JP4240950B2 - ズームレンズおよびそれを有する光学機器 - Google Patents

ズームレンズおよびそれを有する光学機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はスチルカメラやビデオカメラ、そしてデジタルスチルカメラ等に好適なズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、固体撮像素子を用いたビデオカメラ、デジタルスチルカメラ等のカメラでは、レンズ最後部と撮像素子との間に、ローパスフィルター、色補正フィルター、3CCD用の色分解プリズム、TTLファインダー系に光束を分岐させる為のプリズムなどの各種光学部材を配置している。この為、それに用いる光学系には、比較的バックフォーカスの長いレンズ系が要求される。
【0003】
一般にビデオカメラ等のCCDを用いた撮像装置(光学機器)に、使用されるズームレンズとして、最も物体側の第1レンズ群がズーミング中固定された、正、負、正、正の屈折力のレンズ群より成り、バックフォーカスの長い4群ズームレンズが特開平6−51199号公報、特開平6−317750号公報、特開平6−317752号公報、特開平7−151967号公報、特開平7−270684号公報、特開平7−318804号公報、特開平9−281391号公報、特開平9−304698号公報、特開平11−23965号公報、特開2000−305016号公報、特開平7−128619号公報、特開平11−237550号公報等にて開示されている。
【0004】
一方、正、負、正、正の屈折力の第1、第2、第3、第4レンズ群より成る4群ズームレンズにおいてズーミングの際、第1レンズ群を移動させるズームレンズが米国特許第4632519号、米国特許第4657351号にて開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の4群ズームレンズのうちズーミングの際、第1レンズ群が固定のズームレンズは変倍作用を主に第2レンズ群の移動により行う。このため、第1レンズ群と第3レンズ群の間隔は第2レンズ群で所望の変倍を行うために必要な移動ストローク以上を確保する必要がある。このようなレンズ構成では第3レンズ群近傍に配置された絞りと第1レンズ群の間隔を短縮するのが困難なため、特に大型の固体撮像素子を用いた場合にはレンズ全長が長くなり、又、前玉径が大型化してくる。
【0006】
又、前述の4群ズームレンズのうちズーミングに際して、第1レンズ群が移動するズームレンズは、第4レンズ群が広角端から望遠端に向かって物体側に大きく移動する構成となっている。このような構成にて第4レンズ群にてフォーカシングを行う場合、第4レンズ群は変倍のための移動空間に加えてフォーカシングのための移動空間も確保する必要があり、第4レンズ群を他のレンズ群と独立に可動としたときに必要なシャフト長が長くなりすぎ、レンズ系全体の小型化が難しくなってくる。
【0007】
本発明は、レンズ系全体を小型化し、高い光学性能を有したバックフォーカスの長いズームレンズの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明のズームレンズは、
物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成されるズームレンズにおいて、広角端に比べ望遠端において、第1レンズ群は物体側に位置し、該第1レンズ群と該第2レンズ群の間隔は大きく、該第2レンズ群と該第3レンズ群の間隔は小さくなり、ズーミングに際して該第4レンズ群は物体側に凸形状もしくはこの一部の軌跡に沿って移動し、該第3レンズ群は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負レンズと、正レンズと、像側に凸面を向けた正レンズより構成され、該第1レンズ群の焦点距離をf1、望遠端における全系の焦点距離をft、望遠端における該第2レンズ群と第3レンズ群との間隔をd23とするとき、
1.0 < f1/ft < 2.6
0.02 < d23/ft < 0.2
の条件式を満足することを特徴としている。
【0009】
請求項2の発明は請求項1の発明において、
前記第3レンズ群の最も物体側のレンズの物体側の面の曲率半径をR31a、該第3レンズ群の焦点距離をf3とするとき、
0.2 < R31a/f3 < 0.5
の条件式を満足することを特徴としている。
【0010】
請求項3の発明は請求項2の発明において、
前記第4レンズ群は少なくとも2枚の正レンズと1枚の負レンズを有し、該第4レンズ群の焦点距離をf4とするとき、
0.9 < f3/f4 < 1.4
の条件式を満足することを特徴としている。
【0011】
請求項4の発明は請求項2又は3の発明において、
前記第1レンズ群が広角端から望遠端へのズーミングに際して、光軸上移動する移動量の絶対値をM1とするとき、
0.1 < M1/f1 < 0.3
の条件式を満足することを特徴としている。
【0012】
請求項5の発明は請求項2、3又は4の発明において、
前記第4レンズ群にてフォーカシングを行うことを特徴としている。
【0013】
請求項6の発明は請求項1乃至5のいずれか1項の発明において、
固体撮像素子上に像を形成するための光学系であることを特徴としている。
【0014】
請求項7の発明の光学機器は、
請求項1乃至5のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を受光する固体撮像素子を有していることを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のズームレンズ及びそれを有する光学機器の実施形態について説明する。
【0017】
図1は本発明の実施形態1の広角端におけるレンズ断面図、図2、図3、図4は本発明の実施形態1に対応する数値実施例1の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
【0018】
図5は本発明の実施形態2の広角端におけるレンズ断面図、図6、図7、図8は本発明の実施形態2に対応する数値実施例2の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
【0019】
図9は本発明の実施形態3の広角端におけるレンズ断面図、図10、図11、図12は本発明の実施形態3に対応する数値実施例3の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
【0020】
図13は本発明の実施形態4の広角端におけるレンズ断面図、図14、図15、図16は本発明の実施形態4に対応する数値実施例4の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
【0021】
図17は本発明の実施形態5の広角端におけるレンズ断面図、図18、図19、図20は本発明の実施形態5に対応する数値実施例5の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
【0022】
図21は本発明の実施形態6の広角端におけるレンズ断面図、図22、図23、図24は本発明の実施形態6に対応する数値実施例6の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
【0023】
図25は本発明の実施形態7の広角端におけるレンズ断面図、図26、図27、図28は本発明の実施形態7に対応する数値実施例7の広角端、中間のズーム位置、望遠端における収差図である。
【0024】
図29は本発明のズームレンズの近軸屈折力配置の要部概略図である。
【0025】
各実施形態のズームレンズのレンズ断面図と図29において、L1は正の屈折力の第1レンズ群、L2は負の屈折力の第2レンズ群、L3は正の屈折力の第3レンズ群、L4は正の屈折力の第4レンズ群である。なお本実施形態において、「第iレンズ群」の呼称は、それが複数枚のレンズで構成される場合だけでなく、1枚のレンズのみで構成される場合にも用いるものとする。
【0026】
SPは開口絞りであり、第3レンズ群L3の前方に位置している。Gは光学フィルター、フェースプレート等に相当する光学ブロックである。IPは像面であり、CCDやCMOS等の固体撮像素子の撮像面が位置している。FPはフレアーカット絞りであり、不要光をカットしている。
【0027】
収差図において、d、gはd線及びg線、ΔM、ΔSはメリジオナル像面、サジタル像面、倍率色収差はg線によって表している。
【0028】
各実施形態では、広角端から望遠端へのズーミングに際して矢印のように、第1レンズ群L1を物体側へ、第2レンズ群L2を像面側へ、第3レンズ群L3を物体側へ移動させている。
【0029】
このとき広角端に比べ望遠端での第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔が大きくなり、第2レンズ群L2と第3レンズ群L3が小さくなるように各レンズ群を移動させている。又、第4レンズ群L4を物体側に凸形状の軌跡又は凸形状の一部の軌跡に沿って移動させて、変倍に伴う像面変動を補正している。
【0030】
各実施形態において、第1レンズ群L1をズーミングに際して移動させることにより、広角端でのレンズ全長を短縮し光軸方向における小型化を図っている。また広角側にて第1レンズ群L1と絞りSPの間隔を短縮することで第1レンズ群L1の有効径を小さくし、前玉径の小型化を図っている。
【0031】
なお、絞りSPはズーミングに際して第3レンズ群L3と一体に移動しても、別体にて移動しても、固定としてもよい。一体とすると移動/可動で分けられる群数が少なくなり、メカ構造が簡素化しやすくなる。また、第3レンズ群L3と別体にて移動させる場合は特に物体側に凸形状の軌跡にて絞りSPを移動させると前玉径の小型化に有利である。また、絞りSPを固定とする場合は絞りユニットを移動させる必要がないため変倍の際、駆動させるアクチュエータの駆動トルクを小さく設定でき省電力化の点で有利である。
【0032】
ズーミングに際して第4レンズ群L4を前述の如く移動させることにより第3レンズ群L3と第4レンズ群L4との空間の有効利用を図り、レンズ全長の短縮化を効果的に達成している。
【0033】
また、第4レンズ群L4を光軸上移動させてフォーカシングを行うリアフォーカス式を採用している。第4レンズ群L4に関する実線の曲線4aと点線の曲線4bは、各々無限遠物体と近距離物体にフォーカスしているときの広角端から望遠端への変倍に伴う像面変動を補正するための移動軌跡を示している。
【0034】
各実施形態において例えば、望遠端において無限遠物体から近距離物体へフォーカスを行う場合には、矢印4cに示すように第4レンズ群L4を前方に繰り出すことで行っている。
【0035】
尚、広角端と望遠端とは変倍用のレンズ群が機構上、光軸方向に移動可能な範囲の両端に位置した時のズーム位置をいう。
【0036】
次に各実施形態の光学系の特徴について説明する。
【0037】
各実施形態では第3レンズ群L3を物体側から順に、物体側に凹面を向けたメニスカス形状の負レンズと正レンズからなり全体として負の屈折力の接合レンズ31、両レンズ面が凸面の正レンズとメニスカス形状の負レンズからなり全体として正の屈折力の接合レンズ32、像側に凸面を向けた正レンズ33で構成している。各実施形態では第3レンズ群L3の最も物体側のレンズ面を凹面として、第3レンズ群L3を負の屈折力のレンズが先行する負先行型のレトロフォーカス型のレンズ配置とすることで十分長いバックフォーカスを確保し、プリズム等の光学部品の挿入を可能としている。即ち、物体側に凹面を向けた負レンズ(この負レンズは、単一レンズでも接合レンズでも良い。)、正レンズ(この正レンズは単一レンズでも接合レンズでも良い。)、像側に凸面を向けた正レンズより構成している。これにより前述した効果を得ている。
【0038】
なお、第3レンズ群L3の正レンズ成分は二つ以上に分割することで大口径としながら球面収差の発生を抑制している。さらに第3レンズ群L3の最も像側のレンズ面は像側に凸形状とし、球面収差の発生を抑えている。
【0039】
また正レンズ33の像側の面を非球面形状とすることにより第3レンズ群L3で発生する球面収差をさらに良好に補正するとともに軸外のコマ収差の補正を良好に行っている。
【0040】
また第3レンズ群L3を全体として負の屈折力より成る接合レンズと、正の屈折力より成る接合レンズを有するようにして色収差を良好に補正している。このように構成することで軸上色収差を良好に補正しながら、バックフォーカスを十分長く確保することができるレトロフォーカス配置としての負、正の各屈折力配置を強めている。
【0041】
また各実施形態では第4レンズ群L4を正レンズ41、負レンズと正レンズからなる接合レンズ42とで構成することにより比較的少ないレンズ構成にて色収差の補正と像面の補正を良好に行っている。特に正レンズ41が非球面を有するようにし、像面彎曲を良好に補正している。さらに接合レンズ42を構成する正レンズの材料に低分散な硝材を用いることで倍率色収差を良好に補正している。
【0042】
また高密度の画素を有するデジタルカメラ、ビデオカメラ等のような高解像力が必要な光学系として用いる場合には変倍に伴なう倍率色収差の変動を十分に補正する必要がある。そのためには第2レンズ群L2は少なくとも3枚の負レンズと1枚の正レンズを有するようにしている。
【0043】
第2レンズ群L2を2枚の負レンズで構成して、レンズ全長の短縮のために第2レンズ群L2の屈折力を大きくして第1レンズ群L1および第2レンズ群L2のズーミングの為の移動量を小さくしようとすると、倍率色収差の補正が困難になる。各実施形態では第2レンズ群L2を物体側から順に、屈折力の絶対値が物体側に比べ像面側に強い凹面を有するメニスカス形状の負レンズ、負レンズ、物体側に凸面を向けた正レンズ、負レンズで構成することで第2レンズ群L2の前後の対称性を小さくすることで主点の色消し効果を高め、倍率色収差の補正を効果的に行っている。
【0044】
各実施形態では、第iレンズ群の焦点距離をfi、望遠端における全系の焦点距離をft、望遠端における該第2レンズ群と第3レンズ群との間隔をd23、第3レンズ群L3の最も物体側のレンズの物体側の面の曲率半径をR31a、広角端から望遠端へのズーミングにおける第1レンズ群L1の光軸方向の移動量の絶対値をM1とするとき、
1.0 < f1/ft < 2.6 ・・・(1)
0.2 < R31a/f3 < 0.5 ・・・(2)
0.9 < f3/f4 < 1.4 ・・・(3)
0.1 < M1/f1 < 0.3 ・・・(4)
0.02 < d23/ft < 0.2 ・・・(5)
の条件式の1以上を満足している。
【0045】
条件式(1)は第1レンズ群L1の焦点距離を規定する式である。上限を超えて第1レンズ群L1の焦点距離が長くなりすぎると、すなわち第1レンズ群L1の屈折力が弱すぎると、特に望遠端におけるレンズ全長が長くなりすぎ小型化が難しくなる。また下限を超えて第1レンズ群L1の焦点距離が短くなりすぎると、すなわち第1レンズ群L1の屈折力が強すぎると特に望遠端における球面収差が多く発生してくるのでよくない。
【0046】
条件式(2)は第3レンズ群L3の最も物体側のレンズ面の凹面の曲率半径を規定する式である。上限を超えて曲率半径が大きくなりすぎると、第3レンズ群L3をレトロフォーカスの屈折力配置とする作用が弱まり像面側にプリズム等の光学部材を挿入するために必要なバックフォーカスの確保が難しくなる。また下限を超えて曲率半径が小さくなりすぎると、変倍全域に渡って球面収差が補正過剰となるため良くない。
【0047】
条件式(3)は第3レンズ群L3と第4レンズ群L4の焦点距離の関係を規定する式である。上限を超えて第3レンズ群L3の焦点距離が第4レンズ群L4の焦点距離に比べて長くなりすぎると、第3レンズ群L3と第4レンズ群L4の間隔が増大するためレンズ全長が長くなりすぎ小型化が難しくなる。また下限を超えて第3レンズ群L3の焦点距離が第4レンズ群L4の焦点距離に比べて短くなりすぎると、第3レンズ群L3と第4レンズ群L4の間隔が短くなりすぎ第4レンズ群L4が変倍およびフォーカシングのために必要な移動空間を確保するのが難しくなってくる。
【0048】
条件式(4)は変倍に伴う第1レンズ群L1の移動量を規定する式である。上限を超えて第1レンズ群L1の移動量M1が大きすぎると、第1レンズ群L1の移動軌跡を決めるカム環の光軸方向の寸法が大きくなり、メカ部材の大型化を招くのがよくない。特に非撮影時に各レンズ群を沈胴させて全長方向の小型化を図るのが難しくなってくる。また下限を越えて第1レンズ群L1の移動量が小さすぎる場合、所望の変倍比を確保するには第2レンズ群L2の移動量を大きくする必要がある。このようにすると結果的に広角端における第1レンズ群L1と第3レンズ群L3の間隔が大きくなる。絞りが第3レンズ群L3の近傍にある場合は広角端における第1レンズ群L1と絞りとの間隔が増大するため前玉径の大型化を招くためよくない。
【0049】
条件式(5)は望遠端での第2群と第3群の距離を規定する式である。上限を超えて距離が長すぎると望遠端のレンズ全長が長くなるだけでなく望遠端での絞りと第1群間隔が増大することにより前玉径増大を招くためよくない。下限を超えて距離が短すぎると、第2群と第3群との間に絞りユニットを配置することが困難となりメカレイアウト上問題である。
【0050】
尚、各実施形態において更に好ましくは、条件式(1)〜(5)の数値範囲を次の如く設定するのが良い。
【0051】
1.10 < f1/ft < 2.5 ・・・(1a)
0.25 < R31a/f3 < 0.46 ・・・(2a)
1.00 < f3/f4 < 1.30 ・・・(3a)
0.13 < M1/f1 < 0.25 ・・・(4a)
0.03 < d23/ft < 0.15 ・・・(5a)
本実施形態のズームレンズは、3CCD用の色分解プリズムやTTLファインダー用に光束を分岐させるためのプリズム等の光学部材を挿入することのできる長いバックフォーカスを有し、かつ広角端のレンズ全長および前玉径の小型化を図ることができるので、高画素のデジタルカメラ、ビデオカメラに対応可能である。
【0052】
次に、本発明の実施形態1〜7に各々対応する数値実施例1〜7を示す。各数値実施例においてiは物体側からの光学面の順序を示し、Riは第i番目の光学面(第i面)の曲率半径、Diは第i面と第i+1面との間の間隔、Niとνiはそれぞれd線に対する第i番目の光学部材の材料の屈折率、アッベ数を示す。またkを離心率、B、C、D、Eを非球面係数、光軸からの高さhの位置での光軸方向の変位を面頂点を基準にしてxとするとき、非球面形状は、
x=(h2/R)/[1+[1−(1+k)(h/R)2]1/2]+Bh4+Ch6
+Dh8+Eh10
で表示される。但しRは曲率半径である。また例えば「e−Z」の表示は「10-Z」を意味する。また、各数値実施例における上述した条件式との対応を表1に示す。fは焦点距離、noはFナンバー、ωは半画角を示す。
【0053】
【外1】
Figure 0004240950
【0054】
【外2】
Figure 0004240950
【0055】
【外3】
Figure 0004240950
【0056】
【外4】
Figure 0004240950
【0057】
【外5】
Figure 0004240950
【0058】
【外6】
Figure 0004240950
【0059】
【外7】
Figure 0004240950
【0060】
【表1】
Figure 0004240950
【0061】
次に、数値実施例1〜7のズームレンズを備えたデジタルスチルカメラ(光学機器)の実施形態について、図30を用いて説明する。
【0062】
図30(a)はデジタルスチルカメラの正面図、図30(b)は側部断面図である。図中、10はカメラ本体(筐体)、11は数値実施例1〜7のいずれかのズームレンズを用いた撮影光学系、12はファインダー光学系、13はCCD、CMOS等の固体撮像素子(光電変換素子)である。固体撮像素子13は撮影光学系11に形成された被写体の像を受けて電気的な情報への変換を行う。電気的な情報に変換された被写体の画像情報は不図示の記憶部に記録される。
【0063】
このように数値実施例1〜7のズームレンズをデジタルスチルカメラの撮影光学系に適用することで、コンパクトな撮影装置が実現できる。
【0064】
【発明の効果】
本発明によれば、レンズ系全体を小型化し、高い光学性能を有したバックフォーカスの長いズームレンズを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の広角端におけるレンズ断面図
【図2】 本発明の実施形態1に対応する数値実施例1の広角端の収差図
【図3】 本発明の実施形態1に対応する数値実施例1の中間のズーム位置の収差図
【図4】 本発明の実施形態1に対応する数値実施例1の望遠端の収差図
【図5】 本発明の実施形態2の広角端におけるレンズ断面図
【図6】 本発明の実施形態2に対応する数値実施例2の広角端の収差図
【図7】 本発明の実施形態2に対応する数値実施例2の中間のズーム位置の収差図
【図8】 本発明の実施形態2に対応する数値実施例2の望遠端の収差図
【図9】 本発明の実施形態3の広角端におけるレンズ断面図
【図10】 本発明の実施形態3に対応する数値実施例3の広角端の収差図
【図11】 本発明の実施形態3に対応する数値実施例3の中間のズーム位置の収差図
【図12】 本発明の実施形態3に対応する数値実施例3の望遠端の収差図
【図13】 本発明の実施形態4の広角端におけるレンズ断面図
【図14】 本発明の実施形態4に対応する数値実施例4の広角端の収差図
【図15】 本発明の実施形態4に対応する数値実施例4の中間のズーム位置の収差図
【図16】 本発明の実施形態4に対応する数値実施例4の望遠端の収差図
【図17】 本発明の実施形態5の広角端におけるレンズ断面図
【図18】 本発明の実施形態5に対応する数値実施例5の広角端の収差図
【図19】 本発明の実施形態5に対応する数値実施例5の中間のズーム位置の収差図
【図20】 本発明の実施形態5に対応する数値実施例5の望遠端の収差図
【図21】 本発明の実施形態6の広角端におけるレンズ断面図
【図22】 本発明の実施形態6に対応する数値実施例6の広角端の収差図
【図23】 本発明の実施形態6に対応する数値実施例6の中間のズーム位置の収差図
【図24】 本発明の実施形態6に対応する数値実施例6の望遠端の収差図
【図25】 本発明の実施形態7の広角端におけるレンズ断面図
【図26】 本発明の実施形態7に対応する数値実施例7の広角端の収差図
【図27】 本発明の実施形態7に対応する数値実施例7の中間のズーム位置の収差図
【図28】 本発明の実施形態7に対応する数値実施例7の望遠端の収差図
【図29】 本発明のズームレンズの近軸屈折力配置の説明図
【図30】 本発明の光学機器の要部概略図
【符号の説明】
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
d d線
g g線
ΔM メリディオナル像面
ΔS サジタル像面
SP 絞り
FP フレアーカット絞り
IP 結像面
G CCDのフォースプレートやローパスフィルター等のガラスブロック
ω 半画角
fno Fナンバー

Claims (7)

  1. 物体側より順に、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力の第2レンズ群、正の屈折力の第3レンズ群、正の屈折力の第4レンズ群より構成されるズームレンズにおいて、広角端に比べ望遠端において、第1レンズ群は物体側に位置し、該第1レンズ群と該第2レンズ群の間隔は大きく、該第2レンズ群と該第3レンズ群の間隔は小さくなり、ズーミングに際して該第4レンズ群は物体側に凸形状もしくはこの一部の軌跡に沿って移動し、該第3レンズ群は、物体側から順に、物体側に凹面を向けた負レンズと、正レンズと、像側に凸面を向けた正レンズより構成され、該第1レンズ群の焦点距離をf1、望遠端における全系の焦点距離をft、望遠端における該第2レンズ群と第3レンズ群との間隔をd23とするとき、
    1.0 < f1/ft < 2.6
    0.02 < d23/ft < 0.2
    の条件式を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第3レンズ群の最も物体側のレンズの物体側の面の曲率半径をR31a、該第3レンズ群の焦点距離をf3とするとき、
    0.2 < R31a/f3 < 0.5
    の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 前記第4レンズ群は少なくとも2枚の正レンズと1枚の負レンズを有し、該第4レンズ群の焦点距離をf4とするとき、
    0.9 < f3/f4 < 1.4
    の条件式を満足することを特徴とする請求項2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第1レンズ群が広角端から望遠端へのズーミングに際して、光軸上移動する移動量の絶対値をM1とするとき、
    0.1 < M1/f1 < 0.3
    の条件式を満足することを特徴とする請求項又はに記載のズームレンズ
  5. 前記第4レンズ群にてフォーカシングを行うことを特徴とする請求項2、3又はに記載のズームレンズ。
  6. 固体撮像素子上に像を形成するための光学系であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項のズームレンズ。
  7. 請求項1乃至5のいずれか1項のズームレンズと、該ズームレンズによって形成された像を受光する固体撮像素子を有していることを特徴とする光学機器。
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