JP2005180684A - 長尺体支持具 - Google Patents

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宏二 竹永
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Abstract

【課題】 ネジ軸に強固に取付けながらも能率良く容易に脱着することができ、しかも、ネジ軸に対する仮保持機能も有する長尺体支持具を提供する。
【解決手段】 長尺体Pを架設するための受止め部1を備えた取付け基部2の背面上半側の上下二箇所には、固定された上下姿勢のネジ軸3に対して左右方向の一側方から係脱自在な第1係合部4と、ネジ軸3に対して左右方向の他側方から係脱自在な第2係合部5とが、ネジ軸3の外径よりも大なる間隔を置いて形成されているとともに、取付け基部2の背面の下半側には、ネジ軸3に対して前後方向から脱着自在に弾性挾持保持可能な略半筒状の挾持部6が形成され、この挾持部6の内周面には、ネジ軸3の雄ネジ部に係合する係止部7が形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、躯体等に固定された吊りボルトなどの上下姿勢のネジ軸に、空調配管やケーブル等の長尺物を架設する場合に用いられる長尺体支持具に関する。
従来の長尺体支持具では、図20に示すように、長尺体を架設するための受止め部50を備えた取付け基部51の背面の上下二箇所に、躯体等に固定された上下姿勢のネジ軸の一例である吊りボルト3に対して前後方向の後方側から脱着自在に弾性力で挾持保持可能な略半筒状の第1挾持部52と、吊りボルト3に対して前後方向の前方側から脱着自在に弾性力で挾持保持可能な略半筒状の第2挾持部53とが一体形成されているとともに、両半筒状挾持部52,53の隣接間には、それらの筒軸芯に対して略45度の角度で吊りボルト3が入り込み自在な脱着用溝54が形成され、更に、各半筒状挾持部52,53の内周面には、吊りボルト3の雄ネジ部に係合する一つの係止突起52a,53aが形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−121656号公報 特開平8−159338号公報
従来の長尺体支持具では、図19に示すように、吊りボルト3に対して取付け基部51を45度の角度で傾け、取付け基部51の脱着用溝54を吊りボルト3に当て付け状態で時計方向に回動操作すると、両半筒状挾持部52,53の開口が拡径側に弾性変形されながら吊りボルト3に外嵌挾持されると同時に、各半筒状挾持部52,53の内周面に形成された係止突起52a,53aが吊りボルト3の雄ネジ部に係合するから、例えば、特許文献2に示すように、揺動開閉自在に連設された一対の半割り筒状の挾持部の一方を、長尺体を架設するための受止め部を備えた取付け基部に兼用構成するとともに、吊りボルト3に外装された両半割り筒状挾持部を緊縛するバンド及びこれを挿通状態で任意の位置に係止保持可能な筒状係止部を設けてある長尺体支持具に比して、吊りボルト3に強固に取付けながらも操作性を高めることができ、特に、高所での長尺体支持具の取付け作業を能率良く容易に行うことができる。
しかしながら、従来の長尺体支持具では、吊りボルト3に対して45度の傾斜角度で形成されている脱着用溝54が左右方向の一側方に大きく開口し、かつ、両半筒状挾持部52,53が互いに反対側に開口しているため、両半筒状挾持部52,53が挾持保持される前の状態で吊りボルト3に一時的に仮保持させる場合、吊りボルト3に対する支持具の傾斜角度が小さく、両半筒状挾持部52,53の開口側外端縁が吊りボルト3の雄ネジ部に引っ掛かり難く、しかも、振動等の外力が作用したときに脱着用溝54の開口を通して簡単に外れ易い。
それ故に、両半筒状挾持部52,53が吊りボルト3に挾持保持されるまでは、長尺体支持具を片手で把持し続ける必要があり、この面での操作性を改善する余地がある。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、ネジ軸に強固に取付けながらも能率良く容易に脱着することができ、しかも、ネジ軸に対する仮保持機能も有する長尺体支持具を提供する点にある。
本発明の長尺体支持具による第1の特徴構成は、長尺体を架設するための受止め部を備えた取付け基部の背面上半側には、固定された上下姿勢のネジ軸に対して左右方向の一側方から係脱自在な第1係合部と、ネジ軸に対して左右方向の他側方から係脱自在な第2係合部とが、ネジ軸の外径よりも大なる間隔を置いて形成されているとともに、取付け基部の背面の下半側には、ネジ軸に弾性力で挾持保持可能な筒状で、かつ、その周方向の一箇所にネジ軸に対する前後方向からの脱着を許容する開口が形成されている挾持部が形成され、この挾持部の内周面には、ネジ軸のネジ部に対して径方向から係脱自在な係止部が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、長尺体支持具をネジ軸に取付ける場合、図9に示すように、取付け基部の背面の上半側に形成された第1係合部及び第2係合部の各上下側面がネジ軸に沿うように支持具全体を横向き姿勢にして、両係合部の間にネジ軸を入り込み位置させ、この状態で支持具全体を回動させると、両係合部がネジ軸に係合される。
次に、図10に示すように、ネジ軸と当接する一方の係合部を支点として取付け基部の背面の下半側に形成された挾持部をネジ軸に押し込むと、挾持部の開口が拡径側に弾性変形されながらネジ軸に外嵌挾持されると同時に、挾持部の内周面に形成された係止部がネジ軸のネジ部に対して径方向から係合するから、ネジ軸に対して支持具を強固に取付けながらも回転・押込みといった簡便な操作で取付けることができる。
しかも、図10に示すように、両係合部の一方がネジ軸に当接し、かつ、挾持部の開口に臨む上端縁がネジ軸に当接した仮止め状態では、両係合部によって左右方向の移動が規制され、かつ、ネジ軸に対する傾斜角度が大きくなるため、ネジ軸に対して挾持部の開口に臨む上端縁が引っ掛かり易くなり、振動等の外力が作用しても、支持具を仮止め位置に保持し易い。
従って、両係合部と挾持部との共働により、ネジ軸に強固に取付けながらも簡単な操作で容易に脱着することができるとともに、ネジ軸に対する仮保持機能も向上することができるから、操作性及び作業効率を高めることができる。
本発明の長尺体支持具による第2の特徴構成は、前記第1係合部には、これがネジ軸に所定姿勢で係合されたとき、ネジ軸のネジ部に対して径方向から係合する第2係止部が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、長尺体支持具をネジ軸に取付ける場合、図9に示すように、取付け基部の背面の上半側に形成された第1係合部及び第2係合部の各上下両側面がネジ軸に沿うように支持具全体を横向き姿勢にして、両係合部の間にネジ軸を入り込み位置させ、この状態で支持具全体を回動させると、両係合部がネジ軸に係合される。この状態で、ネジ軸と当接する一方の係合部を支点として取付け基部の背面の下半側に形成された挾持部をネジ軸に押し込むと、挾持部の開口が拡径側に弾性変形されながらネジ軸に外嵌挾持されると同時に、挾持部の内周面に形成された係止部、及び、第1係合部に形成された第2係止部の各々がネジ軸のネジ部に対して径方向から係合するから、ネジ軸に対して支持具を滑り落ち防止状態で確実、強固に取付けながらも回転・押込みといった簡便な一連の操作で取付けることができる。
本発明の長尺体支持具による第3の特徴構成は、前記受止め部、取付け基部、第1係合部、第2係合部、挾持部が合成樹脂で一体成形されている点にある。
上記特徴構成によれば、支持具を構成する受止め部、取付け基部、第1係合部、第2係合部、挾持部の合成樹脂による一体化により、支持具の軽量化と取り扱いの容易化を図ることができる。
本発明の長尺体支持具による第4の特徴構成は、前記第1係合部が、それの先端部分を取付け基部に向かって延出した平面視略しの字状に形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、第1係合部がネジ軸に係合した状態では、ネジ軸に対する左右方向での相対移動を規制することができるから、支持具の外れ止め機能及び仮止め機能を高めることができる。
本発明の長尺体支持具による第5の特徴構成は、前記受止め部が、取付け基部の下端に連設された略U字状の掛止板部から構成されているとともに、U字状掛止板部に掛け止められた長尺体の抜け落ちを防止するための抜け落ち防止手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、略U字状の掛止板部に対する長尺体の掛け止め作業を容易に行うことができるとともに、掛け止められた長尺体の抜出しを抜け落ち防止手段によって確実に阻止することができる。
本発明の長尺体支持具による第6の特徴構成は、前記受止め部が、取付け基部の表面側の上下複数箇所に連設された掛止板部から構成されているとともに、各掛止板部に掛け止められた長尺体の抜け落ちを防止するための抜け落ち防止手段が設けられている点にある。
上記特徴構成によれば、取付け基部の表面側に設けられた複数段の掛止板部にケーブル等の長尺体を効率良く掛け止めることができるとともに、掛け止められた長尺体の抜出しを抜け落ち防止手段によって確実に阻止することができる。
本発明の長尺体支持具による第7の特徴構成は、前記抜け落ち防止手段が、長尺体を掛止板部に緊縛可能な紐状体とそれを係止保持する係止部から構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、支持具の係止部に係止保持された紐状体により、掛止板部に掛け止められた長尺体の抜け落ちを確実に防止することができるので、揺動開閉自在なカバーを設ける場合に比して抜け落ち防止手段を簡単かつ安価に構成することができる。
本発明の長尺体支持具による第8の特徴構成は、前記抜け落ち防止手段が、掛止板部の先端側における上下の隣接間隔を長尺体の外径よりも小に形成することにより構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、各掛止板部に載置された長尺体は、掛止板部の先端部における隣接上下間隔を押し広げない限り抜出すことはなく、揺動開閉自在なカバーを設ける場合に比して抜け落ち防止手段を簡単かつ安価に構成することができる。
本発明の長尺体支持具による第9の特徴構成は、前記抜け落ち防止手段が、各掛止板部の先端側に突出形成された脱落防止用突起から構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、各掛止板部の先端部に脱落防止用突起を突出形成するだけでよいから、抜け落ち防止手段の構造の簡素化、製造コストの低廉化を図ることができる。
〔第1実施形態〕
図1〜図10は、長尺体の一例である空調用配管Pを架設する合成樹脂製の支持具を示し、板状の取付け基部2の下端側には、それの表面側に突出する状態で二本の空調用配管Pを架設するための受止め部1が略U字状に一体形成され、取付け基部2の背面上半側の上下二箇所には、躯体等に固定された上下姿勢のネジ軸の一例である吊りボルト3に対して左右方向の一側方から係脱自在な板状の第1係合部4と、吊りボルト3に対して左右方向の他側方から係脱自在な板状の第2係合部5とが、吊りボルト3の外径よりも大なる間隔を置いて水平姿勢で一体的に突出形成されているとともに、取付け基部2の背面の下半側には、吊りボルト3の雄ネジ部に弾性力で挾持保持可能な筒状で、かつ、その周方向の一箇所に吊りボルト3に対する前後方向(径方向)からの脱着を許容する開口6aが形成されている挾持部6が一体的に突出形成され、この挾持部6の内周面には、吊りボルト3の雄ネジ部に対して径方向から係脱自在で、かつ、係合状態では螺合操作自在な部分雌ネジ状の係止部7が形成されている。
また、前記受止め部1、取付け基部2、第1係合部4、第2係合部5、挾持部6がナイロン等の合成樹脂で一体成形されているとともに、第1係合部4と第2係合部5との上下隣接間には、吊りボルト3が入り込み自在な脱着用凹部8が水平方向に沿って形成され、更に、受止め部1に掛け止められた二本の空調用配管Pの抜け落ちを防止するための抜け落ち防止手段Aが設けられている。
前記受止め部1は、取付け基部2の下端側に一体形成された配管軸芯方向視において略U字状に湾曲形成された掛止板部1Aから構成され、このU字状掛止板部1Aの配管載置部分1aにおける配管軸芯方向での幅が、それの先端側に連続する外側板部分1bの幅及び基端側に連続する取付け基部2の幅よりも大に構成されている。
前記第1係合部4は、それの先端部分を取付け基部2に向かって延出した平面視略しの字状の第1係合板片4Aから構成され、それの先端と取付け基部2の背面との対向面間には、吊りボルト3に対する係脱操作用として左右方向の一側方に開口する第1開口4Bが形成されているとともに、第1係合板片4Aで囲まれた第1開口4Bに連通する第1係合孔4Cが、平面視において略L字状に形成されている。
また、第1係合板片4Aのうち、配管軸芯方向に対して直交する方向で吊りボルト3の軸芯を通る中心線よりも先端側に位置する係合板部分4bが、それよりも基端側に位置する係合板部分4aに対して型抜きのために板厚分だけ上方側に屈曲形成されている。
前記第2係合部5は、それの先端部分を左右方向の他側方に向かって延出した平面視略コの字状の第2係合板片5Aから構成され、この第2係合板片5Aには、吊りボルト3に対する係脱操作用として左右方向の他側方に開口する第2開口5Bと、これに連通する直線状の第2係合孔5Cが形成されている。
前記挾持部6は、取付け基部2の背面に連設された取付け板片6Aと、これの先端に吊りボルト3の軸芯と同芯状態で連設された拡径側に弾性変形可能な切欠きネジ筒6Bとから構成されているとともに、取付け基部2の背面と取付け板片6Aの左右両側面とに亘って左右一対の三角形状の補強板部6Cが一体形成されている。
前記抜け落ち防止手段Aは、U字状掛止板部1Aの外側板部分1bの上端に一体形成された筒状の係止部9と、この係止部9に挿通させた係止保持状態において空調用配管PをU字状掛止板部1Aに緊縛操作自在な合成樹脂製の周知構造の紐状体10から構成されている。
また、前記取付け基部2の背面には、挾持部6の取付け板片6Aに連続する補強リブ2Aが一体形成されているとともに、挾持部6の切欠きネジ筒6Bが吊りボルト3に弾性力で外嵌挾持された状態では、図3に示すように、第1係合板片4Aの第1係合孔4Cに臨む後方側周面部分と、第2係合板片5Aの第2係合孔5Cに臨む前方側周面部分とが近接位置して、吊りボルト3に対する前後方向の移動が規制されている。
更に、図6に示すように、挾持部6の切欠きネジ筒6Bが吊りボルト3に弾性力で外嵌挾持された状態では、第1係合板片4Aの第1係合孔4Cに臨む左右両側の周面部分と、第2係合板片5Aの第2係合孔5Cに臨む左右一側の周面部分とが近接位置して、吊りボルト3に対する左右方向の移動が規制されている。
前記第1係合部4の第1開口4Bは、第2係合部5の第2開口5Bよりも取付け基部2側に偏位した部位に形成されていて、第1係合部4の第1係合孔4C及び第2係合部5の第2係合孔5Cが吊りボルト3に係合された傾斜姿勢では、図10に示すように、切欠きネジ筒6Bの開口6aが吊りボルト3に対して嵌合操作可能な位置で相対向するように構成されている。
そして、上述の如く構成された長尺体支持具を吊りボルト3に取付ける場合、図9に示すように、取付け基部2の背面の上半側に形成された第1係合部4及び第2係合部5の各上下両側面が吊りボルト3の軸芯方向に沿うように、換言すれば、両係合部4,5の隣接間に形成された脱着用凹部8が上下方向に沿うように、支持具全体を横向き姿勢にして、両係合部4,5の隣接間に形成された脱着用凹部8内に吊りボルト3を入り込み位置させ、この状態で支持具全体を矢印方向に回動操作させると、第1係合部4の第1係合孔4C及び第2係合部5の第2係合孔5Cが吊りボルト3に係合される。
次に、図10に示すように、吊りボルト3と当接する第2係合部5の第2係合孔5Cの周縁を支点として取付け基部2の背面の下半側に形成された半筒状挾持部6の切欠きネジ筒6Bを吊りボルト3の雄ネジ部に押し込むと、切欠きネジ筒6Bの開口6aが拡径側に弾性変形されながら吊りボルト3に外嵌挾持されると同時に、切欠きネジ筒6Bの内周面に形成された部分雌ネジ状の係止部7が吊りボルト3の雄ネジ部(谷部)に係合するから、吊りボルト3に対して支持具を強固に取付けながらも回転・押込みといった簡便な一連の操作で効率良く取付けることができる。
しかも、図10に示すように、第2係合部5の第2係合孔5Cの周縁における下端側角部が吊りボルト3の雄ネジ部に係合状態で当接し、かつ、半筒状挾持部6の切欠きネジ筒6Bにおける開口6a側上端縁が吊りボルト3の雄ネジ部に係合状態で当接する仮止め状態では、両係合部4,5の係合板片4A,5Aによって左右方向の移動が規制され、かつ、吊りボルト3に対する傾斜角度が大きくなるため、吊りボルト3の雄ネジ部に対して第2係合部5の下端側角部及び切欠きネジ筒6Bの開口6a側上縁が引っ掛かり易くなり、振動等の外力が作用しても、支持具を仮止め位置に保持することができる。
前記吊りボルト3に対する支持具の取付け位置を微調整する場合には、吊りボルト3に対して支持具を回転操作して上下方向に螺進させ、また、吊りボルト3に対する支持具の取付け位置を大きく変更する場合には、半筒状挾持部6の切欠きネジ筒6Bを吊りボルト3の雄ネジ部から嵌合離脱させ、かつ、第1係合部4の第1係合孔4C及び第2係合部5の第2係合孔5Cを吊りボルト3に係合させたまま吊りボルト3に沿って上下方向に移動させ、変更取付け位置で半筒状挾持部6の切欠きネジ筒6Bを吊りボルト3の雄ネジ部に押込み操作して嵌合挾持させる。
〔第2実施形態〕
図11〜図14は、上述の第1実施形態で説明した合成樹脂製の支持具の改良を示し、前記第1係合部4の第1係合板片4Aのうち、第1係合孔4Cに臨む先端側係合板部分4bの内側面には、第1係合部4が吊りボルト3に所定姿勢で係合されたとき、換言すれば、吊りボルト3に対して第1係合部4及び第2係合部5が係合操作され、かつ、挾持部6が挾持操作されたとき、吊りボルト3の雄ネジ部に対して径方向から係合する突片状又は部分雄ネジ状の第2係止部12が、吊りボルト3の雄ネジ部に沿って螺合操作可能な状態で一体形成されている。
そして、長尺体支持具を吊りボルト3に取付ける場合、図9に示すように、取付け基部2の背面の上半側に形成された第1係合部4及び第2係合部5の各上下両側面が吊りボルト3に沿うように支持具全体を横向き姿勢にして、両係合部4,5の間に吊りボルト3を入り込み位置させ、この状態で支持具全体を回動させると、両係合部4,5が吊りボルト3に係合される。この状態で、吊りボルト3と当接する第2係合部5の第2係合孔5Cの周縁を支点として取付け基部2の背面の下半側に形成された半筒状挾持部6の切欠きネジ筒6Bを吊りボルト3の雄ネジ部に押し込むと、挾持部6の切欠きネジ筒6Bの開口6aが拡径側に弾性変形されながら吊りボルト3に外嵌挾持されると同時に、挾持部6の内周面に形成された係止部7、及び、第1係合部4に形成された第2係止部12の各々が吊りボルト3の雄ネジ部に対して径方向から係合するから、吊りボルト3に対して支持具を滑り落ち防止状態で確実、強固に取付けながらも回転・押込みといった簡便な一連の操作で取付けることができる。
また、この第2実施形態においては、U字状受止め部1に架設された空調用配管Pの脱落を防止する可撓性の線状部材である合成樹脂製の結束バンド13を脱着自在に保持するための保持手段Bが設けられている。
前記結束バンド13は、多数の係止溝13aを形成してあるバンド部13Aの基端側に、ループ状に湾曲操作されたバンド部13Aの先端側が挿入可能な貫通孔13b及び挿通されたバンド部13Aの係止溝13aに対して選択的に係合する抜止め用の係止片13cを備えた係止筒部13Bとから構成されているとともに、係止筒部13Bのバンド挿通長さがバンド部13Aの板厚よりも大に構成されている。
前記保持手段Bは、第2係合部5の基端側に、結束バンド13のバンド部13Aを配管軸芯方向の一側方から差し込み自在で、かつ、係止筒部13Bのバンド挿通長さよりも短い溝幅のスリット15を形成するとともに、このスリット15と同じ側に位置するU字状受止め部1の側面には、スリット15に係止保持されている結束バンド13のバンド部13Aを受止め部1に沿ってU字状に係止保持する複数対の係止ピン16を一体形成して構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第3実施形態〕
図15は、長尺体の一例であるケーブルPを架設する合成樹脂製の支持具を示し、板状の取付け基部2の表面側には、複数本のケーブルPを架設するための受止め部1が一体的に形成され、取付け基部2の背面上半側の上下二箇所には、躯体等に固定された上下姿勢のネジ軸の一例である吊りボルト3に対して左右方向の一側方から係脱自在な板状の第1係合部4と、吊りボルト3に対して左右方向の他側方から係脱自在な板状の第2係合部5とが、吊りボルト3の外径よりも大なる間隔を置いて水平姿勢で一体的に突出形成されている。
また、前記取付け基部2の背面の下半側には、吊りボルト3に対して前後方向の前方側から脱着自在に弾性的に挾持保持可能な略半筒状の挾持部6が一体的に突出形成され、この挾持部6の内周面には、吊りボルト3の雄ネジ部に対して螺合操作自在に係合する部分雌ネジ状の係止部7が形成されているとともに、前記第1係合部4の第1係合板片4Aの第1係合孔4Cに臨む内側面には、これが吊りボルト3に所定姿勢で係合されたとき、換言すれば、吊りボルト3に対して第1係合部4及び第2係合部5が係合操作され、かつ、挾持部6が挾持操作されたとき、吊りボルト3の雄ネジ部に対して径方向から係合する突片状又は部分雄ネジ状の第2係止部12が、吊りボルト3の雄ネジ部に沿って螺合操作可能な状態で一体形成されている。
前記受止め部1は、取付け基部2の表面側の上下複数箇所(当該実施形態では4箇所)に連設された掛止板部1Bと、最上段の掛止板部1Bに掛け止められたケーブルPの上方への抜出し移動を阻止する規制板部1Cから構成されているとともに、各掛止板部1Bに掛け止められたケーブルPの抜け落ちを防止するための抜け落ち防止手段Aが設けられている。
前記抜け落ち防止手段Aは、各掛止板部1Bの先端に、掛け止められたケーブルPの先端側への抜け落ち移動を阻止する脱落防止用突起1Dを一体形成するとともに、各脱落防止用突起1Dの上端とこれに上下方向で相対向する上側掛止板部1Bの底面又は規制板部1Cの底面との隣接間隔Hを、ケーブルPの外径Dよりも小に形成することにより構成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態又は第2実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第4実施形態〕
図16〜図18は、上述の第3実施形態で説明した支持具の受止め部1の改良を示し、取付け基部2の表面に、長尺体の一例であるケーブルPを架設する上下複数段(当該実施形態では3段)の掛止板部1Bと、最上段の掛止板部1Bに掛け止められたケーブルPの上方への抜出し移動を阻止する規制板部1Cとを、先端側ほど上方に位置する傾斜姿勢で一体形成するとともに、各掛止板部1Bに掛け止められたケーブルPの抜け落ちを防止するための抜け落ち防止手段Aが設けられている。
前記抜け落ち防止手段Aは、各掛止板部1Bの先端及び規制板部1Cの先端に、掛け止められたケーブルPの先端側への抜け落ち移動を阻止する脱落防止用突起1Dを一体形成して構成されている。
尚、その他の構成は、第1〜第3実施形態のいずれかで説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔第5実施形態〕
図19は、第1実施形態で説明した合成樹脂製の長尺体支持具の別実施形態を示し、板状の取付け基部2の表面側には、二本の空調用配管Pを架設するための受止め部1が一体的に形成され、取付け基部2の背面上半側の上下二箇所には、躯体等に固定された上下姿勢のネジ軸の一例である吊りボルト3に対して左右方向の一側方から係脱自在な板状の第1係合部4と、吊りボルト3に対して左右方向の他側方から係脱自在な板状の第2係合部5とが、吊りボルト3の外径よりも大なる間隔を置いて水平姿勢で一体的に突出形成されているとともに、取付け基部2の背面の下半側には、吊りボルト3に対して前後方向の前方側から脱着自在に弾性的に挾持保持可能な略半筒状の挾持部6が一体的に突出形成され、この挾持部6の内周面には、吊りボルト3の雄ネジ部に対して螺合操作自在に係合する部分雌ネジ状の係止部7が形成されている。
前記第1係合部4は、それの先端部分を左右方向の他側方に向かって延出した平面視略コの字状の第1係合板片4Dから構成され、この第1係合板片4Dには、吊りボルト3に対する係脱操作用として左右方向の他側方に開口する第1開口4Eと、これに連通する直線状の第2係合孔4Fが形成されている。
前記第2係合部5は、それの先端部分を取付け基部2に向かって延出した平面視略しの字状の第2係合板片5Dから構成され、それの先端と取付け基部2の背面との対向面間には、吊りボルト3に対する係脱操作用として左右方向の一側方に開口する第2開口5Eが形成されているとともに、第2係合板片5Dで囲まれた第2開口5Eに連通する第2係合孔5Fが、平面視において略L字状に形成されている。
前記第1係合部4の第1開口4Eは、第2係合部5の第2開口5Eよりも先端側に偏位した部位に形成されていて、第1係合部4の第1係合孔4F及び第2係合部5の第2係合孔5Fが吊りボルト3に係合された傾斜姿勢では、吊りボルト3が切欠きネジ筒6Bの開口6aよりも取付け基部2側に位置するため、吊りボルト3を切欠きネジ筒6Bの開口6a側に対向位置させる戻し操作が必要となるものの、吊りボルト3に取付けられた支持具の外れ止め機能を高めることができる。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の第1実施形態では、第1係合部4の第1係合板片4Aを、それの先端部分が取付け基部2に向かって延出された平面視略しの字状に構成し、また、第3実施形態では、第2係合部5の第2係合板片5Dを、それの先端部分が取付け基部2に向かって延出された平面視略しの字状に構成したが、この第1係合部4の第1係合板片4A又は第2係合部5の第2係合板片5Dを、左右方向一側方に向かって開口する平面視略コの字状に構成してもよい。
要するに、第1係合部4としては、固定された上下姿勢のネジ軸3に対して左右方向の一側方から係脱操作することができ、また、第2係合部5としては、ネジ軸3に対して左右方向の他側方から係脱操作することのできるものであれば、如何なる構造に構成してもよい。
(2)上述の各実施形態では、ネジ軸3として吊りボルトを例に挙げて説明したが、躯体等に上向き姿勢で固着されたボルトであってもよい。
(3)前記抜け落ち防止手段Aを、受止め部1の開口を開閉自在なカバー体から構成してもよい。
本願発明の長尺体支持具の第1実施形態を示す取付け前の斜視図 取付け後の長尺体支持具の側面図 取付け後の長尺体支持具の断面側面図 長尺体支持具の側面図 長尺体支持具の背面図 長尺体支持具の平面図 図5のVII-VII線断面図 図4のVIII-VIII線断面図 取付け操作を示す斜視図 仮保持時の長尺体支持具の断面側面図 本願発明の長尺体支持具の第2実施形態を示す斜視図 長尺体支持具の側面図 図12のXIII−XIII線断面図 要部の拡大平面図 本願発明の長尺体支持具の第3実施形態を示す側面図 本願発明の長尺体支持具の第4実施形態を示す側面図 図16のXVII-XVII線断面図 図16のXVIII-XVIII線断面図 本願発明の長尺体支持具の第5実施形態を示す斜視図 従来の長尺体支持具を示す断面側面図
符号の説明
A 抜け落ち防止手段
D 外径
H 隣接間隔
P 長尺体(空調用配管、ケーブル)
1 受止め部
1A 掛止板部
1B 掛止板部
1D 脱落防止用突起
2 取付け基部
3 ネジ軸(吊りボルト)
4 第1係合部
5 第2係合部
6 挾持部
7 係止部
9 係止部
10 紐状体
12 第2係止部

Claims (9)

  1. 長尺体を架設するための受止め部を備えた取付け基部の背面上半側には、固定された上下姿勢のネジ軸に対して左右方向の一側方から係脱自在な第1係合部と、ネジ軸に対して左右方向の他側方から係脱自在な第2係合部とが、ネジ軸の外径よりも大なる間隔を置いて形成されているとともに、前記取付け基部の背面の下半側には、ネジ軸に弾性力で挾持保持可能な筒状で、かつ、その周方向の一箇所にネジ軸に対する前後方向からの脱着を許容する開口が形成されている挾持部が形成され、この挾持部の内周面には、ネジ軸のネジ部に対して径方向から係脱自在な係止部が形成されている長尺体支持具。
  2. 前記第1係合部には、これがネジ軸に所定姿勢で係合されたとき、ネジ軸のネジ部に対して径方向から係合する第2係止部が形成されている請求項1記載の長尺体支持具。
  3. 前記受止め部、取付け基部、第1係合部、第2係合部、挾持部が合成樹脂で一体成形されている請求項1又は2記載の長尺体支持具。
  4. 前記第1係合部が、それの先端部分を取付け基部に向かって延出した平面視略しの字状に形成されている請求項1、2又は3記載の長尺体支持具。
  5. 前記受止め部が、取付け基部の下端側に連設された略U字状の掛止板部から構成されているとともに、U字状掛止板部に掛け止められた長尺体の抜け落ちを防止するための抜け落ち防止手段が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の長尺体支持具。
  6. 前記受止め部が、取付け基部の表面側の上下複数箇所に連設された掛止板部から構成されているとともに、各掛止板部に掛け止められた長尺体の抜け落ちを防止するための抜け落ち防止手段が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の長尺体支持具。
  7. 前記抜け落ち防止手段が、長尺体を掛止板部に緊縛可能な紐状体とそれを係止保持する係止部から構成されている請求項5又は6記載の長尺体支持具。
  8. 前記抜け落ち防止手段が、掛止板部の先端側における上下の隣接間隔を長尺体の外径よりも小に形成することにより構成されている請求項6記載の長尺体支持具。
  9. 前記抜け落ち防止手段が、各掛止板部の先端側に突出形成された脱落防止用突起から構成されている請求項6又は8記載の長尺体支持具。

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006162009A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Akira Nakayama 配管等結束支持バンド
JP2008025822A (ja) * 2006-06-20 2008-02-07 Inaba Denki Sangyo Co Ltd 長尺体支持具
JP2010281369A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Mirai Ind Co Ltd 配線・配管材支持具

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