JP2013226871A - 作業車両 - Google Patents

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洋平 高橋
Nobuaki Ikeuchi
伸明 池内
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Abstract

【課題】作業車両のキャビンの窓外側面に圧縮空気及び水を吹き付け、塵埃類を効率的に除去する。
【解決手段】キャビン21を備えた作業車両において、キャビン21の側面を透明板体で構成し、キャビン21の天井部を被覆するルーフ21dの周辺部には前記透明板体に対向するように送風除塵装置25の吹き出しパイプ25d、及び、送水除塵装置27の散水パイプ27cを並列配置し、該吹き出しパイプ25dの吹き出しノズル25e,…から空気を、散水パイプ27cの散水ノズル27d,…から水をそれぞれキャビン21側面の透明板体に向けて上側から下側に向けて噴出するように構成したことを特徴とする作業車両の構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、作業車両に関し、特にキャビン窓部の清掃構成に関する。
作業車両におけるキャビン窓部の清掃構成において、キャビンの窓外側面に沿うように圧縮エアーを吹き出し、窓外側面に対する塵埃類の付着を抑制し、運転者の前方視界を良好に確保するものは、公知である(特許文献1)。
特開2008−80961号公報
前記特許文献の技術は、キャビンの窓外側面に沿うように圧縮エアーだけを吹き付ける構成であるので、窓外側面に塵埃類が付着し固まっている場合には塵埃類を除去しにくいという問題点があった。
そこで、本発明は圧縮エアー及び水を吹き付けることにより塵埃類の除去効率を高めこのような問題点を解消しようとするものである。
請求項1の発明は、キャビン(21)を備えた作業車両において、キャビン(21)の側面を透明板体で構成し、キャビン(21)の天井部を被覆するルーフ(21d)の周辺部には前記透明板体に対向するように送風除塵装置(25)の吹き出しパイプ(25d)、及び、送水除塵装置(27)の散水パイプ(27c)を並列配置し、該吹き出しパイプ(25d)の吹き出しノズル(25e,…)から空気を、散水パイプ(27c)の散水ノズル(27d,…)から水をそれぞれキャビン(21)側面の透明板体に向けて上側から下側に向けて噴出するように構成したことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記送風除塵装置(25)の吹き出しパイプ(25d)のノズル(25e,…)から圧縮空気がパイプの長手方向両側に順次拡散するように噴出し、前記送風除塵装置(25)の散水パイプ(27c)の散水ノズル(27d,…)から水がパイプの長手方向両側に順次拡散するように噴出するようにしたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記送風除塵装置(25)及び送水除塵装置(27)を作動する除塵スイッチを設け、該除塵スイッチをONすると、初めに送水除塵装置(27)が作動されて散水パイプ(27c)の散水ノズル(27d,…)から水が噴出され、次いで、送風除塵装置(25)が作動されて吹き出しパイプ(25d)のノズル(25e,…)から風が吹き出されるように構成したことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明において、
前記キャビン(21)の一側には開閉自在のドア(22)を設け、キャビン(21)のドア(22)の下方部位に乗降用のサイドステップ(29)を設け、前記ルーフ(25d)における前記ドア(22)の上方近傍に送水除塵装置(27)の給水タンク(27a)を着脱自在に配設したことを特徴とする。
請求項1の発明によると、キャビン(21)の側面を透明板体で構成し、キャビン(21)の天井部を被覆するルーフ(21d)の周辺部には前記透明板体に対向するように送風除塵装置(25)の吹き出しパイプ(25d)、及び、送水除塵装置(27)の散水パイプ(27c)を並列配置し、吹き出しパイプ(25d)の吹き出しノズル(25e,…)から空気を、散水パイプ(27c)の散水ノズル(27d,…)から水をそれぞれキャビン(21)側面の透明板体に向けて上側から下側に向けて噴出するようにしたので、
送風除塵装置(25)の吹き出しパイプ(25d)の吹き出しノズル(25e,…)から噴出する空気、及び、送水除塵装置(27)の散水パイプ(27c)の散水ノズル(27d,…)から噴出する水の協同作用により、キャビン(21)側面の透明板体に付着している塵埃類を効果的に除去することができる。
請求項2の発明によると、請求項1の発明の前記効果に加えて、送風除塵装置(25)の吹き出しパイプ(25d)のノズル(25e,…)から圧縮空気がパイプの長手方向両側に順次拡散するように噴出し、前記送風除塵装置(25)の散水パイプ(27c)の散水ノズル(27d,…)から水がパイプの長手方向両側に順次拡散するように噴出するようにしたので、
キャビン(21)側面の透明板体の広い範囲に空気及び水を拡散しながら吹き付けることができ、広い範囲の塵埃類を効果的に除去することができる。
請求項3の発明によると、請求項1又は請求項2の発明の前記効果に加えて、送風除塵装置(25)及び送水除塵装置(27)を作動する除塵スイッチを設け、除塵スイッチをONすると、初めに送水除塵装置(27)が作動されて散水パイプ(27c)の散水ノズル(27d,…)から水が噴出され、次いで、送風除塵装置(25)が作動されて吹き出しパイプ(25d)のノズル(25e,…)から風が吹き出されるように構成したので、
キャビン(21)の透明板体に付着している塵埃類を初めに水により膨軟にし、次いで風により強制的に下側へ押し流し、塵埃類を効果的に除去することができる。
請求項4の発明によると、請求項1乃至請求項3のいずれかの発明の前記効果に加えて、キャビン(21)の一側には開閉自在のドア(22)を設け、キャビン(21)のドア(22)の下方部位に乗降用のサイドステップ(29)を設け、前記ルーフ(25d)における前記ドア(22)の上方近傍に送水除塵装置(27)の給水タンク(27a)を着脱自在に配設しので、
キャビン(21)のドア(22)の下方に位置しているサイドステップ(29)にオペレータ(P)が足をかけた状態で、ルーフ(25d)に給水タンク(27a)を容易に着脱することができ、メンテナンス作業が容易になる。
トラクタ全体の側面図である。 キャビンの側面図である。 キャビンの正面図である。 送風除塵装置の側面図である。 送風除塵装置の正面図、側面図である。 キャビンの側面図である。 フローチャートである。 フローチャートである。 フローチャートである。 操作パネルの正面図である。 フローチャートである。 フローチャートである。
以下、図面に基づいてこの発明を農業用トラクタに施した実施例について説明する。
まず、図1に基づき本発明を実施するトラクタの全体構成について説明する。
トラクタTは走行車体1の前側部にエンジンEを搭載し、エンジンEをボンネット2で被覆し、エンジンEの回転動力をミッションケース3内の主変速装置及び副変速装置で変速し、左右前輪4,4及び左右後輪5,5へ伝達している。
また、ミッションケース3の後側上部にはシート(図示省略)を設け、その左右両側に左右フェンダ7,7を設けている。また、走行車体1の後部には油圧シリンダケース(図示省略)を設け、油圧シリンダケース(図示省略)の後側部にリフトアーム9,9を上下回動自在に軸支し、走行車体1の後部には3点リンク機構10を介してロータリ耕耘装置(図示省略)を連結し昇降可能に構成している。
また、エンジンEの後方には、ハンドルフレーム(図示省略)を立設し、その上部にステアリングハンドル(図示省略)を設けている。走行機体1の後部にはキャビン21を設け、機体後部のステアリングハンドル(図示省略)、シート(図示省略)を被覆している。
次に、図1乃至図3に基づきキャビン21の窓部の除塵構成について説明する。
キャビン21の例えば左側面にはドア22を開閉自在に設け、オペレータが乗降するようにしている。キャビン21の前側面21aは透明なガラスで構成されていて、上部の中央部及び左右両側部の前方視界を確保し、下部の左右両側の前方視界を確保するようにしている。この前側面21aには前側ワイパー23を設け、ウオッシャノズル24から散水しながら雨滴や除塵を除去するように構成している。
キャビン21の左側面に配設しているドア22は、変形四辺形状のドア枠体と、ドア枠体に嵌め込まれている透明なガラスで構成されていて、上部から下部までの全面視界を確保し、例えばその後側端部を上下方向のヒンジで開閉自在に軸支している。また、キャビン21の右側面21b及び後側面21cは、四辺形状の窓枠体と、窓枠体に嵌め込まれている透明なガラスで構成されていて、キャビン21の右側及び後側全面の視界を確保するようにしている。キャビン21の天井部にはルーフ21dを設けている。
キャビン21のルーフ21dの左右両側及び後側周辺部に沿うように送風除塵装置25,…を設け、キャビン21の右側面21b、後側面21c及びドア22の透明なガラスの外側面に向けて圧縮空気を吹き出すようにしている。
この送風除塵装置25は、ボンネット2内に設けられていてエンジンEで駆動されるブロワ(図示省略)と、ブロワ(図示省略)から供給される空気を所定圧力に調整する圧力調整弁(図示省略)と、圧縮空気を送る送風パイプ(図示省略)と、送風パイプから圧縮空気の送られる吹き出しパイプ25dと、吹き出しパイプ25dに所定間隔毎に設けられている吹き出しノズル25e,…とにより構成されている。
そして、吹き出しパイプ25dには図4に示すように、所定間隔毎に吹き出しノズル25e,…が設けられていて、吹き出しノズル25e,…からキャビン21の透明ガラスの外側面全面に沿うように上側から下側に向けて圧縮空気を吹き出すようにしている。しかして、雨降り時や雨上がり時にキャビン21の窓ガラスに泥土が飛散して見にくい場合には、オペレータがわざわざキャビン21の外に出ずに除塵スイッチ(図示省略)を操作し、吹き出しパイプ25dの吹き出しノズル25e,…から圧縮空気を吹き出し、窓ガラスに付着している雨や泥などを強制的に除去することができる。
また、図5に示すように、キャビン21のルーフ21dの前記送風除塵装置25に並列して送水除塵装置27を配設している。この送水除塵装置27は、水をためる水タンク27aと、水タンク27aからの水を送る送水パイプ(図示省略)と、水タンク27aの送水口に設けた開閉弁(図示省略)と、水を送るポンプ(図示省略)と、ルーフ21dの左右両側及び後側周辺部に設けられている散水パイプ27c,…と、散水パイプ27c,…に所定間隔毎に設けられている散水ズル27d,…とにより構成されていて、散水ノズル27d,…からキャビン21の透明ガラスの外側面に向けて噴水するようにしている。
キャビン21のルーフ25dの左右周辺部、後側周辺部には前記吹き出しパイプ25d,…に並列して散水パイプ27c,…を配設し、散水パイプ27c,…の無数の散水ノズル27d,…からキャビン21の右側面21b、後側面21c及びドア22の透明ガラスの外側面に細かいシャワー状の水を強く噴出し、透明ガラスの外側面の塵埃類を切削しながら下方に流すようにしている。
そして、ステアリングハンドルの近傍の操作パネルには除塵スイッチ(図示省略)を設け、除塵スイッチをONすると、コントローラ(図示省略)の指令により、まず初めに水タンク27aの弁が開き、ポンプ(図示省略)が駆動されて散水パイプ27c,…の散水ノズル27d,…からまず散水し、次いで、送風除塵装置25のブロワ25aを駆動して吹き出しパイプ25dに送風しノズル25e,…から風を吹き出す。従って、窓ガラスに付着している塵埃類を初めに散水して膨軟にし、次いで風で強制的に下側へ押して除塵し、除塵効果を高め視界を良好にすることができる。
また、キャビン21のルーフ25dの後側部、左右両側部に設けられている吹き出しパイプ25d,…に吹き出しノズル25e,…を所定間隔毎に設けるにあたり、図4に示すように、入口側を狭く、出口側を広くし断面扇形状に構成し、隣接した吹き出しノズル25e,…から吹き出された風が拡散して互いに交わり窓面広がるように送風され、広範囲にわたりきれいに清掃できるようにしている。
また、キャビン21のルーフ25dの左右両側及び後側周辺部に設けられている散水パイプ27c,…を、図5(A)に示すように、平面視でルーフ25dの周辺部から少し周辺方向に突出するように配設し、散水パイプ27cの散水ノズル25dから斜め傾斜状に下方に向けて噴水するようにし、吹き出しノズル27d,…から吹き出された水が透明ガラス面の塵埃類を効率よく洗い流しきれいに清掃するようにしている。
また、図5(B)及び図6に示すように、キャビン21のルーフ25dにおける後側及び左右両側周辺部には吹き出しノズル25e,…を備えた吹き出しパイプ25d、及び、散水ズル27d,…を備えた散水パイプ27cを並列状態で配設している。そして、ルーフ25dの周辺部内側に吹き出しパイプ25dを、周辺部外側に散水パイプ25dを配設し、吹き出しノズル25e,…及び散水ズル27d,…をパイプの長手方向に沿うように交互に配設し、噴出した風及び水が互いに混合しながらガラスに当たるようにしている。
そして、キャビン21のルーフ25dにおけるドア22の上方近傍に給水タンク27aを着脱自在に配設し、オペレータPがドア22下方のサイドステップ29に足をかけた状態で容易に交換できるようにしている。
次に、トラクタTの盗難防止構成について説明する。
トラクタには、作業機、エンジン始動スイッチ、セキュリティスイッチ、無線通信手段、エンジン回転数センサ、作業機昇降検出センサ、左右傾斜センサ、前後傾斜センサ、GPS機能及び制御用コントローラを備えている。そして、エンジン始動スイッチをON操作しエンジンが始動された場合に、セキュリティスイッチが入り状態の場合には、コントローラの盗難防止手段が作動し、センサの検出内容に応じて「トラクタのエンジンが始動状態」などがトラクタの所有者の携帯電話端末や、盗難防止協定をしている提携警備会社の電話などに送信されようにしている。
しかして、オペレータはセキュリティスイッチをONする簡単な操作でトラクタのエンジンの始動状態を知ることができトラクタの保安状態を確保することができる。また、オペレータがトラクタから離れた遠隔地にいても迅速にトラクタの盗難状態を知ることができる。
なお、セキュリティスイッチが入り状態の場合には、コントローラの前記盗難防止手段は、エンジン始動スイッチをON操作によらないでエンジンEが始動状態になると、エンジン回転数センサの検出情報に基づき作動状態となり、トラクタの所有者の携帯電話端末などにトラクタのエンジンの始動状態が送信されように構成されている。
また、リモコン型キースイッチにより前記エンジン始動スイッチ及びセキュリティスイッチを入切可能にし、入切状態が表示手段により確認できるように構成し、トラクタ側のセキュリティスイッチにはON/OFFの操作部を設けないようにし、セキュリティスイッチの入切を内部回路の切替で行なうように構成し、盗難予防効果を高めるようにしてもよい。
また、次のように構成してもよい。
エンジン始動スイッチをONしエンジンEが始動状態となり、セキュリティスイッチが入り状態の場合には、コントローラの盗難防止手段が作動し、作業機昇降検出センサが作業機の所定高さ以上の上昇を検出すると、トラクタの走行状態と判定し、トラクタの所有者の携帯電話端末などにトラクタの走行状態であることが送信されように構成する。なお、図7はそのフローチャートである。
また、前記盗難防止構成において、左右傾斜センサ、前後傾斜センサを搭載し、エンジン始動スイッチをON操作しエンジンEが始動状態となり、セキュリティスイッチが入り状態の場合には、左右傾斜センサ、前後傾斜センサが所定傾斜角以上の傾斜を検出するとトラクタの走行状態と判定し、コントローラの盗難防止手段により「トラクタの走行状態」をトラクタの所有者の携帯電話端末などに送信されように構成してもよい。なお、図8はそのフローチャートである。
前記構成によると、圃場に置いたままのトラクタが盗難にあった場合には、圃場から一般道路に移動する際に傾斜道を通ることが多く、機体の傾斜状態から一般どうの走行状態を判定することができ、盗難防止に対処することができる。
次に、図10に基づきセキュリティスイッチの他の実施例について説明する。
セキュリティ機能を備え、セキュリティスイッチを操作しないとエンジンを始動できず走行できないトラクタであって、操作パネル31に特別のセキュリティスイッチを設けずに、操作パネル31に多数設けられているスイッチ群の中から複数の特定のスイッチをON操作することにより、セキュリティ機能を入切りできるようにし、コストの低減を図ろうとするものである。
操作パネル31には、図10に示すように、トラクタの備えている自動制御機能の入切や、調節作動部などの切り替えをするスイッチSWa〜SWnを上下二段に多数並列配置し、これらのスイッチSWa〜SWnのうちから例えば下段左側部の特定の複数のスイッチSWa〜fに通し番号1〜6を付ける。
そして、所定のスイッチ操作によりセキュリティスイッチ選択モードに移行すると、これらの通し番号「1〜6」の複数のスイッチSWa〜fの中から所定個数(例えば3個以上)のスイッチを順次選択すると、セキュリティスイッチが設定される。
しかして、トラクタのオペレータが運転終了後にキースイッチを切り操作しエンジンを停止し、次いで、前記番号付きの複数のスイッチSWa〜fの中から設定されている3個以上のスイッチを順次選択操作すると、セキュリティ入り状態に設定される。
次いで、トラクタのエンジンを始動する際には、キースイッチを入り状態にしてトラクタを通電状態とし、次いで、前記番号付きの複数のスイッチSWa〜fの中から設定されている3個以上のスイッチを順次選択操作すると、セキュリティ入り状態が解除され、キースイッチを通電位置から始動位置に操作すると、エンジンが始動されトラクタが走行可能状態となる。
前記構成によると、キースイッチが盗難に遭った場合にも、当事者以外はセキュリティ機能を解除しにくく盗難を未然に防止することができる。また、スイッチSWa〜SWnの多数のスイッチ群の中から通し番号1〜6を付けている特定の複数のスイッチSWa〜fにだけセキュリティ機能を持たせているので、オペレータはセキュリティ機能のあるスイッチを覚えやすく、セキュリティスイッチ機能の説明を容易に行なうことができる。
また、トラクタのエンジンを始動する際には、キースイッチを入り状態にして通電状態とすると、前記番号付きの複数のスイッチSWa〜fのLEDランプが例えば点滅するようにすると、セキュリティ機能のあるスイッチがわかりセキュリティ機能の解除を容易に行なうことができる。なお、図11はその制御フローを示すものである。
また、トラクタのオペレータが運転終了後にキースイッチを切り操作しエンジンを停止した場合に、前記セキュリティ機能のあるスイッチSWa〜Fが入り操作なされない場合には、操作パネル31に「セキュリティ機能が設定されていない」旨を所定時間表示するようにすると、セキュリティ機能スイッチの操作忘れを防止することができる。なお、図12はその制御フローである。
次に、図9に基づきトラクタの転倒防止構成について説明する。
トラクタには、作業機、エンジン始動スイッチ、無線通信手段、エンジン回転数センサ、GPS機能及び制御用コントローラを備え、3軸方向の加速度センサ、オペレータの運転状態を撮像する撮像手段を搭載している。加速度センサの検出速度からトラクタの傾斜角度を算出し、所定傾斜角度を越える値が検出された場合には、コントローラの転倒防止手段によりトラクタの転倒と判定するようにしている。
しかして、エンジン始動スイッチをON操作しエンジンEが始動状態となると、加速度センサの検出情報がコントローラに入力され、コントローラの転倒防止手段によりトラクタの傾斜角度が算出され、所定傾斜角度に検出傾斜角度が近くなると、例えば音声報知により急傾斜であることをオペレータに報知し注意を促す。次いで、検出傾斜角度が所定傾斜角度を越えると、トラクタの転倒と判定し、次いで、撮像手段による撮像を開始し、コントローラの転倒防止手段により「トラクタTの転倒状態である」ことをトラクタ所有者の連絡先携帯電話端末などに送信される。次いで、転倒状態と判定して所定時間経過すると、撮像手段の撮像情報が連絡先の携帯電話端末などに送信されるようにいる。なお、図9はそのフローチャートである。
従来技術としてトラクタの左右傾斜センサ、前後傾斜センサの検出情報によりトラクタの転倒を判定するものがあるが、転倒角度の補正不備によりわずかの角度がトラクタの大きな傾斜角度をとらえられるか否かの問題があり、転倒状態を正確に判定できない場合がある。しかし、前記構成によると、加速度センサの検出情報によりトラクタの転倒状態を判定するので正確となり、転倒を防止するとともに、転倒時に迅速に対処することができる。
また、前記トラクタの転倒防止構成において、トラクタの運転席の近傍にはトラクタ用の携帯電話端末を配設し、トラクタの転倒が判定された場合には、トラクタ用携帯電話端末が起動され、相互に通信可能状態とすると、より適切な対応をすることができる。
また、次のように構成してもよい。
前記転倒防止構成において、加速度センサの検出情報がコントローラに入力され、コントローラの転倒防止手段によりトラクタの傾斜角度が算出され、進行方向への加速度から逆方向の加速度が検出されると、トラクタが何らかの物体に衝突したものと判定し、次いで、撮像手段により所定時間(例えば10秒)毎に撮像を開始し、コントローラの転倒防止手段により「トラクタTの衝突状態である」ことを無線通信によりトラクタの所有者の連絡先携帯電話端末などに送信される。次いで、衝突状態の判定から所定時間経過すると、撮像手段の撮像情報を無線通信により連絡先の携帯電話端末などに送信されるようにすると、関係者は適切な対応をすることができる。
なお、衝突が発生したか否かの判定は、例えばコンクリート舗装面でのトラクタが停止するブレーキ性能値を基準にするものである。
また、前記転倒防止構成において、加速度センサ、無線通信機器、コントローラ及び補助電源などをユニット化して単一のケースにまとめて構成し、例えば運転席の下方に配設すると、組立て作業やメンテナンス作業を容易にすることができる。
また、前記転倒防止構成において、加速度センサ、無線通信機器、コントローラ、撮像手段及び補助電源などをユニット化して単一のケースにまとめて構成し、ユニットケースをキャビン(あるいは後部安全フレーム)の後側上部に配設し、撮像手段で運転席のオペレータの運転状態を撮像するようにしてもよい。
21 キャビン
21d ルーフ
22 ドア
25 送風除塵装置
25d 吹き出しパイプ
25e 吹き出しノズル
27 送水除塵装置
27a 給水タンク
27c 散水パイプ
27d 散水ノズル
29 サイドステップ

Claims (4)

  1. キャビン(21)を備えた作業車両において、キャビン(21)の側面を透明板体で構成し、キャビン(21)の天井部を被覆するルーフ(21d)の周辺部には前記透明板体に対向するように送風除塵装置(25)の吹き出しパイプ(25d)、及び、送水除塵装置(27)の散水パイプ(27c)を並列配置し、
    該吹き出しパイプ(25d)の吹き出しノズル(25e,…)から空気を、散水パイプ(27c)の散水ノズル(27d,…)から水をそれぞれキャビン(21)側面の透明板体に向けて上側から下側に向けて噴出するように構成したことを特徴とする作業車両。
  2. 請求項1の発明において、前記送風除塵装置(25)の吹き出しパイプ(25d)のノズル(25e,…)から圧縮空気がパイプの長手方向両側に順次拡散するように噴出し、前記送風除塵装置(25)の散水パイプ(27c)の散水ノズル(27d,…)から水がパイプの長手方向両側に順次拡散するように噴出するようにしたことを特徴とする作業車両。
  3. 請求項1又は請求項2の発明において、前記送風除塵装置(25)及び送水除塵装置(27)を作動する除塵スイッチを設け、該除塵スイッチをONすると、初めに送水除塵装置(27)が作動されて散水パイプ(27c)の散水ノズル(27d,…)から水が噴出され、次いで、送風除塵装置(25)が作動されて吹き出しパイプ(25d)のノズル(25e,…)から風が吹き出されるように構成したことを特徴とする作業車両。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかの発明において、前記キャビン(21)の一側には開閉自在のドア(22)を設け、キャビン(21)のドア(22)の下方部位に乗降用のサイドステップ(29)を設け、前記ルーフ(25d)における前記ドア(22)の上方近傍に送水除塵装置(27)の給水タンク(27a)を着脱自在に配設したことを特徴とする作業車両。
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