JP4230644B2 - 構造物の解体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば煙突などの中空塔状の構造物の解体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の構造物の解体装置としては、台上にエンジンと発電機と油圧ポンプと無線操縦装置を設けて、この台に旋回フレームを回転自在に設け、この旋回フレームに油圧シリンダで駆動される破砕装置を吊り下げると共に、上記破砕装置を監視するテレビジョンカメラを設けたものがある。そして、この構造物の解体装置をクレーンで吊り下げ、地上の操作員によって無線操縦装置の送受信機を介して遠隔操作されて、エンジンによって駆動された油圧ポンプからの油圧によって破砕装置の油圧シリンダを駆動して、上記破砕装置によって煙突などの構造物を破砕し、解体する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構造物の解体装置は、解体によって発生する粉塵が周辺に飛散するという問題がある。
【0004】
そこで、この発明の目的は、煙突などの中空塔状構造物を解体する際に、粉塵を飛散させたり周辺環境を汚染することがない構造物の解体装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明の構造物の解体装置は、水平に吊り下げられた台上に、エンジンと発電機と油圧ポンプと無線操縦装置を搭載すると共に、上記台に油圧モータにより正逆自在に回転可能な主軸を設け、この主軸の下端に取り付けられた旋回フレームに油圧シリンダで駆動するカッタ装置または破砕装置の少なくとも一方を吊り下げてなる構造物の解体装置において、
上記台上に液槽を搭載し、上記カッタ装置または破砕装置の少なくとも一方に、上記液槽に水ホースを介して接続された噴射ノズルを備え、
上記噴射ノズルは、上記主軸の上端に設けたロータリージョイントと主軸を通る貫通穴とを介して旋回フレームの下側に導かれた水ホースに接続していることを特徴としている。
【0006】
請求項1の構造物の解体装置によれば、中空塔状構造物を上端から下端に向って順次破砕する過程において、上記カッタ装置または破砕装置の少なくとも一方に設けられた噴射ノズルから、上記水ホースを介して上記台上の液槽から導かれたが、被破砕部に噴射される。そうすると、このによって、被破砕部に生じた粉塵が空気中に舞うことなく構造物の下方に流される。その結果、被破砕部に生じた粉塵が、上記塔状構造物の周辺に飛散するのが防止される。また、粉塵が空気中に飛散することなく構造物の下方に流されるので、周辺環境が汚染されるおそれがなくなる。さらに、台上の液槽に連なる水ホースと旋回フレーム側のカッタ装置または破砕装置に連なる水ホースは、ロータリージョイントを介して接続されるので、台と旋回フレームが相対回転しても捩れを生じることがなく、円滑に水を導いて良好な水噴射を行うことができる。
【0007】
請求項2の発明の構造物の解体装置は、請求項1による構造物の解体装置において、
上記水ホースの中間には、ポンプが介設され、上記無線操縦装置により上記水ポンプの水の吐出圧を調整可能としていることを特徴としている。
【0008】
請求項2の構造物の解体装置によれば、上記水ホースに介設されたポンプが液槽からの無線操縦装置によって調整された吐出圧で噴射ノズルに圧送して、この噴射ノズルから高圧のを噴射させる。その結果、水の吐出圧を構造物の周辺の風速の大小などに応じて調整することによって、被破砕部に生じる粉塵飛散効果的に防止できる
【0009】
請求項3の発明の構造物の解体装置は、請求項1による構造物の解体装置において、
上記噴射ノズルは電磁弁を備え、上記ロータリージョイントと主軸を通る貫通穴とを介して、上記無線操縦装置に接続された電線を上記電磁弁に導いてなり、この電磁弁の開度を無線操縦装置によって調節可能としていることを特徴としている。
【0010】
請求項3の構造物の解体装置によれば、上記電磁弁の開度を無線操縦装置によって調節して、例えば被破砕部周辺の風速が大きくて粉塵が飛散しやすい場合には、の噴射量を大きくする。一方、被破砕部周辺に殆ど風が吹いていない場合には、の噴射量を小さくする。その結果、粉塵の飛散が効果的に防止されると共に、貯蔵量に限度がある液槽のが効率よく消費されて、解体装置の動作時間が延長される。また、ロータリージョイントを介して台上の無線操縦装置に連なる電線を、旋回フレーム側の電磁弁に接続しているので、台と旋回フレームが相対回転しても電線に捩れが生じず、円滑に電気信号を導いて良好に電磁弁の開度を調整できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を図示の実施形態により詳細に説明する。
【0012】
図1は、1実施形態における構造物の解体装置の使用状態を示す正面図であり、図2は、上記構造物の解体装置の平面図である。
【0013】
この解体装置1は、オイルタンクを兼ねる台2上に、エンジン4と油圧ポンプ5、油圧モータ6、発電機8、蓄電器9、無線操縦装置10、液槽としての水槽12、水ポンプ13を搭載している。上記エンジン4の回転力は、上記油圧ポンプ5に伝えられる。上記油圧ポンプ5と油圧モータ6とは図示しない油圧配管によって連結している。発電機8によって発電された電力は、無線操縦装置10や水ポンプ13、後述するテレビジョンカメラ(以下、テレビカメラという)56、噴射ノズル50の電磁弁等に供給される一方、余った電力が蓄電器9に貯められる。水槽12は、図示しない水配管によって水ポンプ13に接続している。上記台2は吊輪に連結したワイヤ14によってクレーン15に吊り下げられる。台2に設けた主軸21の下端には、旋回フレーム23を取り付けている。上記主軸21は、上記油圧モータ6によって正逆自在に回転できるようになっている。
【0014】
上記主軸21の上端には、配管などの捩れを防止するためのロータリージョイント24を設けている。このロータリージョイント24と主軸21を通る貫通穴とを介して、上記油圧ポンプ5に接続された図示しない油圧ホースを、後述するシリンダ26,33に導いている。また、ロータリージョイント24と主軸21を通る貫通穴とを介して、上記水ポンプ13に接続された水ホース51を、後述する噴射ノズル50に導いている。さらに、上記ロータリージョイント24と主軸21を通る貫通穴とを介して、上記発電機8および無線操縦装置10に接続された電線を、テレビカメラ56や噴射ノズル50の電磁弁に導いている。
【0015】
上記旋回フレーム23には、略L字形状の固定破砕腕25を、姿勢傾斜用の油圧シリンダ26とリンク27によって吊り下げている。上記固定破砕腕25の水平部の中央に設けた軸29に、可動破砕腕31の一端を枢着して、上記固定破砕腕25と可動破砕腕31とで破砕装置を形成している。上記固定破砕腕25の上端部と可動破砕腕31の中央部とを破砕動用の油圧シリンダ33で連結して、この油圧シリンダ33の伸縮作動により、固定破砕腕25の先端部25aと可動破砕腕31の先端部31aとが接離動作して、解体すべき中空塔状構造物40の被破砕部41を圧砕するようにしている。上記固定破砕腕25の先端部25aには、この先端部25aの背部と両側部を覆い、可動破砕腕31側へ開いた断面コの字状の落下防止部材25bを設けている。この落下防止部材25bは、図示しないコイルバネによって可動破砕腕31側に付勢されている。固定破砕腕25を被破砕部41の外面に当接させると、上記落下防止部材25bが被破砕部41を可動破砕腕31側に押圧する。そして、被破砕部41が破砕されると、破砕片が上記落下防止部材25bの押圧力によって中空塔状構造物40の内側に押しやられて、破砕片が構造物40の外側に落下しないようになっている。
【0016】
なお、上記固定破砕腕25の軸29近傍の奥部には、横鉄筋切断用の鉛直方向に延びる固定刃45aを設ける一方、可動破砕腕31の軸29近傍の奥部には上記固定刃45aと噛合する横鉄筋切断用の可動刃45bを設けている。さらに、上記固定破砕腕25には、縦鉄筋切断用の水平方向に延びる固定刃46aを設ける一方、可動破砕腕31には上記固定刃46aと噛合する縦鉄筋切断用の可動刃46bを設けている。
【0017】
さらに、上記固定破砕腕25の軸29近傍の奥部には、被破砕部41に水を噴射するための噴射ノズル50を設けている。この噴射ノズル50は、上記ロータリージョイント24と主軸21を通る貫通穴を介して旋回フレーム23の下側に導かれた水ホース51に接続している。そして、台2上の水槽12に貯蔵された水が、上記水ポンプ13によって水ホース51を介して圧送されて、上記噴射ノズル50から被破砕部41に向って噴射されるようにしている。上記噴射ノズル50は図示しない電磁弁を備え、この電磁弁の開度が無線操縦装置10によって調節可能になっている。また、上記水ポンプ13の水の吐出圧も、上記無線操縦装置10によって調節可能になっている。
【0018】
上記旋回フレーム23の端部には、関節を有するアーム55が取り付けられていて、このアーム55の先端には、上記固定破砕腕25と可動破砕腕31とを監視するためのテレビカメラ56が取り付けられている。また、クレーン15のブーム16には、この解体装置1全体を監視するためのテレビカメラ57が取り付けられている。これらのテレビカメラ56,57の映像は、クレーン15の運転台に設けられたテレビ受像機や、解体装置1のための地上に配置された図示しない操作室に設けられたテレビ受像機へ送られる。
【0019】
台2上に搭載された無線操縦装置10は、地上の操作室からの指令を受け取るためのアンテナ60を備え、操作室からの指令に基づいて、解体装置1を制御する。
【0020】
上記構成の構造物の解体装置1をクレーン15で吊り下げて、解体すべき中空塔状構造物としての煙突40の上端部分に配置する。地上の操作室の操作員は、無線操縦装置10のアンテナ60に操縦指令を送り、エンジン4を駆動し、発電機8を駆動する。そして、テレビカメラ56から送られる破砕装置および被破砕部41の様子を見ながら、油圧ポンプ5から油圧モータ6に油を供給して、旋回フレーム23を被破砕部41に合わせた位置角度まで旋回させる。さらに、破砕動用のシリンダ33を引き込み動作させて、可動破砕腕31を解放動作させる。その後、クレーン15の運転手が、テレビカメラ56,57から送られる映像を見ながら解体装置1を下降させて、図1に示すように固定破砕腕25と可動破砕腕31との間に被破砕部分41を挿入する。
【0021】
その後、操作員は、噴射ノズル50の電磁弁を開けて、水ホース51を通して供給される水を被破砕部41に噴射する。そして、破砕動用のシリンダ33を伸張させて、固定破砕腕25と可動破砕腕31で被破砕部41を挟んで破砕する。そして、被破砕部41のコンクリートが破砕されて鉄筋が露出すると、固定破砕腕25の軸29近傍の奥部に設けられた固定刃45aと可動刃45bとの間に上記鉄筋を挟んで、シリンダ33の伸張動作によって固定刃45aと可動刃45bとを噛合させて、鉄筋を切断する。なお、固定刃45aと可動刃45bとで切断するのは、煙突の周方向に延びる鉄筋であり、煙突の高さ方向に伸びる鉄筋は、固定刃46aと可動刃46bとによって切断する。
【0022】
このような破砕動作を、煙突40の上端から下方に向って螺旋状に順次繰り返して、煙突40を解体する。
【0023】
この煙突40の解体の過程において、煙突40の被破砕部41を圧砕するとき、あるいは被破砕部41に露出した鉄筋を切断するときに粉塵が生じるが、この粉塵は、被破砕部41の上方に位置する噴射ノズル50から噴射される水によって、空気中に舞うことなく煙突40の下方に流される。その結果、被破砕部41に生じた粉塵が煙突40の周辺に飛散することが防止されて、上記粉塵に含まれたダイオキシンなどによって周辺環境が汚染されるおそれを無くすことができる。
【0024】
地上の操作員は、上記噴射ノズル50に水を圧送する水ポンプ13と、上記噴射ノズル50の図示しない電磁弁とを、無線操縦装置10を介して制御する。例えば上記煙突40の被破砕部41周辺での風速が大きい場合は、被破砕部41に生じる粉塵が風によって飛散しやすいので、噴射ノズル50の開度を大きくすると共に、水ポンプ13の吐出圧力を大きくする。そうすると、噴射ノズル50から大量高圧の水が噴射されて、被破砕部41周辺の風速が大きいにもかかわらず被破砕部41に生じる粉塵を上記水によって確実に捕獲して、煙突40の下方に流すことができる。したがって、粉塵の飛散による周辺環境の汚染を確実に防止することができる。
【0025】
一方、被破砕部41周辺での風速が小さいときは、少量の水でも被破砕部41に生じる粉塵を捕獲して流すことができる。そのときは、噴射ノズル50の開度を小さくすると共に、水ポンプ13の吐出圧力を小さくして、噴射ノズル50から噴射される水を少量低圧にする。
【0026】
このようにして、被破砕部41での風速に対応して、噴射ノズル50から噴射する水の量を調節することによって、被破砕部41からの粉塵の飛散を効率良く防止することができる。そうすると、上記水槽12の水が効率良く消費されて、水槽12を水で満たしてから空になるまでの時間が長くなるので、水槽12に水を補給するために解体作業が中断される回数が減る。その結果、解体作業を長時間にわたって連続して行えるようになるので、解体作業の効率が向上して、解体工事のコストを低減することができる。
【0027】
図3は、他の実施形態の解体装置における噴射ノズル50,50・・・と、この噴射ノズル50,50・・・に水を供給する水配管を示す図である。この解体装置は、噴射ノズル50と電磁弁62とを5個づつ備える以外は図1に示した解体装置1と同一の構成を有する。図1の解体装置1と同一の部分には同一の参照番号を付して詳細な説明を省略する。図3に示すように、水槽12に接続した配水管60には、無線操縦装置10の指令に基づいて吐出圧力が調節可能な水ポンプ13が介設されている。上記配水管60は、水ポンプ13の下流で5つの分岐管61,61・・・に接続する。分岐管61には、無線操縦装置10の指令に基づいて開度が調節可能な電磁弁62が夫々設けられていて、電磁弁62の下流であって分岐管61の端部には噴射ノズル50が夫々設けられている。この噴射ノズル50は、図1の実施形態の噴射ノズル50が配置された位置である固定破砕腕25の軸29近傍の奥部に加えて、固定破砕腕25の先端部25aと、可動破砕腕31の先端部31aとに、夫々取り付けられている。さらに、噴射ノズル50は、固定破砕腕25において筋切断用の固定刃45a,46aを設置した部分と、可動破砕腕31において筋切断用の可動刃45b,46bを設置した部分とに、夫々取り付けられている。
【0028】
図3に示す5個の噴射ノズル50,50・・・を有する解体装置1によって、煙突40を解体する。図1に示した実施形態における解体装置1と同様に、シリンダ33を伸張させて、固定破砕腕25の先端部25aと可動破砕腕31の先端部31aとの間に挟んだ被破砕部分41を破砕する。このとき、固定破砕腕25の先端部25aと、可動破砕腕31の先端部31aとに設けられた噴射ノズル50から、高圧の水を、被破砕部41に向けて噴射する。すなわち、被破砕部41は、固定破砕腕25の先端部25aと、可動破砕腕31の先端部31aとによって破砕されると同時に、高圧の水を直接噴射されるので、被破砕部41からの粉塵は空気中に舞うことなく、完全に水によって流される。その結果、粉塵の飛散による周辺環境の汚染が、完全に防止される。
【0029】
また、この解体装置は、鉄筋を切断する際にも粉塵の飛散を防止する。すなわち、シリンダ33を伸張させて、上記固定破砕腕25の筋切断用の固定刃45a,46aと、可動破砕腕31の可動刃45b,46bとを噛合して、上記固定刃45a,46aと可動刃45b,46bとの間に挟んだ鉄筋を切断する際に、この鉄筋の切断部分に向けて噴射ノズル50,50から水を噴射する。そうすると、上記鉄筋に付着していたコンクリートなどが、鉄筋の切断動作によって鉄筋から剥離して粉塵になっても、この粉塵は上記噴射ノズル50,50から直接噴射される水によって流されるので飛散しない。その結果、粉塵の飛散による周辺環境の汚染が防止される。
【0030】
上記実施形態において、水槽12は台2上の無線操縦装置10の隣に配置したが、複数の水槽を、この水槽に貯蔵される水の重量が台2上でバランスする位置に配置してもよい。
【0031】
また、上記実施形態において、水槽12に単なる水を貯留する場合について述べたが、水に界面活性剤を混入した液を貯留するようにしてもよい。この場合、上記界面活性剤によって、粉塵を、さらに効果的に捕捉できる。
【0032】
上記実施形態では煙突の解体について述べたが、解体すべき構造物は煙突に限らないことは当然である。この発明は中空塔状構造物の解体に広く適用することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上より明らかなように、請求項1の発明の構造物の解体装置によれば、台上に液槽を搭載し、カッタ装置または破砕装置の少なくとも一方に、上記液槽に水ホースおよびロー タリージョイントを介して接続された噴射ノズルを備えるので、構造物を破砕する過程において、台と旋回フレームが相対回転しても水ホースに捩れを生じることなく、上記カッタ装置または破砕装置の少なくとも一方に設けられた噴射ノズルから構造物の被破砕部に液を噴射して、上記被破砕部に生じた粉塵を空気中に舞うことなく構造物の下方に流すことができる。その結果、被破砕部に生じた粉塵が上記構造物の周辺に飛散することを防止できる。
【0034】
請求項2の発明の構造物の解体装置によれば、上記水ホースの中間には無線操縦装置によって吐出圧が調整できる水ポンプが介設されているので、このポンプが、周辺風速の大小などに応じて調整された吐出圧液槽から圧送して、噴射ノズルから被破砕部に向って噴射させることができるから、水を効率良く使って上記被破砕部に生じる粉塵周囲への飛散確実に防止できる。
【0035】
請求項3の発明の構造物の解体装置によれば、上記水ホースの中間には、ロータリージョイントを介して無線操縦装置に電気的に接続された電磁弁が設けられているので、上記電磁弁の開度を調節して、例えば被破砕部周辺の風速が大きくて粉塵が飛散しやすい場合には、水の噴射量を大きくする一方、被破砕部周辺に殆ど風が吹いていない場合には、液の噴射量を小さくする。その結果、電線に捩れを生じることなく、粉塵の飛散を効果的に防止できると共に、液槽のを効率良く使って、解体装置が連続して動作可能な時間を延長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態における解体装置の使用状態を示す正面図である。
【図2】 図1に示した解体装置の平面図である。
【図3】 他の実施形態の解体装置において、水槽と噴射バルブとの間の配管回路を示す図である。
【符号の説明】
1 構造物の解体装置
2 台
4 エンジン
5 油圧ポンプ
6 油圧モータ
8 発電機
9 蓄電器
10 無線操縦装置
12 水槽
13 水ポンプ
23 旋回フレーム
25 固定破砕腕
29 軸
31 可動破砕腕
50 噴射ノズル
51 水ホース

Claims (3)

  1. 水平に吊り下げられた台上に、エンジンと発電機と油圧ポンプと無線操縦装置を搭載すると共に、上記台に油圧モータにより正逆自在に回転可能な主軸を設け、この主軸の下端に取り付けられた旋回フレームに油圧シリンダで駆動するカッタ装置または破砕装置の少なくとも一方を吊り下げてなる構造物の解体装置において、
    上記台上に液槽を搭載し、上記カッタ装置または破砕装置の少なくとも一方に、上記液槽に水ホースを介して接続された噴射ノズルを備え、
    上記噴射ノズルは、上記主軸の上端に設けたロータリージョイントと主軸を通る貫通穴とを介して旋回フレームの下側に導かれた水ホースに接続していることを特徴とする構造物の解体装置。
  2. 請求項1による構造物の解体装置において、
    上記水ホースの中間には、ポンプが介設され、上記無線操縦装置により上記水ポンプの水の吐出圧を調整可能としていることを特徴とする構造物の解体装置。
  3. 請求項1または2による構造物の解体装置において、
    上記噴射ノズルは電磁弁を備え、上記ロータリージョイントと主軸を通る貫通穴とを介して、上記無線操縦装置に接続された電線を上記電磁弁に導いてなり、この電磁弁の開度を無線操縦装置によって調節可能としていることを特徴とする構造物の解体装置。
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