JP5388790B2 - 自走式作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、運転席と、その運転席から上方に立ち上がったフレームと、そのフレームの上端に取り付けられたキャノピーとを備える自走式作業車両に関する。
安全フレーム:ROPS(Roll−Over Protective Structures)にキャノピー(屋根)を取り付けた構成のトラクタ(自走式作業車両)では、運転席を外気から遮断するキャビンがないことから、スポットクーラーのような従来型の冷房装置を搭載しても冷房効果が薄く、かつ、トラクタの燃費が悪くなってしまうのが現状である。このため、運転者は、真夏の暑さのなか、冷却手段が不十分な運転席での運転操作を強いられていた。
開放空間を冷却する技術として、近年、ノズル(細霧噴射手段)から水を細霧状に噴射するドライミストの技術が開発されている。ドライミストは、微細な水滴が蒸発する際の気化熱を利用して冷却効果を達成する技術であり、特に開放空間における新しい冷房技術として注目を集めている(例えば、特許文献1)。
特開2008−304086号公報
しかし、このような技術は、工場内で外気を取り入れなければならないような特殊なエリアなど、建物への適用に焦点をあてており、自走式作業車両への適用はなされてこなかった。そこで、この発明の目的は、開放された運転席を冷却可能な自走式作業車両を提供することにある。
このため請求項1に記載の発明は、運転席と、該運転席から上方に立ち上がったフレームと、該フレームの上端に取り付けられた屋根とを備える自走式作業車両において、
水を貯留するタンクと、
前記屋根の下面側に、前記タンクの水を細霧状に噴射する細霧噴射手段とを備え、
前記細霧噴射手段は、
前記タンクに気密性が保たれて連設し、該タンクの水を吐出する第1ノズルと、
圧縮空気を噴射する第2ノズルとからなり、
前記第1ノズルと前記第2ノズルとの先端は、直角方向に隣接し、かつ、前記第2ノズルから噴射される圧縮空気が前記第1ノズルの先端直上に吹き付けられることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自走式作業車両において、自走の駆動源としてエンジンを備え、該エンジンの動力にて前記細霧噴射手段を稼動させることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の自走式作業車両において、蓄電池を備え、該蓄電池の電力にて前記細霧噴射手段を稼動させることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の自走式作業車両において、前記細霧噴射手段が間欠的に作動し、その間欠作動の間隔を変更可能とすることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の自走式作業車両において、前記屋根の上面に雨水受容器を備え、該雨水受容器で受けた雨水を前記タンクに貯留することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の自走式作業車両において、
前記屋根が中空状に形成され、
該屋根の内側に、前記タンクと、前記細霧噴射手段と、ダクトとを設け、該ダクトを介して細霧状の水を前記屋根の下面側に噴射することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の自走式作業車両において、前記屋根の下面にファンを備え、該ファンを稼動させることで前記ダクトから噴射された細霧状の水を拡散させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6または7に記載の自走式作業車両において、前記ダクトの先端がその方向を自在に変更可能に構成されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、運転席と、その運転席から上方に立ち上がったフレームと、そのフレームの上端に取り付けられた屋根とを備える自走式作業車両において、水を貯留するタンクと、屋根の下面側に、タンクの水を細霧状に噴射する細霧噴射手段とを備え、細霧噴射手段は、タンクに気密性が保たれて連設し、タンクの水を吐出する第1ノズルと、圧縮空気を噴射する第2ノズルとからなり、第1ノズルと第2ノズルとの先端は、直角方向に隣接し、かつ、第2ノズルから噴射される圧縮空気が第1ノズルの先端直上に吹き付けられるので、開放された空間にある運転席にて微細な水滴が噴射され、その水滴の気化熱で運転席周辺の空気温を下げるので、運転席周辺の冷却効果を達成することができる。したがって、開放された運転席を冷却可能な自走式作業車両を提供することができる。
また、空気圧を変更することで、細霧の噴射圧を容易に調整することができる。
請求項2に記載の発明によれば、自走の駆動源としてエンジンを備え、そのエンジンの動力にて細霧噴射手段を稼動させるので、細霧噴射手段のために新たな駆動源を必要とせず、構成を複雑にすることがない。
請求項3に記載の発明によれば、蓄電池を備え、その蓄電池の電力にて細霧噴射手段を稼動させるので、自走式作業車両の駆動手段を停止しているときであっても、細霧噴射手段を稼動させて、運転席を冷却することができる。
請求項4に記載の発明によれば、細霧噴射手段が間欠的に作動し、その間欠作動の間隔を変更可能とすることを特徴とするので、運転者の希望に応じて細霧の噴射量を調節することができる。したがって、運転席の温度調節を容易に行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、屋根の上面に雨水受容器を備え、その雨水受容器で受けた雨水をタンクに貯留するので、細霧噴射手段にて噴射する水を給水する必要がなく、作業を簡略化することができる。
請求項6に記載の発明によれば、屋根が中空状に形成され、その屋根の内側に、タンクと、細霧噴射手段と、ダクトとを設け、そのダクトを介して細霧状の水を屋根の下面側に噴射するので、ダクトを所望の箇所近傍に設置することで、効率的な冷却を行うことができる。
請求項7に記載の発明によれば、屋根の下面にファンを備え、そのファンを稼動させることでダクトから噴射された細霧状の水を拡散させるので、効率的にかつ広範囲にわたって運転席付近を冷却することができる。
請求項8に記載の発明によれば、ダクトの先端がその方向を自在に変更可能に構成されているので、必要に応じて重点的に細霧状の水を噴射する箇所を変更することができ、機能性にすぐれる。
この発明の自走式作業車両の一例としてのトラクタの側面図である。 その要部拡大図である。 この発明の一例のトラクタに備えるドライミスト生成装置の構成図である。 この発明の別の例のトラクタの、(a)は要部拡大側面図、(b)はドライミスト生成装置の構成図、(c)は、(a)のA矢視背面図である。 この発明のさらに別の例のトラクタの、(a)は要部拡大側面図、(b)はドライミスト生成装置の構成図、(c)は、ダクト先端の変形例を示す要部拡大側面図である。 この発明のさらにまた別の例のトラクタの、(a)は要部拡大平面図、(b)は要部拡大側面図である。 この発明のさらにまた別の例の旋回型掘削作業車の側面図である。
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。図1に示すAは、本発明に係る自走式作業車両の一例であるトラクタである。トラクタAは、車体フレーム3の前後に前輪1および後輪2を2つずつ備え、前輪1の上方にボンネット4を形成し、その内側には駆動部としてのディーゼルエンジンを備える。そして、ボンネット4の後部に連続して運転操作部6を設ける。
運転操作部6は、エンジンキー、ハンドル7、アクセルペダル13、クラッチペダル、ブレーキペダルなどを備える。運転操作部6の後方でかつ後輪2の上方には運転席5を設ける。運転席5の両側にはそれぞれ、後輪2を上方より覆うフェンダー9を備える。左側のフェンダー9上には、シフトレバー12を設ける。また、両側のフェンダー9には手すり8を備え、その手すり8の後端にはホルダ14を固設する。このホルダ14は、その下端をフェンダー9に固設されている。左右一対のホルダ14には、門型の安全フレーム(フレーム)15を上方に向けて立ち上げる。この安全フレームは、横転時などに作業者を保護するもので、ROPS(Roll−Over Protective Structures)とも呼ばれる。また、安全フレーム15上端には、運転者から雨や日差しなどを遮るキャノピー(屋根)16が運転席5を覆うように設けられている。キャノピー16は中空状で、一定の厚みのある部材で構成されている。このように、この例のトラクタAでは、運転席5が開放空間となっている。キャノピー16の下面側(運転席側)には、水を細霧状に噴射するドライミストノズル(細霧噴射手段)17を備える。
ドライミストノズル17には、図2に示すように、耐圧パイプ18を取り付ける。この耐圧パイプ18は、キャノピー16内および安全フレーム15内に配設され、ホルダ14(この例では、運転席5の左側)内に配管され、後述する高圧ポンプを経てタンク10に取り付けられている。このタンク10には、ドライミストノズル17から噴射する水を貯留する。
ドライミストの生成装置を図3に示す。ミッションケースM内には、入力軸20、PTOクラッチ軸21、PTO軸22、ポンプクラッチ23、PTOクラッチ25などを備える。入力軸20は、エンジンの駆動力によって回転するものであり、ポンプクラッチ23を介してミッションケースMの外側に設けられた高圧ポンプ24に駆動力を伝達するように構成されている。ポンプクラッチ23は、運転操作部6に備える不図示のレバーによって入り切りがなされるように構成されている。
タンク10には、耐圧パイプ18aの一端を取り付け、その他端は高圧ポンプ24の入側に取り付けられている。高圧ポンプ24の出側には、耐圧パイプ18の一端が取り付けられる。耐圧パイプ18の他端は、2つのドライミストノズル17に取り付けられている。耐圧パイプ18aとタンク10および高圧ポンプ24、耐圧パイプ18と高圧ポンプ24およびドライミストノズル17は、いずれも気密性をもって連結されている。
なお、この例では、ドライミストノズル17は、その先端より高圧の水を噴射する一流体ノズルである。また、タンク10上面には、不図示の給水口が設けられており、給水可能となっている。また、タンク10の下面には水抜口を設け、清掃時などにタンク10内の全ての水を抜くことができるようになっている。
このような構成において、ドライミストノズル17より細霧を噴射する方法について説明する。まず、運転操作部6にある不図示のレバーを操作して、ポンプクラッチ23をONにする。これによって、エンジンからの駆動力が高圧ポンプ24に伝達され、高圧ポンプ24が駆動し、タンク10内から水が吸引されて、高圧水として送り出される。高圧ポンプ24にて加圧された水は、耐圧パイプ18を介してドライミストノズル17の噴射口から細霧となって噴射される。なお、細霧の噴射を停止するには、運転操作部6にあるレバーを操作して、ポンプクラッチ23をOFFにする。すると、エンジン駆動力が高圧ポンプ24に伝達されなくなり、高圧ポンプ24は作動を停止する。
図4(a)〜(c)には、この発明の別の例を示す。この例では、高圧ポンプ24´の駆動源をバッテリー(蓄電池)とし、一流体ノズルであるドライミストノズル17から水を細霧状に噴射する。運転席5の背後の右側にはバッテリー27を、左側にはタンク10を隣接して配置する。タンク10の背面側には、高圧ポンプ24´を配置する。
バッテリー27の端子にはコード28a,28bを介して高圧ポンプ24´を接続する。なお、コード28aは、スイッチ29を挟んで高圧ポンプ24´の端子と接続される。スイッチ29は、運転操作部6に備える不図示のボタンによって入り切りがなされるように構成されている。高圧ポンプ24´は、タンク10とパイプによって接続されるとともに、耐圧パイプ18の一端も接続する。耐圧パイプ18は、ホルダ14の側面よりホルダ14の内側に入り、安全フレーム15、キャノピー16内を通って配置される。そして、その他端は、ドライミストノズル17に接続されている。
このような構成において、ドライミストノズル17より細霧を噴射する方法について説明する。まず、運転操作部6にある不図示のボタンを押下して、スイッチ29をONにする。これによって、バッテリー27から電力が高圧ポンプ24´に伝達され、高圧ポンプ24´が駆動する。高圧ポンプ24´の駆動でタンク10内から水を吸引して、高圧水として送り出す。高圧ポンプ24´にて加圧された水は、耐圧パイプ18を介してドライミストノズル17の噴射口から細霧となって噴射される。なお、運転操作部6にあるボタンを再度押下してスイッチ29をOFFにすると、高圧ポンプ24´が停止して、細霧の噴射を停止する。
図5(a),(b)には、この発明のさらに別の例を示す。この例では、このドライミストノズル17´は2流体ノズルとする。2流体ノズルは、圧縮したエアーを水に吹き付けて水を粉砕し、細かい霧状にして噴射するものである。すなわち、ドライミストノズル17´は、2つのノズル17´a(第1ノズル),17´b(第2ノズル)とで構成される。前者は、水を吐出するためのものであり、後者は、エアーを噴射するためのものである。ノズル17´aは略鉛直方向に設けられ、ノズル17´bは略水平方向に設けられる。両者の先端は、直角方向に隣接して、かつ、ノズル17´bのエアーがノズル17´aの先端直上に吹き付けられるように配置される。
ノズル17´aは、水を貯留するタンク10´に先端部がタンク10´から突出するように取り付けられる。なお、タンク10´とノズル17´aとの取り付け部分は気密性が保たれるように構成される。ノズル17´aの後端には、パイプpを取り付け、パイプpはタンク10´の底部に達するように設けられる。
2つのノズル17´a,17´bは、それらの先端が、円筒状のダクト38の後端部内に配置されるように設けられる。ダクト38は、中空状に成型されたキャノピー16´内に設けられる。ダクト38の先端は、キャノピー16´の下面に設けられた開口に嵌めつけられる。したがって、ダクト38は、キャノピー16´の下面にて、外気と連通するように構成される。なお、ダクト38の先端がキャノピー16´の下面に形成する開口近傍の前方には、ファン39を備える。ファン39は、ダクトから送り出されるドライミストを運転席側に送るためのものである。キャノピー16´の上面には、ソーラーパネル19を備え、ソーラーパネル19で発電した電力でファン39を駆動する。このように、ファン39を用いることによって細霧を効率よく運転席5付近にいきわたらせることができ、したがって、運転席5付近を効率的に冷却することができる。
タンク10´もキャノピー16´内に配置される。タンク10´の上方には雨水受容器37を設け、その下端のパイプ部分をタンク10´に貫通して取り付ける。雨水受容器37は、キャノピー16´の上面に配置され、降雨時に雨水を集めて、タンク10´に貯留するためのものである。
ノズル17´bの後端には、耐圧パイプ32が取り付けられる。この耐圧パイプ32は、安全フレーム15内を通って設けられ、運転席5後方に配置された電磁弁36の出側に接続されている。運転席5後方には、エアーコンプレッサー31,エアータンク35も配置する。エアーコンプレッサー31,エアータンク35,電磁弁36はそれぞれ耐圧パイプにて接続されている。なお、電磁弁36は、不図示の制御手段によって、間欠的に開閉するように構成されている(なお、開閉間隔は、運転席5近傍に備える不図示のダイアルにて変更可能に構成されている)。
エアーコンプレッサー31は、エンジンの動力によって駆動するものであり、駆動源の構成は図3と同様であるので説明を省略する。
次に、このような構成においてドライミストノズル17´から細霧を噴射する方法について説明する。まず、運転操作部6にある不図示のレバーを操作して、ポンプクラッチ23をONにする。これによって、エンジンからの駆動力がエアーコンプレッサー31に伝達され、エアーコンプレッサー31が駆動して、圧縮空気をエアータンク35に送り込む。ポンプクラッチ23がONされると、電磁弁36を含む電気回路もONになる。そして、電磁弁36に付随する制御手段が作動を開始する。そして、一定時間ごとに電磁弁36を開閉する。電磁弁36が開状態となっているときには、エアータンク35から圧縮された空気が耐圧パイプ32を通ってノズル17´bの先端から送り出される。これによって、ノズル17´aの上方には低圧部が形成される。この低圧部に向かってタンク10´内の水が吸い上げられ、ノズル17´aの先端から吐出する。吐出した水は、ノズル17´bから噴出される圧縮空気によって粉砕され、細霧を形成する。形成された細霧は、ノズル17´bからの圧縮空気にのってダクト38内を出口方向に進み、ダクト38の末端の開口より送り出される。
なお、ポンプクラッチ23がONされると、ソーラーパネル19とファン39との間の電気回路がONとなり、ファン39が回転し始める。ダクト38の開口部より送り出された細霧は、ファン39が形成する風にのって運転席5側に流れるとともに、運転席5周辺に攪拌される。一定時間が経過すると制御手段によって電磁弁36が閉じられ、圧縮空気は、ノズル17´bに到達しなくなる。これによって、ノズル17´a直上には低圧部が形成されなくなり、ノズル17´aから水の吐出が停止する。その後、一定時間が経過すると、再び、電磁弁36は開となり、圧縮空気がノズル17´bから吹き出されて細霧を形成する。
細霧の噴射を停止するには、運転操作部6にあるレバーを操作して、ポンプクラッチ23をOFFにする。これによって、エアーコンプレッサー31の駆動が停止するとともに、電磁弁36を含む電気回路がOFFとなり、電磁弁36が閉じる。さらに、ソーラーパネル19とファン39との間の電気回路もOFFとなる。
なお、エアーコンプレッサー31は、エンジン駆動によるものに限定されず、モータ駆動によるものでもよい。
また、図5(c)に示すように、ダクト38´の先端に蛇腹状のパイプ38A取り付けて、細霧の吹き出し方向を変更自在に構成してもよい。
図6(a),(b)には、この発明のさらにまた別の例を示す。この例では、キャノピー16の下面の左右両側にそれぞれ4つずつのドライミストノズル17を設ける。このようにドライミストノズル17をより多く配置することで、運転席5の両側に細霧で壁を作る。これによって、運転席5両側からの熱や埃を遮断することができる。この例におけるドライミストノズル17の作動方法は、前述の例と同様(エンジン駆動、バッテリー駆動のいずれでもよい)であるので、説明を省略する。
図7は、この発明の自走式作業車両の別の例としての旋回型掘削作業車(建設機械)50の側面図である。旋回型掘削作業車50は、下部走行装置としてクローラ式走行装置51の上部中央に、上部装置として旋回体52を左右旋回可能に支持しており、クローラ式走行装置51の前後一端部には、ブレード53を上下回動自在に配設している。旋回体52の上方にはエンジン等を被覆するボンネット54が配設され、ボンネット54の上方に運転席55が取り付けられている。運転席55の前方には、操作レバー56が設けられ、操作レバー56および運転席55の上方にはキャノピー(屋根)57aが配設されている。キャノピー57aは、フレーム57bによって支えられている。フレーム57bは、ボンネット54に固設されたキャノピー支持部材59に着脱可能に取り付けることで、キャノピー57aを旋回体52に装着している。なお、旋回体52の後端部には、カウンターウエイト58が付設されている。
また、旋回体52の前端部には、ブームブラケット60が水平方向に回動自在に取り付けられている。ブームブラケット60には、ブーム61の下端部が上下回動自在に支持されている。ブーム61は、その長手方向の略中央付近で屈曲部61dを形成している。屈曲部61dは、側面視で略「く」字状に形成されている。ブーム61の上端部には、アーム62が回動自在に支持され、アーム62の先端部には、作業用アタッチメントとしてのバケット63が回動自在に支持されている。
そして、ブーム61はブームシリンダ61aにより、アーム62はアームシリンダ62aにより、バケット63はバケットシリンダ63aにより、それぞれ回動動作される。ブームシリンダ61a、アームシリンダ62a、及びバケットシリンダ63aは油圧シリンダにて構成され、各シリンダ61a,62a,63aは旋回台52のボンネット54内に配設される不図示の油圧ポンプから油圧ホースを通じて圧油を供給することにより伸縮駆動されている。
ブームシリンダ61aは、ブームブラケット60とブーム61の途中部前面に設けられたブームシリンダブラケット61bとの間に回動可能に取り付けられる。アームシリンダ62aは、ブーム61の途中部背面に設けられるアームシリンダボトムブラケット61cとアーム62基端部に設けられるバケットシリンダブラケット62bとの間に回動可能に取り付けられる。バケットシリンダ63aは、バケットシリンダブラケット62aとバケット63に連結されるバケットブラケット63bとの間にに回動可能に取り付けられる。
キャノピー57aの両側(旋回型掘削作業車50の進行方向の両側)には、1流体ノズルのドライミストノズル70を2つずつ設ける。また、運転席55の後方には、水を貯留するタンク71を備える。そして、タンク71とドライミストノズル70とを耐圧パイプ72で連結する。また、タンク71とドライミストノズル70との間には不図示の高圧ポンプを設ける。この高圧ポンプは、(図3に示す構成と同様にして)旋回型掘削作業車50のエンジンから駆動力を得て作動するように構成する。
ドライミストを噴射するときは、運転席55近傍に備える不図示のレバーを操作してポンプクラッチをONにする。すると、エンジンの駆動力で高圧ポンプが作動し、タンク71内の水を耐圧パイプ72を介して吸引するとともに、高圧水として耐圧パイプ72を介してドライミストノズル70へと送る。そして、ドライミストノズル70より細霧として噴射する。ドライミストの噴射を停止するときは、不図示のボタンを再度押下する。
なお、高圧ポンプとドライミストノズル70との間に電磁弁を設けて、ドライミストを間欠的に噴射するように構成してもよい。また、前述の例のように、ドライミストノズルを2流体ノズルで構成してもよい。さらに、高圧ポンプをバッテリー駆動としてもよい。
この発明は、トラクタ、旋回型掘削作業車に限定されるものではなく、例えば、その他の農業機械、建設機械、乗用の芝刈機など、ガラスなどによって外気と遮断されていない運転席を有する自走式作業車両すべてに適用しうる。
1 前輪
2 後輪
3 車体フレーム
4 ボンネット
5,55 運転席
6 運転操作部
8 手すり
9 フェンダー
10,10´,71 タンク
14 ホルダ
15 安全フレーム(フレーム)
16,16´,57a キャノピー(屋根)
17,17´,70 ドライミストノズル(細霧噴射手段)
17´a,17´b ノズル
18,18a,32,72 耐圧パイプ
19 ソーラーパネル
20 入力軸
21 PTOクラッチ軸
22 PTO軸
23 ポンプクラッチ
24,24´ 高圧ポンプ
25 PTOクラッチ
28 コード
27 バッテリー(蓄電池)
29 スイッチ
30 ブラケット
31 エアーコンプレッサー
35 エアータンク
36 電磁弁
37 雨水受容器
38 ダクト
39 ファン
50 旋回型掘削作業車(自走式作業車両)
57b フレーム
A トラクタ(自走式作業車両)
M ミッションケース
p パイプ

Claims (8)

  1. 運転席と、該運転席から上方に立ち上がったフレームと、該フレームの上端に取り付けられた屋根とを備える自走式作業車両において、
    水を貯留するタンクと、
    前記屋根の下面側に、前記タンクの水を細霧状に噴射する細霧噴射手段とを備え、
    前記細霧噴射手段は、
    前記タンクに気密性が保たれて連設し、該タンクの水を吐出する第1ノズルと、
    圧縮空気を噴射する第2ノズルとからなり、
    前記第1ノズルと前記第2ノズルとの先端は、直角方向に隣接し、かつ、前記第2ノズルから噴射される圧縮空気が前記第1ノズルの先端直上に吹き付けられることを特徴とする、自走式作業車両。
  2. 自走の駆動源としてエンジンを備え、該エンジンの動力にて前記細霧噴射手段を稼動させることを特徴とする、請求項1に記載の自走式作業車両。
  3. 蓄電池を備え、該蓄電池の電力にて前記細霧噴射手段を稼動させることを特徴とする、請求項1に記載の自走式作業車両。
  4. 前記細霧噴射手段が間欠的に作動し、その間欠作動の間隔を変更可能とすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の自走式作業車両。
  5. 前記屋根の上面に雨水受容器を備え、該雨水受容器で受けた雨水を前記タンクに貯留することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の自走式作業車両。
  6. 前記屋根が中空状に形成され、該屋根の内側に、前記タンクと、前記細霧噴射手段と、ダクトとを設け、該ダクトを介して細霧状の水を前記屋根の下面側に噴射することを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の自走式作業車両。
  7. 前記屋根の下面にファンを備え、該ファンを稼動させることで前記ダクトから噴射された細霧状の水を拡散させることを特徴とする、請求項6に記載の自走式作業車両。
  8. 前記ダクトの先端がその方向を自在に変更可能に構成されていることを特徴とする、請求項6または7に記載の自走式作業車両。
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