JP4234274B2 - ボタン穴かがりミシンの布押え装置 - Google Patents

ボタン穴かがりミシンの布押え装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、段部を有する被縫製物を確実に押圧することができるボタン穴かがりミシンの布押え装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ミシンは、被縫製物を押さえてその布を安定して縫製するための布押え装置を有する。
【0003】
図10は、従来のボタン穴かがりミシンの布押え装置の主な部分を示す図面である。図10に示すように、ボタン穴かがりミシン(図示略)の布押え装置には、押え腕9と、押え腕9の先端部9bに取り付けられた押え足103と、押え足103に取り付けられた布押え108とが備えられている。
また、布押え装置には、押え足103を介して布押え108が取り付けられた押え腕9を布送り板106とともに布送り方向に沿って移動させるための水平方向駆動手段101と、上記押え腕9の布押え108が取り付けられる先端部9bを、布を押さえるように下方に押圧するとともに、布をセットする際に布押え108を上方に上げる上下方向駆動手段109とが備えられている。
【0004】
上記押え腕9は支持端9aにおいて支持軸102により駆動手段101を構成する部材に回動自在に取り付けられている。押え腕9の先端部9bの側面には、段ねじ3により押え足103が段ねじ3を中心に鉛直面内で回動自在に支持されている。この押え足103は押え腕9から下方へ突出するように脚部103a、103aを有し、これらの脚部103a、103aの下方に図示しない球状ピンが固着され、また脚部103aの下端部と球状ピンとの間には板ばね104が挟まれた状態にて取り付けられており、さらに、この板ばね104に止めねじ105を介して布押え108が固定されている。
この布押え108は被縫製物を押さえるものであり、この布押え108は針の貫通孔を有している。
【0005】
上述の構成による従来のボタン穴かがりミシンの布押え装置では、布押え108を下降させて、この布押え108と布送り板106との間に、被縫製物を押圧把持した状態で、針を上下動することによりボタン穴かがり縫いを行う。
また、上述のように布押え108は、段ねじ3により前端部及び後端部が上下動するように回動移動する押え足103を介して押え腕9の先端部9bに固定され、さらに、押え足103に板ばね104を介して取り付けられているので、前後左右に揺動可能な状態となっている。
【0006】
以上のように布押え108が揺動自在となっていることにより、図11に示すように、被縫製物(布201、布202)のボタン穴かがり縫いを行う部分の近傍に布201、202が重ねられることによる段部があり、該段部の上段側に布押え108の一部が乗り上げた場合には、揺動自在な布押え108が斜めに傾くようになっている。これにより、布押え108の一部が段部の上段側に乗り上げても、布押え108が傾いて、ボタン穴かがり縫いが行われる被縫製物の下段側を押さえられるようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の布押え装置において、上述のように被縫製物に段部がある場合に、布押え108は、図11に示すように斜めに傾斜した状態で、被縫製物(布201、布202)を押さえているので、傾斜した布押え108の下方において、布201のA部(すなわち、段部の上段部の布押え108に強く接触した部分と、下段部の布押え108に強く接触した部分との間)を強く押圧把持することができない。そのため、ボタン穴かがり縫いをすると目飛びや糸切れなどが生じることがあった。
【0008】
そこで、本発明の目的は、段部を有する被縫製物であっても安定的かつ確実に押圧把持することができるとともに見栄えの良い被縫製物を縫製することができるボタン穴かがりミシンの押え装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決すべく請求項1記載の発明は、例えば、図1に示すように、
先端部が上下方向に移動自在な押え腕(9)と、該押え腕の先端部に押え足(例えば、第一の押え足2、第二の押え足13)を介して取り付けられた布押えとを備え、該布押えにボタン穴かがり縫いに際しての布送り方向に沿って長く形成され、かつ、ボタン穴かがり縫いに際して針が上下動するための貫通長孔が設けられたボタン穴かがりミシンの布押え装置において、
上記布押えが、上記貫通長孔の部分で該貫通長孔の長手方向に沿った布送り方向に対して前後に少なくとも二つの布押え分割体(例えば、第一の布押え8、第二の布押え28)に分割された構成とされ、かつ、上記布押え分割体が互いに相対的に上下動自在とされるとともに、上記分割体がそれぞれ独立して被縫製物を下方に押圧可能とされ、
上記布押えの前側の布押え分割体の後側部分(例えば、突出部8b、8c)と、後側の布押え分割体の前側部分(例えば、突出部28b、28c)とが、上記貫通長孔の部分で、左右に重複するように設けられていることを特徴としている。
【0010】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、上記布押え分割体が互いに相対的に上下動自在とされるとともに、上記分割体がそれぞれ独立して被縫製物を下方に押圧するため、ボタン穴かがり縫い位置の近傍に段部を有する被縫製物であっても、一方の布押え分割体が段部の上段部(段部の上側)を押圧し、他方の布押え分割体が段部の下段部(段部の下側で縫製が行われる部分)を別々に押圧することができ、または、一方の布押え分割体が段部の下段部を押圧し、他方の布押え分割体が段部の上段部を別々に押圧することができる。したがって、段部を有する被縫製物を段部に対応して確実に保持することができる。
布送り方向の前側の布押え分割体と、後側の布押え分割体とが左右に重複するように設けられているため、段部を有する被縫製物であっても、左右の重複部によって、段差のより近傍を押圧することができる。
例えば、前側の布押え分割体の前部が段部の上段部に乗り上げ、後側の布押え分割体が段部の下段部を押さえる状態となった場合に、段部の上段部と下段部との境目となる段差に対して、前側の布押え分割体と後側の布押え分割体との境目が離れていると、これらの間の部分(段部の下段部の段差の近傍の部分)が十分に布押えにより押さえられていない状態となる。しかし、上述のように、後側の布押え分割体の前部の一部が前側の布押え分割体と重複するように前方に突出していれば(すなわち、後側の布押え分割体の前部の一部が、前側の布押え分割体の後端より前に突出していれば)、後側の布押え分割体の前部の前方に突出した部分が、段部の下段部の段差の近傍の部分を押さえることができる。したがって、段部の近傍において、ボタン穴かがり縫いを行う場合に、布押えにより、より確実に被縫製物を強く押さえることができる。なお、被縫製物の段部が逆転する場合があるが、上述の記載において前と後とを入れ替えても良く、上述の作用効果は、前後を逆にした場合も同様である。
【0011】
なお、上記布押え分割体が互いに相対的に上下動自在とは、例えば、上記布押え分割体の一方の分割体が押え腕(もしくは押え足)側に固定されており、他方の分割体が押え腕(もしくは押え足)側に上下動自在に取り付けられていても良いし、又は、他方の分割体が押え腕側に固定され、一方の分割体が押え腕側に上下動自在に取り付けられても良いし、又は、すべての分割体が押え腕側に対して上下動自在に取り付けられていても良い。
【0012】
請求項2記載の発明は、例えば、図1に示すように、
先端部が上下方向に移動自在な押え腕(9)と、該押え腕の先端部に押え足(例えば、第一の押え足2、第二の押え足13)を介して取り付けられた布押えとを備え、該布押えにボタン穴かがり縫いに際しての布送り方向に沿って長く形成され、かつ、ボタン穴かがり縫いに際して針が上下動するための貫通長孔が設けられたボタン穴かがりミシンの布押え装置において、
上記布押えが、上記貫通長孔の部分で該貫通長孔の長手方向に沿った布送り方向に対して前後に少なくとも二つの布押え分割体(例えば、第一の布押え8、第二の布押え28)に分割された構成とされ、かつ、上記布押え分割体が互いに相対的に上下動自在とされるとともに、上記分割体がそれぞれ独立して被縫製物を下方に押圧可能とされ、
少なくとも二つの前記布押え分割体のうちの一方の布押え分割体(例えば、第二の布押え28)が他方の布押え分割体(例えば、第一の布押え8)に対して上下動自在とされるとともに、一方の布押え分割体が常時下方に付勢されていることを特徴としている。
【0014】
請求項3記載の発明は、
請求項記載のボタン穴かがりミシンの布押え装置であって、少なくとも二つの前記布押え分割体のうちの一方の布押え分割体(例えば、第二の布押え28)が他方の布押え分割体(例えば、第一の布押え8)に対して上下動自在とされるとともに、一方の布押え分割体が常時下方に付勢されていることを特徴としている。
【0015】
以上のように、請求項2、3記載の発明によれば、一方の布押え分割体を他方の布押え分割体に対して上下動自在とすることにより、二つの布押え分割体を、両方とも、押え腕もしくは押え足に対して上下動自在としなくとも、布押え分割体同士を互いに相対的に上下動自在とすることができる。すなわち、より簡単な構成で、布押え分割体同士を互いに相対的に上下動自在とすることができる。
また、他方の布押え分割体に対して上下動自在な一方の布押え分割体を常時下方に付勢された状態としているので、例えば、押え腕の動作により他方の布押え分割体が被縫製物の段部の上段部を下方に押圧した状態で、一方の布押え分割体が段部の下段部上に配置された場合に、下方に付勢され、かつ、一方の布押えに対して上下動自在な一方の布押え分割体が上述の付勢力により下方に移動して段部の下段部を下方に押圧することになる。
また、逆に、押え腕の動作により一方の布押え分割体が被縫製物の段部の上段部を下方に押圧した状態となり、他方の布押え分割体が段部の下段部上に配置された場合に、他方の布押えは、押え腕の動作に基づいて段部の下段部に当接するまで被縫製物の段部の下段部を押え、この際に、下方に付勢されるとともに、他方の布押えに対して上下動自在な一方の布押え分割体は、段部の上段部に乗り上げることで、他方の布押えより上の位置に止められた状態となり、この状態で、被縫製物の段部の上段部を押え腕の動作と上述の付勢力とにより押圧することになる。
これにより、上下動自在な一方の布押え分割体だけを常時下方に付勢された構成とするだけで、両方の布押え分割体がそれぞれ独立して被縫製物を押圧可能な構成とすることができる。従って、極めて簡単な構成で請求項1記載の構成と同様の優れた作用効果を奏することができる。
【0016】
請求項4記載の発明は、
請求項2または3記載のボタン穴かがりミシンの布押え装置であって、上記押え腕の先端部に一方の布押え分割体を上下動自在に設けるとともに、他方の布押え分割体を揺動自在に設けることを特徴としている。
【0017】
以上のように、請求項4記載の発明によれば、他方の布押え分割体が揺動自在に設けられているため、段部を有する被縫製物を押圧する際、他方の布押え分割体の一部が段部の上段部を押圧した場合に、布押え分割体が段部の上段部から下段部に傾斜して被縫製物の段部に合致してこの被縫製物を確実に押圧することができる。
したがって、他方の布押え分割体の一部が段部の上段部に乗り上げた状態となった場合に、他方の揺動自在な布押え分割体が斜めになって、段部の上段部と下段部とを押え、一方の上下動自在な分割体が下方に突出して被縫製物の段部の下段部側を押さえることになる。したがって、ボタン穴かがり縫いが行われる被縫製物の段部の下段部側が両方の布押え分割体により押さえられることになり、より確実に段部を有する被縫製物を押さえることができる。
【0018】
請求項5記載の発明は、
請求項2から4の何れか一項に記載のボタン穴かがりミシンの布押え装置であって、
被縫製物を押えた状態から上記布押えを上昇させる際に、他方の布押え分割体に対して上下動自在とされるとともに下方に付勢された一方の布押え分割体を、他方の分割体の高さ位置に対応させるように上昇させる上昇手段が備えられたことを特徴としている。
【0019】
以上のように、請求項5記載の発明によれば、押え腕の先端部を上昇させ、被縫製物を押圧状態から解除した際、布押え全体が上昇することにより、一方の布押え分割体が被縫製物を押圧した状態から上方に移動することになるが、この際に、上下動自在な一方の布押え分割体が下方に付勢されていることから、他方の布押え分割体に対して一方の布押え分割体が下方に突出した状態となってしまうのを上記上昇手段により防止することができる。すなわち、押え腕の先端部を上昇させ、被縫製物を押圧状態から解除した際に、下方に突出しようとする一方の布押え分割体が上記上昇手段により上昇させられるため、一方の布押え分割体が他方の布押えより下方に突出することがなくなる。
これにより、布押えを上昇させた際に、一方の布押え分割体が下方に突出して、被縫製物の交換等の作業の邪魔になるのを防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るボタン穴かがりミシンの布押え装置の実施の形態を図1から図9に基づいて説明する。なお、前述した従来のボタン穴かがりミシンの布押え装置と同一構成部分については同一の符号を付して説明の一部を省略する。
【0021】
図1から図4は、本発明に係るボタン穴かがりミシンの布押え装置の実施の一形態を示した図である。なお、図4は図1のZ−Z’断面の断面図である。また、図1、図2においては、図面の左方が本装置の前方とし、図面の右方が本装置の後方とする。
これらの図において、符号2は第一の押え足、8は第一の布押え、9は押え腕、10は上糸切り装置、12は押えローラ、13は第二の押え足、18は押え足ばね、19はレバー、21は引張ばね、22は押上カム板、28は第二の布押えである。
なお、押え腕9は、基本的に従来と同様の構成を有するものであり、図示しない、従来と同様の水平方向駆動手段(図示略)により布送り方向に沿って移動可能とされるとともに、従来と同様の上下方向駆動手段(押えローラ12及びローラ取付台27だけを図示)により、被縫製物を押さえるために下方に付勢され、かつ、被縫製物の交換等の際に上方に引き上げられるようになっている。
【0022】
そして、この例のミシンの布押え装置は、押え腕9と、該押え腕9に取り付けられる第一の押え足2を介して押え腕9に揺動自在に取り付けられる第一の布押え8と、第二の押え足13を介して押え腕9に上下動自在に取り付けられる第二の布押え28と、後述するように上下動自在で下方に付勢された第二の布押え28を上昇させる上昇手段となるレバー19、引張ばね21及び押上カム板22とを備えたものである。また、第一の布押え8と第二の布押え28とがいわゆるミシンの布押えとして機能する部分であり、第一の布押え8と第二の布押え28とが、それぞれ従来の一つの布押えを二つに分割した分割体となっている。
【0023】
ボタン穴かがりミシンの布押え装置の押え腕9は、従来と同様に、ボタン穴かがりミシン本体(図示略)に連結されており、押え腕9は連結部を中心に回動可能であり、これにより、押え腕9の先端部9bは上下動することが可能になる。
【0024】
そして、押え腕9の先端部9bは、ほぼ直方体形状をしており、先端部9bの一側面に第一の押え足2が配設されている。また、第一の押え足2の後方に隣接するように第二の押え足13が配設され、さらに、第二の押え足13の後方にレバー19が配設されている。そして、第一の押え足2には第一の布押え8が連結されており、第二の押え足13には第二の布押え28が連結されている。そして、第一の布押え8の上側には、周知の上糸切り装置10が備えられている。この上糸切り装置10は、可動刃(図示略)、固定刃(図示略)、糸寄せ部材(図示略)などから構成されており、被縫製物の縫製終了後、糸寄せ部材及び可動刃が回動して上糸を固定刃に案内し、可動刃の刃部と固定刃の刃部とにより上糸、芯紐等を切断するようになっている。
【0025】
また、押え腕9の先端部9bの上部側に押え腕9の延在方向に沿って溝部9cが延在するとともに、係合部材(図示略)が配設されており、この溝部9cに上述の上下方向駆動手段の一部である押えローラ12が当接しつつ、係合部材に係合している。押えローラ12はローラ取付台27を介して上下方向駆動手段の図示しない上下動する上下動部材に取り付けられており、上下動部材が下方に駆動した際、溝部9cに押えローラ12が上方から圧接し、この押えローラ12により押え腕9の先端部9bを下降させ、上下動部材が上方に駆動した際には、押えローラ12が係合部材に係合していることにより、押え腕9の先端部9bが上昇する。
【0026】
次に、第一の押え足2及び第一の布押え8について説明する。図1に示すように、第一の押え足2は段ねじ3を介して押え腕9に取り付けられており、押え腕9の延在方向に沿ったほぼ垂直な面内で回動自在である。また、押え腕9の側部に係合ねじ4が取り付けられており、この係合ねじ4は第一の押え足2の係合孔2aと遊びを有しつつ係合している。すなわち、この係合孔2aの径は係合ねじ4の径より大きくなっており、第一の押え足2は係合ねじ4と係合孔2aとが当接するまでの範囲内において揺動自在となっている。また、段ねじ3と係合孔2aとのほぼ中間部にコイルばね11が圧入され、コイルばね11の他端は押え腕9の側部の穴に嵌合されており、第一の押え足2に負荷がかかっていない場合に、第一の押え足2に取り付けられた第一の布押え8が水平になるようにされている。また、被縫製物上の段部等に第一の布押え8が乗り上げた状態で押え腕9の先端部9bが下げられた場合のように負荷がかかった場合には、図7に示すように、第一の布押え8が被縫製物の上面の形状に対応して前後に斜めになるようになっている。
【0027】
また、図1に示すように、第一の押え足2は押え腕9の先端部9bから下方に突出する二つの脚部2b、2bを有している。そして、図3に示すように、これら脚部2bのうちの前側の脚部2bに、取付ねじ5、5を介して第一の布押え8が取り付けられている。以上のように、第一の押え足2が揺動自在であり、第一の布押え8が第一の押え足2に取り付けられているため、第一の布押え8は揺動自在である。
【0028】
次に、第二の押え足13と第二の布押え28について説明する。図1に示すように、第一の押え足2の後方に隣接して、第二の押え足13が配設されている。この第二の押え足13は上下方向に長い長孔を有し、そして、第二の押え足13は案内板14を介して押え腕9に配設されている。この案内板14は第二の押え足13を上下方向に移動するためのガイドであり、案内板14は案内板止めねじ16により押え腕9に固定されている。また、第二の押え足13は案内板14と取付部材15との間に挟設されており、この取付部材15は取付部材止めねじ17、17により案内板14に固定されている。そして、取付部材15は、上下方向に長い凸部を有しており、前記凸部は押え足13の長孔に嵌挿されている。そして、取付部材15の凸部と第二の押え足13の長孔とが当接するまでの範囲内において、第二の押え足13は上下動可能である。また、第二の押え足13と取付部材15との間には押え足ばね18が介設されており、この押え足ばね18により、第二の押え足13が下方に付勢されている。
【0029】
そして、図4に示すように、第二の押え足13の下端は平面形状をしており、第二の押え足13の下端部に、取付ねじ24、24を介して第二の布押え28がほぼ水平状態に取り付けられている。
【0030】
次に、第二の押え足13を上昇する上昇手段について説明する。上昇手段はレバー19、カムフォロアー19c、引張ばね21、押上カム板22等から構成されている。そして、第二の押え足13の後方において、レバー19が押え腕9に設けられた案内板14に、段ねじ20により揺動自在に取り付けられている。このレバー19は一端に爪19bを有し、もう一端にローラなどのカムフォロアー19cが配設されている。そして、このレバー19は側部に突出する突出ピン19aを有し、この突出ピン19aに引張ばね21の一方の端部が係止されている。この引張ばね21のもう一方の端部は、案内板14の側方に突出する突出ピン14aに係止されている。この引張ばね21により、爪19bが下降しないようにしており、これにより、レバー19の初期の位置決めをしている。また、レバー19の爪19bは、第二の押え足13の側方に形成された切欠部13aに係止されている。すなわち、引張ばね21がレバー19を介して第二の押え足13を上方へ負荷している。なお、引張ばね21の負荷力は、押え足ばね18の負荷力より小さくなっており、押え足13は総合的に下方に付勢されていることになる。
【0031】
レバー19のほぼ上方に所定の距離を離して、押上カム板22がカム取付板23を介してミシン本体に固定されているとともに、押え腕9の先端部9bが上下方向駆動手段により上昇する際に、カムフォロアー19cが押上カム板22に当接するような位置にカムフォロアー19cが配設されている。すなわち、押上カム板22は固定節として、レバー19は従動節として、また、カムフォロアー19cは接触子として働くカム機構となっており、押え腕9が上昇した場合、カムフォロアー19cが押上カム板22に当接しつつ、押上カム板22の縁に沿って移動し、これにより、レバー19はカムフォロアー19cに従動する。そして、爪19bが第二の押え足13の切欠部13aに係止しているため、第二の押え足13が上昇する。これにより、押え足13が押え足ばね18により下方に付勢されていても、押え腕9の先端部9bの上昇に連動して、レバー19により第二の押え足13が上昇する。したがって、第二の布押え28を第一の布押え8の高さの位置に対応させるように上昇させることができる。なお、カムフォロアー19cは押上カム板22に当接後、押上カム板22の縁に沿って当接しつつ移動するため、回転可能であることが望ましい。
【0032】
次に、第一の布押え8と第二の布押え28の形状について詳細に説明する。第一の布押え8及び第二の布押え28は、下面がほぼ平坦に形成されている。なお、第一の布押え8はその下面に凹凸が連続して形成されている押え部8aを有しており、第二の布押え28も下面に凹凸が連続して形成されている押え部28aを有している。
また、図5に示すように、第一の布押え8は布送り方向に対して前側に、第二の布押え28は布送り方向に対して後側に位置している。
【0033】
また、第一の布押え8と第二の布押え28とをその使用状態となるように前後に近接して並べた状態、すなわち、一つの布押えとなるように配置した状態では、第一の布押え8から第二の布押え28に至るように、針が上下動するための空間となる貫通長孔が形成された状態となる。すなわち、前側の第一の布押え8には、後方側に向かって開放されたほぼ矩形状の切欠部が形成され、後側の第二の布押え28には、前方側に向かって開放されたほぼ矩形上切欠部が形成されている。そして、これら二つの切欠部を合わせることで、貫通長孔が形成されるようになっている。
【0034】
また、第一の布押え8は、後方に突出する突出部8bを左後方(切欠部の左側)に備え、後方に突出する突出部8c(切欠部の右側)を右後方に備える。なお、突出部8cの方が突出部8bより後方に突出している。また、第二の布押え28は前方に突出する突出部28bを左前方(切欠部の左側)に備え、前方に突出する突出部28cを右前方(切欠部の右側)に備えている。なお、突出部28bの方が突出部28cより前方に突出している。そして、第一の布押え8の突出部8bと第二の布押え28の突出部28bとが、貫通長孔の左側において左右に重複するように配置されている。また、第一の布押え8の突出部8cと第二の布押え28の突出部28cとが貫通長孔の右側で左右に重複するように配置されている。
【0035】
なお、上記の第一の布押え8と第二の布押え28との下方には布送り板(図示略)が配設されており、この布送り板と上記の布押え装置とにより被縫製物を挟持することができる。そして、貫通長孔の上方に布切りメス(図示略)が配設されており、布送り板と布押え装置とにより挟持された被縫製物に、布切りメスによりボタン穴を切り込むことができる。
【0036】
次に、上記の構成を有するボタン穴かがりミシンの布押え装置の動作について説明する。
ここで、まず、基本的な動作として被縫製物100が段部を有しない場合についての布押え装置の動作について説明する。
すなわち、押え腕9の先端部9bが下降することにより被縫製物100を押圧した際、第一の布押え8の下面(押え部8a)と第二の布押え28の下面(押え部28a)とが、平面状の被縫製物に当接することになるので、第一の布押え8に対して第二の布押え28が上下動可能となっていても、図1に示すように、第一の布押え8と第二の布押え28との下面が揃った状態で被縫製物を押さえることになる。これにより、第一及び第二の布押え8、28は、被縫製物100を押えローラ12の上方からの圧力により安定的に、かつ、確実に押圧把持することができる。
【0037】
次に、図6に示すように、被縫製物100が第一の布押え8側(前側)に段部を有する場合に、上記のボタン穴かがりの布押え装置の動作を説明する。なお、ここでは、上述のように揺動可能な第一の布押え8が揺動しないもの(例えば、第一の押え足2が押え腕9に剛結合されているものとする)として動作を説明する。
押え腕9の先端部9bが下降することにより、第一の布押え8が段部の上段部(段部の上側)を押圧する。この際、第二の布押え8が上下動自在、かつ、下方に付勢されているため、第二の布押え8は下方に突出して、被縫製物100の下段部を押圧することができる。すなわち、布押えが第一の布押え8と第二の布押え28とに分割しているとともに、第二の布押え28は上下動可能であり、かつ、押え足ばね18により常時下方に付勢しているため、第一の布押え8が段部の上段部を押圧した場合でも、第二の布押え28が下方に突出して段部の下段部を押圧することができる。これにより、被縫製物100を安定的に、確実に押圧把持することができる。
【0038】
また、図6に示すように、第一の布押え8が揺動しないものとすると、第一の布押え8の前部が段部の上段部に乗り上げた状態となった場合に、第一の布押え8の後部が段部の下段部上(段差の近傍上)に浮いた状態となってしまい、段差の近傍を押さえられない。しかし、第二の布押え28の前部の突出部28b(28c)が第一の布押え8の後部の突出部8b(8c)と左右に重複しているため、第二の布押え28の突出部28b(28c)が、段部の下段部の段差の近傍の部分を押さえることができる。したがって、段部の近傍において、ボタン穴かがり縫いを行う場合に、布押えにより、より確実に被縫製物を強く押さえることができる。
【0039】
次に、図7に示すように、図6に示された状況と同じ状況で、第一の布押え8を押え腕9に対して揺動自在に動けるものとした場合には、以下のように動作することになる。
すなわち、第一の布押え8が押え腕9に対して揺動自在に設けられているため、段部を有する被縫製物100を押圧する際、第一の布押え8の前部が段部の上段部を押圧した場合に、揺動自在な第一の布押え8が段部の下段側に下がるように傾斜して、被縫製物100の段部に合致してこの被縫製物100を確実に押圧することができる。
すなわち、第一の布押え8を揺動自在としなかった場合に、上述のように第一の布押え8の前部が上段部に乗り上げることで第一の布押え8の後部が被縫製物の下段部上に浮いた状態になってしまったのに対して、第一の布押え8を揺動自在とすることにより、第一の布押え8の後部が斜めに傾斜することで、第一の布押え8の後部が浮いた状態とならずに、被縫製物の下段側を押さえた状態となる。
したがって、第一の布押え8の一部が段部の上段部に乗り上げた状態となった場合に、第一の布押え8が斜めになって、段部の上段部と下段部とを押え、第二の布押え28が下方に突出して被縫製物100の下段部側を押さえることになる。これにより、ボタン穴かがり縫いが行われる被縫製物の下段部側を両方の布押え分割体(第一の布押え8及び第二の布押え28)により押さえられることになり、より確実に段部を有する被縫製物を押さえることができる。
【0040】
次に、図8に示すように、被縫製物100が第二の布押え28側(後側)に段部を有する場合の、布押え装置の動作を説明する。
押え腕9の先端部9bが下降することにより、第二の布押え28が被縫製物100の段部の上段部に当接する。この際、第二の布押え28は第一の布押え8(押え腕9)に対して上下動可能であるため、押え腕9をさらに下降することができる。そして、押え腕9をさらに下降することにより、第一の布押え8は被縫製物100の下段部を押圧することができる。また、第二の布押え28は下方に付勢されているため、被縫製物100の段部の上段部を押圧することができる。すなわち、布押えが第一の布押え8と第二の布押え28とに分割されており、第二の布押え28は上下動可能であり、かつ、常時下方に付勢しているため、第一の布押え8が下段部を押圧するとともに、第二の布押え28が上段部を押圧することができる。これにより、被縫製物100を安定的に、確実に押圧把持することができる。
【0041】
次に、図8に示すように、揺動しないものとされた第二の布押え28の後部から中央部にかけての部分が被縫製物の上段部を押圧した際に、第二の布押え28の前部が被縫製物の下段部上(段差の近傍上)に浮いた状態となってしまい、段差の近傍を押さえられない。しかし、第一の布押え8の突出部8b(8c)と第二の布押え28の突出部28b(28c)とが左右に重複するように設けられているため、第一の布押え8の突出部8c(8b)が段差近傍を押圧することができる。
【0042】
そして、以上の各動作のように被縫製物100を押圧保持して、被縫製物100にボタン穴かがり縫いを行うとともに、布切りメスによりボタン穴を切り込む。この際には、被縫製物100を第一の布押え8と第二の布押え28とにより確実に押圧しているため、縫製時に被縫製物100が浮き上がることがなくなり、これにより、目飛、糸切れが生じることがなくなる。
【0043】
そして、被縫製物100を縫製終了後、押え腕9の先端部9bを上昇させることにより被縫製物100の第一及び第二の布押え8、28による押圧を解除する。図9は、この際のレバー19等の作用を示したものである。押え腕9の先端部9bの上昇とともにレバー19が上昇する。このレバー19が上昇した際、レバー19の端部のカムフォロアー19cが押上カム板22に当接する。さらに、押え腕9の先端部9bを上昇するとカムフォロアー19cが押上カム板22の縁に沿って当接しつつ移動する。これにより、レバー19が従動し、レバー19の爪19bが上方に移動し、そして、この爪19bが係止している第二の押え足13を上昇させる。つまり、第二の押え足13は押え腕9の上昇量より多く上昇することになる。したがって、レバー19により第二の押え足13を上昇させるとともに、第二の布押え28が第一の布押え8の高さに対応する位置に上昇することができる。
すなわち、押え腕9の先端部を上昇させ、被縫製物100を押圧状態から解除した際、第一の布押え8と第二の布押え28とが上昇することにより、第一の布押え8が被縫製物を押圧した状態から上方に移動することになる。この際に、上下動自在な第二の布押え28が下方に付勢されていることから、第一の布押え8に対して第二の布押え28が下方に突出した状態となってしまうが、第二の布押え28が上記上昇手段により上昇させられるため、第二の布押え28が下方に突出することがなくなる。
これにより、第二の布押え28が下方に突出して、被縫製物の交換等の作業の邪魔になるのを防止することができる。
【0044】
このように、上記実施の形態のボタン穴かがりミシンの布押え装置によれば、布押えが第一の布押え8と第二の布押え28とに分割されているため、被縫製物の縫製を行う部分の近傍に段部がある場合に、被縫製物の段部の位置によらず、より安定的にかつ確実に被縫製物を押圧把持することができる。また、したがって、目飛、糸切れが生じることなくボタン穴かがり縫いを行うことができ、それゆえ、被縫製物の商品価値の低下を防ぐことができる。
【0045】
なお、以上の実施の形態例においては、第二の布押え28を上下動自在としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、第一の布押え8を上下動自在としても良く、第一の布押え8及び第二の布押え28の両方を上下動自在としても良い。しかし、上記の実施例のように、第二の布押え28だけを上下動自在にし、かつ、第二の布押え28を下方に付勢することにより、両方の布押えを上下動自在にした場合よりも、簡単な構成で段部を有する被縫製物の上段部と下段部とを別々に押圧することができる。
また、布押えを第一の布押え8と第二の布押え28とに二分割されているが、さらに三分割以上としても良い。
また、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論であり、上記の実施の形態例に限定されるものではない。
【0046】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明に係るボタン穴かがりミシンの布押え装置によれば、上記布押え分割体が互いに相対的に上下動自在とされるとともに、上記分割体がそれぞれ独立して被縫製物を下方に押圧するため、ボタン穴かがり縫い位置の近傍に段部を有する被縫製物であっても、一方の布押え分割体が段部の上段部(段部の上側)を押圧し、他方の布押え分割体が段部の下段部(段部の下側で縫製が行われる部分)を別々に押圧することができ、または、一方の布押え分割体が段部の下段部を押圧し、他方の布押え分割体が段部の上段部を別々に押圧することができる。したがって、段部を有する被縫製物を段部に対応して確実に保持することができる。これにより、穴かがり範囲の近くを確実に押圧することができ、目飛、糸切れが生じることがなくなり、それゆえ、被縫製物に見栄えの良いボタン穴かがり縫いを行うことができる。
【0047】
また、布送り方向の前側の布押え分割体と、後側の布押え分割体とが左右に重複するように設けられているため、段部を有する被縫製物であっても、左右の重複部によって、段差のより近傍を押圧することができる。
したがって、穴かがり範囲の近くを確実に押圧することができ、それゆえ、目飛、糸切れが生じることがなくなり、被縫製物に見栄えの良いボタン穴かがり縫いを行うことができる。
【0048】
また、請求項2、3記載の発明に係るボタン穴かがりミシンの布押え装置によれば、一方の布押え分割体を他方の布押え分割体に対して上下動自在とすることにより、二つの布押え分割体を、両方とも、押え腕もしくは押え足に対して上下動自在としなくとも、布押え分割体同士を互いに相対的に上下動自在とすることができる。すなわち、より簡単な構成で、布押え分割体同士を互いに相対的に上下動自在とすることができる。
また、上下動自在な一方の布押え分割体だけを常時下方に付勢された構成とするだけで、両方の布押え分割体がそれぞれ独立して被縫製物を押圧可能な構成とすることができる。従って、極めて簡単な構成で請求項1記載の構成と同様の優れた作用効果を奏することができる。
したがって、穴かがり範囲の近くを確実に押圧することができ、それゆえ、目飛、糸切れが生じることがなくなり、被縫製物に見栄えの良いボタン穴かがり縫いを行うことができる。
【0049】
また、請求項4記載の発明に係るボタン穴かがりミシンの布押え装置によれば、他方の布押え分割体が揺動自在に設けられていることにより、他方の布押え分割体が段部を有する被縫製物の上段部を押圧した場合に、布押え分割体が段部の上段部から下段部に傾斜して被縫製物の段部に合致してこの被縫製物を確実に押圧することができる。
これにより、穴がかり範囲の近くを確実に押圧することができ、それゆえ、目飛、糸切れが生じることがなくなり、被縫製物に見栄えの良いボタン穴かがり縫いを行うことができる。
【0050】
また、請求項5記載の発明に係るボタン穴かがりミシンの布押え装置によれば、押え腕を上げた際に、上下動自在でかつ下方に付勢された一方の布押え分割体が他方の布押え分割体に対して下方に突出した状態となってしまうのを上記上昇手段により防止することができる。
これにより、一方の布押え分割体が下方に突出して、被縫製物の交換等の作業の邪魔になるのを防止することができる。したがって、ボタン穴かがり縫いの生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としてのボタン穴かがりミシンの布押え装置を示した側面図である。
【図2】上記のボタン穴かがりミシンの布押え装置を示す要部平面図である。
【図3】上記のボタン穴かがりミシンの布押え装置を示す要部正面図である。
【図4】上記のボタン穴かがりミシンの布押え装置を示す要部断面図である。
【図5】上記のボタン穴かがりミシンの布押え装置の第一の布押え及び第二の布押えを示す平面図である。
【図6】上記のボタン穴かがりミシンの布押え装置の動作を説明するための布押え装置の要部側面図である。
【図7】上記のボタン穴かがりミシンの布押え装置の動作を説明するための布押え装置の要部側面図である。
【図8】上記のボタン穴かがりミシンの布押え装置の動作を説明するための布押え装置の要部側面図である。
【図9】上記のボタン穴かがりミシンの布押え装置の動作を説明するための布押え装置の要部側面図である。
【図10】従来の布押え装置の主要部を示した斜視図である。
【図11】上記の従来の布押え装置の動作を説明するための布押え装置の側面図である。
【符号の説明】
2 第一の押え足
8 第一の布押え(布押え分割体)
9 押え腕
13 第二の押え足
18 押え足ばね
19 レバー(上昇手段)
19c カムフォロアー(上昇手段)
21 引張ばね(上昇手段)
22 押上カム板(上昇手段)
28 第二の布押え(布押え分割体)

Claims (5)

  1. 先端部が上下方向に移動自在な押え腕と、該押え腕の先端部に押え足を介して取り付けられた布押えとを備え、該布押えにボタン穴かがり縫いに際しての布送り方向に沿って長く形成され、かつ、ボタン穴かがり縫いに際して針が上下動するための貫通長孔が設けられたボタン穴かがりミシンの布押え装置において、
    上記布押えが、上記貫通長孔の部分で該貫通長孔の長手方向に沿った布送り方向に対して前後に少なくとも二つの布押え分割体に分割された構成とされ、かつ、上記布押え分割体が互いに相対的に上下動自在とされるとともに、上記分割体がそれぞれ独立して被縫製物を下方に押圧可能とされ
    上記布押えの前側の布押え分割体の後側部分と、後側の布押え分割体の前側部分とが、上記貫通長孔の部分で、左右に重複するように設けられていることを特徴とするボタン穴かがりミシンの布押え装置。
  2. 先端部が上下方向に移動自在な押え腕と、該押え腕の先端部に押え足を介して取り付けられた布押えとを備え、該布押えにボタン穴かがり縫いに際しての布送り方向に沿って長く形成され、かつ、ボタン穴かがり縫いに際して針が上下動するための貫通長孔が設けられたボタン穴かがりミシンの布押え装置において、
    上記布押えが、上記貫通長孔の部分で該貫通長孔の長手方向に沿った布送り方向に対して前後に少なくとも二つの布押え分割体に分割された構成とされ、かつ、上記布押え分割体が互いに相対的に上下動自在とされるとともに、上記分割体がそれぞれ独立して被縫製物を下方に押圧可能とされ
    少なくとも二つの前記布押え分割体のうちの一方の布押え分割体が他方の布押え分割体に対して上下動自在とされるとともに、一方の布押え分割体が常時下方に付勢されていることを特徴とするボタン穴かがりミシンの布押え装置。
  3. 請求項記載のボタン穴かがりミシンの布押え装置において、少なくとも二つの前記布押え分割体のうちの一方の布押え分割体が他方の布押え分割体に対して上下動自在とされるとともに、一方の布押え分割体が常時下方に付勢されていることを特徴とするボタン穴かがりミシンの布押え装置。
  4. 請求項2または3記載のボタン穴かがりミシンの布押え装置において、上記押え腕の先端部に一方の布押え分割体を上下動自在に設けるとともに、他方の布押え分割体を揺動自在に設けることを特徴とするボタン穴かがりミシンの布押え装置。
  5. 請求項2から4の何れか一項に記載のボタン穴かがりミシンの布押え装置において、
    被縫製物を押えた状態から上記布押えを上昇させる際に、他方の布押え分割体に対して上下動自在とされるとともに下方に付勢された一方の布押え分割体を、他方の分割体の高さ位置に対応させるように上昇させる上昇手段が備えられたことを特徴とするボタン穴かがりミシンの布押え装置。
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