JP4237283B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング電源装置に関し、より詳しくは、高効率化を図ったスイッチング電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スイッチング電源装置の効率向上のための対策は、スイッチング周波数が一定のあるという条件の基で検討されてきた。
【0003】
例えば、図8に示す同期整流方式のスイッチング電源装置及び図10に示すアクティブクランプ方式のスイッチング電源装置が代表的なものである。
【0004】
従来の同期整流方式のスイッチング電源装置は、図8に示すように、フォワード方式に構成されている。
【0005】
即ち、電源1からの直流電圧Vinを、PWM(パルス幅変調)制御部21により所定のタイミングでゲートが駆動制御される主スイッチング素子(以下「主スイッチ」という)Q1 によりスイッチングして、トランスTの一次側に供給し、トランスTの二次側に誘起するパルス電圧(VT2)を、フォワード側のダイオードD1 、フライホイール側のダイオードD2 により整流し、さらに、平滑用のインダクタLの主巻線L1 及び平滑コンデンサC0 により平滑して、所定の直流電圧として負荷Rに印加するようになっている。
【0006】
前記PWM制御部21には、負荷Rに印加される直流電圧を、抵抗R10、フォトカプラPH1 、ツェナーダイオード(ツェナー電圧VZ )ZDからなる帰還回路により帰還し、これにより、PWM制御部21により主スイッチQ1 のゲートを所定のタイミングで駆動制御し、この主スイッチQ1 をスイッチングさせるようになっている。
【0007】
前記フオトカプラPH1 は、発光ダイオードPDと、フオトトランジスタPT0 とを具備している。
【0008】
また、前記スイッチング電源装置は、前記フライホイール側のダイオードD2 の損失を低減する目的で、このダイオードD2 と並列にMOSFETからなる補助スイッチング素子(以下「補助スイッチ」という)Q2 を用い又は代替するようにしている。この補助スイッチQ2 のゲートの駆動信号は、インダクタLの補助巻線L2 の誘起電圧を抵抗R0 を介して前記ゲートに供給することにより得ている。
【0009】
前記スイッチング電源装置によれば、トランスTの2次側のフライホイール側のダイオードD2 を、MOSFETからなる補助スイッチQ2 に置き換えることにより、ダイオードD2 では避けられない順電圧降下(ショットキーバリヤダイオードで0.5V)を原理的にはいくらでも小さくすることが可能となる。
【0010】
しかし、前記スイッチング電源装置においては、主スイッチQ1 のオン時間、オフ時間とも一定ではない。
【0011】
このため、フライホイール側のダイオードD2 (カソードアノード間電圧VK-A )、フォワード側のダイオードD1 をMOSFETからなる補助スイッチQ2 のような素子に置き換えるためにはこの素子をトランスTの巻線電圧、インダクタLの巻線電圧又は主スイッチQ1 のゲートの駆動信号を用いて駆動することとなる。
【0012】
このことを単純な駆動回路で実現しようとする一例が図8に示すような回路構成であるが、この場合の課題は図9に示すように、主スイッチQ1 がターンオンし、ダイオードD1 が導通を開始するタイミングと、補助スイッチQ2 のゲートの駆動信号(VG-S )が立ち下がるタイミングとが同時である点である。
【0013】
補助スイッチQ2 は、ゲートの駆動信号が立ち下がっても直ちにターンオフすることはできない。このため、主スイッチQ1 がターンオン直後に補助スイッチQ2 はまだオン状態となっており、この結果、ダイオードD1 、補助スイッチQ2 に図9に示すような大きな短絡電流Ik が流れ、大きな損失が発生しまうことになる。
【0014】
次に、従来のアクティブクランプ方式のスイッチング電源装置について図10を参照して説明する。尚、図8に示すスイッチング電源装置と同一の機能を有する要素には同一の機能を付して示す。
【0015】
このアクティブクランプ方式のスイッチング電源装置は、図10に示すようにアクティブクランプ用の補助スイッチQ2 のソースを、主スイッチQ1 のドレインと接続する例であり、レベルシフト回路22を用いて補助スイッチQ2 を駆動する構成である。
【0016】
このスイッチング電源装置では、主スイッチQ1 と補助スイッチQ2 との同時のオン動作を防止するため、主スイッチQ1 のターンオン時用の第1のディレイ回路(遅れ時間td1)23と、補助スイッチQ2 のターンオン時用の第2のディレイ回路(遅れ時間td2)24とを設け、PWM制御部21からの駆動信号(VDR)を第1のディレイ回路23を介して図11に示すように遅れ時間td1を伴って主スイッチQ1 のゲートに供給するとともに、PWM制御部21からの駆動信号(VDR)をインバータ25により反転し、第2のディレイ回路24を介して図11に示すように遅れ時間td2を伴ってレベルシフト回路22に入力し、このレベルシフト回路22により補助スイッチQ2 のゲートを駆動するようになっている。また、前記主スイッチQ1 と並列にアクティブクランプ用のコンデンサCA を接続している。
【0017】
このスイッチング電源装置において、主スイッチQ1 がオフすると、トランスTの励磁電流Im で図11に示す主スイッチQ1 の寄生容量Crが充電され、主スイッチQ1 のドレイン電圧が上昇する。このドレイン電圧がコンデンサCA のクランプ電圧VCAになると、補助スイッチQ2 の寄生ダイオードが導通し、主スイッチQ1 のドレイン電圧の上昇は停止する。
【0018】
トランスTの励磁インダクタンス(Lm )による励磁電流Im は、トランスTの1次側の電圧が主スイッチQ1 オン時とは逆極性となるので減少に転じる(図10に示す補助スイッチQ2 の電流ID は主スイッチQ1 のオフ期間の励磁電流を示している)。これにより、前記励磁電流ID は極性が反転し、さらに減少して行く。即ち、コンデンサCA は充電から放電に転じる。
【0019】
この逆極性の励磁電流ID が流れているタイミングで補助スイッチQ2 がオフすると、逆極性の励磁電流ID が流れ続けるため、主スイッチQ1 と並列接続の寄生容量Crは放電状態となり、この放電が完了し主スイッチQ1 のドレイン電圧がゼロボルトになった後にこの主スイッチQ1 がオンするように前記遅れ時間td1を設定している。このようにして主スイッチQ1 のターンオン時の損失を防止している。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
従来は、主スイッチがオフ期間中オンさせる補助スイッチを有する場合、主スイッチの駆動信号又はトランス・インダクタ巻線電圧等主スイッチの状態が変化することで変動する電圧を基に補助スイッチのオン/オフ信号を作っていた。
【0021】
これは、先行技術が固定周波数のスイッチングを前提とし主スイッチのオフ期間が不定であることに起因している。
【0022】
このため、主スイッチと補助スイッチの同時オンを回避し主スイッチがオンする前には補助スイッチをオフさせるためには複雑な回路が必要となり、又、多少の問題があっても回路構成が複雑になることを避けるため同時オンを許容し、損失を甘受していた。
【0023】
本発明は上記の問題を解決するためのものであり主スイッチと補助スイッチの同時オンを回避し主スイッチのターンオン時の損失を防止することができるスイッチング電源装置を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、主スイッチにより入力電圧のスイッチングを行ってトランスの一次巻線に入力し、トランスの二次巻線に接続したフォワード側及びフライホイール側の整流素子からなる整流回路及びインダクタを含む平滑回路で整流平滑して直流出力を得るとともに、整流回路に同期整流用の補助スイッチを備え、前記主スイッチと並列にアクテイブクランプ用の容量素子及びアクテイブクランプ用の補助スイッチの直列回路を設けた同期整流方式とアクティブクランプ方式とを組み合わせたフォワード方式のスイッチング電源装置において、主スイッチのオン、オフに伴うトランスの二次巻線の誘起電圧を検出する回路と、インダクタの誘起電圧に伴う直流出力を検出する回路と、一定時間を計測する計測回路とを具備し、前記インダクタの誘起電圧が連続し、主スイッチがオンしている間は前記同期整流用の補助スイッチをオフし、前記計測回路により主スイッチのオフ時点から一定時間を計測してこの一定時間の間前記同期整流用の補助スイッチをオンさせるとともに、前記誘起電圧検出回路及び直流出力検出回路の出力に基づいて、前記インダクタ電圧に連動する直流出力の低下又は不連続の状態を検出し、前記同期整流用の補助スイッチをオフする補助スイッチ制御回路と、前記主スイッチがオフしたことを検出し前記アクテイブクランプ用の補助スイッチをオンさせるとともに、前記主スイッチのオフに伴う前記容量素子のクランプ作用を利用して主スイッチがオフした後一定時間経過後アクテイブクランプ用の補助スイッチをオフさせる回路と、主スイッチのオフ時間をほぼ一定とし、前記アクテイブクランプ用の補助スイッチがオフした後主スイッチを目標の出力電圧となるようなオン時間幅で制御するオン時間制御回路と、を有することを特徴とする。
【0030】
この発明によれば前記主スイッチがオンするときフォワード側の整流素子からフライホイール側の補助スイッチへ短絡電流が流れることを確実に防止できる。
また、補助スイッチを一定時間オンさせると共に、前記直流出力の低下又は不連続時には前記補助スイッチをオフするようにしているので、直流出力の低下又は不連続時におけるこのスイッチング電源装置の不適切な動作を防止できる。
【0031】
また、前記直流出力の低下又は不連続時には前記補助スイッチをオフするようにしているので、直流出力の低下又は不連続時におけるこのスイッチング電源装置の不適切な動作を防止できる。
【0035】
この発明によれば、前記主スイッチがオンするときフォワード側の整流素子からフライホイール側の補助スイッチへ短絡電流が流れることを確実に防止でき、かつ、従来例のようなアクテイブクランプ用の補助スイッチの駆動手段としてパルストランス等からなるレベルシフト回路が不要となって回路構成の簡略化を図れる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0037】
(実施の形態1)
本実施の形態1の同期整流方式のスイッチング電源装置は、図1に示すように電源1からの直流電圧Vinを、オン時間制御回路(オフ時間Toff 一定)2により所定のタイミングでゲートが駆動制御される主スイッチング素子(以下「主スイッチ」という)Q1 によりスイッチングして、一次巻線N1 、二次次巻線N2 を有するトランスTの一次巻線N1 に供給し、トランスTの二次次巻線N2 に誘起するパルス電圧(VT2)を、フォワード側のダイオードD1 、フライホイール側のダイオードD2 により整流し、さらに、平滑用のインダクタLの主巻線L1 及び平滑コンデンサC0 により平滑して、所定の直流電圧として負荷Rに印加するようになっている。平滑用のインダクタLは、所定の誘起電圧VL を出力する補助巻線L2 を具備している。
【0038】
また、前記負荷Rに印加される直流電圧を、抵抗R10、フォトカプラPH1 、ツェナーダイオード(ツェナー電圧VZ )ZDからなる帰還回路により帰還し、これにより、オン時間制御回路2により前記主スイッチQ1 のゲートを所定のタイミングで駆動制御し、この主スイッチQ1 をスイッチングさせるようになっている。
【0039】
前記フオトカプラPH1 は、発光ダイオードPDと、フオトトランジスタPT0 とを具備している。
【0040】
また、前記スイッチング電源装置は、前記フライホイール側のダイオードD2 の損失を低減する目的で、このダイオードD2 と並列にMOSFETからなる補助スイッチング素子(以下「補助スイッチ」という)Q2 を接続するとともに、この補助スイッチQ2 のゲートを所定のタイミングで駆動する補助スイッチ制御回路としてのゲート駆動回路3を備えている。
【0041】
ゲート駆動回路3は、負荷Rへの出力電流を検出する検出抵抗RS と、この検出抵抗RS により検出する出力電流に基づく電圧と、基準電源E0 の所定の基準電圧Vr とを比較するコンパレータ6と、前記補助スイッチQ2 のゲートを駆動する3入力のアンドゲート7とを有している。
【0042】
そして、前記補助巻線L2 の誘起電圧VL をアンドゲート7の第1の入力端子に、前記誘起電圧VL をバッファ4を通した後抵抗(抵抗値r)RT とコンデンサ(容量値c)CT によるCR時定数回路、インバータ(出力電圧V−)5を経てアンドゲート7の第3の入力端子に、さらに、前記コンパレータ6の出力信号をアンドゲート7の第2の入力端子に入力するように構成している。
【0043】
尚、図1中、DX は抵抗RT に並列接続したダイオードである。
【0044】
図2にトランスTの2次巻線のN2 の電圧VT2、ダイオードD2 の両端電圧VK-A 、補助巻線L2 の誘起電圧VL 、インバータ5の出力電圧V−、主スイッチQ1 のゲート電圧VG 、ダイオードD1 に流れる電流IK のタイミング図を示す。
【0045】
次に、上述した構成の本実施の形態1のスイッチング電源装置の作用を図2を参照して説明する。
【0046】
本実施の形態1のスイッチング電源装置の動作において、前記補助スイッチQ2 は、図2に示す時刻t3 以前(パルス電圧VT2がゼロとなる時刻t2 以後)にオフする必要がある。これは、従来例で述べたように補助スイッチQ2 のオフ時点が時刻t3 又は時刻t3 後であると、ダイオードD1 から補助スイッチQ2 へ短絡電流が流れてしまうためである。
【0047】
このため、補助巻線L2 の誘起電圧VL の立ち上がり(時刻t0 )後、時定数Tcr<t3 のタイミングで補助スイッチQ2 のゲート電圧VG が立ち下がるようにするものである。
【0048】
本実施の形態1では、前記誘起電圧VL を、アンドゲート7の第1の入力端子に入力するとともに、前記誘起電圧VL をバッファ4を通した後抵抗RT とコンデンサCT によるCR時定数回路に入力して前記インバータ5により所定の出力電圧V−に変換してアンドゲート7の第3の入力端子に入力し、さらに、前記コンパレータ6の出力信号をアンドゲート7の第2の入力端子に入力して、アンドゲート7によりこれらのアンドをとって前記補助スイッチQ2 のゲートの駆動信号を得る。
【0049】
この場合、前記インバータ5の入力スレッショルド電圧をVTHとし、バッファ4の出力電圧をVO とすると、前記CR時定数回路の時定数Tcrは、Tcr=−c×r×log(1−VTH/V0 )で表すことができ、この時定数Tcrの値が時刻t3 以前で適切となるように前記コンデンサCT ,抵抗RT を選定している。
【0050】
また、前記抵抗RT と並列に接続した前記ダイオードDX により、補助巻線L2 の誘起電圧VL の立ち下がり時には、コンデンサCT の両端電圧を直ちにゼロボルトとする。
【0051】
そして、前記時定数Tcrを伴って出力され、前記インバータ5により変換された所定の出力電圧V−と、前記誘起電圧VL とのアンドをとってアンドゲート7から出力される駆動信号により補助スイッチQ2 のゲートを駆動し、前記補助スイッチQ2 を、図2に示す時刻t3 以前にオフさせるとともに、前記インダクタLの電流が不連続でコンパレータ6からの出力信号が小さくとなる場合に、補助スイッチQ2 のゲート駆動を禁止する信号をアンドゲート7に送り、補助スイッチQ2 をオフさせる。
【0052】
(実施の形態2)
図3に、実施の形態2のフォワード方式のスイッチング電源装置を示す。尚、実施の形態2のスイッチング電源装置において、実施の形態1のスイッチング電源装置と同一の機能を有するものには同一の符号を付して示す。
【0053】
本実施の形態2のスイッチング電源装置は、実施の形態1のスイッチング電源装置と略同様な構成であるが、実施の形態1の場合とは異なりトランスTの二次巻線N2 の電圧VS を用い、ゲート駆動回路3Aにより補助スイッチ(同期整流用MOSFET)Q2 のゲートの駆動信号を生成する構成としている。
【0054】
ゲート駆動回路3Aは、負荷Rへの出力電流を検出する検出抵抗RS と、この検出抵抗RS により検出する出力電流に基づく電圧と、基準電源E0 の所定の基準電圧Vr とを比較するコンパレータ6と、フォワード方式の二次巻線N2 の電圧VS と、コンパレータ6の出力とのナンドをとるナンドゲート11と、ナンドゲート11の出力を基に前記補助スイッチQ2 のゲートの駆動信号を生成するタイマーIC12と、コンデンサC、抵抗Rによる時定数Tcr=1.1×c×rをもった時定数回路とを有している。
【0055】
図4に、本実施の形態2のスイッチング電源装置におけるトランスTの二次巻線N2 の電圧VT2、ダイオードD2 の両端電圧VK-A 、フォワード方式における二次巻線N2 の電圧VS 、補助スイッチQ2 のゲート電圧(タイマーIC12の出力)VG 、ダイオードD1 に流れる電流IK のタイミング図を示す。
【0056】
本実施の形態2のスイッチング電源装置においては、図4に示すように、実施の形態1のインダクタLの補助巻線L2 の電圧VL とは異なり、フォワード方式におけるトランスTの二次巻線N2 の電圧VS は主スイッチQ1 のオフ期間一定ではなく、トランスTのリセット期間が完了すると、図4に示すように、0Vとなる。
【0057】
このため、本実施の形態2では、前記電圧VS がハイとなった状態を保持し、時定数TcrをもったタイマーIC12の動作により、補助スイッチQ2 のゲートの駆動信号を前記電圧VS が立ち下がった後もハイの状態に保持して、時定数Tcr経過後にゲートの駆動信号をローにして、補助スイッチQ2 をオフさせる。これにより、二次巻線N2 、ダイオードD2 に短絡電流が流れることを防止している。
【0058】
(実施の形態3)
図5に、実施の形態3のアクティブクランプ方式で、フォワード方式のスイッチング電源装置を示す。尚、実施の形態3のスイッチング電源装置において、実施の形態1のスイッチング電源装置、図10に示す従来例と同一の機能を有するものには同一の符号を付して示す。
【0059】
本実施の形態3は主スイッチQ1 のオフ時間がほぼ一定で、オン時間を制御することで出力電圧を制御するものである。また、タイマー回路16を利用し、主スイッチQ1 のオフ時のドレイン電圧をクランプする。
【0060】
図10に示す従来例との違いは、PWM制御部21に代えて、オン時間制御回路(オフ時間一定)15を用いたこと、アクティブクランプ用の補助スイッチQ21のゲートの駆動信号を、主スイッチQ1 のドライブ信号から生成していことに代えて、主スイッチQ1 のオフ時点からある一定時間後にタイマー回路16から駆動信号が出力されるようにした点である。
【0061】
オン時間制御回路15は、このスイッチング電源装置の出力電圧をフォトカプラPH1 の出力電流として1次側にフィードバックする比例電流回路IFBと、基準電源(基準電圧Vcr)E1 が反転入力端子に、比例電流回路IFBの出力が非反転入力端子に接続されたコンパレータ19と、コンパレータ19の非反転入力端子と電源1の負極との間に接続したコンデンサCONと、コンパレータ19の出力がセット端子(R)に、前記トランスに設けた補助巻線N3 がリセット端子に接続されるとともに、一方の出力端子Q*が前記主スイッチQ1 のゲートに、他方の出力端子QがトランジスタQC のベースに接続されたRS ラッチ(LATCH)回路20とを具備している。トランジスタQC のコレクタは前記比例電流回路IFBの出力に、エミッタは電源1の負極に接続されている。
【0062】
タイマー回路16は、電源1からの直流電圧を分圧する抵抗R11、R12と、インバータ17と、抵抗RTA、コンデンサCTAからなる時定数回路と、アンドゲート18と、ダイオードDi と、アンドゲート18の出力と補助スイッチQ21のゲートとに接続したゲート抵抗RG とを有している。
【0063】
図6に、本実施の形態3のスイッチング電源装置における主スイッチQ1 のゲート電圧VDR、前記補助巻線N3 の誘起電圧Vy 、補助スイッチQ21のゲート電圧VG 、主スイッチQ1 のドレイン電圧VD 、コンデンサCONのに両端電圧、主スイッチQ1 のドレイン電流ID 、補助スイッチQ21のドレイン電流ID のタイミング図を示す。
【0064】
本実施の形態3の詳細な動作を以下に説明する。
【0065】
トランスTに設けた補助巻線N3 の誘起電圧Vy が0になると、RS ラッチ回路20がリセットされ、一方の出力端子Q*がハイになり、主スイッチQ1 がオンする。このタイミングを図10に示す時刻t0 とする。
【0066】
また、この時、他方の出力端子Qがローとなり、トランジスタQC がオフするため、コンデンサCONの電圧が比例電流回路IFBからの充電電流で図10に示すように上昇していく。
【0067】
本実施の形態3のスイッチング電源装置の出力電圧は、前記フォトカプラPH1 の出力電流として検出され前記比例電流回路IFBに帰還される。
【0068】
この比例電流回路IFBからフォトカプラPH1 に流れる電流に比例した電流が流出し、コンデンサCONを充電する。コンデンサCONの電圧が一定値Vcrに達すると、コンパレータ19の出力がハイとなり、RSラッチ回路20がセットされ、一方の出力端子Q*がローに転じ、前記主スイッチQ1 がオフとなる。
【0069】
従って、スイッチング電源装置出力電圧が高ければ、フォトカプラPH1 の電流が増大し、コンデンサCONは短時間で充電され、従って、主スイッチQ1 のオン時間は短時間になり出力電圧は低下するよう動作する。
【0070】
前記主スイッチQ1 がオフするのが図6に示す時刻t1 であり、主スイッチQ1 がオフすると、主スイッチQ1 の入力容量Ciss がトランスTの励磁電流で充電され、主スイッチQ1 のドレイン電圧が上昇する。主スイッチQ1 のドレイン電圧の上昇はクランプ用のコンデンサCA の電圧VCAによりクランプされる。
【0071】
このとき、補助スイッチQ21の寄生ダイオードが導通する。このタイミングを時刻t2 とする。若干の遅れ時間(補助スイッチQ21のゲート抵抗RG と補助スイッチQ21のゲート入力容量Ciss とによる遅れ)の後、補助スイッチQ21はオンする。
【0072】
この補助スイッチQ21のオン状態は、インバータ17、構成されるタイマー回路16により生成される時定数Tcr=−rTA×cTA×log(1−VTH/VO )経過後にオフとなる。rTAは抵抗RTAの抵抗値、cTAはコンデンサCTAの容量値である。
【0073】
また、VTHは、アンドゲート18の入力スレッショルド値であり、VO はインバータ17の出力電圧である。この期間補助スイッチQ21のドレイン電流は従来例と同様に途中で極性が反転する。
【0074】
また、前記補助スイッチQ21がオフするタイミングが図6に示す時刻t3 である。このとき、トランスTの励磁電流は、従来例と同様に電源1側にに帰還している。
【0075】
そして、補助スイッチQ21がオフすると、このトランスTの励磁電流は主スイッチQ1 の寄生容量(Coss )を放電させ、主スイッチQ1 のドレイン電圧が低下する。この電圧が0Vまで低下したタイミングが図6に示す時刻t0 である。
【0076】
この実施の形態3のスイッチング電源装置によれば、主スイッチQ1 のオン時のダイオードD1 と補助スイッチQ21とを流れる短絡電流の発生を確実に防止でき、また、従来例で述べたようなレベルシフト回路も不要で回路構成の簡略化を図れる。
【0077】
(実施の形態4)
図7に、実施の形態4の同期整流方式及びアクティブクランプ方式で、かつ、フォワード方式のスイッチング電源装置を示す。尚、実施の形態4のスイッチング電源装置において、前記実施の形態2、実施の形態3のスイッチング電源装置と同一の機能を有するものには同一の符号を付して示す。
【0078】
本実施の形態4は、実施の形態2と実施の形態3の各スイッチング電源装置の構成を組み合わせた構成からなるものである。即ち、本実施の形態4のスイッチング電源装置の動作は、同期整流方式の部分は、実施の形態2の同期整流方式の場合と同様であり、また、アクティブクランプ方式の部分は、実施の形態3のアクティブクランプ方式の場合と同様である。
【0079】
本実施の形態4での特徴は、アクティブクランプ側の時定数時定数Tcr=−rTA×cTA×log(1−VTH/VO )を、同期整流側の時定数Tcr=1.1×c×rより長く設定している点である。これにより、主スイッチQ1 のオン時のダイオードD1 と補助スイッチQ21とを流れる短絡電流の発生を確実に防止するものである。また、従来例で述べたようなレベルシフト回路も不要で回路構成の簡略化を図れる。
【0080】
【発明の効果】
本発明によれば、同期整流方式の回路構成で主スイッチのオン時の整流素子と補助スイッチとを流れる短絡電流の発生を確実に防止でき、また、安定した動作を発揮できるスイッチング電源装置を提供できる。
【0081】
本発明によれば、アクティブクランプ方式の回路構成で主スイッチのオン時の整流素子と補助スイッチとを流れる短絡電流の発生を確実に防止でき、また、回路構成の簡略化を図れるスイッチング電源装置を提供できる。
【0082】
さらに、本発明によれば、同期整流方式及びアクティブクランプ方式を組み合わせた構成で、主スイッチのオン時の整流素子と補助スイッチとを流れる短絡電流の発生を確実に防止できるとともに安定した動作を発揮し、かつ、回路構成の簡略化を図れるスイッチング電源装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のスイッチング電源装置を示す回路図である。
【図2】実施の形態1のスイッチング電源装置の各部の信号を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2のスイッチング電源装置を示す回路図である。
【図4】実施の形態2のスイッチング電源装置の各部の信号を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態3のスイッチング電源装置を示す回路図である。
【図6】実施の形態3のスイッチング電源装置の各部の信号を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態4のスイッチング電源装置を示す回路図である。
【図8】従来の同期整流方式のスイッチング電源装置を示す回路図である。
【図9】従来のアクティブクランプ方式のスイッチング電源装置を示す回路図である。
【図10】従来のアクティブクランプ方式のスイッチング電源装置の回路図である。
【図11】従来の従来のアクティブクランプ方式のスイッチング電源装置の各部の信号を示す図である。
【符号の説明】
1 電源
2 オン時間制御回路
3 ゲート駆動回路
T トランス
Q1 主スイッチ
Q2 補助スイッチ
Q21 補助スイッチ
L インダクタ
D1 ダイオード
D2 ダイオード
PH1 フオトカプラPH1

Claims (1)

  1. 主スイッチにより入力電圧のスイッチングを行ってトランスの一次巻線に入力し、トランスの二次巻線に接続したフォワード側及びフライホイール側の整流素子からなる整流回路及びインダクタを含む平滑回路で整流平滑して直流出力を得るとともに、整流回路に同期整流用の補助スイッチを備え、前記主スイッチと並列にアクテイブクランプ用の容量素子及びアクテイブクランプ用の補助スイッチの直列回路を設けた同期整流方式とアクティブクランプ方式とを組み合わせたフォワード方式のスイッチング電源装置において、
    主スイッチのオン、オフに伴うトランスの二次巻線の誘起電圧を検出する回路と、インダクタの誘起電圧に伴う直流出力を検出する回路と、一定時間を計測する計測回路とを具備し、前記インダクタの誘起電圧が連続し、主スイッチがオンしている間は前記同期整流用の補助スイッチをオフし、前記計測回路により主スイッチのオフ時点から一定時間を計測してこの一定時間の間前記同期整流用の補助スイッチをオンさせるとともに、前記誘起電圧検出回路及び直流出力検出回路の出力に基づいて、前記インダクタ電圧に連動する直流出力の低下又は不連続の状態を検出し、前記同期整流用の補助スイッチをオフする補助スイッチ制御回路と、
    前記主スイッチがオフしたことを検出し前記アクテイブクランプ用の補助スイッチをオンさせるとともに、前記主スイッチのオフに伴う前記容量素子のクランプ作用を利用して主スイッチがオフした後一定時間経過後アクテイブクランプ用の補助スイッチをオフさせる回路と、
    主スイッチのオフ時間をほぼ一定とし、前記アクテイブクランプ用の補助スイッチがオフした後主スイッチを目標の出力電圧となるようなオン時間幅で制御するオン時間制御回路と、
    を有することを特徴とするスイッチング電源装置
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