JP4238996B2 - 印刷方法および印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取の読取精度を向上し、印刷部の色修正に使用できるようにする技術に関する。
近年、フラットベッドスキャナなど非常に低価格で高解像度の画像読取装置が普及している。このフラットベッドスキャナにおいて、高解像度化は進んでいるものの、色の読取精度の向上は進んでいない。すなわち、フラットベッドスキャナにおいては、個別の機体間における読取誤差および読取対象を載置する原稿台の位置による誤差等が発生し、これらの誤差を効果的に解消するのが困難であった。尚、読取精度を向上するための技術の向上技術が開示されている(例えば、特許文献1)ものの、非常に高精度の測定が要求される場面での使用には耐えなかった。
特開平7−193711号公報
フラットベッドスキャナ等の画像読取装置では、一度に多くの画像を読み取ることができるが、上述のように高精度の測定は困難であった。そこで、多くの画像を高速に読み取るとともに高精度に読み取りを実施する装置が望まれていた。例えば、印刷装置の量産時には、通常、量産される個別の機体において所定の基準機体における出力と同様の出力がなされるように色あわせを行っており、この色あわせには高効率での作業と高精度の測定が要求される。
すなわち、印刷装置の量産時には、まず、所定の基準機体において所望の色で出力するように色変換テーブルを作成し、個別の機体においても当該色変換テーブルを利用して多数のパッチを印刷する。そして、この印刷物の色彩値を測定し、基準機体における出力色と異なる場合には、個別の機体においてその差異を補償するように補正を行う。
個別の機体における出力色を測定する際には、正確に色彩値を測定可能な測色機が使用されるが、従来、この測色機においては一度に測定可能な部分の面積が小さく、印刷装置の量産に使用するのに適していなかった。すなわち、個別の機体にて複数のパッチを印刷し、測色機で測色を行うと非常に時間がかかってしまい、量産の効率向上を測ることが困難であった。フラットベッドスキャナ等を使えば一度に多数のパッチを測定することができるが、色あわせを行うためには非常に正確な測定が必要であり、上述の従来技術のように、位置毎の差異を平均化したとしても、色あわせに必要な精度を確保することはできなかった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、高速かつ高精度に大量の画像を読み取る技術の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の印刷方法は、画像読取部の各走査位置で複数のインク記録率の読取対象物を読取り、読取った色成分のいずれかと上記読取対象物の測色値との対応関係を上記走査位置毎に規定したスキャンプロファイルを作成する第1工程と、印刷部が印刷したパッチを上記第1工程と同じ読取条件で上記画像読取部の走査位置の何れかで読み取った読取データに対し、上記読取データを読取った走査位置のスキャンプロファイルを適用して第1測色値を得る第2工程と、上記パッチにて印刷されるべき第2測色値と上記第1測色値とのずれに基づく修正を行って上記印刷部に印刷をさせる第3工程と、を備える構成としてある。
上記構成においては、複数の走査位置毎のスキャンプロファイルに基づいて読取データを色彩値に変換する。すなわち、画像読取部において読取対象物を読み取って色成分毎の階調値を取得する構成において、読取対象物が同じ色であったとしても、センサの構成や特性など種々の要因により走査位置毎に読取データに誤差が生じ得る。そこで、走査位置毎にスキャンプロファイルを用意しておくことにより、走査位置毎の差異を吸収し、各走査位置で正確に色彩値を取得することが可能になる。尚、個別の画像読取毎に当該スキャンプロファイルを作成することによって個体間の誤差も吸収して正確に色彩値を取得することができる。
ここで、画像読取部においては読取対象物を走査し、各画素を色成分毎に階調表現した読取データを取得することができればよい。例えば、所定の光を読取対象物に照射し、その反射光をCCD等のセンサで取得し、センサによる受光強度に対応した読取データを取得する構成を採用可能である。また、色成分としては、1以上の色成分であればよい。すなわち、モノクロで読取を行うのであれば色成分としては明度を取得すればよいし、カラーで読取を行うのであれば有彩色の複数の色成分にて色を表現する。有彩色の色成分毎に階調値を取得するのであれば、上記CCD等のセンサの前にRGB(レッド,グリーン,ブルー)やCMY(シアン,マゼンタ,イエロー)のカラーフィルタを配置して各色成分毎の階調値を取得する構成など種々の構成を採用可能である。
本発明は、走査を行う位置毎に読取特性に差異が生じるような総ての画像読取部に対して適用可能である。原稿台に読取特性対象物を載置し、2次元的な読取対象を2次元的に走査するような態様では走査位置毎に差異が生じやすいので、本発明の適用対象として好ましい。むろん、1次元的な走査や3次元的な走査を実施する画像読取部であっても本発明を適用することが可能である。
また、画像読取部におけるセンサの構成も様々であり、2次元的にセンサが配置されていても良いし、1次元的なセンサ(ラインセンサ)を読取対象に対して相対的に移動させることによって2次元的な走査を行う構成であっても良い。2次元的に走査を行うのであれば、2次元的に走査位置を特定し、各走査位置についてスキャンプロファイルを作成するのが好ましい。但し、上述のように1次元的なセンサを移動させる構成においては、少なくとも1次元的に走査位置を特定し、各走査位置についてスキャンプロファイルを作成することによって、高精度化を図ることができる。後者においては、スキャンプロファイルの作成作業や必要なリソースを抑えることができるので、要求される読取精度に応じて好ましい態様を採用することができる。
画像読取部において取得する読取データは、上述のセンサ等の受光強度を反映しているので機器依存色である。画像読取装置においては、読取データが機器依存色であるため、上述のスキャンプロファイルを利用して客観的に色を特定可能な色彩値に変換する。従って、本発明における色彩値は色を客観的に特定する機器非依存色空間で色を特定した値であれば良い。機器非依存色空間としては、例えばL*a*b*空間やL*u*v*空間、XYZ空間等を採用可能である。
スキャンプロファイルにおいては、画像読取部における走査位置毎に別のプロファイルが定義されれば良く、走査位置は種々の手法によって定義することができる。例えば、走査対象に対して所定の座標系を定義し、その座標値として位置を特定する構成等を採用可能である。むろん、走査位置毎に所定の面積を定義し、当該面積内の走査対象については共通の読取特性であるとして、共通のスキャンプロファイルによって読取データを色彩値に変換するようにしても良い。
いずれにしても、種々の手法によって定義された走査位置とスキャンプロファイルとを対応づけることによって走査位置毎のスキャンプロファイルを規定できればよい。尚、スキャンプロファイルを取得可能にするためには、予め走査位置毎のスキャンプロファイルを作成しておき、各スキャンプロファイルの走査位置が特定できるように所定の記憶媒体等に記憶しておけばよい。
各スキャンプロファイルにおいては、上記階調値と色彩値とを対応づけることができれば良く、複数の代表点について一対一に階調値と色彩値との関係を規定したLUTであっても良いし、特定の関数や行列等によって色の関係を規定したプロファイルであっても良い。色彩値取得手段においては、このプロファイルに基づいて階調値を色彩値に変換することができれば良く、前者の例であれば補間演算によって任意の階調値を色彩値に変換することができるし、後者の例であれば関数や行列に基づいて任意の階調値を色彩値に変換することができる。むろん、このとき色彩値取得手段においては、読取データにおける走査位置を特定するとともに各走査位置に対応するプロファイルを参照して変換を行う。
スキャンプロファイルによって特定する色彩値は、上述のように各種の色空間を採用可能であるが、プロファイルとして特定すべき色成分数は、要求される精度や目的に応じて適宜変更可能である。すなわち、非常に高精度に色の読取を行い、読み取った色自体を正確に特定したいのであれば、色空間を構成する総ての色成分、例えば、L*a*b*空間であれば、プロファイルによってL*成分,a*成分,b*成分の総てを特定すればよい。
一方、簡易な構成によって高精度の読取を実現するために、色彩値を示す色空間を構成する色成分のいずれかあるいは一部を利用する構成を採用しても良い。例えば、読取データにおいて複数の色成分毎の階調値によって画素の色を表現し、色彩値を示す色空間が複数の色成分によって構成されているときに、上記スキャンプロファイルにおいて当該色成分のいずれかと上記色彩値のいずれかとを対応づける。すなわち、1次元の階調値に対して1次元の色彩値を対応づける。
このように、複数の色成分の一部を利用して走査位置毎に正確な色彩値を取得すれば、読取データの色成分の一部が特定の階調値である場合に少なくとも色彩値の特定の色成分が特定の値であることは正確に判定することができる。すなわち、読み取った色の全色成分を特定できなかったとしても、走査位置に依存した読取誤差の影響を受けることなく色彩値の特定の色成分を正確に特定することができる。
このように、色彩値の特定の色成分のみであっても、高精度かつ高速に読取できることによって画像読取装置として充分に有用となる場合もある。例えば、個別の印刷装置における出力色を標準機体に合わせる場合に、標準機体と個別の機体との出力色のずれを色彩値の特定の色成分にて検出する場合がある。すなわち、当該色彩値の特定の色成分における差分を補償することでキャリブレーションを実施することができる。
従って、この場合には、色彩値の特定の色成分を正確に読み取ることができればよい。より具体的には、読取データがRGBの階調値であるとき、RGBのいずれかの階調値に対してL*を対応づけたスキャンプロファイルを構成すればよい。むろん、スキャンプロファイルとして規定する対象はこの例に限られず、RGBのいずれかに対してa*,b*のいずれかを対応づけても良いし、1次元の階調値に対して1次元の色彩値を対応づけるのみならず、n次元の階調値に対してm次元の色彩値を対応づけてもよい(n,mは2以上の整数)。
スキャンプロファイルは予め作成しておけば良く、その好適な作成手法の一例として既知の複数の標準色シートに基づいてスキャンプロファイルを作成する構成を採用可能である。すなわち、各シートの表面上では単色であるが複数のシート同士では異なる色が記録されているシートを用意し、当該シート上の位置を特定しつつその色彩値を測定する。この時、測定は高精度に測定を実施できる測色機等を使えばよい。この結果、位置毎の色彩値が既知であるとともに色彩値が異なる複数の標準色シートを得ることができる。
そこで、当該複数の標準色シートを上記画像読取部にて走査すれば、各画像読取装置における機体誤差および走査位置誤差を含む読取データを取得することができ、当該読取データの階調値と上記既知の色彩値とを対応づけることでスキャンプロファイルを作成することができる。尚、複数の標準色シートを用意するのは、異なる色彩値について画像読取部で走査することによって複数の色彩値と階調値とを対応づけるためである。
すなわち、複数の色彩値と階調値とを対応づけることによって、補間演算等により任意の階調値に対応する色彩値を算出できるようにすることができればよい。むろん、スキャンプロファイルにおいては、走査位置毎に階調値と色彩値との対応関係を規定することができればよいので、一枚のシートに色彩値の異なる複数の色を記録しておき、シート自体を移動させながら所望の走査位置にて所望の色を読み取るように構成してもスキャンプロファイルを作成することができる。但し、上述のように複数の標準色シートを利用することにより、シートを移動させることなく一度に読取を行うことができ、スキャンプロファイルを容易に作成することが可能になる。
以上の印刷方法は、印刷装置における色ずれを補償する色修正装置に使用して好適である。その構成の具体例として、上記走査位置に対応する位置毎に異なる画像データに基づいて複数のパッチを印刷させ、そのパッチを本発明にかかる画像読取装置にて読み取る構成を採用可能である。すなわち、印刷装置のキャリブレーションを行うために、印刷装置において異なる画像データ(画素の色を特定するための階調値が異なるデータ)に基づいて複数のパッチを印刷する。
このとき、各パッチを印刷する位置を上記走査位置に対応させておく。この結果、これらの複数のパッチを上記画像読取装置によって読み取ることによって、各パッチの正確な色彩値を取得することが可能になる。各パッチの色彩値を取得することができれば、上記画像データが示す色(基準の印刷装置で出力されるべき色)と当該取得した色彩値との差分を取得することができる。従って、これらの差分を補償するための修正データを得ることができる。
尚、当該差分を補償するための修正データは、この修正データに基づいて任意の画像データを修正することができ、この結果、色のずれが補償された出力が得られれば良く、種々の構成を採用可能である。例えば、複数の画像データに基づいてキャリブレーション対象の個別機体でパッチを印刷し、その色彩値を取得すれば、各画像データに対する色彩値の変化傾向に基づいて、任意の色彩値を出力するために個別機体で必要とされる画像データが得られる。一方、各画像データによって出力されるべき色は、当該画像データに基づいて基準の印刷装置で印刷を行った場合の出力色である。
そこで、個別の機体において、補正後の画像データに基づいて印刷を行った場合の出力色が上記画像データによって出力されるべき色と一致するように所定の規則に従って補正を行うように定義しておき、この規則に従って補正を行うための修正データを生成すればよい。より具体的には、画像データの階調値を補正するための補正係数や、階調値に依存する関数であって階調値の入力に対して補正後の画像データを出力する関数等を採用可能である。
以上のように、印刷装置のキャリブレーションを行うときの測色に本発明にかかる画像読取装置を利用することにより、一度に多数のパッチを正確に読み取りながら修正データを生成することができる。従って、印刷装置の量産に際して作業効率を非常に高くすることができる。尚、印刷装置のキャリブレーションを行う場合には、キャリブレーション時と同じ条件において、キャリブレーション対象の印刷装置で上述の標準色シートを印刷するのが好ましい。
すなわち、個別の印刷装置でパッチを印刷する際に使用するインクとスキャンプロファイルを作成する際の標準色シートに記録するインクとによって同じ分光分布特性の印刷物が得られるのであれば、画像データの変化に対する色彩値の変化特性が類似のものになりやすく、容易に修正データを作成することが可能になる。さらに、個別の印刷装置にてキャリブレーション用パッチを印刷する際に使用するインクおよび印刷条件と同じインクおよび印刷条件下で印刷した標準色シートに基づいてスキャンプロファイルを作成すれば、両者の色域も同じである。色域が異なるシート、例えば、市販のシートを使用すると、印刷装置の色域外の色を含んだり色域を網羅するに充分な色を含まなかったりするなどの状況が発生し得る。しかし、上述のように共通の色域となるようにインクや印刷媒体等の条件を共通にすると、無駄や過不足が無く効率的に作業を行うことができる。
また、印刷装置のキャリブレーションに画像読取装置を利用する場合、より簡易にスキャンプロファイルを構成することができる。すなわち、キャリブレーション対象の印刷装置で印刷するパッチの位置およびその画像データは予め決めておくことができるので、そのパッチを測定するために必要充分なプロファイルは位置毎に異なり得る。そこで、パッチを測定するために必要充分なプロファイル、例えば、パッチの読取データとして想定しうる階調値の周辺にデータを限定したプロファイルを構成しても良い。
さらに、色彩値の特定の色成分を用いてキャリブレーションを行う構成において好ましい例として、上述のように1次元の階調値に対して1次元の色彩値を対応づけたスキャンプロファイルを用意し、印刷装置においてインク単色によるパッチを印刷するように構成しても良い。すなわち、複数のパッチにおいて特定の色のインク使用量のみを段階的に変化させると、色彩値の特定の色成分は大きく変化するが他の色成分はそれより変化が小さくなるようにすることができる。
このため、スキャンプロファイルにおいて、当該大きく変化する特定の色成分について階調値と色彩値との対応関係を規定すれば、1次元の階調値と1次元の色彩値との対応関係を規定したプロファイルにおいても充分に正確にキャリブレーションを実施することが可能になる。むろん、スキャンプロファイルにて規定する階調値および色彩値の色成分は、全インク色について共通であっても良いし、インク色毎に異なるように構成しても良い。
例えば、総てのインク色において、インク使用量を変化させれば明度が変化すると考えられるので、スキャンプロファイルにおいてRGBいずれかの階調値とL*との対応関係を規定することによって正確なキャリブレーションを実現可能である。むろん、他の組み合わせを採用可能である。例えば、Yインクはインク使用量の変化に対してb*成分の変化が大きいので、Yインクについてキャリブレーションする際にはRGBいずれかの階調値とb*との対応関係を規定したスキャンプロファイルを参照するのが好ましい。
さらに、この場合、補色の関係を考慮してB成分の階調値とb*との対応関係を規定したスキャンプロファイルを利用するように構成しても良い。むろん、他のインク、例えば、Mインクについてキャリブレーションする際にG成分の階調値とa*との対応関係を規定したスキャンプロファイルを参照するのが好ましい。
上述した画像読取装置や色修正装置は、ある機器に組み込まれた状態で他の方法とともに実施されることもある等、各種の態様を含む。また、上記画像読取装置や色修正装置の構成に対応した所定の手順に従って処理を進めていくことも可能であるので、本発明は方法としても適用可能であり、請求項7,請求項9にかかる発明も、同様の作用、効果を有する。さらに、上記装置にて制御プログラムを実行させる場合もあるので、請求項8,請求項10に記載したプログラムや、当該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても適用可能であり、同様の作用、効果を有する。
また、本発明によれば、高速かつ高精度に印刷装置のキャリブレーションを実施することが可能であるので、当該キャリブレーションによって生成された修正データを用いて印刷を実行する印刷制御装置も本発明を利用していると言える。従って、請求項11〜請求項13に記載した印刷制御装置,印刷制御方法,印刷制御プログラムも同様の作用、効果を奏する。
これらの印刷制御において色変換を実施するにあたり、結果として上記修正データが示す色ずれの補償を実施したデータが得られれば良い。従って、基準の色変換プロファイルを予め作成するとともに当該基準の色変換プロファイルによる変換結果をさらに修正データによって補正する構成や、当該補正後のデータに変換されるように予め個別機体毎の色変換プロファイルを作成する構成等種々の構成を採用可能である。
なお、請求項2〜請求項4,請求項6に記載した構成を上記方法やプログラム等に対応させることも可能である。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)本発明の構成:
(1−1)ハードウェア構成:
(1−2)ソフトウェア構成:
(2)スキャンプロファイル作成処理:
(3)キャリブレーション処理:
(4)印刷制御処理:
(5)変形例:
(1)本発明の構成:
(1−1)ハードウェア構成:
図1と図2は本発明の一実施形態を示すブロック図である。こられの図に示す実施形態では、コンピュータ10とスキャナ40とによって本発明にかかる画像読取装置を構成し、コンピュータ10によって本発明にかかる色修正装置を構成し、コンピュータ10によって本発明にかかる印刷制御装置を構成する。尚、図1においてはコンピュータ10とプリンタ20とについてそのハードウェアを示し、図2においてはスキャナ40についてそのハードウェアを示している。
コンピュータ10では、システムバス10aにCPU11、ROM12、RAM13、HDD14、CD−ROMドライブ15、フレキシブルディスク(FD)ドライブ16、各種インターフェイス(I/F)17a〜17c等が接続され、CPU11がコンピュータ全体を制御する。HDD14にはオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラム(APL)等が記憶されており、これらのプログラムは適宜RAM13に転送されて実行される。同HDD14には、これらのプログラムのデータの他、画像データ14a、LUT(色変換テーブル)14b、基準データ14cとパッチデータ14dと標準色シートデータ14eとが予め記録されている。また、後述の処理によってスキャンプロファイル14fと修正データ14gとが作成され、HDD14に記録される。
USBI/F17aには、プリンタ20と測色機30とスキャナ40が接続されている。I/F17bにはディスプレイ18aが接続され、I/F17cにはキーボード18bやマウス18cが操作用入力機器として接続されている。プリンタ20は、CMYRVK(シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、バイオレット、ブラック)の各色インクを使用可能である。すなわち、6個のインクカートリッジ28に各色のインクを充填して装着すると、各色のインクがヘッドに供給され、各色毎にインク滴をノズルから吐出することによって印刷媒体上に画像を形成する。
むろん、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトブラック、ダークイエロー、無着色インク(光沢を調整するインク)等を使用しても良いし、CMYRVKのいずれかのインクを使用しないプリンタを採用してもよい。また、インク通路内に泡を発生させてインクを吐出するバブル方式のプリンタや、トナーインクを使用して印刷媒体上に印刷画像を印刷するレーザープリンタ等、種々の印刷装置を採用可能である。
本プリンタ20では、CPU21、ROM22、RAM23、USBI/F24、コントロールIC25、ASIC26、I/F27、等がバス20aを介して接続され、CPU21がROM22に書き込まれたプログラムに従って各部を制御する。本実施形態にかかるプリンタ20では、キャリッジ機構27aによって印刷ヘッドユニット29を主走査方向に往復動させることが可能である。また、当該ヘッドにはインク滴を吐出するノズルアレイが形成されているとともに各インクカートリッジ28が装着可能であり、各インクカートリッジ28からインクの供給を受けて各ノズルからインク滴を吐出する。尚、各カートリッジ28には、インク残量等を記録するメモリチップ28aがそれぞれ設けられており、各メモリチップ28aはコントロールIC25によって制御される。
USBI/F24はコンピュータ10のUSBI/F17aと接続され、プリンタ20はUSBI/F24を介してコンピュータ10から印刷データを取得する。ASIC26は、印刷データが示す画像を形成するようにヘッド駆動部26aを制御する。すなわち、印刷データでは画素毎にインクの吐出/非吐出を示しており、当該印刷データに従ってインク滴を吐出させるための印加電圧データをヘッド駆動部26aに対して出力する。同ヘッド駆動部26aは、同印加電圧データから印刷ヘッド29a〜29fに内蔵されたピエゾ素子へ印加する電圧を生成し、当該ヘッドに供給する。この結果、印刷ヘッド29a〜29fからインク滴が吐出される。I/F27に接続されたキャリッジ機構27aや紙送り機構27bは、当該インク滴の吐出に合わせて印刷ヘッドユニット29の主走査を行い、また、印刷用紙を順次送り出して副走査を行う。
以上の構成においては、印刷ヘッド29a〜29fにおけるノズルアレイの製造誤差やキャリッジ機構27a,紙送り機構27bにおける組み付け誤差等により、同じ画像データに基づく出力色が機体毎に異なり得る。そこで、本発明においては、個別の機体における出力を基準の機体における出力に合わせるために、後述の修正データを作成する。従って、この修正データを参照して印刷を行うことによって、各種誤差を吸収し、基準の機体と略同じ出力色にすることが可能である。
図3は、上記図2に示すスキャナ40の要部分解斜視図である。スキャナ40は、図示しないケーシングの上面に図3に示す板状の透明ガラス製の原稿台44を備えている。原稿台44の上面は、矩形平面状に形成された走査面40aを備え、印刷媒体等の原稿49を載置可能である。走査面40aには、原稿49を位置決めするための位置決め用目印が付されており、当該目印に合わせて原稿を配置することによって、所定の走査位置と印刷媒体上の所定位置とを一致させることができる。
一方、原稿台44の下方に設けられたスキャナ光学系42には、筐体42aの内部にランプ42b、ミラー42c、レンズ42d、カラーリニアセンサ42eが収容されている。ランプ42bは走査面40aを照射する光源であり、原稿の主走査方向に向けて走査面40aと平行に設けられている。ランプ42bの周囲には図示しないカバーが設けられており、原稿49に対して光が線状に照射されるように当該カバーによって光の進行方向が限定される。原稿49における光の照射部位から斜め下方(図3では右斜め下)に配置されたミラー(平面鏡)42cは、原稿49からの反射光が導かれ、当該光を反射してレンズ42dへ案内する。
レンズ42dは、ミラー42cからの反射光が導入され、主走査方向に向けて線状に配置された多数のCCDセンサからなるカラーリニアセンサ42eへ同反射光を案内する。カラーリニアセンサ42eは、RGBの各色フィルタを介して当該反射光を検出することにより、原稿1ライン分の反射光の強度をRGBの各色成分毎に検出する。この当該1ラインを構成する画素数は、後述する読取条件によって設定可能であり、設定された画素数毎に上記RGB色成分毎の強度を特定することで読取データを生成する。
スキャナ光学系42の下面には、副走査方向に向けて走査面40aと略平行に設けられたベルト43aの上側が固定されている。このベルト43aはモータ43の回転によって副走査方向に移動するようになっており、副走査方向に向けられた図示しないレールに沿って光学系42が所定の移動速度で副走査方向に移動するようになっている。なお、スクリューネジ、ピニオンギヤ等を用いてスキャナ光学系を移動させてもよい。
さらに、スキャナ40は、図2に示すようにCPU41aやROM41bやRAM41c等を備える制御部41を備えており、同制御部41がシステムバス40bを介してUSBI/F45によるデータ授受や各種回路46a〜46cを制御する。ここで、モータ43が接続されたモータ駆動回路46aはモータ43を回転駆動する制御を行い、ランプ42bが接続されたランプ点灯回路46bはランプ42bを点灯駆動する制御を行う。センサ42eが接続されたセンサ制御回路46cはセンサ42eから出力されたデータを取得し、各画素にRGB各色の階調値を特定した読取データを生成する。制御部41は、上記設定された読取条件に従って、ランプ42b、モータ43、センサ42eを駆動し、上記読取データを取得してUSBI/F45からコンピュータ10に送信する。
ここで、直線状のランプの光量が主走査方向の位置によって異なるというランプの光量むらがあったり、ミラーやレンズやカラーリニアセンサの加工や取り付け位置に誤差があったり、原稿台44に対してレールに傾きが生じていたり、数千個並んだカラーリニアセンサの各素子に検出感度のばらつきがあるなどして、スキャナには上記走査面40a毎に読取誤差が生じ得る。すなわち、同じ色のサンプルを異なる位置で走査した結果得られる読取データが異なり得る。そこで、本発明においては、走査位置毎にスキャンプロファイルを作成し、これによって位置毎の読取誤差を解消する。
また、このようにして位置毎の読取誤差を解消したことにより、一度に多くの画像を読み取ることができるというフラットベッドスキャナの特性を生かしたまま、高精度の読取も実現している。従って、プリンタ20の量産に際して量産機の出力色を基準機体に合わせるキャリブレーション作業にスキャナ40を使用することができ、図1、図2に示すシステムは、量産時におけるキャリブレーション作業に使用可能なシステムである。
図4は、量産のシステムを説明する説明図である。同図に示すキャリブレーションは、同じ画像データに基づいて印刷を行った場合には、基準機体とキャリブレーション対象の個別基体とで同じ出力色になるように調整する作業である。キャリブレーション作業に際しては、予め基準機体においてカラーマッチングがなされるようにLUTを作成しておく。
コンピュータ10に接続されるプリンタ20は、基準機体と同じ機種であるが、各機体別の色あわせは行われていない。すなわち、キャリブレーション対象のプリンタ20においては、ヘッドの作成誤差や組み付け誤差等、種々の要素が基準機体と異なっており、基準機体と同じ画像データについてLUTによって印刷を行ったとしても同じ色になるとは限らない。
そこで、キャリブレーション対象のプリンタ20にてパッチを印刷し、当該印刷されたパッチをスキャナ40にて読み取る。スキャナ40にてパッチを読み取ると、後述のように基準機体における出力色とキャリブレーション対象における出力色との差分を取得することができるので、この差分を補償するための修正データを作成することが可能になる。この修正データをプリンタ20にて使用できるように構成すれば、キャリブレーションを実施することが可能になる。すなわち、キャリブレーション後のプリンタ20にて印刷を行った場合には、基準機体と同様のカラーマッチングがなされる。
図4に示す例は、量産時のキャリブレーションであるため、一台のプリンタ20についてキャリブレーションが終了したときには、次のプリンタ20をキャリブレーション対象とし、順次作業を行っていく。ここで、上述のようにスキャナ40によれば、一度に多数のパッチを高精度に読取可能である。現在非常に安価に手に入れることが可能なA4サイズの原稿台を備えるスキャナ40であっても、一回の読取で一台のプリンタ20についてキャリブレーションを行うために必要充分な数のパッチを読み取ることができる。従って、測色機で測色を行う場合と比較してパッチの読取を非常に高速に行うことができ、量産の作業効率が飛躍的に向上する。
(1−2)ソフトウェア構成:
次に、上述のハードウェアによって本発明を実現するためのソフトウェア構成を説明する。図5は、コンピュータ10にて実行されるプリンタドライバ(PRTDRV)100とスキャナドライバ(TWAINDRV)110とキャリブレーションプログラム120の機能をブロック図で示す図である。むろん、コンピュータ10においては、上記OSの制御下でこれらのプログラムが実行され、USBI/F17aを介した通信を制御する図示しないドライバ等も実行される。
TWAINDRV110は、読取条件設定モジュール110aと読取データ取得モジュール110bと色変換モジュール110cとを備えている。読取条件設定モジュール110aは、図示しない所定の設定画面を上記ディスプレイ18a上に表示させる。また、当該画面を視認しながら利用者が上記キーボード18b,マウス18c等を操作して入力する設定内容を受け付け、読取条件を示すデータとしてスキャナ40に対して出力する。スキャナ40の制御部41では、当該読取条件を示すデータに基づいて読取条件を設定する。
読取データ取得モジュール110bは、スキャナ40を駆動して読取データを取得するモジュールである。すなわち、スキャナ40に対して読取動作を行わせるための制御データを上記USBI/F17aから出力し、当該制御データに基づいてスキャナ40が出力する読取データを、上記USBI/F17aから取得する。本実施形態においては、上記キャリブレーションを実行する際に読取対象とされるパッチの読取データとスキャンプロファイル14fを作成する際に読取対象とされる標準色シートの読取データを取得する。
色変換モジュール110cは、読取データ(各画素毎のRGBデータ)のうち、Rデータを抽出してL*に変換するモジュールである。尚、上述のパッチは、キャリブレーション対象のプリンタ20において、CMYRVKの各色について単色のみを”0”ではない階調値とし、印刷したパッチである。従って、色変換モジュール110cにて、各パッチにおけるL*を取得すると、キャリブレーション対象のプリンタ20における各色の階調値とそのL*値との対応関係を取得することができる。また、本実施形態においては、当該読取データから各Rデータが走査面40aのいずれの位置であったかを判断し、その位置に対応づけられたスキャンプロファイル14fを参照してRデータをL*に変換する。従って、位置毎の読取誤差の影響を受けることなく正確に読み取り対象のL*を取得することができる。
キャリブレーションプログラム120は、修正データ生成モジュール120aとスキャンプロファイル作成モジュール120bとを備えている。修正データ生成モジュール120aは、上記色変換モジュール110cが出力するL*を取得して、基準機体との差分を修正するための修正データ14gを生成するモジュールである。本実施形態において、基準データ14cはCMYRVK各色について複数の階調値と色彩値(L*)とを対応づけたデータであり、各色彩値は各階調値に基づいて上記基準機体において印刷を行った場合の測色結果である。
従って、上記色変換モジュール110cが出力するL*と基準データ14cに記述されたL*とを比較することにより、基準機体とキャリブレーション対象のプリンタ20とにおける出力色の差分を取得することができる。当該差分を取得すれば、後述のようにして容易に修正データ14gを作成することができる。
スキャンプロファイル作成モジュール120bはスキャンプロファイル14fを作成するモジュールであり、標準色シートの測色値と読取データとを対応づけることによってスキャンプロファイルを生成する。すなわち、スキャンプロファイル作成モジュール120bは、後述するようにして標準色シートの測色データおよび読取データ(RGBデータ)を取得し、同じ位置のデータ同士を対応づける。本実施形態において、スキャンプロファイル14fに記録される位置は上記パッチが印刷される位置と同じ位置である。また、スキャンプロファイル14fは、上記キャリブレーションを実施する前に予め作成される。従って、位置毎の読取誤差に影響を受けることなくキャリブレーションを行うことができる。
PRTDRV100は、画像データ取得モジュール100aと色変換モジュール100bとハーフトーン処理モジュール100cと印刷データ生成モジュール100dとを備えている。利用者が上記APL等によって画像の印刷実行を指示するとPRTDRV100の各モジュールが印刷処理を実行する。画像データ取得モジュール100aは、印刷対象の画像を示す画像データを取得し、必要に応じて画素数の過不足を補う解像度変換処理を行う。
すなわち、印刷対象の画像を示す画像データ14aを取得し、予め設定されている印刷条件(解像度や印刷時の実サイズ)等によって印刷に必要な画素数を計算する。この計算された画素数と取得した画像データ14aの画素数とを比較し、画像データ14aの画素数の方が少なければ補間演算によって拡大処理を行い、画像データ14aの画素数の方が多ければ補間演算によって縮小処理を行う。本実施形態おいて、この画像データ14aはRGBの各色成分を階調表現して各画素の色を規定したドットマトリクス状のデータである。また、本実施形態では各色256階調であり、sRGB規格に従った表色系を採用した画像データである。
むろん、画像データ14aはRGB表色系に限定されず、YCbCr表色系を採用したJPEG画像データやCMYK表色系を採用した画像データ等、種々のデータを採用可能である。むろん、Exif2.2規格(Exifは社団法人電子情報技術産業協会の登録商標)に準拠したデータ、Print Image Matching(PIM:PIMはセイコーエプソン株式会社の登録商標)に対応したデータ等について本発明を適用することもできる。
色変換モジュール100bは各画素の色を示す表色系を変換するモジュールであり、HDD14に記録されたLUT(色変換テーブル)14bを適宜参照して画像データのsRGB表色系をプリンタ20が搭載するインクを成分とするCMYRVK表色系に変換する。LUT14bはsRGB表色系とCMYRVK表色系とのそれぞれによって色を表現するとともに両者を対応づけ、複数の色についてこの対応関係を記述したテーブルである。従って、sRGB表色系で表現した任意の色に関し、その周りの色であってLUT14bに規定されたsRGBの色を参照すれば補間演算によって当該任意の色に対応したCMYRVK表色系の色を算出することができ、色変換を実施することができる。
また、当該CMYRVK表色系のデータはCMYRVKの各色について256階調で階調表現した画像データであり、各階調値が各画素、各色のインク量に対応している。例えば、各色毎に単位面積当たりに記録可能な最大のインク量を階調値255に対応させ、階調値0〜255に対してインク記録量を線形に対応させるなど、予め階調値が意味するインク量を決めておき、ハーフトーン処理モジュール100cにて各階調値に対応したインク量になるように階調数の変換を行う。
尚、上述のようにCMYRVKの各階調値が意味するインク量が決められているとしても、プリンタ20の機体毎の製造誤差等により、常に階調値に対応したインク量を正確に出力できるとは限らない。そこで、本実施形態にかかるプリンタ20はこの類の誤差を補償する仕組みを備えている。すなわち、HDD14には各色毎の階調値を補正する修正データ14gが記録されており、色変換モジュール100bの色修正部100b1は当該修正データ14gを参照して上記LUT14bによる変換後のCMYRVK階調値を補正する。
本実施形態において、プリンタ20の出荷前にはプリンタ20の製造者によって上述の修正データ14gが作成され、PRTDRV100のインストールに際して修正データ14gがHDD14に記録される。従って、プリンタ20においては、常に基準機体の出力色と略同一の出力を行うことができる。尚、修正データ14gはプリンタ20の図示しないEEPROMに記録しておいても良いし、インストールのためのプログラムを記録する媒体に記録しておいても良く、種々の構成を採用可能である。また、本発明においては、スキャナ40とプリンタ20をコンピュータ10に接続し、コンピュータ10にてキャリブレーションプログラム120を起動すれば修正データ14gを作成することができる。従って、プリンタ20の利用者は自らこの修正データ14gを作成するためのキャリブレーションを実施することも可能である。
色変換モジュール100bによって色変換がなされてCMYRVKデータが得られると、ハーフトーン処理モジュール100cは、CMYRVK表色系で表現された各画素の階調値を各画素におけるインクの吐出/非吐出を特定したハーフトーン画像データに変換する。すなわち、プリンタ20における各画素についてインク滴の吐出/非吐出を決定する。むろん、インク滴の吐出/非吐出のみならず、吐出インクの量を段階的に制御可能に構成し、吐出インク滴の大きさを決定しても良い。
尚、本実施形態において、上記パッチデータ14dと標準色シートデータ14eとはCMYRVKの階調値によってパッチの色あるいは標準色を指定したデータであり、ハーフトーン処理モジュール100cはこれらのデータを取得して処理を行うこともできる。すなわち、本実施形態においては、パッチデータ14dと標準色シートデータ14eとに基づく印刷にあたり、色変換モジュール100bの変換を介することなくパッチや標準色シートを印刷することができる。
印刷データ生成モジュール21dは、上記ハーフトーン処理後の画像データを受け取って、プリンタ20で使用される順番に並べ替え、一回の主走査にて使用されるデータを単位にして逐次プリンタ20に出力する。すなわち、上記ノズルアレイでは副走査方向に複数の吐出ノズルが並設されるため、副走査方向に数ドット分離れたデータが同時に使用される。
そこで、主走査方向に並ぶデータのうち同時に使用されるべきものがプリンタ20にて同時にバッファリングされるように順番に並べ替える。そして、印刷データ生成モジュール21dは並べ替え処理後のデータに画像の解像度などの所定の情報を付加して印刷データを生成し、上記USBI/F17aを介してプリンタ20に出力する。プリンタ20ではこのデータに基づいて印刷媒体上に画像を形成する。
(2)スキャンプロファイル作成処理:
次に、上記構成においてスキャンプロファイル14fを作成するための処理を詳細に説明する。図6は、キャリブレーションプログラム120のスキャンプロファイル作成モジュール120bにおける処理のフローチャートである。この処理は、上述のキャリブレーションを実行する前にキャリブレーション時に使用されるスキャナ40を使って予め実行される。
スキャンプロファイル作成モジュール120bによる処理が開始されると、ステップS100において標準色シートデータ14eがハーフトーン処理モジュール100cに受け渡される。標準色シートデータ14eは、CMYRVKの各色毎に単色で印刷媒体の全面にインクを記録するよう指定した複数のデータであり、各色毎に異なるインク記録率(例えば、5%刻みで5%〜100%まで変化させた記録率)で記録された複数のシートを出力するためのデータである。
尚、ここでは、標準色シートとなる印刷媒体に対するインク量制限値を100%のインク記録率としている。従って、標準色シートデータ14eは、一色のみについて有限の階調値を与え、他のインク色については階調値”0”としたデータである。このような標準色シートデータ14eをハーフトーン処理モジュール100cに受け渡すと、ハーフトーン処理モジュール100cと印刷データ生成モジュール100dとにおける処理によって標準色シートが印刷される。
すなわち、一枚の印刷媒体上にCMYRVKのいずれかのインクが記録され、各シート上でのインク記録率が異なる複数のシートが得られる。尚、本実施形態においては、キャリブレーション対象となるプリンタ20にて標準色シートを印刷することとしているが、当該スキャンプロファイルの作成作業はキャリブレーションに先立って実施されるため、基準機体のプリンタ20にて印刷を行っても良い。
標準色シートが得られたら、利用者が上記測色機30を利用し、測色した位置を把握しながら複数の位置にて標準色シートを測色する。測色結果を示す測色データはUSBI/F17aを介してコンピュータ10に入力されるので、ステップS105においてスキャンプロファイル作成モジュール120bが当該測色データを取得する。測色データを取得したら、ステップS110ではその測色位置とその測色値(本実施形態ではL*)とを対応づけながらRAM13に一時記録する。尚、この測色位置は、後述するキャリブレーション時のパッチの印刷位置と一致する。
ステップS115では予め決められた総ての位置について当該測色データの取得処理が終了したか否かを判別する。同ステップS115にて総ての位置について終了したと判別されない場合には、ステップS120にて測色位置を変更しステップS105以降の処理を繰り返す。ステップS115にて総ての位置について測色データの取得処理が終了したと判別されたときには、ステップS125にて全シートについて測色データを取得済みであるか否かを判別する。すなわち、CMYRVKの全色について総てのインク記録率での標準色シートを測色し、その測色データを取得したか否かを判別する。
ステップS125にて総てのシートについて測色データを取得したと判別されないときには、ステップS130にて測色対象のシートを変更し、ステップS105以降の処理を繰り返す。尚、上記基準機体において標準色シートを印刷する場合であって、高精度に印刷ができる場合には、各インク記録率における出力色が分かっているので後述する測色作業を省くことも可能である。以上の処理により、総ての標準色シートにつき、予め決められた総ての位置に対応した測色値が得られたことになる。測色値が得られたら、次にこれらの標準色シートをスキャナ40にて読み取る。
すなわち、ステップS135にてTWAINDRV110を起動し、読取条件設定モジュール110aによって読取条件を設定する。利用者は、スキャナ40の原稿台44に読取対象となる標準色シートを載置して読取を開始する。この結果、スキャナ40は標準色シートをスキャンし、読取データ取得モジュール110bが読取データを取得する。尚、上記読取条件は、スキャンプロファイル14fが使用される際の条件と同じ条件を設定する。すなわち、本実施形態におけるスキャンプロファイル14fは、特定の解像度等、読取を実施する条件に対応づけられ、後述するパッチを読み取る際には、読取条件に対応づけられたスキャンプロファイル14fを参照して色変換モジュール110cにおける色変換を実施する。
ステップS135にて、シートの読取データ(RGBデータ)を取得したら、当該読取データから標準色シート上の走査位置を把握し、当該走査位置に対応する測色位置(S105における測色位置)の測色値を取得する。ステップS140においては、同じ位置における測色値(L*)と読取データ(本実施形態ではRデータ)とを対応付け、その対応関係をRAM13に一時記録する。
尚、スキャナ40では、一度に標準色シートの全範囲を読取可能であるので、一回のスキャンにおいて一枚の標準色シートにおける全測色位置について測色値と読取データとの対応関係を規定することができる。むろん、読取データの取得に際しては、上記測色位置の読取データを取得することができればよいので、測色位置以外の画像はスキャンしないようにしても良い。
ステップS145では、上記ステップS100で印刷された総ての標準色シートについて読取処理を行って測色値と読取データとの対応付けを終えたか否かを判別する。同ステップS145にて全シートについて読取が終了したと判別されなければ、ステップS150にて読取対象の標準色シートを変更してステップS135以降の処理を繰り返す。以上の処理により、総ての標準色シートにつき、予め決められた総ての位置における測色値と読取データとの対応関係が得られたことになる。
そこで、ステップS15においては、読取データと測色値とを対応づけたデータに対してその走査位置を対応づけてスキャンプロファイル14fとする。当該スキャンプロファイル14fはHDD14に記録される。尚、図7は当該スキャンプロファイル14fを説明するための説明図である。同図に示すSは標準色シートを模式的に示しており、同標準色シートS上に破線で示した矩形は走査位置を示している。矩形内に示したa,b,cは各走査位置を特定するための符号である。
上述の標準色シートにおいては各色単色でインク記録率を変化させているので、各シートに記録された色の明度は異なっている。従って、上述のステップS145までの処理では、各走査位置a,b,c,,,毎に、複数の読取データ(Rデータ)に対応する測色値(L*)が得られている。例えば、図7に示す走査位置aにおいて読取データRaに対応する明度Laのような対応関係が複数個の読取データについて得られている。
この対応関係によれば、補間演算等によって任意の読取データに対応する測色値を算出することができる。すなわち、複数個の対応関係から図7に示すグラフの実線のように任意の読取データと測色値との対応関係を知ることが可能になる。従って、この対応関係はスキャナ40におけるプロファイルである。このプロファイルが各走査位置a,b,c,,,毎に得られていることにより、各位置における正確な測色値を得ることが可能になる。
(3)キャリブレーション処理:
図8は、キャリブレーションプログラム120の修正データ生成モジュール120aにおける処理のフローチャートである。修正データ生成モジュール120aによる処理が開始されると、ステップS200においてパッチデータ14dがハーフトーン処理モジュール100cに受け渡される。パッチデータ14dは、印刷媒体上で上記走査位置a,b,c,,,に対応する位置にパッチを印刷させるためのデータであり、各位置毎にCMYRVKの各色単色で異なるインク記録率(例えば、10%刻みで10%〜100%まで変化させた記録率)でパッチを出力するためのデータである。
例えば、図9に示すように、印刷媒体P上に位置a’,b’,c’,,,を矩形パッチの記録位置とし、左から右に向けてインク記録率を増加させるとともに、横方向では同じ色のインクのみを使うようにデータを決定する。すなわち、上から順にCMYRVKの各パッチを並べる。このように、パッチデータ14dは、一枚の印刷媒体P上に全インク色のパッチを印刷させるデータである。尚、各パッチにおいてはインク一色のみが使用されるため、ここでもパッチデータ14dは、一色のみについて有限の階調値を与え、他のインク色については階調値”0”としたデータである。
以上のパッチデータ14dが、上記ハーフトーン処理モジュール100cに受け渡されると、ハーフトーン処理モジュール100cと印刷データ生成モジュール100dとにおける処理が行われ、キャリブレーション対象のプリンタ20にて図9に示すようなパッチが印刷される。パッチが印刷されると、ステップS205においては、TWAINDRV110を起動し、読取条件設定モジュール110aによって読取条件を設定する。利用者は、スキャナ40の原稿台44に当該パッチが印刷された印刷媒体Pを載置して読取を開始する。この結果、スキャナ40はパッチをスキャンし、読取データ取得モジュール110bが読取データを取得する。尚、上記読取条件は任意であるが、スキャンプロファイル14fを作成する際に設定した読取条件と同一の条件を設定する。
ステップS205にて、パッチの読取データ(RGBデータ)を取得したら、ステップS210でそのデータの中からあるインク色のパッチのデータを抽出し、各データの走査位置(図9に示す例では横方向に並ぶ複数のパッチの走査位置)を特定する。上記スキャンプロファイル14fは、各走査位置に対応づけられているので、ステップS215においては、上記抽出したデータの走査位置に対応するスキャンプロファイルを取得する。
ステップS220では、各パッチの位置に対応するスキャンプロファイル14fを参照して上記取得した各パッチの読取データ(本実施形態ではRデータ)に対応する測色値(本実施形態ではL*)を取得する。このようにして取得した測色値は各パッチの正確な測色値であるが、測色対象のパッチを印刷したプリンタ20はキャリブレーション対象のプリンタであり、パッチの出力色自体が基準機体の出力色と異なる場合がある。
そこで、この色ずれを補償するために、ステップS225にて基準データ14cを取得する。以上の処理によって、階調値と色彩値との対応関係がキャリブレーション対象のプリンタ20および基準機体について得られている。ステップS230では、これらに基づいてキャリブレーション対象のプリンタ20における出力色を基準機体と略同一に補正するための補正係数Cx(dx)を算出する。
図10は、補正係数Cxの値を決定する際の手法の例を示す図である。同図において、横軸はCMYRVKデータの階調値であり、縦軸はL*である。上述のように複数の階調値に対してキャリブレーション対象のプリンタ20における測色値および基準機体における色彩値が得られていると、補間演算等によって図10に示すように任意の階調値に対する色彩値L*を特定することができる。本実施形態においては、図10に示すような明度の差異に基づき、基準機体とキャリブレーション対象とで共通の明度になる階調値を取得して補正係数を算出する。
より具体的には、階調値dxにおける基準機体の出力色がLx*であるときに、キャリブレーション対象の出力色がLx*になるような階調値dx’を取得する。補正係数はこれらの階調値の比として定義され、Cx(dx)=dx’/dxである。すなわち、階調値dxにて出力すべき明度はLx*であるので、階調値dxにて印刷を実行しようとしているときに、キャリブレーション対象のプリンタでは階調値dxに対して補正係数を乗じる。
そして、補正係数を乗じて得られた補正後の階調値dx’に基づいて印刷を行えば、明度Lx*の出力が得られることになる。すなわち、補正係数を用いれば、キャリブレーションを行うことができる。そこで、本実施形態においては、上記ステップS230で任意の階調値に対する補正係数を算出する。
ステップS230において、補正係数Cx(dx)を算出したら、ステップS235にてCMYRVKの全色について補正係数を算出する処理を終了したか否かを判別する。同ステップS235にて全色について補正係数を算出する処理が終了したと判別されたときには、ステップS240にて補正係数の算出対象となる色を変更し、ステップS210以降の処理を繰り返す。ステップS235にてCMYRVKの全色について補正係数を算出する処理を終了したと判別されたときには、ステップS245において、当該算出された各色の補正係数を示すデータを修正データ14gとしてHDD14に保存する。
(4)印刷制御処理:
次に、上述のキャリブレーションを反映して印刷を行う際の印刷制御処理を説明する。図11は、上述のように作成された修正データ14gを使用し、PRTDRV100にて印刷を実行する際のフローチャートである。利用者が図示しないアプリケーション等によって画像の印刷実行を指示すると、図11に示す処理が開始され、ステップS300において上記画像データ取得モジュール100aは上記画像データ14aを取得する。このとき、必要に応じて解像度変換を実行する。解像度変換処理が行われると、上記色変換モジュール100bは、ステップS305にて上記HDD14に記憶されたLUT14bを取得し、当該LUT14bを参照するとともに補間処理によって上記解像度変換後のRGBデータをCMYRVKデータに変換する。
このCMYRVKデータは、基準機体において上記RGBデータが示す色を出力させるデータであるため、当該CMYRVKデータに対してステップS310にて色修正部100b1が修正を行う。すなわち、色修正部100b1は上記修正データ14gを取得し、CMYRVKデータの任意の階調値について各色毎に階調値dx×補正係数Cx(dx)を算出してデータを補正する。補正後のデータによれば、キャリブレーション後のプリンタ20において基準機体と同じように上記RGBデータを示す色を出力させることができる。
ステップS315では、ハーフトーン処理モジュール100cが補正後のCMYRVKデータに対してハーフトーン処理を行う。印刷データ生成モジュール100dは、ステップS320において当該ハーフトーン処理後のデータを受け取り、プリンタ20で使用される順番に並べ替える。そして、ステップS325においては、この並べ替えられたデータから印刷データを生成し、USBI/F17aを介してプリンタ20に出力する。この結果、プリンタ20にて上記画像データ14aに基づく画像が印刷される。以上のようにして印刷された画像は、修正データ14gによる修正を経ているので、基準機体と比較してインク吐出特性が異なる個別のプリンタ20において正確な色を出力することができる。
(5)変形例:
以上の実施形態は、本発明を実現するための例であり、むろん他の構成を採用することも可能である。例えば、スキャンプロファイル14fにおいては、読取データの階調値とその色彩値との対応関係を規定することができれば良く、上記実施形態のようにRデータとL*との対応関係を規定する構成のみに限定されない。例えば、Rデータとa*あるいはb*との対応関係に基づいて色ずれを補償しても良いし、GデータやBデータとL*a*b*いずれかとを対応付け、両者の対応関係から色ずれを補償しても良い。
また、1成分同士の対応関係に基づいて色の補償をする構成に限られることもない。すなわち、RGBデータのいずれか1以上の色成分とL*a*b*のいずれか1以上の色成分とを対応付け、両者の対応関係から色ずれを補償しても良い。むろん、色成分数が多くなるほど、高精度に色のずれを補償することができる。
さらに、RGBデータのいずれかとL*a*b*のいずれかとを組み合わせて対応関係を規定するにあたり、色毎に異なる組み合わせにしても良い。例えば、Yインクは階調値の変化に対してL*a*b*のうちb*成分の変化が大きい。また、Y成分とB成分とは補色の関係にあるので、B成分の変化に対してb*成分が変化しやすいと考えられる。そこで、YインクについてはBデータとb*との対応関係を規定しておくことにより、少ない色成分で高精度に色ずれを補償することが可能になる。むろん、他のインク、例えば、MインクについてはGデータとa*との対応関係を規定するなど種々の構成を採用可能である。
さらに、上述の実施形態においては、コンピュータ10に対してプリンタ20とスキャナ40と測色機30とを接続し、キャリブレーションおよびキャリブレーションを反映した印刷と高精度の読取とを行っていたが、これらが別体のコンピュータによって実現される構成であっても良い。すなわち、コンピュータ10に対してスキャナ40を接続した構成においては、走査位置による色ずれの影響を受けずに高精度の読取が可能なシステムを提供可能である。
また、コンピュータ10とプリンタ20とを接続した構成においてスキャンプロファイル14fを参照した印刷を実行することにより、基準機体との色ずれが生じない、高精度の印刷を実行可能なシステムを提供可能である。むろん、コンピュータ10とプリンタ20とスキャナ40とを接続した構成において、予め作成したスキャンプロファイル14fを使用してキャリブレーションを行うシステムを提供することが可能である。
特に、量産時にキャリブレーションを行い、量産品を購入したユーザがキャリブレーションを反映した印刷を行う態様を想定すれば、修正データ14gによる修正を行って印刷を行う構成はコンピュータ10とプリンタ20とを接続し、PRTDRV100のインストール時に修正データ14gをコンピュータ10にコピーする構成であれば充分である。むろん、スキャナ40とプリンタ20とが一体になった、いわゆる複合機に本発明を適用することも可能である。この場合、スキャンプロファイル14fを予め用意しておき、複合機のユーザ自身がキャリブレーションを実施して修正データ14gを作成する構成にすることも可能である。
さらに、上述の標準色シートは、印刷媒体に単色のインクを印刷するように構成していたが、むろん、より多数のインクを利用して標準色シートとし、その測色値および読取データを対応づけてスキャンプロファイル14fとする構成を採用しても良い。この場合、スキャンプロファイル14fにおいてはRGBデータの複数の色成分とL*a*b*の複数の色成分とを対応付け、両者の対応関係から色ずれを補償する構成が好ましい。
さらに、上述の標準色シートは、プリンタ20によって印刷していたが、むろん、市販のカラーチャート等を使ってスキャンプロファイル14fを作成しても良い。このような構成においては、上記標準色シートの印刷作業を省くことができる。但し、スキャンプロファイル14fが、プリンタ20のキャリブレーションに使用されることを想定すると、スキャンプロファイル14fに規定されるRGBデータの色域はプリンタ20の出力色の色域を網羅していれば良い。そこで、必要充分な色域のみについてスキャンプロファイル14fを作成するという意味では、プリンタ20で印刷した標準色シートを利用するのが好ましい。
本発明の一実施形態を示すブロック図である。 本発明の一実施形態を示すブロック図である。 スキャナの要部分解斜視図である。 量産のシステムを説明する説明図である。 本発明の機能ブロック図である。 スキャンプロファイルを作成する処理のフローチャートである。 スキャンプロファイルを説明するための説明図である。 キャリブレーション処理を示すフローチャートである。 パッチの説明図である。 補正係数Cxの決定手法の説明図である。 印刷制御処理のフローチャートである。
符号の説明
10…コンピュータ、14a…画像データ、14b…LUT、14c…基準データ、14d…パッチデータ、14e…標準色シートデータ、14f…スキャナプロファイル、14g…修正データ、20…プリンタ、30…測色機、40…スキャナ、100…PRTDRV、100a…画像データ取得モジュール、100b…色変換モジュール、100b1…色修正部、100c…ハーフトーン処理モジュール、100d…印刷データ生成モジュール、110…TWAINDRV、110a…読取条件設定モジュール、110b…読取データ取得モジュール、110c…色変換モジュール、120…キャリブレーションプログラム、120a…修正データ生成モジュール、120b…スキャンプロファイル作成モジュール

Claims (6)

  1. 画像読取部の各走査位置で複数のインク記録率の読取対象物を読み取り、読み取った色成分のいずれかと上記読取対象物の測色値との対応関係を上記走査位置毎に規定したスキャンプロファイルを作成する第1工程と、
    印刷部が印刷したパッチを上記第1工程と同じ読取条件で上記画像読取部の走査位置の何れかで読み取った読取データに対し、上記読取データを読み取った走査位置のスキャンプロファイルを適用して第1測色値を得る第2工程と、
    上記パッチにて印刷されるべき第2測色値と上記第1測色値とのずれに基づく修正を行って上記印刷部に印刷をさせる第3工程と、を備えることを特徴とする印刷方法。
  2. 上記読取条件が読取解像度である請求項1に記載の印刷方法。
  3. 上記画像走査手段は、2次元的な読取対象を2次元的に走査することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。
  4. 上記読取データにおいては複数の色成分毎の階調値によって画素の色を表現し、上記スキャンプロファイルは当該色成分のいずれかと上記色彩値を構成する複数の色成分のいずれかとを対応づけていることを特徴とする請求項1請求項のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  5. 上記スキャンプロファイルは、位置毎の色彩値が既知であるとともに色彩値が異なる複数の標準色シートを上記画像走査手段にて走査した読取データと上記既知の色彩値とを対応づけることによって予め作成されることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  6. 画像読取部の各走査位置で複数のインク記録率の読取対象物を読み取り、読み取った色成分のいずれかと上記読取対象物の測色値との対応関係を上記走査位置毎に規定したスキャンプロファイルを作成する第1手段と、
    印刷部が印刷したパッチを上記第1手段と同じ読取条件で上記画像読取部の走査位置の何れかで読み取った読取データに対し、上記読取データを読み取った走査位置のスキャンプロファイルを適用して第1測色値を得る第2手段と、
    上記パッチにて印刷されるべき第2測色値と上記第1測色値とのずれに基づく修正を行って上記印刷部に印刷をさせる第3手段と、を備えることを特徴とする印刷装置。
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