JP4238572B2 - 燃料改質装置及び燃料電池システム - Google Patents

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Description

【発明の属する技術分野】
本発明は燃料電池システムのガス漏洩検出技術に関し、特に、車載用燃料電池システムに好適な燃料ガス漏洩検出技術に関する。
【従来の技術】
燃料電池は電解質膜を介して対向配置されるアノード極(水素極)と、カソード極(酸素極)からなる単セルを積層したスタック構造を備えている。アノード極には水素を含有する燃料ガスが供給される一方で、カソード極には酸素を含有する酸化ガスが供給され、各々の電極上で生じる電気化学反応によって起電力を得る。経年劣化などによって電解質膜が損傷し、両電極間で燃焼ガスの漏洩透過が生じると、局所的な発熱反応などが生じて燃料電池が損焼する虞がある。改質器においても同様に燃料ガスが漏洩すると触媒で異常燃焼が生じて損焼する虞がある。このため、燃料電池システムを運用するには燃料ガスの漏洩対策が必要となる。燃料ガスの漏洩対策技術として、特開平8−329965号公報(特許文献1)、及び特開平3−250564号公報(特許文献2)には、ガス漏洩を検知する圧力検知手段を備えた燃料電池発電システムが開示されている。燃料電池の配管系統のガス圧力変化を検出することで、ガス漏洩を検出することができる。
【特許文献1】
特開平8−329965号公報
【特許文献2】
特開平3−250564号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の従来技術は、負荷変動の少ないプラント用燃料電池システムを前提としており、負荷変動の大きい車載用燃料電池システムに適用することは困難である。つまり、車載用燃料電池システムをオンボード発電機として運用する場合、走行負荷などに応じて燃料ガスや酸化ガスの流量を適宜調整する必要があるため、燃料電池に供給されるガス圧力は絶えず動的に変動する環境下にある。このような環境下においては、システム運用時に燃料電池内部のガス圧力変動を検出しても、燃料ガスの漏洩を検出することは困難である。
そこで、本発明は燃料電池システムを車両のオンボード発電機として運用する場合に好適な燃料ガス漏洩検出技術を提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
本発明の燃料電池システムは、燃料ガスと酸化ガスの供給を受けて発電を行う燃料電池と、前記燃料電池へ供給される燃料ガスの入力経路と、前記燃料電池から排出される水素オフガスの出力経路を構成する第一の配管系統と、前記燃料電池へ供給される酸化ガスの入力経路と、前記燃料電池から排出される酸素オフガスの出力経路を構成する第二の配管系統と、前記第一の配管系統、及び前記第二の配管系統のガス圧力値を検出する圧力センサと、前記第一の配管系統、及び前記第二の配管系統のガス流を遮断する弁機構と、システム停止状態の時間経過を計測する時間経過計測手段と、前記圧力センサが検出したガス圧力値を記憶する記憶手段と、システム制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、システム停止時に前記弁機構を制御して前記第一の配管系統、及び前記第二の配管系統のガス流路を遮断するとともに、システム停止時に前記圧力センサが検出するガス圧力値を前記記憶手段に記憶させる一方、システム停止から所定時間経過後の前記圧力センサが検出したガス圧力値と、前記記憶手段に記憶されたガス圧力値と、前記時間経過計測手段が計測した時間経過との関係からガス漏洩の有無を判断する。かかる構成により、システム起動後の第一及び第二の配管系統内のガス圧力値の変動から燃料ガスの漏洩を検出できるため、車載用燃料電池システムに好適である。
好ましくは、前記制御部は、システム停止から所定時間経過後の前記圧力センサが検出したガス圧力値と、前記記憶手段に記憶されたガス圧力値とから圧力変動量を求め、前記時間経過計測手段が計測した時間経過に対応するガス漏洩判断基準となる閾値と前記圧力変動量との関係からガス漏洩の有無を判断する。ガス漏洩の判断基準となる閾値と圧力変動量との関係からより正確にガス漏洩の有無を判断できる。
好ましくは、前記制御部は、システム起動時に前記圧力センサが検出するガス圧力値と、前記記憶手段に記憶されたガス圧力値とから圧力変動量を求め、前記時間経過計測手段が計測した時間経過に対応するガス漏洩判断基準となる閾値と前記圧力変動量との関係からガス漏洩の有無を判断する。システム起動時点での圧力変動量とガス漏洩の判断基準となる閾値とを比較することで、システム起動を許可しても安全か否かを判断できる。
また、本発明の燃料電池システムは、燃料ガスと酸化ガスの供給を受けて発電を行う燃料電池と、前記燃料電池へ供給される燃料ガスの入力経路と、前記燃料電池から排出される水素オフガスの出力経路を構成する第一の配管系統と、前記燃料電池へ供給される酸化ガスの入力経路と、前記燃料電池から排出される酸素オフガスの出力経路を構成する第二の配管系統と、前記第一の配管系統、及び前記第二の配管系統のガス圧力値を検出する圧力センサと、前記第一の配管系統、及び前記第二の配管系統のガス流を遮断する弁機構と、システム停止時点からの時間経過を計測する時間経過計測手段と、前記圧力センサが検出したガス圧力値を記憶する記憶手段と、システム制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、システム停止時に前記弁機構を制御して前記第一の配管系統、及び前記第二の配管系統のガス流路を遮断するとともに、システム停止時に前記圧力センサが検出するガス圧力値を前記記憶手段に記憶し、前記時間経過計測手段が計測した時間経過が予め定められた一定時間に達した時点での前記圧力センサが検出したガス圧力値と、前記記憶手段に記憶されたガス圧力値との関係からガス漏洩の有無を判断する。かかる構成により、システム停止期間が長期間にわたる場合でも、一定期間経過後のガス圧力変化率から燃料ガスの漏洩を検出できるため、システムの安全性を高めることができる。
好ましくは、前記制御部は、前記時間経過計測手段が計測した時間経過が予め定められた一定時間に達した時点での前記圧力センサが検出したガス圧力値と、前記記憶手段に記憶されたガス圧力値とから圧力変動量を求め、ガス漏洩判断基準となる閾値と前記圧力変動量との関係からガス漏洩の有無を判断する。ガス漏洩の判断基準となる閾値と圧力変動量との関係からより正確にガス漏洩の有無を判断できる。
好ましくは、前記圧力変動量は、前記記憶手段に記憶されたガス圧力値と、システム停止から所定時間経過した時点における前記圧力センサが検出するガス圧力値との比である。システム停止時点のガス圧力値と、システム停止から所定時間経過後(例えば、次回のシステム起動時点)のガス圧力値との比を求めることで、ガス圧がどの程度低下しているかを定量的に把握することができ、ガス漏洩の有無の判断に好適である。
好ましくは、前記制御部は、ガス漏洩が生じていると判断すると、システム再起動を制限する。ガス漏洩が生じていると判断した場合に、システム再起動を制限することで、燃料電池システムの安全性を高めることができる。
好ましくは、前記制御部は、システム停止時において、前記第一の配管系統の残留ガス圧が前記第二の配管系統の残留ガス圧よりも高くなるように前記弁機構を制御する。かかる構成により、ガス漏洩が生じている箇所が燃料電池の水素極側のみであるか、或いは水素極側と酸素極側の両方で生じているかを検出することができる。
好ましくは、前記燃料電池システムは、車載搭載用の発電システムである。車載用の発電システムはシステム運転とシステム停止を交互に頻繁に繰り返すため、システム停止期間におけるガス圧力変動を検出することで、ガス漏洩を検出できる。
本発明の燃料電池自動車は、本発明の燃料電池システムを車両駆動に供する電力発電源として備える。かかる構成により、信頼性及び安全性に優れた燃料電池自動車を提供できる。
本発明のコンピュータプログラムは、燃料電池システムを制御するコンピュータシステムに、システム運転中にシステム停止指令が入力されか否かを判定するステップと、前記システム停止指令が入力された場合に、燃料電池へ供給される燃料ガスの入力経路と前記燃料電池から排出される水素オフガスの出力経路を構成する第一の配管系統に配設された弁機構を制御してガス流を遮断するステップと、前記燃料電池へ供給される酸化ガスの入力経路と前記燃料電池から排出される酸素オフガスの出力経路を構成する第二の配管系統に配設された弁機構を制御してガス流を遮断するステップと、システム停止時の前記第一の配管系統及び前記第二の配管系統内のガス圧力値を記憶するステップと、を実行させる一方、システム停止中にシステム起動指令が入力されか否かを判定するステップと、前記システム起動指令が入力された場合に、システム起動指令が入力された時点における前記第一の配管系統及び前記第二の配管系統内のガス圧力値と、前記システム停止時に記憶されたガス圧力値と、システム停止時間との関係からガス漏洩の有無を判断するステップと、を実行させる。燃料電池システムを制御するコンピュータシステムに上記のステップを実行させることで、システム起動時に燃料ガスの漏洩を検出できるため、車載用燃料電池システムに好適である。
好ましくは、前記ガス漏洩の有無を判断するステップは、システム起動指令が入力された時点における前記第一の配管系統及び前記第二の配管系統内のガス圧力値と、前記システム停止時に記憶されたガス圧力値とから圧力変動量を求め、システム停止時間に対応するガス漏洩判断基準となる閾値と前記圧力変動量との関係からガス漏洩の有無を判断するステップである。ガス漏洩の判断基準となる閾値と圧力変動量との関係からより正確にガス漏洩の有無を判断できる。
好ましくは、前記圧力変動量は、システム停止時に記憶されたガス圧力値と、システム起動指令が入力された時点におけるガス圧力値との比である。システム停止時のガス圧力値と、システム起動指令が入力された時点のガス圧力値との比を求めることで、ガス圧がどの程度低下しているかを定量的に把握することができ、ガス漏洩の有無の判断に好適である。
本発明のコンピュータシステムは、燃料電池システムを制御するコンピュータシステムに、システム運転中にシステム停止指令が入力されか否かを判定するステップと、前記システム停止指令が入力された場合に、燃料電池へ供給される燃料ガスの入力経路と前記燃料電池から排出される水素オフガスの出力経路を構成する第一の配管系統に配設された弁機構を制御してガス流を遮断するステップと、前記燃料電池へ供給される酸化ガスの入力経路と前記燃料電池から排出される酸素オフガスの出力経路を構成する第二の配管系統に配設された弁機構を制御してガス流を遮断するステップと、システム停止時の前記第一の配管系統及び前記第二の配管系統内のガス圧力値を記憶するステップと、予め定められた一定時間経過したか否かを判定するステップと、前記一定時間経過した場合に、前記一定時間経過後の前記第一の配管系統及び前記第二の配管系統内のガス圧力値と、前記システム停止時に記憶されたガス圧力値との関係からガス漏洩の有無を判断するステップと、を実行させる。燃料電池システムを制御するコンピュータシステムに上記のステップを実行させることで、システム停止期間が長期間にわたる場合でも、一定期間経過後のガス圧力変化率から燃料ガスの漏洩を検出できるため、システムの安全性を高めることができる。
好ましくは、前記ガス漏洩の有無を判断するステップは、前記一定時間に達した時点での前記第一の配管系統及び前記第二の配管系統内のガス圧力値と、前記システム停止時に記憶されたガス圧力値とから圧力変動量を求め、ガス漏洩判断基準となる閾値と前記圧力変動量との関係からガス漏洩の有無を判断するステップである。ガス漏洩の判断基準となる閾値と圧力変動量との関係からより正確にガス漏洩の有無を判断できる。
好ましくは、前記ガス漏洩の有無を判断するステップにおいて、ガス漏洩が生じていると判断すると、前記コンピュータシステムに、システム再起動を制限するステップをさらに実行させる。ガス漏洩が生じていると判断した場合に、システム再起動を制限させるステップをコンピュータシステムに実行させることで、燃料電池システムの安全性を高めることができる。
好ましくは、前記圧力変動量は、システム停止時に記憶されたガス圧力値と、システム停止から前記一定期間経過した時点におけるガス圧力値との比である。システム停止時のガス圧力値と、前記一定期間経過した時点におけるガス圧力値との比を求めることで、ガス圧がどの程度低下しているかを定量的に把握することができ、ガス漏洩の有無の判断に好適である。
本発明のプログラムを記録するコンピュータ読取り可能な記録媒体として、例えば、光記録媒体(CD−RAM、CD−ROM、DVD−RAM、DVD−ROM、DVD−R、PDディスク、MDディスク、MOディスク等の光学的にデータの読み取りが可能な記録媒体)や、磁気記録媒体(フレキシブルディスク、磁気カード、磁気テープ等の磁気的にデータの読み取りが可能な記録媒体)、或いはメモリ素子(DRAM等の半導体メモリ素子、FRAM等の強誘電体メモリ素子)を備えたメモリカートリッジ等の可搬性記録媒体等が好適である。
【発明の実施の形態】
以下、各図を参照して本実施の形態について説明する。
図1は本実施形態の燃料電池システムを搭載した車両(燃料電池自動車)の主要ブロック図である。同図に示すように、燃料電池自動車10は、主に、オンボード発電機として機能する燃料電池システム20と、補助電力源として機能する二次電池30と、電力変換制御を行うパワーコントロールユニット40と、パワーコントロールユニット40を介して燃料電池システム20又は二次電池30から供給される電力で駆動輪51,52を駆動するモータ50とを備えて構成されている。燃料電池自動車10は前輪駆動方式を採用しており、車両後部には被駆動輪53,54が配置されている。
燃料電池システム20は、メタノールや天然ガスなどの炭化水素系の原燃料と水をそれぞれ別途貯蔵するタンク21と、タンク21から供給された原燃料と水の混合溶液を改質して水素リッチな燃料ガスを生成する改質器22と、改質器22から供給された燃料ガスが有する化学エネルギーを電気エネルギーに変換する燃料電池23と、燃料電池システム20全体を制御する制御部24とを備えて構成されている。制御部24は後述するシステムコントローラ43と通信を行うことで、燃料電池システム20に配設されているエアコンプレッサ、ウォータポンプの作動回転数制御、及び電磁弁の開閉制御などを行い、発電量が要求電力を満たすようにシステム制御する。燃料電池システム20のエア流路には、エアクリーナ56、及びエアポンプ55が配設されており、エアクリーナ56で濾過された発電用エア(酸化ガス)はエアポンプ55で加圧され、燃料電池23の酸素極に供給される。
燃料電池23は固体高分子電解質型の燃料電池であり、単セルを複数積層したスタック構造を備えている。高分子電解質型の燃料電池は、常温で起動できるために起動時間が短い、常温で高い電流密度が得られる、低負荷運転が可能、小型軽量化が可能といったメリットがあり、車両搭載用の燃料電池として優れた特性を備えている。
パワーコントロールユニット40は、アクセル開度、車速、シフトポジション、ブレーキ踏み込み量などから走行負荷を検出してモータ50への供給電力量を演算するシステムコントローラ43と、直流電圧を変圧するDC/DCコンバータ41と、直流電流を交流電流に変換してモータ50に供給するインバータ42とを備えて構成されている。インバータ42は、パワースイッチ素子を主要回路素子として構成され、直流電流を三相交流に変換する。DC/DCコンバータ41及びインバータ42における電力変換はシステムコントローラ43によって制御される。
二次電池30は燃料電池システム20の起動用電源、ブレーキ回生時の回生エネルギー貯蔵源、燃料電池自動車10の加速又は減速に伴う負荷変動時のエネルギーバッファとしての役割を担うものであり、ニッケル・カドミウム蓄電池、ニッケル・水素蓄電池、リチウム二次電池などが好適である。二次電池30の容量は、燃料電池自動車10の走行条件、走行性能(最高速度、走行距離など)、車重などに応じて適宜設定できる。モータ50としては三相同期モータが好適である。
上述した構成により、システムコントローラ43は、車両走行負荷などを基にモータ50に供給されるべき電力を演算し、燃料電池システム20にて所望の発電量を得るための必要な指示を制御部24に与える。制御部24は、燃料電池23に供給されるべき燃料ガスと酸化ガスの流量を適宜調整し、走行に必要な電力を得る。燃料電池システム20にて生成された電力はパワーコントロールユニット40を介してモータ50その他の補機類などに供給される。
図2は燃料電池23の構成単位である単セル60の分解斜視図である。単セル60は、電解質膜61と、アノード極62と、カソード極63と、セパレータ64,65から構成されている。アノード極62及びカソード極63は電解質膜61を両側から挟んでサンドイッチ構造を成す拡散電極である。ガス不透過の導電性部材から構成されるセパレータ64,65は、このサンドイッチ構造をさらに両側から挟みつつ、アノード極62及びカソード極63との間にそれぞれ燃料ガス及び酸化ガスの流路を形成する。セパレータ64の両面には断面凹状のリブ64a,64bが互いに直交する向きに形成されている。リブ64aはアノード極62に当接することでその溝状の開口部を閉塞し、燃料ガス流路を形成する。リブ64bは隣接する単セル間で酸化ガス流路を形成する。セパレータ65の両面には断面凹状のリブ65a,65bが互いに直交する向きに形成されている。リブ65aはカソード極63に当接することでその溝状の開口部を閉塞し、酸化ガス流路を形成する。リブ65bは隣接する単セル間で燃料ガス流路を形成する。但し、リブ64b,65bは必ずしも必須ではなく、適宜省略することも可能である。
アノード極62は多孔質支持層62aと水素極触媒層62bから構成されており、カソード極63は多孔質支持層63aと酸素極触媒層63bから構成されている。多孔質支持層62a,63aはともに炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロス、カーボンペーパー、又はカーボンフェルトにより形成されている。水素極触媒層62b及び酸素極触媒層63bは、触媒としての白金、又は白金と他の金属からなる合金が電解質膜61の表面に塗布されたものである。より具体的には、白金、又は白金と他の金属からなる合金を担持したカーボン粉を適当な有機溶媒に分散させ、電解質溶液を適量添加してペースト化し、電解質膜61上にスクリーン印刷したものである。電解質膜61は固体高分子材料、例えば、フッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を発揮する。本実施形態では、膜厚20〜70μmのナフィオン膜を使用した。電解質膜61、アノード極62、及びカソード極63によって膜・電極接合体(MEA)が形成される。
図3は燃料電池システムの要部を中心とするシステム構成図である。同図に示すように、改質器22は、原燃料を気化させるための蒸発部22aと、気化した原燃料を水素リッチな燃料ガスに改質する改質部22bと、燃料ガス中に含まれている一酸化炭素(CO)を除去するCO低減部22cとを備えて構成されている。蒸発部22aは燃焼ガスと液相の原燃料との間で熱交換を行い、原燃料を蒸気化する熱交換装置である。蒸発部22a内に配設された冷媒側の原燃料流路には、前述したタンク21から原燃料が供給される。
原燃料としては、メタン(CH4)、エタン(C25)、プロパン(C38)、ブタン(C410)、ガソリン、軽油、天然ガス、メタノール(CH3OH)、エタノール(C25OH)、DME(CH3OCH3)、アセトン(CH3C(=O)CH3)などを利用できるが、ここでは、メタノールを利用する場合を例示する。メタノールと水の混合溶液からなる原燃料の比率、つまり、水/メタノールのモル比は1.0〜5.0の範囲が好ましく、1.5〜3.0の範囲がより好ましい。
一方、蒸発部22a内に配設された燃焼側の燃焼ガス流路には、燃料と空気との混合ガスが供給され、当該流路内に配設された電気触媒加熱ヒータの作用によって燃焼する。燃焼ガスは下流方向に移動する過程において、原燃料との間で熱交換を行いつつ、外部に放出される。燃料としては、メタノール、ガソリン、或いは燃料電池23から排出される水素オフガスなどが好適である。蒸発部22aに投入される発熱量は燃料の重量と燃焼用エアコンプレッサ76の回転数によって制御される。
蒸気化した原燃料ガスは改質部22bに供給され、水蒸気改質と部分酸化改質を併用したオートサーマル方式によって水素リッチな燃料ガスに改質される。改質部22bの内部には、銅−亜鉛系触媒(Cu−Zn系触媒)、銅−亜鉛−クロム系触媒(Cu−Zn−Cr系触媒)、銅−亜鉛−アルミニウム系触媒(Cu−Zn−Al系触媒)、亜鉛−クロム系触媒(Zn−Cr系触媒)などの改質触媒が充填されており、併用改質に適した温度範囲(200〜600℃)に保たれている。部分酸化改質に必要な酸素(改質用エア)は改質エア用遮断弁86の開弁作動により改質部22b内に導入できる。
改質部22bにおいて生成された水素リッチな燃料ガスはCO低減部22cに供給される。CO低減部22cには一酸化炭素の選択酸化触媒である白金触媒、ルテニウム触媒、パラジウム触媒、金触媒、或いはこれらを第1元素とした合金触媒を担持した担体が充填されている。一酸化炭素の選択酸化反応に要する酸素を含有する精製用エアは精製用エア遮断弁87の開弁作動によりCO低減部22c内に導入できる。燃料電池23における電池反応を良好に促進するには、燃料ガス中の一酸化炭素濃度は数ppm程度以下が望ましい。
次に、燃料電池23を中心とした配管構成について説明する。燃料電池23には、燃料ガスをアノード極に導入するための燃料ガス導入管71と、電池反応に供した水素オフガスを排出するための排気管72と、燃料電池23と並列に配管されたバイパス配管73と、カソード極に酸化ガスを供給するための酸化ガス導入管74と、電池反応に供した酸素オフガスを排出するための排気管75とが各々配設され、システムの配管系統を構成している。
本明細書では、燃料電池23へ供給される燃料ガスの入力経路と、燃料電池23から排出される水素オフガスの出力経路を総称して第一の配管系統と称する場合がある。本実施形態では、第一の配管系統は燃料ガス導入管71、排気管72、及びバイパス配管73によって構成されている。また、燃料電池23へ供給される酸化ガスの入力経路と、燃料電池23から排出される酸素オフガスの出力経路を総称して第二の配管系統と称する場合がある。本実施形態では、第二の配管系統は酸化ガス導入管74、及び排気管75によって構成されている。ここで、第一の配管系統、及び第二の配管系統はシステム構成に応じて適宜設計変更することができ、上述の構成に限られるものではない。また、同図には図示してないが、排気管75の下流には凝縮水回収器が配設されており、電池反応によって生じた生成水を含有する酸素オフガスを凝縮させることで、水を回収し、タンク21に還流させている。
燃料ガス導入管71の上流端は改質器22の燃料ガス放出孔に接続する一方で、その下流端は燃料電池23内部の燃料ガス流路に接続している。燃料ガス導入管71の流路上には、上流から下流にかけて改質器圧力調整弁81と、燃料ガス遮断弁82とが順次配置されている。改質器圧力調整弁81は燃料電池23に供給される燃料ガス流量を調整するためのものであり、燃料ガス導入管71とバイパス配管73の合流点より上流側に配設されている。燃料ガス遮断弁82は燃料ガス導入管71上に設けられた遮断弁であり、燃料ガス導入管71とバイパス配管73の合流点より下流側に配設されている。一方、排気管72の上流端は燃料電池23内部の燃料ガス流路に接続しており、その下流はバイパス配管73に合流している。排気管72の流路上には、水素オフガスの流量を調整するための水素極圧力調整弁83が排気管72とバイパス配管73の合流点より上流側に配設されている。
バイパス配管73の流路上には燃料ガス排気弁84が配設されており、その閉弁作動によってバイパス配管73を流れる燃料ガスを遮断する。燃料ガス遮断弁82を閉弁した状態で燃料ガス排気弁84を開弁すると、燃料ガス導入管71に導入された燃料ガスは燃料電池24を迂回して排気管72を通過し、蒸発部22aに還流する。酸化ガス導入管74の上流端には発電用エアコンプレッサ77が配設されており、その下流端は燃料電池23内部の酸化ガス流路に接続している。発電用エアコンプレッサ77の回転数を調整することで、電源負荷に応じた発電を行うに足りる酸化ガスを燃料電池23に供給できる。排気管75の上流端は燃料電池23内部の酸化ガス流路に接続しており、その下流端は図示しない凝縮水回収器に接続している。排気管75の流路には、酸素オフガスの流量を調整するための酸素極圧力調整弁85が配設されている。
上記の構成において、システム起動時の過度状態では、改質器圧力調整弁81、水素極圧力調整弁83、及び酸素極圧力調整弁85の開度を適度に調整しつつ、燃料ガス排気弁84を開弁する一方で燃料ガス遮断弁82を閉弁した状態に保持し、システムが十分に暖機するまで待機する。改質器22で生成された燃料ガスは燃料ガス導入管71、バイパス配管73、及び排気管72を介して蒸発部22aへ導入され、原燃料の気化に利用される。システムが十分に暖機するまでは、発熱反応を生じる部分酸化反応をメインにシステム制御するのが望ましい。
システムが十分な温度に昇温し、改質反応が十分な速度で進行できる定常状態に遷移すると、燃料ガス排気弁84を開弁状態から閉弁状態に切り替える一方で、燃料ガス遮断弁82を閉弁状態から開弁状態に切り替える。すると、燃料ガス導入管71を介して燃料電池23に供給された燃料ガスは電池反応に供された後、水素オフガスとなって排気管72を介して燃料電池23から放出される。この水素オフガスは蒸発部22aでの燃料ガス生成用の燃料として再利用される。また、酸化ガス導入管74に導入された酸化ガスは燃料電池23を経由し、電池反応に供された後、排気管75を介して燃料電池23から放出される。
一方、システム停止時には、改質器圧力調整弁81、燃料ガス遮断弁82、水素極圧力調整弁83、燃料ガス排気弁84、酸素極圧力調整弁85、改質エア用遮断弁86、精製用エア遮断弁87などの各種の弁機構を閉弁することで、システムを気密状態とし、燃料ガスがシステム外に漏出しないよう構成されている。
さらに、燃料電池23を中心とする各種の配管には、燃料ガスの漏洩検出手段として、複数の圧力センサ91〜95が配設されている。圧力センサ91は改質器22と改質器圧力調整弁81との間の配管区間内における燃料ガス導入管71のガス圧を検出する。圧力センサ92は燃料電池23と燃料ガス遮断弁82との間の配管区間における燃料ガス導入管71のガス圧を検出する。圧力センサ93は燃料電池23と水素極圧力調整弁83との間の配管区間における排気管72のガス圧を検出する。圧力センサ94は燃料電池23と発電用エアコンプレッサ77との間の配管区間における酸化ガス導入管74のガス圧を検出する。圧力センサ95は燃料電池23と酸素極圧力調整弁85との間の配管区間における排気管75のガス圧を検出する。
燃料電池システム20を制御する制御部24は、マイクロコンピュータを中心としたコンピュータシステムとして構成されており、システム制御に必要な各種のプログラム(後述する燃料ガス漏洩検出処理ルーチンを含む)及び各種データを記憶したROM25と、ROM25に書き込まれているプログラムを読み取って適宜これを実行するCPU26と、CPU26のワークメモリとして機能するRAM27と、上述した圧力センサ91〜95からの検出信号を入力するとともに、上述の弁機構の開閉作動や燃焼用エアコンプレッサ76、及び発電用エアコンプレッサ77の回転速度を制御するための信号を出力する入出力ポート28と、圧力センサ91〜95によって検出されたガス圧力値を書き込むための記憶手段としてのEEPROM(不揮発性メモリ)29と、システム停止時間を計測する時間経過計測手段としてのタイマ31を備えて構成されている。制御部24は燃料ガスの漏洩を検出すると、警報手段32を作動させて、運転手に注意を促す。警報手段32としては、警報音や音声出力などで聴覚的に注意を促す手段、或いは警告ランプやディスプレイ表示などで視覚的に注意を促す手段などが好適である。
次に、図4を参照して燃料ガスの漏洩検出処理の概要を説明する。同図は、燃料電池23を中心とした配管系統内の圧力変動特性をグラフに記したものである。何れの圧力センサ91〜95においても、同図に示すグラフに類似した圧力変動を示すことが確認されている。同図に示すように、システムが運転している間は、負荷変動に応じて絶えずガス圧が変動している。システムに運転停止指令が入力されると、予め定められた手順で上述の弁機構が閉弁状態に保持され、システムは停止状態に遷移する。すると、配管系統内の残留ガス圧は時間経過とともに次第に降圧する。システムの配管系統、又は燃料電池23内部の損傷、劣化に起因して燃料ガスが漏洩している異常状態では、残留ガス圧の降圧率は大きくなる。一方、システムの配管系統、又は燃料電池23内部に損傷などが生じておらず、燃料ガスが漏洩してない正常状態では、残留ガス圧の降圧率は小さくなる。
このような特性を考慮して、CPU26はシステム停止時点の配管系統内のガス圧を予めEEPROM29に記憶しておき、システムが起動するときのガス圧を計測することによって、どれだけガス圧が低下したかを判断することで、ガス漏洩の有無をチェックすることができる。ガス漏洩有無の判断基準として、同図に示すような時間経過とともに降圧率が小さくなる閾値を設定しておく。CPU26はシステム起動時の残留ガスの圧力値が閾値未満であると判断すると、システム異常状態と判断し、システムの起動を制限する。一方、CPU26はシステム起動時の残留ガスの圧力値が閾値以上であると判断すると、システム正常状態と判断し、システムの起動を許可する。ガス漏洩有無の判断基準となる閾値の値はシステムが停止していた時間経過に応じて異なるため、前回のシステム停止時にEEPROM29などにシステム停止時刻を書き込み、次にシステムが起動するときの時刻からシステム停止期間の時間経過を計測するように構成するのが望ましい。
この閾値は、図5に示すように、時間経過に対するマップ値として保持してもよく、さらには、exp(−時間経過/時定数)のように所定の計算式にパラメータ(時間経過)を代入して求めるよう構成してもよい。図5において、「圧力低下率」とは、{(システム停止から所定時間経過後のガス圧力値)/(システム停止時のガス圧力値)}×100[%]を表しており、圧力残存率と称することもできる。圧力低下率は100%に近い方がガス漏れが少なく、システムが正常状態と判断できるのに対し、圧力低下率が0%に近い方がガス漏れが多く、システムが異常状態と判断できる。閾値を求めるためのこれらのマップ値、或いは計算式は予めROM25に書き込まれている。システム異常判定の精度を高めるには、残留ガスの圧力値に温度補償を施すことも可能である。このように構成する場合、上述の圧力センサ91〜95に加えて、配管系統のガス温度を検出する温度センサを適宜配設すればよい。
図6はシステム起動時に実行される燃料ガス漏洩検出処理ルーチンを記述したフローチャートである。本ルーチンは、システム起動時にROM25から読み出されてCPU26によって実行される。まず、CPU26は、改質器22における燃料ガス漏洩の有無を検出するため、前回のシステム停止時にEEPROM29に書き込まれた圧力センサ91のガス圧力値P1を読み取り、システム起動時の圧力センサ91から取得した残留ガスの圧力値P2と比較して圧力低下率(P2/P1)を計算する(ステップS101)。次いで、EEPROM29に書き込まれた前回のシステム停止時刻T1を読み取り、タイマ31の現在時刻T2と比較して時間経過(T2−T1)を求める。時間経過を求めたならば、予め定められた計算式に代入するなどして閾値を求める(ステップS102)。圧力低下率が閾値未満である場合には(ステップS103;YES)、改質器22に燃料ガスの漏洩が生じていると判断し(ステップS104)、警告ランプを点灯させるなどして運転手に異常を通知してシステム起動を制限する(ステップS105)。ここで、本ルーチンは終了となる。予めシステム起動を制限することで、燃料電池システム20の損焼などを防止できる。
尚、ここでは、システム停止時刻をEEPROM29に書き込むことによって、システム停止期間の時間経過を計測する例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、システム停止中においてもタイマ31を作動状態に維持し、システム停止期間の時間経過を計測するように構成してもよい。
一方、圧力低下率が閾値以上である場合には(ステップS103;NO)、CPU26は、燃料電池23における燃料ガス漏洩の有無を検出するため、前回のシステム停止時にEEPROM29に書き込まれた圧力センサ92又は93のガス圧力値P3を読み取り、システム起動時の圧力センサ92又は93から取得した残留ガスの圧力値P4と比較して水素極側の圧力低下率(P4/P3)を計算する(ステップS106)。次いで、上述した時間経過(T2−T1)に対応した閾値を求める(ステップS107)。水素極側の圧力低下率が閾値未満である場合には(ステップS108;YES)、燃料電池23の水素極側から燃料ガスの漏洩が生じている可能性があるため、圧力センサ94又は95の検出圧力と大気圧とを比較する(ステップS109)。後述するように、システム停止時において、酸化ガス導入管74と排気管75は管内のガス圧が大気圧とほぼ同じ程度になるよう気密されているため、圧力センサ94又は95の検出圧力と大気圧とを比較することで、燃料電池23の酸素極側のガス漏洩を検出できる。
圧力センサ94又は95の検出圧力が大気圧未満である場合には(ステップS109;NO)、水素極側にのみ燃料ガス漏洩が生じていると判断し(ステップS110)、システム起動を制限する(ステップS111)。圧力センサ94又は95の検出圧力が大気圧以上である場合には(ステップS109;YES)、電解質膜61の損傷又は劣化などの原因により、クロスオーバーが生じていると判断し(ステップS112)、システム起動を制限する(ステップS111)。ステップS111の処理後、本ルーチンは終了となる。
一方、燃料電池23の水素極側における圧力低下率が閾値以上である場合には(ステップS108;NO)、燃料電池23に燃料ガスの漏洩が生じてないと考えられるため、システム起動が許可されて、通常の運転シーケンスに移行する(ステップS113)。CPU26は、システム停止指令が入力されたか否かを一定時間毎に監視する(ステップS114)。システム停止指令が検出できない場合には(ステップS114;NO)、ステップS113〜ステップS114間でループを形成し、これらのステップを繰り返し実行する。
CPU26は、システム停止指令を検出すると(ステップS114;YES)、改質器22側に配設されている改質エア用遮断弁86及び精製用エア遮断弁87と、燃料電池23側に配設されている燃料ガス遮断弁82及び燃料ガス排気弁84を閉弁し、さらに、改質器圧力調整弁81及び水素極圧力調整弁83の開度を全閉状態に制御する(ステップS115)。これにより、燃料電池23の水素極側は与圧された状態に保持される。次いで、発電用エアコンプレッサ77を停止し、酸素極圧力調整弁85を全開状態に制御して燃料電池23の酸素極側を開放する(ステップS116)。燃料電池23の酸素極側のガス圧を一定時間毎にチェックし、当該ガス圧が大気圧以上である場合には(ステップS117;NO)、当該ガス圧が大気圧と同程度になるまで酸素極圧力調整弁85を全開状態に保持する(ステップS117)。燃料電池23の酸素極側のガス圧が大気圧程度になると(ステップS117;YES)、CPU26は、酸素極圧力調整弁85を全閉状態に制御し(ステップS118)、各々の圧力センサ91〜95のガス圧力値とタイマ31の現在時刻をEEPROM29に書き込み(ステップS119)、システム停止状態に遷移する(ステップS120)。ここで、本ルーチンは終了となる。
燃料電池システム20を燃料電池自動車10のオンボード発電機として使用する場合、システム運転状態とシステム停止状態とが頻繁に交互に繰り返される特性があるため、燃料ガス漏洩の有無をチェックするためにシステムを長期間停止することは、車両としての用途を考えると、好ましくない。しかし、上述の本実施形態によれば、システム停止期間のガス圧力変動をチェックするだけで、燃料ガス漏洩の有無をチェックできるため、車載用燃料電池システムの燃料ガス漏洩検出に好適である。特に、システム立ち上げ時の初期チェックとして前回停止時からの圧力低下を測定するだけで燃料ガス漏洩検出が可能となるため、システム構成を簡易化することができる。但し、システム停止期間が長い場合には、正常とみなされる僅かなガス漏洩だけでも、圧力が大きく低下してしまうため、燃料ガス漏洩検出が困難となる。このような場合には、システム停止から一定期間は少なくとも制御部24と圧力センサ91〜95を作動させ、燃料ガス漏洩検出処理を行うように構成することも可能である。
図7はシステム停止時に実行される燃料ガス漏洩検出処理ルーチンを記述したフローチャートである。本ルーチンは、システム停止時にROM25から読み出されてCPU26によって実行される。CPU26は、まず、通常の運転シーケンスで動作している(ステップS201)。システム停止指令を検出すると(ステップS202;YES)、改質器22側に配設されている改質エア用遮断弁86及び精製用エア遮断弁87と、燃料電池23側に配設されている燃料ガス遮断弁82及び燃料ガス排気弁84を閉弁し、さらに、改質器圧力調整弁81及び水素極圧力調整弁83の開度を全閉状態に制御する(ステップS203)。これにより、燃料電池23の水素極側は与圧された状態に保持される。次いで、発電用エアコンプレッサ77を停止し、酸素極圧力調整弁85を全開状態に制御して燃料電池23の酸素極側を開放する(ステップS204)。
燃料電池23の酸素極側のガス圧を一定時間毎にチェックし、当該ガス圧が大気圧以上である場合には(ステップS205;NO)、当該ガス圧が大気圧と同程度になるまで酸素極圧力調整弁85を全開状態に保持する(ステップS205)。燃料電池23の酸素極側のガス圧が大気圧程度になると(ステップS205;YES)、CPU26は、酸素極圧力調整弁85を全閉状態に制御し(ステップS206)、各々の圧力センサ91〜95のガス圧力値P5をEEPROM29に書き込む(ステップS207)。ここで、システムの大部分は作動を停止するが、少なくともCPU26と圧力センサ91〜95は作動状態を一定期間維持する。
CPU26は予め定められた一定時間経過が経過すると(ステップS208;YES)、改質器22における燃料ガス漏洩の有無を検出するため、ステップS207でEEPROM29に書き込まれた圧力センサ91のガス圧力値P5を読み取り、現在の圧力センサ91から取得した残留ガスの圧力値P6と比較して圧力低下率(P6/P5)を計算する(ステップS209)。次いで、予め定められた前記一定期間に対応する閾値を求める(ステップS210)。圧力低下率が閾値未満である場合には(ステップS211;YES)、改質器22に燃料ガスの漏洩が生じていると判断し(ステップS212)、警告ランプを点灯させるなどして運転手に異常を通知するとともに、次回のシステム起動を制限する(ステップS213)。ここで、本ルーチンは終了となる。
一方、圧力低下率が閾値以上である場合には(ステップS211;NO)、CPU26は、燃料電池23における燃料ガス漏洩の有無を検出するため、ステップS207でEEPROM29に書き込まれた圧力センサ92又は93のガス圧力値P7を読み取り、現在の圧力センサ92又は93から取得した残留ガスの圧力値P8と比較して水素極側の圧力低下率(P8/P7)を計算する(ステップS214)。次いで、予め定められた前記一定期間に対応する閾値を求める(ステップS215)。燃料電池23の水素極側における圧力低下率が閾値以上である場合には(ステップS216;NO)、燃料電池23に燃料ガスの漏洩が生じてないと考えられるため、正常にシステムを停止し(ステップ217)、本ルーチンを終了する。
一方、水素極側の圧力低下率が閾値未満である場合には(ステップS216;YES)、燃料電池23の水素極側から燃料ガスの漏洩が生じている可能性があるため、圧力センサ94又は95の検出圧力と大気圧とを比較する(ステップS218)。圧力センサ94又は95の検出圧力が大気圧未満である場合には(ステップS218;NO)、水素極側に燃料ガス漏洩が生じていると判断し(ステップS219)、警告ランプを点灯させるなどして運転手に異常を通知するとともに、次回のシステム起動を制限する(ステップS220)。ここで、本ルーチンを終了する。
圧力センサ94又は95の検出圧力が大気圧以上である場合には(ステップS218;YES)、電解質膜61の損傷又は劣化などの原因により、クロスオーバーが生じていると判断し(ステップS221)、警告ランプを点灯させるなどして運転手に異常を通知するとともに、次回のシステム起動を制限する(ステップS220)。ここで、本ルーチンを終了する。
このように、システム停止期間が長い場合は、システム停止から一定期間経過後のガス圧力変動をチェックすることで、より正確に燃料ガス漏洩の有無を判定することが可能となる。また、燃料ガスの漏洩チェックを行ってからシステムを停止するため、燃料ガスの漏洩が検出された場合は、次回のシステム起動を制限することで、システムの安全性を高めることができる。
尚、上記の説明では、ガス漏洩の有無を判断するために圧力低下率を用いたが、本発明はこれに限られるものではなく、システム停止時における第1及び第2の配管系統のガス圧力値と、システム停止から所定時間経過後の同配管系統におけるガス圧力値とから圧力変動量を求め、この圧力変動量からガス漏洩の有無を判別するように構成することも可能である。「圧力変動量」とは、ガス圧の変動量を定量的に評価する値をいい、例えば、システム停止時における第1及び第2の配管系統のガス圧力値PXと、システム停止から所定時間経過後の同配管系統におけるガス圧力値PYを所定の関数f(PX,PY)に代入して得られる値を圧力変動量として用いることができる。
ここで、f(PX,PY)=PY/PXとすれば、上述の圧力低下率となる。関数f(PX,PY)の他の具体例としては、例えば、f(PX,PY)=(PX−PY)/PX,f(PX,PY)=PX−PY,f(PX,PY)=PX/PY,f(PX,PY)=PX/(PX−PY),f(PX,PY)=1/(PX−PY)など任意の関数を用いることが可能である。また、ガス漏洩の有無を判断する際に、上述の閾値は必ずしも必須ではなく、関数f(PX,PY)の値からガス漏洩の有無を判断してもよい。
【発明の効果】
本発明によれば、システム起動時に燃料ガスの漏洩を検出できるため、車載用燃料電池システムに好適である。また、システム停止期間が長期間にわたる場合でも、一定期間経過後のガス圧力変化率から燃料ガスの漏洩を検出できるため、システムの安全性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の燃料電池システムを搭載した車両の主要ブロック図である。
【図2】燃料電池の構成単位である単セルの分解斜視図である。
【図3】燃料電池システムの要部を中心とするシステム構成図である。
【図4】燃料電池を中心とした配管系統内のガス圧力変動特性をグラフである。
【図5】燃料ガス漏洩検出を行うための閾値の時間経過に対応したマップ値である。
【図6】システム起動時に実行する燃料ガス漏洩検出処理のフローチャートである。
【図7】システム停止時に実行する燃料ガス漏洩検出処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10…燃料電池自動車
20…燃料電池システム
21…タンク
22…改質器
22a…蒸発部
22b…改質部
22c…CO低減部
23…燃料電池
24…制御部
25…ROM
26…CPU
27…RAM
28…入出力ポート
29…EEPROM
30…二次電池
31…タイマ
32…警報手段
40…パワーコントロールユニット
50…モータ
60…単セル
61…電解質膜
62…アノード極
62a…多孔質支持層
62b…水素極触媒層
63…カソード極
63a…多孔質支持層
63b…酸素極触媒層
64,65…セパレータ
71…燃料ガス導入管
72…排気管
73…バイパス配管
74…酸化ガス導入管
75…排気管
81…改質器圧力調整弁
82…燃料ガス遮断弁
83…水素極圧力調整弁
84…燃料ガス排気弁
85…酸素極圧力調整弁
91〜95…圧力センサ

Claims (18)

  1. 燃料ガスと酸化ガスの供給を受けて発電を行う燃料電池と、
    前記燃料電池へ供給される燃料ガスの入力経路と、前記燃料電池から排出される水素オフガスの出力経路を構成する第一の配管系統と、
    前記燃料電池へ供給される酸化ガスの入力経路と、前記燃料電池から排出される酸素オフガスの出力経路を構成する第二の配管系統と、
    前記第一の配管系統、及び前記第二の配管系統のガス圧力値を検出する圧力センサと、
    前記第一の配管系統、及び前記第二の配管系統のガス流を遮断する弁機構と、
    システム停止状態の時間経過を計測する時間経過計測手段と、
    前記圧力センサが検出したガス圧力値を記憶する記憶手段と、
    システム制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、システム停止時に前記弁機構を制御して前記第一の配管系統、及び前記第二の配管系統のガス流路を遮断するとともに、システム停止時に前記圧力センサが検出するガス圧力値を前記記憶手段に記憶させる一方、
    システム停止から経過した時間であって次回のシステム起動時までを上限とする所定時間経過後の前記圧力センサが検出したガス圧力値と、前記記憶手段に記憶されたガス圧力値と、前記時間経過計測手段が計測した時間経過との関係からガス漏洩の有無を判断する、燃料電池システム。
  2. 前記制御部は、システム停止から経過した時間であって次回のシステム起動時までを上限とする所定時間経過後の前記圧力センサが検出したガス圧力値と、前記記憶手段に記憶されたガス圧力値とから圧力変動量を求め、前記時間経過計測手段が計測した時間経過に対応するガス漏洩判断基準となる閾値と前記圧力変動量との関係からガス漏洩の有無を判断する、請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記制御部は、システム起動時に前記圧力センサが検出するガス圧力値と、前記記憶手段に記憶されたガス圧力値とから圧力変動量を求め、前記時間経過計測手段が計測した時間経過に対応するガス漏洩判断基準となる閾値と前記圧力変動量との関係からガス漏洩の有無を判断する、請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 燃料ガスと酸化ガスの供給を受けて発電を行う燃料電池と、
    前記燃料電池へ供給される燃料ガスの入力経路と、前記燃料電池から排出される水素オフガスの出力経路を構成する第一の配管系統と、
    前記燃料電池へ供給される酸化ガスの入力経路と、前記燃料電池から排出される酸素オフガスの出力経路を構成する第二の配管系統と、
    前記第一の配管系統、及び前記第二の配管系統のガス圧力値を検出する圧力センサと、
    前記第一の配管系統、及び前記第二の配管系統のガス流を遮断する弁機構と、
    システム停止中において、システム停止時点からの時間経過を計測する時間経過計測手段と、
    前記圧力センサが検出したガス圧力値を記憶する記憶手段と、
    システム制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、システム停止時に前記弁機構を制御して前記第一の配管系統、及び前記第二の配管系統のガス流路を遮断するとともに、システム停止時に前記圧力センサが検出するガス圧力値を前記記憶手段に記憶し、
    前記時間経過計測手段が計測したシステム停止中における時間経過が予め定められた一定時間に達した時点での前記圧力センサが検出したガス圧力値と、前記記憶手段に記憶されたガス圧力値との関係からガス漏洩の有無を判断する、燃料電池システム。
  5. 前記制御部は、前記時間経過計測手段が計測したシステム停止中における時間経過が予め定められた一定時間に達した時点での前記圧力センサが検出したガス圧力値と、前記記憶手段に記憶されたガス圧力値とから圧力変動量を求め、ガス漏洩判断基準となる閾値と前記圧力変動量との関係からガス漏洩の有無を判断する、請求項4に記載の燃料電池システム。
  6. 前記圧力変動量は、前記記憶手段に記憶されたガス圧力値と、システム停止から経過した時間であって次回のシステム起動時までを上限とする所定時間経過した時点における前記圧力センサが検出するガス圧力値との比である、請求項1乃至請求項5のうち何れか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記制御部は、ガス漏洩が生じていると判断すると、システム再起動を制限する、請求項1乃至請求項6のうち何れか1項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記制御部は、システム停止時において、前記第一の配管系統の残留ガス圧が前記第二の配管系統の残留ガス圧よりも高くなるように前記弁機構を制御する、請求項1乃至請求項7のうち何れか1項に記載の燃料電池システム。
  9. 前記燃料電池システムは車載搭載用の発電システムである、請求項1乃至請求項8のうち何れか1項に記載の燃料電池システム。
  10. 請求項1乃至請求項9のうち何れか1項に記載の燃料電池システムを車両駆動に供する電力発電源として備える、燃料電池自動車。
  11. 燃料電池システムを制御するコンピュータシステムに、
    システム運転中にシステム停止指令が入力されか否かを判定するステップと、
    前記システム停止指令が入力された場合に、
    燃料電池へ供給される燃料ガスの入力経路と前記燃料電池から排出される水素オフガスの出力経路を構成する第一の配管系統に配設された弁機構を制御してガス流を遮断するステップと、
    前記燃料電池へ供給される酸化ガスの入力経路と前記燃料電池から排出される酸素オフガスの出力経路を構成する第二の配管系統に配設された弁機構を制御してガス流を遮断するステップと、
    システム停止時の前記第一の配管系統及び前記第二の配管系統内のガス圧力値を記憶するステップと、を実行させる一方、
    システム停止中にシステム起動指令が入力されか否かを判定するステップと、
    前記システム起動指令が入力された場合に、
    システム起動指令が入力された時点における前記第一の配管系統及び前記第二の配管系統内のガス圧力値と、前記システム停止時に記憶されたガス圧力値と、システム停止時間との関係からガス漏洩の有無を判断するステップと、
    を実行させる、コンピュータプログラム。
  12. 前記ガス漏洩の有無を判断するステップは、システム起動指令が入力された時点における前記第一の配管系統及び前記第二の配管系統内のガス圧力値と、前記システム停止時に記憶されたガス圧力値とから圧力変動量を求め、システム停止時間に対応するガス漏洩判断基準となる閾値と前記圧力変動量との関係からガス漏洩の有無を判断するステップである、請求項11に記載のコンピュータプログラム。
  13. 前記圧力変動量は、システム停止時に記憶されたガス圧力値と、システム起動指令が入力された時点におけるガス圧力値との比である、請求項11又は請求項12に記載のコンピュータプログラム。
  14. 燃料電池システムを制御するコンピュータシステムに、
    システム運転中にシステム停止指令が入力されか否かを判定するステップと、
    前記システム停止指令が入力された場合に、
    燃料電池へ供給される燃料ガスの入力経路と前記燃料電池から排出される水素オフガスの出力経路を構成する第一の配管系統に配設された弁機構を制御してガス流を遮断するステップと、
    前記燃料電池へ供給される酸化ガスの入力経路と前記燃料電池から排出される酸素オフガスの出力経路を構成する第二の配管系統に配設された弁機構を制御してガス流を遮断するステップと、
    システム停止時の前記第一の配管系統及び前記第二の配管系統内のガス圧力値を記憶するステップと、
    システム停止中において、システム停止時点から予め定められた一定時間経過したか否かを判定するステップと、
    前記一定時間経過した場合に、
    前記一定時間経過後の前記第一の配管系統及び前記第二の配管系統内のガス圧力値と、前記システム停止時に記憶されたガス圧力値との関係からガス漏洩の有無を判断するステップと、
    を実行させる、コンピュータプログラム。
  15. 前記ガス漏洩の有無を判断するステップは、前記一定時間に達した時点での前記第一の配管系統及び前記第二の配管系統内のガス圧力値と、前記システム停止時に記憶されたガス圧力値とから圧力変動量を求め、ガス漏洩判断基準となる閾値と前記圧力変動量との関係からガス漏洩の有無を判断するステップである、請求項14に記載のコンピュータプログラム。
  16. 前記圧力変動量は、システム停止時に記憶されたガス圧力値と、システム停止から前記一定期間経過した時点におけるガス圧力値との比である、請求項14又は請求項15に記載のコンピュータプログラム。
  17. 前記ガス漏洩の有無を判断するステップにおいて、ガス漏洩が生じていると判断すると、前記コンピュータシステムに、システム再起動を制限するステップをさらに実行させる、請求項11乃至請求項16のうち何れか1項に記載のコンピュータプログラム。
  18. 請求項11乃至請求項17のうち何れか1項に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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