1価アルコールが生成ゲルの透明性の向上や低温における凍結防止に役立つ点から好ましい。
【0031】
前記炭素数が3〜6の飽和炭化水素は、吐出または噴射されるべきエアゾール組成物の吐出または噴射剤として働くとともに、吐出または噴射後にエアゾール組成物を発泡させる。
【0032】
前記飽和炭化水素の炭素数が3〜6であるために、吐出または噴射後すぐに発泡し、飽和炭化水素が乳化、分散した場合の平均粒子径が細かいこともあいまってきめ細かな泡が得られる。前記炭素数が3未満の場合には、前記容器内の圧力が高くなりすぎるため危険であり、また、吐出または噴射後すぐに破泡するため好ましくない。また、前記炭素数が6をこえる場合には、常温では気化しにくいため、吐出または噴射後にエアゾール組成物を発泡させることができない。
【0033】
前記飽和炭化水素の具体例としては、たとえばプロパン、イソブタン、ノルマルブタン、イソペンタン、ネオペンタン、イソヘキサン、ノルマルヘキサンなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく、また、希望の発泡状態に調整したり、前記容器内の圧力を調整するために2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、冷却感など優れた使用感を得るために、乳化・分散性に影響しない範囲でジメチルエーテルを添加してもよい。
【0034】
また、前記飽和炭化水素とともにゲル組成物として乳化または分散される前記油成分を添加してもよい。前記油成分を添加することにより、すべりをよくするなど使用感を向上させる他、水、アルコールに不溶な有効成分を配合することもできる。
【0035】
前記ゲル組成物および前記飽和炭化水素の使用割合は、吐出または噴射後すぐに発泡し、好ましい発泡物が得られるという点から、また、従来品より高い含有率で含まれる有効成分量にみあった発泡倍率が得られるという点から、前述のごとく両者の合計量に対してゲル組成物が40〜60%、前記飽和炭化水素が40〜60%である。前記ゲル組成物の割合が40%未満の場合には、前記飽和炭化水素の割合が大きくなるため、W/O型の内容物になりやすくなり、また、乳化または分散した粒子の平均粒子径が大きくなり、吐出または噴射後の泡も粗くなり、破泡も速くなる。また、前記ゲル組成物の割合が60%をこえる場合には、吐出または噴射後の発泡が遅くなり、また泡も小さくなり、ボリューム感にかける。また、有効成分量にみあった発泡倍率が得られにくくなる。
【0036】
前記飽和炭化水素、場合によってはさらに前記飽和炭化水素および有効成分、有効成分などが前記ゲル組成物中に乳化または分散したときの平均粒子径は0.01〜10μm、好ましくは0.05〜5μmであるが、前記範囲で乳化または分散しているために好ましい発泡体が得られる。前記平均粒子径が0.01μm未満の場合には、キメ細かな泡が得られるが、発泡速度が遅くなり、10μmをこえる場合には、泡が粗く、破泡が速くなる。
【0037】
さらに、前記エアゾール組成物中に含まれる有効成分の割合は0.2〜36%、さらには0.5〜30%であるのが好ましい。エアゾール組成物中の有効成分の割合が、前記範囲の場合には、従来品の有効成分の割合に比べて2〜10倍、さらには3〜8倍と高含有率であるため、少量の使用で従来と同等の効果が得られ、1回の使用あたりの容器の比率が低くなり、製品1本あたりの有効成分量は従来品と同量配合したまま、製品の大きさを小さくすることができ、最終的に環境にやさしい製品を得ることができる。
【0038】
前記ゲル組成物の具体例としては、たとえば頭髪用セット剤として使用する場合、有効成分25〜60%、ゲル化剤0.01〜5%、非イオン型界面活性剤0.01〜5%、水30〜70%およびアルコール類0〜40%を含有するゲル組成物があげられる。この組成物に前記乳化または分散するものを乳化・分散させ、平均粒子径0.01〜10μmにしたものを使用する場合には、従来のフォーム製品と同様に吐出または噴射時に直ちに泡沫状態になるとともに、この泡沫が自然に収縮してゲル状物となる。また、エアゾール容器中で温度の影響をうけてエマルジョンの転相が生じエアゾール組成物が分離したりすることがなく、吐出または噴射後の泡沫が個々に破損することなく、時間の経過とともに収縮してゲル状物となる安定性のよい泡沫を得ることができる。
【0039】
前記ゲル組成物および前記飽和炭化水素は、隔壁を有する2室エアゾール容器の一方の部屋に充填され、他方の部屋に加圧剤が充填され、本発明のエアゾール製品が製造される。
【0040】
前記加圧剤は、2室エアゾール容器の一方の部屋に充填された前記ゲル組成物および前記飽和炭化水素の混合物を吐出するために使用されるものである。
【0041】
前記加圧剤としては、一般に使用されるものが特別な限定なく使用され得るが、具体例としては、チッ素、炭酸ガス、亜酸化チッ素、圧縮空気およびこれらの混合ガスなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのなかではチッ素、圧縮空気が2室を隔てる隔壁を透過せず、エアゾール組成物(混合物)に溶解しない点から好ましい。
【0042】
前記ゲル組成物および前記飽和炭化水素の混合物(エアゾール組成物)を製造したのち、該混合物をエアゾール容器に充填する場合について具体的に説明する。
【0043】
この充填方法は、基本的には2つ以上の定量圧送手段を用いて一定の比率で別々の原料を混合手段に送り込み、撹拌して均一に溶解あるいは混合した状態で1つの出口から連続的に取り出して充填する方法であり、必要に応じて混合手段で得られた混合物に、さらに別の原料を混合したい場合には、前記混合手段ののちにさらに定量圧送手段を設けてつぎの混合手段に送り込んで混合物を製造して充填することができる。
【0044】
使用する原料としては、前述のものが用いられる。
【0045】
前記飽和炭化水素を用いる場合も定量圧送手段に送る前に熱交換器によって沸点以下に冷却しておき調合作業を行なうことができるので、従来法では装置全体を冷却しておく必要があるのに比べ、少量づつ連続的に冷却、混合、取り出しを密閉状態のもとで行なうことができる。
【0046】
定量圧送手段は、前記原料容器と第1の混合手段との間に設けられ、原料容器内の原料を定量的、かつ連続的に第1の混合手段に供給せしめ得るものが用いられる。たとえばギアポンプ、エアーポンプ、モーノポンプなどが用いられる。
【0047】
混合手段としては、具体的にはスタチックミキサー、パイプラインホモミキサーなどの混合機が用いられる。
【0048】
この方法により、前記ゲル組成物および飽和炭化水素をあらかじめ混合してからエアゾール容器に充填する場合には、前記ゲル組成物中で前記飽和炭化水素を平均粒子径が0.01〜10μmで乳化または分散した粒子にしやすく、また、従来よりも均一なエアゾール組成物にすることができ、吐出または噴射後の発泡状態を従来品と同等のフォームにすることができ、有効成分の含有率が高いエアゾール組成物を従来と同じ方法で従来と同じ量の発泡剤を充填した場合の欠点である吐出または噴射後の発泡状態のちがいを少なくすることができる。
【0049】
従来のエアゾール製品として、たとえば有効成分0.1〜10%、ゲル化剤0.2〜2.0%、溶媒(水、エタノール)60〜95%、炭素数3〜6の飽和炭化水素0.5〜20%からなる混合物を2室エアゾール容器の一方の部屋に150g充填し、他方の部屋に加圧剤としてチッ素ガスを0.6MPaに調整して充填した従来のエアゾール製品を製造し、一方、本発明のエアゾール製品として、たとえば有効成分15〜30%、ゲル化剤0.1〜3%、溶媒(水、エタノール)10〜40%、炭素数3〜6の飽和炭化水素40〜60%からなる混合物を2室エアゾール容器の一方の部屋に50g充填し、他方の部屋に加圧剤としてチッ素ガスを0.6MPaに調整して充填した本発明のエアゾール製品を製造して比較した場合、同じ回数使用し得るにもかかわらず、本発明のエアゾール製品の大きさは、従来の1/2〜1/4にすることができる。
【0050】
本発明に使用される2室エアゾール容器は、従来から使用されている一般的な2室エアゾール容器でよいが、エアゾール組成物(ゲル組成物に前記飽和炭化水素を乳化または分散させた混合物)中にしめる有効成分の濃度を高め、1回あたりの使用量をへらしたことによる使いにくさを解消するために、定量(適量)噴射機構または噴射量抑制機構が装着されているものが好ましい。前記定量噴射機構または噴射量抑制機構を装着した2室エアゾール容器を使用する場合には、高濃度で有効成分を含むエアゾール製品を少量使用する場合に生じがちな使用量のバラツキ、使いすぎなどの問題が少なくなる。
【0051】
前記エアゾール容器に取り付けられる定量噴射機構は、とくに限定されないが、その具体例としては、実開平5−82879号公報の従来の技術として記載されているディスペンサータイプの押圧式定量バルブや同公報の図5に示されている定量噴射バルブ、実開平5−82879号公報に記載の定量噴射エアゾール用容器に使用されているダイヤフラム式バルブを用いた定量バルブなどがあげられるが、これらに限定されるものではない。これらのうちでは、実開平5−82879号公報に記載の定量噴射エアゾール用容器に使用されているダイヤフラム式バルブを用いた定量バルブが、組成物の粘度などに関係なく常に一定量確実に吐出できるという点から好ましい。
【0052】
前記定量バルブのうちの実開平5−82879号公報に記載の定量噴射エアゾール容器に使用されている定量バルブを例にとって具体的に説明しておく。
【0053】
図1は定量バルブを装着した2室エアゾール容器の断面説明図である。
【0054】
図1において、定量バルブVを装着した2室エアゾール容器Cは全体として逆皿状の底壁1を有する円筒状の瓶形状容器からなり、主容器2の内部に円筒袋状の伸縮自在の薄膜からなる副容器3を設けることにより2重構造の容器に形成されている。前記薄膜の副容器3としてはエアゾール組成物と化学反応をおこしにくい素材、たとえばアルミニウム薄膜やポリエチレン単層、ポリエチレン/ナイロン/ポリエチレンなどの積層薄膜からの容器が適宜用いられる。前記2室エアゾール容器Cの上部には、副容器3内に充填されたエアゾール組成物を吐出するための定量バルブVが設けられている。定量バルブVの上部には、エアゾール組成物の吐出を操作するためのスパウト5が取り付けられている。なお、図1中の4は主容器2と副容器3とで画成された空間であり、前記加圧剤が充填される。
【0055】
図2は定量バルブVの断面説明図であり、定量バルブの中心線X−Xより左半図(A)はバルブの非作動状態を示し、右半図(B)は作動(吐出)状態を示す。
【0056】
定量バルブVの一部を構成するマウンティングカップ6は2室エアゾール容器Cの上部開口の開口縁部に、その外方縁部をかしめることにより取り付けられる。マウンティングカップ6の中央付近には上方向に立ち上がり部7が形成されており、この立ち上がり部7には中心方向に突出した凹溝8が形成されている。また、立ち上がり部7はその上端で内側に折り曲げられ、水平な上端部9を形成し、さらにその中央部で上方外側に折り返され、そこに形成された開口部10にステムP(後述する)が挿通されている。
【0057】
前記マウンティングカップ6の内側にはステムPを保持するためのハウジングHが配置されている。ハウジングHは、その内部にステムPを挿通させる内筒11と、内筒11の外側面中央部から外方向に延設された円盤状の水平片12とから構成されている。この内筒11は説明の便宜上、水平片12を基準に上下2つの構成部分、すなわち上部内筒110および下部内筒111からなるものとする。そして、上部内筒110はその上部に外方向に突出した係止片13が延設され、この係止片13を前記マウンティングカップ6の凹溝8に係止することによりハウジングHはマウンティングカップ6に支持される。また、下部内筒111の下端には内方向に突出したスプリング受け座14が延設されている。このスプリング受け座14の底部にはエアゾール組成物の流出路112が設けられている。一方、水平片12はその外端部および中間部において、それぞれ錘下して設けられた外側片15および中間片16を具備している。
【0058】
ハウジングHの外側片15の内側下方には、略椀状のタンクカバーKが配設されている。このタンクカバーKは、椀状のカバー本体17と、カバー本体17の中央底部に穿設された内容物吸入用吸入口18の縁部から上方に突出して形成された筒状の吸入筒19と、この吸入筒19の内側面上端からさらに上方向に延設された支持筒20とから形成されている。また、カバー本体17の水平部分と垂直部分との境界部分にはタンクカバーK内へのエアゾール組成物の流入を可能とする開口21が形成されている。このように形成されたタンクカバーKは、そのカバー本体17の垂直部分の上端において、カバー本体K側に一体形成された凸部22をハウジングHの外側片15の内側面に設けられた突起23と係合させることにより、ハウジングHに取り付けられる。
【0059】
ハウジングHとタンクカバーKとの間には、略椀状のたとえばゴム弁Gが配設されている。ゴム弁Gは可撓性を有する椀状のゴム弁本体24と、ゴム弁本体24の中央底部に一体形成された筒状の係合筒部25とを備えている。ゴム弁本体24および係合筒部25は各々その上端に外係止部26および内係止部27が一体に形成されている。そして図2に示すように、外係止部26は、ハウジングHの外側片15と中間片16およびタンクカバーKの突部22とで囲まれた空隙に嵌装されている。また、内係止部27はハウジングHのスプリング受け座14の底部とタンクカバーKの支持筒20とで囲まれた空隙に嵌装されている。このように、ゴム弁GはハウジングHとタンクカバーKの間に配設される。
【0060】
つぎに、ステムPについて説明する。前述したとおり、このステムPにはその中心線X−Xより左半図(A)は非作動状態を示し、右半図(B)は作動(吐出)状態を示している。
【0061】
ステムPは中実丸棒のロッド28と、ロッド28の上部に一体に形成された筒状の吐出管29とからなり、さらにロッド28と吐出管29の連結部にはストッパー部材30が一体に突設されている。このストッパー部材30と前記ハウジングHのスプリング受け座14との間にはスプリングSが挟持されており、したがってステムPは常時上方に付勢されている。ストッパー部材30の上方へのストロークを規制するため、および定量バルブVからのエアゾール組成物の漏洩を防止するために前記マウンティングカップ6の開口部10周囲に可撓性のシール部材34が設けられている。そして、吐出管29の管内にはエアゾール組成物を外部に吐出するための吐出路31が、その先端には吐出口32が形成されている。さらに、吐出口32の上部には、従来周知のようなスパウトが、ステムPを被冠するように該ステムPに取り付けられている。また、吐出管29にはバルブV内外を連通させる連通孔33が穿設されている。
【0062】
つぎに、前記定量バルブを装着した2室エアゾール容器の作用を説明する。
【0063】
まず、図2の中心線X−Xより左半図の(A)に示すように、ステムPが非作動時には、ステムPのストッパー部材30はスプリングSの付勢力によりシール部材34を上方に押し上げた状態で静止している。
【0064】
図1に示すように、可撓性の薄膜3内に充填されたエアゾール組成物は容器内空間4に封入された加圧剤の押圧力およびエアゾール組成物中に含まれる炭素数3〜6の飽和炭化水素の圧力により定量バルブV内に圧入される。すなわち、エアゾール組成物は、一方ではタンクカバーKとゴム弁Gとで囲まれた空間Iaに流入する(図2参照)。他方では吸入口18から支持筒20内の空間IIaに流入したエアゾール組成物は、ハウジングHの流出路112を通りハウジングHとゴム弁Gとで囲まれた空間IIIaに流入し、ステムPのロッド28とハウジングHのスプリング受け座14との間隙を通りハウジングHの上部内筒110とロッド28とで囲まれた空間IVaにも流入し、これらの空間内を充満させる(図2参照)。ただし、この状態では吐出管29内の空間Va(吐出路31)は大気と連通するのみである(図2参照)。
【0065】
つぎに、前記非作動状態から指で吐出用のスパウト5を作動させてステムPを押下させ、作動(吐出)状態にする(図2参照)。図2の中心線X−Xから右半図(B)において、ステムPはスプリングSの付勢力に逆らって図示した位置まで押下されたとすると、吸入口18から流入したエアゾール組成物は空間IIbまで流入するが、ステムPのロッド28とゴム弁Gの係止部27との圧密作用により空間IIIbまたは空間IVbへの流入が阻止される。一方、ステムPの下降により吐出管29の連通孔33が下降し、空間Vbと空間IVbとが連通する。また、空間IVbと空間IIIbとが連通しているため、空間IIIb、IVbおよびVbはすべて大気に連通する(大気圧になる)。
【0066】
ところで、容器内のエアゾール組成物は開口21を通じてタンクカバーK内の空間Ibに流入し、エアゾール組成物と大気との圧力差(大気圧の方が小さい)により、空間Ib内のエアゾール組成物は空間IIIbに向かってゴム弁Gを押圧する。そして、この押圧力によりゴム弁Gが変形し、その変形した容積分だけ空間IIIb内の滞留液を空間IVbに向かって押し出す。そして、空間IVb内にあったエアゾール組成物も圧力を受け、連通孔33、空間Vb(吐出路31)を通り吐出口32から外部へ吐出される。ゴム弁Gの変形量(たわみ量)はエアゾール組成物の残存量にかかわらず常に一定になるように設定されているので、毎回吐出される量は常に一定となる。また、エアゾール組成物は吐出管31を通って吐出口32、およびこれと連通するスパウト5から吐出され、吐出後の圧力差によりゲル組成物が発泡する。
【0067】
前記定量バルブを装着した2室エアゾール容器を用いたエアゾール製品の吐出量は、タンクの容量によって異なるが、通常0.05〜2ml/回、さらには0.1〜1.5ml/回程度である。
【0068】
また、前記エアゾール容器に取り付けられている噴射量抑制機構は、とくに限定されないが、たとえば以下の(1)〜(3)に記載したような構造が適用される。
【0069】
(1)噴射ボタンの内部に設けられた組成物の通路に、圧縮ばねを介してプランジャーを挿入し、圧縮ばねと通路内面およびプランジャーとの隙間を組成物の通路とし、噴射量が0.1g/秒以下である機構(図3、4)(特開平10−218262号公報参照)。
【0070】
(2)バルブの通路に、軸方向に伸びる複数本の微少通路を形成した円柱状の部材(フィルター)を設けた機構(図5)(特願平11−36009号明細書参照)。
【0071】
(3)バルブの通路に、断面円状の少なくとも4本の心材を互いに密接するように束ねて充填し、心材間で形成される連続する長い通路を組成物の通路とした機構(図6)(特開平7−132981号公報参照)。
【0072】
図3は、前記(1)の噴射量抑制機構を示す断面図であり、図4は、押しボタンに噴射量抑制機構を挿入した実施形態である。
【0073】
図3〜4において、噴射量抑制機構を備えた押しボタン構造35は、押しボタン構造体35aと、押しボタン構造体35aの内部に設けられた下部通路36と、下部通路36と連通する上部通路37と、上部通路37に設けられたノズル38と、前記下部通路36および(または)上部通路37のいずれかに圧縮ばね39を介して挿入されたプランジャ40から構成されている。下部通路36の下側に径大部が形成されており、その径大部に、バルブのステムが挿入される。
【0074】
かかる構成を有する噴射量抑制機構を備えた押しボタン構造35の場合、プランジャ40と下部通路36および(または)上部通路37の内面との間の隙間C2から圧縮ばね39の部分を除いた螺旋状の空間がエアゾール組成物の実質的な通路として機能する(図3参照)。なお、プランジャ40は、下部通路36または上部通路37のいずれかに挿入することもでき、また両方に挿入することもできる。
【0075】
図5、6は、噴射量抑制機構の他の例を示す断面図であり、図7は、噴射量抑制部Uをバルブに挿入した実施形態である。
【0076】
図5に示す(すなわち前記(2)の構造の)噴射量抑制機構は、プランジャ40の軸線方向に平行に複数の溝Xが形成されている。この軸線方向に形成された複数の溝Xがエアゾール組成物の実質的な通路として機能する(図5参照)。この機構は、組成物が細く長い通路を通ることにより、通路抵抗を受けて噴射量が抑制される。
【0077】
また、前記(3)の構造について、図6を参照しつつ説明する。
【0078】
図6に示したプランジャ40は、コアワイヤaの回りに6本のワイヤbを螺旋状に配してなる構造を有するワイヤである。ワイヤは4本以上設けることが好ましく、ワイヤ間の隙間が組成物の通路となる。この機構も組成物が細く長い隙間を通ることにより、通路抵抗を受けて噴射量が抑制される。プランジャ40に採用されるワイヤの構造は、図6に示す構造に限られることはなく、たとえばJIS G 3525やJIS G 3540(ワイヤロープ)に規定されている構造のワイヤロープなども採用することができる。
【0079】
前記(1)の機構は、噴射量を非常に少なくしたい場合に好適に用いられ、圧縮ばねの巻数や太さをかえることによって任意の噴射量にすることができる。また、前記(2)〜(3)の機構は、通路の開口が詰まりにくい形状を有し、かつ、連続した長い通路であるため、噴射量を通路抵抗により充分抑制できるだけでなく、詰まりやすい内容物にも好適に使用できる。
【0080】
これら噴射量抑制機構の使用例としては、噴射ボタン(図4)やバルブ(図7)に設けることができ、これらを組み合わせて用いてもよい。
【0081】
前記のごとき本発明のエアゾール製品は、たとえば頭髪用セット剤やトリートメント剤、保湿剤、クレンジング剤などの化粧品、消炎鎮痛剤、殺菌消毒剤、局所麻酔剤、抗ヒスタミン剤などの医薬品、自動車や家具のつや出し剤、ガラス洗浄剤などに好適に使用される。
【0082】
【実施例】
本発明のエアゾール製品を実施例に基づいてさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0083】
なお、実施例および比較例で用いた原材料のうち内容について説明が必要なものについては以下にまとめて説明する。
【0084】
有効成分
ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリレート−(メタ)アクリル酸アルキルエステル共重合体(ユカフォーマー301、三菱化学社製)
香料(レモンフレッシュ PS−384、大鹿香料(株)製)
ゲル化剤
カルボキシビニルポリマー(カーボポール940、B.F.グッドリッチケミカル社(B.F.Goodrich Chemical Company)製)
界面活性剤
ポリオキシエチレンセチルエーテル(BC−7(HLB.11.5)、日光ケミカルズ(株)製)

精製水
アルコール
95%変性エタノール(95%ブルシン変性エタノール)
飽和炭化水素
プロパン、ノルマルブタン、イソブタン混合物(0.4MPa(25℃))
【0085】
また、実施例、比較例における評価は以下の方法によって行なった。
【0086】
(平均粒子径)
色素を配合したゲル組成物と炭素数3、4の混合飽和炭化水素とからなるエアゾール組成物を耐圧性の透明な樹脂容器に充填し、バルブを取り付けた。この製品を顕微鏡にて観察した。
【0087】
(吐出時の状態)
得られたエアゾール製品の吐出バルブを一度押して吐出させ、吐出時の状態を目視観察し、以下の判定基準にしたがって評価した。
○:発泡状態で吐出された
△:吐出後5秒以内に発泡した
×:泡状で吐出されたが、すぐに破泡した
【0088】
(泡比重)
吐出後の発泡状態を評価するために、得られたエアゾール製品を25℃に保ち、半径17mm、深さ17mm、容積10mlの半球状のくぼみに吐出し、水平にすりきって、その重量を測定し、泡比重(g/ml)を求めた。泡比重が小さいほど、発泡性が大であることがわかる。
【0089】
(乳化安定性)
平均粒子径を測定したサンプルを室温にて静置し、目視にて観察し、以下の判定基準にしたがって評価した。
○:1カ月経過後でも分離は認められない
×:乳化状態がわるく、静置すると分離が始まった。
【0090】
実施例1
図1に示したような内容積100ml、1回あたりの吐出量0.5mlの定量バルブを取り付けた2室エアゾール容器の一方の部屋に、表1に示したゲル組成物25gと飽和炭化水素(0.4MPa(25℃))25gとをパイプラインホモミキサーによりあらかじめ混合した混合物50g、他方の部屋に製品圧力が0.6MPaとなるようにチッ素ガスを充填したエアゾール製品を製造した。
【0091】
得られたエアゾール製品を前記方法にしたがって評価した。結果を表1に示す。
【0092】
実施例2
スプリング内部にプランジャーを挿入した部材(図3参照)を取り付けた噴射ボタン(図4参照)(1秒あたりの吐出量0.05g)をステムに装着した内容積100mlの2室エアゾール容器の一方の部屋に、表1に示したゲル組成物27gとミリスチン酸イソプロピル3gと飽和炭化水素(0.4MPa(25℃))20gとをあらかじめ混合した混合物50gを充填し、他方の部屋に製品圧力が0.6MPaとなるよう圧縮空気を充填したエアゾール製品を製造した。
【0093】
得られたエアゾール製品を前記方法にしたがって評価した。結果を表1に示す。
【0094】
比較例1
図1に示したような内容積100ml、1回あたりの吐出量0.5mlの定量バルブを取り付けた2室エアゾール容器の一方の部屋に、表1に示したゲル組成物25gと飽和炭化水素25gとをあらかじめ混合せずに充填し、他方の部屋に製品圧力が0.6MPaとなるようチッ素ガスを充填したエアゾール製品を製造した。
【0095】
得られたエアゾール製品を前記方法にしたがって評価した。結果を表1に示す。
【0096】
比較例2
図1に示したような内容積100ml、1回あたりの吐出量0.5mlの定量バルブを取り付けた2室エアゾール容器の一方の部屋に、表1に示したゲル組成物(成分割合は実施例1と同様のもの)40gと飽和炭化水素(0.4MPa(25℃))10gとをパイプラインホモミキサーによりあらかじめ混合した混合物50g、他方の部屋に製品圧力が0.6MPaとなるようチッ素ガスを充填したエアゾール製品を製造した。
【0097】
得られたエアゾール製品を前記方法にしたがって評価した。結果を表1に示す。
【0098】
【表1】
Figure 0004241995
【0099】
表1の結果から、特定のゲル組成物と飽和炭化水素および場合によっては油成分をあらかじめ機械的に混合したエアゾール組成物は、飽和炭化水素および場合によっては油成分が良好に乳化・分散し、発泡した状態で吐出され、優れた特性を有する発泡物が得られることがわかる。
【0100】
実施例3
内容量80ml、1回あたりの吐出量0.2mlの定量バルブを取り付けた2室エアゾール容器の一方の部屋に、表2記載の傷用ゲル組成物20gと、炭素数3、4の混合飽和炭化水素(0.35MPa(25℃))20gとをパイプラインホモミキサーによりあらかじめ混合した混合物40g(有効成分濃度1.3%、比重0.72)、他方の部屋に製品圧力が0.6MPaとなるようチッ素ガスを充填したエアゾール製品を製造した。
【0101】
得られたエアゾール製品を前記方法にしたがって評価した。結果を表2に示す。
【0102】
比較例3
内容量250mlの容器に、一般的なエアゾール用バルブを取り付け、表2記載のゲル組成物130gと飽和炭化水素(0.35MPa(25℃))20gとをあらかじめ混合せずに充填したエアゾール製品(有効成分濃度0.35%、噴射量は0.5g/秒)を製造した。
【0103】
得られたエアゾール製品を前記方法にしたがって評価した。結果を表2に示す。
【0104】
【表2】
Figure 0004241995
【0105】
製品中の有効成分量(0.52g)および1回あたりに吐出される有効成分量(実施例3の場合0.0019g、比較例3の場合、1回あたり1秒噴射したとすると0.0018g)は、同じで、容器サイズを約1/3にすることができる。
【0106】
【発明の効果】
本発明のエアゾール製品を使用する場合には、従来のものに比べて1回あたりの使用量を少なくすることができるため、1回の使用あたりの容器の比率が低くなり、製品を小型化することができ、環境にやさしいエアゾール製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる定量バルブを装着した2室エアゾール容器の一例の断面説明図である。
【図2】本発明に用いる定量バルブの一例の断面説明図である。
【図3】本発明の噴射量抑制機構の一例を示す概略断面説明図である。
【図4】図3の噴射量抑制機構を備えた押しボタン構造の断面図である。
【図5】噴射量抑制機構の他の実施形態を示す部分拡大図である。
【図6】噴射量抑制機構のさらに他の実施形態を示す部分拡大図である。
【図7】噴射量抑制機構を備えたバルブ構造の断面図である。
【符号の説明】
C 2室エアゾール容器
V 定量バルブ
G ゴム弁G
H ハウジング
K タンクカバー
P ステム
S スプリング
U 噴射量抑制部
X 溝
2 隙間
3 隙間
1 逆皿状の底壁
2 主容器
3 副容器
4 主容器2と副容器3とで画成された空間
5 スパウト
6 マウンティングカップ
7 立ち上がり部
8 中心方向に突出した凹溝
9 水平な上端部
10 開口部
11 内筒
12 円盤状の水平片
13 外方向に突出した係止片
14 スプリング受け座
15 錘下して設けられた外側片
16 中間片
17 カバー本体
18 内容物吸入用吸入口
19 吸入筒
20 支持筒
21 開口
22 カバー本体K側に一体形成された凸部
23 ハウジングHの外側片15の内側面に設けられた突起
24 椀状のゴム弁本体
25 ゴム弁本体24の中央底部に一体形成された筒状の係合筒部
26 外係止部
27 内係止部
28 中実丸棒のロッド
29 ロッド28の上部に一体に形成された筒状の吐出管
30 ストッパー部材
31 吐出路
32 吐出口
33 バルブV内外を連通させる連通孔
34 シール部材
35 噴射量抑制機構を備えた押しボタン構造
35a 押しボタン構造体
36 下部通路
37 上部通路
38 ノズル
39 圧縮ばね
40 プランジャ
41 ハウジング
42 噴射量抑制機構を備えたバルブ構造

Claims (4)

  1. 隔壁を有する2室エアゾール容器の一方の部屋に、容器内ではゲル状を保ち、吐出後は発泡するゲル組成物40〜60重量%に、炭素数3〜6の飽和炭化水素40〜60重量%が乳化または分散したものであって、乳化または分散した粒子の平均粒子径が0.01〜10μmであるものが充填されており、他方の部屋には加圧剤が充填されていることを特徴とするエアゾール製品。
  2. 前記ゲル組成物が、有効成分0.5〜60重量%、ゲル化剤0.01〜5重量%、界面活性剤0.01〜5重量%、水10〜70重量%およびアルコール類0〜40重量%からなる請求項1記載のエアゾール製品。
  3. 前記ゲル組成物および前記炭素数3〜6の飽和炭化水素がエアゾール容器に充填される前にあらかじめ混合機により混合されている請求項1記載のエアゾール製品。
  4. 前記エアゾール容器が定量噴射機構または噴射量抑制機構を装着したものである請求項1記載のエアゾール製品。
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