JP4234555B2 - 操向車輪駆動装置 - Google Patents

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本発明は、四輪駆動の農用トラクタ、乗用芝刈機、建設機械等の各種産業車両に備えられる操向車輪駆動装置の構成に関する。
従来、操向車輪駆動用の可変容積型油圧モータの回転をフロントデフ装置を介して、左右の前輪に伝達する一方、固定車輪駆動用の固定容量モータの回転をリアデフ装置を介して、左右の後輪に伝達すべく構成した車輌の構成は周知となっており、これについて開示する文献も存在する(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献で開示されるところの技術では、前側に操向車輪を駆動する操向車輪駆動装置を配し、後側に固定車輪を駆動する固定車輪駆動装置を配する構成として四輪駆動車両を構成するものである。そして、このような構成の場合、それまでは前後に配される油圧モータをそれぞれ駆動するために油圧ポンプが二台必要とされていたところを、この文献開示の車両では、一台の油圧ポンプにより、固定車輪駆動用(或いは操向車輪駆動用)の油圧モータに供給した後の作動油を操向車輪駆動用(或いは固定車輪駆動用)の油圧モータに供給することによって、四輪の駆動を実現するようにしている。また、前記操向車輪駆動装置において、可変容積型油圧モータの出力は、ベベルギアの組み合わせからなる減速機構を介してフロントデフ装置に入力されるべく構成されている。
特許第2594951号公報
上記の構成においては、操向車輪駆動用の油圧モータを駆動する作動油は、固定車輪駆動用の油圧モータを駆動することによって圧力低下していることから、操向車輪駆動用の油圧モータの容積は極力小さく構成され、モータ軸の駆動負荷を小さくすることが操向車輪を円滑に駆動される上で望ましいといえる。ところが、操向車輪駆動用の油圧モータの容積を小さく構成する場合には、モータ軸の回転数が増加することになるため、固定車輪との回転数のバランスを保つべく該モータ軸の出力回転数の減速比をより大きく確保する必要が生じる。そこで、この大きな減速比を確保するにあたり、モータ軸とデフ装置との間で大きな減速比を確保することが検討されるが、モータ軸とデフ装置の間の既存の減速機構のギア比を変更すべく、より大径のギアを選択することや、新たな減速機構を追加することは、操向車輪駆動装置のアクスルケースの前後長や上下長の拡大によるグラウンドクリアランスの縮小を招き、得策ではない。
一方、前記モータ軸の中心と、デフ装置の回転軸の中心は、互いにずれた関係となっており、上記文献で開示される構成では、互いの回転軸線が直交する関係となっている。このため、モータ軸の長さの分だけのスペースが必要となり、このスペースが、操向車輪駆動装置のコンパクト化の弊害ともなっている。そこで、前記モータ軸の中心と、デフ装置の回転軸の中心を一致させる、即ち、モータ軸とデフ装置の回転軸を同一軸上に設けることによる操向車輪駆動装置のコンパクト化について検討した。
他方、上記文献では、操向車輪駆動装置の具体的な構成については開示されておらず、以上に述べた課題を解決する構成においては、仕組み性に優れたものとする必要がある。この仕組み性は、操向車輪駆動装置を構成する部品点数が多いこと、また、これに伴い各部品相互間の位置決めのポイントが多くなること、といった点から特に重要であり、製作時間の長短にも大きく影響するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、アクスルケース(21)に開口部(21d)を設け、該開口部(21d)が支持カバー(31)にて閉じられる構成とし、前記支持カバー(31)の内側には、デフ装置(25)を介して、左右の操向車輪(22L・22R)を駆動する二本の駆動軸(24L・24R)に連動連結され可変容積型の油圧モータ(30)が備えられ、前記支持カバー(31)の外側には、前記油圧モータ(30)の容積変更操作機構(40)と、圧油給排用のポート(37c・37d)が備えられ、該アクスルケース(21)以外の場所に配置され、エンジン(4)により駆動される油圧ポンプ(81)と、前記油圧モータ(30)、及び、操向車輪(22L・22R)以外の駆動車輪(92L・92R)を駆動する油圧モータ(82)を、前記油圧モータ(30)の支持カバー(31)に設けられた圧油給排用のポート(37c・37d)を介して流体的に直列接続し、該油圧ポンプ(81)を、該操向車輪(22L・22R)駆動用の油圧モータ(30)及び、前記駆動車輪(92L・92R)を駆動する油圧モータ(82)の油圧源として構成し、前記流体的に接続された回路上に、前記駆動車輪(92L・92R)のみを回転駆動する二輪駆動、又は、前記操向車輪(22L・22R)をも回転駆動する四輪駆動の、いずれかに切り替えるコントロールバルブ(89)を介装したものである。
請求項2においては、前記アクスルケース(21)の左右には車軸支持ユニット(23L・23R)が取り付けられ、前記車軸支持ユニット(23L・23R)には減速機構が内装されるものである。
請求項3においては、前記操向車輪駆動装置(1)において、前記油圧モータ(30)は、前記アクスルケース(21)に固定される支持カバー(31)に支持され、前記支持カバー(31)には、前記圧油給排用のポート(37c・37d)を有するセンタセクション(32)が一体的に形設され、前記油圧モータ(30)の可動斜板(35)の両側に設けたトラニオン軸(35a・35b)は、一方が前記アクスルケース(21)、他方が前記支持カバー(31)に回転自在に支持されるものである。
請求項4においては、前記油圧モータ(30)のシリンダブロック(134)と、前記駆動軸(24L・24R)と、前記デフ装置(125)のボス部(125z)とを、同一軸線上に配置するとともに、前記シリンダブロック(134)が、前記デフ装置(125)のボス部(125z)を介して、該デフ装置(125)のデフケース(125a)と一体的に回転される構成とし、該デフ装置(125)の下流に減速機構を配置し、前記油圧モータ(30)の可動斜板(135)を回動させるコントロールアーム(142)を前記アクスルケース(121)の後面に配置し、前記操向車輪(22L・22R)の操向操作に対応して、該可動斜板(135)を回動制御させるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載のごとく、アクスルケース(21)に開口部(21d)を設け、該開口部(21d)が支持カバー(31)にて閉じられる構成とし、前記支持カバー(31)の内側には、デフ装置(25)を介して、左右の操向車輪(22L・22R)を駆動する二本の駆動軸(24L・24R)に連動連結され可変容積型の油圧モータ(30)が備えられ、前記支持カバー(31)の外側には、前記油圧モータ(30)の容積変更操作機構(40)と、圧油給排用のポート(37c・37d)が備えられ、該アクスルケース(21)以外の場所に配置され、エンジン(4)により駆動される油圧ポンプ(81)と、前記油圧モータ(30)、及び、操向車輪(22L・22R)以外の駆動車輪(92L・92R)を駆動する油圧モータ(82)を、前記油圧モータ(30)の支持カバー(31)に設けられた圧油給排用のポート(37c・37d)を介して流体的に直列接続し、該油圧ポンプ(81)を、該操向車輪(22L・22R)駆動用の油圧モータ(30)及び、前記駆動車輪(92L・92R)を駆動する油圧モータ(82)の油圧源として構成し、前記流体的に接続された回路上に、前記駆動車輪(92L・92R)のみを回転駆動する二輪駆動、又は、前記操向車輪(22L・22R)をも回転駆動する四輪駆動の、いずれかに切り替えるコントロールバルブ(89)を介装したので、前記支持カバーを取り外すことで、油圧モータ、デフ装置等の仕組み、メンテナンスが行えるものであり、作業性に優れた構成となっている。
また、支持カバーの外側より容積変更操作機構の調整や、ポートへの配管接続が行え、この点についても作業性に優れた構成となっている。
また、請求項2に記載のごとく、前記アクスルケース(21)の左右には車軸支持ユニット(23L・23R)が取り付けられ、前記車軸支持ユニット(23L・23R)には減速機構が内装されるので、該減速機構により油圧モータの容積を小さく構成することができ、油圧モータのコンパクト化、これに伴う操向車輪駆動装置全体としてのコンパクト化、軽量化を図ることができる。
また、油圧モータの容積を小さくすることにより、モータ軸を高速回転、かつ、低トルクで駆動することが可能となるため、固定車輪の駆動により圧力低下した作動油によっても、油圧ポンプ、そして操向車輪を無理なく駆動することができる。
また、車軸支持ユニットに減速機構を内装する構成とすることで、アクスルケース自体の前後長や上下長が拡大されることもなく、グラウンドクリアランスが縮小されるといったデメリットが生じることもない。
また、請求項3に記載のごとく、前記操向車輪駆動装置(1)において、前記油圧モータ(30)は、前記アクスルケース(21)に固定される支持カバー(31)に支持され、前記支持カバー(31)には、前記圧油給排用のポート(37c・37d)を有するセンタセクション(32)が一体的に形設され、前記油圧モータ(30)の可動斜板(35)の両側に設けたトラニオン軸(35a・35b)は、一方が前記アクスルケース(21)、他方が前記支持カバー(31)に回転自在に支持されるので、以上のように構成する油圧モータは、支持カバーとともにアセンブリとして構成し、アクスルケースに対し一体として仕組まれるものであり、仕組み性に優れた構成となり、製作時間の短縮が図られる。
また、油圧モータのアクスルケースに対する位置決めは、前記トラニオン軸をアクスルケース側のボスに挿入されることにより容易に行うことができる。
また、請求項4に記載のごとく、前記油圧モータ(30)のシリンダブロック(134)と、前記駆動軸(24L・24R)と、前記デフ装置(125)のボス部(125z)とを、同一軸線上に配置するとともに、前記シリンダブロック(134)が、前記デフ装置(125)のボス部(125z)を介して、該デフ装置(125)のデフケース(125a)と一体的に回転される構成とし、該デフ装置(125)の下流に減速機構を配置し、前記油圧モータ(30)の可動斜板(135)を回動させるコントロールアーム(142)を前記アクスルケース(121)の後面に配置し、前記操向車輪(22L・22R)の操向操作に対応して、該可動斜板(135)を回動制御させるので、油圧モータの容積増加を図り、該容積増加によって油圧的な減速を得ることで、油圧モータとデフ装置の間にギアによる減速機構を省き、部品点数の削減や、操向車輪駆動装置のコンパクト設計が可能となる。
また、前記シリンダブロックの回転軸線と、前記駆動軸は同一軸上に配されるため、従来のモータ軸とデフ装置の回転軸が直交する構成と比較して、操向車輪駆動装置全体としてのコンパクト化を図ることができる。
四輪駆動の農用トラクタ、乗用芝刈機、建設機械等の各種産業車両に備えられる操向車輪駆動装置において、油圧モータの容積を小さく構成するという目的を、アクスルケースと、前記アクスルケースの左右に取付けられる車軸支持ユニットと、前記アクスルケースに内装され、軸方向に並設される二本の駆動軸と、前記アクスルケースに内装され、前記二本の駆動軸を差動的に連結駆動するデフ装置とを備え、前記アクスルケースには、油圧モータが支持固定され、該油圧モータの出力が前記デフ装置に入力されるとともに、前記車軸支持ユニットには、減速機構を内装する構成とすることで達成する。
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は本発明にかかる操向車輪駆動装置を備えた車両の構成について示す図である。
図2は操向車輪駆動装置の油圧モータ周辺の構成を示す平面断面図である。
図3は図2におけるA−A線断面図である。
図4は図2におけるB−B線断面図である。
図5は斜板角の操作機構について示す図である。
図6は実施例1の車軸支持ユニットの構成を示す後面断面図である。
図7は実施例2の車軸支持ユニットの構成を示す後面断面図である。
図8は実施例3の油圧モータの構成を示す平面断面図である。
図9は実施例4の油圧モータの構成を示す平面断面図である。
図10は図9におけるA−A線断面図である。
図11は参考例1の固定車輪駆動装置の構成を示す平面断面図である。
図12は参考例1の固定車輪駆動装置に備えるセンタセクションの構成を示す後面断面図である。
図13は参考例2の副変速機構を備える車両の構成について示す図である。
尚、以下の説明における前後方向につき、図2における紙面上側を「前側」、紙面下側を「後側」とする。
本発明に係る操向車輪駆動装置1は、図1に示されるような構成の車両100の操向車輪駆動装置として搭載されるものである。
図1及び図2に示すごとく、該操向車輪駆動装置1は、アクスルケース21に開口部21dを設け、該開口部21dが支持カバー31にて閉じられる構成とし、前記支持カバー31の内側には、デフ装置25を介して二本の駆動軸24L・24Rに連動連結される可変容積型の油圧モータ30が備えられ、前記支持カバー31の外側には、前記油圧モータ30の容積変更操作機構40と、圧油給排用のポート37c・37dが備えられる構成としている。
また、前記アクスルケース21の左右には、ハンドル14と連係して操舵自在な車軸支持ユニット23L・23Rが取り付けられ、該車軸支持ユニット23L・23Rには、減速機構(図6参照)が内装される構成としている。
また、上記を換言すれば、図1及び図2に示すごとく、該操向車輪駆動装置1は、アクスルケース21と、前記アクスルケース21の左右に取付けられる車軸支持ユニット23L・23Rと、前記アクスルケース21に内装され、軸方向に並設される二本の駆動軸24L・24Rと、前記アクスルケース21に内装され、前記二本の駆動軸24L・24Rを差動的に連結駆動するデフ装置25とを備え、前記アクスルケース21には、油圧モータ30が配設され、該油圧モータ30の出力が前記デフ装置25に入力されるとともに、前記車軸支持ユニット23L・23Rには、減速機構が内装される構成としている。
また、図5に示すごとく、アクスルケース21は、左右のアクスルケース21L・21Rを結合して構成されるものであり、右側のアクスルケース21Rの上部に設けた貫通穴21uにセンターピン6が挿入されることにより、車両のフレームに対して操向車輪駆動装置1が吊設されるように構成されている。
そして、以上の構成では、前記支持カバー31を取り外すことで、油圧モータ30、デフ装置25等の仕組み、メンテナンスが行えるものであり、作業性に優れた構成となっている。また、支持カバーの外側より容積変更操作機構40の調整や、ポート37c・37dへの配管接続が行え、この点についても作業性に優れた構成となっている。
また、以上の構成では、車軸支持ユニット23L・23Rにて油圧モータ30の出力を減速する構成としており、これにより、油圧モータ30の容積を小さく構成可能としている。このように、油圧モータ30の容積を小さく構成することにより、油圧モータ30のコンパクト化を図ることができ、これに伴い、操向車輪駆動装置1全体としてのコンパクト化、軽量化を図ることができるようにしている。また、油圧モータ30の容積を小さくすることにより、モータ軸33を高速回転、かつ、低トルクで駆動することが可能となり、図1に示される車両100の構成において、油圧モータ82の駆動により圧力低下した作動油によっても、油圧モータ30、そして操向車輪22L・22Rを無理なく駆動することができるようにしている。
以下では各部の詳細について説明する。
(1)デフ装置25について説明する。
図2に示すごとく、右側のアクスルケース21Rにはデフ装置25が内装され、該デフ装置25により、左右の駆動軸24L・24Rを差動的に連結駆動するように構成される。該デフ装置25は、アクスルケース21L・21Rにそれぞれ嵌設される軸受21b・21bにて回転自在に支持され、前記駆動軸24L・24Rと同心上で回転するデフケース25aと、該デフケース25aの外環に固定され、前記駆動軸24L・24Rと同心上で回転する入力ギア25bと、前記デフケース25a内に前記駆動軸24L・24Rと直交する方向に嵌設されるピニオン軸25cと、該ピニオン軸25cに自転自在に支持されるピニオン25d・25dと、該ピニオン25d・25dと噛合し、前記駆動軸24L・24Rの端部に固定されるサイドギア25e・25eとから構成されている。
また、前記入力ギア25bには、モータ軸33に固定された出力ギア(33c)が噛合されている。そして、前記油圧モータ30のモータ軸33と、前記アクスルケース21に内装される二本の駆動軸24L・24Rとは、互いに平行配置されるとともに、前記モータ軸33に固定される出力ギア33cと、前記出力ギア33cに噛合する前記デフ装置25の入力ギア25bとは、それぞれスパーギアやヘリカルギアなどの平行ギア要素で構成されるものである。このように、駆動軸24L・24Rとモータ軸33とを互いに平行配置することによれば、モータ軸33の軸長とは関係なく、操向車輪駆動装置1全体の前後方向の幅を小さく構成することができるようになる。
(2)油圧モータ30に関する構成について説明する。
図2及び図4に示すごとく、アクスルケース21Rにおいて、前記デフ装置25の後方には、後側を開口部21dにより開放するモータ室21cが形設されており、該モータ室21cに油圧モータ30が配される構成としている。該モータ室21cは、アクスルケース21Rの後部壁面を後方に延設させた筒状突部21e内に形設されている。そして、図2に示すごとく、前記油圧モータ30は、前記アクスルケース21に固定される支持カバー31に支持され、前記支持カバー31には、前記ポート37c・37dを有するセンタセクション32が一体的に形設され、前記油圧モータ30の可動斜板35の両側に設けたトラニオン軸35a・35bは、一方(トラニオン軸35a)が前記アクスルケース21、他方(トラニオン軸35b)が前記支持カバー31に回転自在に支持される構成としている。
以下、各部の構成について詳述する。また、図2に示すごとく、前記モータ室21cは、油圧モータ30の支持カバー31により後方の開口部21dが閉じられて、モータ室21c内、及びアクスルケース21内が油密に構成される。この支持カバー31において、モータ室21c内側の左右二箇所には軸受支持部31a・31bが立設され、該軸受支持部31a・31bには軸受33a・33bが嵌設され、該軸受33a・33bにモータ軸33の両端が支持されている。また、支持カバー31において、前記軸受支持部31a・31bの間となる位置にはセンタセクション32が形設されており、該センタセクション32に貫通穴32aを設けて、該貫通穴32aに前記モータ軸33を貫通させている。前記センタセクション32には、図3に示すごとく、互いに分断される油路32c・32dが上下をずらして前後方向に形設されており、支持カバー31の後面には、該油路32c・32dに通じるポート37c・37dがそれぞれ嵌着されている。また、センタセクション32には、前記油路32c・32dとそれぞれ連通し、互いに分断される弓状の油路38c・38dが、前記貫通穴32aを間に挟むようにして形設されており、該油路38c・38dをセンタセクション32の右側壁面にて開口させることにより、互いに分断されるキドニーポートが形成されるようになっている。
また、図2に示すごとく、前記センタセクション32と軸受支持部31aとの間には、モータ軸33と同一軸上にシリンダブロック34が配されており、前記シリンダブロック34は、その回転摺動面をバルブプレート36を介してセンタセクション32に対向させている。このシリンダブロック34のシリンダ34a内と、センタセクション32の前記油路38c・38dとは、バルブプレート36を介して連通されている。また、前記シリンダ34a内には、ピストン39が摺動自在に配されている。また、前記シリンダブロック34は、モータ軸33に巻装されたスプリング34bにより、センタセクション32側へ付勢されている。また、シリンダブロック34と軸受支持部31aとの間には、モータ軸33と同一軸上に可動斜板35が配されており、該可動斜板35に設けた中間板35cに前記ピストン39の突出端部が当接されている。該可動斜板35は、前後両側に突設したトラニオン軸35a・35bを中心に傾倒して、前記ピストン39の可動ストロークを変更するようにしており、これにより油圧モータ30が可変容積型に構成されるようにしている。ここで、前側に突出されるトラニオン軸35aは、アクスルケース21Rの壁面に形設されたボス21aに対し挿入されて回転自在に支持される一方、後側に突出されるトラニオン軸35bは、支持カバー31に形設された貫通穴31fに挿入されて回転自在に支持されている。
また、図2に示すごとく、前記センタセクション32と軸受支持部31bとの間においては、モータ軸33に出力ギア33cが固定されている。該出力ギア33cは、前記デフ装置25の入力ギア25bと噛合しており、これにより、油圧モータの出力がデフ装置25に入力され、駆動軸24L・24Rが回転駆動されるようになっている。この出力ギア33cと、入力ギア25bの組合せにより、所望の減速比を得ることができるようになっている。
以上のように構成する油圧モータ30は、支持カバー31とともにアセンブリとして構成し、アクスルケース21Rに対し一体として仕組まれるものであり、仕組み性に優れた構成としている。この仕組み性の向上により、製作時間の短縮が図られる。また、油圧モータ30のアクスルケース21Rに対する位置決めは、前記トラニオン軸35aがボス21aに挿入されることにより行うことができ、位置決めが容易な構成としている。
(3)油圧モータ30の容積変更操作機構40について説明する。
図2、図4及び図5に示すごとく、油圧モータ30の容積変更操作機構40は、前記支持カバー31に枢支され、前記ハンドル14から操向車輪に至るまでの可動部(本実施例では車軸支持ユニット23L・23Rの一方)に連動連結されて回転操作される回転軸41と、前記可動斜板35のコントロールレバー42と、を具備し、前記回転軸41に設けたカム41aにより、前記コントロールレバー42が操作される構成としている。また、図5に示すごとく、前記油圧モータの容積変更操作機構40は、前記支持カバー31に枢支され、固定角度を変更自在とする偏心軸46と、前記偏心軸46と前記コントロールレバー42にそれぞれ係合するトルクバネ45と、を具備し、前記コントロールレバー42は、前記トルクバネ45により一側方向に回転するように付勢されている。以上の構成においては、前記カム41aの作用によりコントロールレバー42を介して可動斜板35を増速側に傾倒させる一方、前記トルクバネ45の作用によりコントロールレバー42を介して可動斜板35を減速側に傾倒させることにより、モータ軸33の出力の増速又は減速を行うようにしている。
また、図2に示すごとく、前記支持カバー31は、アクスルケース21において、車両の機体内方側に配される構成とすることにより、前進走行時での障害物との衝突に際し、前記容積変更操作機構40の損傷を防止できるようにしている。また、本実施例を採用する車両の構成においては、油圧モータ30のアクスルケース21Rからの膨らみとは反対側にタイロッドやパワステシリンダを振り分けるように配置するのが望ましい。一方、タイロッドやパワステシリンダを保護する目的で、これらタイロッド等をアクスルケース21Rに対して機体内方側へ配置する必要があれば、油圧モータ30はアクスルケース21Rに対して機体外方側へ向けられるものであり、この場合は、前記支持カバー31は、アクスルケース21において、車両の機体外方側に配する構成としてもよい。また、車両の機体内方側に、エンジンのオイルパンや、モアの昇降リンク機構などが存在し、スペース上の制約がある場合においても、支持カバー31を機体外方側に配することで、スペース上の制約を解消することができる。
以下、各部の構成について詳述する。図2及び図5に示すごとく、前記トラニオン軸35bの端部は支持カバー31の外側まで延出され、該端部にはコントロールレバー42のボス部42aが固設されている。該コントロールレバー42は、ボス部42aより右側に延設された第一アーム42bと、ボス部42aより左側に延設された第二アーム42cとから後面視略「へ」字状に構成される(図5参照)。また、支持カバー31において、トラニオン軸35bの右方には貫通穴31gが形設されており、該貫通穴31gには回転軸41が回転自在に支持されている。該回転軸41の後端部は、支持カバー31より後方へ突出されており、その上半分が切り欠かかれて軸断面視において半月状とするカム41aが形設されている。そして、該カム41aの上方に、前記第一アーム42bが配される位置関係としている。
また、図2及び図5に示すごとく、前記回転軸41の後端部におけるカム41aの前方には、回動アーム43の下部が固定されている。そして、該回動アーム43の上端には、リンク44が接続されており、該リンク44の動きによって回動アーム43が揺動し、回転軸41が回転するようになっている。前記リンク44は、ハンドル14から操向車輪に至るまでの可動部のうち、図1の構成では、車軸支持ユニット23L・23Rの一方を前記可動部としている。該リンク44は、車軸支持ユニット23L・23Rの一方の操作方向(内切れ/外切れ)・操舵角に応じて揺動するも、第一・第二アーム42b・42cはカム41aの作用により一方向にのみ揺動するものである。以上の構成により、前記油圧モータ30の可動斜板35の斜板角は、ハンドル14から操向車輪に至るまでの可動部と連動して、原位置から所定の角度まで変更されるようになっている。尚、回動アーム43には、ハンドル14の操作量を直接に入力する構成としたり、タイロッドの動きを入力させるように構成したものであってもよい。
以上の構成において、図5に示すごとく、操向車輪22L・22Rが回動し、リンク44が右方向Rに移動する場合には、回動アーム43が右回りに回動し、カム41aの左端部がコントロールレバー42の下面を押し上げるため、コントロールレバー42が全体として左回りに回動し、同じくトラニオン軸35bが左回りに回動される。同様に、リンク44が左方向Lに移動する場合には、回動アーム43が左回りに回動し、カム41aの右端部がコントロールレバー42の下面を押し上げるため、コントロールレバー42が全体として左回りに回動し、同じくトラニオン軸35bが左回りに回動される。このように、前記いずれの場合においても、このトラニオン軸35bの回動により、可動斜板35の斜板角が減少し、モータ軸33の回転が増速されるようになっている。そして、以上のように操向車輪22L・22Rが回動する場合には、モータ軸33の回転が増速されるため、前記デフ装置25を介して駆動軸24L・24Rが増速され、操向車輪22L・22Rの回転数が増加されるようになっている。
一方、図2及び図5に示すごとく、コントロールレバー42において、ボス部42aにはトルクバネ45が外環されており、該トルクバネ45の作用部となる両端部45a・45bは、互いに交差して第二アーム42cの方向に延出されている。そして、第二アーム42cの前面からは、係合ピン42dが突設されており、該係合ピン42dは、前記両端部45a・45bの間に挟まれるようになっている。また、後面視において、該係合ピン42dの左斜め下方には、偏心軸46が支持カバー31に対し螺挿され、その回転角度を調整自在とされている。該偏心軸46は、支持カバー31に螺挿された状態で、ロックナット47・47にて回転角度が規制される枢支部46bと、該枢支部46bの後端面に接合され、前記トルクバネ45の両端部45a・45bに挟まれる係合ピン46aから構成されている。
以上の構成において、前記操向車輪22L・22Rが回動されない場合においては、図5に示すごとく、コントロールレバー42が回動しようとしても、第二アーム42cの係合ピン42dがトルクバネ45の端部45a、又は端部45bに係合し、トルクバネ45の付勢力によって、コントロールレバー42の回動が規制され、可動斜板35の斜板角が既定角度、即ち、車両を直進とする場合の斜板角に維持される。このように、トルクバネ45によって、車両の直進時における操向車輪22L・22Rの回転数を決定するようにしている。また、上記の既定角度は、前記ロックナット47を緩めて偏心軸46を回転させ、係合ピン46aの軸心位置を変更することにより調整することができる。
これに対し、前記操向車輪22L・22Rが回動された場合において、上述したごとく、リンク44の移動により、コントロールレバー42が左回りに回動しようとする際には、係合ピン42dがトルクバネ45の端部45aと係合する一方、係合ピン46bがトルクバネ45の端部45bと係合するため、トルクバネ45には係合ピン42dの移動を規制する反力が生じ、コントロールレバー42を右回りに回動させようとすることになる。このように生じるトルクバネ45の反力により、コントロールレバー42を常時右回りに回動するように付勢し、可動斜板35の斜板角が上記既定角度に復帰されるようにしている。
以上のように、前記油圧モータ30の可動斜板35の斜板角は、前記車軸支持ユニット23L・23Rに支持される操向車輪22L・22Rの左右回動角に連動して変更されるものであり、操向車輪22L・22Rを前輪とする車両構成においては、前輪増速を行うようにして、旋回性能に優れた車両とすることができる。また、上記カム41aによる構成は、簡易な構成であるため低コストで製作することができ、さらに、機械式であることから動作の信頼性が高いものに構成される。
(4)車軸支持ユニット23L・23Rについて説明する。
図1に示すごとく、車軸支持ユニット23L・23Rは、左右一対に構成されて、アクスルケース21の左右端部に接合されるものである。図6により、右側の車軸支持ユニット23Rについて説明すると、該車軸支持ユニット23Rは右側のアクスルケース21Rの右端部に接合されるものであり、略「ヘ」字状に屈曲した伝動ケース23aと、該伝動ケース23aの下部にて外嵌固定された軸受51a・51bに内嵌固定される操舵ケース23bと、該操舵ケース23bの立設接合面に接合される車軸ケース23c等から構成されている。伝動ケース23aの屈曲部においては、前記駆動軸24Rの端部に形設されたベベルギア52aと、上下方向の伝動軸53の上側端部に軸着したベベルギア52bとが噛合されており、駆動軸24Rの駆動力が伝動軸53に伝達される。該伝動軸53は、伝動ケース23aの屈曲部に設けた軸受51c及び操舵ケース23bの底部に設けた軸受51dにて、それぞれ、ベベルギア52b・52cとともに回転自在に支持されている。また、操舵ケース23bの下部においては、伝動軸53の下側端部に軸着したベベルギア52cと、車軸54Rに軸着した車軸ギア52dとが噛合されており、伝動軸53の駆動力が車軸54Rに伝達され、該車軸54Rに固設された車輪ディスク55Rが回転駆動される。前記車軸ギア52dは、操舵ケース23b及び車軸ケース23cにそれぞれ嵌着された軸受51e・51fにより回転自在に支持され、該車軸ギア52dを介して前記車軸54Rが支持される構成としている。このように、右側の車軸支持ユニット23Rについては、油圧モータ30の回転による駆動軸24Rの駆動力が、伝動軸53から車軸54Rに伝達されるようになっている。また、左側の車軸支持ユニット23Lについても同様に、油圧モータ30の回転による駆動軸24Lの駆動力が伝動軸から前輪車軸に伝達されるようになっている。
そして、以上の構成においては、ベベルギア52aとベベルギア52bとの間における一段目の減速、ベベルギア52cと車軸ギア52dとの間における二段目の減速が行われるものであり、車軸支持ユニット23L・23Rのそれぞれにおいて、駆動軸24L・24Rの回転数が二段減速された上で操向車輪22L・22Rに伝達されるようになっている。このように、車軸支持ユニット23L・23Rに減速機構を内装することによれば、前記油圧モータ30の容積を小さく構成し、モータ軸33の出力回転数を高いものとした場合であっても、該減速機構の減速比によって操向車輪22L・22Rの回転数を所望の回転数に設定することが可能となる。そして、油圧モータ30の容積を小さく構成することによれば、油圧モータ30のコンパクト化を図ることができ、これに伴い、操向車輪駆動装置1全体としてのコンパクト化、軽量化を図ることができる。また、油圧モータ30の容積を小さくすることにより、モータ軸33を高速回転、かつ、低トルクで駆動することが可能となり、油圧源である油圧ポンプの負荷を小さいものとすることができる。
本実施例は、図1及び図7に示すごとく、アクスルケース21の左右両側に配される車軸支持ユニット23L・23Rにつき、上記実施例1とは異なる他の構成を適用するものである。図7に示すごとく、アクスルケース21Rの右端面には、上下のキングピン62a・62bを介して、回動ケース61が上下軸線まわりで回動自在に装着されている。該回動ケース61の外側開口にはケースカバー68が付設され、これらによって形成される空間69に遊星歯車機構64が内装される。そして、該遊星歯車機構64により前記油圧モータ30のモータ軸33の出力回転数を減速させることで、操向車輪22R(図1参照)を所望の回転数にて駆動するようにしている。該遊星歯車機構64は、回動ケース61に嵌着される軸受67a、及びキャリア66bに嵌着される軸受67bにて枢支される入力軸63aと、該入力軸63aの端部にスプライン結合されるサンギア66aと、回動ケース61に嵌着される軸受67c、及びケースカバーに嵌着される軸受67dに枢支されるキャリア66bと、該キャリア66bのプラネットシャフト66cに枢支されるプラネットギア66dと、前記キャリア66bを外環し、プラネットギア66dが噛合されるインターナルギア66eにより構成される。また、インターナルギア66eは、回動ケース61とケースカバー68に挟装される。また、該ケースカバー68の外側には、車輪ディスク65Rが配されており、該車輪ディスク65Rは、前記キャリア66bに固定される。以上のように空間69内に遊星歯車機構64を構成し、前記駆動軸24Rと入力軸63aとをユニバーサルジョイント63を介して連結することにより、駆動軸24Rの回転数が遊星歯車機構64により減速され、減速された回転数にて車輪ディスク65R(操向車輪22R(図1参照))が回転される。このように、遊星歯車機構64により減速機構を構成することによっても、上記の実施例1と同様に、油圧モータ30のコンパクト化を図ることができ、これに伴い、操向車輪駆動装置1全体としてのコンパクト化、軽量化を図ることができる。また、油圧モータ30の容積を小さくすることにより、モータ軸33を高速回転、かつ、低トルクで駆動することが可能となる。
本実施例は、図1及び図8に示すごとく、アクスルケース21に備えられる油圧モータ30につき、上記実施例1とは異なる他の構成を適用するものである。図8に示すごとく、本実施例における前記油圧モータ30は、前記アクスルケース21に固定される支持カバー71に支持され、前記アクスルケース21と支持カバー71の間には、圧油給排用のポート78aを有するセンタセクション72が介設され、前記油圧モータ30の可動斜板75の両側に設けたトラニオン軸75a・75bは、前記支持カバー75に回転自在に支持される構成とするものである。また、前記油圧モータ30のモータ軸73と、前記アクスルケース21に内装される二本の駆動軸24L・24Rとは、互いに直交配置されるとともに、前記モータ軸73に固定される出力ギア73cと、該出力ギア73cに噛合する前記デフ装置25の入力ギア25gとは、それぞれベベルギアで構成されるものである。この出力ギア73cと、入力ギア25gの組合せにより、所望の減速比を得ることができるようになっている。尚、図8において、図2と同一符号が付されるものについては機能・構成を同じくするものであり、説明は省略するものとする。
本実施例の油圧モータ30の構成においては、支持カバー71を二つのケース71a・71bから構成し、右側のケース71bの貫通穴71fにはトラニオン軸75bが貫装されて、コントロールレバー42等が配される一方、左側のケース71aの挿入穴71gにはトラニオン軸75aの軸端を挿入し、該ケース71bにてケース71aの開口を閉じ、これらケース71a・71bにてシリンダブロック74を内装するモータ室71cを形成している。また、トラニオン軸75a・75bと直行する方向にモータ軸73が配されており、該モータ軸73の後端は、ケース71aに嵌着された軸受73aに軸承される一方、前端はアクスルケース21Rのボス21hに嵌着されたカラー73bに枢支される。
また、本実施例において、センタセクション72は、支持カバー71とは別体に構成されるものであり、アクスルケース21Rとケース71aとの間に挟装される。そして、センタセクション72に設けた貫通穴72aに、前記モータ軸73が貫装されており、該モータ軸73に相対回転不能に取付けられたシリンダブロック74が、センタセクション72に貼設されたバルブプレート76に摺接される。また、可動斜板75により、シリンダブロック74のシリンダ74aに摺動自在に設けたピストン79の摺動範囲が変更可能とされ、該シリンダ74a内とセンタセクション72に設けた油路78c・78dとの間で作動油の給排が行われるようになっており、油圧モータ30が可変容積型に構成される。
また、以上の実施例3を採用する車両の構成においては、油圧モータ30のアクスルケース21Rからの膨らみとは反対側にタイロッドやパワステシリンダを振り分けるように配置するのが望ましい。一方、タイロッドやパワステシリンダを保護する目的で、これらタイロッド等をアクスルケース21Rに対して機体内方側へ配置する必要があれば、油圧モータ30はアクスルケース21Rに対して機体外方側へ向けられるものであり、この場合は、前記支持カバー31は、アクスルケース21において、車両の機体外方側に配する構成としてもよい。更に、油圧モータ30のモータ軸は、地面に対して水平方向に配する構成だけに限定するものではなく、地面に対して斜めに方向に配する構成としても構わない。
以上のように構成する油圧モータ30は、センタセクション72、モータ軸73、シリンダブロック74等からアセンブリとして構成し、アクスルケース21Rに対し一体として仕組まれるものであり、仕組み性に優れた構成としている。この仕組み性の向上により、製作時間の短縮が図られる。また、油圧モータ30のアクスルケース21Rに対する位置決めは、前記モータ軸73がボス21hに嵌着されたカラー73bに挿入されることにより行うことができ、位置決めが容易な構成としている。
本実施例は、図9及び図10に示すごとく、アクスルケース21に備えられる油圧モータ130、デフ装置125につき、上記の実施例とは異なる他の構成を適用するものである。即ち、前記油圧モータ130のシリンダブロック134の回転軸線は、前記駆動軸24L・24Rと同一軸上に配置されるとともに、前記シリンダブロック134は、前記デフ装置125の入力部、即ち、デフケース125aと直結される構成とするものである。
以下、各部の構成について詳述する。図9及び図10に示すごとく、アクスルケース121に形設される開口部121dは、支持カバー131にて閉じられる構成としている。また、図9に示すごとく、支持カバー131には、アクスルケース121の前壁121f方向に向ってセンタセクション132が一体的に形設されており、該センタセクション132の左方にはデフ装置125が配され、右方には油圧モータ130が配される構成となっている。また、前記センタセクション132には、駆動軸24Rを貫通させる貫通穴132cが形設されている。また、デフ装置の入力部となるデフケース125aより油圧モータ130方向へは、ボス部125zが延設されており、該ボス部125zの内側に前記駆動軸24Rが配されている。該ボス部125zは、前記貫通穴132cを貫通し、その右側端部の外側にて油圧モータ130のシリンダブロック134の軸穴134cとスプライン嵌合される。これにより、デフケース125aとシリンダブロック134とが一体的に回転するようになっている。なお、前記デフケース125aは、支持カバー131にボルト固定される支持ブロック131aに嵌設される軸受121aと、センタセクション132に嵌設される軸受121bに支持される。
また、前記センタセクション132には、互いに分断される油路132a・132bが上下に形設され、支持カバー131の後面には、該油路132a・132bに通じるポート133a・133bがそれぞれ嵌着されている。
前記シリンダブロック134においては、駆動軸24Rを中心として複数のシリンダ134a・134aが放射状に形設されており、該シリンダ134a・134aに、それぞれピストン139・139が摺動自在に配される。そして、該ピストン139・139の突出端は、可動斜板135に設けたスラストベアリング135aに当接されている。該可動斜板135は、前記支持カバー131に固定されるガイドブロック136の弓状ガイド136aに沿わせて揺動するものであり、所謂、クレイドル型に構成される。
該可動斜板135の後面側部には、二つの係合部135b・135bが突設されており、該係合部135b・135bの間には、回動アーム137aが挟装される。該回動アーム137aは、コントロールアーム軸137に固定されており、該コントロールアーム軸137が回動操作されることによって、可動斜板135の斜板角が変更されるようになっている。また、前記回動アーム137aは二股に構成され、もう一方の第二の回動アーム137bとともにコントロールアーム軸137を中心として回動するようになっている。第二の回動アーム137bには、係合ピン142dが突設される。また、支持カバー131には、偏心軸146が枢支されており、支持カバー131の内部へは、該偏心軸146の係合ピン146bが突出される。そして、該係合ピン146bと、前記係合ピン142dは、回動アーム137aのボス部137cに巻装されたトルクバネ145の両端部145a・145bに挟まれるようにしている。該両端部145a・145bは、前記ボス部137cから一度交差されて、係合ピン142d・146b側に延出される。なお、前記トルクバネ145は、油圧モータ130の容積を小さくする方向に付勢力を発生させる。以上の構成により、トルクバネ145の付勢力によって可動斜板135の斜板角が規定角度に保持されるようになっている。また、偏心軸146の回転操作によって、前記規定角度が変更できるようなっている。
また、前記コントロールアーム軸137につき、支持カバー131の外側において、コントロールアーム142のボス部142aが結合されており、該コントロールアーム142が揺動することによって、コントロールアーム軸137が回動操作され、前記可動斜板135の斜板角が変更される。そして、前記コントロールアーム142の先端側の上面は、支持カバー131に枢支される回転軸141のカム141aに対向されており、前記回転軸141が回動アーム143の揺動によって回転すると、前記カム141aがコントロールアーム142に作用して、コントロールアーム142が揺動される。また、前記回動アーム143は、図示せぬリンクを介してハンドルから操向車輪に至るまでの可動部に連結される。以上の構成により、ハンドルが操作された場合には、その操作量、即ち、操向車輪22L・22Rの左右回動角が回動アーム143に入力され、これにより、可動斜板135の斜板角が変更される。このように、回動アーム143や、コントロールアーム142等により容積変更操作機構140が形成されるものである。
以上の構成とする本実施例4によれば、前記ボス部125zをシリンダブロック134の軸穴134cに挿入・結合させるべく、シリンダブロック134の外径を大きく構成し、これにより油圧モータ130の容積増加を図り、該容積増加によって油圧的な減速を得ることができる。そして、この油圧的な減速により、油圧モータ130とデフ装置125の間にギアによる減速機構を設ける必要がなくなるため、該減速装置を備える従来の構成と比較して、部品点数の削減や、アクスルケース21における前後方向のコンパクト設計が可能となるものである。更には、シリンダブロック134の外径は、地上高を高くするためにあまり大きくしないよう配慮されるべきであり、その分の減速比は、アクスルケース端の車軸支持ユニットに備わる減速機構で補うことができるため、機動性の向上を図ることができる。また、前記シリンダブロック134の回転軸線と、前記駆動軸は同一軸上に配されるため、従来のモータ軸とデフ装置の回転軸が直交する構成と比較して、操向車輪駆動装置全体としてのコンパクト化を図ることができる。また、前記支持ブロック131a、ガイドブロック136は、油圧モータ130、デフ装置125等とともに支持カバー131に対して一体的に構成されるものであり、これらをまとめてアセンブリとして構成することができる。この構成は、図2に示されるごとく、デフ装置25をアクスルケース21側で支持する構成と比較した場合、アクスルケース21に軸受21b・21bの支持部を構成する必要がなく、アクスルケース21側の構造の簡易化、仕組み性の向上が図られるといった利点をも有する。
[参考例1]
本参考例は、図1に示すごとく、上述した構成の操向車輪駆動装置1とともに、車両100に備えられる固定車輪駆動装置10についての構成例であり、この固定車輪駆動装置10は、上述の操向車輪駆動装置1に対する油圧源としても機能して、車両100を四輪駆動車両に構成するものである。図1及び図11に示すごとく、該固定車輪駆動装置10においては、油圧ポンプ81と油圧モータ82とからHST80(Hydro−Static Transmission)が構成され、該HST80の油圧モータ82の出力が入力され、左右の駆動軸83L・83Rを差動的に駆動するデフ装置84と、油圧ポンプ81のポンプ軸81aの駆動が分岐入力されるPTO軸85とを備えている。
図1及び図11に示すごとく、前記油圧ポンプ81は、エンジン4によりポンプ軸81aが駆動されるものであり、可動斜板81bを備えて可変容積型に構成されている。該可動斜板81bは、変速レバー15(図1参照)により操作されて、斜板角が変更されるようになっている。また、ポンプ軸81aは、PTO軸85とギア86a・86bを介して連結されてPTO軸85を同期回転させるとともに、さらには、チャージポンプ16(図1参照)のポンプ軸としても機能する。また、前記油圧ポンプ81と油圧モータ82は、図12に示すごとくのセンタセクション87を介して流体接続されるものであり、油圧ポンプ81においては、ポンプ軸81aの回転によりキドニーポート87aより吸入した作動油を、キドニーポート87bから吐出し、油圧モータ82においては、前記キドニーポート87bと油路87cを介して連通されるキドニーポート87dから作動油が注入されて、モータ軸82aが回転駆動されるようになっている。そして、モータ軸82aを駆動した後の作動油は、キドニーポート87eより排出される。
また、図1及び図11に示すごとく、センタセクション87に貫設されるモータ軸82aの後端部に固設されたベベルギア82bは、中間軸93に固設された中継ギア93a・93bを介して、デフ装置84の入力ギア84bと連動連結されており、これにより、油圧モータ82の出力が、デフ装置84に入力されて、駆動軸83L・83Rが回転駆動されるようになっている。
また、図1に示すごとく、センタセクション87のポート87f・87gは、油圧モータ30側のポート37c・37dとそれぞれ油圧管88a・88bを介して接続されており、これにより、油圧ポンプ81と、前記操向車輪駆動装置1の油圧モータ30とが流体的に接続されて、油圧ポンプ81が油圧モータ30の油圧源として機能するようになっている。
そして、前記油圧管88a・88bは、コントロールバルブ89にて中継される構成としており、該コントロールバルブ89の操作により、油圧ポンプ81と油圧モータ30が流体的に接続、又は分断されるようになっている。以上の構成とすることで、コントロールバルブ89の操作により、駆動車輪92L・92Rのみを回転駆動する二輪駆動、又は、操向車輪22L・22Rをも回転駆動する四輪駆動のいずれかに切り替えることができ、路面状況、作業内容に応じて、駆動形態を自由に変更できる車両100を構成することができる。
[参考例2]
本参考例は、図13に示すごとく、四輪駆動に構成される車両100Aにおいて、操向車輪駆動装置1A、及び固定車輪駆動装置10Aに、それぞれ有段変速式(機械式)の副変速機構19・95を内装する構成とし、副変速レバー17によって両副変速機構19・95を同時に操作することで、車両100Aの走行速度を切替可能に構成するものである。また、図13に示すごとく、前記操向車輪駆動装置1Aにおいては、アクスルケース21Aに設けた開口部を閉じる支持カバー31Aに、デフ装置25Aを介して二本の駆動軸24L・24Rに連動連結される可変容積型の油圧モータ30Aと、前記副変速機構19を備える構成とする。また、図13に示すごとく、前記固定車輪駆動装置10Aにおいては、油圧ポンプ81Aと油圧モータ82AとからHST80A(Hydro−Static Transmission)が構成される。また、固定車輪駆動装置10Aには、デフ装置84Aを備え、該デフ装置84Aによって二本の駆動軸83L・83Rが差動連結されている。そして、固定車輪駆動装置10Aには、前記副変速機構95を備え、前記油圧モータ82Aの出力を、該副変速機構95を介してデフ装置84Aに入力する構成とする。
本参考例の構成によれば、操向車輪駆動装置1Aと、固定車輪駆動装置10Aに、それぞれ副変速機構19・95を備えることで、副変速レバー17の操作により走行速度の変更が可能な車両構成が実現される。また、操向車輪駆動装置1Aにおいては、副変速機構19は、支持カバー31Aとともにアセンブリとして構成し、アクスルケース21Rに対し一体として仕組まれるものであり、仕組み性に優れた構成が実現されることになる。
本発明の操向車輪駆動装置は、四輪駆動に構成する農用トラクタ、乗用芝刈機、建設機械等のあらゆる産業車両に適用可能である。
本発明にかかる操向車輪駆動装置を備えた車両の構成について示す図である。 操向車輪駆動装置の油圧モータ周辺の構成を示す平面断面図である。 図2におけるA−A線断面図である。 図2におけるB−B線断面図である。 斜板角の操作機構について示す図である。 実施例1の車軸支持ユニットの構成を示す後面断面図である。 実施例2の車軸支持ユニットの構成を示す後面断面図である。 実施例3の油圧モータの構成を示す平面断面図である。 実施例4の油圧モータの構成を示す平面断面図である。 図9におけるA−A線断面図である。 参考例1の固定車輪駆動装置の構成を示す平面断面図である。 参考例1の固定車輪駆動装置に備えるセンタセクションの構成を示す後面断面図である。 参考例2の副変速機構を備える車両の構成について示す図である。
符号の説明
1 操向車輪駆動装置
21 アクスルケース
23L 車軸支持ユニット
23R 車軸支持ユニット
24L 駆動軸
24R 駆動軸
25 デフ装置
30 油圧モータ

Claims (4)

  1. アクスルケース(21)に開口部(21d)を設け、該開口部(21d)が支持カバー(31)にて閉じられる構成とし、前記支持カバー(31)の内側には、デフ装置(25)を介して、左右の操向車輪(22L・22R)を駆動する二本の駆動軸(24L・24R)に連動連結され可変容積型の油圧モータ(30)が備えられ、前記支持カバー(31)の外側には、前記油圧モータ(30)の容積変更操作機構(40)と、圧油給排用のポート(37c・37d)が備えられ、該アクスルケース(21)以外の場所に配置され、エンジン(4)により駆動される油圧ポンプ(81)と、前記油圧モータ(30)、及び、操向車輪(22L・22R)以外の駆動車輪(92L・92R)を駆動する油圧モータ(82)を、前記油圧モータ(30)の支持カバー(31)に設けられた圧油給排用のポート(37c・37d)を介して流体的に直列接続し、該油圧ポンプ(81)を、該操向車輪(22L・22R)駆動用の油圧モータ(30)及び、前記駆動車輪(92L・92R)を駆動する油圧モータ(82)の油圧源として構成し、前記流体的に接続された回路上に、前記駆動車輪(92L・92R)のみを回転駆動する二輪駆動、又は、前記操向車輪(22L・22R)をも回転駆動する四輪駆動の、いずれかに切り替えるコントロールバルブ(89)を介装したことを特徴とする操向車輪駆動装置。
  2. 前記アクスルケース(21)の左右には車軸支持ユニット(23L・23R)が取り付けられ、前記車軸支持ユニット(23L・23R)には減速機構が内装されることを特徴とする請求項1に記載の操向車輪駆動装置。
  3. 前記操向車輪駆動装置(1)において、前記油圧モータ(30)は、前記アクスルケース(21)に固定される支持カバー(31)に支持され、前記支持カバー(31)には、前記圧油給排用のポート(37c・37d)を有するセンタセクション(32)が一体的に形設され、前記油圧モータ(30)の可動斜板(35)の両側に設けたトラニオン軸(35a・35b)は、一方が前記アクスルケース(21)、他方が前記支持カバー(31)に回転自在に支持されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の操向車輪駆動装置。
  4. 前記油圧モータ(30)のシリンダブロック(134)と、前記駆動軸(24L・24R)と、前記デフ装置(125)のボス部(125z)とを、同一軸線上に配置するとともに、前記シリンダブロック(134)が、前記デフ装置(125)のボス部(125z)を介して、該デフ装置(125)のデフケース(125a)と一体的に回転される構成とし、該デフ装置(125)の下流に減速機構を配置し、前記油圧モータ(30)の可動斜板(135)を回動させるコントロールアーム(142)を前記アクスルケース(121)の後面に配置し、前記操向車輪(22L・22R)の操向操作に対応して、該可動斜板(135)を回動制御させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の操向車輪駆動装置。
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