JP4233123B2 - 画像形成装置及び方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、複写機やプリンターとして用いられる画像形成装置及び画像形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複写機やプリンターとして用いられる画像形成装置及び画像形成方法においては電子写真方式が多く用いられてきた。これらの機器は次第にデジタル化された情報のアウトプットに用いられるようになり、しかも高速化される傾向にある。
【0003】
一方、感光体については、種種の感光性物質が使われてきたが、製造時、使用時及び廃棄時の環境に対する悪影響、更には製造特に多量生産のやり易さから、無機系感光体から有機系のものに移ってきた。
【0004】
中でも感光性物質(電荷発生物質)として、上記の動向にマッチし、長波長域の光源に対する感度が高いため、現在実用化されている半導体レーザ露光に適したフタロシアニン系化合物が注目されている(例えば、特開平6−250421号、特願平6−143359号等の技術)。
【0005】
現在、実用化されている電子写真方式の作像プロセスは、感光体の一様帯電、像露光、現像、感光体より転写体への像転写後定着、像転写後の感光体のクリーニングの各工程を経る。その後感光体は次の作像プロセスに入り、一様帯電以下の工程を繰り返すが、前の作像プロセスの影響が残らないよう、新たな作像プロセスを始める前に、感光体全面に一様露光(帯電前露光、PCL)を与えるのが有効である。
【0006】
しかし、画像形成の高速度化傾向の中で、帯電から次の帯電までの時間が、次第に短くなり、PCLから次の帯電までの時間は更に短くなった。このような状況下において、有機感光体の電荷発生物質として、フタロシアニン系化合物を用いても、1回のコピーでもPCLにより残留電荷消去が十分に行えず、更に繰り返し使用時において、残留電位が著しく上昇してしまう問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記問題の解決策を提供することにあり、具体的には電荷発生物質として優れた特性をもつフタロシアニン系化合物を用いても解消できなかた問題点、つまり画像形成の高速度化に伴い、電荷消去時間が短い場合の繰り返しによる残留電位上昇のない方法及び画像形成装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記構成の何れかを採ることにより達成される。
【0009】
〔1〕 導電性支持体上に中間層、感光層をこの順に有する電子写真感光体を用い、該感光層中に金属フタロシアニン化合物を含有し、且つ該中間層が下記一般式(1)で表される有機金属化合物及び一般式(2)で表されるシランカップリング剤、若しくはそれらからの生成物より成り、感光体の一様帯電(charge)から次の帯電までの時間(tcycle)と帯電前露光(PCL)から次の一様帯電までの時間(tPCL-charge)が、
0.99≦t cycle ≦3.00sec. 0.20≦t PCL-charge /t cycle ≦0.50であることを特徴とする画像形成装置。
一般式(1) (RO) m MX n
一般式(2) (Z) a (A) b Si(Y) c
(一般式(1)中、Rはアルキル基を表し、Mはジルコニウム、チタニウム又はアルミニウムを表し、Xはアセト酢酸エステル残基又はβジケトン残基を表し、m,nは1以上の整数を表す。但しMがジルコニウム又はチタニウムの場合、m+nは4であり、Mがアルミニウムの場合はm+nは3である。
一般式(2)式中、Zは加水分解性基を表し、Aはアルキル基又はアリール基を表し、Yは−BOOCC(R′)=CH 2 、−BNHR″又は−BNH 2 を表す。R′はアルキル基を表し、R″はアルキル基又はアリール基を表し、Bはアルキレン基又は−O−,−NH−,−NR′−,−CO−を含むアルキレン基を表す。a,cは1以上、bは0以上の整数を表し、a+b+cは4である。)
【0012】
〕 前記感光体の中間層に用いられている金属がチタニウム又はアルミニウムであることを特徴とする〔1〕記載の画像形成装置。
【0013】
〕 前記感光層中に含有される金属フタロシアニン化合物が、Y型オキソチタニルフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン又メトキシガリウムフタロシアニンであることを特徴とする〔1〕又は〔2〕記載の画像形成装置。
【0014】
〕 導電性支持体上に中間層、感光層をこの順に有する電子写真感光体を用い、該感光層中に金属フタロシアニン化合物を含有し、且つ該中間層が、下記一般式(1)で表される有機金属化合物又は下記一般式(2)で表されるシランカップリング剤、若しくはそれらからの生成物より成り、感光体の一様帯電(charge)から次の帯電までの時間(tcycle)と帯電前露光(PCL)から次の一様帯電までの時間(tPCL-charge)が、
0.99≦t cycle ≦3.00sec. 0.20≦t PCL-charge /t cycle ≦0.50であることを特徴とする画像形成方法。
一般式(1) (RO) m MX n
一般式(2) (Z) a (A) b Si(Y) c
(一般式(1)中、Rはアルキル基を表し、Mはジルコニウム、チタニウム又はアルミニウムを表し、Xはアセト酢酸エステル残基又はβジケトン残基を表し、m,nは1以上の整数を表す。但しMがジルコニウム又はチタニウムの場合、m+nは4であり、Mがアルミニウムの場合はm+nは3である。
一般式(2)式中、Zは加水分解性基を表し、Aはアルキル基又はアリール基を表し、Yは−BOOCC(R′)=CH 2 、−BNHR″又は−BNH 2 を表す。R′はアルキル基を表し、R″はアルキル基又はアリール基を表し、Bはアルキレン基又は−O−,−NH−,−NR′−,−CO−を含むアルキレン基を表す。a,cは1以上、bは0以上の整数を表し、a+b+cは4である。)
【0015】
複写機、プリンターの高速化に伴い、画像形成プロセス全体の高速化が要求されている。このため、帯電、露光等の各工程の時間も当然短縮されねばならない。このような高速化に対応するため、電荷発生物質としては高性能とされる金属フタロシアニン化合物が用いられてきた。しかし、現在多く用いられているポリアミド等の樹脂型中間層と前記フタロシアニン系化合物を組み合わせて用い、上記の高速化等に対応しようとしても、繰り返し使用による残留電位の上昇により、十分な対応が出来なかった。
【0016】
本発明者らは、鋭意検討した結果、感光体の中間層に有機金属化合物又はシランカップリング剤、若しくはそれらからの生成物を含有させた本発明の系を用いることにより、性能向上がはかれることを突き止め、本発明に至った。
【0017】
本発明の効果が顕著な理由については、明確に判明している分けではない。しかし、樹脂系の中間層を用いると、tcycleが短い場合には、繰り返しによる電位上昇が見られることから、樹脂系の中間層では帯電前露光(PCL)にて生成した電荷の移動速度が遅く、プロセスが高速化して光除電から次の帯電までの時間が短くなった場合、光除電による電荷の移動が完了しないうちに次の帯電が行われることになり、残留電位が高くなるものと推定される。
【0018】
尚、tcycle及びtPCL-chargeの値は、当然0よりは大きな値である。
【0019】
本発明の構成を更に説明する。
【0020】
本発明に用いられる導電性支持体(感光体の基体)の材質としては、特に限定されない。現在広く用いられているアルミニウム合金、樹脂に蒸着やスパッタリング等で金属膜を形成したもの、或いは各種の基体に導電性樹脂を塗設したもの等を用いる事が出来る。
【0021】
本発明に好ましく用いられる中間層(下引層)は、いわゆる硬化型中間層であり、有機金属化合物又はシランカップリング剤、もしくはそれらから形成されたものを主成分とし、溶媒で希釈し塗布液とする。この液を塗布、乾燥硬化して形成される。
【0022】
硬化型中間層は、前述のごとく、有機金属化合物又はシランカップリング剤、もしくはそれらから形成されたものを主成分としたものを含有し、100%それらの反応生成物であることが好ましいが、前記反応生成物の原料その他の成分を含む場合も本発明において好ましく採用されるものである。
【0023】
有機金属化合物としては、金属アルコキシド及び金属キレート化合物が挙げられる。金属の種類としては、チタニウム、ジルコニウム又はアルミニウムなどが一般的なものとして挙げられる。
【0024】
前記金属アルコキシドとしては、テトラプロポキシチタン、テトラブトキシチタン、テトラプロポキシアルミニウム、テトラブトキシジルコニウムなどが挙げられる。
【0025】
前記金属キレート化合物としては、数多くの種類があり、キレート基の種類としては、
(1)アセチルアセトン、2,4−ヘプタンジオンなどのβ−ジケトン
(2)アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸プロピル、アセト酢酸ブチルなどのケトエステル
(3)乳酸、サリチル酸、リンゴ酸などのヒドロキシカルボン酸
(4)乳酸メチル、乳酸エチル、サリチル酸エチル、リンゴ酸エチルなどのヒドロキシカルボン酸エステル
(5)オクタンジオール、ヘキサンジオールなどのグリコール
(6)4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンなどのケトアルコール
(7)トリエタノールアミンなどのアミノアルコール
などが挙げられる。それら化合物としては、
ジイソプロポキシチタニウムビス(アセチルアセテート)
ジイソプロポキシアルミニウムビス(アセチルアセテート)
ブトキシジルコニウムトリ(アセチルアセテート)
ジイソプロポキシチタニウムビス(エチルアセトアセテート)
ジイソプロポキシアルミニウムビス(エチルアセトアセテート)
ジイソプロポキシチタニウムビス(ラクテート)
ジブトキシチタニウムビス(オクチレングリコレート)
ジイソプロポキシチタニウムビス(トリエタノールアミナート)
などが例として挙げられる。
【0026】
中でも、β−ジケトンケトエステルのキレート基を持つ化合物は、電位特性、画像特性とも良好な特性を示し、特にキレート基とアルコキシ基を両方持つ化合物が好ましい。
【0027】
有機金属化合物は、以下の構造の化合物が好ましい。
【0028】
(RO)mMXn
Rはアルキル基を表し、Mはチタニウム、ジルコニウム又はアルミニウムを表し、Xはキレート形成基でアセト酢酸エステル又はβジケトン残基を表し、m、nは1以上の整数を表す。但し、Mがチタニウム又はジルコニウムの場合m+nは4であり、Mがアルミニウムの場合m+nは3である。
【0029】
上記のジルコニウム、チタニウム、アルミニウムの中でも、ジルコニウムは塗布液を調液後時間が経つと析出物を生じやすいなど、実用上不都合な点もある。
【0030】
それに対し、チタニウム、アルミニウムは塗布液の安定性にも優れており、この点で特に好ましいものと言える。
【0031】
シランカップリング剤は、以下の構造の化合物が好ましい。
【0032】
a b Si Yc
Z:加水分解性基(例えばアルコキシ基、ハロゲン原子又はアミノ基)
A:アルキル基又はアリール基
Y:有機官能基
a,b,c:a,cは1以上、bは0以上の整数を表し、a+b+c=4である。その特性を大きく左右する有機官能基Yの末端基の種類としては、
γ−メタクリロキシ基
γ−アミノ基
N−フェニル−γ−アミノ基
N−β(アミノエチル)γ−アミノ基
γ−グリシドキシ基
β−(3,4エポキシシクロヘキシル)基
γ−クロロ基
γ−メルカプト基
等が挙げられ、化合物としては、
γ−アミノプロピルトリメトキシシラン
N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン
N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン
γ−グリシドキシプロピルメトキシシラン
β−(3,4エポキシシクロヘキシル)トリメトキシシラン
γ−クロロプロピルトリメトキシシラン
γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン
等が挙げられる。中でも、γ−メタクリロキシ基、γ−アミノ基、N−フェニル−γ−アミノ基を末端に有する有機官能基を持つ化合物は、電位特性、画像特性とも良好な特性を示す。
【0033】
シランカップリング剤として好ましいのは、有機官能基Yが、−BOOC(R′)C=CH2、BNHR″又は−BNH2であり、R′はアルキル基、R″はアルキル基又はアリール基を表し、Bはアルキレン基又は−O−、−NH−、−CO−を含むアルキレン基を表す。
【0034】
以上に示した有機金属化合物、シランカップリング剤は一例であり、これらに限定されるものではない。又、好ましいとして示した化合物も、本発明の目的を特に高いレベルで達することができるものということで挙げたものであり、これ以外の化合物でも本発明の目的を達するものは存在する。
【0035】
中間層は、有機金属化合物及びシランカップリング剤の双方より形成されるものを含有して形成されることが好ましく、その際は、特に優れた電位特性、画像特性を示す。
【0036】
塗布液の塗布方法としては、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、ブレードコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、カーテンコーティング法等を用いることができる。
【0037】
塗布膜の乾燥条件は、乾燥温度としては10〜250℃、好ましくは90〜200℃が、乾燥時間としては5分〜5時間、好ましくは20分〜2時間の時間で、送風乾燥、或いは静止乾燥により行うことができる。
【0038】
中間層の上には感光層が設けられるが、感光層は、単層構造でも積層構造でもよい。
【0039】
電荷発生層は、電荷発生物質(CGM)を必要に応じてバインダー樹脂中に分散させて形成される。CGMとしては、下式「化1」のごとき金属フタロシアニン化合物を用いる。
【0040】
【化1】
Figure 0004233123
【0041】
またこれらは必要に応じて二種以上混合して用いてもよい。但し本発明の目的を最も高いレベルで達成するためには、金属フタロシアニン化合物の一種、オキソチタニルフタロシアニン(TiOPc)、ヒドロキシガリウムフタロシアニン、メトキシガリウムフタロシアニンが好ましい。
【0042】
上記のTiOPc(MR=Ti−OH)としては、Cu−Kα線に対するX線回折スペクトル(ブラッグ角2θ)の27.3±0.2°に最大ピークを有する結晶型であるY型オキソチタニルフタロシアニンが特に好ましい。
【0043】
また、電荷発生層に使用可能なバインダー樹脂としては、例えばポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂、並びにこれら樹脂の繰り返し単位のうち二つ以上を含む共重合体樹脂、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、また高分子有機半導体、例えばポリ−N−ビニルカルバゾール、等が挙げられるがこれらに限定されるわけではない。
【0044】
電荷輸送層は、電荷輸送物質(CTM)を単独で、或いはバインダー樹脂とともに構成される。CTMとしては、例えばカルバゾール誘導体、オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリジン誘導体、ビスイミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合物、ピラゾリン誘導体、オキサゾロン誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導体、トリアリールアミン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、スチルベン誘導体、ベンジジン誘導体、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−9−ビニルアントラセン等が挙げられるがこれらに限定されるわけではない。またこれらは単独でも、二種以上の混合で用いてもよい。
【0045】
また、電荷輸送層に使用可能なバインダー樹脂としては、例えばポリカーボネート樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリルニトリル共重合体樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂等が挙げられるが、これらに限定されるわけではない。
【0046】
また繰り返し使用した際の疲労劣化を少なくするために、或いは耐久性を向上させるために、感光体の各層何れにでも従来公知の酸化防止剤、紫外線吸収剤、電子受容性物質、表面改質剤、可塑剤等、環境依存性低減剤などを、必要に応じて適正量添加して用いることができる。
【0047】
また耐久性向上のために、必要に応じて感光層以外に保護層等の非感光層を設けてもよい。
【0048】
次にこれに限定されるものではないが、図1に該画像形成方法を採用したデジタル複写機の例をあげ、本発明の画像形成のプロセスを説明する。
【0049】
既に述べてきたように本発明の硬化型中間層をもつ感光体を用いた画像形成プロセスはプリンター、デジタル複写機等の反転現像を含む画像形成方法において、特にその効果を発揮する。
【0050】
図1の画像形成装置において、図中に記載はないが、原稿に光源からの光りを当てて、反射光を画像読み取り部にて電気信号に変え、この画像データを画像書き込み部1〜3に送っている。
【0051】
一方、像形成を担う感光体ドラム4は帯電ユニット5でコロナ放電により均一に帯電され、続いて画像書き込み部のレーザー光源1から像露光光が感光体ドラム4上に照射される。そして次の現像ユニット6で反転現像され、転写極7で記録紙に転写される。記録紙8は分離極9により、感光体ドラムから分離され、定着器10で定着される。一方感光体ドラム4は、クリーニング装置11により清掃される。また、12は転写前露光ランプであり、これは分離極9の後で、クリーニング装置11の前にあっても良い。
【0052】
上記においては単色によるプロセスについて説明したが、場合によっては2色など複数色での像でもよい。画像読み取り時に色分解された各分解色ごとの信号を、帯電、レーザー光露光による画像書き込みとそれに対応するカラートナーが現像されるというプロセスを繰り返し、イエロー、マゼンタ、シアン、黒トナーの4色トナー像が、感光体上に形成され一括して記録紙に転写されるものでも良い。
【0053】
また、トナー像の形成方法、記録紙への転写方法も異なるものであってもよい。
【0054】
更にまた上記の他、予め画像情報をROM,フロッピーディスク等の画像メモリに記憶させ、必要に応じて画像メモリ内の情報を取り出して、画像形成部に出力させることができる。従って本例のように画像読み取り部を持たず、コンピュータ等からの情報をメモリに記憶させ画像形成部へ出力させる装置も、本発明の画像形成装置に含まれる。これらの最も一般的なものとして、LEDプリンターやLBP(レーザービームプリンター)がある。
【0055】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0056】
感光体A
チタンキレート化合物 TC−750(松本製薬(株)製) 20重量部
ジイソプロポキシチタニウムビス(エチルアセテート)
シランカップリング剤 KBM−503(信越化学(株)製)13重量部
γ−メタクリロキシトリメトキシシラン
を混合し、
2−プロパノール 100重量部
で希釈して中間層塗布液を得た。
【0057】
直径80mmのアルミニウム合金製円筒状基体を用いて中間層を浸漬塗布して120℃で30分の熱処理を行い厚さ1.0μmの中間層を得た。
【0058】
Y型オキソチタニルフタロシアニン 4重量部
シリコーン樹脂溶液KR−5240(信越化学株製) 45重量部
2−ブタノン 100重量部
を混合し、サンドミルにて10時間分散して電荷発生層塗布液を得た。この塗布液を前記中間層の上に浸漬塗布して、厚さ0.25μmの電荷発生層を得た。
【0059】
Figure 0004233123
を混合、溶解し電荷輸送層塗布液を得た。この塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布して100℃、1時間の熱処理を行って厚さ25μmの電荷輸送層を形成し本発明の実施例の感光体を得た。
【0060】
【化2】
Figure 0004233123
【0061】
感光体B〜F
感光体Aと同様にし、中間層とCGMのみ「表1」の如くして感光体B〜Fを作製した。
【0062】
【表1】
Figure 0004233123
【0063】
画像形成装置は、コニカ社製複写機 Konica U−BIX4045を半導体レーザ光源(780nm)によるデジタル像露光方式に改良して用いた(基本的構成は図1に同じ)。
【0064】
感光体の回転速度と、PCLの位置を必要に応じて変え、転写、クリーニング他のプロセス部材を調整して、感光体の一様帯電(charge)から次の帯電までの時間(tcycle)と帯電前露光(PCL)から次の一様帯電までの時間(tPCL-charge)が、「表2」の如き画像形成プロセスを作った。
【0065】
【表2】
Figure 0004233123
【0066】
評価
3万コピーの連続実写テストを行い、テストスタート時と連続実写テスト終了時の現像工程部における感光体表面電位を測定した。
【0067】
H:未露光部の電位
M:PWM変調で、フル点灯の30%に相当する光量を与えた時の電位
L:PWM変調で、フル点灯の時の電位
各画像形成プロセスに対する測定結果は、「表3」に示した。
【0068】
【表3】
Figure 0004233123
【0069】
「表3」に示す如く、本発明内の実施例は、何れの特性も問題ないのに対し、本発明外の比較例として示したものは、少なくても何れかの特性に問題があることが解る。
【0070】
【発明の効果】
本発明により、電荷発生物質として優れた特性をもつフタロシアニン系化合物を用い、画像形成の高速度化に伴う繰り返し作像による残留電位の上昇のない画像形成装置及び方法を提供をすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の一例を示す構成断面図。
【符号の説明】
1 画像書き込み部のレーザ光源
4 感光体ドラム
5 帯電ユニット
6 現像ユニット
7 転写極
9 分離極
10 定着器
11 クリーニング装置
12 転写前露光のランプ(PCL)

Claims (4)

  1. 導電性支持体上に中間層、感光層をこの順に有する電子写真感光体を用い、該感光層中に金属フタロシアニン化合物を含有し、且つ該中間層が下記一般式(1)で表される有機金属化合物及び一般式(2)で表されるシランカップリング剤、若しくはそれらからの生成物より成り、感光体の一様帯電(charge)から次の帯電までの時間(tcycle)と帯電前露光(PCL)から次の一様帯電までの時間(tPCL-charge)が、
    0.99≦t cycle ≦3.00sec. 0.20≦t PCL-charge /t cycle ≦0.50であることを特徴とする画像形成装置。
    一般式(1) (RO) m MX n
    一般式(2) (Z) a (A) b Si(Y) c
    (一般式(1)中、Rはアルキル基を表し、Mはジルコニウム、チタニウム又はアルミニウムを表し、Xはアセト酢酸エステル残基又はβジケトン残基を表し、m,nは1以上の整数を表す。但しMがジルコニウム又はチタニウムの場合、m+nは4であり、Mがアルミニウムの場合はm+nは3である。
    一般式(2)式中、Zは加水分解性基を表し、Aはアルキル基又はアリール基を表し、Yは−BOOCC(R′)=CH 2 、−BNHR″又は−BNH 2 を表す。R′はアルキル基を表し、R″はアルキル基又はアリール基を表し、Bはアルキレン基又は−O−,−NH−,−NR′−,−CO−を含むアルキレン基を表す。a,cは1以上、bは0以上の整数を表し、a+b+cは4である。)
  2. 前記感光体の中間層に用いられている金属がチタニウム又はアルミニウムであることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記感光層中に含有される金属フタロシアニン化合物が、Y型オキソチタニルフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン又メトキシガリウムフタロシアニンであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 導電性支持体上に中間層、感光層をこの順に有する電子写真感光体を用い、該感光層中に金属フタロシアニン化合物を含有し、且つ該中間層が、下記一般式(1)で表される有機金属化合物又は下記一般式(2)で表されるシランカップリング剤、若しくはそれらからの生成物より成り、感光体の一様帯電(charge)から次の帯電までの時間(t cycle )と帯電前露光(PCL)から次の一様帯電までの時間(t PCL-charge )が、
    0.99≦t cycle ≦3.00sec. 0.20≦t PCL-charge /t cycle ≦0.50
    であることを特徴とする画像形成方法。
    一般式(1) (RO) m MX n
    一般式(2) (Z) a (A) b Si(Y) c
    (一般式(1)中、Rはアルキル基を表し、Mはジルコニウム、チタニウム又はアルミニウムを表し、Xはアセト酢酸エステル残基又はβジケトン残基を表し、m,nは1以上の整数を表す。但しMがジルコニウム又はチタニウムの場合、m+nは4であり、Mがアルミニウムの場合はm+nは3である。
    一般式(2)式中、Zは加水分解性基を表し、Aはアルキル基又はアリール基を表し、Yは−BOOCC(R′)=CH 2 、−BNHR″又は−BNH 2 を表す。R′はアルキル基を表し、R″はアルキル基又はアリール基を表し、Bはアルキレン基又は−O−,−NH−,−NR′−,−CO−を含むアルキレン基を表す。a,cは1以上、bは0以上の整数を表し、a+b+cは4である。)
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