JP4232880B2 - 真空溶解鋳造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は金属や合金の真空溶解鋳造装置に関するものであり、更に詳しくは、稼動率が高く、コストパフォーマンスに優れた真空溶解鋳造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、高純度の金属や均質な組成の合金の鋳造物を得るために、真空下に金属類を溶解して冷却し鋳造する方法が採用されている。
【0003】
(従来例1)
図9は特開平5−237635号公報に開示されている真空溶解鋳造装置100を概略的に示す縦断面図である。真空溶解鋳造装置100は、真空室101内において、溶解炉体102が支柱103に支持されており、油圧シリンダ105によって回動軸104の回りに傾動されるようになっている。また、溶解炉体102はケーブル107によって外部の高周波電源と連結されており、金属類は溶解炉体102内のルツボで誘導加熱されて溶解される。溶解炉体102の下方には鋳造機器として、着脱可能な型枠117を備えた水冷の円板状回転鋳型118がモータ114によって減速機115を介しベルト116で駆動されるようになっている。そして、溶解炉体102内で溶湯が形成されると、油圧シリンダ105によって溶解炉体102が傾動され、溶湯は樋113を経て円板状回転鋳型118内へ出湯され、冷却して得られる薄い円板状鋳造品が型枠117と共に取り出される。
【0004】
(従来例2)
図10は本願出願人が係わる特願平11−177426号において例示されている真空溶解鋳造装置200の概略的な縦断面図である。真空溶解鋳造装置200は真空室201内において誘導加熱式の溶解炉体202が支柱203に支持されており、図示を省略した油圧シリンダによって回動軸204の回りに傾動されるようになっている。また、鋳造機器を構成する一方のタンディッシュ206は高さ調整の可能は支柱207上に設置されており、他方の水冷された回転ロール208は図示を省略した支持体に軸支されており、同じく図示を省略したモータによって矢印で示す方向へ回転される。すなわち、タンディッシュ206と回転ロール208とは独立して設置されており、タンディッシュ206の高さ位置を調節して、その注湯端206tと回転ロール208の表面との間隔を調節し得るようになっている。なお、回転ロール208の下流側の表面に接してスクレーパ209が設けられており、鋳片を回転ロール208の表面から剥離する。そして、溶解炉体202内で溶湯が形成されると、油圧シリンダによって溶解炉体202が回動軸204の回りに傾動されて、溶湯がタンディッシュ206へ定量的に供給され、タンディッシュ206から回転ロール208の表面へ均等に展開されて冷却され鋳片が製造される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1の真空溶解鋳造装置100は真空室101内に溶解炉体102と鋳造機器である円板式回転鋳型108とが1対1の関係にあるので、1回の鋳造毎に真空室101を大気開放して円板状回転鋳型118から鋳造物を取り出した後に、鋳型面の清掃のほか、場合によっては鋳型の補修を必要とし、その間はアイドルタイム(遊び時間)となって真空溶解鋳造装置100の稼動率を低くしている。また、鋳造を再開するに当たっても真空室101を大気圧から真空排気するので排気に時間を要しており、このこともアイドルタイムを大にし、稼動率を低くしている。上記のアイドルタイムは真空室201内に溶解炉体202と鋳造機器のタンディッシュ206および回転ロール208を設けた従来例2の真空溶解鋳造装置200においても同様に存在する。
【0006】
また従来例2においては、タンディッシュ206の注湯端206tと回転ロール208の表面との間隔は製造される鋳片の冷却条件を支配する重要な因子であり、その間隔の許容誤差が0.5mm以下であるような精度を要する場合がある。従って、タンディッシュ206や回転ロール208を補修または交換した後、タンディッシュ206の注湯端206tと回転ロール208との間隔が入念に調整される。しかしその後、真空室201を真空排気すると、真空室201が僅かの歪み変形を生ずるためと考えられるが、タンディッシュ206の注湯端206tと回転ロール208の表面との間隔が許容誤差範囲を外れて再調整を必要とする場合があり、このことは真空溶解鋳造装置200の稼動率を著しく低下させる。
【0007】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、ルツボに付着したスラグの除去やルツボの交換、ないしは鋳造機器の清掃や交換に基づくアイドルタイムが短く、稼動率が大幅に向上した真空溶解鋳造装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は請求項1の構成によって解決されるが、その解決手段を説明すれば、請求項1の真空溶解鋳造装置は、金属類の溶解炉体と鋳造機器とを備えた真空溶解鋳造装置において、真空溶解鋳造装置内に溶解鋳造室と準備室とが隣接して設けられており、かつ、鋳造機器を移動台車に設置した1台または2台以上の移動鋳造ユニットが大気下と準備室と溶解鋳造室との間を移動可能に配備されている装置である。
このような真空溶解鋳造装置は、大気下の移動鋳造ユニットを溶解鋳造室へ移動させるに際し、準備室は大気開放を要するが、溶解鋳造室は大気開放することを要しないので温度の定常性が保持される。またあらかじめ真空排気した準備室から移動鋳造ユニットを溶解鋳造室へ移動させた後の溶解鋳造室の真空排気は一定の真空度から行うことになるので短時間で済む。更には鋳造器機を移動台車に設置しているので、大気下でメンテナンスを施した移動鋳造ユニットを溶解鋳造室へ移動して真空排気しても鋳造機器間の間隔は変動しない。また2台以上の移動鋳造ユニットが配備されている場合には、鋳造を終え大気下に取り出した1台目の移動鋳造ユニットのメンテナンスの完了を待つことなく、あらかじめメンテナンスを施した2台目の移動鋳造ユニットを準備室へ移動させて次の鋳造過程を開始することができる。
【0009】
請求項1に従属する請求項2の真空溶解鋳造装置は、溶解鋳造室に隣接して2室以上の準備室が設けられ、かつ2台以上の移動鋳造ユニットが配備されており、準備室の1室が鋳造過程にある移動鋳造ユニットの溶解鋳造室からの取出しに使用される時に、準備室の少なくとも他の1室は他の移動鋳造ユニットを溶解鋳造室へ移動させるための待機に使用される装置である。
このような真空溶解鋳造装置は、鋳造を終えた1台目の移動鋳造ユニットを溶解鋳造室から準備室の1室へ移動させた後、続いて準備室の少なくとも他の1室で待機させていた2台目の移動鋳造ユニットを溶解鋳造室へ移動させて鋳造過程を開始することができる。
【0010】
請求項1に従属する請求項3の真空溶解鋳造装置は、2基以上の溶解炉体が具備されており、溶解炉体の1基が溶解鋳造室内にある時に、溶解炉体の少なくとも他の1基は溶解鋳造室外において交換可能に待機されている装置である。
このような真空溶解鋳造装置は、一つの溶解炉体がルツボの清掃、補修や交換を要する場合には、待機中の他の溶解炉体と交換して鋳造過程を継続することができる。
請求項3に従属する請求項4の真空溶解鋳造装置は、溶解鋳造室の開口をそれぞれ単独で開閉し得る大きさの2枚の扉が開口の対向する側縁にそれぞれヒンジを介して取り付けられており、かつ2枚の扉それぞれの内面側に溶解炉体が支持されている装置である。
このような真空溶解鋳造装置は、溶解鋳造室にある一方の溶解炉体がメンテナンスを要する時には、2枚の扉を交互に開閉するだけで待機中の他の溶解炉体と交換して鋳造過程を継続することができる。
【0011】
請求項1に従属する請求項5の真空溶解鋳造装置は、鋳造機器としてタンディッシュと回転ロールとの組み合わせ、または円板状回転鋳型が採用されている装置である。このような真空溶解鋳造装置は、回転ロールや円板状回転鋳型が常に提供する温度低下した冷却面によって溶湯を冷却することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の真空溶解鋳造装置の第1の特徴は、真空溶解鋳造装置内に溶解鋳造室と準備室とが隣接して設けられ、かつ、鋳造機器を移動台車に設置した1台または2台以上の移動鋳造ユニットが、大気下と真空溶解鋳造装置内の準備室と溶解鋳造室との間を移動可能に配備されていることにある。図1は本発明の真空溶解鋳造装置の基本構成を示す平面図である。すなわち、真空溶解鋳造装置1においては、溶解鋳造室11に気密性の内部扉12を介して準備室31が隣接されており、準備室31は気密性の外部扉32によって大気下の外部と隔離されている。そして溶解鋳造室11内には溶解炉体21が設置されており、金属類が溶解される。なお、溶解鋳造室11と準備室31は独立して真空排気されるようになっている。そのほか、鋳造機器を移動台車に設置した1台の移動鋳造ユニット41が配備されている。
【0013】
大気下の一点鎖線で示すメンテナンス済みの移動鋳造ユニット41は外部扉32を開けて二点鎖線で示すように準備室31へ移動され、外部扉32を閉じて真空排気され、必要であれば予熱される。次いで移動鋳造ユニット41は内部扉12が開けられて既に真空排気されている溶解鋳造室11へ実線で示すように移動され、内部扉12が閉じられる。そして、溶解鋳造室11は所定の真空度まで排気されて溶解炉体21で金属類が溶解され、続いて移動鋳造ユニット41は溶解炉体21から供給される金属類の溶湯を冷却して鋳造物が製造される。この間に準備室31は真空状態を保持される。鋳造の完了後、移動鋳造ユニット41は溶解鋳造室11から準備室31を経由し大気下へ逆に辿って移動され、鋳造物を取り出した後にメンテナンスされる。なお、鋳造物は溶解鋳造室11内で取り出すようにしてもよい。
【0014】
上記の真空溶解鋳造装置1は大気下にある移動鋳造ユニット41が準備室31を経由して溶解鋳造室11へ移動されて鋳造が行われ、再び大気下へ戻されるまでの間において、準備室31は大気開放されるが溶解鋳造室11は大気開放されないので、溶解鋳造室11は内部の溶解炉体21を含めて温度の定常性を保持され易い。また移動鋳造ユニット41を準備室31から溶解鋳造室11へ移動させた後の溶解鋳造室11の真空排気は一定の真空度から行うことになるので短時間で完了する。
【0015】
上記は1台の移動鋳造ユニット41が配備されている場合であるが、真空溶解鋳造装置1に対して、移動鋳造ユニット41を2台以上を配備してもよい。図2に示すように、溶解鋳造室11において実線の移動鋳造ユニット411 が鋳造を終えた後、一点鎖線で示すように準備室31を経て、二点鎖線で示すように大気下へ移動されてくると、これと交替に、あらかじめメンテナンスが完了して大気下にある実線の移動鋳造ユニット412 を準備室31へ直ちに移動させて真空排気することにより、準備室31が大気開放されている時間を短くすることができるので、その時間分だけ溶解鋳造室11での鋳造可能時間が長くなり、真空溶解鋳造装置1の稼働率が向上する。
【0016】
更には、溶解鋳造室11に隣接する準備室31を2室以上設けることが好ましい。図3は2室の準備室31、31’を有する真空溶解鋳造装置2を示す平面図である。溶解鋳造室11、および隣接する準備室31、31’はそれぞれ独立して真空排気することが可能になっている。このように2室の準備室31、31’がある場合、例えば一方の準備室31は溶解鋳造室11で鋳造過程にある移動鋳造ユニット41の取出しに使用し、他方の準備室31’は別な移動鋳造ユニット41を溶解鋳造室11へ移動させるための待機に使用し得る。すなわち、溶解鋳造室11にあって鋳造を終えた実線の移動鋳造ユニット411 は真空に維持された準備室31を経由して一点鎖線で示すように大気下へ取り出されるが、あらかじめ大気下でメンテナンスを施した右方の一点鎖線で示す移動鋳造ユニット412 を実線で示すように準備室31’へ移動させ、真空排気し要すれば予備加熱して待機させておくことにより、移動鋳造ユニット411 が取り出されて空になった溶解鋳造室11へ直ちに移動鋳造ユニット412 を移動させて鋳造過程に入ることができるので、溶解鋳造室11におけるアイドルタイムが殆ど解消され、真空溶解鋳造装置2の稼働率は大きく向上する。そして、先に大気下へ取り出された移動鋳造ユニット411 はメンテナンスされた後、準備室31へ戻されて待機状態とされる。また、移動鋳造ユニット412 を溶解鋳造室11へ移動させた準備室31’はそのまま真空を保持され、鋳造が完了した後の移動鋳造ユニット412 の取り出しに使用される。なお、上記は準備室31および準備室31’を取出しと待機とに交互に使用する場合であるが、例えば準備室31を取出し専用、準備室31’を待機専用とするような使い方も可能である。
【0017】
準備室31と準備室31’とを設ける上記の場合において、溶解鋳造室11から取り出された移動鋳造ユニット411 は準備室31を経て大気下へ移動され、メンテナンスされた後に準備室31へ戻され待機状態とされるが、3台目の移動鋳造ユニット41を設けることにより、更にアイドルタイムを削減することが可能になる。すなわち、図3を援用して移動鋳造ユニット411 が準備室31から大気下へ取り出されると、移動鋳造ユニット411 のメンテナンスの完了を待つことなく、あらかじめメンテナンスを施した左方の移動鋳造ユニット413 を直ちに準備室31へ移動させて真空排気することにより、準備室31を大気開放している時間が短かくなり、その時間分だけ溶解鋳造室11での鋳造可能時間を長くすることができるので、真空溶解鋳造装置1の稼働率を向上させることができる。
【0018】
更には、本発明の真空溶解鋳造装置は、溶解鋳造室11が2基以上の溶解炉体21を具備したものとすることが好ましい。溶解炉体21が2基である場合を図3によって説明するに、溶解鋳造室11の背面に形成された開口13をそれぞれ単独で開閉し得る大きさの2枚の扉16a、扉16bが開口13の対向する側縁にそれぞれヒンジ15a、ヒンジ15bを介して取り付けられており、かつ、扉16a、扉16bの内面側にそれぞれ溶解炉体21a、溶解炉体21bが支持されている。そして一方の扉16aによって溶解鋳造室11の開口13が閉じられて、溶解炉体21aが鋳造過程にある時には、他方の扉16bは開けられて大気下にあり、その溶解炉体21bはルツボに付着したスラグの除去やルツボの補修等のメンテナンスが行われて、鋳造過程にある溶解炉体21aとの交換に備えられる。すなわち、溶解炉体21aが単独であり、移動鋳造ユニット41が常に準備されている場合には、溶解炉体21aのメンテナンスに要する時間はアイドルタイムとなるが、溶解炉体21aのメンテナンスに際して、交換に溶解炉体21bを鋳造過程に入らせることにより、上記のアイドルタイムを削減して真空溶解鋳造装置10の稼働率を向上させることができる。
【0019】
そして本発明の真空溶解鋳造装置の第2の特徴は、鋳造機器を移動台車に設置した移動鋳造ユニットを採用し、大気下と真空溶解鋳造装置内の準備室と溶解鋳造室との間を移動可能としていることにある。鋳造機器は金属類の溶湯を冷却して鋳造物を製造し得るものであれば、その形式を問わない。具体例としては、タンディッシュと水冷の回転ロールとの組み合わせ、または水冷の円板状回転鋳型を挙げることができる。移動台車の移動方式は如何なるものであってもよく、例えばレール上を走行させるようにしてもよい。また走行のさせ方は自走式としてもよく、他の駆動源によって移動させるようにしてもよい。回転ロールや円板状回転鋳型を回転させるための電力や冷却水の供給は、例えば準備室に設ける給電端および給水端と移動鋳造ユニットとの間をフレキシブルな供給ケーブルで繋ぐことによって行い得る。給電端や給水端を準備室以外の場所に設置してもよいことは言うまでもない。
【0020】
鋳造機器は大気下において、鋳造面のスラグの除去や交換等のメンテナンスが行われる。また、鋳造機器がタンディッシュと回転ロールとの組み合わせである場合、タンディッシュの注湯端と回転ロールとの間隔は冷却条件を決定する大きい因子であり、0.5mm以下の許容誤差を要することもある。従来例2のように、真空室201内にタンディッシュ206と回転ロール208とを独立して設置した真空溶解鋳造装置200では、大気開放した真空室201内でタンディッシュ206の注湯端206tと回転ロール208の表面との間隔を所定の値に調整しても、真空室101を真空排気すると、真空室101の床面、壁、天井に僅かの歪み変形を生ずるせいか、調整した間隔が許容範囲を外れる場合があり、注湯を停止して間隔の再調整を要するなど稼働率を著しく低下させるが、これに対して本発明のように、タンディッシュと回転ロールとを同一の移動台車に設置したものは、大気下でタンディッシュと回転ロールとの間隔を調整した後、準備室または溶解鋳造室へ移動して真空排気しても、調整した間隔は変動しないという大きいメリットがある。
【0021】
【実施例】
以下、本発明の真空溶解鋳造装置を実施例によって、図面を参照し、具体的に説明する。すなわち、図4は図3に示した真空溶解鋳造装置2の具体例としての真空溶解鋳造装置10の溶解鋳造室11と一方の準備室31とを示す部分破断正面図であり、図5は図4に対応する部分破断平面図である。図4、図5において他方の準備室31’は端部のみが示されているが、図3において述べたように、準備室31と準備室31’とは同等である。そして、溶解鋳造室11、準備室31および準備室31’はそれぞれ図示せずとも真空ポンプに接続されており、独立して真空排気されるようになっている。また、図6は図5における[6]−[6]線方向の断面図であり、部分的に省略して示されている。
【0022】
図4、図5を参照して、溶解鋳造室11には、上下方向に開閉される気密性の内部扉12を介して、準備室31が隣接されており、準備室31は形式は異なるが同様に上下方向に開閉される気密性の外部扉32によって大気下の外部と遮断されている。なお図示せずとも、溶解鋳造室11の天井部には原料金属の供給部が設けられている。そして、図5を参照して溶解鋳造室11の背面に形成された開口13の対向する側縁に、それぞれ扉16a、扉16bが取り付けられており、扉16a、扉16bの内面側にはそれぞれ溶解炉体21a、溶解炉体21bが支持されている。後述する図7に示すように、扉16a、扉16bを開閉して溶解炉体21a、21bが交換される。図5は扉16bによって溶解鋳造室11の開口13が閉じられ、溶解炉体21bが溶解室11内に存在し、溶解炉体21aは開けられた扉16aと共に大気下で待機状態にあることを示す。
【0023】
図7は扉16a、扉16bの開閉を示す平面図である。溶解鋳造室11の背面に形成された開口13の対向する側縁には、それぞれ単独で開閉し得る大きさの2枚の扉16a、16bがヒンジ15a、15bを介して取り付けられており、扉16aの内面側には溶解炉体21a、扉16bの内面側には溶解炉体21bが支持されている。そして図7は一方の扉16aによって溶解鋳造室11の開口13が閉じられて、溶解炉体21aが鋳造過程にあり、他方の扉16bは開けられて大気下にあり、その溶解炉体21bは鋳造過程にある溶解炉体21aとの交換に備えた待機状態にあることを示す。そして、溶解鋳造室11において鋳造過程にある溶解炉体21aのルツボ22にスラグが付着したり、ルツボ22に欠損が生じると、一点鎖線で示すように扉16aを開いて溶解炉体21aを大気下に取り出すと共に、交換に他方の扉16bを閉じて、溶解炉体21bを溶解鋳造室11内に位置させることにより、鋳造操作が継続される。なお大気下に取り出された溶解炉体21aはスラグの除去やルツボの補修ないしは交換等のメンテナンスが行われた後に待機状態とされる。
【0024】
扉16a、扉16bに支持された溶解炉体21a、溶解炉体21bは同等であるから、以降は添字a、bを外して説明する。図6を参照して、内部にルツボ22を有し誘導加熱用のケーブル21Cを備えた溶解炉体21は蓋16と一体的なフレーム状架台20に支持されている。すなわち、図5を参照して溶解炉体21は側方へ伸びる支持脚23と支持脚24の先端部を図6に示すフレーム状架台20上に固定されたガイド部材26の円弧状のガイド穴26h、図示を簡略化したガイド穴27hに挿入して支持されており、かつ溶解炉体21の底面の留穴25に係止されたワイヤー28を巻き上げロ−ラ29が巻上げることにより、溶解炉体21の支持脚23、24の挿入端がガイド穴26h、ガイド穴27h内をスライドし、一点鎖線で示すように溶解炉体21が傾動されて出湯する。
【0025】
また、真空溶解鋳造装置10には2基の移動鋳造ユニット411 、412 が配備されているが、添字12 をはずして移動鋳造ユニット41を説明するに、図6を参照して、移動鋳造ユニット41は車輪48wを備えた移動台車48の固定板48p上に固定した支柱43にタンディッシュ42が高さ位置を調整可能に支持されており、同じく固定板48p上に固定した支持体45に回転ロール44が軸支されている。移動鋳造ユニット41は図4、図5を参照して、大気下から、真空溶解鋳造装置10の準備室31を経て、溶解鋳造室11までにわたり、外部扉32、内部扉12の部分を除いて布設されているレール49上を移動される。そして、移動鋳造ユニット41は溶解鋳造室11内へ移動され、回転ロール44がモーター46によってベルト駆動され、図6において矢印で示す方向へ回転して、タンディッシュ42を経由して供給される溶湯を冷却する。なお、回転ロール44から飛散する鋳片は移動台車48に固定されたバリヤー47に衝突して落下する。そして、得られる鋳片は、図5に一点鎖線で示す円形状の開口19から下方へ取り出されるようになっている。
【0026】
上述した真空溶解鋳造装置10の溶解室11とその両側の準備室31、31’および、配備されている2台の移動鋳造ユニット411 、412 の操作の相互関係を示すタイムテーブルの一例を図8に示した。すなわち、図8において中央部の横長の囲いは溶解炉体21と溶解鋳造室14についての時間経過と行われる操作、下側の横長の囲いは一方の移動鋳造ユニット411 についての時間経過と操作、上側の横長の囲いは他方の移動鋳造ユニット412 についての時間経過と操作を示すタイムテーブルであり、中央部の横長の囲いの下に一例としての時間目盛を示している。
【0027】
図8において、下側に示す移動鋳造ユニット411 は大気下から準備室31へ移動され、外部扉32が閉じられて準備室31は真空排気され、移動鋳造ユニット411 のタンディッシュ42が予備加熱され、アルゴン・ガスが導入される。その間、中央部に示す溶解鋳造室11は溶解炉体21bを備えた蓋16bによって背面の開口13が閉じられ、内部扉12、12’が閉じられており、溶解炉体21bのルツボ22に所定量の原料金属が投入され、所定の真空度に排気されて溶解炉体21bが誘導加熱され、1回目の溶解が行われる。予備加熱の終わった移動鋳造ユニット411 は内部扉12が開けられて溶解鋳造室11へ移動されるが、この時に溶解鋳造室11へアルゴン・ガスが導入されることから、準備室31と溶解鋳造室11は同一圧力のアルゴン雰囲気となる。移動鋳造ユニット411 が位置決めされて固定され、内部扉12が閉じられると共にタンディッシュ42が本加熱される。そして、所定の温度に達すると、図6に示したように溶解炉体21が傾動されて、ルツボ22から溶湯が移動鋳造ユニット411 のタンディッシュ42へ定量的に出湯され、タンディッシュ42によって水冷の回転ロール44の表面へ均等に展開されて冷却され鋳片が製造される。
【0028】
鋳造が終わると内部扉12が開けられて、移動鋳造ユニット411 は溶解鋳造室11から準備室31へ戻され、内部扉12が閉じられた後、準備室31の外部扉32が開けられて移動鋳造ユニット411 は大気下へ移動された後、タンディッシュ42と回転ロール44はメンテナンスが施され、それらの間隔の調整が行われる。他方、出湯が終わった溶解炉体21bには所定量の原料金属が供給され、所定の真空度に排気されて溶解炉体21bが誘導加熱され、2回目の溶解が行われるそして、以下に述べるように、4回目の溶解、出湯まで行われる。
【0029】
上側に示す移動鋳造ユニット412 は、一定の時間遅れのもと、移動鋳造ユニット411 と同様な時間経過による操作が行われる。すなわち、図8に示すように、その時間遅れは2回目の溶解が完了した溶解炉体21bの出湯に対して、移動鋳造ユニット412 が溶解鋳造室11へ移動され溶解炉体21bからの出湯を受けて鋳造を行い得るように、移動鋳造ユニット411 が溶解鋳造室11内でタンディシュ42の本加熱の段階にある時に、移動鋳造ユニット412 は準備室31’へ移動され、移動鋳造ユニット411 の場合と同様な操作が行われて、溶解炉体21bからの2回目の出湯を受けて鋳造した後、大気下へ移動されてタンディッシュ42、回転ロール44のメンテナンスが行われる。また、移動鋳造ユニット412 が溶解鋳造室11内でタンディシュ42の本加熱の段階にある時に、既にメンテナンスが完了している下側の移動鋳造ユニット411 は前回と同様に準備室31へ移動され、前回と同様にして溶解炉体21bからの3回目の出湯を受けて鋳造が行われる。続いて既にメンテナンスが完了している上側の移動鋳造ユニット412 は、溶解炉体21bからの4回目の出湯を受けて鋳造が行い得るように、準備室31’へ移動されて準備室31’の真空排気が開始され、同様にして4回目の出湯を受けての鋳造が行われる。移動鋳造ユニット411 および移動鋳造ユニット412 の最初の横長の囲いと続く横長の囲いとの間の空白は移動鋳造ユニット411 、412 に何等の操作も行われていないことを示す。
【0030】
中央部の溶解炉体21bは例えば4回目の出湯の後、ルツボ22に付着したスラグの除去を含む清掃、場合によっては取換え等のメンテナンスが行われる。すなわち、溶解炉体21bの温度低下を待って、溶解鋳造室11に存在するアルゴン・ガスを真空排気し、続いて大気を導入し溶解鋳造室11を完全に空気雰囲気とした後、扉16bを開放することによって溶解炉体21bを大気下へ取り出して、メンテナンスが行われる。一方、開放された扉16bと交換して、それまで開放されていた扉16aが閉じられて、あらかじめ予備加熱された溶解炉体21aが溶解鋳造室11にセットされる。なお、溶解炉体21bのメンテナンスが簡単であり短時間で完了する場合には、溶解炉体21bを再使用してもよい。何れにしろ、溶解鋳造室11において金属の溶解、出湯が再開される。
【0031】
以上、本発明の実施の形態の真空溶解鋳造装置は以上のように構成され作用するが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0032】
例えば本実施例においては、溶解鋳造室11の両側面に隣接させて2室の準備室31、31’を設けたが、1室は側面に、他の1室は正面に隣接させてもよく、溶解鋳造室11と準備室31、31’の配置は特に限定されない。また、準備室31”を設けて3室としてもよい。
【0033】
また本実施例においては、鋳造機器として溶湯を急冷し得るタンディッシュ42と回転ロ−ル44との組み合わせを採用したが、これに代えて従来例1において示した円板状回転鋳型を使用してもよい。そのほか溶湯の急冷を必要としない場合には、特に回転機構を持たない鋳型へ直接に溶湯を流し込んでもよい。要するに本発明の真空溶解鋳造装置においては鋳型の型式は限定されない。
【0034】
また本実施例においては、準備室31で予備加熱、溶解鋳造室11で本加熱を行ったが、これはタンディッシュ42が加熱されていることを要するためであり、加熱を必要としない鋳造機器が採用されている装置の場合には、予熱、本加熱を省略してもよいことは言うまでもない。
また本実施例においては蓋16a、16bの開閉によって溶解炉体21a、21bを交換したが、溶解炉体21a、21bの交換はこれ以外の方法で行ってもよく、また、溶解炉体を3基以上としてもよい。
また本実施例においては、予備室31と溶解鋳造室11とをアルコン・ガスの雰囲気としたが、鋳造する金属の種類によってはアルゴン・ガスの導入は省略し得る。
【0035】
【発明の効果】
本発明の真空溶解鋳造装置は以上に説明したような形態で実施され、次に記載するような効果を奏する。
【0036】
請求項1の真空溶解鋳造装置によれば、真空溶解鋳造装置内に隣接して設けられた溶解鋳造室と準備室とにおいて、移動鋳造ユニットを準備室から溶解鋳造室へ移動させることにより、準備室は大気に開放し真空排気することを要するが、溶解鋳造室は大気開放する必要がなくなり温度的に定常性が保持されるほか、移動鋳造ユニットを準備室から溶解鋳造室へ移動させた後に溶解鋳造室を所定の真空度とする排気は一定の真空度からの排気であるので短時間で済み、かつ鋳造機器を移動台車に設置しているので、移動鋳造ユニットを大気下から溶解鋳造室へ移動させて所定の真空度に排気しても鋳造機器間の間隔の変動を生起せず、金属類の溶解鋳造が全体として合理化され、真空溶解鋳造装置の稼働率を大きく向上させる。
また、2台以上の移動鋳造ユニットが配備されている場合には、鋳造を終え大気下に取り出した1台目の移動鋳造ユニットのメンテナンスの完了を待つことなく、あらかじめメンテナンスを施した2台目の移動鋳造ユニットを準備室へ移動させて次の鋳造を開始することができるので、準備室を大気開放している時間を短くなり、その時間分だけ溶解鋳造室におけるアイドルタイムを削減することができ真空溶解鋳造装置の稼働率を向上させる。
【0037】
請求項2の真空溶解鋳造装置によれば、溶解鋳造室に隣接して2室以上の準備室が隣接されており、かつ2台以上の移動鋳造ユニットが配備されているので、鋳造を終えた1台目の移動鋳造ユニットを溶解鋳造室から一つの準備室へ取り出した後、他の準備室に待機させていた2台目の移動鋳造ユニットを空になった溶解鋳造室へ移動させて鋳造を継続することができ、溶解鋳造室におけるアイドルタイムを削減して真空溶解鋳造装置の稼働率を向上させる。また2台目の移動鋳造ユニットが溶解鋳造室にある時に、1台目の移動鋳造ユニットのメンテナンスを行うことができ、鋳造機器のメンテナンスに基づくアイドルタイムを発生させない。
【0038】
請求項3の真空溶解鋳造装置によれば、2基以上の溶解炉体が具備されており、一つ溶解炉体が溶解鋳造室にある時に、他の溶解炉体は溶解鋳造室外にあって交換可能に待機されているので、一つの溶解炉体が清掃や補修、交換等のメンテナンスを要する場合には、待機中の他の溶解炉体と交換して溶解鋳造を継続することができ、溶解鋳造室におけるアイドルタイムを削減して真空溶解鋳造装置の稼働率を向上させる。
【0039】
請求項4の真空溶解鋳造装置によれば、溶解鋳造室の開口の対向する両側縁にヒンジを介して取り付けられた2枚の扉を交互に開閉するだけで溶解炉体を交換することができるので、メンテナンスが必要な溶解炉体を待機中の他の溶解炉体と短時間で交換して溶解鋳造を継続することができ、溶解室におけるアイドルタイムを削減して、真空溶解鋳造装置の稼働率を向上させる。
【0040】
請求項5の真空溶解鋳造装置によれば、鋳造機器にタンディッシュと回転ロールとの組み合わせ、または円板状回転鋳型を採用しているので、溶湯が常に温度低下した冷却面で冷却され、均一性の高い鋳造物を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶解鋳造室に準備室が隣接された真空溶解鋳造装置に一台の移動鋳造ユニットが配備された場合の平面図である。
【図2】同装置に2台の移動鋳造ユニットが配備された場合を示す平面図である。
【図3】溶解鋳造室に隣接して2室の準備室が設けられた真空溶解鋳造装置に2台もしくは3台の移動鋳造ユニットが配備された場合を示す平面図である。
【図4】実施例の真空溶解鋳造装置の左側部分を示す部分破断正面図である。
【図5】図4に対応する部分破断平面図である。
【図6】図5における[6]−[6]線方向の断面図である。
【図7】実施例の真空溶解鋳造装置の溶解鋳造室の開口に取り付けられた2枚の蓋の開閉を示す部分破断平面図である。
【図8】実施例における溶解炉体と溶解鋳造室、および配備された2台の移動鋳造ユニットにおける操作の相互関係を示すタイムテーブルである。
【図9】従来例1の真空溶解鋳造装置の断面図である。
【図10】従来例2の真空溶解鋳造装置の断面図である。
【符号の説明】
1 真空溶解鋳造装置
2 真空溶解鋳造装置
10 真空溶解鋳造装置
11 溶解鋳造室
13 開口
15 ヒンジ
16 蓋
21 溶解炉体
22 ルツボ
31 準備室
41 移動鋳造ユニット
42 タンディッシュ
44 回転ロール
48 移動台
49 レール

Claims (3)

  1. 開口部を有する鋳造室と、
    前記開口部に当該開口部を開閉可能に取り付けられ、前記開口部を閉塞して前記鋳造室の内圧を維持可能とする第1の蓋部と、
    前記開口部に当該開口部を開閉可能に取り付けられ、前記第1の蓋部が開放されている際に、前記第1の蓋部に替わり前記開口部を閉塞して前記鋳造室の内圧を維持可能とする第2の蓋部と、
    前記第1の蓋部に支持され、前記第1の蓋部が閉じられている状態で前記鋳造室内に配置される第1の溶解炉と、
    前記第2の蓋部に支持され、前記第2の蓋部が閉じられている状態で前記鋳造室内に配置される第2の溶解炉と、
    前記鋳造室に対して移動可能に形成され、前記第1の溶解炉と前記第2の溶解炉のうち、前記鋳造室内に配置されている方から流出された金属溶湯を冷却し、鋳造する鋳造ユニットと、
    前記鋳造室に隣接して形成され、前記鋳造ユニットを前記鋳造室に出入可能とする準備室と、
    を具備する真空溶解鋳造装置。
  2. 請求項1に記載の真空溶解鋳造装置であって、
    前記第1の蓋部と前記第2の蓋部は、前記開口部の対向する縁部にそれぞれヒンジを介して取り付けられている
    真空溶解鋳造装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の真空溶解鋳造装置であって、
    前記鋳造ユニットは、タンディッシュと回転ロールとの組み合わせ、または円板回転鋳型を含む
    真空溶解鋳造装置。
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