JP4233223B2 - 弾球遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、打玉を遊技領域に打ち込んで遊技を行うパチンコ遊技機などに代表される弾球遊技機に関し、特に、遊技者の興趣を高めることができる弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のパチンコ遊技機には、複数種類の図柄を変動表示可能な表示装置が設けられている。この表示装置は、リールの表面に複数種類の図柄が描かれた機械式の回転ドラムや、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などの画像表示装置を用いて構成されている。遊技領域に打ち込まれた打玉が所定のゲートを通過すると、表示装置の変動表示が開始される。表示装置は縦方向又は横方向に分割された3つの表示領域を備えており、かかる図柄の変動表示は各表示領域においてそれぞれ行われる。表示領域が縦方向に分割された表示装置では、変動表示は、所定時間の経過後に、左、右、中の順に停止表示される。全ての表示領域において変動表示が停止され、その停止表示された図柄の組み合わせが、予め定められた所定の組み合わせの一つと一致する場合には、所定の遊技価値が生ずる。ここでいう所定の遊技価値とは、遊技領域に設けられた特定入賞口などの入賞口が、打玉が入賞しやすいように開放されることをいう。
【0003】
このため遊技者は、図柄の変動表示が開始されると、停止表示される図柄の組み合わせが所定の遊技価値を生ずるような組み合わせとなることを期待しつつ遊技を行うのである。具体的には、変動表示が開始された後に、左と右の表示領域の図柄が所定の遊技価値が付与される図柄の組み合わせの一部を構成して停止表示され、中央の表示領域の図柄が未だ変動表示されている状態では、その中央の表示領域に停止される図柄によって所定の遊技価値が生じ得るので、遊技者は、最後に停止表示される中央の表示の様子を期待しながら注視するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図柄の変動表示は、各表示領域において所定の図柄が順に移動するという単調なものであり、遊技者の興趣を十分に高めることができないという問題点があった。また、この単調な図柄の変動表示は、左右の表示領域の図柄が所定の遊技価値が付与される図柄の組み合わせの一部を構成して停止表示され、中央の図柄のみが変動表示されている状態、即ち、遊技者が最も期待感を募らせる重要な局面においても同様に行われているので、遊技者の興趣を高める機会を逃してしまう。その結果、遊技者の興趣を高めることができないという問題点があった。
【0005】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、好結果を期待しつつ遊技を楽しむ遊技者の興趣を高めることができる弾球遊技機を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1記載の弾球遊技機は、識別情報を表示する表示装置と、その表示装置の表示領域に複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、その変動表示手段による識別情報の変動表示を停止して、前記表示領域に識別情報を停止表示させる停止表示手段とを備え、その停止表示手段により予め定められた識別情報が停止表示された場合に所定の遊技価値が付与されるものであり、前記変動表示手段による識別情報の変動表示が開始された後、その変動表示が前記停止表示手段により停止表示されるまでの間にカウントが開始され、その後にカウントが終了するまでの残り時間を常時表示する常時表示部と、その常時表示部とは別に、その常時表示部に常時表示される残り時間が前記識別情報の変動表示に重ねて表示される表示部であって前記常時表示部にて前記残り時間が常時表示されている間に消えている時間が設けられた点滅表示部とを備えている。
【0007】
【0008】
請求項2記載の弾球遊技機は、請求項1記載の弾球遊技機において、前記点滅表示部には、前記常時表示部に対して、大きな文字が前記表示装置の中央部側に表示される。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。本実施例では、弾球遊技機としてパチンコ遊技機を用いて説明する。図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。遊技盤1の周囲には、打玉が入賞することにより5個から15個の遊技球が払い出される複数の普通入賞口2が設けられている。また、遊技盤1の中央には、複数種類の図柄などを表示する液晶(LCD)ディスプレイ3が設けられている。このLCDディスプレイ3の表示画面は縦方向に3分割されており、3分割された各表示領域31a,31b,31cにおいて、それぞれ図柄の変動表示が行われる(図3(a)参照)。
【0012】
LCDディスプレイ3の下方には、図柄作動ゲート4が設けられている。この図柄作動ゲート4を打玉が通過することにより、LCDディスプレイ3の変動表示が開始される。図柄作動ゲート4の下方には、特定入賞口5が設けられている。この特定入賞口5は、LCDディスプレイ3の変動表示後(停止表示)の図柄の組み合わせが予め定められた組み合わせの1つと一致する場合に、打玉が入賞しやすいように所定時間開放される入賞口である。よって、遊技者は、この特定入賞口5が開放されることを期待しつつ、弾球遊技を行うのである。即ち、LCDディスプレイ3の変動表示が開始された場合には、変動後の図柄の組み合わせが所定の組み合わせになることを期待しつつ、弾球遊技が行われる。
【0013】
図2は、パチンコ遊技機の制御部とその表示装置の電気的構成を示したブロック図である。パチンコ遊技機の制御部Cは、演算装置であるCPU11と、そのCPU11により実行される制御プログラムを記憶したROM12と、図5の図柄変動処理で使用されるサイクル移行タイマや図柄の変動スピードなどを記憶するRAM13とを備えている。これらのCPU11、ROM12、RAM13は、バスライン14を介して互いに接続されている。バスライン14は、また、入出力ポート15にも接続されており、この入出力ポート15は表示装置Dや他の入出力装置16と接続されている。即ち、制御部Cは、この入出力ポート15を介して、表示装置Dや他の入出力装置16へ動作コマンドを送り、それら各装置を制御するのである。
【0014】
表示装置Dは、CPU21と、プログラムROM22と、ワークRAM23と、ビデオRAM24と、キャラクタROM25と、画像コントローラ26と、入出力ポート27と、LCDディスプレイ3とを備えている。表示装置DのCPU21は、制御部Cから出力される動作コマンドに応じて、LCDディスプレイ3の表示制御を行うものであり、プログラムROM22には、このCPU21により実行されるプログラムが記憶されている。ワークRAM23は、CPU21によるプログラムの実行時に使用されるワークデータが記憶されるメモリである。
【0015】
ビデオRAM24は、LCDディスプレイ3に表示されるデータが記憶されるメモリであり、このビデオRAM24の内容を書き換えることにより、LCDディスプレイ3の表示内容が変更される。各表示領域31a,31b,31cにおける図柄の変動表示は、ビデオRAM24の内容が書き換えられることにより、行われている。キャラクタROM25は、LCDディスプレイ3に表示される図柄などのキャラクタデータを記憶するメモリである。画像コントローラ26は、CPU21、ビデオRAM24、入出力ポート27のそれぞれタイミングを調整してデータの読み書きを介在するとともに、ビデオRAM24に記憶される表示データをキャラクタROM25を参照して所定のタイミングでLCDディスプレイ3に表示させるものである。
【0016】
図3には、LCDディスプレイ3の表示状態の一例が図示されている。この図3を参照して、LCDディスプレイ3の表示の様子を説明する。LCDディスプレイ3は、縦方向に3分割された3つの表示領域31a,31b,31cを備えている。図3(a)は、その3つの表示領域のうち、左右の表示領域31a,31cの変動表示が停止され、残りの中央の表示領域31bの変動表示のみが行われている状態を図示している。変動表示は、表示領域の左31a、右31c、中央31bの順に開始され、同様の順で停止される。よって、図3(a)に図示するように、中央の表示領域3bの変動表示が最後に停止されるのである。
【0017】
変動表示が停止された各表示領域31a,31b,31cには、縦方向に上中下の配列で3つの図柄が表示される。図3(a)の左右の表示領域31a,31cの上下に停止表示された図柄32,34は当たり図柄である。この当たり図柄32,34の同種類のものが、横方向または斜め方向の当たりライン上に3つ揃うと、所定の遊技価値が付与される特別遊技状態(大当たり)となり、特定入賞口5が開放される。一方、図3(a)の左右の表示領域31a,31cの中央に停止表示された図柄33はハズレ図柄であるので、例え、このハズレ図柄33が当たりライン上に3つ揃ったとしても大当たりにはならない。
【0018】
図3(a)のように、中央の表示領域31bの変動表示が行われている状態で、当たり図柄32,34が左右の表示領域31a,31cにおいて、いずれかの当たりライン上に2図柄揃うとリーチ状態となる。即ち、このリーチ状態とは、残りの中央の表示領域31bの表示結果により、大当たりとなり得る状態である。図3(a)では、右斜め下方向、左斜め下方向の2つの当たりライン上でリーチ状態となっている。このリーチ状態の現出により、遊技者の期待感は高められる。本実施例では、このリーチ状態が現出された場合には、図3(b)及び図3(c)に図示するように、中央31bの変動表示が停止されるまで、その残時間を示す時計35をLCDディスプレイ3に表示して、遊技者の興趣を高めるようにしている。
【0019】
リーチ状態で表示される時計35は、中央の表示領域31bの変動表示が終了する9秒前にLCDディスプレイ3の下方へ表示され(図3(b))、その後、4秒間かけて、図3(c)に図示されるLCDディスプレイ3の中央やや上部の位置まで移動表示される。時計35は、中央31bの変動表示が停止されるまでの時間を100分の1秒単位でカウントダウンして表示する第1カウント部35aと、1秒単位でカウントダウンして表示する第2カウント部35bとを備えている。第1カウント部35aは時計35内に常時表示されており、一方、第2カウント部35bは、時計内35であって、中央の表示領域31bにおける中段の変動表示と同じ位置に重ねて、カウントダウンに従って点滅表示される。遊技者は、中央の表示領域31bにおける中段の変動表示と、その変動表示が停止されるまでのカウントダウンの表示を注視するが、両者は重ねて表示されるので、両者を容易に見ることができる。しかも、第2カウント部35bの表示は点滅表示であるので、図柄の変動表示を見難くすることがない。第2カウント部35bが点滅表示されると、そのカウントダウン表示が消えている時間が生じるが、第1カウント部35aのカウントダウン表示は、常時表示されているので、第2カウント部35bのカウントダウン表示が消えている場合にも、変動表示が停止されるまでの残時間は、第1カウント部35aにより把握することができる。
【0020】
時計35は、中央の表示領域31bの変動表示終了前9秒から4秒間かけて、図3(c)の所定の位置に徐々に移動される。その後、時計35は、図3(c)の所定の位置で、変動表示が停止されるまでの時間をカウントダウンする。よって、第1カウント部35aは5:00から0:00まで100分の1秒単位でカウントダウンの表示をし、第2カウント部35bは、5、4、3、2、1と1秒単位でカウントダウンの表示をする。前述したように、第2カウント部35bは、中央の表示領域31bの中段に設けられているので、変動表示が停止された後は、停止表示された図柄を見易くするために、第2カウント部35bは表示されないように構成されている。このため第2カウント部35bの「0」の表示は行われない。
【0021】
次に、図4のタイムチャートに基づいて、上記のように構成されたパチンコ遊技機におけるLCDディスプレイ3の変動表示の様子を説明する。なお、この変動表示は、制御部Cから表示装置Dへ送られた動作コマンドに基づいて、表示装置DがLCDディスプレイ3の表示制御を実行することにより行われる。即ち、変動表示は制御部Cにより制御されるのである。なお、変動表示には、5種類の変動速度が設けられており、遅い順から、超低速、低速、中速、中高速、高速と呼ばれている。1図柄の変動時間は、超低速で0.64秒、低速で0.32秒、中速で0.16秒、中高速で0.08秒、高速で0.04秒である。
【0022】
図柄作動ゲート4を打玉が通過すると、乱数を元に各表示領域31a,31b,31cの停止図柄などが決定され(サイクル1)、その0.02秒後に、左の表示領域31aの変動表示が低速で開始される(サイクル3)。左の表示領域31aの変動表示の開始から0.64秒後に、右の表示領域31cの変動表示が低速で開始され(サイクル4)、更に、その0.64秒後に、中央の表示領域31bの変動表示が低速で開始される(サイクル5)。これにより、全表示領域31a,31b,31cが変動表示の状態となる。
【0023】
中央の表示領域31bの変動表示が開始された0.64秒後に、全表示領域31a,31b,31cの変動速度は高速に加速される(サイクル6)。この高速での変動が0.92秒から5.84秒続けられると(サイクル6、7、8)、全表示領域31a,31b,31cの変動速度は、再び低速に減速される(サイクル9)。なお、サイクル7における高速変動の時間に幅があるのは、図柄作動ゲート4を通過した打玉の記憶数に応じて、その高速変動の時間が調節されるからである。図柄作動ゲート4を通過した打玉の記憶数が多い場合には、サイクル7の高速変動の時間は短時間とされ、逆に、記憶数が少ない場合には長時間とされる。
【0024】
全表示領域31a,31b,31cが低速で0.96秒変動表示されると(サイクル9)、まず、左の表示領域31aの変動表示が停止される(サイクル10)。その0.64秒後には、右の表示領域31cの変動表示が停止されるとともに、中央の表示領域31bの変動表示の速度が中速に加速される(サイクル11)。図3(a)は、この状態を図示している。左右の表示領域31a,31cの図柄がリーチ状態で停止表示されている場合には、中央の表示領域31bの中速での変動表示が1.76秒継続された後(サイクル11、12)、更に、その変動速度が高速に加速されるとともに、LCDディスプレイ3の表示に変化が与えられて、時計35によるカウントダウンリーチ開始の予告表示が行われる(サイクル13)。
【0025】
サイクル13によるカウントダウンリーチの予告表示が1.12秒間行われると、中央の表示領域31bの変動速度が中速に減速され、この減速とともに、図3(b)のように、LCDディスプレイ3の下方から時計35の現出が開始される(サイクル14)。時計35は4秒間かけて、図3(c)の所定の位置まで移動表示される。時計35が図3(c)の所定の位置に移動されると、中央の表示領域31bの変動速度は高速に加速され、時計35の第1カウント部35aと第2カウント部35bとにより、5秒間のカウントダウン、即ち、カウントダウンリーチが開始される(サイクル15)。このように第1カウント部35a及び第2カウント部35bによるカウントダウンリーチ時には、中央31bの図柄は最も速い高速で変動表示されるので、遊技者は、カウントダウンリーチ中に、中央31bの変動表示がどの図柄で停止表示されるのか予測することができず、カウントダウンリーチと相まって、興趣がより高められる。
【0026】
5秒のカウントダウンの終了と同時に、時計35の表示はLCDディスプレイ3から消去される。この時計35の消去とともに、中央31bの変動表示が停止され(サイクル16)、全表示領域31a,31b,31cの図柄が出揃う。当たり図柄32,34が、いずれかの当たりライン上に揃った場合には、大当たりとなって、特定入賞口5が開放される。
【0027】
一方、大当たりを逃した場合には、0.4秒後に、2分の1の確率で、中央の表示領域31bの変動表示が再度高速で開始される(サイクル17)。そして、その高速での変動表示が0.72秒間行われた後に、中央31bの変動表示は停止され(サイクル18)、その結果、当たり図柄32,34がいずれかの斜め方向の当たりライン上に揃った場合には大当たりとなる。遊技者は、カウントダウンリーチにより大当たりを期待するが、カウントダウンリーチで大当たりが外れた場合には落胆してしまう。しかし、上記のように、再度変動表示を行って大当たりの機会を与えることにより、遊技者の落胆を回復し、カウントダウンリーチで外れる前以上に興趣が高められる。
【0028】
次に、図5のフローチャートに基づいて、制御部Cで行われるサイクル14以降のカウントダウンリーチ等の処理について説明する。制御部Cには、2msのインターバル割り込みが設けられており、図5のフローチャートで示される図柄変動処理は、かかる2msのインターバル割り込みが10回発生する毎に1回実行される。即ち、図5の処理は20msに1回実行される。なお、図柄変動処理のサイクル1からサイクル13の処理は、図5では図示を省略している。
【0029】
図柄作動ゲート4を打玉が通過すると、制御部CのCPU11により、図5の図柄変動処理が実行される。図柄変動処理では、まず、サイクル移行タイマの値が調べられる(S1)。サイクル移行タイマには、各サイクルの開始時に、そのサイクルの時間がセットされる。サイクル移行タイマの値が「0」でなければ(S1:No)、図柄変動処理の実行間隔である20ms分、サイクル移行タイマの値が減算され(S2)、その後、各表示領域31a,31b,31cの図柄の変動処理が行われて(S3)、本割り込み処理が終了する(S5)。なお、S3における図柄の変動処理は、動作コマンドの一つである図柄の表示位置コマンドを制御部Cから表示装置Dに送り、その表示位置コマンドに基づいて表示装置Dが表示制御を行うことにより、LCDディスプレイ3の図柄が変動表示されるのである。変動表示の対象となる表示領域、及び、そのスピードは、各サイクルにおける処理で設定される。
【0030】
S1の処理において、サイクル移行タイマの値が「0」であれば(S1:Yes)、サイクル数に応じた各処理に分岐する(S6)。サイクル14では、まず、サイクル14の時間である4秒をサイクル移行タイマにセットする(S7)。次に、中図柄の変動スピードを中速にセットし(S8)、表示装置Dにカウントダウンリーチのコマンドを送出する(S9)。カウントダウンリーチのコマンドを受けた表示装置Dは、図3(b)に図示されるように、時計35を下方から表示し、その後4秒間かけて、図3(c)の所定の位置に移動表示する。制御部Cは、カウントダウンリーチのコマンド送出後(S9)、S8でセットされた変動スピードに従って左右中図柄の変動処理を行う(S3)。左右の図柄31a,31cの変動スピードは、サイクル10及び11で既に「0」にセットされているので、サイクル14のS3の処理では中図柄31bのみが変動表示される。中図柄の変動処理後(S3)、サイクル14における本割り込み処理が終了する(S5)。
【0031】
サイクル15では(S1:Yes,S6:サイクル15)、サイクル15の時間である5秒をサイクル移行タイマにセットし(S10)、中図柄の変動スピードを高速にセットする(S11)。その後は、セットされた変動スピードで中図柄の変動処理が行われる(S3)。このサイクル15の開始とともに、LCDディスプレイ3に表示された時計35の第1及び第2カウント部35a,35bで、カウントダウン表示が開始される。なお、この表示装置Dによるカウントダウンの処理は、S9の処理で送出されたカウントダウンリーチのコマンドによって、一連に行われる。
【0032】
サイクル16は(S1:Yes,S6:サイクル16)、カウントダウンリーチの終了時に実行されるので、まず、中央の表示領域31bの図柄が停止図柄に差し替えられる(S12)。その後、再変動の有無が調べられ(S13)、再変動が無ければ(S13:No)、変動終了処理が行われ(S14)、図5の図柄変動処理がサイクル16で終了する。一方、再変動がある場合には(S13:Yes)、サイクル17に移行するため、サイクル移行タイマにサイクル16の時間である0.4秒がセットされるとともに(S15)、中図柄の変動スピードが一時停止にセットされる(S16)。
【0033】
サイクル17では(S1:Yes,S6:サイクル17)、サイクル17の時間である0.72秒をサイクル移行タイマにセットし(S17)、中図柄の変動スピードを高速にセットする(S18)。そして、次のサイクル18(S1:Yes,S6:サイクル18)において、中央の表示領域31bの図柄が停止図柄に差し替えられ(S19)、変動終了処理が行われて(S20)、図5の図柄変動処理が終了する。
【0034】
S12又はS19の処理により、各表示領域31a,31b,31cにおいて、当たり図柄32,34がいずれかの斜め方向の当たりライン上に揃って停止表示された場合には、制御部Cにより、図5の図柄変動処理とは別の大当たり処理が実行され、特定入賞口5が開放される。
【0035】
以上説明したことから明らかなように、本実施例のパチンコ遊技機によれば、カウントダウンリーチの際に、変動表示の停止されるまでの時間が、変動表示とともにLCDディスプレイ3に表示されるので、変動表示の結果を期待しつつ遊技を行う遊技者の興趣を高めることができる。
【0036】
なお、各請求項に記載の変動表示手段としては図5のS3の処理が該当し、停止表示手段としてはS12及びS19の処理が該当する。また、時間表示手段としては、S9及び表示装置Dにおける処理が該当する。
【0037】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0038】
例えば、本実施例では、図柄の変動表示には、電子式のLCDディスプレイ3を用いたが、CRTディスプレイや、表面に図柄の描かれたリールを使った機械式の回転ドラムを用いても良い。また、本実施例では、残り時間の表示は、残り時間そのものを直接表示したが、棒グラフなどを使用して残り時間を間接的に表示するようにしても良い。更に、時間の表示に変えて、例えば、残りの変動図柄数を表示して、変動表示の残量を表すようにしても良い。残り時間の表示は、カウントダウンでなくとも、所定の時間までのカウントアップやそれに相当するグラフなどの表示であっても良い。本実施例では、LCDディスプレイ3の表示画面は3分割であったが、必ずしもこれに限られるものではなく、1分割や2分割、あるいは、4分割以上であってもよい。
【0039】
本実施例では、時計35によるカウントダウン表示は、中央の表示領域31bの図柄を高速で変動表示しながら行った。しかし、中央の表示領域31bの図柄をコマ送りで変動表示しながら、カウントダウン表示をするようにしても良い。また、このとき停止表示されるまでの残量は、時間のカウントダウンに変えて、停止表示されるまでの残りの図柄数を表示するようにしても良い。
【0040】
本発明の弾球遊技機は、パチンコ遊技機に限られるものではなく、変動表示の可能な全ての弾球遊技機に適用されるものである。また、各表示領域31a,31b,31cに表示される図柄には、絵や図形の他に、文字や数字も含まれる。
弾球遊技機4は、複数の表示領域に複数種類の識別情報をそれぞれ変動表示させる変動表示手段と、その変動表示手段による識別情報の変動表示を停止して、前記複数の表示領域に識別情報をそれぞれ停止表示させる停止表示手段とを備え、その停止表示手段により識別情報が予め定められた組み合わせで停止表示された場合に所定の遊技価値が付与されるものであり、前記複数の表示領域における全ての変動表示が前記停止表示手段により停止表示されるまでの残量を表示する残量表示手段を備えている。この弾球遊技機4によれば、識別情報は、それぞれ複数の表示領域において、変動表示手段によって変動表示された後、停止表示手段によって停止表示される。この識別情報の全ての変動表示が停止表示されるまでの残量は、残量表示手段によって表示される。
弾球遊技機4によれば、複数の表示領域に停止表示された識別情報の組み合わせに応じて所定の遊技価値が付与されるが、全識別情報の停止表示されるまでの残量は残量表示手段によって表示されるので、好結果を期待しつつ遊技を楽しむ遊技者の興趣を高めることができるという効果がある。
【0041】
【発明の効果】
本発明の弾球遊技機によれば、表示領域に停止表示された識別情報に応じて所定の遊技価値が付与されるが、識別情報の変動表示が停止されるまでの間にカウントが開始され、そのカウントが終了するまでの残り時間が常時表示部で表示されると共に、常時表示部とは別にその常時表示部に常時表示される残り時間が点滅表示部で表示されるので、好結果を期待しつつ遊技を楽しむ遊技者の興趣を高めることができるという効果がある。また、識別情報が停止表示されるまでの時間は、変動表示された状態で表示されるので、遊技者は表示結果を予測することができず、このため遊技者の興趣を更に高めることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例であるパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の制御部とその表示装置の電気的構成を示したブロック図である。
【図3】 液晶(LCD)ディスプレイの表示状態の一例を表した図である。(a)は、左右の表示領域の変動表示が停止され、中央の変動表示のみが行われている状態を表した図であり、(b)は、カウントダウンリーチの時計が現れる状態を表した図であり、(c)は、その時計によりカウントダウンリーチが行われている状態を表した図である。
【図4】 LCDディスプレイの各表示領域における変動表示の様子を示したタイムチャートである。
【図5】 図柄変動処理を示したフローチャートである。
【符号の説明】
3 液晶(LCD)ディスプレイ
4 図柄作動ゲート
5 特定入賞口
31a,31b,31c 表示領域
32,34 当たり図柄(識別情報)
33 ハズレ図柄(識別情報)
35 時計
35a 第1カウント部
35b 第2カウント部
C 制御部
D 表示装置
Claims (2)
- 識別情報を表示する表示装置と、その表示装置の表示領域に複数種類の識別情報を変動表示させる変動表示手段と、その変動表示手段による識別情報の変動表示を停止して、前記表示領域に識別情報を停止表示させる停止表示手段とを備え、その停止表示手段により予め定められた識別情報が停止表示された場合に所定の遊技価値が付与される弾球遊技機において、
前記変動表示手段による識別情報の変動表示が開始された後、その変動表示が前記停止表示手段により停止表示されるまでの間にカウントが開始され、その後にカウントが終了するまでの残り時間を常時表示する常時表示部と、
その常時表示部とは別に、その常時表示部に常時表示される残り時間が前記識別情報の変動表示に重ねて表示される表示部であって前記常時表示部にて前記残り時間が常時表示されている間に消えている時間が設けられた点滅表示部とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。 - 前記点滅表示部には、前記常時表示部に対して、大きな文字が前記表示装置の中央部側に表示されることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
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