図1〜図26は、本発明の自動原稿搬送装置の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の自動原稿搬送装置の一実施例を適用した自動原稿搬送装置1の正面概略構成図である。
図1において、自動原稿搬送装置1は、筐体2内に、給紙機構3、給紙コロ4、搬送部5、排紙コロ6、両面爪7、スイッチバック爪8、スイッチバックコロ9、スイッチバック経路10、排紙経路11、排紙出口コロ12、原稿セットセンサ13、プルアウトセンサ14、レジストセンサ15、排紙入口センサ16、排紙出口センサ17及びスイッチバックセンサ18が収納配設されており、筐体2の下部にコンタクトガラス19が設けられている。また、自動原稿搬送装置1は、筐体2の上部に排紙トレイ(排紙台)20が形成され、排紙トレイ20の上方に原稿トレイ(原稿台)21が設けられている。
自動原稿搬送装置1は、電子写真方式の複写装置等の本体装置としての画像読取装置に搭載され、コンタクトガラス19の下方に、当該画像読取装置の画像読取部が配設されている。画像読取装置の画像読取部は、コンタクトガラス19上の原稿読取位置に搬送されてきた原稿に図示しない光源から読取光を照射して、原稿で反射された原稿の画情報を含む反射光を光電変換素子で光電変換することで、原稿の画像を読み取る。
自動原稿搬送装置1は、図2に示すように、回路ブロックで構成されており、上記原稿セットセンサ13(図2には図示せず)、プルアウトセンサ14、レジストセンサ15、排紙入口センサ16、排紙出口センサ17等を備えているとともに、CPU(Central Processing Unit )101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、エンジンI/O104、本体I/F105、呼出モータ106、給紙モータ107、搬送モータ108、排紙モータ109、スイッチバック爪ソレノイド110、両面爪ソレノイド111及び排紙クラッチ112等を備えていて、CPU101、ROM102、RAM103、エンジンI/O104及び本体I/F105は、バス113で接続されている。そして、本体I/F105には、画像読取装置本体の操作部201が接続されており、本体I/F105は、バス113を介して、操作部201の操作内容をCPU101に通知し、また、CPU101の収集した自動原稿搬送装置1の動作情報を必要に応じて操作部201に通知する。
エンジンI/O104に、図示しない原稿セットセンサ13及び上記プルアウトセンサ14から排紙クラッチ112までの各部が接続されていて、エンジンI/O104は、バス113を介して、これら各部とCPU101との間で情報の授受を行う。
自動原稿搬送装置1は、CPU101がROM102内のプログラムに基づいてRAM103をワークメモリとして利用しつつ自動原稿搬送装置1の各部を制御して、自動原稿搬送装置1としての処理を行うとともに、後述する搬送制御処理を実行する。
自動原稿搬送装置1は、原稿トレイ21上に複数枚の原稿が載置され、原稿トレイ21上に載置された原稿を原稿セットセンサ13が検出して、エンジンI/O104を介してCPU101に出力する。
給紙機構(原稿給紙手段)3は、ステッピングモータである呼出モータ106が正転することで、図3に両矢印で示すように、その原稿トレイ21側のローラ部が上下方向に移動し、給紙モータ107が正転することで、図4に示すように、給紙機構3が時計方向に回転し、給紙コロ4が反時計方向に回転することで、原稿トレイ21上にセットされた複数枚の原稿を上段の原稿から1枚ずつ分離して給紙する。また、給紙モータ107が反転することで、図5に示すように、給紙機構3が停止して、給紙コロ4のみが反時計方向に回転することで、原稿を搬送する。
プルアウトセンサ14は、給紙機構3により原稿トレイ21上から送り出された原稿を検出し、給紙コロ4は、給紙機構3により送り出された原稿をコンタクトガラス19と搬送部5との間に給紙する。
レジストセンサ15は、給紙コロ4によりコンタクトガラス19の原稿搬送方向手前に配設されており、コンタクトガラス19上に搬送される原稿を検出して、エンジンI/O104を介してCPU101に出力する。
CPU101は、このプルアウトセンサ14とレジストセンサ15を原稿長さ検出手段として、これらのセンサ14、15のオン/オフタイミングから原稿の長さを検出することができ、また、原稿待機位置として利用する。
搬送部5は、搬送モータ108が正転することで、図6に示すように、その駆動ローラ5aが反時計方向に回転して、搬送ベルト5bを反時計方向に回転させて、給紙コロ4により搬送ベルト5bとコンタクトガラス19との間に搬送されてきた原稿をコンタクトガラス19上の原稿読取位置に搬送して一旦停止させ、また、画像読取装置の画像読取部により原稿の読み取りが行われて、当該原稿の画像の読み取りが完了すると、排紙コロ6へ当該画像の読み取りの完了した原稿を搬送する。
また、搬送部5は、搬送モータ108が反転することで、図7に示すように、その駆動ローラ5aが時計方向に回転して、搬送ベルト5bを時計方向に回転させて、一旦読み取りの完了した両面原稿をスイッチバック経路10で表裏反転させた後に、再度コンタクトガラス19上の原稿読取位置に逆搬送する。
排紙入口センサ(排紙原稿検出手段)16は、排紙コロ6の手前に配設されており、搬送部5により排紙コロ6に搬送されてきた原稿を検出して、エンジンI/O104を介してCPU101に出力する。
スイッチバックセンサ18は、原稿片面排紙時に使用されるスイッチバック経路10に設けられ、スイッチバック経路10内の原稿の有無を検出する。
排紙コロ6は、搬送部5により搬送されてきた原稿を両面爪7へと搬送し、両面爪7は、図8に示すように、両面爪ソレノイド111のオン/オフでその傾きが変化して、原稿を排紙経路11を通して排紙出口コロ12で排紙トレイ20上に排出する排紙搬送経路と、スイッチバック爪8を介してスイッチバック経路10に搬送する反転搬送経路と、に切り換えて搬送させる。上記排紙コロ6、両面爪7、スイッチバック爪8及び排紙出口コロ12は、全体として排紙部として機能している。
スイッチバック爪8は、図9に示すように、スイッチバック爪ソレノイド110のオン/オフでその傾きが変化して、両面爪7でスイッチバック爪8方向に送られてきた原稿を再び反転させて、逆方向に回転する搬送部5によりコンタクトガラス19上の原稿読取位置に搬送させる方向に送り込む経路と、両面爪7でスイッチバック爪8方向に送られてきた原稿をスイッチバックコロ9でスイッチバック経路10に送り込み、また、スイッチバック経路10からスイッチバックコロ9で送り出される原稿を排紙経路11を通して排紙出口コロ12で排紙トレイ20上に排出する経路と、に切り換える。
スイッチバックコロ9は、排紙モータ109により回転駆動され、上述のように、正転と反転を行うことで、スイッチバック爪8で送り込まれてきた原稿を、スイッチバック経路10内に送り込み、また、スイッチバック経路10内の原稿を送り出す。上記スイッチバック爪8、スイッチバックコロ9及びスイッチバック経路10は、全体として、原稿反転手段として機能している。
排紙出口コロ12は、排紙モータ109により回転駆動され、排紙経路11に搬送されてきた原稿を、排紙トレイ20上に排出する。
排紙クラッチ112は、排紙モータ109により駆動制御されている排紙コロ6、スイッチバックコロ9及び排紙出口コロ12のうち、原稿搬送方向最上流の排紙コロ6の駆動をオン/オフする。すなわち、排紙コロ6、スイッチバックコロ9及び排紙出口コロ12は、排紙モータ109が正転すると、図10に示すように、全て反時計方向に回転し、排紙モータ109が反転すると、図11に示すように、排紙コロ6と排紙出口コロ12が反時計方向に回転し、スイッチバックコロ9が時計方向に回転する。そして、排紙モータ109が正転または反転するときに、排紙クラッチ112がオフであると、図12に示すように、排紙コロ6がフリーとなって、スイッチバックコロ9と排紙出口コロ12のみが、排紙モータ109の正転または反転に応じて回転する。
そして、本体操作部201は、図13に示すように、テンキー202、スタートキー203、モードキー204及びワンタッチキー205等の各種操作キーが設けられているとともに、各種LED及びLCD(Liquid Crystal Display)206等を備えており、本体操作部201は、本体装置である画像読取装置の各種動作モードの設定や各種動作指示操作が行われ、LCD206には、操作キーで入力された内容や本体装置からオペレータに通知する各種情報が表示される。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の自動原稿搬送装置1は、コンタクトガラス19上に複数枚並置させる場合の排紙入口センサ16の検出結果に基づいてジャムの発生を行うか否かを制御して、より多くの枚数の原稿をコンタクトガラス19以降の原稿搬送経路上に並置する。
すなわち、自動原稿搬送装置1は、上述のように、複写装置等の本体装置としての画像読取装置に組み付けられ、画像読取装置で自動原稿搬送装置1を利用して複数枚の原稿のコピー動作を行わせるには、利用者は、自動原稿搬送装置1の原稿トレイ21上に複数枚の原稿をセットし、原稿の片面のみを読み取る片面モード、原稿両面を読み取る両面読取モード、異なるサイズの原稿が混在する原稿混載モード等の必要なモード設定操作を画像読取装置の本体操作部201で行った後、本体操作部201のスタートキー203を押下する。
なお、以下の説明では、A4横サイズの3枚の原稿、以下、原稿Org1、Org2、org3の片面読取を行うものとして、図14から図19のフローチャート及び図21から図26の動作説明図に基づいて説明する。
自動原稿搬送装置1は、原稿トレイ21上に複数枚のA4横サイズの片面原稿がセットされると、当該原稿のセットを原稿セットセンサ13が検出し、必要な各種設定操作が画像読取装置の本体操作部201で行われ、スタートキー203が押下されると、図14に示すように、CPU101が、画像読取装置からの給排紙コマンドを受け付け(ステップS101)、給紙機構3と給紙コロ4により1枚目の原稿Org1の給紙を開始する(ステップS102)。
次に、CPU101は、給紙を開始した1枚目の原稿Org1をプルアウトセンサ14、レジストセンサ15、給紙モータ107及び搬送モータ108の回転数等で予め設定されているコンタクトガラス19上の原稿読取位置に搬送して、当該原稿読取位置で停止させ、画像読取装置に原稿停止を示す信号を送信して、画像読取装置で原稿読取位置の1枚目の原稿Org1の読み取りが開始されると、同時に、呼出モータ106及び給紙モータ107を駆動させて、図20に示すように、2枚目の原稿Org2の先出しを開始する(ステップS103)。
次に、CPU101は、1枚目の原稿Org1の読み取りが完了して、画像読取装置から給排紙コマンドを受信すると(ステップS104)、2枚目の原稿Org2を所定の原稿先出し位置まで搬送して停止させる先出しが完了するのを待って(ステップS104)、搬送部5と排紙コロ6により1枚目の原稿Org1の排紙動作を開始するとともに、2枚目の原稿Org2のコンタクトガラス19上の原稿読取位置への給紙動作を開始する(ステップS106)。
CPU101は、1枚目の原稿Org1が1枚置きサイズであるかチェックする(ステップS107)。いま、原稿Org1は、A4横サイズであり、1枚置きサイズではないので、CPU101は、2枚目の原稿Org2の原稿読取位置への給紙が完了するのを待ち(ステップS108)、排紙入口センサ16がオフするのを確認して(ステップS109)、1枚目の原稿Org1の排紙動作を中止する(ステップS110)。すなわち、1枚目の原稿Org1と2枚目の原稿Org2は、A4横サイズ(3枚置き原稿サイズ)であるため、2枚目の原稿Org2の給紙完了時点で、排紙入口センサ16がオンとなることはなく、ジャム検知を無効とするモードとして処理して、1枚目の原稿Org1の排紙動作を中止し、排紙入口未達によるジャムとはしない。
そして、CPU101は、1枚目の原稿Org1の排紙動作を中止すると、原稿停止信号を画像読取装置に送信して、図21に示すように、3枚目の原稿Org3の先出しを開始する(ステップS111)。画像読取装置は、原稿停止信号を受信すると、コンタクトガラス19上の原稿読取位置の2枚目の原稿Org2の読み取りを開始して、読み取りが完了すると、給排紙コマンドを自動原稿搬送装置1に送信する。
CPU101は、2枚目の原稿Org2の読み取りが完了して、画像読取装置から給排紙コマンドを受信すると(ステップS112)、3枚目の原稿Org3の先出し完了を確認して(ステップS113)、図15に示すように、1枚目と2枚目の原稿Org1、Org2の排紙を開始するとともに、給紙モータ107を回転駆動させて、3枚目の原稿Org3の給紙を開始させ(ステップS114)、1枚目の原稿Org1と2枚目の原稿Org2がともに3枚載せ原稿サイズであるかチェックする(ステップS115)。
いま、ステップS115で、1枚目と2枚目の原稿Org1、Org2は、ともにA4横サイズであり、3枚置き原稿サイズであるので、CPU101は、3枚目の原稿Org3が1枚載せ原稿サイズであるかチェックし(ステップS116)、いま、1枚目から3枚目までの原稿Org1〜Org3は全てA4横サイズであって、1枚載せ原稿サイズではないので、図22に示すように、排紙入口センサ16がオンとなるのを待って(ステップS117)、3枚目の原稿Org3が3枚載せ原稿サイズであるかチェックする(ステップS118)。いま、1枚目から3枚目までの原稿Org1〜Org3は全てA4横サイズであって、3枚載せ原稿サイズであるため、コンタクトガラス19以降の原稿搬送経路上に3枚の原稿を並置する原稿3枚置きモードとなり、CPU101は、排紙入口センサ16がオンしても、1枚目の原稿Org1と2枚目の原稿Org2の排紙動作を中止し、1枚目の原稿Org1が排紙入口センサ16にかかったまま停止した状態であっても、排紙入口滞留ジャムとはせず、正常な動作として取り扱う(ステップS119)。
そして、CPU101は、図23に示すように、3枚目の原稿Org3の原稿読取位置への給紙が完了すると(ステップS120)、画像読取装置から排紙コマンドを受信するのを待って(ステップS121)、図24から図26に示すように、1枚目の原稿Org1から3枚目の原稿Org3までの排紙を順次行い、処理を終了する(ステップS122)。
なお、ステップS116で、3枚目の原稿Org3が1枚載せ原稿サイズであると、CPU101は、ジャムが発生したと判断して、ジャム処理を行った後、処理を終了する(ステップS123)。
また、ステップS118で、3枚目の原稿Org3が3枚載せ原稿サイズでないときには、CPU101は、一定時間内に排紙入口センサ16がオフするかチェックし(ステップS124)、一定時間内に排紙入口センサ16がオフしないときには、ジャムが発生したと判断して、ジャム処理を行った後、処理を終了する(ステップS123)。
ステップS124で、一定時間内に排紙入口センサ16がオフすると、CPU101は、ジャムは発生していないと判断して、2枚目の原稿Org2の排紙動作を中止し(ステップS125)、3枚目の原稿Org3の原稿読取位置への給紙が完了すると(ステップS126)、画像読取装置からの排紙コマンドを受信するのを待って(ステップS127)、2枚目と3枚目の原稿Org2、Org3の排紙を行い、処理を終了する(ステップS128)。
上記ステップS115で、1枚目の原稿Org1と2枚目の原稿Org2がともに3枚載せ原稿サイズでないときには、CPU101は、図16に示すように、一定時間内に排紙入口センサ16がオンしたかチェックし(ステップS129)、一定時間内に排紙入口センサ16がオンしないときには、ジャムが発生したと判断して、ジャム処理を行った後、処理を終了する(ステップS130)。
ステップS129で、一定時間内に排紙入口センサ16がオンすると、CPU101は、一定時間内に排紙入口センサ16がオフするかチェックし(ステップS131)、一定時間内に排紙入口センサ16がオフしないときには、ジャムが発生したと判断して、ジャム処理を行った後、処理を終了する(ステップS130)。
ステップS131で、一定時間内に排紙入口センサ16がオフすると、CPU101は、ジャムが発生していないと判断して、2枚目の原稿Org2の排紙を中止し(ステップS132)、3枚目の原稿Org3が1枚載せ原稿サイズであるかチェックする(ステップS133)。
ステップS133で、3枚目の原稿Org3が1枚載せ原稿サイズであるときには、CPU101は、ジャムが発生したと判断して、ジャム処理を行った後、処理を終了する(ステップS130)。
ステップS133で、3枚目の原稿Org3が1枚載せ原稿サイズでないときには、CPU101は、ジャムが発生していないと判断して、画像読取装置から排紙コマンドを受信するのを待って(ステップS134)、1枚目の原稿Org1の排紙が完了するのを待って(ステップS135)、2枚目の原稿Org2と3枚目の原稿Org3の排紙を行い、処理を終了する(ステップS136)。
上記図14のステップS107で、1枚目の原稿Org1が1枚置き原稿サイズであると、CPU101は、図17に示すように、一定時間内に排紙入口センサ16がオンしたかチェックし(ステップS137)、一定時間内に排紙入口センサ16がオンしないときには、ジャムが発生したと判断して、ジャム処理を行った後、処理を終了する(ステップS138)。
ステップS137で、一定時間内に排紙入口センサ16がオンすると、CPU101は、一定時間内に排紙入口センサ16がオフするかチェックし(ステップS139)、一定時間内に排紙入口センサ16がオフしないときには、ジャムが発生したと判断して、ジャム処理を行った後、処理を終了する(ステップS138)。
ステップS139で、一定時間内に排紙入口センサ16がオフすると、CPU101は、ジャムが発生していないと判断して、2枚目の原稿Org2の給紙が完了するのを待って(ステップS140)、原稿停止信号を画像読取装置に送信して、3枚目の原稿Org3の先出しを開始する(ステップS141)。画像読取装置は、原稿停止信号を受信すると、コンタクトガラス19上の原稿読取位置の2枚目の原稿Org2の読み取りを開始して、読み取りが完了すると、給排紙コマンドを自動原稿搬送装置1に送信する。
CPU101は、2枚目の原稿Org2の読み取りが完了して、画像読取装置から給排紙コマンドを受信すると(ステップS142)、1枚目の原稿Org1の排紙と3枚目の原稿Org3の先出し完了を確認して(ステップS143)、図18に示すように、2枚目の原稿Org2の排紙を開始するとともに、3枚目の原稿Org3の給紙を開始し(ステップS144)、2枚目の原稿Org2が1枚置き原稿サイズであるかチェックする(ステップS145)。
ステップS145で、2枚目の原稿Org2が1枚置き原稿サイズでないときには、CPU101は、ジャムが発生していないと判断して、排紙入口センサ16がオンか否かチェックし(ステップS146)、排紙入口センサ16がオフのときには、3枚目の原稿Org3の給紙が完了したかチェックする(ステップS147)。ステップS147で、3枚目の原稿Org3の給紙が完了していないときには、CPU101は、ステップS146に戻って、再度、排紙入口センサ16がオンかチェックし(ステップS146)、排紙入口センサ16がオフであると、再度、3枚目の原稿Org3の給紙が完了したかチェックして(ステップS147)、排紙入口センサ16がオフのまま、ステップS147で、3枚目の原稿Org3の原稿読取位置への給紙が完了すると、2枚目の原稿Org2の排紙動作を中止して(ステップS148)、原稿停止信号を画像読取装置に送信する(ステップS149)。
画像読取装置は、原稿停止信号を受信すると、コンタクトガラス19上の原稿読取位置の3枚目の原稿Org3の読み取りを開始して、読み取りが完了すると、排紙コマンドを自動原稿搬送装置1に送信する。
CPU101は、原稿停止信号を画像読取装置に送信すると、画像読取装置から排紙コマンドを受信するのを待って(ステップS150)、2枚目の原稿Org2と3枚目の原稿Org3の排紙を行い、処理を終了する(ステップS151)。
上記ステップS146で、3枚目の原稿Org3の給紙が完了する前に、排紙入口センサ16がオンすると、CPU101は、一定時間内に排紙入口センサ16がオフするかチェックし(ステップS152)、一定時間内に排紙入口センサ16がオフしないときには、ジャムが発生したと判断して、ジャム処理を行った後、処理を終了する(ステップS153)。
ステップS152で、一定時間内に排紙入口センサ16がオフすると、CPU101は、ジャムは発生していないと判断して、3枚目の原稿Org3の原稿読取位置への給紙が完了するのを待って(ステップS154)、原稿停止信号を画像読取装置に送信する(ステップS155)。画像読取装置は、原稿停止信号を受信すると、コンタクトガラス19上の原稿読取位置の3枚目の原稿Org3の読み取りを開始して、読み取りが完了すると、排紙コマンドを自動原稿搬送装置1に送信する。
CPU101は、原稿停止信号を送信すると、画像読取装置からの排紙コマンドを受信すると(ステップS156)、2枚目の原稿Org2の排紙が完了するのを待って(ステップS157)、3枚目の原稿Org3の排紙を行い、処理を終了する(ステップS158)。
上記ステップS145で、2枚目の原稿Org2が1枚置き原稿サイズであるときには、CPU101は、図19に示すように、一定時間内に排紙入口センサ16がオンするかチェックし(ステップS159)、一定時間内に排紙入口センサ16がオンしないときには、ジャムが発生したと判断して、ジャム処理を行った後、処理を終了する(ステップS160)。
ステップS159で、一定時間内に排紙入口センサ16がオンすると、CPU101は、一定時間内に排紙入口センサ16がオフするかチェックし(ステップS161)、一定時間内に排紙入口センサ16がオフしないときには、ジャムが発生したと判断して、ジャム処理を行った後、処理を終了する(ステップS160)。
ステップS161で、一定時間内に排紙入口センサ16がオフすると、CPU101は、ジャムは発生していないと判断して、3枚目の原稿Org3の原稿読取位置への給紙が完了するのを待って(ステップS162)、原稿停止信号を画像読取装置に送信する(ステップS163)。画像読取装置は、原稿停止信号を受信すると、コンタクトガラス19上の原稿読取位置の3枚目の原稿Org3の読み取りを開始して、読み取りが完了すると、排紙コマンドを自動原稿搬送装置1に送信する。
CPU101は、原稿停止信号を送信した後、画像読取装置からの排紙コマンドを受信すると(ステップS164)、2枚目の原稿Org2の排紙が完了するのを待って(ステップS165)、3枚目の原稿Org3の排紙を行い、処理を終了する(ステップS166)。
このように、本実施例の自動原稿搬送装置1は、原稿台21上に載置された複数枚の原稿を給紙機構3で1枚ずつ分離してコンタクトガラス19上に給紙して、本体装置である画像読取装置が原稿読取位置の原稿を読み取った後、コンタクトガラス19上の原稿を搬送部5で排紙コロ6方向に搬送して、排紙コロ6で、搬送部5から搬送されてきた原稿を排紙トレイ20上に排出するとともに、コンタクトガラス19以降の原稿搬送路上に複数枚の原稿を所定の原稿間隔を空けて並置させ、排紙入口センサ16の検出結果に基づいて原稿ジャムの発生の有無を判定するに際して、原稿読取位置よりも原稿搬送方向上流側に配設されたプルアウトセンサ14とレジストセンサ15の検出する原稿長さ及びコンタクトガラス19以降の原稿搬送路上の並置原稿枚数に基づいて、原稿読取位置よりも原稿搬送方向下流側の排紙コロ6への入口に配設され原稿の有無を検知する排紙入口センサ16による原稿検出結果をジャム発生と判定するか否かを制御している。
したがって、排紙入口センサ16部分に原稿が停止している状態が正常であるかジャム発生等の異常であるかを適切に区別して、コンタクトガラス19上だけでなくコンタクトガラス19以降の原稿搬送路上にも原稿を並置させることができ、原稿読取効率を適切に向上させて、利用性を向上させることができる。
また、本実施例の自動原稿搬送装置1は、排紙入口センサ16の原稿検出結果を非ジャム発生とする場合、当該排紙入口センサ16が原稿を検出しても、当該原稿の排紙動作を行わない。
したがって、原稿排紙時間を短出させて、全原稿の読取に要する時間を短縮させることができ、原稿読取効率をより一層適切に向上させて、利用性をより一層向上させることができる。
さらに、本実施例の自動原稿搬送装置1は、排紙入口センサ16による原稿検出結果をジャム発生と判定するか否かの判定を、コンタクトガラス19上の原稿の排紙を開始する時点、または、原稿の原稿読取位置への給紙完了時点で行っている。
したがって、排紙入口センサ16に原稿が到達する前に排紙入口センサ16の原稿検出結果の取扱を決定して、不要なジャム検知を防止することができ、原稿読取効率をより一層適切に向上させて、利用性をより一層向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1・・・自動原稿搬送装置、2・・・筐体、3・・・給紙機構、4・・・給紙コロ、5・・・搬送部、6・・・排紙コロ、7・・・両面爪、8・・・スイッチバック爪、9・・・スイッチバックコロ、10・・・スイッチバック経路、11・・・排紙経路、12・・・排紙出口コロ、13・・・原稿セットセンサ、14・・・プルアウトセンサ、15・・・レジストセンサ、16・・・排紙入口センサ、17・・・排紙出口センサ、18・・・スイッチバックセンサ、19・・・コンタクトガラス、20・・・排紙トレイ、21・・・原稿トレイ、101・・・CPU、102・・・ROM、103・・・RAM、104・・・エンジンI/O、105・・・本体I/F、106・・・呼出モータ、107・・・給紙モータ、108・・・搬送モータ、109・・・排紙モータ、110・・・スイッチバック爪ソレノイド、111・・・両面爪ソレノイド、112・・・排紙クラッチ、113・・・バス、201・・・操作部。