JP4234684B2 - 磁気記録媒体、磁気記憶装置及び磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体、磁気記憶装置及び磁気記録媒体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、磁気記録媒体、磁気記憶装置及び磁気記録媒体の製造方法に係り、特に異方性容易軸が傾斜した磁気記録層を有する磁気記録媒体、そのような磁気記録媒体を用いる磁気記憶装置、及び垂直方向の粒柱状の成長を維持しながら磁気記録層の磁化容易軸を高精度に所定方向への配向させる磁気記録媒体の製造方法に関する。
異方性容易軸が傾斜した磁気記録層を有する磁気記録媒体は、傾斜垂直磁気記録媒体とも呼ばれる。
記録方向に対する磁気記録層の異方性容易軸の配向に応じて、記録には3つのモードが考えられる。最も一般的でハードディスクに適用されているのが水平モードであり、磁気記録層の容易軸は基板表面(面内)と平行であり、容易軸がランダム或いは主に円周方向に沿った状態にある。高記録密度における高い減磁界Hdのため、垂直モードも提案されている。この垂直モードでは、磁気記録層の容易軸はディスク面に対して垂直(膜面に対する垂線)であり、減磁界Hdは低記録密度又は長いビット長の場合のみ問題となる。
初期の垂直磁気記録媒体では、容易軸があまり良好に膜面に対する垂線方向に配向していないために、低記録密度では著しい熱による性能低下が生じていた。しかし、下地層の向上及び異方性を界面から発生させる多層構造の採用により、容易軸が高精度に配向された垂直磁気記録媒体が実現された。これは、狭いXRDロッキングカーブ及び角形比S=1により、熱安定性が著しく向上され、DCノイズ、即ち、非常に低記録密度におけるノイズが低下したことからもわかる。
垂直記録は、水平記録に代わるものと考えられている。軟磁性下地層(SUL)を備えた垂直磁気記録媒体を用いることにより、理論的には単極型(SPT)ヘッドからより高い書き込み磁界が得られ、より高い異方性及び良好な熱安定性を有する媒体が実現できる。しかし、書き込み時にはヘッド磁界の方向が容易軸と略平行であるため、反転磁界Hoが異方性磁界Hkの大半を占める。
非特許文献1は、磁界に関し垂直成分に加え、記録方向に沿った横成分を発生させるSPTヘッドのシールドを提案している。これは、全体としての磁界強度を低下させ、既に難しいヘッドの製造を更に複雑にしてしまう。
非特許文献2には、磁気記録層の異方性軸をトラック横断方向(半径方向)へ一様に45度傾斜させるという、興味深い原理が報告されている。容易軸が記録磁界に対して45度なので、反転磁界は粒子の有する異方性磁界の二分の一に近い。非特許文献2では、2Tbit/inにおいて、従来の垂直記録に比べて信号対雑音比(SNR)が12dB増加すると推定している。これは、主に傾斜記録構造による粒子の異方性の増加によるものである。このような記録は、傾斜或いは斜めモードである第3のモードと分類することができる。
磁気テープの分野では、長年にわたってヘッド磁界に対して容易軸が一定角度傾斜した磁気記録媒体が使われてきた。又、非特許文献2で提案されている磁気記録媒体は、その数年前に特許文献1において提案されている。特許文献1では、Tiが下地層に用いられて斜めの角度でスパッタリングされている。CoCrTaは垂直な入射角で形成されるが、2つの層のc軸は、両方とも膜面に対する垂線方向から傾斜し半径方向に沿って配向される。
非特許文献3は、特許文献2で提案されているスロットの角度が45度傾斜したコリメータと同様のものを用いて磁性層が形成された傾斜CoCrPt/Ti磁気記録媒体を提案している。非特許文献3の場合、特許文献1と異なり、Ti下地層は概ね垂直な入射角で形成されている。断面TEM画像は、磁性層の粒柱自体がテープ媒体の場合のように傾斜していることを示している。この傾斜した粒柱構造の問題は、磁性粒子の「フットプリント」が傾斜方向に沿って拡大してしまうという点である。読み取りヘッドは、粒柱が垂直な場合と比べてより大きな磁性粒子を検知してしまう。この結果、粒柱が記録方向に沿った傾斜の場合は遷移幅が広くなり、粒柱が記録方向に対して垂直方向に傾斜するとトラック横断相関長が長くなる。これらのいずれの場合も、媒体ノイズが高くなる。
非特許文献4は、傾斜が記録方向に沿った傾斜垂直磁気記録媒体と共にリングヘッドを用いたシミュレーションの研究に関する。非特許文献4では、このような磁気記録媒体の製造方法について非特許文献3を引用している。
典型的な垂直媒体は、下地層と磁性層とからなる。大きなヘッド磁界を実現するには、SPTヘッドを用い、SULを媒体構造に加えると良い。SULはヘッド構造の「一部」となり、磁気記録媒体は「ギャップ」に配置される。このギャップは、できるだけ狭いことが好ましく、薄い下地層が必要となる。
下地層は、Ti等のような単層から構成されていても、Ti上にCoCr等が設けられた多層から構成されていても良い。hcp構造の磁性層の場合、下地層はhcp又はfcc構造であっても、或いは、これらの組み合わせてあっても良い。fcc構造を有する材料の場合、(111)結晶配向を容易に形成することができ、hcp構造を有する材料はこの上に(0002)結晶配向で成長する。SUL上に非晶質層を形成して、通常は厚い(200nm)SULからの構造的情報が磁性層へ伝達されるのを防止しても良い。
磁性層は、バルク磁気結晶異方性を有するCoCrPt合金で構成しても良い。磁性層は、異方性が界面から発生されるFe/Pt,Co/Pt,Co/Pd又はCoB/Pdの多層構造を有しても良い。これらの多層構造の場合、異方性の大きな値にし、膜面に対して垂線方向に沿って異方性容易軸を配向することは、容易に達成できる。大きな核形成磁界Hn(>2000Oe)を実現することも可能であり、ヘッド磁界による消去に対して強い磁気記録媒体とすることができる。しかし、層の粒子間の大きな交換相互作用のために、ノイズを制御することは難しい。このため、多層構造の場合のような異方性の値を得ることはできないものの、CoCrPt合金は磁性層に好ましい材料である。現在得られるヘッド磁界について見れば、CoCrPt合金は磁性層として十分である。
hcp構造のCo合金のc軸を面直方向に沿って配向させることは、c面が最も低い面エネルギーを有するので容易であるように見えるが、S=1を実現することは難しい。c軸の膜面に対する垂線方向からのずれは、小さくなければならない。このずれは、通常はXRDスペクトルデータの(0002)ピークのΔθで特定される。特許文献4では、薄い非晶質Ti上にCoCrを(0001)結晶配向で成長している。プロセス上の向上により、c軸の配向を正確に制御することが可能になってきており、S=1を実現できるようにもなってきたが、大きな核形成磁界Hnを達成することは更に難しい。
CoCrPtO及びCoCrPt−SiOに関する最近の報告によると、S=1及び大きな核形成磁界Hnの両方を実現できることが示されている。例えば、非特許文献5は、CoCrPt−O/Ru/SUL媒体が大きな角形比S、大きな核形成磁界Hn(>1000Oe)及び良好な記録解像度を得ることができることを示している。非特許文献6では、非常に高い線記録密度を得ており、900kfciパターンが磁力顕微鏡検査で観測されている。非特許文献5の場合、Ru層の膜厚は25nmから30nmである。しかし、このRu層の膜厚は、<10nm程度と大幅に減少させないと解像度の向上、ヘッド磁界の増加、及びヘッド磁界が近傍トラックまで広がることによるサイド消去を減少させることができない。
非特許文献2によれば、異方性容易軸を所定方向、例えば半径方向に傾けることで従来の垂直磁気記録媒体を向上させることができるが、非特許文献2には、どのようにすればこれが実現できるかについての示唆がない。非特許文献3で提案されている媒体を含む現在のテープ媒体では、ノイズを増加させてしまう傾斜粒柱を有する。又、非特許文献3で提案されている媒体の場合、コリメータをディスク状の基板に用いることができない。特許文献1は、特許文献3で報告されているのと同様のマスクを用いてTi下地層を形成することで、このような媒体を製造する方法を提案している。しかし、面内方向(又は面上の投影)に沿った傾斜方向は、記録ヘッドに対して固定されたものではない。更に、Ti下地層の膜厚は、特に軟磁性下地層を有する磁気記録媒体用としては厚すぎた。
特許文献4は、非晶質でも良い第1の下地層と、hcp構造の第2の下地層と、Ru又はRe等の非磁性スペーサ層で分離されていても良い2つの磁性層とからなる高性能垂直媒体構造を提案している。このような垂直媒体構造は、SPTヘッドと用いるための軟磁性下地層(SUL)で構成されていても良い。このようなヘッド/媒体システムのオーバーライト特性は、c軸を膜面に対する垂線方向から傾けることで向上できる。
Ruスペーサ層は、2以上の磁性層間の反強磁性結合を誘起するために、水平磁気記録媒体でも採用されている。このような構造は、シンセティックフェリ磁性媒体(SFM:Synthetic Ferrimagnetic Medium)と呼ばれている。しかし、この場合、Ruの膜厚は非常に狭い範囲(0.6から0.9nm)で設定される必要がある。この結果、高い線記録密度で記録可能で熱的に安定した磁気記録媒体が実現できる。ところが、このSFMの原理は、そのまま垂直磁気記録媒体に適用することはできない。これは、垂直磁気記録媒体の場合、反強磁性結合が大幅に減少するからである。
米国特許第5,875,082号公報 米国特許第5,804,046号公報 米国特許第4,776,938号公報 米国特許第6,183,893号公報 Mallary et al.、"One Terabit per Square Inch Perpendicular Recording ConceptualDesign", IEEE Trans. Magn. Vol.38, No.4,pp.1719-1724, July 2002 Gao et ao., "Magnetic Recording Configuration for Densities Beyond 1 Tb/in2and Data Rates Beyond 1 Gb/s", IEEE Trans. Magn.Vol.38, No.6, pp.3675-3683, November 2002 Zheng et al., "Control of the tilted orientation of CoCrPt/Ti thin film media bycollimated sputtering", J. Appl. Phys.,Vol.91, No.10, pp.8007-8009, May 2002 Hee et al., "Tilted media by micromagnetic simulation: A possibility for theextension of longitudinal magnetic recording?", J. Appl. Phys. Vol.91, No.10, May 2002 Velu et al., "Low Noise CoCrPtO Perpendicular Media With Improved Resolution", presentation at TMRC, August 2002 A. Otsuki, "Development of Large-Capacity Perpendicular Magnetic Recording Media", presentation at IDEMA, 2002 McMichael et al., "Strong anisotropy in thin magnetic films deposited on obliquelysputtered Ta underlayers", J. Appl. Phys.,Vol.88, No.9, pp.5296-5298, November 2000 Michijima et al., "Oblique-Incidence Anisotropy in Very Thin Ni-Fe Films", IEEE Trans. Magn. Vol.35, No.5, pp.3442-3444, September 1999 Fujimoto et al., "An ultrahigh vacuum sputtering system with offset incidencemagnetron sources onto a rotating substrate", Review of Scientific Instruments, Vol.70, No.11, pp.4362-4365,November 1999
本発明は、上記の如き問題を解決した新規、且つ、有用な磁気記録媒体、磁気記憶装置及び磁気記録媒体の製造方法を提供することを概括的目的とする。
本発明のより具体的な目的は、記録方向に対して異方性容易軸が膜面に対する垂線方向から一定角度傾斜した磁気記録層を備え、磁性粒子面積フットプリントを減少させ、記録方向に対する異方性容易軸の配向を向上させ、一又は複数の下地層の膜厚を減少させ、磁気記録層が多層構造を有する場合には2つの磁性層間の反強磁性結合を増強させる磁気記録媒体と、そのような磁気記録媒体を用いる磁気記憶装置と、そのような磁気記録媒体の製造方法を提供することにある。
上記の課題は、基板と、hcp構造のCo系磁性層と、該基板の上に設けられ、c軸が基板面に対する垂線から10度から45度の角度傾斜しており傾斜のばらつきが5度未満であるhcp構造の下地層とを備え、該磁性層は、該下地層の上に粒柱が垂直となるようにエピタキシャル成長されている磁気記録媒体によって達成できる。
上記の課題は、基板と、該基板の上に設けられたhcp構造の下地層と、hcp構造のCo系磁性層とを備えた磁気記録媒体の製造方法であって、該下地層のc軸が基板面に対する垂線から10度から45度の角度傾斜しており傾斜のばらつきが5度未満となるように、該基板に入射する原子の大部分が基板面に対する垂線から35を超える角度で入射するように下地層材料を斜めに蒸着し、該下地層の上に粒柱が垂直となるように該磁性層をエピタキシャル成長する磁気記録媒体の製造方法によっても達成できる。
上記の課題は、少なくとも1つの磁気記録媒体と、該磁気記録媒体に情報を書き込み及び/又は該磁気記録媒体から情報を読み出すトランスデューサとを備え、該磁気記録媒体は、基板と、hcp構造のCo系磁性層と、該基板の上に設けられ、c軸が基板面に対する垂線から10度から45度の角度傾斜しており傾斜のばらつきが5度未満であるhcp構造の下地層とを備え、該磁性層は、該下地層の上に粒柱が垂直となるようにエピタキシャル成長されている磁気記憶装置によっても達成できる。
本発明の他の目的及び特長は、以下に図面と共に述べる説明より明らかとなろう。
本発明になる磁気記録媒体によれば、記録方向に対して異方性容易軸が膜面に対する垂線方向から一定角度傾斜した磁気記録層を備え、磁性粒子面積フットプリントを減少させ、記録方向に対する異方性容易軸の配向を向上させ、一又は複数の下地層の膜厚を減少させ、磁気記録層が多層構造を有する場合には2つの磁性層間の反強磁性結合を増強させることができる。
本発明になる磁気記録媒体の製造方法によれば、記録方向に対して異方性容易軸が膜面に対する垂線方向から一定角度傾斜した磁気記録層を備え、磁性粒子面積フットプリントを減少させ、記録方向に対する異方性容易軸の配向を向上させ、一又は複数の下地層の膜厚を減少させ、磁気記録層が多層構造を有する場合には2つの磁性層間の反強磁性結合を増強させることのできる磁気記録媒体を製造することができる。
本発明になる磁気記憶装置によれば、記録方向に対して異方性容易軸が膜面に対する垂線方向から一定角度傾斜した磁気記録層を備えた磁気記録媒体を用いて、磁性粒子面積フットプリントを減少させ、記録方向に対する異方性容易軸の配向を向上させ、一又は複数の下地層の膜厚を減少させ、磁気記録層が多層構造を有する場合には2つの磁性層間の反強磁性結合を増強させることができる。
典型的な傾斜垂直磁気記録媒体を示す断面図である。 本発明になる磁気記録媒体の第1実施例の要部を示す断面図である。 膜面に対する成長方向を示す図である。 本発明になる磁気記録媒体の製造方法の第1実施例で用いるマスクを示す平面図である。 図4に示すマスクを基板とターゲットと共に示す断面図である。 図4に示すマスクを基板とテーパを有する環状ターゲットと共に示す断面図である。 磁気記録媒体の第1実施例における粒子の異方性方向を示す図である。 本発明になる磁気記録媒体の第2実施例の要部を示す断面図である。 軟磁性下地層を有する垂直磁気記録媒体の要部を示す断面図である。 図10Aに示す垂直磁気記録媒体をc軸方向と共に示す断面図である。 異方性容易軸に対する印加磁界の方向を示す図である。 印加磁界と異方性容易軸とがなす角度に対する反転磁界を示す図である。 本発明になる磁気記録媒体の第3実施例の要部を示す断面図である。 本発明になる磁気記録媒体の第4実施例の要部を示す断面図である。 本発明になる磁気記録媒体の第5実施例の要部を示す断面図である。 本発明になる磁気記録媒体の第6実施例の要部を示す断面図である。 本発明になる磁気記憶装置の一実施例の要部を示す断面図である。 磁気記憶装置の一実施例の要部を上部カバーを取り外して示す平面図である。
符号の説明
1 基板
3−1 シード層
3 下地層
4 磁性層
5 オーバーコート層
6 潤滑剤層
以下に、本発明になる磁気記録媒体、磁気記憶装置及び磁気記録媒体の製造方法の各実施例を図面と共に説明する。
テープ状基板に設けられた傾斜軸を有する磁気記録媒体は従来から良く知られている。このような傾斜軸構造を、図1に示す如き構造を有するハードディスク媒体に適用する報告もなされている。図1に示す基板91上には、シード層又は下地層93が成長され、その上には磁性(記録)層94が成長されている。カーボンのオーバーコート層95が磁性層94上に形成され、その上には有機物潤滑剤層96がスライダに設けたスピンバルブヘッドのような磁気変換素子との使用のために形成されている。磁性層94は、磁気テープ媒体で行われているのと同様にして斜めに成長されている。磁性層94の粒子は粒柱状に成長するが、粒柱は傾斜している。上記非特許文献3は、Ti下地層93及びCoCrPt磁性層94について報告している。CoCrPt磁性層94は、ターゲットと基板の間に配置されたコリメータによりスパッタリングにより形成されている。コリメータは、上記特許文献2で提案されているスロットを有し、コリメータを振ることでターゲットからの原子の入射角度を変えることができる。しかし、ディスク状基板への対応についての提案はされていない。
上記特許文献1には、シールド又はマスクを用いたディスク上への膜成長が提案されており、適用例が異なるものの同様のものが上記特許文献3でも提案されている。特許文献1では、ディスク状のガラス基板上にTiを斜めに50nm成長し、このTi層上に膜厚が100nmのCoCrTa磁性層を形成している。磁性層はマスクを用いることなく形成しているが、c軸は膜面に対する垂線(基板表面に対する垂線)に対して傾いている。しかし、磁性粒柱は垂直ではない。特許文献1の図1では、下地層及び磁性層の両方について粒柱が傾いていることが示されている。
図2は、本発明になる磁気記録媒体の第1実施例の要部を示す断面図である。磁気記録媒体の第1実施例は、本発明になる磁気記録媒体の製造方法の第1実施例により製造される。
図2に示す基板1上には、非晶質、或いは、「アモルファスライク」のシード層3−1が成長されている。「アモルファスライク」とは、粒子がシャープなXRDシグニチャがないように十分小さいことを意味する。シード層3−1上には、(0001)結晶配向が基板表面に対する垂線(垂直)から所定角度傾いた状態でhcp構造の下地層3が成長されている。下地層3上には、Co系の磁性(記録)層4が形成されている。ヘテロエピタクシーにより、(0001)方向は保たれているが、粒柱は垂直方向に成長しており図1の場合のように傾いてはいない。Cオーバーコート層5の如き保護コーティングが磁性層4上に形成され、潤滑剤層6がCオーバーコート層5上に形成されている。
下地層3は、好ましくは膜厚が2nmから20nmであり、(0001)面エネルギーが低いhcp構造を有する。これにより、下地層3とhcp構造の磁性層4の格子整合がより容易となり、hcp構造の下地層3上にhcp構造の磁性層4がエピタキシャル成長する。下地層3は、Ru,Re、又は、CoCrTa,CoCrRu,CoCrRe等のCoCrの非磁性合金からなる。つまり、下地層3は、Os,Re,Ru,非磁性CoCr,非磁性CoCr−Mからなるグループから選択された材料で構成することができ、ここで、MはOs,Re,Ru,Taからなるグループから選択される。
Co系の磁性層4は、CoCrPt−O又はCoCrPt−SiOのように酸素又は酸化物と組み合わせても良い。つまり、磁性層4は、CoCrPt,CoCrPtB,CoCrPtBCu,CoCrPt−O,CoCrPt−SiOからなるグループから選択された材料で構成することができる。
シード層3−1の材料は、その上の下地層3が(0001)結晶配向を形成し、その粒子サイズが小さく非晶質構造であるように選択される。シード層3−1を設けることにより、一様でない基板1の影響を除去し、基板1から下地層3或いは最悪の場合は磁性層4への材料の拡散を防止することができる。シード層3−1は、Ti,Ta又はその合金から選択された材料からなり、膜厚は少なくとも1nmから25nmである。
特許文献1では、Ti下地層の膜厚が50nmと非常に厚く、上記の如きシード層も下地層も用いられていない。しかし、薄膜の良く知られた特徴であるが、膜厚が増加すると、面積で見ると粒子がより大きく成長し、良好な媒体信号対雑音比(SNR)を得る助けとはならない。又、特許文献1で用いられているターゲット、マスク及び基板の構造から、厚い下地層の場合はスパッタリング速度が大幅に減少し、スパッタリング時間が長くなることは自明である。1つのチャンバ内でのディスクに対する処理時間は限られているので、これは製造上好ましいことではない。言うまでもなく、チャンバの数を増やすことはできるが、これにより製造コストも増加してしまう。
従って、磁気記録媒体の第1実施例では、hcp構造の下地層3がシード層3−1を介して基板1上に形成されている。シード層3−1のc軸は、基板表面に対する垂線から10度から45度の角度だけ傾いており、c軸の傾斜角度のばらつきは5度未満である。hcp構造の磁性層4は、hcp構造の下地層3上に粒柱が垂直方向となるようにエピタキシャル成長されており、hcp構造の磁性層4のc軸の方向は下地層3により支配されている。図9Bと共に説明するように、印加磁界と異方性容易軸のなす角度θ=10度は、一軸異方性のストーナー・ウォルファース磁性粒子の反転磁界Hを33%減少させ、θ=45度では反転磁界Hを50%減少させる。hcp構造の磁性層4は粒柱状に成長するので、トラック横断相関長又は遷移パラメータは増加しない。
図3は、傾斜軸磁気記録媒体を製造する際の膜の斜め成長の重要な特徴を説明する図である。点Tは、スパッタ又は蒸着される粒子のターゲット上の位置を示す。T1,T2,T2’は、膜(又はディスク)面上に投影された粒子の軌跡を示し、R,R’は半径方向の線を示す。ここで、T1が所望の軌跡であるものとすると、点Tが基板中心Oから十分離れていないと、R,T1間、R,T2間の角度Δφが大きい場合があり、そのような場合にはターゲット上の他の位置、即ち、点T’において、軌跡T2’を有する粒子が基板1上の点Sに入射する。この結果、〔0001〕方位に分布の多い傾斜軸磁気記録媒体を得ることになる。
特許文献3、特許文献1及び非特許文献3において説明されているマスクでは、Δφを限定する思想がない点に着目するべきである。
図4は、本発明になる磁気記録媒体の製造方法の本実施例で用いるマスク(コリメータ又はコリメータシールド)を示す平面図である。垂直スロット51は、半径方向に沿って配置されており、インナマスク53及びアウタリング50により保持され位置決めされている。傾斜スロット52は図4に示すように配置されており、ターゲットの材料を所定角度で基板1へ導く。図4では、各セクタ毎に2つの傾斜スロット52が設けられている場合が示されているが、傾斜スロット52の数は1つであっても3以上であっても良い。垂直スロット51の数は、角度Δφの公差に応じて決まり、好ましくは、少なくとも8つの垂直スロット51が設けられる。しかし、垂直スロット51の数が多すぎると、成長速度が減少してしまう。十分な数の垂直スロット51が設けられていれば、構成を簡単にするために、傾斜スロット52を図4に示すような曲線的な形状ではなく直線的な形状としても良い。傾斜スロット52の角度は、Co軸の特定の傾斜角度を得るために10度から45度範囲で変更することができる。図4に示す全体の構造を一方向に回転しても、時計方向及び反時計方向に回転させて膜厚の均一化を促進するようにしても良い。従って、傾斜スロット52の半径方向上の位置は、千鳥状又は螺旋状の配置となっていることが好ましい。
c軸と記録方向とがなす角度が一定となるように、基板1を回転させて特にディスク状基板1上の膜厚の均一化を向上するようにしても良い。更に、ターゲット又は蒸着ソースを、基板1の中心を中心に回転させても良い。基板1とターゲット又は蒸着ソースの両方を回転させるようにしても良い。
特許文献3及び特許文献1に記載されたマスクを、上記と同様の垂直スロットを設けることで改良することもできる。しかし、ターゲットから基板までの距離が増加するにつれて、成長速度の著しい低下が予測される。
図5Aは、図4に示すマスクを基板1及びターゲット60と共に示す断面図である。図5Aに示すターゲット60は環状であるため、マスクに接続された軸54をターゲット60の下部にある回転モータ(図示せず)と接続可能である。従来のディスク状ターゲットを用いても良く、例えば図4に示す端部50をギアシステムで駆動してマスクを回転するようにしても良い。例えばアームを基板側から基板1の穴と係合させてキャリッジを回転させることで基板1を回転させても良いが、基板1の反対側への膜の成長が難しくなる。図5Aでは、2つの傾斜スロット52からなる組が4組設けられており、これらの傾斜スロット52は所定角度で蒸着物を通すような角度に傾けられている。
図5Bは、図4に示すマスクを基板1及びテーパを有する環状ターゲット60Aと共に示す断面図である。この構成を用いることにより、成長速度を増加させることができる。
特許文献1の第6欄第24行〜第25行では、ディスク上のある部分では、c軸の傾斜の基板上の投影が半径方向と円周方向の間にあると記載されている。このような問題は、図5Bに示すマスク、ターゲット及び基板の構造により解決できる。
上記の如きマスクは、水平磁気記録媒体において配向比(OR:Orientation
Ratio)を得るために提案されているマスクに類似している。しかし、水平磁気記録媒体と垂直磁気記録媒体とでは、所望の膜成長及びその目的が大きく異なる。水平媒体モードの目的は、ディスク状磁気記録媒体の場合、円周方向に沿った保持力を半径方向に沿った保持力より大きくすることにある。CrNb等からなるシード層がマスクを用いて形成される。次に、bcc構造のCr系合金が、シード層上に好ましくはマスクを用いて形成される。このCr合金は、(001)結晶配向を有し、下のCrNbシード層上にヘテロエピタキシャル成長するものではない。更に上に形成される層は、磁性層を含み、マスクを用いることなく形成される。X線データによると、CrNb下地層は特定の結晶配向を有するものではなかったが、TEMによると、結晶性であることがわかった。TEMによる断面及び平面の調査によると、CrNb下地層は、膜成長フラックス面上にある、基板半径方向に沿って観測すると波形構造を有する。
この波形構造は、例えば非特許文献7においてTa層について観測されている。観測結果によると、磁性層粒子のc軸が円周方向に沿っている確率が高い。
従って、本発明者らにより得られたデータは、配向比のメカニズムがテキスチャリングが施されたNiP基板上に形成される水平磁気記録媒体の場合と同様であり、bcc構造のCr系合金の斜め成長は単に適切な応力関係を得て配向比の値を更に増加させるためであることを示す。傾斜媒体モードでは、主な目的は磁性層の〔0001〕軸を基板面に対する垂線から傾けることである。しかし、ヘテロエピタキシャル成長の効果が得られないと、(0001)面以外の面エネルギーが高いために、これを実現することは難しい。ところが、スパッタ又は蒸着フラックスが斜めであると、膜成長は粒柱状となりフラックス方向に傾く。この場合、低い面エネルギーの(0001)面は略膜成長方向と垂直であり、この結果、c軸を基板面に対する垂線から傾けることができる。このような膜成長は、hcp構造の下地層を用いることで実現できる。
磁性層は下地層上に形成しても良く、ヘテロエピタキシャル成長により、傾斜磁性粒柱の不都合を生じることなく下地層と同じ結晶配向を発現させることができる。良好な配向比を得る目的では、例えばCrNbからなる初期層及びCr層の両方を傾斜成長させる。初期層は結晶配向のない波形構造を形成し、Cr層は「垂直」な(001)結晶配向及び適切な応力で成長し、c軸の円周方向の配向を促進させる。傾斜媒体を目的にした場合、例えばRuからなるhcp構造の層を斜めに成長して(0001)軸が傾斜している傾斜粒柱を形成する。
尚、この場合に用いられる斜め入射による膜成長は、非特許文献8においてNiFe薄膜について報告されているように異方性に影響を与えるために行うわけではない。例えば、CoCrPtのような磁性層候補の磁性結晶異方性は5×10erg/cm3を超えることもあり、形状又は応力により誘起された異方性はずっと小さく見える。
従って、上記の方法は、現在用いられているインラインスパッタリング装置による磁気記録媒体の製造方法の重要な改良である。例えば、2個又は4個のカソードを用いたマルチカソードを採用するオフセットスパッタリングを行うようにしても良い。この場合のカソードは、マスクと共に回転されるか、或いは、各カソードに専用のマスクを設けて特定の粒子フラックス入射角を選択可能とすることもできる。原理的には、カソード磁石は、吸着原子の大部分を強制的に特定の入射角で基板1に入射させるような意図的な配置又は形状を有する。
非特許文献9に記載されているような回転基板を採用するオフセットスパッタリングシステムを用いて良好で均一な膜を形成するようにしても良い。下地層は、粒子フラックス方向がより容易に制御できる真空中の熱又は電子ビーム蒸着により斜めに成長しても良い。電子ビーム蒸着又はスパッタリングを行う際に、イオンビームで補助された膜成長を行って、スパッタリングガスをターゲットの近くで基板から離れた位置に閉じ込めても良い。更に、従来のスパッタリング装置において、磁界を変更して特定の成長入射角を選択するようにしても良い。
図6は、磁気記録媒体の第1実施例における磁性層4の粒子の異方性方向を示す図である。図6中、c軸は半径方向に沿って傾いており、粒子は垂直な粒柱を形成している。
図7は、本発明になる磁気記録媒体の第2実施例の要部を示す断面図である。図7中、図2と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図7に示す基板1上には、シード層3−1が形成され、その上にhcp構造の傾斜下地層3が形成されている。磁性(記録)層構造は、薄いスペーサ層7で分離された第1の磁性層4−1と第2の磁性層4−2からなり、スペーサ層7は第1及び第2の磁性層4−1,4−2間の反平行結合を誘起する。スペーサ層7は、Ru、Re又はその合金からなり、膜厚は0.6nm〜0.8nmであっても良い。スペーサ層7には、Os、Irやその合金等の他のスペーサ材料を用いることもできる。(0001)結晶配向を有するCo層の交換結合は弱いが、傾斜軸によれば、十分な反強磁性結合を誘起することができる。磁気記録媒体は、Cオーバーコート層5及び有機物潤滑剤層6で保護するようにしても良い。
図8Aは、基板101、軟磁性下地層(SUL)102、下地層103、磁性(記録)層104、オーバーコート層105及び潤滑剤層106からなる簡単な垂直磁気記録媒体の要部を示す断面図である。図8Bは、下地層103にhcp構造の材料を用いると仮定して、下地層103のc軸が垂直である図8Aに示す簡単な垂直磁気記録媒体の要部を示す断面図である。SPTヘッドと用いると、SUL102はリングヘッドで実現できる磁界と比べてより大きな磁界の発現を促進する。又、SPTヘッドは、リングヘッドを用いた場合と比べると、周縁磁界が低いのでより高いトラック密度を実現できる。
図9A及び図9Bは、印加磁界と異方性容易軸とがなす角度θに対して1軸異方性を有するストーナー・ウォルファース磁性粒子の反転磁界Hの振る舞いを示す図である。SPTヘッドからの磁界は主に垂直であり、θ=0については図9Bに示すようにH=Hである。書き込み時には、非常に大きな反転磁界Hのためにヘッドの真下の粒子は切り替わらない可能性が高い。このため、非特許文献1では特殊なヘッドを設計することで、磁界方向にトラック方向に沿ったx成分を与えている。しかし、このようなヘッドは、既に難しいヘッド製造工程を更に難しくしている。そこで、傾斜軸を有する媒体を開発した方が良いと考えられる。H/Hはθ=45度で最小(=0.5)になるが、より浅い角度のθ=15度でもH/Hは約0.62となり既に大幅に減少している。これにより、媒体用の異方性磁界Hkを垂直磁気記録媒体で用いるものより増大することができ、SPTヘッドによるオーバーライト特性を大幅に向上可能である。
図10は、本発明になる磁気記録媒体の第3実施例の要部を示す断面図である。図10中、図2と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
図10に示す磁気記録媒体は、図2に示すものに類似しているが、図10の場合、SUL2が基板1と下地層3との間に設けられている。本実施例では、SUL2は単層構造を有する。しかし、SUL2の膜厚は通常50nmから400nmであるため、SUL2は多層構造を有しても良い。この場合、多層構造は、CoZrNb等の同じ材料からなる複数の層で構成されていても、FeやC等の2種類の材料からなる複数の層で構成されていても良い。ショットノイズ(shot noise)を減少させるために、1又は複数の反強磁性層(図示せず)を設けて容易軸を半径方向に固定するようにしても良い。本発明の目的は傾斜異方性容易軸を有する磁気記録層からなる傾斜垂直磁気記録媒体を提供することであるため、本明細書ではSUL技術の更に詳細な説明は省略する。
図2に示す第1実施例の場合と同様に、図10に示す下地層3は、傾斜した粒柱と〔0001〕方位を有するhcp構造の材料からなる。磁性層4は、下地層3上にヘテロエピタキシャル成長され、垂直に成長した粒柱からなる。その上に、オーバーコート層5及び潤滑剤層6が、トランスデューサとの使用のために形成されている。
図11は、本発明になる磁気記録媒体の第4実施例の要部を示す断面図である。図11中、図2及び図10と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図11では、磁性層4上のオーバーコート層5及び潤滑剤層6の図示、及び下地層3下のSUL2及び基板1の図示は省略する。
図11に示す磁気記録媒体では、下地層3が多層構造を有する。この多層構造は、SUL2からの微結晶情報をブロックするための非晶質又はアモルファスライクな層13−1と、好ましくは基板面に対する垂線から〔111〕方向に斜めに形成されたfcc構造の層13−2と、同じく斜めに形成されたhcp構造の層13−3とからなる。fcc構造の層13−2は、hcp構造の層13−3の場合のように、〔0001〕方向に斜めに形成したhcp構造の層に置き換えても良い。
非晶質又はアモルファスライクな層13−1は、図2に示すシード層3−1と同様な材料からなり、シード層3−1と同様の膜厚を有するものであっても良い。fcc構造の層13−2は、適切なfcc構造の材料からなり、1nmから5nmの膜厚を有するものであっても良い。hcp構造の層13−3は、図2に示すhc構造の下地層3と同様の材料からなり、hcp構造の下地層3と同様の膜厚を有するものであっても良い。
図12は、本発明になる磁気記録媒体の第5実施例の要部を示す断面図である。図12中、図11と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図12では、磁性層4上のオーバーコート層5及び潤滑剤層6の図示、及び下地層3下のSUL2及び基板1の図示は省略する。
図12に示す磁気記録媒体では、磁性層4が少なくとも2つの磁性層14−1,14−2からなる多層構造を有する。2つの磁性層14−1,14−2は、図2に示す磁性層4を構成している材料と同様の材料で構成されていても良い。第1の磁性層14−1は、最も近い下地層13−3と同様に斜めに形成されている。第2の磁性層14−2は、従来と同様に粒柱が垂直に成長される。第1の磁性層14−1は、好ましくは第2の磁性層14−2より低い飽和磁化Msを有する。第1及び第2の磁性層14−1,14−2の飽和磁化Msが同様である場合には、第2の磁性層14−2の膜厚は第1の磁性層14−1より厚くても良い。図12に示す如き構成は、特にSUL2及びSPTヘッドとの使用で非常に薄い下地層3が望まれる場合に好適である。書き込みヘッドとSUL2との間の距離を減少させることで、解像度を向上、即ち、よりシャープな遷移を実現することができる。磁性層4の一部のみが斜めに成長されているため、磁気フットプリントは磁性層4全体を斜めに成長した場合のように大きくならない。
図13は、本発明になる磁気記録媒体の第6実施例の要部を示す断面図である。図13中、図7と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図13では、磁性層4上のオーバーコート層5及び潤滑剤層6の図示、及び下地層3下のSUL2及び基板1の図示は省略する。
図13に示す磁気記録媒体では、磁性層4が反強磁性結合された少なくとも2つの磁性層4−1,4−2からなる。2つの磁性層4−1,4−2は、図2に示す磁性層4を構成している材料と同様の材料で構成されていても良い。第1及び第2の磁性層4−1,4−2の間には、反平行結合を誘起する薄いスペーサ層7が形成されている。このスペーサ層7は、図7に示すスペーサ層7を構成している材料と同様の材料で構成され、図7に示すスペーサ層7と同様の膜厚を有するものであっても良い。第1及び第2の磁性層4−1,4−2は、好ましくは両方とも粒柱が垂直に成長されるが、図12に示す第5実施例の場合のように第1の磁性層4−1を斜めに形成するようにしても良い。hcp構造の下地層3は、図11又は図12に示す如き非晶質又はアモルファスライクな層13−1と、fcc構造の層13−2と、hcp構造の層13−3とからなる多層構造を有するものであっても良い。
次に、本発明になる磁気記憶装置の一実施例を、図14及び図15と共に説明する。図14は、磁気記憶装置の本実施例の要部を示す断面図であり、図15は、磁気記憶装置の本実施例の要部を示す平面図である。
図14及び図15において、ベース13にはモータ14が取り付けられており、このモータ14は複数の磁気記録ディスク16が固定されたハブ15を回転する。各磁気記録ディスク16は、上記磁気記録媒体のいずれの実施例の構造を有するものであっても良い。磁気記録ディスク16からの情報の読み取りはスライダ17に固定されたMR(又はGMR)ヘッドにより行われる。MRヘッドにはインダクティブヘッドが組み合わされており、磁気記録ディスク16への情報の書き込みはこのインダクティブヘッドにより行われる。MRヘッド及びインダクティブヘッドは、トランスデューサを構成する。スライダ17はサスペンション18に接続されており、サスペンション18はスライダ17を磁気記録ディスク16の記録面に押し付ける。スライダ17の表面はパターン化されており、特定のディスク回転速度及びサスペンション硬度では、スライダ17が磁気記録ディスク16の記録面より所定距離浮いた位置を走査するようになっている。サスペンション18は、アクチュエータ20に接続された強固なアーム19に固定されている。これにより、磁気記録ディスク16の広範囲にわたって書き込みを行うことが可能となる。
勿論、磁気記録ディスク16の数は図14に示すように3つに限定されるものではなく、2つ、或いは、4つ以上の磁気記録ディスク16を磁気記憶装置内に設けても良い。
更に、本発明になる磁気記録媒体は、磁気記録ディスクに限定されるものではなく、本発明は、磁気記録カードを含む各種磁気記録媒体に適用可能である。
磁気記録層の異方性容易軸の傾斜角度は、磁気記録ディスク上の半径方向上の位置(又は領域)に応じて異なるように設定されていても良い。又、同様にして、磁気記録層の異方性容易軸の傾斜角度の公差は、磁気記録ディスク上の半径方向上の位置(又は領域)に応じて異なるように設定されていても良い。例えば、異方性容易軸の傾斜角度は、製造工程において図5A又は図5Bに示す傾斜スロット52の角度をベネチアブラインドと同様の要領で変えることで変更可能である。線速度は、磁気記録ディスク上の半径方向上の位置に応じて変わるので、磁気記録ディスク上の半径方向上の位置(又は領域)に応じて磁気記録層の異方性容易軸の傾斜角度(又は傾斜角度の公差)を変えることで、半径方向上の位置にかかわらず磁気記録ディスクの性能を略一定にすることが可能である。
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能であることは言うまでもない。

Claims (23)

  1. 基板と、
    hcp構造のCo系磁性層と、
    該基板の上に設けられ、c軸が基板面に対する垂線から10度から45度の角度傾斜しており傾斜のばらつきが5度未満であるhcp構造の下地層とを備え、
    該磁性層は、該下地層の上に、該磁性層のc軸が該下地層のc軸の傾斜を保ち、且つ、該磁性層の粒柱が該垂線と平行な方向にエピタキシャル成長されてなる、磁気記録媒体。
  2. 50nmから400nmの膜厚を有し、該下地層と該基板との間に設けられた軟磁性層を更に備えた、請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 該下地層は、Os、Re、Ru、非磁性CoCr及び非磁性CoCr−Mからなるグループから選択された材料からなり、MはOs、Re、Ru及びTaから選択された材料からなる、請求項1又は2記載の磁気記録媒体。
  4. 該磁性層は、CoCrPt、CoCrPtB、CoCrPtBCu、CoCrPt−O及びCoCrPt−SiOから選択された材料からなる、請求項1又は2記載の磁気記録媒体。
  5. 該hcp構造の下地層は、2nmから20nmの膜厚を有する、請求項1又は2記載の磁気記録媒体。
  6. 少なくとも1nmの膜厚を有し、該下地層と該基板との間に設けられた非晶質シード層を更に備えた、請求項1記載の磁気記録媒体。
  7. 少なくとも1nmの膜厚を有し、該下地層と該軟磁性層との間に設けられた非晶質シード層を更に備えた、請求項2記載の磁気記録媒体。
  8. 該下地層と該基板との間に設けられ、該下地層と直接接触しており1nmから5nmの膜厚を有するfcc構造の層を更に備えた、請求項1,2,6又は7記載の磁気記録媒体。
  9. 該磁性層は、少なくとも該下地層の上に設けられた第1の磁性層と、該第1の磁性層の上に設けられた第2の磁性層とからなる、請求項1又は2記載の磁気記録媒体。
  10. Ru、Re、Os、Ir及びその合金からなるグループから選択された材料からなり、該第1の磁性層の上に設けられており該第1の磁性層と該第2の磁性層の間の反結合を誘起するスペーサ層を更に備えた、請求項9記載の磁気記録媒体。
  11. 基板と、該基板の上に設けられたhcp構造の下地層と、hcp構造のCo系磁性層とを備えた磁気記録媒体の製造方法であって、
    該下地層のc軸が基板面に対する垂線から10度から45度の角度傾斜しており傾斜のばらつきが5度未満となるように、該基板に入射する原子の大部分が基板面に対する垂線から35を超える角度で入射するように下地層材料を斜めに蒸着し、
    該下地層の上に、該磁性層のc軸が該下地層のc軸の傾斜を保ち、且つ、該磁性層の粒柱が該垂線と平行な方向に成長するように該磁性層をエピタキシャル成長する、磁気記録媒体の製造方法。
  12. 下地層ターゲット材料は、該基板面に対する垂線に対して大きな入射角となるように該基板の中心に対して並進する、請求項11記載の磁気記録媒体の製造方法。
  13. 下地層ターゲット材料は、環状又はテーパを有する環状形状である、請求項11記載の磁気記録媒体の製造方法。
  14. 下地層ターゲット材料は、該基板への原子の斜め入射を促進するカソード磁石を用いてスパッタリングされる、請求項11記載の磁気記録媒体の製造方法。
  15. 該磁気記録媒体はディスク状磁気記録媒体であり、該ディスク状磁気記録媒体の円周方向に沿った傾斜スロットと半径方向に沿った垂直スロットを有するマスクを用いて、該基板に対して所望の入射角度の原子のみを該マスクを通過させて他の原子が該マスクで阻止する、請求項11〜14のいずれか1項記載の磁気記録媒体の製造方法。
  16. 該基板を回転させる、請求項15記載の磁気記録媒体の製造方法。
  17. 該基板の中心を中心として下地層ターゲット又は蒸着ソースを回転させる、請求項15記載の磁気記録媒体の製造方法。
  18. 少なくとも1つの磁気記録媒体と、
    該磁気記録媒体に情報を書き込み及び/又は該磁気記録媒体から情報を読み出すトランスデューサとを備え、
    該磁気記録媒体は、
    基板と、
    hcp構造のCo系磁性層と、
    該基板の上に設けられ、c軸が基板面に対する垂線から10度から45度の角度傾斜しており傾斜のばらつきが5度未満であるhcp構造の下地層とを備え、該磁性層は、該下地層の上に、該磁性層のc軸が該下地層のc軸の傾斜を保ち、且つ、該磁性層の粒柱が該垂線と平行な方向にエピタキシャル成長されてなる、磁気記憶装置。
  19. 該磁気記録媒体は、50nmから400nmの膜厚を有すると共に該下地層と該基板との間に設けられた軟磁性層を更に備えた、請求項18記載の磁気記憶装置。
  20. 該磁気記録媒体の該下地層は、Os、Re、Ru、非磁性CoCr及び非磁性CoCr−Mからなるグループから選択された材料からなり、MはOs、Re、Ru及びTaから選択された材料からなる、請求項18又は19記載の磁気記憶装置。
  21. 該磁気記録媒体は、少なくとも1nmの膜厚を有すると共に該下地層と該基板との間に設けられた非晶質シード層を更に備えた、請求項18記載の磁気記憶装置。
  22. 該磁気記録媒体は、少なくとも1nmの膜厚を有すると共に該下地層と該軟磁性層との間に設けられた非晶質シード層を更に備えた、請求項19記載の磁気記憶装置。
  23. 該磁気記録媒体の該磁性層は、少なくとも2つの反強磁性結合された磁性層からなる、請求項18又は19記載の磁気記憶装置。
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