JP4233911B2 - 表紙部材 - Google Patents

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JP4233911B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、表紙部材に関し、特にたとえばパイプファイル等の表紙として用いるに好適な表紙部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のファイルの表紙は、たとえば、特許文献1にみられるように、比較的厚い芯材を構成するボール紙の表面に該ボール紙よりも広い面積を有する表面材を構成するポリプロピレン製シートを接着し、そのボール紙の外周縁に沿って該シートを折り曲げ、ボール紙の表面側より裏面側にむけて外に出た部分を折り曲げ接着し、さらにボール紙の裏面側に見返し紙を貼着した、いわゆるくるみ貼り表紙と称するものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−25764号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この芯材を構成するボール紙と表面材を構成するポリプロピレン製シートとを水溶性接着剤にて貼り合わせると、水溶性接着剤の水分が芯材に移ることにより、該芯材が一旦膨張し、その後、水溶性接着剤が除々に乾燥することにより、芯材が縮まる。したがって、この膨張・収縮が表紙部材の反りの発生要因となる。
【0005】
それゆえに、この発明の主たる目的は、表面材と芯材とを接着する接着剤の水分を外に抜くことができ、反ることの少ない、表紙部材を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1にかかる表紙部材は、合成樹脂シートからなる表面材と、合成樹脂シートからなる裏面材と、該表面材及び裏面材によってその表面が被覆される芯材とを備え、前記表面材及び裏面材は、接着剤により芯材に接着され、且つ、該接着剤の水分が抜けるように、接着剤により芯材に接着される部位に貫通孔が穿設され、前記表面材は、芯材の一方主面に接着される表面接着領域と前記芯材の端縁よりも外方に延びる延長部とを備える大きさを有する折曲可能なシートまたはフィルムからなり、前記表面材は、貫通孔が穿設された表面接着領域において、前記芯材の一方主面に重ねられ、且つ前記芯材の端縁よりも外に出た表面材の延長部は、貫通孔が穿設され、前記芯材の端縁において折り曲げられて芯材の他方主面に重ねられて、くるみ領域を形成され、前記裏面材は、芯材の他方主面に接着される裏面接着領域と前記表面材の延長部が芯材の裏面に接着されたくるみ領域に接着されるくるみ領域とを備える大きさを有するシートまたはフィルムからなり、表面材は、芯材の表面に接着される表面接着領域においては、貫通孔が、各孔の間隔を長く形成されおり、芯材をくるむくるみ領域においては、貫通孔が、各孔の間隔を短く形成されて、柔軟性を増して、芯材をくるみ易く、芯材に密に接着できるように形成され、裏面材は、芯材の裏面に接着される裏面接着領域においては、貫通孔が、各孔の間隔を長く形成されており、表面材の延長部が芯材をくるむくるみ領域に接着するくるみ領域においては、貫通孔が、各孔の間隔を短く形成され、柔軟性を増して、表面材の延長部に接着される部分及び該延長部と芯材の裏面との段差部分にも密に接着できるように形成され、前記裏面材は、表面材のくるみ領域及び芯材の他方主面を覆うように、接着されるとともに、表面材のくるみ領域と芯材の裏面との段差部分にも接着された、表紙部材である。
この発明の請求項2にかかる表紙部材は、前記芯材は、表紙部および背表紙部とほぼ同じ大きさを有する弾力性を有するシートまたはフィルムからなり、前記表面材は、芯材の上端縁および下端縁よりも外に出た表面材の延長部が、芯材の上端縁および下端縁近傍において折り曲げられて芯材の他方主面に重ねられ、且つ、芯材の左端縁および右端縁よりも外に出た表面材の延長部が、芯材の左端縁および右端縁近傍において折り曲げられて芯材の他方主面に重ねられて、接着され、前記裏面材は、芯材よりも若干小さく且つ表面材の延長部が芯材の裏面側に折り曲げられた部分を覆うことが可能な大きさを有する、長方形である、請求項1に記載の表紙部材である。
この発明の請求項3にかかる表紙部材は、前記貫通孔は、縦一直線状及び横一直線状に並び、且つ孔の間隔は等間隔になるように形成され、芯材に接着される側には、孔の周囲に環状の凹条が形成され、芯材に接着する接着剤が貫通孔からはみ出すことを防ぐように構成されている、請求項1または請求項2に記載の表紙部材である。
この発明の請求項4にかかる表紙部材は、表面材および裏面材は、ポリプロピレン製シートまたはフィルムからなる、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の表紙部材である。
この発明の請求項5にかかる表紙部材は、芯材は、紙またはポリプロピレン製シートまたはフィルムからなる、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の表紙部材である。
【0007】
〔発明の作用・効果〕
この発明によれば、表面材は、接着剤により芯材に接着されるが、該接着剤の水分が抜けるように、接着剤によって芯材に接着される部位に、貫通孔が穿設されているので、接着剤の水分が表面材の貫通孔より外部に抜け出て、接着剤を乾燥させることができ、そのために、表紙部材の反りを防止することができる。また、表面材に芯材を接着するとき、表面材と芯材との間に入り込んだ気泡が貫通孔より抜けるために、芯材の表面に表面材を密着させることができ、美麗な表紙部材を得ることができる。
更に、芯材としてポリプロピレン製シートのように接着剤の水分を吸収しない比較的薄い芯材を用いることができ、表紙部材にしなやかさを出すことができる。
そして、前記芯材は、表紙部および背表紙部とほぼ同じ大きさを有する弾力性を有するシートからなり、前記表面材は、芯材の一方主面に接着される表面接着領域と、前記芯材の端縁よりも外方に延びる延長部とを備える大きさを有する折曲可能なシートからなり、前記表面材は、貫通孔が穿設された表面接着領域において、前記芯材の一方主面に重ねられ、且つ前記芯材の端縁よりも外に出た表面材の延長部は、貫通孔が穿設され、前記芯材の端縁において折り曲げられて芯材の他方主面に重ねられた構成とすれば、表面材の延長部は、しなやかになることにより芯材を密にくるむことができる。
そして、前記芯材の他方主面は、裏面材によって被覆され、前記裏面材は、接着剤により芯材に接着され、且つ、該接着剤の水分が抜けるように、接着剤により芯材に接着される部位に貫通孔が穿設された構成とすれば、裏面材は、接着剤により芯材に接着されるが、該接着剤の水分が抜けるように、接着剤によって芯材に接着される部位に、貫通孔が穿設されているので、接着剤の水分が裏面材の貫通孔より外部に抜け出て、接着剤を乾燥させることができ、そのために、表紙部材の反りを防止することができる。また、芯材に裏面材を接着するとき、裏面材と芯材との間に入り込んだ気泡が貫通孔より抜けるために、芯材の表面に裏面材を密着させることができ、美麗な表紙部材を得ることができる。
【0008】
この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の一実施の形態である表紙部材の内面側の斜視図解図である。図2は、図1図示表紙部材の外面側の斜視図解図である。図3は、図1の線A−Aにおける断面図である。図4乃至図10は、図1図示表紙部材の製法を説明する斜視図解図である。
この表紙部材10は、表表紙部12aと裏表紙部12bとからなる表紙部12と、表表紙部12aと裏表紙部12bとの間において表表紙部12aと裏表紙部12bとを連結する背表紙部14とを備え、背表紙部14の内側表面には公知のパイプ綴じ具16が固定される。
【0010】
表紙部材10は、たとえば柔軟性を有するポリプロピレン製シートなどのような合成樹脂製シートからなる芯材20と、前記芯材20の表面に貼着され且つ裏面側に向けて折り曲げられ貼着されたシート、たとえばポリプロピレン製シートなどのような合成樹脂製シートからなる表面材30とを備える、いわゆるくるみ貼り表紙である。
なお、この明細書においては、シートには、シート、フィルム、シート状物およびフィルム状物を含んでいる。
【0011】
芯材20は、表紙部12および背表紙部14と合わせた大きさを備え、その厚さは、1mmないし1.5mmであり、比較的薄いしなやかさを有する合成樹脂製シートからなる。
表面材30は、前記芯材20の上端縁22aおよび下端縁22bよりも外方、すなわち、上下方向に芯材20の幅よりも長い幅を有して延び、且つ、前記芯材20の左端縁22cおよび右端縁22dよりも外方、すなわち、長手方向に芯材20の長さよりも若干長い幅を有して延びる大きさを有する、折曲可能な長方形のシート、たとえばポリプロピレン製シートからなる。
【0012】
前記表面材30は、前記芯材20の一方主面(表面)に積層され、たとえばエチレン酢酸ビニル共重合樹脂を主剤とする水性エマルジョン接着剤、澱粉系接着剤などのような水溶性接着剤により、接着されている。
【0013】
表面材30は、図1及び図3において示すように、芯材20の上端縁22aおよび下端縁22bよりも外に出た表面材30の延長部32aおよび延長部32b(芯材20をくるむくるみ領域)が、芯材20の上端縁22aおよび下端縁22b近傍において折り曲げられて芯材20の他方主面(裏面)に重ねられ、且つ、芯材20の左端縁22cおよび右端縁22dよりも外に出た表面材30の延長部32cおよび延長部32d(芯材20をくるむくるみ領域)が、芯材20の左端縁22cおよび右端縁22d近傍において折り曲げられて芯材20の他方主面(裏面)に重ねられ、水溶性接着剤により接着されている。
【0014】
そして、表面材30は、図2及び図3において示すように、接着剤により芯材20の表面に接着される接着領域34及び芯材20をくるむくるみ領域36において、表面材30を芯材20に接着するための水溶性接着剤の水分を飛ばすとともに、接着時に表面材30と芯材20との間にできる気泡を抜くために、その表面から裏面に達する直径約0.01mmないし1mmの貫通孔38が、適宜な間隔をおいて穿設されている。貫通孔38の直径は、より好ましくは0.1mmないし1mmである。貫通孔38は、レーザー加工、またはコロナ加工あるいはプラズマ加工により穿設されており、図3及び4において示すように、表面材30の芯材20に接着される側には、孔の周囲に環状の凹条が形成されており、表面材30を芯材20に接着する接着剤の貫通孔38からのはみ出しを防ぐように構成されている。
【0015】
貫通孔38は、縦一直線状及び横一直線状に並び、且つ孔の間隔は等間隔になるように形成されている。すなわち、縦の孔を直線的に結ぶ線と横の孔を直線的に結ぶ線によりマス目(方眼状)に形成されている。
また、芯材20の表面に接着される表面接着領域34においては、貫通孔38aは、比較的粗く、すなわち各孔の間隔は長く形成されおり、芯材20をくるむくるみ領域36(22a,22b,22c,22dをくるむとともに芯材20の裏面に接着される領域)においては、貫通孔38bは、比較的密に、すなわち各孔の間隔は短く形成されている。そのために、表面材30は、柔軟性が増して、芯材20をくるみ易く、芯材20に密に接着できる。
【0016】
この表紙部材10は、表面材30の延長部32aおよび延長部32bならびに延長部32cおよび延長部32dが芯材20の裏面側に折り曲げられた部分を覆うように、裏面(内側表面側)に裏面材40が貼着されている。
裏面材40は、芯材20よりも若干小さく且つ表面材30の延長部32aおよび延長部32bならびに延長部32cおよび延長部32dが芯材20の裏面側に折り曲げられた部分を覆うことが可能な大きさを有する、長方形のポリプロピレン製シートである。
【0017】
この裏面材40には、裏面材40を芯材20の裏面(内側面)に接着するための水溶性接着剤層の水分を飛ばすとともに、接着時に裏面材40と芯材20との間にできる気泡を抜くために、貫通孔42が穿設されている。
貫通孔42は、縦一直線状及び横一直線状に並び、且つ孔の間隔は等間隔になるように形成されている。すなわち、縦の孔を直線的に結ぶ線と横の孔を直線的に結ぶ線によりマス目(方眼状)に形成されている。
また、芯材20の裏面に接着される裏面接着領域44においては、貫通孔42aは、比較的粗く、すなわち各孔の間隔は長く形成されており、芯材20をくるむくるみ領域(表面材30の延長部32a,32b,32c,32dの芯材20の裏面に接着されたくるみ領域)に接着するくるみ領域46においては、貫通孔42bは、比較的密に、すなわち各孔の間隔は短く形成されている。そのために、面材40は、柔軟性が増して、表面材30のくるみ領域36に接着される部分及び該くるみ領域36と芯材20の裏面との段差部分にも密に接着できる。
【0018】
この表紙部材10は、背表紙部14の外側表面に、すなわち、パイプ綴じ具16が取り付けられた面とは反対側表面に、背見出し紙を取り付ける長方形の透明のポリプロピレンフィルムからなる背見出し固定材70が固定されている。背見出し固定材70は、背表紙部14の外側表面を覆い、表紙部12と背表紙部14との境界を跨いで表表紙部12aと裏表紙部12bの表面材30の表面に接合され、超音波により溶着されて、背ポケットを形成する(図2図示)。
【0019】
次に、主として、表紙部材10の製法について、図4ないし図10に基づいて、説明する。
まず、芯材20を準備する。
芯材20は、表紙部12を構成する表表紙部12aと裏表紙部12bおよび背表紙部14の幅および長さにほぼ一致する幅および長さを有するポリプロピレン製シート、たとえばその厚さ1mmないし1.5mmの方形板状体からなる(図4図示)。
芯材20は、表紙部領域24および背表紙部領域26とにわかれ、表紙部領域24は、背表紙部領域26の左側方に連設された表表紙部領域24aと背表紙部14の右側方に連設された裏表紙部領域24bとを備え、背表紙部領域26と表表紙部領域24aとは折り曲げ部28a(図4図示X−X線)によって区画され、背表紙部領域26と裏表紙部領域24bとは折り曲げ部28b(図4図示Y−Y線)によって区画されている。
【0020】
一方、表面材30を準備する。
表面材30は、前記芯材20の上端縁22aおよび下端縁22bよりも外方、すなわち、上下方向に芯材20の幅よりも長い幅を有して延び、且つ、前記芯材20の左端縁22cおよび右端縁22dよりも外方、すなわち、長手方向に芯材20の長さよりも若干長い幅を有して延びる大きさを有する、折曲可能な長方形シート、たとえばポリプロピレン製長方形シートからなる(図4図示)。
【0021】
そして、前記表面材30を前記芯材20の一方主面たる表面(外側表面)に重ね、接着剤により接着する(図5図示)。表面材30を芯材20に接着する接着剤としては、水溶性接着剤が用いられる。
表面材30は、前記芯材20の上端縁22aおよび下端縁22bよりも外方に延びた表面材30の延長部32aおよび延長部32bがほぼ同一の長さをもって芯材20の上端縁22aおよび下端縁22bよりも外方に延びた状態および前記芯材20の左端縁22cおよび右端縁22dよりも外方に延びた表面材30の延長部32cおよび延長部32dがほぼ同一の長さをもって芯材20の左端縁22cおよび芯材20の右端縁22dよりも外方に延びた状態において、接着領域34を芯材20の表面に載置し、接着する(図5図示)。
【0022】
そして、芯材20の上端縁22aおよび下端縁22bよりも外方に延びた表面材30の延長部32aおよび延長部32b(くるみ領域36)を芯材20の上端縁22aおよび下端縁22b近傍において芯材20の他方主面たる裏面(内側表面)側に折り曲げ、芯材20の裏面(内側表面)に重ねて接着するとともに、芯材20の左端縁22cおよび芯材20の右端縁22dよりも外方に延びた表面材30の延長部32cおよび延長部32d(くるみ領域36)を芯材20の左端縁22cおよび右端縁22d近傍において芯材20の裏面(内側表面)側に折り曲げ、芯材20の裏面(内側表面)に重ねて接着して芯材20をくるみ、表紙部材10を形成する(図6及び図7図示)。
【0023】
次に、図8に示すような裏面材40を準備する。裏面材40は、芯材20よりも若干小さく且つ表面材30の延長部32aおよび延長部32bならびに延長部32cおよび延長部32dが芯材20の裏面側に折り曲げられた部分を覆うことが可能な大きさを有する、芯材20と相似形の方形ポリプロピレン製シートである。
この裏面材40には、裏面材40を芯材20の裏面(内側表面)に接着するための水溶性接着剤層の水分を飛ばすための貫通孔42が穿設されている。
裏面材40は、表面材30の延長部32a及び延長部32b並びに延長部32c及び延長部32dが芯材20の裏面側に折り曲げられたくるみ領域36を覆うように、その裏面接着領域44を芯材20の裏面に接着し且つ表面材30のくるみ領域46の表面(内側表面側)に接着する。
【0024】
次に、表紙部12と背表紙部14との境界線上、すなわち、背表紙部14と表表紙部12aとの境界線上(表紙部材10の上端縁52aと表紙部材10の下端縁52bと交差する仮想線X−X線上)と、背表紙部14と裏表紙部12bとの境界線上(表紙部材10の上端縁52aと表紙部材10の下端縁52bと交差する仮想線Y−Y線上)において、芯材20の折り曲げを容易にするために、表面(外側表面)から裏面(内側表面)に向けて表紙部材10を凹ませるヒンジ加工を施す(図9図示)。
ヒンジ加工は、芯材20の折り曲げ部28a(芯材20の上端縁22aと芯材20の下端縁22bと交差する仮想線X−X線上)及び折り曲げ部28b(芯材20の上端縁22aと芯材20の下端縁22bと交差する仮想線Y−Y線上)において施されている。
【0025】
一方、パイプ綴じ具16を取付ける取付孔60を背表紙部14に穿設する。もっとも、前記ヒンジ加工と取付孔60を穿設する孔開け加工とを同時に行ってもよい。
【0026】
パイプ綴じ具16は綴じ具ベース16aに突設された円柱状カシメ部16bを取付孔60に嵌挿し、カシメ部16bの先端をカシメて、背表紙部14に取り付ける(図10図示)。
パイプ綴じ具16は、表紙部材10を構成する背表紙部14の内側表面に取り付ける。
【0027】
次に、背表紙部14の外側、すなわち、パイプ綴じ具16が取り付けられた面とは反対側に、背見出し紙を取り付ける長方形の透明のポリプロピレンフィルムからなる背見出し固定材70が固定される。背見出し固定材70は、第1の背表紙部14の外表面を覆い、表紙部12と背表紙部14との境界を跨いで表表紙部12aと裏表紙部12bの表面材30の表面に接合され、超音波により溶着されて、背ポケットが形成される(図2及び図10図示)。
【0028】
この発明は、前記実施の形態に限定されるものではない。前記実施の形態においては、芯材として合成樹脂シートを挙げたが、ボール紙であってもよい。芯材がボール紙によって形成されても、表面材および裏面材に穿設された貫通孔より、表面材および裏面材を芯材に接着する接着剤の水分が外部に抜け出て、接着剤を乾燥させることができ、そのために芯材が接着剤の水部を吸収することがない。そのために、芯材の反りによって表紙部材が反ることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態である表紙部材の内面側の斜視図解図である。
【図2】図1図示表紙部材の外面側の斜視図解図である。
【図3】図1の線A−Aにおける断面図である。
【図4】図1図示表紙部材の製法を説明する斜視図解図である。
【図5】図1図示表紙部材の製法を説明する斜視図解図である。
【図6】図1図示表紙部材の製法を説明する斜視図解図である。
【図7】図1図示表紙部材の製法を説明する斜視図解図である。
【図8】裏面材の斜視図解図である。
【図9】図1図示表紙部材の製法を説明する斜視図解図である。
【図10】図1図示表紙部材の製法を説明する斜視図解図である。
【符号の説明】
10 表紙部材
12 表紙部
12a 表表紙部
12b 裏表紙部
14 背表紙部
16 パイプ綴じ具
16a 綴じ具ベース
16b カシメ部
20 芯材
22a 芯材の上端縁
22b 芯材の下端縁
22c 芯材の左端縁
22d 芯材の右端縁
24 表紙部領域
24a 表表紙部領域
24b 裏表紙部領域
26 背表紙部領域
28a 28b 折り曲げ部
30 表面材
32a 32b 32c 32d 表面材の延長部
34 表面接着領域
36 くるみ領域
38,38a,38b 貫通孔
40 裏面材
42,42a,42b 貫通孔
44 裏面接着領域
46 くるみ領域
52a 表紙部材の上端縁
52b 表紙部材の下端縁
60 取付孔
70 背見出し固定材

Claims (5)

  1. 合成樹脂シートからなる表面材と、
    合成樹脂シートからなる裏面材と、
    該表面材及び裏面材によってその表面が被覆される芯材とを備え、
    前記表面材及び裏面材は、接着剤により芯材に接着され、且つ、該接着剤の水分が抜けるように、接着剤により芯材に接着される部位に貫通孔が穿設され、
    前記表面材は、芯材の一方主面に接着される表面接着領域と前記芯材の端縁よりも外方に延びる延長部とを備える大きさを有する折曲可能なシートまたはフィルムからなり、
    前記表面材は、貫通孔が穿設された表面接着領域において、前記芯材の一方主面に重ねられ、且つ前記芯材の端縁よりも外に出た表面材の延長部は、貫通孔が穿設され、前記芯材の端縁において折り曲げられて芯材の他方主面に重ねられて、くるみ領域を形成され、
    前記裏面材は、芯材の他方主面に接着される裏面接着領域と前記表面材の延長部が芯材の裏面に接着されたくるみ領域に接着されるくるみ領域とを備える大きさを有するシートまたはフィルムからなり、
    表面材は、芯材の表面に接着される表面接着領域においては、貫通孔が、各孔の間隔を長く形成されおり、芯材をくるむくるみ領域においては、貫通孔が、各孔の間隔を短く形成されて、柔軟性を増して、芯材をくるみ易く、芯材に密に接着できるように形成され、
    裏面材は、芯材の裏面に接着される裏面接着領域においては、貫通孔が、各孔の間隔を長く形成されており、表面材の延長部が芯材をくるむくるみ領域に接着するくるみ領域においては、貫通孔が、各孔の間隔を短く形成され、柔軟性を増して、表面材の延長部に接着される部分及び該延長部と芯材の裏面との段差部分にも密に接着できるように形成され、
    前記裏面材は、表面材のくるみ領域及び芯材の他方主面を覆うように、接着されるとともに、表面材のくるみ領域と芯材の裏面との段差部分にも接着された、表紙部材。
  2. 前記芯材は、表紙部および背表紙部とほぼ同じ大きさを有する弾力性を有するシートまたはフィルムからなり、
    前記表面材は、芯材の上端縁および下端縁よりも外に出た表面材の延長部が、芯材の上端縁および下端縁近傍において折り曲げられて芯材の他方主面に重ねられ、且つ、芯材の左端縁および右端縁よりも外に出た表面材の延長部が、芯材の左端縁および右端縁近傍において折り曲げられて芯材の他方主面に重ねられて、接着され、
    前記裏面材は、芯材よりも若干小さく且つ表面材の延長部が芯材の裏面側に折り曲げられた部分を覆うことが可能な大きさを有する、長方形である、請求項1に記載の表紙部材。
  3. 前記貫通孔は、縦一直線状及び横一直線状に並び、且つ孔の間隔は等間隔になるように形成され、
    芯材に接着される側には、孔の周囲に環状の凹条が形成され、芯材に接着する接着剤が貫通孔からはみ出すことを防ぐように構成されている、請求項1または請求項2に記載の表紙部材。
  4. 表面材および裏面材は、ポリプロピレン製シートまたはフィルムからなる、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の表紙部材。
  5. 芯材は、紙またはポリプロピレン製シートまたはフィルムからなる、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の表紙部材。
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