JP4236268B2 - 配管等結束支持バンド - Google Patents

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Description

この発明は、設備用配管を建築物の適所に固定する技術に関連するあらゆる分野をその技術分野とするものであって、設備用配管を吊りボルトに固定する支持金具類を製造する分野は勿論のこと、その製造に必要とする設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野、その他現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。
(着目点)
鉄筋コンクリート造や鉄骨造等の建築物における天井は、一般にコンクリート床スラブ下面のインサートに連結、吊り下げた複数本の吊りボルト各下端にハンガー金具を装着し、野縁と格子状に組み合わせられた野縁受けを水平状に吊り下げて天井下地を形成し、これら床スラブ下面から所定距離下方に合板やプラスターボード、石綿板等からなる吊り天井を装着して天井紙の貼着や合成樹脂ペイントの塗装等によって仕上げられると共に、適所に照明装置や空調装置等を設置するようになっている。
このように、コンクリート床スラブと吊り天井との間に形成された空間内には、電源用および通信用等の各種配線や空調用の配管等が張り巡らされ、それらの繁雑化や吊り天井に不要な荷重が加わるのを防ぐために、できるだけ整然と束ねた上、付近に配置されている吊りボルトに結束処理することとなるが、天井付近の高所作業になると共に、太さの異なる様々なケーブルや断熱材で被覆されたパイプ等を一まとめに束ねて吊りボルトの中途適所に確りと固定しなければならず、この作業はかなりの困難さを伴うため、安全且つ効率的に作業を進めていくのが非常に難しくなる。
(従来の技術)
こうした弊害を解消しようとして、例えば特開2000‐104861号公報に開示された「配管類の支持金具」発明のように、配管用支持金具に横向きのアーム部を延伸させ、該アーム部先端に吊りボルト装着用の貫通孔を穿設し、吊りボルトに螺合させた上下のナットで挟み込み状に取着可能としたものや、特開平10‐26263公報「設備用配管支持金具」発明に見られる、上下両端に吊りボルトに掛止する掛止片を形成し、上下中央に吊りボルト外周面に弾性的に接合する突出片を形成した略コ字型の金具本体の垂直片に配管を把持するバンド部材を着脱自在に係合させるようにしたもの等の各種支持金具が相次いで開発されてきている。
しかしながら、前者の「配管類の支持金具」発明は、吊りボルトに対し確りと固定できる反面、1個の支持金具を取着するのに比較的長尺な吊りボルトに対して2個のナットを、所望する高さ位置まで螺合、移動させてから締め付け装着しなければならない上、既に吊りボルトにハンガー金具や他の支持金具等が装着されていた場合には、それらを一旦取り外して支持金具を装着し、それから外した金具類を再度装着するという繁雑な作業が不可欠となってしまい、作業効率が悪いという欠点を有するものとなっていた。
また、後者の「設備用配管支持金具」発明の場合には、金具本体の上下両端に形成された掛止片と中央の突出片とによって吊りボルトの中途適所にワンタッチで装着することができることから、脱着作業を効率的に行うことができるようになっているものの、金具本体ならびにバンド部材が、比較的硬質な金属製であって予め配管類を抱持可能な形状、寸法に成形されていて嵩張るため、高所での軽快且つ安全な作業の妨げになってしまうという欠点を伴っていた。
(1)特開2000‐104861号公報 (2)特開平10‐26263公報
(問題意識)
このように、従来型の支持金具が基本的に金属製のものとして形成されていて複数個を所持すると重量が大きく嵩張ってしまい、複数回に別けて天井付近まで昇降しながら作業を進める必要があり、高所での安全且つ効率的な作業の妨げとなってしまうばかりでなく、配線や配管類の支持可能な束径や束形状に自ずと制限があって、設置箇所の条件に合致した寸法、形状の支持金具をその都度選択して現場に持ち込む必要があり、適合する支持金具が無い場合には搬送車両やあるいは部品倉庫まで戻らなければならない等、効率的な設置作業の障害になってしまうことがあった。
(発明の目的)
そこで、この発明は、様々な形状、寸法の配線束や配管類等の結束に好適且つ柔軟に対応可能であり、しかも従来型の支持金具に比較して格段に軽量で多数の持ち運びが容易で、高所作業の安全と効率化とを実現可能にする支持金具を提供することはできないものかとの判断から逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の配管等結束支持バンドを実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
(発明の構成)
図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の配管等結束支持バンドは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、抜け止め錠部を有する一端から他端先端までを所定長さで可撓性強靱素材製の細長帯状バンド本体となし、該細長帯状バンド本体の抜け止め錠部寄り適所所定範囲部分を、その余の部分よりも肉厚とした取着台座部に形成すると共に、該取着台座部には、当該細長帯状バンド本体先端側を前記抜け止め錠部に差し込み、掛止状として適宜大きさのループ状とした細長帯状バンド本体における外側であって対称箇所の互いに異なる側となる夫々の側縁から、取着対象となる支承棒状体に嵌着可能な内径とした円弧状もしくはそれに近い彎曲状となって互いに細長帯状バンド本体軸心を反対方向から横切って延びるようにした抱持部に形成された上、夫々の先端と当該取着台座部との間に前記支承棒状体取着用の嵌め込み口を互い違いに確保してなるものとした構成を要旨とする配管等結束支持バンドである。
これを換言すると、比較的肉厚で細長状とした取着台座部を有し、その長手方向両端からは夫々比較的薄手であって、一方は短かめで端部に抜け止め錠部が形成され、他方は長めでその先端側を前記抜け止め錠部に差し込み、掛止状となって全体として適宜大きさのループ状となし得るようにした所定長さで可撓性強靱素材製の細長帯状バンド本体となし、該細長帯状バンド本体の取着台座部には、ループ状とした細長帯状バンド本体における外側であって対称箇所の互いに異なる側となる夫々の側縁から、取着対象となる支承棒状体に嵌着可能な内径とした円弧状もしくはそれに近い彎曲状となって互いに細長帯状バンド本体軸心を反対方向から横切って延びるようにした抱持部に形成された上、夫々の先端と当該取着台座部との間に前記支承棒状体取着用の嵌め込み口を互い違いに確保してなるものとした配管等結束支持バンドということができる。
そして、より具体的な構成のものとして示すならば、抜け止め錠部を有する一端から他端先端までを所定長さで可撓性強靱素材製の細長帯状バンド本体となし、該細長帯状バンド本体の抜け止め錠部寄り適所所定範囲部分を、その余の部分よりも肉厚であって、同細長帯状バンド本体先端側を抜け止め錠部に差し込み、掛止状として適宜大きさのループ状とした細長帯状バンド本体における外側肉厚方向に僅かに山型形状となるようにした取着台座部に形成すると共に、該取着台座部には、その山型形状頂部を挟む対称箇所の互いに異なる側となる夫々の側縁から、取着対象となる支承棒状体に嵌着可能な内径とした円弧状もしくはそれに近い彎曲状となって互いに細長帯状バンド本体軸心を反対方向から横切って延びるようにした抱持部に形成された上、夫々の先端と当該取着台座部との間に前記支承棒状体取着用の嵌め込み口を互い違いに確保してなるものとした配管等結束支持バンドとなる。
この配管等結束支持バンドを表現を変えて示すと、比較的肉厚の細長状で肉厚方向に僅かに山型形状となるようにした取着台座部を有し、その長手方向両端からは夫々比較的薄手であって、一方は短かめで端部に抜け止め錠部が形成され、他方は長めでその先端側を前記抜け止め錠部に差し込み、掛止状となって全体として適宜大きさのループ状となるようにした所定長さで可撓性強靱素材製の細長帯状バンド本体となし、該細長帯状バンド本体の取着台座部には、その山型形状頂部を挟む対称箇所の互いに異なる側となる夫々の側縁から、取着対象となる支承棒状体に嵌着可能な内径とした円弧状もしくはそれに近い彎曲状となって互いに細長帯状バンド本体軸心を反対方向から横切って延びるようにした抱持部に形成された上、夫々の先端と当該取着台座部との間に前記支承棒状体取着用の嵌め込み口を互い違いに確保してなるものとした配管等結束支持バンドといえる。
さらに、この発明には、拘束爪を内蔵した抜け止め錠部を有する一端から他端先端までを所定長さで可撓性強靱素材製の細長帯状バンド本体となし、該細長帯状バンド本体の抜け止め錠部寄り適所所定範囲部分を、その余の部分よりも肉厚とした取着台座部に形成すると共に、該取着台座部には、当該細長帯状バンド本体先端側を前記抜け止め錠部に差し込み、掛止状として適宜大きさのループ状とした細長帯状バンド本体における外側であって対称箇所の互いに異なる側となる夫々の側縁から、取着対象となる支承棒状体に嵌着可能な内径とした円弧状もしくはそれに近い彎曲状となって互いに細長帯状バンド本体軸心を反対方向から横切って延びるようにした抱持部に形成された上、夫々の先端と当該取着台座部との間に前記支承棒状体取着用の嵌め込み口を互い違いに確保し、該取着台座部近傍付近から他端先端までの帯状バンド面に渡り、抜け止め錠部拘束爪に係合して拘束位置規制用となる凹凸状係止面を刻設した構成からなる配管等結束支持バンドを包含している。
以上のとおり、この発明の配管等結束支持バンドによれば、その可撓性強靱素材製の細長帯状バンド本体が、従来の金属製支持金具に比較して格段に軽量であり、多数本を束ねて携行することも容易なことから、高所作業における作業負担を軽減して段取り作業の効率化と安全性の向上とを一挙に両立させることができると共に、支承棒状体への取付け作業もワンタッチで行うことができ、しかも配線や配管の束寸法や束形状等に自在に対応させることができ、しかも単一寸法のものとして形成した配管等結束支持バンドによって殆どの配線、配管の固定が可能となるなど、在庫管理から運搬、装着作業に至る何れの工程においても従来型の支持金具に比較して高い作業性と経済性とを獲得できるというこれまでのものには期待することができなかった秀れた特徴が有するものである。
上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
細長帯状バンド本体は、一端から他端までの細長帯状部分を利用して配管等を結束可能とすると共に、その中途適所に支承棒状体に対してワンタッチ装着可能とする取着台座部を一体化形成する機能を果たすものであり、当該細長帯状バンド本体の一端には同他端先端側を差し込むことによってバンド全体を配管等が結束可能なループ状に係止可能とする抜け止め錠部を一体形成したものとしなければならず、該抜け止め錠部を有する一端から取着台座部および他端までの全体を可撓性強靱素材製とするのが望ましく必要強度、製造効率および軽量化を考慮すれば合成樹脂製の一体成型品とするのが良く、例えば配管等の結束作業性を高めるため、その抜け止め錠部を設けた一端ならびに他端側の夫々を、取着台座部の抱持部が形成されたのとは反対側に向けて傾斜状あるいは湾曲状に折曲し、双方の端部同士を互いに拡開状の姿勢とするよう延伸させたものとすることができる。
抜け止め錠部は、細長帯状バンド本体の他端側中途任意箇所を同細長帯状バンド本体の一端に係止し、細長帯状バンド本体を所望する任意内径のループ状に形成、固定可能とする機能を果たすものであり、配管や配線等を結束して支承棒状体の中途適所に支持可能とする程度に充分な係止強度を有するものとしなければならず、同様の係止作用を発揮するものであれば形状や構造に制限を受けるものでなく、ベルト用のバックルや尾錠のようなものとすることができ、例えば、ループ状としたときの細長帯状バンド本体一端の外側に比較的短尺なトンネル状もしくは門型状に形成され、その内側に、一体形成された拘束爪に、抜け止め錠部入口または出口から延伸露出状となって細長帯状バンド本体他端側の拘束位置規制を解除操作可能とする操作杆を一体化、形成したものなどとすることが可能である。
細長帯状バンド本体の他端側は、その先端から抜け止め錠部に差し込まれて任意の中途適所を係止され、しかもその係止位置を先端から取着台座部付近に至る範囲で自在に調節可能とする機能を果たすものであり、抜け止め錠部に差し込まれたときに係止される側面および/または縁部の長手方向に渡り、係止用の凹凸状部を形成したものとすべきであり、細長帯状バンド本体をループ状に湾曲させて配管を結束したときに、帯状バンド面の抜け止め錠部拘束爪に対面する範囲に渡り凹凸状係止面を一体成型したものとするのが望ましい。
取着台座部は、細長帯状バンド本体の中途所定範囲を、支承棒状体の中途適所にワンタッチで装着、固定できるものとする機能を果たすものであって細長帯状バンド本体のループ状に結束したときに外側となる箇所に支承棒状体に嵌着可能な抱持部を一体に形成し、充分な強度をもって支承棒状体に嵌着できる程度の剛性を有するものとしなければならず、抱持部と細長帯状バンド本体とを一体に結び付けるものとすべきであり、必要に応じて肉厚方向に僅かに湾曲もしくは折曲された山型形状となるよう成型し、支承棒状体に対して抱持部を嵌着させたときに直線状に弾性変形することによって摩擦力および装着強度を高めることができるように形成したものとすることができる。
抱持部は、細長帯状バンド本体の取着台座部を支承棒状体の中途適所に対してワンタッチで装着、固定可能とする機能を果たすものであり、取着台座部に一体成型したものとしなければならず、より具体的には取着台座部のバンド長方向端側の夫々に、取着対象となる支承棒状体の外径を僅かに越える程度の離反距離を隔て配置され、支承棒状体に嵌着可能な内径とした円弧状もしくはそれに近く彎曲状となって互いに細長帯状バンド本体軸心を反対方向から横切って延びるように形成し、夫々の先端と取着台座部との間に支承棒状体取着用の嵌め込み口を互い違いに確保したものとすべきである。
嵌め込み口は、抱持部を取着対象となる支承棒状体の任意中途部外周面に嵌着させることを可能とする機能を果たすものであり、抱持部先端とこれに対峙する取着台座部との間隔寸法は、支承棒状体の外形寸法よりも小さく設定されたものとすべきであり、しかも支承棒状体に対して比較的容易に嵌着できる程度の開口寸法を確保したものとするのが望ましい。
支承棒状体は、当該配管等結束支持バンドの装着対象物であって配線や配管等の重量を十分に支持可能とする機能を果たすものであり、より具体的には建築物の天井や床スラブの下面等に吊下された吊りボルト等であって、本来は吊り天井を吊下支持するための部品を配管等の結束支持に利用するものであるということができる。
以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。
図1の配管等結束支持バンドの正面図、図2の取着台座部の下面図、および図3の取着台座部の斜視図に示される事例は、拘束爪31を内蔵した抜け止め錠部3を有する一端21から他端先端22までを、所定長さで可撓性強靱素材製の細長帯状バンド本体2となし、該細長帯状バンド本体2の抜け止め錠部3寄り適所所定範囲部分を、その余の部分よりも肉厚とした取着台座部4に形成すると共に、該取着台座部4には当該細長帯状バンド本体2先端側22を前記抜け止め錠部3に差し込み、掛止状として適宜大きさのループ状とした細長帯状バンド本体2における外側であって対称箇所の互いに異なる側となる夫々の側縁から、取着対象となる支承棒状体6に嵌着可能な内径とした円弧状もしくはそれに近い彎曲状となって互いに細長帯状バンド本体2軸心を反対方向から横切って延びるようにした抱持部41に形成された上、夫々の先端と当該取着台座部4との間に前記支承棒状体6取着用の嵌め込み口42,42を互い違いに確保し、該取着台座部4近傍付近から他端先端22までの帯状バンド面23に渡り、抜け止め錠部3拘束爪31に係合し拘束位置規制用となる凹凸状係止面24を刻設してなるものとしたこの発明に包含される配管等結束支持バンドにおける代表的な一実施例を示すものである。
当該配管等結束支持バンド1は幅5ないし10mm前後、全長が約400mm前後、肉厚が1ないし2mm前後の細長帯状バンド本体2を有しており、全体がポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、塩化ビニール、PET等の可撓性強靱素材である合成樹脂製の一体成型品からなるものであり、その一端21のバンド表面には図1中に示すように、比較的短尺であってバンド本体2の一端21側から他端22側へ貫通する矩形トンネル型の抜け止め錠部3を一体形成し、同抜け止め錠部3トンネル型の内側天井面適所には、抜け止め錠部3の一端21側開口から操作杆32を延出させた拘束爪31がバンド表面側に向けて弾性的に突設、一体化されたものとなっている。
この細帯状バンド本体2の他端22から一端21側に長さL約300mm程度のバンド表面側となる帯状バンド面23には、前記抜け止め錠部3の拘束爪31に係合、位置決め可能とする凹凸状係止面24を刻設し、他端先端22付近を僅かに細幅、肉薄状の先鋭形状としてバンド裏面側に向け湾曲させて他端22を一端21抜け止め錠部3に差し込みループ状に連結可能なものとしている。
そして、細帯状バンド本体2の一端21から30ないし50mm前後中央寄りとなる位置には、図1および図2中に示すように、幅PWが5ないし10mm前後、長さPLが50mm前後、肉厚PTが3ないし5mm前後に設定された取着台座部4が一体に形成され、該取着台座部4は、その両端側をバンド裏面側に向けて半径Rが20ないし800mm、望ましくは40ないし100mm前後の曲率で僅かに湾曲もしくは山型形状に折曲されたものに成型され、しかも同両端側のバンド表面側には離反間隔POが支承棒状体である吊りボルト6の外径8mmよりも僅かに大きな10mm前後に設定され、取着台座部4の異なる側となる夫々の側縁から、吊りボルト6の中途適所に嵌着可能とする約8mmもしくはそれ以下の内径に設定し、互いに細帯状バンド本体2の軸心を反対方向から横切って延びるようにした一対の抱持部41,41を形成し、それら抱持部41,41の各先端と取着台座部4との間に吊りボルト6に嵌着可能とする間隙寸法PGを約6mmに設定した嵌め込み口42,42を形成したものとしている。
各抱持部41,41は半径Rの曲率によって湾曲もしくは折曲形成された取着台座部4により、双方の軸心が互いに傾斜された姿勢となっており、吊りボルト6の中途適所に嵌合装着させたときに取着台座部4が直線状に変形され、強制的に同心状の配置となるよう成型してある。さらに、この配管等結束支持バンド1は、図1中に示すように、取着台座部4を境として一端21側ならびに他端22側の各帯状バンド部分を、夫々取着台座部4抱持部41,41が突設された側とは反対側であるバンド裏面側に向けて傾斜状に折曲、成型し、各端21,22を拡開状の姿勢に延伸させている。
(実施例の作用)
以上のとおりの構成からなるこの発明の配管等結束支持バンド1を使用するとき、作業者は、多数本の配管等結束支持バンド1,1,ノノを携行したとしても、従前までの金属金具類に比較して極めて計量となるため、軽快且つ安全に高所作業を行うことが可能となり、図3の取着台座部の斜視図、図4の取り付け作業中の取着台座部の斜視図、および図5の装着した配管等結束支持バンドの正面図に示すように、床スラブ5下面(天井面)にインサートされたナット51に螺着、吊下されている吊りボルト6(支承棒状体)の中途適所に対し、この発明の配管等結束支持バンド1を装着する場合、水平状に横転させた配管等結束支持バンド1の取着台座部4を、図4中の実線白抜き矢印のように、抱持部41,41間の図1中に示した離反間隔PO部分が、吊りボルト6の中途装着箇所に対応するよう配置させた後、同図4中の鎖線白抜き矢印に示すように、装着作業者側から見て時計回りに約90゜回転操作すると、吊りボルト6への押圧力を受けた各嵌め込み口42,42が弾性変形して強制拡開状となり、一対の抱持部41,41と取着台座部4との間に吊りボルト6の中途箇所が抱持状に挟み込まれ、しかも取着台座部4の曲率半径Rの湾曲または山型形状に形成された中央頂部付近が、各抱持部41,41との間で3点支持するように挟み込む状態となって吊りボルト6外周面のネジ山に対し、接触圧力と摩擦力とを高めて安定することとなる。
このようにして吊りボルト5の中途適所に装着した配管等結束支持バンド1は、支持対象物であるエアコン用の配管7や配線ケーブル8等を細長帯状バンド本体2のバンド裏面側となる一端21側と他端22側との間に配置させた上、図5中に示すように、抜け止め錠部3の一端21側開口から他端22を差し込み、各配管やケーブル7,8を結束して締め上げ、固定状に支持させることができ、さらに他の配線、配管類等を追加、結束したり、あるいは結束を解いて取り外すとき等には、抜け止め錠部3の一端21側開口から突出している操作杆32を押圧操作することにより、図1中に示した拘束爪31の係合姿勢を解除し、他端22側帯状バンド面23の凹凸状係止面24を解き放し、他端22を抜け止め錠部3から開放させることが可能であり、また再度結束するときには、前述と同様に他端22を抜け止め錠部3に差し込むことによって新品と同様の使用ができる。
さらにまた、図5中に示すように、装着状態にある配管等結束支持バンド1を吊りボルト6から取り外す場合には、前述のように抜け止め錠部3の操作杆32を操作して他端22の拘束を解き、配管類7,8を離脱させた後に、図4中の鎖線白抜き矢印とは逆の取外し、作業者から見て反時計回りに約90゜回動操作した後に、同図4中の実線白抜き矢印とは逆方向に移動させて取り外し作業を実施することができ、一切の工具類を使用せずに簡便且つ迅速に脱着作業を行うことできることから高所作業にも極めて好都合のものとなる。
(実施例の効果)
以上のような構成からなる実施例の配管等結束支持バンド1は、前記この発明の効果の項で記載の特徴に加え、取着台座部4の一対の抱持部41,41間に吊りボルト6の直径を僅かに越える離反間隔POを隔てて各抱持部41,41の各嵌め込み口42,42を互い違い状の配置とするよう形成してあり、ワンタッチ操作によって簡便に着脱することができ、しかも取着台座部4の中央部付近が所定の曲率半径Rで湾曲されているために、吊りボルト6の中途適所に各抱持部41,41を嵌着することにより、取着台座部4が直線状に矯正されることとなり、該取着台座部4の弾性復元力が、各抱持部41,41を吊りボルト6の外周面に押圧力を発生して挾着摩擦力を強化するものとなり、重量の嵩む配管や配線束等を結束するようにしたときにも強力且つ確実に支持できるものとなるという大きな特徴を有している。
さらに、細長帯状バンド本体2一端21の抜け止め錠部3に他端22を差し込み、一端ループ状にした後であっても、抜け止め錠部3から外部に露出している操作杆32を適宜操作して拘束爪31を他端22帯状バンド面23の凹凸状係止面24に対して出没させるようにして、帯状バンド他端22側を抜け止め錠部3から脱抜、もしくはループ内径の拡大調節等が可能となり、再度結束操作したり、あるいは吊りボルト6からも取り外してしまって別の吊りボルト6の中途適所に装着し、再利用することも可能となるという利点が得られることになる。
(結 び)
叙述の如く、この発明の配管等結束支持バンドはその新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、しかも製造も容易で従前からの金属製の支持金具類に比較して大幅に軽量かつ廉価にて製造することが可能となり、施工作業のときに多数本を携行したようなときにも、高所作業を軽快且つ安全に行うことができることから作業効率および安全性の向上に繋がる上、一つの寸法形状のもので幅広い対応が可能とり、部品点数の削減や在庫管理の簡略化等を実現可能とすることができ、従来型のものに比較して遥かに経済的なものとすることができ、内装工事や空調設備等の配管工事および電気、通信関連の配線工事等に携わる建築工事ならびに電気工事業界など関係者において高く評価され、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。
図面はこの発明の配管等結束支持バンドの技術的思想を具現化した代表的な実施例を示すものである。
配管等結束支持バンドの形状を示す正面図である。 図1中の白抜き実線矢印方向から見た取着台座部を示す下面図である。 取着台座部の外観形状を示す斜視図である。 取着台座部の吊りボルトへの装着操作を示す斜視図である。 取着を完了した配管等結束支持バンドを示す正面図である。
符号の説明
1 配管等結束支持バンド
2 細長帯状バンド本体
21 同 一端
22 同 他端
23 同 帯状バンド面
24 同 凹凸状係止面
3 抜け止め錠部
31 同 拘束爪
32 同 操作杆
4 取着台座部
41 同 抱持部
42 同 嵌め込み口
5 床スラブ
51 同 ナット
6 吊りボルト(支承棒状体)
7 エアコン用の配管
8 配線ケーブル
L 他端側バンド長さ
PO 抱持部離反間隔
PW 取着台座部幅
PL 取着台座部長さ
PT 取着台座部肉厚
PG 嵌め込み口間隙寸法
R 取着台座部の曲率半径

Claims (4)

  1. 抜け止め錠部を有する一端から他端先端までを所定長さで、配管等を結束するに足る強度を有する可撓性素材製の細長帯状バンド本体となし、該細長帯状バンド本体の抜け止め錠部寄り適所所定範囲部分を、その余の部分よりも肉厚で当該細長帯状バンド本体の長さ方向に細長形状とした取着台座部に一体形成するようにし、該取着台座部は、その細長方向中央辺りにおいて、当該細長帯状バンド本体の前記他端先端側を前記抜け止め錠部に差し込み、掛止状として適宜大きさのループ状とした状態で外がわとなる方向に向け、肉厚部分全体で僅かに山型形状となるように形成した上、その山型形状頂部を挟む夫々の部分には、当該細長形状における両側縁の中、互いに異なるがわとなる側縁同士で対を成す何れか一組みの側縁部分夫々から、何れも、先のループ状とした状態の当該細長帯状バンド本体における外がわ方向に向かうと共に、取着対象とする支承棒状体に嵌着可能な内径とした円弧状もしくはそれに近い彎曲状となって、共に当該対象支承棒状体軸心を反対方向から横切って巻き付くように嵌着可能とした抱持部とされ、それら抱持部の各先端と当該取着台座部との間には、当該対象支承棒状体取着用の嵌め込み口が、その開口方向を互い違いになるよう確保してなるものとしたことを特徴とする配管等結束支持バンド。
  2. 抜け止め錠部を有する一端から他端先端までを所定長さで、配管等を結束するに足る強度を有する可撓性素材製の細長帯状バンド本体となし、該細長帯状バンド本体の抜け止め錠部寄り適所所定範囲部分を、その余の部分よりも肉厚で当該細長帯状バンド本体の長さ方向に細長形状とした取着台座部に一体形成するようにし、該取着台座部は、その細長方向中央辺りにおいて、当該細長帯状バンド本体の前記他端先端側を前記抜け止め錠部に差し込み、掛止状として適宜大きさのループ状とした状態で外がわとなる方向に向け、肉厚部分全体で僅かに山型形状となるように形成した上、その山型形状頂部を挟む夫々の部分には、当該細長形状における両側縁の中、互いに異なるがわとなる側縁同士で対を成す何れか一組みの側縁部分夫々から、何れも、先のループ状とした状態の当該細長帯状バンド本体における外がわ方向に向かうと共に、取着対象とする支承棒状体に嵌着可能な内径とした円弧状もしくはそれに近い彎曲状となって、共に当該対象支承棒状体軸心を反対方向から横切って巻き付くように嵌着可能とした抱持部とされ、それら抱持部の各先端と当該取着台座部との間には、当該対象支承棒状体取着用の嵌め込み口が、その開口方向を互い違いになるよう確保する一方、該取着台座部近傍付近から細長帯状バンド本体他端先端までの帯状バンド面には、抜け止め錠部拘束爪に係合して拘束位置規制用となる凹凸状係止面を刻設してなるものとしたことを特徴とする配管等結束支持バンド。
  3. 抜け止め錠部、ループ状としたときの細長帯状バンド本体一端の外側に、短尺なトンネル状もしくは門型状に形成され、その内側に一体形成された拘束爪に、抜け止め錠部入口または出口から延伸、露出状となって細長帯状バンド本体他端側の拘束位置規制を解除操作可能とする操作杆を一体化してなるものとした、請求項1または2何れか一項記載の配管等結束支持バンド。
  4. 細長帯状バンド本体、その抜け止め錠部を設けた−端ならびに他端側の夫々、取着台座部に対し、その抱持部が膨出する方向とは反対がわ方向に向け、同取着台座部から見て拡開状となる傾斜状あるいは湾曲状に折曲、延伸されてなるものとした、請求項1ないし3何れか−項記載の配管等結束支持バンド。
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